仕事にやりがいは必要? みんなが思う「仕事のやりがい」や見つけ方をチェック!
「やりがいを感じられないとダメなの?」「そもそもやりがいって?」
仕事を選ぶ条件や転職理由にもよく挙がる「やりがい」という言葉。どんなときにやりがいを感じられるのかはっきりわからないという人や、仕事を通してやりがいを感じられず、漠然と「今のままで良いのか」と悩んでいる20代も少なくないでしょう。
そもそも仕事においてやりがいは絶対に必要なのでしょうか。この記事では、やりがいを持って仕事をするメリットややりがいの見つけ方、やりがいを感じられず転職を考えるときに確認したいことを経験者の生の声をもとに解説していきます。
やりがいを見つけることで、将来自分のなりたい人物像を描くことができるかもしれません。次の記事では、やりがいを見つけることで働くことへ前向きになる方法を紹介しています。チェックしてみてください。
事務職のやりがいとはなんでしょうか。実際に働いた経験のある先輩たちの体験談を紹介していますので、事務職の志望動機を作成する際の参考にしてみてくださいね。
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仕事におけるやりがいとは? リアルな声をもとに疑問を解決!
就職、転職を考えるときに「やりがい」というフレーズはよく耳にしますが、そもそも仕事におけるやりがいとはどのような意味を持っているのでしょうか。転職経験者が思う、仕事においての重要度も聞いてみました。
やりがいの意味
仕事におけるやりがいとは、仕事そのものに対する達成感や、働いた対価に対する満足感のこと。
仕事上のやりがいにつながるものとして、「一緒に働く仲間や顧客から受ける感謝」「自身の成長」など仕事から直接得るもののほか、努力に見合う報酬など、仕事の対価として得るものが挙げられます。何が仕事のやりがいかは人によって違うので、これまでの社会人生活を振り返り、自分なりのやりがいを見つけることが重要です。
仕事における必要性
やりがいの優先度は人によって違いますが、仕事を選ぶ条件として、やりがいを重視する人も多くいます。
厚生労働省の調査「経済社会と働き方の変化等について」によると「現在の生活にどの程度満足しているか」を表す「総合主観満足度」は、仕事のやりがいを感じている人ほど高いという結果が出ています。ほとんどの社会人は1日のうち8時間前後と多くの時間を仕事に費やしているため、充足感や楽しさを感じながら取り組むのとそうでないのとでは、日々の生活の満足度に差が生まれるのです。
また、やりがいを感じながら働くことで、意欲的に仕事ができるため、高いパフォーマンスを発揮する可能性が高まります。その結果、自分の能力が磨かれたり周囲の人からも評価されることで、さらにやりがいが大きくなるという良い循環が生まれることも考えられるのです。
仕事を選ぶ条件として、やりがいを大切にしたい人のなかには、「体を動かすことが好き」と思う人もいるのではないでしょうか。次の記事では、経験者だからわかる「体を動かす仕事」の魅力について紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
やりがいがあれば、仕事に前向きに取り組めるのではないでしょうか? 次の記事では、やりがいを感じられず仕事がどうでもよくなったときの、対処法を紹介しています。気になる人は、チェックしてみてください。
仕事にやりがいは必要? 就活生パネリストに聞いてみた
必要だと思います。やりがいがないと頑張ろうとする意欲も湧かず仕事を楽しめないからです。やりがいを感じられていると、仕事をしていて少しつらいことがあっても、また踏み出すきっかけになるかなと思います。
必要です。やりがいは評価・給料・仕事内容など人それぞれだと思いますが、「どうして働くのか」を考えたときに、やりがいがないと、安定やキャリアアップを目指してずっと働き続けるのはきつそうです……。
必要だと思います。何にやりがいを感じるかは人それぞれが置かれている環境やライフステージによって異なると思いますが、仕事をする自分を支える軸がないと、ただ漫然と社会人人生を過ごすことになりそうです。キャリアアップなども難しくなってくるのではないかと。
みんなに聞いてみた! 「仕事でやりがいを感じる瞬間」とは
ここからは、やりがいを感じるタイミングとして代表的なものを、20代のリアルなエピソードとともに紹介します。
仕事でやりがいを感じる瞬間は人それぞれ。やりがいが何かよくわからないという人は、充実感や達成感を覚えるタイミングはどんなときか、参考にしながら日々の仕事を思い出してみてください。
やりがいを感じられない日々が続くと、毎日の仕事にも意欲が出ませんよね。次の記事では、先輩たちのやりがいを感じられなくなったときの対処法について紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
①自分の能力を発揮したとき
仕事において自分の知識や技術を活かせたときは、やりがいを感じられるでしょう。
特に、自分が努力して磨いたスキルや、ほかの人が持っていない力を発揮したときは、職場における自分の存在意義を強く感じられることがあります。
また、自分の能力を発揮する経験を重ねると「自分ならきっとできる」という自己効力感が高まり、日々の仕事をより自信を持って進めることができるはずです。
②自分の成長を感じたとき
仕事において、以前はできなかったことができるようになったときや、社会人として成長したと感じたとき、他者からそう認められたときにやりがいを覚える人も多いです。
入社当時は先輩と一緒に担当していた案件を一人で担えるようになるなど、できることが増えて任せられる仕事が広がることで、会社に貢献できる点が増えたり自分の市場価値が高まることにもつながります。職場や社会において自分の価値が高まることで、さらにモチベーションが高まることも考えられるのです。
特に、仕事において成し遂げたいことを明確に定めている人は、自身の成長でやりがいを強く感じられる傾向があります。
③誰かの役に立ったとき
仕事を通じてほかの人の役に立つこともやりがいにつながります。たとえば、自社の商品・サービスが取引先やエンドユーザーを喜ばせたり、貢献できたとわかったときです。
また、同僚や上司から感謝の言葉を伝えられたときなど、自分の仕事が一緒に働く人の役に立っていると実感すると、充足感を味わえて「もっと貢献したい」という想いが湧く人も多いでしょう。
自分で書いた文章を読んでもらえること、読んでいる人が喜んでくれている。それはやりがいにつながりますよね。次の記事では、文章を書くことが好きな人の適職の見極め方について紹介しています。気になる人は、参考にしてみてくださいね。
④世の中に影響を与えたとき
自分の仕事が多くの人に届いたときも、やりがいを感じられる代表的なケースです。
自ら考えた企画が世間に広まって話題になったり、開発に携わった商品・サービスがヒットしたりするなど、多くの人の心を動かすことは、大きなやりがいにつながるでしょう。
日用品や食品の開発、マスコミや広告・クリエイティブ関係など、成果物が広く知れわたる機会がある仕事に携わる人は、世の中に影響を与えることが嬉しさや充足感につながっていないか、思い返してみてください。
⑤納得できる評価をされたとき
上司や同僚から、仕事の成果や取り組み方について褒められたり認められたりしたとき、「頑張ってよかった」と思う人は多いのではないでしょうか。
また、その評価が昇進や昇給など目に見えるかたちで表れた場合は、さらに大きな達成感を得られるでしょう。良い評価を得ることで、周囲の期待や求められることに応えようというモチベーションにつながります。
⑥尊敬できる人と働けているとき
仕事において「誰と働くか」を重要視している人も少なくありません。ロールモデルになる人と働くことがやりがいにつながる場合があります。
目標とする人と一緒に働き、仕事への向き合い方や周囲の人とのかかわり方を吸収できることで、社会人スキルを高めながら意欲的に仕事に向き合えるのです。
また、尊敬できる人の近くで働くと、業務やキャリアで悩んだときに迷いなく相談でき、よりポジティブな気持ちで仕事に取り組めることが考えられます。
⑦思い描いたキャリアやライフスタイルに近づいたとき
社会人生活を長い目で見ることで、日々の仕事にやりがいを感じるケースもあります。たとえば、「将来は地方に移住してフリーランスで働きたい」と考えている人の場合、普段の仕事を通じて独立するための技術を身に付けられていると、モチベーションを高く保ちながら働くことができるでしょう。
このように、理想の自分に近づいていることが実感できると、「もっと頑張ろう」と思いながら仕事に取り組むことができ、高いパフォーマンスを発揮することにもつながります。
就活生パネリストがやりがいを感じる瞬間は?
あなたにとっての仕事におけるやりがいとは何ですか? また、やりがいを感じられるのはどんなときか教えてください!
私にとってやりがいを感じられるのは、「やっていて良かった」と、自分が必要とされていることを実感できるときですね。難しい案件や目標を達成できたとき、人から感謝されたときにやりがいを感じます。
かかわったお客様たちから「ありがとう」の言葉をいただいたり、自分自身の仕事で状況が良くなっているのを知ったときにやりがいや嬉しさを感じます。
私がやりがいを感じるのは、自分が携わる業務が経営に直結していると感じたときです。私は今、税務に関する業務をおこなっています。税金を払うことは、純粋に企業のお金が減ることになるので、経営層の関心も高い領域です。
「来年度の税金費用はいくらになるのか」「今年度の税金費用の着地はどうなるのか」といったオーダーがくることもしばしばです。確かにおこなっている業務自体はExcelでの作業なのですが、そのアウトプットである数字が経営層に届き、経営判断に影響を与えたときは、大きなやりがいを感じますね。
キャリアチェンジをすることで、自分のなりたい人物像に近づくかもしれません。近づくことで、満足度も上がり、それが「やりがい」に繋がるのかもしれません。次の記事では、キャリアチェンジをすることのメリットを紹介しています。 ぜひチェックしてみてください。
やりがいを感じられない代表的な3つのケース|リアルなエピソードも必見
やりがいを感じられないときはどのようなケースなのでしょうか。主な原因をピックアップしました。やりがいがないまま仕事をしていた人たちのざっくばらんなエピソードも、ぜひ参考にしてください。
①現在の仕事に飽きている
ルーティーンのような仕事を長期間続けていたり、そつなく取り組める仕事ばかりをしていて達成感を得られない場合、やりがいを感じられないことがあります。
中には、同じ仕事や簡単な仕事を続けることでストレスなく働ける人もいますが、「できることが増えた」という喜びを感じられなかったり、「やればできる」という自己肯定感を高められないまま仕事をしていると、どうしても「仕事がつまらない」と感じてしまうのです。
②能力が発揮できていない
職場で苦手なことや関心が薄いことばかりを任されている場合、やりがいを感じながら働ける人は少ないでしょう。
特に、得意なことや好きなことがほかにあり、今の会社でも取り組めるチャンスがあるにもかかわらず携われていないとき、もどかしい気持ちになる人は多いです。「もし〇〇を担当していたらもっと評価されていたかもしれない」など、ネガティブな感情を抱いてしまうのも仕方ありません。
③正当に評価されていないと感じる
職場で求められることをしっかり達成しているのに、上司や仕事仲間に認められないことが増えるとやりがいを見失ってしまいます。
自分が正当に評価されていないことに加えて、周囲の人が思わぬ昇格、昇給をした場合、さらにモチベーションが下がるでしょう。「何のために働いているのだろう」とやる気を失くしてしまったり、上司や関係者に対する不信感につながってしまうかもしれません。
みなさんはどのようなときにやりがいを感じられず悩んでいたのでしょうか。仕事において「やりがいがないな」と感じた経験がある人たちの実体験をチェックしてみましょう。
毎日同じ業務を繰り返して、頭を使ってどうしたらいいかなどを考える必要がないとき、誰でもできるようなことばかりやっているときはやりがいを感じられなかったです。日々がとてもつまらなくなり、ただただ仕事をこなすだけという感じになってしまいました。時間が経つのがとても遅く感じましたね。
そういうときはたいてい会社としても忙しくない時期で、毎日「今日は何をして時間を潰そうか」と考えてしまっていました。そうなると仕事に行くのも面倒に思えてくるので楽しくありませんでした。
自分の仕事が何の役に立っているかがわからなくなったときは、やりがいを感じられなくなってしまいましたね。経理として働いていたとき、大量の伝票審査や経費精算業務の問い合わせ対応に追われていた時期がありました。その業務は、経理業務の中では未経験で転職してきた人や新入社員がおこなうレベルの業務ということもあり、上長やそのさらに上の職位の方も、あまり興味を持っていないように感じてしまいました……。
実際「いつもありがとう」という声掛けなどもされたことはなく、「自分のやっている仕事なんか誰にも興味がないんだろうな」という思いに苛まれることが多かったです。
やりがいを感じられず、「仕事を辞めたい」「疲れた」と感じてしまった人はこの記事にも目を通してみてください。退職するかどうか悩んだ20代の体験談や、仕事を辞めたいと思ったときにとるべき行動を4ステップで紹介しています。
見つけた人に聞いた! やりがいを感じないときに試してほしい5つの見つけ方
やりがいを感じられず仕事を楽しめていない感覚がある人は、まず現在の職場で少しでもポジティブに働くことができないか考えてみましょう。やりがいについて悩んだことがある人たちに、環境を大きく変えないままやりがいを見出す方法を聞いてみました。
①自分のやりがいが何か確かめる
人によって違うやりがい。今の仕事でやりがいを感じられない人は、まず自分にとってのやりがいは何なのかを確かめてみましょう。どんなときに前向きでいられるかを明確にすることで、日々の仕事のなかでやりがいにつながるタイミングをより多く見出すことにつながります。
やりがいを確かめる方法
- 達成感を覚えた経験を振り返る
- 将来実現したいことを考える
- 客観的に自分を見てもらう
やりがいを確かめるために、まずはこれまでの人生においてどんなときに達成感や手ごたえを感じたかを整理してみてください。また、「将来どんな自分でありたいか」から逆算して考えることで、自分が仕事を通じて得られると満足なことは何かを見つけることができます。
自分だけでやりがいを見つけることが難しく感じる場合は、親しい人や同僚に「自分がいきいきと働いていたタイミングはどんなときか」を聞いて、客観的な意見を取り入れることも一つの手です。
②自分に合った目標を立てる
仕事において、自分の状況に合った目標を立て、それを達成するプロセスに取り組むこともおすすめです。成功体験を通じてやりがいを感じられるほか、もし達成できなくても、目標に向けて努力することで自身のスキルを磨くことができます。
目標を立てて仕事に取り組んだ経験が少ない人は、まず現実的に達成可能な目標を立ててみてください。今の仕事に慣れていて、レベルの高いことに挑戦したい場合は、少し負荷が大きい目標を立てることで、より意欲的に取り組めるでしょう。
目標を立てるときの例
- 売上目標をプラス5%上乗せで達成する
- 一つの仕事にかける工数を10分ずつ減らして効率化する
- チームの仕事を円滑にするためのマニュアルを月に1本作る
③今の環境でできる仕事を増やす
今の部署やポジションでできる仕事を増やすことも一つの手です。常に同じ仕事ばかりで自分の成長が感じられないままだと、「自分にはできることが少ない」というネガティブな感情のまま仕事を続けることになり、モチベーションがどんどん下がってしまいます。
実はチーム内に「誰も手をつけていないけど効率化につながる」という業務が存在したり、新しいプロジェクトが動き始めたりするかもしれません。チャンスを待っているだけではなく、自分から挑戦の機会を求めにいきましょう。
④部署異動してほかの仕事にチャレンジする
今の会社にいながら、部署異動を希望する選択肢もあります。今の環境で、成功体験を積むことや新しいことへの挑戦を目指して努力したにもかかわらず、やりがいを感じられないときは、思い切って異動を検討しましょう。慣れるまでは大変なこともあるかもしれませんが、新しい業務を吸収しようと、張り合いを持って仕事を頑張れるはずです。
社内のほかの部署がどんな業務をしているか情報収集をして、興味を持てる仕事を探してみてください。ジョブポスティングなど、異動を促進する制度について調べてみるのもおすすめです。ほかの業務にあたっている人から実際に話を聞いて、どんなときに楽しさを感じるか聞いてみましょう。
ジョブポスティング
全社に人材を募集しているポジションを公表し、他部署から異動希望者を募る仕組みのこと
⑤仕事以外にも目を向けてみる
仕事を通じて得るやりがいにピンとこない人は、仕事以外のプライベートや趣味に目を向けてみてください。
たとえば、好きなものや趣味に充てる時間やお金を増やすことを目標とすることで、残業時間削減のために効率的に業務に取り組んだり、成果を出そうと頑張ることができるかもしれません。
また、副業が認められている場合は挑戦してみるのも良いでしょう。本業とは違った楽しさが感じられることでメリハリが出たり、本業のやりがいが改めて見つかるかもしれませんよ。
やりがいを感じられず悩んだことがある人たちに、考えを変えたりしてやりがいを見出せるよう行動してみたときのエピソードを聞いてみました。
自分の担当する業務にやりがいを感じられないときは、工夫や改善を意識していました。たとえば、先輩から引き継いだExcelシートを使った単純な業務も、関数やマクロを使えばもっと効率よくできるのではないかと考え試してみたり、各支社からFAXを使って集計に必要な数字を回収していた業務に、Googleスプレッドシートの活用を提案してみたりしました。
考えて実行する面白さもありますし、良い影響があれば業務に関係する方々に感謝していただけることもあったので、少しずつやりがいを感じられるようになりました。
「凡事徹底」という言葉を実践するようにしました。私が当時おこなっていた経費精算や伝票審査といった業務は、確かにそれほど高度なスキルが求められる業務ではなく、私にとってはやりがいも感じづらいものでした。
そこで私は、モチベーションの低下を感じたとき、「誰にでもできる業務を、誰もできないくらい徹底的にやり抜こう」と考え方を変えるようにしました。そうすることで、上長や周囲の信頼も得ることができ、より高度なスキルが要求される業務を任せてもらうことができて良かったです。
やりがいを覚えられず、仕事が合わないと感じている人は、こちらの記事で悩みの解決策を見つけてみてくださいね。転職すべきかどうかの見極め方もわかります。
やりがいを感じられず転職したい人へ|見極めるための3ステップ
ここまで紹介してきた「やりがいを見つける方法」を試しても、なかなかやりがいを感じられない場合、現職を離れる選択肢も視野に入れましょう。しかし、やりがいがないという理由だけで転職に踏み切っていいのか不安に思う人も多いはず。
ここからは、転職すべきかどうか迷っている人に向けて、見極めるために試してほしい3ステップを紹介します。やりがいを求めて転職した人の体験談や、先輩たちが転職を見極めたポイントを参考にしながら、自分にとってベストな選択をしましょう。
第二新卒での転職を「難しい」と感じた人も少なくないようです。転職に難しさを感じた人たちが、転職を成功させるために実際におこなった行動を紹介しています。やりがいのなさから転職を決意した人は、ぜひ転職活動を始める前に一度読んでみてください。
ステップ①転職すべきかセルフチェックで見極めよう
まず本当に今の会社を転職すべきか、以下の3つの項目を参考に見極めてみてください。自分にとってのやりがいを明確にしないまま「なんとなくつまらないから」という理由で転職すると、モチベーションが下がるたびに転職を検討することになってしまいます。
待っているだけでは、新しい仕事に挑戦できる機会はやってきません。チャンスを自分から求めに行かないまま、今の環境を離れるのはもったいないことです。現職でやりがいを得るためにできることをすべてやり切ったかという観点で考えてみましょう。
チェックリスト
- 自分にとってのやりがいを明確にしたか
- 今の環境でやりがいを得るためにできることをしたか
- 現職で自分のやりがいは得られないと言い切れるか
ステップ②生の声を参考にしよう! 転職を決めたきっかけ/現職にとどまった理由
転職を視野に入れるべきだと判断した場合、「やりがいがない」がきっかけで転職を検討した人の体験談を自身の状況と照らし合わせてみましょう。転職するかどうかの見極め方や、転職に踏み切らなかったという人のリアルな事情もチェックしてみてくださいね。
まずは、やりがいを感じられないことが転職のきっかけだった人から、「もう転職しよう!」という決断のきっかけになったエピソードを教えてもらいました。
やりがいを感じられるように自分なりにたくさん工夫をしましたが、新卒採用された女性の配属先が内勤に固定されているなど、性別などを理由に挑戦の機会が絶たれどうしようもなくなってしまったとき、もう転職するしかないと感じました。
それまでにも何回かそういった状況には直面しており、都度、「大変でもいいから男性と同じように仕事をさせてほしい」と交渉し、仕事をもらっていました。しかしふとしたときに「他の会社であればこの交渉している時間も仕事に使えるじゃないか」と気付いてしまい、なんだかそういった方向に努力をすることが無駄に感じるようになってしまいました……。チャンスも責任も平等で、まっすぐ仕事に向き合っていくためにはできる限り早く転職しなければと思いましたね。
「やりがいを感じられない」と思って転職を検討し、結果的に転職しなかった人に、そのとき踏み切らなかった背景を聞いてみました。こちらも参考にしてみてくださいね。
私が「やりがいを感じられない」と思っても転職しなかったのは、部署異動が実現したからです。やりがいを感じにくい日々を過ごしていたことに加え、当時の上司とも相性が合わなかったため、転職することを検討し実際に転職サイトにも登録していました。
しかし当時は転職してから1年半程度しか経っていなかったこともあり、「まずは社内で異動の希望を出してみよう。それが実現しなかったら辞めよう」と思い直し、部署異動の希望を出し続けた結果、異動することができたので、転職を思い留まりました。
転職後にギャップを感じて再度の転職を検討することはもちろんあると思いますが、短期離職を繰り返すジョブホッパーにならないためにも、まずは部署異動できないか模索してみることをおすすめします。
いざ転職活動をするとき、転職理由を聞かれて「やりがいがなかったから」などネガティブな内容をそのまま伝えるのはおすすめしません。この記事では、現職に持つ不満をどう言い換えて転職理由を述べるべきか、実際に転職できた人の声から解説しています。
ステップ③やりがいを求めて転職した人たちの体験談もチェックしよう
「転職活動を始めよう」と意志が固まった人は、やりがいを求めて転職した人たちが実際どのようなことを意識して転職活動をしていたのかを確認していきましょう。経験者がもとめていたやりがいや、転職成功のために意識していたことを聞いてみました。
私はできることをどんどん増やすことにやりがいを感じます。前職でも入社したての頃は覚えることが多く、やりがいを持って仕事をできていました。しかし、ライン勤務のため数年も経つと新しく吸収できる業務は少なくなり、惰性で仕事をすることが増えていた気がします。この頃から転職を考え始め、絶えず技術革新の続くIT業界に興味を持ち転職を決意しました。
実際に転職をしてからですが、技術も知識も知らないことだらけで日々新しいことを吸収できるためやりがいを持って仕事をすることができています。数年先のことを考えても、キャリアプランが多岐にわたるため常に新しいことに挑戦できそうです!
やりがいを求めた転職で気をつけたことは、本当にその業務ができるのかを企業説明や面接の中で見極めることです。求人では少なからず見栄えの良い書き方をしていると思うので、入社後すぐにやりたいことができるのか、その先のビジョンまで明確に想像できるかを基準にして転職活動を進めました。
私は「成長できる環境で働けること」をやりがいとして重視しています。 私自身、その場その場での営業力がもとめられる新規開拓営業などが向いていると感じています。その中でも業界・業種・部署・関係者のレイヤーなどさまざまな要素が複合的に絡み合う案件だと、それぞれの業界やレイヤーの特性等も理解できるため、応用力をつけられてよりやりがいを感じます。 一方で成長を感じない環境として「同じような業務や内容の仕事を続けること」です。徐々に飽きてしまい、「なんでこの仕事をやっているのだろうか」と、モチベーションがだんだんと下がっていってしまいました……。
そのため、ルート営業や既存顧客のニーズを深掘りし続ける深耕営業といった営業方法は向いていないと感じ、転職を視野に入れました。 また、尊敬できたり親身になってくれる方と働けることもやりがいの一つです。週40時間ほど協力し合いながら仕事を進めるうえで、一緒に働く人があまりにも合わなかった場合はストレスの原因につながりかねないので、非常に重要な要素です。
結果的に、上記で挙げた2つを満たす企業に転職できました。ただ実際入社すると、想定していた業務内容と実態にギャップがあったり、すべてが理想通りというわけにはいきませんでした。 転職するときは、すべて自分の理想通りになることは少ないと思っておくのがおすすめです。 また、各企業が売りにしている「やりがい」は異なり、「成長」「人間関係」「顧客への貢献度」「正当な評価」「給料」などさまざまですが、自分のもとめる「やりがい」がかなう職場は必ずあるので、エージェントなどを使って、効率よく情報を集めていくことも重要だと思います。
私がやりがいを感じられなかったのは、毎日の仕事が単調な繰り返しであったことや、10年以上年次が上の先輩も同じ業務をしていることから、今後の成長が見込めないと感じたことが大きかったです。
私自身、仕事の中でお客様や同僚の役に立てているという実感がやりがいにつながるタイプなので、黙々とパソコンに向き合い一人で仕事を進めるやり方が合いませんでした……。これらの状況を打開すべく転職しましたが、挑戦した人材業界の営業職は自分の価値観にとても合っていたと思います。
やりがいを求めた転職や未経験の職種を目指すうえで、選考中に意欲を伝えることは非常に重要ですが、気持ちが大きすぎるとどうしても「キラキラとした理想やイメージを抱きすぎているのではないか」と捉えられかねません。でも、どんな仕事にも、いいところもあれば大変なところもあるのが現実ですよね。気持ちが先走ってしまわないようにすることと、大変な面も理解したうえで挑戦したいと思っていることを伝えるのが大切だと思います。
転職を決意して、働きながら転職活動を進めようとしている人はぜひこちらの記事も読んでみてください。働きながらの転職活動と退職してからの転職活動、それぞれについて経験者が語るメリットやデメリットから、自分に合う進め方を見つけてください。
面接で「やりがい」を聞かれたときの例文3選|実際の回答もチェック!
転職の面接において、どんなときにやりがいを感じるかという質問をされることがあります。この質問を通して、企業はどんなときに意欲的になれるのか、仕事において何を大切にしたいのかという候補者の価値観を知ろうとしています。
仕事のやりがいとして代表的な3つについて例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。面接の場でやりがいについて聞かれた人が実際にどう答えたかも見ていきましょう。
目標達成がやりがいの場合
<例文>
私にとって仕事のやりがいは、目標を達成することです。目標に向かって努力し、それを成し遂げて報われたときに大きな達成感を覚えます。
現在は、全国展開している書店で勤務しています。半年前まで私が販促担当として勤務していた店舗では「関東エリアで月間の売上金額を1位にする」という目標を掲げていました。
その店舗は住宅街にあることから、年配の方やファミリー層が顧客全体の半分近くを占めており、系列店と同じデザインの販促物を使うと読みづらく感じる顧客が多くいることが課題でした。
そこで大きな文字や原色を使った店舗オリジナルの販促物を作って店内に掲示し、どんな年齢や属性の人でも書籍の情報がわかりやすくなるよう工夫しました。
すると、年配の方や子ども連れの購入率が上がり、次月の売上において月間1位を記録することができました。御社でも、課題を的確に捉え、与えられた目標を成し遂げるためにアイデアを活かしながら努力していきたいです。
目標達成に向けて自ら工夫した経験がよくわかります。また、売上月間1位を記録できたという数値面での実績もアピールできていて、転職後も目標達成に向けて自ら努力できそうなイメージが湧いてくる例文です。
他者の役に立つことがやりがいの場合
<例文>
誰かの役に立つことが私のやりがいです。自分が他の人の支えになったと実感できたときに充足感を覚えます。
私は現在広報部で先輩社員2名と一緒に勤務しており、主にメディアの取材対応や社内広報物の作成をおこなっています。
半年間前に自社製品が世間で話題になり、取材が立て込んだ時期がありました。先輩たちが取材対応と広報物作成の両立に苦戦している様子を見て、解決したい一心で、社員を募って広報物作成のアシスタントチームを作りました。私はそのディレクションを主導して進め、先輩たちには取材に集中してもらうことにしたのです。
その結果、取材対応と広報物作成が両方スムーズに進みました。加えて、先輩たちにはとても感謝され、役に立てたことを実感して「やってよかった」と強く思いました。
この経験から、頑張る人のサポートにつながる仕事に対して、よりモチベーション高く取り組めると感じています。入社後はいち早く業務に慣れ、周囲のメンバーに頼られるような存在になりたいです。
この例文では、先輩社員の役に立てるようにと行動力を発揮したエピソードが印象的です。「どのような働きかけをすれば先輩たちの負担を軽減できるか」というところまで自力で考えられている点から、入社後の活躍イメージが湧いてきます。
世の中に影響を与えることがやりがいの場合
<例文>
私は世の中に影響を与えられたと感じたときにやりがいを感じます。
現職では、地方自治体から依頼を受けて、地域活性化を目指したプロモーションの支援をしています。神戸市のプロモーションに携わったとき、チーズが神戸の知られざる名物であることを広めたいというミッションを果たすため、同じ兵庫県の「灘五郷」で有名な日本酒と合わせた新しいスイーツを開発しました。
そして三宮商店街を巻き込み、新スイーツを5つのカフェで各々アレンジして提供してもらう「三宮チーズスタンプラリー」というイベントを開催しました。
すると、地元の人がスイーツを楽しみに商店街を訪れるようになり、街全体が活気づきました。また、この取り組みがテレビで紹介されたこともあり、商店街に訪れる観光客を昨年の1.5倍に増やすことに貢献できました。
自分のアイデアで世の中に影響を与え、課題を解決できたことにとてもやりがいを感じた経験でした。
貴社で制作するコンテンツは、国内のみならず海外にも配信されます。入社後は、自分で企画したコンテンツが世界の人々に届くことを目指し、コンテンツプロデューサーとして邁進したいです。
過去の仕事の実績をうまく取り入れられている例文です。「世の中に影響を与えたい」という主張は、一見自分目線のメリットを重視している印象にうつりかねません。「世の中に影響を与えることで課題解決につながった」「他者の役に立てたことにもやりがいを感じた」などの要素を盛り込むと、「主体性がありながら周囲の人のことを考慮しながら働ける人材なのではないか」という好印象につながる可能性があります。
転職経験者が面接で「やりがい」を聞かれたときどう答えたのか、実際の回答も教えてもらいました。こちらもチェックしてくださいね。
私は人材業界の面接でやりがいについて聞かれたとき次のように答えました。
自分自身、仕事やプライベート問わず人に寄り添って向き合うことを大切にしているので、仕事でもお客様やかかわる人々のお役に立てることにやりがいを感じます。また、役に立つことをもって利益を生み出し、その利益で会社にも貢献していきたいです。
自分の所属する会社や部署が成長し、世間に必要とされる存在として認識されることが回りまわってお客様のお役に立つことや、支援できる幅を広げることにもつながるので、お客様のためにという気持ちと利益を追いかける姿勢、それぞれバランスよく追求し、やりがいある業務を実現していきたいと考えています。
転職の面接に向けて、自己分析をしっかり行い「やりがい」を見つけることで、「転職の軸」を明確にすることができるかもしれません。次の記事で、転職者向けの自己分析や転職の軸を固める方法について紹介しています。参考にしてみてください。
転職者の自己分析
転職成功者はどう自己分析した? おすすめの方法と活用のコツを解説
転職の軸
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自分にとってのやりがいを見出して充実した社会人生活を送ろう
仕事におけるやりがいの重要度は人によって違います。しかし、人生の大半を働く時間が占めるため、やりがいを感じながら仕事をすることで、より充実感のある生活を送れるのではないでしょうか。
また、やりがいを感じて高いモチベーションで仕事をすることで、さらに自らのスキルを磨くことができ、その結果評価や感謝をされることで、より達成感や充足感を感じるようになるという好循環が生まれるのです。
今の仕事でやりがいを感じられないという人は、まず日々の仕事においてポジティブになれるタイミングを探し、自分にとってのやりがいを見出すことが第一歩です。また、やりがいを求めて転職する場合も、やりがいとは何かを明確にして、本当に現職では得られないものかどうか一度考えてみることをおすすめします。
自分にとってのやりがいを見出していきいきと働ける瞬間を増やし、充実した社会人生活を送りましょう。
根本的にやりがいの本質は、既にあるものを見つける、誰かから与えられるのを待つ、といったものではなく、自らで見つけたり作ったりするものです。
そのため、やりがいを求めるのではなく、自分自身で仕事への意味付けづけをすることが必要となります。
しかし、中には「やりがいが見つからない」という人もいますよね。そんな人に試してほしいのが、「ジョブ・クラフティング」です。「クラフティング」とは「手作り」と言う意味で、働く人が自らの認識や行動を変えることで、今の仕事を「やりがいを感じる仕事」に変える方法を指します。
ジョブクラフティングには3つの観点から考え方を見直します。
①認知:仕事の目的や意味を捉え直したり、新たな意義を見出す
②関係:周囲とのかかわり方の量や質を見直す
③業務:自分なりの業務を整理し仕事に工夫を加える
この工夫について私の経験を交えて説明しますね。新卒だった当時の私の配属先は、希望した部署とはまったく違うものでした。業務としてはテーマパーク内の飲食店舗の管理・接客で、「私の仕事はアルバイトと同じではないか」と仕事をネガティブに捉えて、やりがいを感じられずに淡々と仕事をしていたことを今でも鮮明に覚えています。
しかし、とにかくがむしゃらに仕事に取り組む中で、自分の仕事は「多くの人の自信を育み、社会にインパクトを与えている」と意味を捉え直したり(認知の見直し)、少しでも生産性を高めるために小さな工夫を加え(業務の見直し)、ダメ元でも自分の意見を提案をしました(関係の見直し)。
また当初は先輩に意見を発信するのに遠慮がありましたが、自分から積極的に話しかけて関係を深める行動をしていくと、周囲の支援も獲得でき、徐々に仕事の成果にもつながるようになったのです。
一つひとつの積み重ねで状況を好転させていこう
私の場合は、無意識でジョブ・クラフティングを実践していたことから、結果的に自分の力で仕事の認知や関係に手を加えることで、やりがいを見出しながら前向きに働けるようになりました。
もし今、やりがいを見いだせないことが原因でフラストレーションを感じているのであれば、このジョブ・クラフティングを1つでも試してみてください。
最後に、ジョブクラフティングをおこなう際の注意点は、「100%の完璧を求めないこと」です。あくまでも一つひとつのジョブ・クラフティングは、小さな出来事でしかありません。全体の仕事の一部、一側面のほんの小さな工夫を積み上げることで、少しずつやりがいという実感を得られます。最初からあまり無理をせずに、自分にできる範囲から試してみてくださいね。
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