既卒は人生終了なの? 経験者の声から既卒就活の現実が明らかに!
既卒就活をしていると、「人生終了」という言葉が一度は頭によぎったことがある人もいるのではないでしょうか。国内ではまだまだ新卒一括採用が一般的。学校卒業後に職歴がない状態での就活は、難航するイメージを持たれることが多いです。しかし、しっかりと対策をとれば人生終了といわれる状態を免れることができます。
この記事では、既卒が「人生終了」と言われる理由を説明し、元既卒就活生の声を交えて既卒就活の実態を明らかにします。既卒就活における注意点や成功させる秘訣もわかるので、既卒就活中の人や検討している人はぜひ読んでくださいね。
ざっくばらんに聞かせて! 「既卒就活」に抱いていたイメージ
身近な先輩に既卒就活をしていた人がいなかったのもあり、正社員で就職するのが難しくなるというイメージでした。また、人生のレールを外れたイメージも正直ありました……。
志望通りの企業に内定をいただくことが難しいイメージがありました。既卒経験者のブログなどを見ると、希望した大手企業や有名企業に内定をもらえて、満足のいく就活であったという人が少ないように見受けられてしまって。業界や企業規模を選ばなければ、どこかには入社できたという人は多かったんですけどね。
新卒でストレートに卒業している人と比べて、企業から色眼鏡で見られて、内定がもらいづらいイメージがありました。ただし、既卒であってもその期間にワーキングホリデーや青年海外協力隊などの海外ボランティア活動に従事している人は、あまり不利になっていなかったイメージがあります。
既卒就活の実態を知りたい人は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。既卒就活の基本的な進め方を解説しています。
既卒とは? 既卒就活の実態や進め方をリアルな体験記付きで解説
就活生の5大不安を解決!オススメのツール5選
① 周りの皆がどれくらい就活準備をしているのか気になる…
→「就活力診断テスト」がオススメ
自分のレベルを知ると周りとの差が見えてくる!
② どの業界が自分に合っているかわからない…
→「適職診断」がオススメ
30秒で避けるべき仕事がわかる!
③ ほかの学生に勝てる自己PRが見つからない…
→「自己PR作成ツール」がオススメ
4つの質問であなたの自己PRをより魅力的に!
④ 面接で上手く答えられるか不安…
→「面接力診断テスト」がオススメ
模擬面接で苦手に徹底対処!
⑤ WEBテストで合格点が取れそうにない…
→「WEBテスト対策問題集」がオススメ
玉手箱・SPI-WEBの頻出問題を網羅!
「既卒は人生終了」と言われてしまう背景
検索エンジンで「既卒」と入力すると、入力候補として「人生終了」というキーワードが続くことも。このようなフレーズを見聞きして、ますます既卒就活に後ろ向きになる人も少なくありません。では、どうして「既卒=人生終了」と言われてしまうのでしょうか? その背景を理解し、漠然とした不安を解消しましょう。
既卒の採用割合は新卒よりも低い
経団連による、企業における新卒者と既卒者の採用割合の調査(採用と大学改革への期待に関するアンケート結果)によると、「新卒:既卒=7:3」で採用する企業が最多となっており、既卒生の受け入れ割合は新卒生よりも低いのが事実です。
また、日本企業においてはまだまだ新卒一括採用が主流。このあと記事でも紹介するように、既卒生も卒業後3年以内なら新卒生と同じ枠で応募することができますが、その事実が広く知れ渡っているわけではないため、既卒を受け入れている企業は極めて少ないのではないかというイメージを持たれています。
労働環境が過酷な求人が多いイメージがある
既卒生を歓迎している企業には、極めて長い労働時間や人間関係の悪さが影響して人手が不足しているパターンもあります。
また、発展途上のベンチャー企業などでも未経験人材も積極的に採用することがあります。なかには研修体制が整っていなかったり、社員数が少ないゆえに即戦力としての対応を求められることもあり、入社後に苦労する可能性は否定できません。そのような企業に就職した人のエピソードから、「既卒の求人はブラックばかりだ」などの印象がついてしまっているのです。
既卒は新卒と比べて懸念を持たれやすい
就職みらい研究所の就職プロセス調査(2024年卒)によると、大学4年生の9月時点の内定率は91.5%。ほとんどの人が在学中に就職先を決めているのです。
そうでない既卒生は、企業から「就活ができるはずの空白期間には何をしていたのだろう」「働く意欲が低いのではないか」などの不安や疑問を抱かれることが多くあります。
選考を通じてこれらの懸念を払しょくできないままだと、他の候補者と比較検討された結果、選考を突破しづらくなることも。新卒のときよりいっそう意欲や自分の強みをアピールすることが、内定獲得の秘訣です。
既卒就活中に周囲からネガティブな扱いを受けたエピソードを聞かせて!
一般的な四年制大学ではない学校に通っていたので、「そのままエスカレーターで就職すればある程度の地位が約束されているのに、なんでわざわざ外に出るの?」「既卒で1年間無職で就職活動するなんて、もしどこにも受からなかったら人生終了だよ」と多くの人に言われました。確かにそのリスクも考えてぎりぎりまで悩みましたし、その結果就職活動のスタートが遅れて準備不足で臨むことになってしまったことは否めません。
しかし、今自分のやりたい仕事に就けているので、あのときに既卒で就職活動をすることを決断して良かったと思います。レールから外れるのは怖いですが、「人生万事塞翁が馬」という言葉があるように、あとになってみないと何が正解かはわかりません。
ネガティブになってしまう人に朗報! 既卒就活が「人生終了」ではない3つの理由
既卒就活にネガティブな印象を持たれる背景を知って、「やっぱり既卒は人生終了なのでは」と心配に思う人もいるかもしれません。
しかし、実際は既卒生を取り巻く環境に明るい兆しが見えています。就活生には意外と知られていない実態やメリットもあるので、一緒に確認していきましょう。
既卒就活でメリットに感じたことや「意外にもうまくいったこと」を教えて!
新卒就活に比べて時間があるため、自己分析や企業研究を十分にできたのはメリットに感じました。私の場合、自己分析は2カ月に1度はおこない、自己分析をしたら必ず自己PRや志望動機も更新していました。
既卒生として就活した感想としては、変に高望みをすることがなくなり現実を受け入れた就活ができたと思います。理想の会社に就くのを目標にするのではなく、どこまで妥協できるかを考えて就活していた私の場合、職種を重視し、土日祝休みは諦めました。
就活していた当時はわからなかったのですが、振り返れば、ここ最近は売り手市場ですよね。既卒でも20代半ばくらいまでならポテンシャル採用の可能性はあると思います。企業は、経験者よりも素直な若手を欲しているケースも多々あるのではないでしょうか。
既卒生でも、新卒枠に応募して不利な場面を感じなかったので、「選んだ道は間違っていなかったんだ」と感じられました。就活開始時は「既卒生の新卒枠応募は年齢の面で不利になり、内定獲得が困難」といった情報がネットで目についたため、キャリア採用なども同時に並行して進めるどうか悩んでいたんですよね。
しかし会社説明会やインターンシップを経験すると、大手企業は年齢よりも熱意や能力を重要視しているところがほとんどであることがわかり、年齢は意外とディスアドバンテージにならないんだとわかりました。
①求職者優位の「売り手市場」が続いている
「売り手市場」とは就職したい人よりも求人数のほうが多く、求職者に有利な状況のこと。リクルートワークス研究所のワークス大卒求人倍率調査(2024年卒)によると大卒求人倍率は1.71倍と、コロナ禍以前の水準に回復。2023年現在は売り手市場が続いています。
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置づけられたことによる経済活動の活発化もあり、今後数年間はこの傾向は続くと考えられています。そのため、自分とマッチする企業を見つけて万全な準備をすれば、無事に内定を獲得できる可能性は高いですよ。
求人倍率について
求人の総数÷就職を希望している人の数で求められる。1.0を上回る状態を、求職者より求人のほうが多い「売り手市場」と呼ぶ
②多数の企業で既卒生を含む若手人材の採用を強化している
マイナビが2021年に発表したリサーチ(既卒者採用の10年間とこれから)によると、66.5%の企業が新卒もしくは中途採用枠で既卒者の応募を受け入れています。
また、2010年以降、政府から経済団体などに対し「卒業・修了後少なくとも3年以内の既卒の人も新卒採用枠で応募できるようにすること」と要請されています。国としても、既卒生のチャンスを増やすことを推奨しているのです。
社会人経験が少ない若手人材は、柔軟性があったり吸収が早かったりと育成しやすいとされていて、企業から重宝される存在です。にもかかわらず、新卒3年目前後に転職する人が増えており、多くの企業が若手不足に頭を悩ませています。そんな企業にとって、既卒生は頼みの綱といっても過言ではありません。ポジティブにとらえて就活に臨みましょう。
③卒業後3年以内なら新卒枠に応募できる
2010年に、厚生労働省から企業に向けて、「卒業後3年以内の既卒生は新卒枠にも応募可能にすること」を推奨する旨の通達がされました。(3年以内既卒者は 新卒枠で応募受付を!!)
その呼びかけが功を奏し、厚生労働省が発表した労働経済動向調査(令和4年8月)によると、2022年度に新卒採用を実施した事業所のうち、既卒生が新卒枠で応募することが可能だった企業は全体の約7割にも及びます。多くの企業で既卒生にも新卒枠で挑戦するチャンスがあるのです。
募集要項で、志望する企業が既卒生からの応募を受け付けているのかどうかを事前に確認しつつ、新卒枠での応募も視野に入れてみてください。
既卒生はどんな選考枠に応募した?
既卒生のみなさん、就活するときはどんな枠で応募しましたか?
主に中途枠ですが新卒枠にも応募していました。 決まったのはポテンシャル採用をしていた企業でした。
新卒枠で応募、採用されました。3月に卒業してからすぐに就職活動を開始していたので、新卒と同じ扱いをしてくださる企業が多かったです。
新卒枠のみ応募し、内々定をいただきました。大手メーカーを志望していましたが、この業界では卒業後3年は新卒枠で採用してくださる企業が多かったです。
既卒就活についての体験談はこの記事でもたくさん紹介しています。成功した人のエピソードを参考に、対策を始めましょう。
既卒就活は新卒より不利? 経験者が語る選考の実態と必勝法
当てはまったら要注意! 「人生終了」並みに苦労する既卒生の特徴
「既卒=人生終了ではない」とお伝えしましたが、新卒既卒関係なく、真面目に就活に向き合わないままで内定を得るのは難しいことです。
ここから、人生終了と呼ばれる状況に陥りかねない既卒生の特徴を4つ挙げていきます。もし自分が当てはまったら、しっかり自らを振り返って軌道修正していきましょう。
①既卒になった理由を振り返って改善しようとしない
既卒になった理由は人それぞれ。中には、在学中に教員や公務員、資格取得を目指した結果既卒就活をおこなう流れになった人もいると思います。
一方で、もし行動の遅さや自己分析の不足などが原因で新卒での就職を諦めて既卒になった場合は、きちんと振り返りをして改善することが必須です。
原因究明をせずに就活を始めると、また同じ壁にぶつかって、自分に合った企業を見つけられなかったり、面接で落ち続けてしまうという結果もありえます。改めて自己分析をおこない、ときには第三者に相談するなどして既卒になった理由を整理しましょう。
既卒就活をすることにした理由は?
既卒で就活を進めることになった背景を教えてください。
博士課程に退学し、修士卒として就活をおこなったためです。博士後期課程在籍中に、研究の道ではなく企業で社会に役立つことを実感できる仕事に就きたいと考えを改め、就職活動を開始しました。
文科省管轄外の学校に通っていたため、在学中に就職活動をすることが禁止されていました。授業のスケジュール的に、就職活動の時間を捻出することが難しかったです。うまくやりくりしている同級生もいましたが、私は卒業してから既卒で就活することにしていました。
既卒就活中の面接で、既卒生になった理由を聞かれることは多いです。この記事を参考に自己分析を徹底して、自分の経験や思いを洗い出しましょう。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
②大手企業や有名な企業にしかエントリーしない
大手企業や有名企業に絞って就活をしたい人もいるかもしれませんが、軽い気持ちで企業を選び、応募企業の幅を狭めてしまうのはリスクが高いです。誰もが知るような人気企業は倍率が高く、そのぶん内定を得られる確率も下がってしまいます。
大手・有名企業に行きたい気持ちが強い場合は、その企業に魅力を感じている理由を分析し、共通点を持つ他の企業にも視野を広げてみてください。また、OB・OG訪問を重ねるなどして、他の就活生と差を付けられるように心掛けましょう。
参考にしよう! 既卒生が企業選びで工夫したこととは?
既卒就活の企業選びで工夫したことを教えてください!
募集職種が自分に合っているかは重視しました。また、自分が興味を持てる仕事かつ、自分が苦手とする業務がないかはしっかり確認していましたね。
新卒と同じ枠で扱ってくれる会社を選び、その中でも自分のバックグラウンドとマッチする企業理念を持った会社を中心に受けました。
学歴や年齢に関係なく、能力ある人を求めている企業探しを意識しました。既卒は新卒生に比べて年齢の面で懸念を抱かれるのではと思っていて、それを埋めるアピールポイントや熱意が必要だと感じたからです。自分では変えられない「年齢」にとらわれ過ぎず、幅広い人材を募集している企業に応募しようと考えていました。
③いつまでたっても行動せず就活しない
「卒業後3年目まで新卒で就活できるのであれば余裕だ」と思ってこのまましばらく何もする気がない人は要注意です。
いつまでも行動に移さず、卒業後3年目にいきなり就活をした場合、うまくいかずに、そのまま既卒の枠組みからも外れてしまう、なんてこともありえます。卒業後3年をめどに、企業は年齢相応のスキルを求め始めるので、職歴が一切ない人材は、中途採用枠での採用も難しくなるのです。先を見すえ、なるべく早く就活を始めるのが吉ですよ。
④今の環境に甘えており働く意欲がない
既卒生の中には、働かずとも生活が安定していて、特にこのまま働く必要がないという人もいるかもしれません。今は家族や親族などに養ってもらっている場合も、将来のことを考えて自立を検討しましょう。
年齢を重ねてから初めて就職を考えたとしても、応募できる企業が少なくなかなか就職が決まらないケースもよくあります。
また、企業からすると、選考の過程で働く意欲が感じられない人を採用しようとは思いません。「働きたくないけどとりあえずエントリーした」という状態で面接を受けることのないよう、今後のキャリアプランなども描くなど、しっかり選考対策をして就活に臨みましょう。
先輩たちにもあった! 既卒就活のモチベーションが上がらないときの対処法
既卒就活の経験があるみなさんは、就活へのやる気が出ないときにどうモチベーションを上げましたか?
同じように既卒で就職活動をされていた先輩に相談するようにしていました。とにかく一人で抱え込まないことが重要だと思います。
失敗して落ち込むのではなく、「成功したらラッキー」というポジティブ思考でモチベーションを上げて、維持していました。
既卒就活をしたくても「何がしたいかわからない」という状態の人もいるかもしれません。そんな人はこの記事を読んで、仕事選びに活かしてくださいね。
体験談で学ぶ20代の仕事選び|「何がしたいかわからない」の解決策
既卒就活が不安な人必見! 「人生終了」を回避する4つの極意
リアルな既卒就活の体験談を読んで、やっぱり不安になったという人もいるでしょう。人生終了といわれる状態を回避する秘訣を解説するので、確認してくださいね。既卒生の弱点とされる部分を解消したり、自分だけの強みをつくって就活をスムーズに進めましょう。
もしも働くことにネガティブになってしまっているときは、この記事も読んでみましょう。社会人の先輩たちから、「働くこと」について自分なりの意見を聞いてみました。
「なぜ働くのか」社会人に聞いてみた|体験談で見つける働く理由
①面接では既卒になった理由をしっかり伝える
既卒が人生終了といわれる理由でも触れた通り、「働く意欲が低いのではないか」「就活を真面目にしていなかったのではないか」など、消極的なイメージを持たれることもあります。
まだまだ在学時に就職活動をする人が多い中で、卒業後に就活をすることを選んだ理由は、企業が気になるポイントです。中には「やる気が湧かずギリギリまで就活をしていなかった」など、ネガティブな理由がある人もいるでしょう。
選考を通して、「安心して仕事を任せられる」と思わせることが選考突破のコツです。理由はなるべく正直に伝えつつ、在学中の就活を踏まえた改善点や意気込みを述べることを意識してください。
既卒就活中に聞かれて困った質問はある?
空白期間の理由は必ず聞かれて、答えに迷うことがありましたね。その質問に正直に答えることもあれば、自分の将来について模索していた(就活を続けていた)など最後までどう答えるか定まってはいないままで臨んでいました。
また、アルバイト先の職種と志望職種が違う場合の志望動機を深掘りされたとき、自分なりにエピソードを交えて話したのですが、納得してもらえた感じはあまりありませんでした……。
②人材不足の業界・職種に注目する
志望企業が固まっていない人は、人材不足の業界・職種を検討してみてください。人材不足の業界は、仕事がマニュアル化されていて覚えやすかったり、ポテンシャルや人柄が重視される傾向にあるので、社会人経験がなくても就職しやすいのが特徴です。
人材不足の理由は、少子高齢化による労働人口の減少や人気業界への人材の偏りなどが考えられます。また急成長中の業界では、事業をスピーディーに発展させるために多くの人材を欲していることも。自分にとってのメリットとデメリットを洗い出しつつ、働き方や仕事内容のミスマッチが起きないよう慎重に企業を選びましょう。
主な人材不足の業界
・IT業界
・小売業界
・サービス業界
・福祉業界
主な人材不足の職種
・接客業
・営業職
・販売職
・介護職
・製造職
③就活と並行して資格やスキルを身に付ける
興味がある分野ややりたい仕事にかかわるスキル・資格を身に付けることで、他の就活生と差を付けられます。一つ武器といえるものを持つことで、自信を持って就活を進めることもできますよ。
また、勉強を続けること自体が継続力や向上心をアピールするエピソードにもなるため、「頑張ったこと」で何を伝えようか迷っている人はぜひチャレンジしてください。自分の関心があることや将来実現したいことに合わせ、身に付けるべきスキルを一度調べてみましょう。
既卒就活をするうえで、勉強や資格取得を頑張った先輩たちのエピソードもチェックしてみてくださいね。
既卒就活をするにあたって身に付けたスキルは?
既卒就活中に勉強したことや取った資格について聞かせてください!
品質管理検定2級を取得したのですが、最終面接でも面接官が興味を持ってくれたので、良いアピールになったと思います。この資格は私の志望業界・職種で重宝されている資格のため、資格取得を通して志望度の高さや熱意を伝えることができたと考えています。
TOEICの勉強をしていました。もちろんTOEICの点数が高いからといって英語がビジネスで使用できるレベルであるわけではないのですが、帰国子女でもなく留学もしていなかった私にとって、TOEICはある種の資産として機能したと思っています。勉強もすぐに始められるので、何も資格を持っていないことで不安な場合は、TOEICの点数をある程度高めると良いかもしれません。
④就職エージェントを利用する
就職エージェントは、企業と求職者とのマッチングを支援し、就活の伴走者となってくれるサービスです。それぞれに合った求人を紹介してくれるので、自分の判断だけで就活を進めることに不安がある人には特におすすめですよ。
また、既卒として就活をするうえで気がかりなことがあれば、正直に伝えてみましょう。一緒に就活する同級生や知人が少なく、相談や情報交換がしづらいことも既卒生の悩みの一つ。一人で不安を抱えてしまいそうなときは、ぜひ就職エージェントを活用してくださいね。
「就活を頑張ろう」と意気込んだ既卒生には、まずこの記事で就活の流れを押さえることをおすすめします。就活を成功させるためにも、基本的な就活の流れはしっかりチェックしておきましょう。主に新卒生向けの記事ですが、特殊な流れで就活が進む業界などについても解説しているので、ぜひ目を通してみてくださいね。
就活の流れを徹底解説|内定者たちはいつから準備してた?
既卒就活の成功・失敗エピソードから内定獲得の秘訣を知ろう
無事既卒就活に成功した人は、どのような就活をしていたのでしょう。内定を得るために心掛けていたことなども教えてもらいました。
また、既卒就活が難航したエピソードも必見です。先輩の経験を参考にして、既卒就活に備えて準備を進めましょう。
既卒就活の成功談を聞かせて!
メーカー志望で新卒枠のみ応募し、内々定をいただきました。既卒就活は学業に割く時間が無い分、自己分析や業界研究にじっくり時間をかけることができました。
また、企業選びの軸を決めるときや意思決定のフレームワークには、「科学的な適職」という書籍を参考にしていましたね。ES、SPIなどの練習もして、その結果、夏のインターンは2社、冬のインターンに3社合格し、参加しました。最終的に夏のインターンに参加した企業に早期選考の案内をいただき、本選考へと進むことにしました。
積極的に人脈を広げて情報収集に努めた
内定を得るために意識したことは、徹底的な人脈作りです。志望度が高い企業においては、インターンシップ参加後も知り合った社員さんと連絡を取っていろいろと豆知識や情報を聞いたり、本社近くでお食事をしたりと、インターン後も積極的に交流してさまざまな情報を得ました。これに伴って信頼関係も築け、ES添削や面接練習などもしていただきました。この経験から私がアドバイスできるのは、既卒就活では特に人脈を意識して、情報を「獲りに行く」という姿勢で臨むと有利だということです。
既卒就活に苦戦した人からのアドバイス
私の場合、在学中に就職活動をすることができなかったので、周囲のライバルたちよりスタートが遅れ準備が不足してしまった点で苦労しました。卒業論文を書き終えた4年生の2月中頃からスタートし、3月下旬に卒業してから本格的に就活を開始していたので、周囲と比べると1年以上遅れてしまっていたと思います。
具体的には、4年生の2月から自己分析とSPI試験とエントリーシート(ES)の準備を開始し、卒業後から志望していた企業のOB・OG訪問をおこなっていました。全ての面において出遅れていた感じは否めませんが、特に業界研究、自己分析、書類選考や面接対策などさまざまな面で十分に対策できていなかったように感じます。
そのような状態で当然うまくいくはずもなく、約30社に応募書類を出して通過したのは5社(総合商社2社、専門商社1社、電力会社2社)でした。専門商社と電力会社の1社は一次面接で、総合商社2社は二次面接で落ちてしまいました。最終的には残った電力会社から運よく内定をいただくことができましたが、「準備がすべて」という言葉が本当に身に染みる結果となりました。
企業の立場に立って求める人物像から逆算したアピールをしよう
内定取得のためには、自分の学生生活を抽象化してみて、行きたい会社が求めている人物像とマッチさせることが重要だと思います。就職活動は自分という商品を売り込む営業活動だと思いますので、相手の立場に立って相手がどのようなものを求めているのかニーズを汲み取り、逆算して自分を魅せるということを意識しましょう。準備不足の私が最後に内定をいただけたのも、電力会社が求める人物像に自分の学生時代の経験をマッチさせることができたからだと思います。
既卒で人生終了になるかどうかは自分次第! 企業の懸念を解消して内定をつかみとろう
「既卒=人生終了」というイメージがある理由やその実態について説明してきました。意欲や適性がある若手人材は歓迎されており、既卒になっただけで必ずしも人生終了ということはありません。しかし、その事実にあぐらをかいていると、自分に合った求人が見つけられなかったり、なかなか内定が出ない状態が続くことも考えられます。
反対に、既卒になった理由を分析して改善したり、きちんとアピールポイントを整理すれば、やりたい仕事に就くチャンスは十分にあるのです。「既卒は人生終了」という言葉に惑わされることなく、自分に向き合って就活に挑みましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)
既卒の就活にはどんなイメージがありましたか?