自分らしさを重視した「座右の銘」で面接のアピールにつなげよう!
「座右の銘」は自分の行動指針として心にとどめておく信念のようなものです。座右の銘になりうる言葉はことわざ、四字熟語、名言などさまざまにあるため、その中から何を選び信じるかには、その人の性格や考え方が表れます。
そのため、面接で「座右の銘は何ですか」と話題になることもあります。座右の銘は自由に選べるとはいえ、面接で答える座右の銘の伝え方を間違えると自分自身のアピールが半減してしまうという可能性も。
この記事では、そんな座右の銘に関する注意点や、実際に面接で使用する座右の銘の選び方・アピールにつながる伝え方について解説していきます。最後には座右の銘として使えるフレーズをたくさん用意しているので、ぜひあなたにぴったりの言葉を選んでくださいね。
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「座右の銘」は「信条」にかかわるため無理に答えなくても大丈夫
座右の銘はその人にとっての人生観や思想を反映したものとも言えます。また尊敬する人の言葉を座右の銘として信じている人もいるため、座右の銘は直接的にも間接的にも、その人の「信条」にかかわる話題です。
厚生労働省が掲げる公正な採用選考の基本では、就職活動における面接では、応募者の基本的人権を守ることを重視し、信条などの適性や能力とは直接関係のない部分で採否を決定してはいけないとされています。そのため、座右の銘を面接で質問する企業は減少する傾向にあるとされ、もし質問をされても学生は「答えない」という選択が可能だということを覚えておきましょう。
就活経験者・現役社会人に「座右の銘」を聞いてみた
面接や自己紹介の場で聞かれることもありますが、なかなか普段の生活でほかの人の座右の銘を聞く機会は少ないですよね。「座右の銘がない」「何が座右の銘になるかわからない」という人もいるでしょう。
そんな人に向けて、ここからは就活生や現役社会人の座右の銘とその言葉の好きなところを教えてもらいました。
私の座右の銘は「継続は力なり」です。これを座右の銘にしている理由は、持続的な努力と忍耐が成果を生むことを身をもって体感した経験があるからです。
座右の銘は、「後悔しない」です。何事も全力でやれば、どんな結果でも後悔はないな、と思えるからです。学生時代もこれを意識して、全力で過ごしてきました。
「寄り道、脇道、回り道。しかしそれらもすべて道」です。今がどんなに辛くて結果が出ないときでも、物事はすべてつながっていると捉え、前向きになれるようにしています。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。わからないことはすぐ聞く、を心掛けて生きています。「わからないまま仕事を進めていくと、どこかで必ず不利益を被る」と自戒の言葉にしています。
「挑戦する機会は誰にでも平等にある」です。自分の就活の軸に「さまざまな挑戦ができる環境」があり、それを裏付ける言葉として使用していました。どのような仕事でも意欲的に取り組みたいというアピールができると思ったので選びました。
「為せば成る」です。できると思い頑張っていれば、いずれ実現するという意味です。何事にもしっかりとチャレンジし、向き合っていくことが重要という表現がとても好きです。
私の座右の銘は「継続は力なり」です。日々の努力の積み重ねが、最終的に大きな成果を生むという考え方が好きで、自己成長の原動力にしています。
私の座右の銘は「初志貫徹」です。一度決めたことを最後までやり切るという意味で、考え方や姿勢が気に入っています。
座右の銘は、「失敗は成功のもと」です。私はこれまでの人生で数多くの失敗をしてきました。その中で失敗に直面して挫折をしてしまうことが多々ありましたが、「成功するためには失敗がつきものである」と考え、前向きに捉えてきたからです。
私の座右の銘は、「メリハリをつける」です。仕事もプライベートもオン・オフを意識することによって、時間を効率良く使え、業務も集中して取り組めると考えているからです。
面接経験者はどのように攻略した? 「座右の銘」に関する体験談
人それぞれの座右の銘を見たところで、実際の面接で座右の銘が話題になったときの体験談も聞いてみましょう。
どんなタイミングで聞かれたのか、そもそも座右の銘を聞く面接が合ったのかを聞いてみました。いつ聞かれたときにも自信を持って対応できるように、面接経験者の体験談を参考にしてみてくださいね。
面接で「座右の銘」を聞かれたのは何次面接?
座右の銘が話題になったのは、選考フローの中でも序盤の面接だったのか、最終面接などの終盤の面接だったのか、タイミングについて教えてもらいましょう。
これまで受けた面接で「座右の銘」を聞かれたことはありますか?
あります。とある企業の二次面接で「あなたが大切にしている価値観や、言葉などはありますか」と聞かれました。
聞かれたことがあります。念のために用意しておいたので、学生時代に頑張ったことと座右の銘の一貫性を意識して答えました。
一次面接でも最終面接でも聞かれたことがあります。フランクな面接をする企業より、比較的オーソドックスな面接をする企業に多い質問だったように思います。
「座右の銘」は何社くらい聞かれた?
選考を受けた企業の中で、何社の企業から座右の銘を聞かれたのかは気になりますよね。実際に就活中まったく聞かれなかった、という人もいれば、何回かに一度は話題になった、という人までさまざまにいます。
今までの面接の中で、何社くらい座右の銘を聞かれましたか。
2社くらいに聞かれた経験があります。割合としては、受けた企業全体の中でも一割程度かなと思います。
「座右の銘は何ですか」と直接的に聞かれたことはあまりないですが、「大切にしている価値観」などは聞かれました。割合としては、受けた企業の大体1割ほどです。
「座右の銘」はもともとあった? 就活で探した?
「座右の銘がない」ということは悪いことではありません。しかし、面接で話題になった際、答えることに抵抗がなければ、自分に合ったものを用意しておくことをおすすめします。
面接経験者はもともと決めていた座右の銘があったのか、それとも面接対策として座右の銘を用意したのか、正直に当時の状況を教えてもらいました。
「座右の銘」はもともと決めていたものでしたか? それとも就活のために準備しましたか?
就活用に選びました。自分のエピソードからヒントを得て、それをもとに座右の銘を考えるようにしました。
就活のタイミング初めて考えました。もともとあったという訳ではないので、就活用に選んで使用していましたね。
もともと知っていた言葉で、「素敵だな」と感じたものの中から、就活の場で話すのにふさわしいものを選んで話していました。
実際に「座右の銘」を聞かれたときの答え方は?
実際の面接で座右の銘を聞かれたとき、ただ座右の銘を答えるだけではアピールにはつながりにくいでしょう。その座右の銘を選んだ理由や自分との親和性があることをどのように話したのか、回答の流れやコツを紹介します。
面接で座右の銘を聞かれたときの回答を教えてください!
座右の銘を聞かれたのは、企業の二次面接でした。ガクチカを話した後に質問されたので、「私の座右の銘は『継続は力なり』です。私は学業以外の部活動や趣味も、長期的に継続し向き合ったことで、スキルを向上させてきた実績があります」というようにエピソードを展開していきました。
座右の銘を説明する流れを簡単に説明すると、まず座右の銘を答える、次に原体験となったエピソードについて話す、最後にその座右の銘をもとに入社後どのように活躍していくのかを伝える、という流れを意識しました。
初めて座右の銘を聞かれたのは、三次面接でキャリアビジョンを話した後でした。
あまり座右の銘についてしっかりと考えたことがなかったため焦りましたが、直前に話したキャリアビジョンの補足をしたいと思い、「挑戦する機会は誰にでも平等にある」という言葉を使いました。
特に、その前に「キャリアビジョン通りのキャリアを踏めるとは限らないけど大丈夫?」というようなをことを言われていたため、どのようなキャリアでも全力で挑戦し成長していきたい、という意欲をアピールする必要があると考えたからです。
座右の銘を通して自分が感じる挑戦の大切さを伝え、最後に「このように、御社で最初にどのようなキャリアを歩むとしても全力で努力したいと思っています」と伝えました。
もし座右の銘を聞かれたら何と答えますか?
私は面接で「座右の銘」を直接的に聞かれたわけではないのですが、価値観や考え方を聞かれたことがあります。
自分のスタンスを表現する座右の銘は「メリハリをつけて行動する」だと思います。なぜこの言葉が座右の銘なのかというと、気持ちのオン・オフをつけることによって、時間を効率良く使うことができると思っているからです。
仕事もプライベートも時間を有効的に使えれば、ワークライフバランスを確保することができ、人生を楽しく生きることができます。この質問に対して意識して回答するポイントは、プライベートだけを充実させるわけではなく、仕事上の業務も効率良くおこないますよ、というポイントを忘れずに伝えることです。
もし面接で座右の銘を聞かれたら、私はスティーブ・ジョブズの言葉である「Stay hungry, Stay foolish」と答えます。
この言葉には「常に好きなことを追い続け、失敗もいとわず挑戦し続けろ」というメッセージが込められています。このメッセージが自分の信条と非常に似ていたため、座右の銘としています。
また面接で回答する際は、この座右の銘に沿ってどのような行動や決断をし、どのように志望企業の業務に貢献できるかを面接官がイメージできるように意識して回答すると思います。
面接官が「座右の銘」を聞く理由
面接経験者の実際の回答を見たところで、改めて座右の銘が面接の話題になる理由を整理しましょう。
面接官が「座右の銘はありますか」と質問するのは、もちろんその学生の人柄や性格を知りたいという意図もありますが、その座右の銘を選んだ背景や視点を探ることで、面接官は大きく分けて3つの視点から適性を判断しています。
価値観が企業に合うか知りたい
座右の銘で使用されるフレーズは一般的に広く意味が知られています。そのため、面接官も座右の銘を基にどんな人柄や特性を持っているのかを把握しやすく、座右の銘を選んだ判断基準や行動指針が企業にマッチするかを判断しています。
たとえば、「一期一会」を座右の銘にしている人なら、きっと人との出会いや縁を大事にする人なんだろう、「思い立ったが吉日」が座右の銘の人なら、おそらく考えるよりも先に行動に移す性格なんだろう、と予測がつきますよね。
このように学生の選んだ座右の銘から、大まかにその人の行動原理や物事の捉え方がマッチしているのを見ていると言えます。
学生自身の自己理解ができているか知りたい
座右の銘は自分の考え方・個性をまとめたキャッチコピーのようなものになります。そのため、自分自身をしっかりと理解できていないと、座右の銘との紐づけが甘く人物像が伝わりにくくなります。
その座右の銘を選ぶに至った経緯や、面接官が納得するような内容まで落とし込んで説明ができているかなどから、自己分析能力や思考力も同時に見ているのです。
企業が「座右の銘」を聞く理由は何だと思いますか?
面接で「座右の銘は何ですか」と聞くのはどうしてだと思いますか?
就活生の大切にしている価値観や考えを知ったうえで、入社後の働いているイメージを明確にしたいのではないかと感じます。
志望動機と大切にしている価値観、ガクチカなどとの一貫性を読み取り、その人自身の人柄を見てると思います。
その人が人生において大事にしているもの・ことがわかるからだと思います。そこから自ずと、その人の働き方や他者とのかかわり方がわかるような気がします。
面接官を担当したことがある人にずばり質問! 就活生の価値観を聞くことはある?
面接で学生に「座右の銘」や価値観について聞くことはありますか?
座右の銘を直接的に聞いたことは無いのですが、日常生活、人生において何を大切にしているのか、ということは高頻度で確認します。
座右の銘は聞いたことがありませんが、似た内容として、今まで生きてきた中で大切にしている考え方や影響を受けた出来事などを聞くことはありました。
経験者が伝授! 面接で聞かれる「座右の銘」を通してできるアピール
座右の銘を選ぶ時の価値観や、それを自分とどのように紐づけるのかといった自己理解の部分をチェックしているということがわかりました。それでは、どのような内容を話せば、座右の銘を通して自分の人柄や強みを面接官に知ってもらえるのでしょうか。
ここからは企業が座右の銘を面接で聞く理由を踏まえて、学生ができるアピールについて解説していきます。
人柄や人間性を分かりやすく表現できる
自分の性格や考え方にピッタリな座右の銘を選べば、座右の銘自体が自分のキャッチコピーになり、相手にも伝わりやすいアピールが可能です。
特に座右の銘になりやすい言葉は、一般的に広く意味が知られているフレーズのことが多いため、正しく意味を理解していれば短く・わかりやすく自分を表現することができます。
中には「座右の銘」を面接での自己紹介で活用し、キャッチコピーのように活用する人もいます。面接官の印象に強くに残る自己紹介がしたい人は、この記事を参考にしてみてくださいね。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
「座右の銘」以外の回答にも説得力を持たせられる
たとえば、「自分の強みは行動力です」「フットワークが軽いことが長所です」と回答した学生の座右の銘が「猪突猛進」であれば、その人の発信する情報に一貫性があり、信頼性が増します。
反対に「自分の強みは協調性があることです」と言った学生の座右の銘が「独立独歩(他人に頼らず自力で道を切り開く人やこと)」と回答してしまうと、座右の銘の意味や回答の整合性のズレから「人物像がつかめない」という印象を与えてしまう可能性があります。
自分のほかの回答と一貫する内容の座右の銘を選べば、自身の人物像をはっきりと伝えることができるうえに、間接的に別の情報の信頼性を上げることができますよ。
入社後の活躍や成長意欲を伝えられる
座右の銘で自分の行動の動機や方針を表現することもできます。
大事に思っている価値観や行動指針が、社会に出た後も仕事に活かせることを話し、企業の求める人材や、気質や社風との相性が良いことを表現できるとミスマッチと判断される可能性を低くすることができます。
そのため、座右の銘を伝えるとともに入社への覚悟や活躍する意欲があることを話の着地点にすれば、入社後のイメージをつかんでもらうことの手助けになりますよ。
「座右の銘」を持つことのメリットや面接で使う際のアドバイスをお願いします!
私個人としては「座右の銘」は社会でうまくやっていくうえで、必要不可欠な言霊(ことだま)であると感じています。自分が何か失敗してしまったり、悩んだりしたときに、頼れる先がなくとも「座右の銘」が心にあれば、自ずと旗を立て直し、奮起できると信じています。
また、ストレスの多い社会では「アンガーマネジメント」と呼ばれる感情をコントロールするスキルが必要です。自身の感情とうまく向き合うためにも、自分を叱咤激励する言葉として「座右の銘」を思い出すことをおすすめします。きっと、社会の荒波を乗り越えるためのオールになりますよ。
座右の銘について聞かれたとき、就活生が「人生で何を一番大切にしているのか」という人生の軸のようなものを聞きたいのだと感じました。そのため、どんな魅力的な言葉でも就活の軸や志望動機と矛盾した言葉を話してしまうのはリスクが大きいです。
逆に、座右の銘はそれまでの面接でした回答の裏付けをしつつ、自分の信念を一緒にアピールする絶好のチャンスになります。どのような考えを持ちながら日々業務にあたるのか、といった習慣的な面や人柄をアピールしやすいと思うので、聞かれた際にはしっかり答えられるようにしておきましょう。
座右の銘を聞かれた際は、その人がどんな想いや考えを大切にしながら生きてきたのかを一発でアピールすることができるチャンスだと考えていました。
そのため、今まで自分が話した「力を入れたこと」や「強み」、「大切にしている価値観」などとの一貫性を意識しながら話すようにし、表現の仕方にも工夫をするように心掛けました。
「座右の銘」と言うと堅苦しい印象がありますが、こちらの主張が相手に伝われば問題ないので、変にインパクトを持たせ過ぎようとせずに、しっかりと相手に伝わる表現を模索しましょう。
面接で伝える「座右の銘」を選ぶときのチェックリスト
面接で座右の銘が聞かれる理由と、企業の視点をチェックしたところで、面接でアピールにつながる座右の銘の選び方について解説していきます。
自分を体現する座右の銘を選べばキャラクターをアピールするのに効果的ですが、間違った意味で使っていたり、「なんとなくかっこいいから」という理由で選んでいたりすると、うまく自分のことがアピールできない可能性があります。
すでに座右の銘が決まっている人も、自分の座右の銘がないという人も、今一度自分が話そうと思っている座右の銘がアピールにつながりそうかをチェックしてみましょう。
①企業理念や指針から大きく外れないものを選ぶ
面接を受ける企業の気質や社風、特に企業理念などからあまりにもかけ離れている座右の銘は、面接では避けたほうが良いでしょう。
柔軟さや臨機応変な人材を求めている企業の面接で「初志貫徹」とアピールしても、求める人物像とずれてしまうなど、座右の銘の良い・悪いではなく、志向性や方針がミスマッチだと判断されてしまう可能性もあります。
反対に、企業の求めている人物像に近い強みや考え方を座右の銘でアピールするなど、戦略的に使いこなしていくこともできます。
②自分で過去のエピソードを語れるものを選ぶ
面接で座右の銘を答えるときは、ただ「座右の銘は〇〇です」と回答するだけでなく、どうしてその座右の銘にしたのか、自分とどんな親和性があると思うのかを話す必要があります。
そのため、選んだ座右の銘を裏付けるようなエピソードが語れるものや、自分自身の価値観を説明できるような言葉を選ばないと、面接の回答として良い評価にはつながりません。
なるべく「〇〇な経験があったからこそこの言葉を座右の銘にしている」と胸を張って根拠を話せるものを選ぶことをおすすめします。
③座右の銘のかっこよさではなく自分の価値観で決める
座右の銘にはたくさんの種類があり、選ぶときはつい「かっこいいから」「ほかの人とかぶらなそうだから」という基準で選んでしまいがちです。
しかし、面接官が知らないフレーズやあまり一般的でない言葉はわかりにくいうえに、それだけ自分の人柄を伝える難易度が上がります。
座右の銘を選ぶときは、座右の銘に自分をあてはめるのではなく、自分の価値観にあう座右の銘をチョイスすることをポイントとして頭にいれておきましょう。
座右の銘の選び方・伝え方についてアドバイスをお願いします!
座右の銘のような「自分が大切にしている言葉」は、志望動機・ガクチカ・強み・自己PR……と、エントリーシートにおけるさまざまな項目で、自分をアピールするのに利用できると思います。
私が座右の銘にしている言葉は「継続は力なり」ですが、これは「今まで頑張ってきた自分を信じて進め」という意味が込められていると思っていて、失敗を恐れず、突き進む勇気を与えてくれます。私にとって、この座右の銘は「己を知り再起するための激励の言葉」です。何事も絶えず積み重ねることの大切さを信じるための言霊(ことだま)でもあります。
自分を励ましてくれる言葉があればつらいときも乗り越えられる
学業でも仕事でも、共通して言えるのは「この先、何が起こるかわからない」ということです。人生は何ごともすべて順風満帆にいくとは限りません。何か失敗したり、不遇が生じても、結局のところ自分を助けるのは自分自身です。
そういった意味でも、しっかり自身を叱咤激励し、再起させ、乗り越えていく力をもらえる言葉を選んでおくことは、今後の長い人生において、最大の力となると考えます。
面接で座右の銘について聞かれた時は、できるだけその企業で働くことに対する意欲につながるように話していました。
よく話していたものとしては、「挑戦する機会というものは誰にでもある」という言葉です。Apple社の共同設立者であるスティーブジョブズの言葉ですが、さまざまなことに意欲的に挑戦していくことで、経験を積み10年後には周りよりも多様な経験を経て、その経験を用いて貢献できる人材になりたいというように伝えていました。
特に挑戦する機会の多さなどを企業選びの軸にしていたこともあり、そこと整合性がとれることが選んだ理由の一つです。
座右の銘からキャリアビジョンも伝えることができる
また、キャリアビジョンなどで詳細に考えられていない時などは、同じくスティーブ・ジョブスのスピーチの中で触れられていた内容(キャリアは偶発的な出来事に対する柔軟な対応で決まるというキャリア理論についてなど)から引用して、どのようなキャリアでもそのチャンスを利用して、全力で業務にあたりたいという意欲をアピールしていました。
3ステップでできる「座右の銘」の効果的な伝え方
自分の座右の銘が決まったら、面接で話すときの流れや、アピールに効果的な内容を説明できるようにします。
ここでは3ステップで座右の銘を伝えるときの構成を紹介していくので、自分が話したい内容にあてはめて、アピールの文章を作ってみてください。
ステップ①「座右の銘」を答える
面接では結論から話す姿勢が重要です。「座右の銘は何ですか」という質問への回答として、「私の座右の銘は〇〇です」と座右の銘を簡潔に伝えましょう。
座右の銘には四字熟語やことわざ、名言を用いることが多く、一回聞いただけでは理解しにくいこともあります。座右の銘がしっかり伝わるよう、ゆっくりと話したり、一呼吸おいて強調するなどの話し方を心掛けましょう。
ステップ②過去の経験と紐づけて理由を説明する
ステップ②では、ステップ①で伝えた座右の銘をどうして選んだのか、自分の原体験をもとに説明します。
たとえば、何か一つのことに継続的に取り組んだ経験があるから「継続は力なり」を、人との出会いを大切にして行動しているから「一期一会」を選んだなどです。もし、何か大切にしている価値観や考え方も一緒に伝える場合は、どんなことがきっかけで得たのかを話すと、話の具体性が上がりますよ。
ステップ③人柄や入社後のイメージを伝える
話の締めとして、自分の人柄や価値観を社会に出てどのように活かせるか、入社した後どんな場面で活かそうと思っているのかなど、未来の展望を伝えましょう。
これにより、座右の銘を通して自分の性格や人柄をただ述べるだけでなく、将来の活躍イメージ、企業が求める人物像とどれほどマッチしているかなどをアピールすることができます。
自分の強みや長所、性格や個性をどのように活かせるかを言語化できていると、「自己理解ができている」として好印象になりやすいですよ。
例文付き|アピールポイント別に使える「座右の銘」84選
座右の銘がなかなか定まらないという人のために、アピールポイント別に使えることわざや教訓、四字熟語を紹介します。
面接で話せるように、自分の考えや企業の求める人物像にマッチしたものを選んでみてください。あらかじめ自分で調べたうえで用いると座右の銘としての親しみもぐっと上がりますよ。
① 継続力
ここには、継続力をアピールするフレーズをまとめました。毎日コツコツと物事を頑張ることが得意な人の座右の銘としておすすめです。
継続力をアピールする座右の銘:
・日進月歩(にっしんげっぽ)
・一日一善(いちにちいちぜん)
・継続は力なり
・雨だれ石を穿つ
・牛の歩みも千里
・千里の道も一歩から
・塵も積もれば山となる
・ローマは一日にして成らず
継続は力なり
私の座右の銘は「継続は力なり」です。この言葉を座右の銘にしている理由として、私の高校時代のエピソードがあります。
当時、大学受験に向けて勉強をしている中で、英語の単語がまったく覚えられていないことから長文問題や和訳がボロボロでした。
そこで、「一日に5つ新しい単語を必ず覚える」というルールを自分に課し、共通テストまでの7カ月間やりとおした結果、英語の成績が一番良かったという経験があります。
この経験から、どんなに一日のおこないが少なくても、ずっと続けていれば必ず力になるということを学び、今でも「継続は力なり」を忘れないように物事に取り組んでいます。御社に入社後は、この座右の銘を心にとどめ、やったことがない仕事にもコツコツ向き合いながら活躍していたいと思っています。
選んだ座右の銘のとおり、毎日継続的に物事に取り組む姿勢が見られます。
日々の積み重ねがしっかりと成果として表れたエピソードを伝えることで、座右の銘と学生の人柄の両方に説得力を持たせられていますね。
②忍耐力
ここには忍耐力をアピールする表現をまとめました。逆境に耐え忍び、努力し続けることで精神力や諦めない心を得た経験がある人は、座右の銘に選んでみてくだい。
忍耐力をアピールする座右の銘:
・不撓不屈(ふとうふくつ)
・七転び八起き
・良い花は後から
・石の上にも三年
・待てば海路の日和あり
不撓不屈
私の座右の銘は「不撓不屈」です。
大学時代、バスケットボール部で全国大会出場を目指していた際、膝の靭帯損傷で長期離脱を余儀なくされました。しかし、激痛にもめげずリハビリに励み、マネージャー的役割でチームをサポートしながら、自身の復帰に向けて努力を重ねました。その結果、最終学年で見事に選手として復帰でき、全国大会出場に貢献しました。
この経験から、困難に直面しても折れることなく、粘り強く取り組む姿勢が身に付きました。入社後はどんな難題にも、諦めずに最後まで完結する姿勢で、会社の発展に寄与していきたいと思っています。
座右の銘を具体的な経験と結びつけ、入社後の抱負まで簡潔に述べています。困難を乗り越えた実例が説得力を持ち、チーム貢献の姿勢も明確です。
③向上心
勉強に、運動に、趣味に、さまざまな分野でストイックに自分を磨き続ける人に、向上心をアピールする表現を紹介します。
向上心をアピールする座右の銘:
・守破離(しゅはり)
・無知の知
・上には上がいる
・学問に王道なし
・一寸の光陰軽んずべからず
・井の中の蛙大海を知らず
・故きを温ね新しきを知る
・負うた子に教えられて浅瀬を渡る
・聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
守破離
私の座右の銘は「守破離(しゅはり)」です。守破離とは武道における修行の段階を表したものです。「守」では師匠の教えに忠実に従い、「破」で新しいもの・より良いものを吸収し、「離」はそれまでに学んだことから独自の技術などを生み出す、という一連の流れを指します。
私は、大学でプログラミングを学んだ際、まずJavaの基本文法を徹底的に習得し、次に既存のアンドロイドアプリのコードを分析・改良しました。そして、最終的には地域の観光情報をARで表示する独自のアプリケーションを開発するまでに至りました。
この経験から、常に学び、挑戦し、開発する姿勢が身に付きました。入社後も、まず会社のシステムや業務フローを学び、それを土台に新しい効率化案を提案し、最終的には AI を活用した革新的なサービス開発に挑戦していきたいと考えています。
「守破離」の概念を具体的なプログラミング経験と結びつけ、学習から開発までの過程を明確に示しています。
さらに、入社後の目標を具体的に述べることで、向上心と会社への貢献意欲が伝わります。技術的な専門性と将来性をアピールできる優れた内容ですね。
④行動力
考える前にまずは行動、フットワークが軽い、ほかの人よりも一歩早く踏み出せる、などとにかくアクション重視、という人へ行動力をアピールするフレーズを紹介します。
行動力をアピールする座右の銘:
・不言実行(ふげんじっこう)
・迅速果断(じんそくかだん)
・猪突猛進(ちょとつもうしん)
・有言実行(ゆうげんじっこう)
・善は急げ
・先んずれば人を制す
・玉磨かざれば光なし
・思い立ったが吉日
・鉄は熱いうちに打て
・まずはやってみる
先んずれば人を制す
私の座右の銘は「先んずれば人を制す」です。
この言葉の通り、常に先を見据えて行動することを心掛けています。たとえば、就職活動において、大学3年生の春から業界研究を始め、夏にはインターンシップに参加しました。その結果、多くの同級生が動き出す前に、業界への理解を深めながら、自己分析も進めることができました。
この経験から、先を読む力と迅速に行動する姿勢が身に付いたと自負しています。入社後も、市場動向を常に注視し、顧客ニーズの変化を先取りした提案をおこないたいと考えています。また、新しい技術やトレンドにもいち早く対応し、会社の競争力向上に貢献していくつもりです。
就活の経験を入社後の抱負に結びつけることで、実践的で鮮度の高い姿勢と会社への貢献意欲が明確に伝わります。
市場動向の注視や新技術への対応にも言及し、長期的な視点も示した面接官に好印象を与える優れた回答ですね。
⑤挑戦力
一見難しそうなことでも、果敢に攻略しようとする姿勢はビジネスにおいても必要とされる素質です。成長のスピードを上げるため、自己成長のため、失敗を恐れずにチャレンジする人に、挑戦力を伝えるフレーズを紹介します。
挑戦力をアピールする座右の銘:
・常在戦場(じょうざいせんじょう)
・失敗は成功の基
・習うより慣れろ
・案ずるより産むが易し
・虎穴に入らずんば虎子を得ず
習うより慣れろ
私の座右の銘は「習うより慣れろ」です。
私は中学校から英語を学んでいますが、英語でまったく会話ができないことに不甲斐なさを感じていたため、大学2年次にカナダに半年間留学しました。当初は会話についていけず苦労しましたが、思い切って現地のボランティア活動に参加し、高齢者施設で週3回活動することで、生きた英語に直接触れる機会を増やしました。
その結果、留学終了時には生活に困らない程度の英語力を身に付け、TOEICスコアも300点以上アップさせることができました。入社後も、新しい環境や課題に躊躇せず飛び込み、実践を通じて成長していくことで、会社の発展に貢献していきたいと考えています。
英語力向上の過程が詳細に描かれ、挑戦する姿勢と実践を通じた成長が明確に示されています。
また、TOEICのスコアの向上など具体的な成果にも触れており、行動力と結果を両立させている点が面接官に強い印象を残します。
⑥目標達成力
決めた目標を達成するためには、計画を立てることや実践すること以外にも課題解決能力や粘り強さが必要です。試行錯誤し続ける長所をアピールしたい人におすすめのフレーズを集めました。
目標達成力をアピールする座右の銘:
・勇往邁進(ゆうおうまいしん)
・奮励努力(ふんれいどりょく)
・粉骨砕身(ふんこつさいしん)
・一芸は道に通ずる
・備えあれば憂いなし
・努力は人を裏切らない
・天は自ら助くる者を助く
・人事を尽くして天命を待つ
・痛みなくして得るものなし
人事を尽くして天命を待つ
私の座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」です。
大学2年次に、難関とされる公認会計士試験に挑戦しました。毎日5時間の学習を休みなしで1年間続け、模擬試験で苦手分野を徹底的に克服しました。結果は惜しくも不合格でしたが、この座右の銘が私を支えてくれたおかげで、諦めずに再挑戦した結果、翌年見事に合格を果たしました。
この経験から、目標に向けて全力を尽くし、結果に一喜一憂せず粘り強く取り組む姿勢が身に付きました。入社後も、与えられた業務や長期的なプロジェクトに対して、最善を尽くし続けることで、確実に成果を上げていきたいと考えています。
毎日5時間、1年間の学習という具体的な数値が努力を物語り、不合格後でも諦めずに再挑戦して合格を果たした経験が座右の銘に裏付けられています。
目標達成力と粘り強さが効果的にアピールされており、面接官に強い印象を与えますね。
⑦協調性
何かをするなら一人よりも複数人で、また大勢で一つの目標へ努力したことがある人は、チームワ―クを重視した「座右の銘」がおすすめです。
協調性をアピールする座右の銘:
・和而不同(わじふどう)
・戮力協心(りくりょくきょうしん)
・和衷協同(わちゅうきょうどう)
・採長補短(さいちょうほたん)
・三人寄れば文殊の知恵
和而不同
私の座右の銘は「和而不同」です。大学時代、学園祭の企画委員を務めた際、20人のメンバーそれぞれの意見を尊重しながら、新しいアイデアを提案しました。
具体的には、従来の屋台中心の構成に加え、地域の特産品を活かしたワークショップを導入するなど、伝統と革新の調和を目指しました。この結果、来場者数が前年比20%増加し、地域住民からも好評を博しました。
さらに、この取り組みが地元メディアに取り上げられ、大学の知名度向上にも寄与しました。この経験を糧に、入社後もチームの一員として「和」を大切にしながら、新しい視点や改善案を積極的に提案し、会社の発展に貢献していきたいと考えています。
従来の伝統と新しいアイデアの融合という形で、座右の銘の精神を実際の行動で表現しています。
また、来場者数の増加やメディア掲載など具体的な成果を挙げることで、この姿勢の有効性も証明できています。チームの中で建設的な役割を果たせる人材として期待できますね。
⑧集中力
脇目もふらず物事に熱中したり、一つのことに専念できる集中力がある人におすすめのフレーズです。
集中力をアピールする座右の銘:
・一意専心(いちいせんしん)
・面壁九年(めんぺきくねん)
・二兎を得るものは一兎を得ず
一意専心
私の座右の銘は「一意専心」です。大学時代、弓道部に所属し、全国大会出場を目指して練習に励みました。
的中率を上げるため毎日朝夕2時間、姿勢と呼吸法の反復練習に取り組むことを決め、弓を引く前に30秒間目を閉じて深呼吸をし、的だけをイメージする瞑想法など実践しました。
また、練習中は雑念を払拭するため、的以外の視界を遮る集中射習もおこなうなどした結果、3年次に全国大会に出場し、個人戦でベスト8に入賞することができました。
この経験で得た「一意専心」の精神を活かし、入社後も与えられた業務や長期的なプロジェクトに全身全霊で取り組み、確実な成果に結び付けたいと考えています。
弓道と集中力の親和性がいいですね。的中力を高めるための具体的な過程と成果を交え、一意専心の精神が伝わる回答になっています。
業務やプロジェクトへの意欲も明確で、入社後の貢献が期待できます。
⑨誠実さ
周囲に対して正直に、信頼できる姿勢を重要だと感じる人や、困難な状況でもそうあろうとするスタンスをアピールできる言葉です。
誠実さをアピールする座右の銘:
・質実剛健(しつじつごうけん)
・温厚篤実(おんこうとくじつ)
・謹厳実直(きんげんじっちょく)
・正直は一生の宝
温厚篤実
私の座右の銘は「温厚篤実」です。
この精神の重要性を実感したのは、大学3年次のオンライン学習支援ボランティアでの経験です。コロナ禍で学習に不安を抱える高校生に、週2回オンラインで指導をおこないました。
生徒それぞれの学習ペースや悩みを温和な態度で丁寧に聞き取り、個々の学習タイプに合わせた指導方法を誠実に実践しました。
特に、数学が苦手な生徒に対しては、基礎から応用まで論理を根気強く説明し、半年後には成績がその生徒の成績が15点向上しました。この経験を糧に、入社後も相手の立場になって考え、顧客ニーズを的確に把握したうえで、信頼関係を築きながら、会社の成長に貢献していきたいと考えています。
具体的な経験を通じて「温厚篤実」の精神を示し、誠実さと相手への配慮をアピールできています。数値的な成果も明示され、入社後の抱負まで言及しており、面接官に好印象を与える内容です。
⑩負けず嫌い
課題に直面しても諦めずに物事に取り組んだことのある人におすすめです。自分の性格や個性がわかりやすく、将来的ピンチに陥っても解決していく気概がある人はぜひこの中から選んでみてください。
負けず嫌いをアピールする座右の銘:
・艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)
・ピンチはチャンス
・雨降って土固まる
・勝利は苦労する人々を好む
・転んでもただでは起きない
ピンチはチャンス
私の座右の銘は「ピンチはチャンス」です。
この言葉に紐づく経験をしたのは、大学2年次の学園祭実行委員会での出来事です。コロナ禍で対面開催が困難となり、多くの大学が中止を決定する中、私たちは逆境をチャンスと捉え、オンライン学園祭の企画に挑戦しました。
準備期間はわずか2カ月で、技術的な課題や予算の制約など、困難の連続でしたが、私の負けず嫌いな性格が幸いし、昼夜を問わず企画の練り直しや協賛企業との交渉に奔走しました。
結果、従来の3倍の来場者数を記録し、大学公式サイトでも特集されるほどの成功を収めました。入社後もこの精神で逆境に立ち向かい、新たな価値創造に挑戦し続けたいと考えています。
「ピンチはチャンス」という座右の銘を具体的な経験と結びつけ、負けず嫌いな性格を肯定的に示した例文です。
コロナ禍という逆境をチャンスに変えた点、具体的な困難とその克服過程、数値的な成果(来場者数3倍)の明示が説得力を高めていますね。
⑪冷静さ
トラブルが起きても焦らずに構える姿勢も強みの一つです。自分は行動力や気合よりも、思考力や落ち着いて状況を把握できる力が売りだ、という人へ、冷静さを表現できるフレーズをまとめました。
冷静さをアピールする座右の銘:
・泰然自若(たいぜんじじゃく)
・沈思黙考(ちんしもっこう)
・急がば回れ
・人間万事塞翁が馬
泰然自若
私の座右の銘は「泰然自若」です。この言葉の重要性を痛感したのは、大学3年次のプログラミングコンテストでの経験です。
決勝戦で、チームで開発したアプリにクリティカルなバグが発生し、発表5分前に動作不能に陥りました。パニックに陥るチームメイトをよそに、私は冷静さを保ち、問題の本質を素早く分析し、デバッグに集中して、発表直前に修正を完了させました。
結果、最優秀賞を獲得し、審査員から「危機的状況下での冷静な対応」を高く評価されました。入社後も、この「泰然自若」の精神で、予期せぬ問題に直面しても冷静に対応し、チームから信頼される存在として、会社の成長に貢献していきたいと考えています。
この例文から冷静さと問題解決能力が鮮明に伝わり、結果や外部評価も明確にアピールできている回答です。
将来の抱負まで言及している点がほかの学生との差別化につながります。
⑫精神力
物事を最後までやり切るための心の強さがアピールポイントという人に、精神力をテーマにした言葉を紹介します。意志の強さが「頑固」「わからずや」というネガティブな捉え方をされないよう、注意して使用しましょう。
精神力をアピールする座右の銘:
・初志貫徹(しょしかんてつ)
・臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
・外柔内剛(がいじゅうないごう)
臥薪嘗胆
私の座右の銘は「臥薪嘗胆」です。
この言葉を選んだ理由は、大学2年次の陸上部での経験からです。800m走で怪我により半年間練習から離脱し、復帰後も2分05秒台と低迷し、チームの主力から外れました。
しかし、諦めずに毎日早朝からインターバルトレーニングを重ね、栄養管理も徹底しました。苦しい時も「臥薪嘗胆」の精神で耐え抜き、1年後には自己ベスト1分53秒を記録し、インターカレッジでは4位入賞を果たしました。
この経験から、目標達成には強い精神力と忍耐が不可欠だと学びました。入社後も、この「臥薪嘗胆」の精神で困難に立ち向かい、常に自己成長を追求しながら、会社の発展に貢献していきたいと考えています。
挫折からの復活を具体的な記録の向上で示し、努力の過程も詳細に描写しています。スポーツでの経験を仕事に結びつける展開も説得力があり、長期的な目標達成に対する姿勢が伝わる良い例文ですね。
⑬関係構築力
人生には出会いや別れの繰り返しと言うように、友人・ライバル、先輩に後輩とさまざまな人との縁ができるもの。一緒に過ごす仲間との関係を重要視し、チームワークや相互にリスペクトしあう姿勢を重んじる人はぜひ以下の言葉を参考にしてみてくださいね。
関係構築力をアピールする座右の銘:
・自利利他(じりりた)
・一期一会(いちごいちえ)
・切磋琢磨(せっさたくま)
・十人十色(じゅうにんといろ)
・三方よし
・魚心あれば水心
・情けは人の為ならず
・親しき仲にも礼儀あり
・和をもって尊しとなす
・人に優しく自分に厳しく
三方よし
私の座右の銘は「三方よし」です。大学3年次のインターンシップで新商品開発プロジェクトに参加し、顧客ニーズの調査から企画、製造部門との調整まで携わりました。
常に「三方よし」の精神で、顧客満足度の向上、自社の利益、そして環境への配慮を同時に実現する商品設計に取り組みました。その結果、エコ素材を使用しながらも、従来品より製造コストを15%抑えた商品を完成させました。
発売後1カ月で目標販売数の120%を達成し、顧客満足度調査では5段階評価で4.7という高評価を得ました。入社後も、この「三方よし」の精神で、顧客、会社、社会のニーズを調和させ、持続可能なビジネス成長に貢献していきたいと考えています。
インターンの経験を通じて、応募者の関係構築力と問題解決能力が明確に示されています。
特筆すべきは、コスト削減、販売目標達成、顧客満足度など、具体的な数値を用いて成果を示している点です。お手本としたいですね。
⑭ポジティブ
何事にも明るく肯定的に捉えられるポジティブさも個性の一つです。前向きに取り組む姿勢や気持ちの切り替えが上手な人は使ってみてくださいね。
ポジティブさをアピールする座右の銘:
・Take it easy(気楽にいこう)
・楽あれば苦あり
・笑う門には福きたる
・明日は明日の風が吹く
明日は明日の風が吹く
私の座右の銘は「明日は明日の風が吹く」です。大学3年次の起業コンペティションで、チーム一丸となって開発したアプリが一次審査で落選し、メンバーの士気が著しく低下しました。
しかし私は、「明日には新たなチャンスが必ず来る」と考え、チームを鼓舞し続けました。その後、別のビジネスプランコンテストにエントリーし、アイデアを改良したうえでプレゼン練習を重ねて臨んだ結果、見事に優勝を勝ち取りました。
この経験から、どんな挫折も一時的なものであり、前向きな姿勢で臨めば必ず道は開けると学びました。入社後も、常にポジティブな姿勢を保ち、新たな可能性を追求し続け、会社の発展に寄与したいと考えています。
具体的なエピソードを通じて、非常にポジティブな姿勢が伝わる回答です。自身の経験を通じて得た学びを効果的に伝え、入社後の活躍ぶりが期待できますね。
番外編|「座右の銘」に使える偉人の名言36選
アピールポイント別の座右の銘で、あなたにピッタリの言葉は見つかりましたか。座右の銘はことわざや四字熟語などの短いフレーズだけでなく、偉人や有名人が残した名言を用いることもあります。
ここからは、35個にわたる偉人・有名人の名言を紹介します。名言を面接で伝える際は、誰の名言かまでしっかりと言えるように覚えておきましょう。人生観や自分を励ます言葉として、心にとどめておきたいものがないかチェックしてみてくださいね。
努力や挑戦することを応援してくれる名言・格言
普段から何かを頑張っている人は共感できるフレーズもあるのではないでしょうか。何かに踏み出すのに物怖じしてしまうという人にとっても、一歩踏み出すための勇気をくれる励ましの言葉にもなります。そんな、努力することや挑戦することに関係した名言を紹介します。
努力や挑戦を応援する名言・格言:
・意志あるところに道は開ける(エイブラハム・リンカーン/アメリカ第16代大統領)
・行動がすべての成功への基本的な鍵である(パブロ・ピカソ/画家)
・努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない(王貞治/野球監督)
・報われるまで努力するんだ(リオネル・メッシ/サッカー選手)
・努力を癖にしてしまえば苦労せずに成功できるだろう(流音弥/作家)
・努力する人はっ希望を語り、怠ける人は不満を語る(井上靖/小説家)
・あせらず、くさらず、あきらめず(松下幸之助/パナソニック創業者)
・何事も成功するまでは不可能に思えるものである(ネルソン・マンデラ/第8代南アフリカ共和国大統領)
・為せば成る為さね成らぬ何事も(上杉鷹山/江戸時代の藩主)
・努力は全ての扉を開く(ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ/17世紀フランスの詩人)
・成功するためには、これがいつも最後だと思ってトライすることだ(フォル・ナイト/ナイキ創業者)
・走った距離は、裏切らない(野口みずき/女性陸上競技元選手)
・やれるかやれないかではなくて自分次第(大谷翔平/野球選手)
人生や生き方に関する名言・格言
ここでは人生の価値観や自分の生き方、スタンスを表現したり、戒めたりする名言を集めました。個人の人生観によって、選ぶものはさまざまにありますが、「自分の人生を一言で表すと」という観点から探してみると、当てはまるものが見つけやすいですよ。
人生や生き方に関する名言・格言:
・清く正しく美しく(小林一三/阪急東宝グループの創業者)
・無欲は怠惰の墓である(渋沢栄一/日本の実業家)
・生きるとは呼吸することではない、行動することだ(ジャン=ジャック・ルソー/18世紀フランスの思想家)
・もっとも重要なことは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ(スティーブ・ジョブス/アップル社共同創業者)
・私は将来について悩まない。すぐにやって来るから(アルベルト・アインシュタイン/19世紀ドイツの発明家)
・苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ(ウィリアム・ジェームズ/19世紀アメリカの心理学者)
・型をしっかり覚えた後に、型破りになる(中村勘九郎/歌舞伎役者)
・自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である(プラトン/古代ギリシャの哲学者)
・覚悟こそがすべてだ(ウィリアム・シェイクスピア/16世紀イングランドの劇作家)
・焦らずに、でも休まずに(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ/18世紀ドイツの作家)
・夢なき者に成功なし(吉田松陰/江戸時代後期の武士・思想家)
・リスクのない人生なんて、逆にリスクだ(本田圭祐/サッカー選手)
・祝福は苦悩の仮面を被って訪れる(ジョン・スチュアート・ミル/19世紀イギリスの哲学者)
自己実現に関する名言・格言
ここでは、課題解決ややりたいこと、目標に向って頑張る人への励ましやアドバイスと捉えられるような名言を集めました。何かに行き詰ったとき、成功した時、振り返りをするときに頭の片隅に置いておきたい名言ばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
自己実現に関する名言・格言:
・天才とは努力する凡人のことである(アルベルト・アインシュタイン/19世紀ドイツの発明家)
・何かを学ぶのに、自分自身で経験する以上にいい方法はない(アルベルト・アインシュタイン./19世紀ドイツの発明家)
・夢見ることができれば、それは実現できる(ウォルト・ディズニー/20世紀アメリカの実業家)
・考えることは、才能のない人間の最大の武器である(野村克也/元プロ野球選手・監督)
・解決策が分からないのではない。問題がわかっていないのだ(ギルバート・キース・チェスタートン/19世紀イギリスの作家)
・どうやってヒットを打ったのかが問題です。たまたま出たヒットでは何も得られません(イチロー/元プロ野球選手)
・なりたかった自分になるのに、遅すぎるということはない(ジョージ・エリオット/19世紀イギリスの作家)
・志し高く(孫正義/ソフトバンクグループ代表取締役)
・至誠にして動かざる者は、未だこれ有らざるなり(孟子/中国戦国時代の思想家)
・学ぶことで才能は開花する。志がなければ、学問の成功はない(諸葛孔明/古代中国の政治家・武将)
「座右の銘」を選ぶとき・伝えるときに注意したいポイント
前に座右の銘はことわざや四字熟語・名言などから自由に選ぶことができる、と説明しましたが、面接で伝える座右の銘には避けた方が良いものもあります。
これは、座右の銘自体が良くないという意味ではなく、人柄や性格を表現するうえで誤解を招く可能性があるものや、自分自身が正しい意味で使用できていないなどのミスをする可能性があるものを指します。
ここからは、座右の銘を選ぶとき、また面接官に伝えるときの注意点について解説していきます。
自己中心的な内容のものは避ける
四字熟語の中には「私利私欲」や「一攫千金」などの言葉があります。もしこれを座右の銘として選ぶ場合、伝え方によっては「自分の利益しか考えない人」「苦労せずに多くの利益を得ようとしているのか」といった印象になりかねません。
自己中心的に捉えられてしまう言葉や、あまりにも極端な意味があるフレーズを座右の銘にするのは避けた方が良いでしょう。
正しい意味を確認しないまま使わない
よく意味を勘違いされる言葉に「情けは人の為ならず」という言葉があります。本来の意味は「人にしたことは巡り巡って自分に返ってくるので、親切な姿勢でいたほうが良い」といったものです。
しかし、「親切で助けてしまうのは相手のためにならない」という間違った意味で使用されることも多く、面接で知らずに話してしまうと「そもそもの情報を間違って捉えている」と思われかねません。
一度、座右の銘の本来の意味が合っているかしっかりと確認をしておきましょう。
「座右の銘」を選ぶとき・伝えるときの注意点を教えてください
面接での「座右の銘」を答えるときの注意点を教えてください!
自分が意味を理解していない座右の銘はかえってマイナス評価になるためおすすめしません。そのため、直球で相手に伝わりやすい座右の銘や内容にしておくようにしましょう。
結論ファーストを意識していました。そこから「学生時代に〇〇という経験があって~」という流れでつながるように、簡潔に伝えています。
極端にわかりにくい言葉などを奇をてらって使うのはリスクが高いと思います。面接官に伝わりにくかったりすると、高評価どころか「何を言いたいかわからない」と逆効果になりかねません。
面接で聞かれる「座右の銘」は過去の経験や自分の強みから選んでアピールしよう!
自分にピッタリな座右の銘は見つかりましたか。面接でアピールにつなげるためには、座右の銘と自分の原体験をしっかりと紐づけることが重要です。ぜひ過去の経験から得たあなたの強みを、座右の銘をとともに伝えてみてください。
また、座右の銘は面接で伝える以外にも、自分を励ます・戒めるなどに役立ちます。お気に入りの言葉や名言が見つかったら、心の支えとして就活を進めてみてくださいね。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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