営業に向いてないと決めつけるのはもったいない! 先輩社会人のアドバイスをもとに冷静に判断しよう
「営業に向いてないかも」「営業に向いていないけど、文系だから営業職しか選択肢がない」という不安を抱えている人は多いでしょう。しかし現段階で、向いてないと決めつけるのは早合点かもしれません。
なぜなら営業職といっても複数の種類があり、対面で顧客と密にかかわったり、メールのみで顧客とかかわったりなどさまざまだからです。また営業をする環境や仕事内容に応じて、求められるスキルも多岐にわたります。
では営業が向いてないという悩みは、どのように払拭すれば良いのでしょうか。この記事では、そのような悩みを抱える就活生に向けて、営業に向いてない人の特徴や自分に合う営業の種類、「向いてない」と感じる場合の就活方法などを解説します。
営業に向いているかどうかがわかるチェックリストも用意しているので、活用してくださいね。実際に「営業は向いていないのでは」と感じていた先輩たちに、どのように苦手意識を克服したか、どんな営業職が自分に合っていたかなども聞いてみました。営業職について理解し、自分の興味や特性と照らし合わせながら選択肢を広げるきっかけにしてくださいね。
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「向いてないかも」と思ったらまず確認! 営業職の種類と特徴・スタイル
営業職に対して不安を感じている人は、まず営業の種類と特徴、方法を知りましょう。営業職にはさまざまな種類や業務内容があることを知れば、向いていそうなものが見つかるかもしれません。
また営業職を志望した先輩たちに、どんな仕事内容だったのか、企業ごとにどのような違いがあったかなども聞いてみました。
さらに営業として入社した先輩たちが感じた、営業職に対する就活生時代と入社後のギャップも教えてもらいました。今までの先入観にとらわれずに、新たな視点からの営業職の種類や特徴などを参考にしてみてください。
リサーチして、営業にはBtoBのスタイル、BtoCのスタイルがあることを知りました。どちらにせよ、ただモノを売るのではなく、相手の課題を考えて解決していくコンサルティング的な要素があると思います。
営業職の中でも、保険の営業についてよく調べていたのですが、私が知ったのは、提携している企業に足を運んで、その企業で働いている社員に対して営業をかけるという内容でした。
その企業が売る商材を持っているのであれば、その商材を売るタイプの営業スタイルが多かったです。逆に目に見える商材がないような企業では、ソリューション営業のように、クライアントの課題解決法を提案したりと、その企業とクライアントの窓口になる仕事が多かったです。
営業職はどんな性格の人が向いていると思う?
就活を経験して、営業職に向いている性格や考え方はどんなものだと思いましたか? 実際に、内向的・優しい人は営業に向いていないと感じましたか?
内向的、外交的どちらかだからといって、営業に向いてないということはないと思います。「内向的な人でも、営業を仕事としてとらえて顧客に合う営業方法を身に付ければやっていける」と、OB・OGから教わりました。
内向的、外交的といった性格診断の内容などは、判断材料の一部になる可能性はあるものの、それで結果が左右されることはないと思います。どちらなのかを自覚していて、それをどのように営業職で活かすのかを伝えられれば十分に内定がもらえる可能性があると考えます。
実際、内向的な方はあまり営業に向かないと感じました。私が応募した企業の話になってしまいますが、企業の方のお話を聞く限りでは、アグレッシブな方が向いている印象を受けました。
営業職の主な4つの種類
一般的に営業職と聞くと、飛び込み営業やテレアポ、法人のルート営業など、足を使って現地へ行き商談をするイメージが強いかも知れません。
しかし営業職と一言でいっても、実はあらゆる種類があり、業界や企業によって異なります。そのため今は「営業に向いてない」と思っていても、営業の種類を知れば新たな可能性が見えてくるでしょう。
ここから解説する営業職の種類から、自分に合ったスタイルを見つけ、キャリアの幅を広げるきっかけにしてくださいね。
①電話・メールがメインのインサイドセールス
インサイドセールスは、電話やメールを主な手段として営業するスタイルです。
もし「対面での営業が不安」という理由で、営業に向いてないと感じているなら、魅力的な仕事内容でしょう。対面での営業が苦手でも、文章力や分析力を活かせる場面が多くあります。
またインサイドセールスの特徴は、オフィスやリモートで業務をおこなう企業も増えていることです。
そのため移動時間が少なく、効率的に顧客とコンタクトを取れます。さらにメールやオンラインツールなどを使用するため、若い世代が活躍しやすい環境でもあります。
業務内容や環境などから、自分のペースで働きやすい仕事内容ともいえます。
②店頭で一般の方に販売するリテールセールス
リテールセールスは、店頭で一般消費者に、直接商品やサービスを販売する仕事です。対人でのコミュニケーションが得意な人や、人と接することが好き、目に見える形で成果を出したい人は、やりがいを感じる職種でしょう。
また、資料を作って企業にプレゼンすることに苦手意識がある人は、目の前の顧客と会話することであれば挑戦しやすいと感じられるかもしれません。
リテールセールスは、顧客と直接対面するため、商品知識はもちろん、接客スキルや臨機応変な対応力が求められます。また店舗の雰囲気づくりや商品ディスプレイの作成など、販売促進にかかわる業務も担当するケースもあるでしょう。
リテール営業と聞くと、「一般の人相手の接客は疲れそう」「クレーム対応が怖い」などと敬遠する就活生も少なくありません。
しかし、顧客ニーズの把握や説得力のあるプレゼンテーションは、他業界や営業職以外でも活かせるスキルが身に付きます。転職やキャリアアップを考えているなら、文系・理系を問わず、実力がつく職種であることは間違いないでしょう。
③リモートやWebがメインのオンラインセールス
オンラインセールスは、インターネット上で商品やサービスを販売する仕事です。たとえばWebでセミナーをするウェビナーの開催や、SNSマーケティングを駆使した営業など、企業によって異なります。
オンラインセールスの特徴は、比較的場所や時間の制約が少ないことです。リモートワークやフレックスタイムを導入している企業も多く、ワークライフバランスを重視する人に適しているでしょう。
またデジタルマーケティングの知識や、SNSの活用スキルを求める企業も多く、若い世代が活躍しやすい職場環境でもあります。
また、実際に顧客と会話する業務のほかに、商品説明やキャッチコピー、セールスメールを作成する業務が多いこともあるのです。このように、ほかの営業職とは異なるスキルが求められるため、向いてないとは言い切れません。対人営業が苦手でも挑戦できる、オンラインセールスを視野に入れてみてはどうでしょうか。
④展示会・セミナーがメインのイベントセールス
イベントセールスは、展示会やセミナーなどのイベントに参加し、商品やサービスを販売するスタイルです。大勢の人前で話すことが得意な人は、向いているといえる業務内容かもしれません。また、一人ひとりの顧客と向き合うタイプの営業スタイルが苦手な人にとってもチャレンジしやすいといえます。
さらに、イベントの企画から運営まで携わることも多く、幅広いスキルを身につけられる点も魅力です。
イベントセールスの特徴は、限られた時間や環境で顧客を獲得する必要があることです。そのためプレゼンテーション能力や即興力、人を惹きつける魅力などが求められます。
もしかすると、「大勢の前で話すのは苦手だから、イベントセールスは向いていない」と感じる人もいるかもしれません。しかし、製品知識やわかりやすい説明力など、自分の強みを組み合わせた営業ができれば、製品の魅力が伝わり成約につながることもあります。挑戦してみれば、向いている点もたくさん見つかるかもしれませんよ。
主な営業方法の特徴
営業職とひとことで言っても、営業のやり方にはさまざまあります。そこで、それぞれの営業方法の特徴も知っておきましょう。特徴を知ることで、自分に合った営業スタイルが見つかるきっかけになります。
営業方法の特徴から、多角的に営業職についてイメージがつけば、チャレンジしてみたい気持ちが芽生えるかも知れません。
3つの特徴を知って、営業職に対する「向いていない」という思い込みを解く手掛かりにしましょう。
①ルート営業は新規営業より慣れやすい
ルート営業は、はじめて営業にチャレンジする人にとって、新規営業より比較的取り組みやすい営業方法です。
既存顧客を訪問し、長期的に関係を築きながら売上を伸ばす手法のため、対人スキルや商品知識を徐々に磨ける点が特徴です。新規開拓や飛び込み営業よりも難易度が低い営業といえるでしょう。
顧客ニーズを深く理解し、適切な提案ができるようになれば、学歴に関係なく営業スキルは自然と身についていきます。そのため文系・理系を問わず、幅広いバックグラウンドの就活生が活躍できます。
営業に向いてないと不安を感じているなら、まずは比較的難易度が低めなルート営業を志望すれば、営業職として活躍できるかもしれませんよ。
②BtoC営業よりBtoB営業はルート営業が多い
企業間で取引をするBtoB営業なら、一般消費者と取引をするBtoC営業よりも、ルート営業が主流となる傾向があります。
ルート営業が主流であれば、馴染みのある企業と取引をする機会が増えるため、信頼関係を構築しやすいです。企業の経営課題に触れる機会も多いため、成長したい人には良い環境でしょう。
一方で企業間での取引は、説明に時間がかかる専門的な商材も多いため、専門的な知識や勉強が求められます。
また企業では、決裁権を持つ人が限られており、購買決定には時間がかかるため、粘り強い営業力が求められる場合もあります。
そのため「積極的かつ継続的に、営業するのは向いてない」と感じる人にとっては、BtoB営業だとルート営業だとが多く、きつい思いをする可能性もあるでしょう。自分の適性も考えながら、選択肢の一つとして検討してみてくださいね。
こちらの記事ではBtoBとBtoCの違いについて解説していますよ。詳しい仕組みや魅力について業界経験者のエピソードを取り入れながら紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
BtoCとは|働く人の声からBtoBとの違いや特徴を紐解こう
③無形商材より有形商材は営業しやすい
営業が向いてないと感じる人は、無形商材よりも有形商材を扱う営業のほうが、挑戦しやすいでしょう。
なぜなら有形商材なら、商品を実際に手に取って見せられるため、説明がしやすくなり、営業の難易度が下がるためです。また商品の機能や品質が目に見えるため、顧客も商品の魅力を理解しやすくなります。
さらに商品をその場で渡せるため、成果を実感してもらいやすいことで、成約につながりやすいメリットもあります。
このように有形商材の営業であれば、営業職が向いていないと感じる人でもチャレンジしやすいため、視野に入れてみても良いかもしれません。
「人の話を聞くのは好きだけど、営業職に就く自信がない」、そう考えている人はぜひこの記事を読んでみてください。この記事では、実際に働いている人の声も交えながら、19種類の人の話を聞く仕事について詳しく解説しています。
人の話を聞く仕事19選|先輩社会人からやりがいやきっかけを聞いた
そもそも営業に向いてない人ってどんな人? 先輩社会人に聞いてみた
そもそも、「営業に向いてない」と客観的に感じられるのはどういう人なのでしょうか。この疑問を明確にしておけば、自分の適性を正しく判断できるようになります。
実は「営業に向いてない」という感覚は、多くの場合、営業職に対する誤解や先入観から生まれていることが少なくありません。たとえば、「営業は常に積極的にセールスをしなければいけない」「営業をして断られることに耐え続けなければいけない」といった、固定観念などです。
しかし、実際の営業職は多様で、さまざまなスキルや性格が活かせる職種です。そこでリアルなイメージを持つためにも、働く先輩社会人たちに、どのような人が営業に向いていないのか聞いてみました。
経験にもとづいた意見を参考にすれば、不安が和らぎ新たな視点に気付けるはずなので、参考にしてくださいね。
働く社会人たちに聞いた! どんな人が営業に向いてないと思う?
営業に向いてない人とは、どんな人だと思いますか?
営業職は、人の話を聞くことが求められる仕事だと思います。人の話を聞いたうえで、アドバイスをしてお客様に合ったサービスを提供し満足していただく、これが一番大切なことなのではないでしょうか。そのため、人の話を聞かずに自分の意見ばかりを話してしまう人は、どれだけ話が上手でも営業職には向いていないと思います。
論理的に話すのが苦手で、積極性がない、また人目を気にしすぎてしまう人は営業に向いていないと思います。私はその性格から、人に相談できない性格だったため、営業に向いていないと感じました。
採用担当が感じた! ぶっちゃけ営業に向いてない人の特徴
営業に向いてないと感じる理由として、多くの人が挙げる代表的なものは以下です。
営業に向いていない人の特徴
・人と話すことに強い抵抗がある
・自分の考えを相手に伝えるのが難しい
・自分の考えを変えることができない
・相手の立場に立って考えることが苦手
・新しい知識を吸収することに消極的
・失敗から学ぼうとしない
・断られることに強いショックを受ける
・プレッシャーに弱い
・具体的な目標を立てられない
・達成に向けて計画を立てるのが難しい
しかしこれらの特徴があるからといって、必ずしも営業に向いてないわけではありません。たとえば、以下のような特性や気持ちがあれば、営業に向いてない人の特徴に当てはまっていても、営業職で活躍できる可能性が十分あります。
営業職で活躍できる人の特徴
・学ぶ意欲がある
・人とかかわることに興味がある
・粘り強さがある
・自己改善の意識が高い
・競争心を持っている
・数字の分析能力が高い
大切なのは、自分の特徴を客観的に把握し、改善点を見つけることです。そして、営業職に必要なスキルを意識的に磨いていくことで、徐々に営業に向いている状態に近づけます。
このことを踏まえたうえで、営業に向いてない人の特徴を知っておきましょう。採用にかかわったことがある先輩たちに、選考を通じて感じた営業に向いてないと感じた学生の特徴を聞いてみました。ぶっちゃけた意見がたくさん聞けたので、現場のリアルな声として参考にしてくださいね。
採用視点のリアルな意見! 営業に向いている・向いてない人の特徴
営業職に向いていない人は、物静かで、内向的な人が営業として不向きと思われがちですが、自分はそうは思いません。むしろ積極的に自分の話をしないので、「営業として大丈夫かな」と思う人ほど、良い営業成績を収めていることも多々ありました。
清潔感がない人は営業に向いていない
自分が思う営業に不向きな人とは、清潔感がない人、見た目が不潔な人です。初対面の人は、ほとんど見た目の印象でその後の印象が決まってしまいます。Yシャツのヨレはないか、スーツはシワシワになっていないか、背筋が曲がっていないか、こういったところが営業パーソンにとって一番重要で基本的なことだと思うので、清潔感はマストではないでしょうか。
人に無関心であったり、周りに気を遣ったり親切にしたりするのが苦痛と感じる人は向いてないと思います。物事を自分軸でしか考えられない人も難しいと思いますね。
営業に向いているのは共感力があり潜在的なニーズを汲み取れる人
営業は、相手の気持ちに共感して、相手が気付いていない潜在的な気持ちや問題を発見していくことが本来の役割であるため、上記のような自分のことしか考えられないような人は向いてないです。その特徴に当てはまっていても、ほとんどの人は言ってくれないと思います。しかし、冷ややかな目線で見られていることも多く、そう見られていることすら本人が気づかないという、負のスパイラルに陥ることも多かったです。
セルフ診断! 営業に向いてる・向いてない? 20の特徴にあてはまるかチェック
「営業に向いてないかも……」と悩んでいても、自分の適性を正確に判断するのは意外と難しいですよね。そこで、営業に向いているかどうかを知るために、特性を分析できる、簡単なセルフチェックリストを用意しました。
20の特徴を紹介するので、自分に当てはまるかどうかを、正直かつ直感的に判断してみてください。自分の強みや改善点が明確になるため、営業職としての適性を調べるヒントになりますよ。
ただし、覚えておいてほしいのは、あくまでも一つの指標に過ぎないということです。チェックの結果に一喜一憂する必要はありません。むしろ、この診断を通じて自己理解を深め、自分の可能性を広げるきっかけにしましょう。
この記事では、営業がつらいと感じた社会人たちのリアルな声を紹介しています。漠然と「営業に向いていないかも」と思っている人は、一度読んでみてください。営業職の実態がわかり、向いているかどうかの判断がさらにしやすくなるでしょう。
営業経験者に聞いた! 「営業が辛い」を乗り越えたエピソード
①結果よりも過程を評価してほしい
「結果よりも過程を評価してほしい」という特徴は、営業職ではデメリットに働く可能性があります。
なぜなら前述したように、営業職では具体的な数字での成果や、目標達成の度合い、顧客満足度や企業の利益への貢献などが求められるためです。そのため過程を重視する人にとっては、営業職と相性が悪くなりがちです。
以下のような傾向がある場合、過程の評価を重視している可能性があります。これらの特徴に心当たりがある人は、自分の評価への期待や価値観を見直してみるのも良いかもしれません。
結果よりも過程を評価してほしい人の特徴
・努力したことを認めてもらいたいと強く感じる
・数字よりも活動内容に注目してほしいと考える
・結果がでなくても頑張ったプロセスを評価してほしいと思う
過程を大切にしつつ、結果も出そうとする意識のバランスを取ることができれば、営業職としての適性を高められるでしょう。
②人の話を聞くのが苦手
人の話に耳を傾けるのが苦手な人は、営業に向いてない可能性があります。なぜなら営業は、顧客とのコミュニケーションが不可欠な職種だからです。
そもそも営業職では、顧客ニーズを正確に把握し、適切な提案をすることが求められます。そのため、聞く力が弱い人は顧客との信頼関係の構築や、提案に苦労する可能性があるでしょう。
人の話を聞くのが苦手な人の特徴
・相手の話より自分の考えを述べることに集中してしまう
・会話中に相手の言葉を遮ることが多い
・相手の話の要点を把握するのに時間がかかる
人の話を聞くのが苦手な特性を改善するためには、相手の話に集中する練習や、意図を積極的に汲み取るスキルを身に付けることが効果的です。また、相手の話を要約する習慣をつけるのも良いでしょう。
人の話を聞くスキルは向上させられるので、苦手意識があっても諦めずに取り組めば、営業として活躍できる可能性は十分ありますよ。
③人にやらされることが嫌い
人にやらされることが嫌いな特性があると、上司の指示や会社の方針に従って行動することが難しく、営業職としてうまく馴染めない可能性があります。
営業職では会社の戦略にもとづいた行動や、チームでの連携が欠かせません。また、顧客の要望に柔軟に対応することも求められます。そのため、指示に従うことを嫌う人は、組織での立ち回りや顧客対応で困難を感じやすいです。
このタイプの人は、以下のような傾向が見られるでしょう。
人にやらされることが嫌いな人の特徴
・自分で決めたことしかやりたがらない
・指示を受けると反発心を感じる
・チームでの協調的な行動が苦手
・ノルマはモチベーションを下げるだけだと感じる
人に指示されることが嫌いな特性を改善するには、指示の背景を理解する姿勢や、チームの一員としての意識を持つことが大切です。そうすれば、自分の意見を建設的に提案できる営業として、環境にも馴染めるでしょう。
④競争心・出世意欲がない
競争心・出世意欲がないという特徴は、常に目標達成を求められ、競争的な環境に置かれる営業職では不利になります。
また、成果に応じた評価や報酬が設定されている職場も多いため、競争心や向上心がないと居心地の悪さを感じる場合もあるでしょう。
競争心・出世意欲がない人の特徴
・他人と比較されることが嫌い
・昇進や昇給にあまり興味がない
・現状維持を好み、新しい挑戦を避ける傾向がある
・ノルマを達成できなくても今に十分満足してしまう
少しでも競争心や出世意欲を高めるためには、小さな目標からはじめて達成感を味わうことや、競争を勝ち負けではなく成長できるきっかけととらえ直すことが必要です。
また、チームに貢献することで得られる満足感を知ることができれば、営業の魅力に気付けるかもしれませんよ。
⑤レスポンスが遅い
レスポンスが遅い場合、迅速な対応が求められる営業では、デメリットになる可能性が考えられます。
なぜならレスポンスの遅い人は、顧客満足度の低下や商談の機会損失につながるためです。ビジネスチャンスを逃さないためにも、迅速な判断や行動が求められます。
レスポンスが遅い人の特徴
・メールや電話の返信に時間がかかる
・急な要請や変更に対応するのが苦手
・決断や行動を起こすまでに時間がかかる
レスポンスの遅さを改善するためには、タスク管理ツールを活用して優先順位をつけたり、返信テンプレートを準備したりしておくと良いでしょう。すぐに対応できない場合は、連絡を受け取った旨だけでも伝えておく工夫もおすすめです。
少しずつ改善策を取り入れてみれば、なかなか迅速にレスポンスできない状態を克服できるでしょう。
⑥体力がない
スタミナのない人は、営業として向いてない傾向があります。なぜなら営業職では、顧客の企業や家まで訪問するために長時間歩いたり、立ち続けたりすることがあるためです。
業務内容によっては、重い商品サンプルを持ち歩いて営業活動をすることもあるでしょう。また成約を取るまでに、精神的なストレスに耐える忍耐力も必要です。
体力がない人の特徴
・立ち仕事が苦手
・一日中歩き回るのは体力的にきつい
・長時間の商談は集中力が持たない
・ストレスがたまると体調を崩しやすい
体力不足を改善するためには、日常的な運動習慣をつけることがおすすめです。あるいは、外回りなどの体力仕事が少ない業務内容の営業職を選べば、向いてない状況を改善できるでしょう。
さらに日々営業として切磋琢磨していれば、精神的にも鍛えられるため営業として活躍できるはずです。
⑦ミスが多い
正確性に欠ける人は、営業に向いてないでしょう。
なぜなら営業職では、顧客情報の管理や契約書の作成など、注意力が必要な業務が多くあるためです。また商談の際の数字や、製品の情報を正確に伝える能力も必要です。
そのためミスが多い人と、顧客との信頼関係の構築や自社での信用に悪影響を及ぼす恐れがあります。
ミスが多い人の特徴
・書類作成などで誤字脱字が頻繁にある
・単純な情報の入力や管理でミスをしやすい
・マルチタスクになるとミスが増える
・細かいチェック作業が苦手でミスをしやすい
・数字を扱うのが苦手で、計算ミスが多い
ミスを減らすためには、チェックリストの活用や重要な情報は、必ずメモを取る習慣をつけるなど、自己管理能力を高める心がけが大切です。
ミスを完全になくすことは難しいかもしれませんが、発見した際にはすぐ報告し、適切な対応で信頼回復をする努力ができれば、営業として成果を出せるでしょう。
⑧打たれ弱い・プレッシャーを楽しめない
打たれ弱く、プレッシャーを楽しめない人は、営業職に向いてない可能性が考えられます。
なぜなら営業の世界では、断られることや厳しい交渉、高い目標設定など、ストレスの多い状況に直面することが少なくないためです。また、競争の激しい環境で成果を出し続けることも求められます。
打たれ弱い・プレッシャーに弱い人の特徴
・失敗や批判を受けると落ち込みやすい
・ノルマや締め切りのプレッシャーで萎縮してしまう
・困難な状況に直面すると簡単にあきらめてしまう
・断られるのが怖くて、新規開拓などの電話をかけるのをためらう
・目標達成のプレッシャーで夜眠れないことがある
プレッシャーに強くなるためには過去や未来にとらわれず、今に集中するマインドフルネスという考え方や、ストレス管理を学ぶことがおすすめです。
マインドフルネスの方法
・瞑想アプリなどで、ガイドに従って呼吸をする
・静かな場所に座り、吸う息と吐く息に意識を向ける
・頭からつま先まで、体の各部分の感覚に注意を向ける
・音や匂い、触感などに意識を向けてそのまま受け入れる
また、小さな成功体験を積み重ねることで自信をつけたり、プレッシャーを成長の機会としてとらえることで、営業職でも活躍できる可能性が広がるでしょう。
⑨完璧主義・プライドが高い
完璧を求めすぎる人や自尊心が強すぎる人は、営業に向いてないケースがあります。
なぜなら商談などの場では、柔軟性や適応力が重視されるためです。また、顧客のニーズに合わせて妥協点を見出したり、失敗から学んだりする能力も求められます。
完璧主義者・プライドが高い人の特徴
・些細なミスにこだわりすぎて進捗が遅れる
・批判や助言を受け入れるのが難しい
・自分の意見を曲げることが難しい
・100%納得できないと行動できない
完璧主義やプライドの高さを和らげるには、「完璧」ではなく「十分良い」状態を目指す考え方を身に付けることが大切です。
いい加減になったり、プライドを完全に捨てる必要はありませんが、コントロールしながら状況に応じて対応できる姿勢を養えれば、営業として活躍することも十分可能でしょう。
⑩他責思考が強い
他人や環境のせいにしがちな人は、営業に向いてない可能性があります。
なぜなら営業の世界では、自己責任の意識と問題解決能力が重要だからです。また、失敗から学び、常に改善を図る姿勢が求められます。
他責思考の強い人の特徴
・失敗の原因を常に外部要因に求める
・自分の行動を振り返り、改善点を見出すことが難しい
・チームの中で協調性に欠ける言動が目立つ
・喧嘩などではすべて相手に責任があると思う
他責思考を改善するには、他人からのアドバイスを受け入れる姿勢や、問題に対して積極的に解決策を考える習慣を身に付けることが大切です。
自責思考で考えられれば、改善を繰り返しながら高みを目指し、結果を出せる営業として活躍できるでしょう。
⑪自己肯定感が低い
自分に自信がない人は、営業に向いてない場合が多くあります。
なぜなら営業の現場では、自信を持って製品やサービスを提案し、顧客を説得する能力が不可欠だからです。また、断られたり批判されたりしても、めげずに前向きに取り組む精神力が求められます。
自己肯定感の低い人の特徴
・自分の意見や提案に自信が持てない
・失敗を過度に恐れ、新しいチャレンジを避ける
・人の前で緊張しすぎて、本来の能力を発揮できない
・チャレンジする場面でいつも失敗すると思ってしまう
自己肯定感の低さを改善するには、小さな成功体験を積み重ね、自信を築いていくことが効果的です。また自分の強みを認識し、活かす方法を学べば、営業として活躍できる人材になれます。
⑫ルーティンワーク・マニュアルに沿った仕事がしたい
決まった手順や既存のマニュアルに頼りがちな人は、営業に向いてない可能性があります。
なぜなら営業の世界は常に変化し、顧客ごとに異なるアプローチが必要だからです。また予期せぬ状況でも柔軟に対応する能力や、問題解決力が求められます。
ルーティーンワーク・マニュアル志向の強い人の特徴
・臨機応変な対応が必要な場面で戸惑いを感じやすい
・新しい手法や環境に抵抗を感じる
・予定外の事態に遭遇すると混乱しやすい
・マニュアルから外れた対応が苦手に感じる
・毎日同じような流れで生活や仕事がしたい
この特性を克服するために、変化を恐れず受け入れる姿勢や、柔軟性を高められれば、営業として活躍できるでしょう。
⑬数字を追うのが苦手
数字のプレッシャーに弱い人も、営業には向いてない傾向があります。
なぜなら営業の世界では、売上目標や成約率、顧客獲得数など、さまざまな数値が重視されるためです。またこれらの数字を常に意識しながら、戦略的に行動することも求められます。
数字を追うのが苦手な人の特徴
・目標を意識した行動や計画に苦手意識がある
・データの分析や活用に抵抗がある
・ノルマがある環境ではモチベーションが低下する
・数字だけで評価されるのは本質を見てもらえないと感じる
数字に対する苦手意識を改善するためには、大きな目標を小さな達成可能な目標に分解して考えることがおすすめです。
たとえば、営業職としての年間売上目標が1,000万円の場合、月83万円、週19万円、1日4万円のように、細分化した数字に置き換えると、毎日の行動が明確になり、数字への抵抗感も減らせます。
また数字以外の成果も評価に加えれば、バランスの取れた考え方が身につき、営業職でも通用するでしょう。
⑭断られる・断るのが苦手
断られることが過度に苦手な人や、断ることができない人は、営業に向いてない可能性があります。
なぜなら営業では、断られることが日常茶飯事であり、それを乗り越える精神力が必要なためです。また顧客の要求に対して、適切に断る判断力も重要です。
断られる・断るのが苦手な人の特徴
・断られることを恐れて、積極的なアプローチができない
・無理な要求を断ることが苦手
・断られたあとのモチベーション維持が難しい
断られることや断るのが苦手な人は、断られる場面や断る場面の練習や、断り方のスキルを学ぶことで、自信を持って営業として働けるでしょう。
⑮初対面の相手に緊張しやすい
初対面の場面で過度に緊張してしまう人は、営業に向いてない可能性があります。
なぜなら営業では、新規顧客との出会いや初回の商談など、初対面の状況が頻繁にあるためです。また自身の能力をうまく発揮できず、ビジネスチャンスを逃す可能性もあります。
初対面の相手に緊張しやすい人の特徴
・初対面の相手との会話で、言葉が詰まり思考が混乱しやすい
・相手の印象や雰囲気に圧倒されてしまう
・知らない人との電話や会話に苦手意識がある
緊張しやすい特性を改善するには、慣れた環境から徐々に緊張する環境へと移行していくことで、緊張を和らげるスキルを身につけられます。
また適度な緊張は自然なことだと受け入れ、前向きなエネルギーに変換できれば、営業に向いてない状況を改善できるでしょう。
⑯意見するのが苦手
意見を伝えるのをためらってしまう人も、営業に向いてない可能性があります。
なぜなら営業では、自分の考えや提案を明確に伝え、顧客を説得する能力が不可欠だからです。社内でのミーティングや商談の場で、自身の意見を積極的に主張することも求められます。
意見するのが苦手な人の特徴
・会議などで積極的に発言やアピールができない
・相手の要望に対して代替案を提示するのが苦手
・自分の意見が間違っているかもしれず自信がない
・他の人の意見に反対するのが怖い
積極的に意見できるようになるためには、自分の意見も価値がある認識を持ち、建設的に意見交換する意識を持てば、積極的に発言できるようになるはずです。
⑰理不尽なことに耐えられない
理不尽さに対して過度に反応してしまう人は、営業に向いてないかもしれません。
なぜなら営業では、理不尽な要求や不合理な状況に遭遇することが多々あるためです。顧客からの予期せぬ依頼の変更や、不条理な社内での決定事項など、さまざまな場面で冷静さと柔軟性が求められます。
理不尽なことに耐えられない人の特徴
・無理な要求に感情的に反応してしまう
・不合理なルールに強く反発する
・予期せぬトラブルに直面すると動揺してしまう
・理不尽な要求は受け入れられない
理不尽なことに耐えられない性格を改善するには、感情のコントロール技術を身に付ける必要があります。一時的に感情を抑え、冷静に対応する能力が身につけば、営業職としても活躍できるはずです。
⑱感情が顔に出やすい
感情が顔にでやすい人は、営業に向いてない可能性があります。
なぜなら営業では、あらゆる状況で冷静さや表情管理が求められるためです。厳しい交渉や予測していない要求にも、プロの営業として冷静な態度を保つ必要があります。
感情が顔に出やすい人の特徴
・怒りや失望が表情にでやすい
・批判されると不快感を隠せない
・ストレスが対人関係の場面でも出てしまう
・気持ちを隠すのが苦手で、正直な反応をしてしまう
感情が顔にでやすいなら、ミラーを使った表情練習や、営業のロールプレイングを重ねることで改善できます。感情を完全に抑えることは難しいかもしれませんが、表情管理ができれば十分営業として活躍できるでしょう。
⑲共感能力が低い
相手の気持ちを汲み取ることが苦手な場合、営業には向いてない可能性があります。
なぜなら営業は、顧客の立場に立って考え、ニーズや懸念点を理解する能力が求められるためです。また良い人間関係を構築し、信頼を得るためにも共感力は欠かせません。
共感能力が低い人の特徴
・相手が抱える問題や不安を理解するのに時間がかかる
・相手の感情や立場を考慮せずに話を進めてしまう
・非言語的なコミュニケーションのサインを見逃しやすい
・相手の感情が理解できないことが多々ある
・事実だけを話して議論したいと感じる
共感能力を一朝一夕で身に付けることは難しいかもしれません。しかし相手の意見を聞き、背景にある感情や動機を理解しようとする姿勢を培えれば、その特性とうまく付き合いながら営業として働けるでしょう。
⑳主体的なアピールが苦手
積極的なアピールを苦手とする人が営業職に就くと、向いてないと感じる場面に多々出くわします。
なぜなら営業は、自社の製品やサービスを積極的にアピールし、価値を顧客に伝える能力が求められるためです。また自身の強みや実績をアピールすることも、信頼獲得につながるため必要です。
主体的なアピールが苦手な人の特徴
・積極的に説明することに躊躇してしまう
・自分の成果や能力を控えめにしか表現できない
・相手が求めていることを察知しても、適切な提案ができない
・自分から売り込むのは押し付けがましく感じる
主体的なアピールが苦手でも、アピールを「相手のためになる情報提供をすること」ととらえ直すことができれば、苦手意識の改善につながります。さらに、顧客の課題解決に焦点を当てたアピール方法を練習すれば、ゆくゆくは主体性がある営業パーソンになれるでしょう。
内向的・優しい人は営業に向いてない? 先輩たちにリアルを聞いてみた!
「内向的で優しい、積極的に話さないような性格だと営業に向いてないのでは」、「常に明るくてリーダーシップがある人が営業向きなのでは」。営業職に対して、このようなイメージを抱いている人は少なくないはず。
しかし実際のところ、内向的で優しい性格が必ずしも営業に向いてないわけではありません。むしろ、そのような特性を持つ人が営業で成果を出している例も少なくないのです。
そこでこの疑問を解決するためにも、実際に営業の現場で活躍している先輩たちに意見を聞いてみました。
営業経験がある人に聞いた! 内向的な人も営業として活躍できる?
実際に営業職として働いていて、内向的な人は営業に向いていないと感じますか?
内向的な人も、営業に向いていないと思わないです。内向的な人は、人の話をしっかり聞くことができる人だと思います。そのため、お客様に寄り添ったご提案ができると思います。
私は向いてないとは思わないです。内向的な人は、優しい性格で共感力や周りへの配慮・気遣いができたり、物事を深くとらえられる思考力や集中力が高い人が多いイメージです。そのため、業界や営業スタイルをしっかり見極めれば、活躍できる場はあると思います。
そもそも自分にはどんな強みや弱みがあるのかまだ明らかではない人もいるでしょう。この記事を参考に自己分析をしてみてください。営業職に向いている部分や、改善すべき点がわかることで、就活をスムーズに進めやすくなりますよ。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
「向いてない」と感じたらまず視点を変えてみよう! 体験談から営業職のポジティブな面をチェック
ここまで記事を読んでもなお、「営業職は自分に向いてない」と悩んでいる人も多いでしょう。「営業に向いてない」との考えは、営業職に対する固定観念や不安から生まれることが少なくありません。
しかし、実際に営業として働いている先輩たちの声を聞くと、意外にもポジティブな側面が多いことがわかります。
そこでここからは、先輩たちの体験談を交えて営業職のポジティブな面を解説します。具体的に、営業経験者や人事担当者、そして現在就活中の人たちにも、営業職の魅力や意外な利点について質問してみました。
「営業職にはどんなポジティブな面があるか」「向いていないと感じる就活生に伝えたいこと」など、リアルな体験談を通じて、営業職の新たな一面が見えてくるかもしれません。
先輩たちの意見で、視点が変わり営業職の印象が良くなるかもしれないので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
社会人たちが感じる営業職の良いところとは?
ノルマがあったり、常に人とのコミュニケーションが必要だったりと、精神的につらい時期もある職種ではあります。しかし、お客様の顔が直接見えるポジションであるため、お役に立てたときの喜びは、非常に大きいです。私自身、もう無理だと思ったタイミングでお客様から嬉しい言葉や笑顔をもらい、何度も持ち堪えました。
営業以外で重宝されるスキルが身に付いた
また、営業職は業務を通じて、折衝力、企画力、管理・計画性や数値分析などのスキルが幅広く身につきます。営業職以外のキャリアに挑戦したくなったときも、活かせるスキルや経験が積めるので、まだやりたいことが定まらない方にもおすすめかと思います。
個人的に、営業職は、自分を早く成長させてくれる職種の一つだと思います。商品知識の習得やリサーチ、提案などさまざまな経験をできるため、周りの知人と比べて深くて広い思考力が身に付くからです。
また、転職して職種が変わっても、すぐに活躍できるような対人スキルも学べるところも、営業職の良いところです。
性格的に、営業に向いてないと思った私も、今では楽しく営業を続けられています。私の場合、「向いてない」と思っていたのに、営業の中でも厳しいとされる不動産業界に就職しました。
私の場合はかなりメンタルをすり減らしましたが、飛び込みではなくルート営業など、そこまで自分を消耗させなくてもできる営業スタイルも存在するので、まずは営業職についてよく調べてみることも大切ですよ。
努力による可能性は無限大!
あとは、思い込みでも良いので、「自分にもできる」と思いながら努力を継続することで、実は向いているのかも? と思えるときが来るはずです。「営業に向いていないけど挑戦したい」と思っている人は、ぜひ頑張ってください!
①結果が明確に評価される
営業職では、自分の努力や成果が売上や契約数といった具体的な数字で見れるため、自身の成長や貢献度を明確に把握できます。そのため、モチベーション維持や自己成長につながりやすい点が利点です。
たとえば新人の営業が、入社後3カ月間で目標の120%の成績を達成したとしましょう。この結果は、努力が目に見える形で評価され、自信につながります。
また明確な評価基準があることで、公平な評価や昇進のチャンスにもなるでしょう。
このように結果が数字として現れる営業職は、自己実現や成功を求める人にとっては、理想的な環境です。努力が報われる喜びを味わいたい人は、営業職にチャレンジしてみる価値がありますよ。
②比較的キャリアチェンジがしやすい
営業職はほかの職種と比べて、業界や職種にかかわらず、転職しやすいメリットがあります。なぜならコミュニケーション能力や提案力、数字への理解など、あらゆる職種で求められるスキルが身に付くためです。
たとえば、IT企業で営業をしていた場合で考えてみましょう。営業で身につけたコミュニケーション能力や業界知識を活かして、数年後にマーケティング部門へ異動することも可能です。
営業を経験しているため経験していない人よりも、顧客ニーズを把握する力や提案力などに長けており、有利に評価してもらえるでしょう。
また、まったく別の業界にキャリアチェンジする場合でも、営業力はどの業界でも通用するため、比較的スムーズに転職が決まる傾向にあります。
もし将来のキャリアへの不安を感じている人や、自分の可能性を模索したい人は、まずは営業職にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
③多様な業界で経験を積める
営業職の魅力的な特徴の一つに、あらゆる業界とかかわり経験を積める点があります。なぜなら営業は企業の顔として、さまざまな業界の取引先とかかわる場面も多いためです。
たとえば、広告代理店で営業職として働いているケースで考えてみましょう。広告代理店で働いていたとしても、IT業界から製造業、サービス業まで、幅広い業界の企業と取引することもあります。
その中で業界のトレンドや市場動向を学べるだけでなく、あらゆる業界の知識がクライアントへの提案力につながり、営業として成長できます。将来的なキャリアの選択肢を、増やすきっかけにもなるでしょう。
あらゆる業界に興味がある人や、幅広いビジネスの知識を身につけたい人は、営業は理想的な選択肢の一つかもしれませんよ。
④ストレス耐性や体力が強化される
営業職はハードな仕事と思われがちですが、その経験を通してストレス耐性や体力が鍛えられるメリットがあります。
たとえば、不動産業界の営業になったケースで考えてみましょう。入社当初はノルマのプレッシャーに悩まされることもあるかもしれませんが、次第にストレスをコントロールするスキルが身に付きます。
また毎日複数の営業先に足を運ぶ中で、体力も向上します。忙しい毎日を乗り切るために健康管理にも気を配るようになり、結果として仕事もプライベートも充実するようになるかもしれません。
このようにストレス耐性や体力が鍛えられる経験は、将来どのような業界や職種に就いても、人生のどのような場面でも役立ちます。
自己成長したい意欲があるなら、営業職にチャレンジしてみる価値は十分にあるでしょう。
⑤ビジネスマナー・社会的ルールが身につく
営業職では、社会人として必要不可欠なマナーやルールを、顧客とのやりとりを通して自然と身につけられる点が魅力です。たとえば、入社当初は敬語の使い方や、名刺交換のタイミングに戸惑うこともあるかもしれません。
しかし上司のサポートを受けながら、実際の商談を重ねるうちに、言葉遣いや振る舞いが自然にできるようになります。
また、ほかの職種では経験できない、商談の進め方や契約書の取り扱い方など、ビジネスの基本的なルールも身につくでしょう。これらの経験は、これから何十年と働く中で必ず役立つスキルです。
社会人としての基礎力を確実に身に付けるためにも、営業職を志望してみても良いかもしれませんね。
⑥インセンティブなどで報酬を得やすい
多くの企業の営業職では、基本給に加えて、売上や契約数に応じた手当やボーナスが設定されています。そのため、努力が直接的に収入に反映されやすい点に、魅力を感じる人も多くいます。
たとえば、自動車販売の営業職に就いているケースで考えてみましょう。月間の販売台数に応じたインセンティブ制度によって、入社1年目でも成果次第では同じ年次のほかの企業の社員よりも、高い年収を達成することが可能です。
また大型案件の成約ができれば、高額のボーナスで海外旅行や趣味などを満喫することもできます。このような経験が、さらに目標達成や努力の原動力になるはずです。
高い収入を目指したい人や、努力が目に見える形で評価される環境を望むなら、営業職は魅力的な選択肢でしょう。
⑦対人スキル・広い人間関係を築ける
営業職は、顧客や社内外の関係者とのやりとりを通して、コミュニケーション能力の向上や、幅広い人脈を築ける職種です。
たとえば、IT企業の法人営業として働く場合で考えてみましょう。さまざまな業界の経営者や決裁者と接する中で、交渉スキルやコミュニケーション能力が向上します。
また構築した人間関係は、キャリアアップはもちろん、新しいビジネスチャンスをもらえるきっかけづくりになる可能性もあります。
このように、人間的な成長や人間関係を構築したい人は、営業職を志望してみてはどうでしょうか。
それでも「向いてない」と感じたら|営業として自分らしく働くための4つの選択肢
ここまで記事を読んでも、「営業職は自分に向いてない」と不安に思う気持ちが残っているかもしれません。すでに営業職として内定を得ている人や、営業職に配属される可能性がある場合、「しっかり働いていけるのだろうか」と心配になりますよね。
ここからは、営業職に就く可能性があるにもかかわらず向いていないと感じている人に向けて、今からでも取り組める4つの選択肢を解説します。
たとえば自分の強みを活かす方法を見つけたり、新しいスキルを身に付けることで道が開ける可能性があります。または、思い切って営業職とは別の職種を視野に入れて再び就職活動をしたり、入社後の目標にするという道もあるでしょう。
さらに、実際に営業職を志望した先輩たちにも、「もしかしたら営業に向いているかも」と感じたことがあるかどうかを質問してみました。同じような悩みを抱えていた先輩たちの経験談は、参考になるはずですよ。
営業職のメリットを知って、営業職を視野に入れようと考えた人はぜひこの記事を読んで志望動機を作成してみてください。実際に営業職に応募した人の志望動機から、選考突破の秘訣をキャッチアップしましょう。
営業職の志望動機例文32選|営業経験者に書き方のコツを直撃
「営業向いてない」から「向いているかも」に変わったエピソード
就活初期に、営業職に向いていないと思い込んでいた状況から、「向いているかも」と思えたことがあります。プレゼンテーション発表の際に、教授に「〇〇さんの論理的な思考力には、相手を納得させる力がある」と、言ってもらえたことがきっかけです。自分の話術で企業の商品を販売でき、それを自分の営業成績として換算できると考えました。
また、この論理的思考は、うまくアピールすればほかの就活生との差別化を図れるのではないかと考えました。このような経験から、私は営業職として活躍できるのではないかという思考を持てるようになったのです。
コミュニケーション能力に自信がなくても論理的思考があれば大丈夫
私自身は、自分の体力的な問題と専門分野の関係から、営業職は結果的に就活の選択肢からは外れました。コミュニケーション能力がないと不安な方でも、論理的な考え方を持っていれば、営業職に向いていると考えます。
自己分析をしたり、選考に臨む中で営業職に向いていると感じたことがあります。当初は営業と聞くと「売上のためにバリバリ働いて会社の顔になる職種」とイメージを持っており、「ガツガツしている人が向いているのではないか」と考えていました。
ですが、メーカーの営業職のインターンに参加したり、自分自身の分析や職種の分析を進めるなかで、営業職は「相手を巻き込む力」や「寄り添う力」が大切だと気付きました。ただ会社の売り上げを求めるのではなく、得意先に寄り添った提案や、得意先が本当に求めているものは何かを考える力が重要だと思いました。
営業として求められる力は1つではない
また、営業はただひとつの強みではなく、多様な強みを持つ人がついている職種だとも思いました。だからこそ、自分自身が営業に向いていないと思っていても、これまでの経験や自分の強みが絶対活かせる職種だと思うので、自信を持っていいと思います。
①営業インターンに参加して実務経験を積む
営業の実務体験は、自分の適性を見極める絶好のチャンスです。
なぜなら、インターンシップで実際の営業現場に触れることで、座学だけでは得られない貴重な経験を積めるためです。また自分の強みや弱み、そして営業職への興味を具体的に確認できるでしょう。
たとえば、IT業界に興味があり営業に苦手意識を持っている場合でも、実際に顧客と接する中で、自分のコミュニケーション能力の高さに気付けるかもしれません。
ほかにも製品知識を学ぶ過程で、自分の論理的思考力が営業に活かせると発見できるケースもあるでしょう。
このように営業に向いてないと感じている人こそ、インターンシップに参加してみるのがおすすめです。実際の経験から、自分の中に眠る営業の才能を発見できるかもしれませんよ。
インターンに参加しようとしている人は、これらの記事を読みながらインターンの参加準備を進めましょう。体験談から、実りのあるインターンにするための心構えや、インターンの選考対策がわかります。
インターン面接で答えた回答を大公開! 経験者に聞く選考突破法とは
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明
②営業に関するアルバイトをしてスキルを身に付ける
営業スキルを磨くには、アルバイトなどで実践的な経験を積むことも効果的です。
なぜなら、アルバイトは学生の立場でありながら、実際の顧客とのやりとりや商品説明などを経験できるためです。コミュニケーション能力や説得力など、営業に必要なスキルを自然と身に付けられます。
たとえば携帯ショップでアルバイトをする場合で考えてみましょう。携帯ショップでは、さまざまな年齢層の顧客に対して商品説明をするため、相手に合わせた話し方や提案方法を学べます。
また、ネット回線の契約を取るアルバイトなら、お客様の要望を聞き取る力や、商品の利用方法をわかりやすく説明するスキルが磨けます。これらのスキルは、どんな業界の営業職にも活かせるため、自信にもつながるでしょう。
このように、「営業職に興味はあるけど自信がない」という人こそ、まずはアルバイトからはじめてみれば、思いがけない楽しさの発見につながるかもしれませんよ。
③営業職からの異動を視野に入れて就職活動する
営業職は多くの業界や職種の基礎となるスキルが身に付くため、将来的な異動や転職の際に幅広い選択肢が得られる可能性があります。
たとえば、大手メーカーの営業職に就職した場合を想定してみましょう。入社後、顧客との直接的なやりとりを通して、市場動向や企業の位置づけを理解できます。
もし企画職に異動する際には強みとなり、顧客視点を持った企画立案ができるでしょう。
そのためには就職活動時に、社内異動が可能な企業を探したり、面接でキャリアについて質問したりすることも大切です。また自己PRでは、営業職だけでなく他職種でも貢献したい旨をアピールできれば、将来の可能性が広がります。
しかし、最初から異動ばかりを考えるのではなく、まずは営業職で十分な経験を積むことが肝心です。そのうえで、自然なキャリアの流れとして異動を検討するのが最適でしょう。
④自分に向いている仕事を探す
どうしても営業職への苦手意識が拭えない場合、自分の適性や興味に合った職種を見つけることもおすすめです。単に適性を判断するのではなく、あらゆる職種や経験ができるため、就職活動での成長や満足度も高まります。
そのためには、自己分析で自分の特性を可視化したり、業界研究セミナーに参加し、さまざまな職種の実態を知ることがおすすめです。
また、1日職場体験やインターンシップに積極的に参加することでも、実際の仕事内容を体験できるため、向いている仕事を考えるきっかけになるでしょう。
時間をかけてでも慎重に模索すれば、自分らしく働ける環境や職種が見つかるはずです。
では実際に就活を経験した先輩たちは、「営業職に向いてないかも」と感じた際に、どのようにキャリアを考えていたのか聞いてみたので、参考にしてくださいね。
「営業に向いていない」がきっかけでキャリアについて考えた人の声
就活を始めた当初に、一番志望度の高かった企業の職種は、企画職と営業職の採用枠しかありませんでした。本当は企画職の仕事に魅力を感じていたのですが、企画職の過去の内定者の多くはクリエイティブなスキルなど特別な能力や素質を持っている人が多かったです。そのため、自分では採用率が低いと感じて営業職で応募し、内定をいただきました。
しかし、就活中にその企業の実習型のインターンで、「自分に営業は向いてはいないかも」と薄々感じており、「入社して数年したら営業から部署異動したい」と考え、その事例があるのかを調べました。実際に、面接のときにもその意向を伝えました。さらに企画職へのキャリアチェンジに役立てるためにも、「営業職として、実際に顧客はどのようなことに困っているのかを知りながら仕事をしていきたい」とも伝えました。
面接では企業の利益につながることをアピールし希望職種を伝えた!
また、ゆくゆく企画職へ異動したい理由を聞かれたときは、「インターンで、企画職と営業職の間に、顧客に関する認識の乖離があることを知った。それを解消できる人材になることで、より多くの顧客の課題解決に貢献できると思ったからだ」と伝えました。そうすることで、自分が営業を経て企画職になることについての、企業視点のメリットもアピールできると考えたからです。
就活の最初は、営業職になるつもりでした。将来的に自分の就きたい職業が、ビジネスの経営戦略をデータでおこなう職業だったのですが、その職業に就こうと思った場合、営業職を経験する必要があったためです。
2年の営業経験は長いと感じ別の職種を志望した
そのため、「営業職で経営的な視点を学ぶことで将来に役立つ」と感じていました。しかし、自分のなりたい職業に就く場合には、営業職を2年経験しなければならないということから、「自分には難しいかもしれない」と思い別職種を探すようになりました。
さらに、営業職に対する「向いていない」という気持ちを乗り越えた先輩から、どのようにして営業の仕事を頑張れるようになったのか、具体的な経験やその気持ちを解消するうえでのアドバイスも教えてもらいました。
営業職に対しての苦手意識をどのように克服したか、エピソードやアドバイスを聞かせてください!
私は営業職を7年間しておりました。毎日事務所に数字を張り出され、全然成績が上がらなかったときは、とてもつらかったです。上司から「1週間売り上げを上げようとせずに、お客様に喜んでもらうことだけをしろ」と言われ、その通りにした結果、売り上げを上げることができました。
営業職は、かかわる業界・営業スタイル・商材・営業戦略などによって、大きく難易度が変わってくるのが事実です。1社だけを経験して「営業は向いていない」と思うのが、一番もったいない終わり方なので、それだけは避けてほしいです。かなり働きやすく、成果も出せる会社も多く存在しているので、諦めないことや長期的目線で「いつかできるようになる」と思うことが大事です。
自分に向いている仕事を探すとき、この記事を参考にしてみてください。どの視点から「向いているかどうか」を判断すれば良いかわからない人も多いはず。そんなときは、就活生たちの声が参考になるはずです。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス
どうしても営業に向いてないと感じたら視野に入れるべき7つの職種
営業職を目指していたものの、「自分には向いてないのではないか」と悩む人は少なくありません。
営業職以外にも、魅力的な職種はたくさんあります。どうしても向いてないと感じたら、自分の適性や興味に合った営業職以外の職種を視野に入れてみるのも良いでしょう。
では営業職以外には、どのような職種があるのか7つの職種を解説します。キャリアの選択肢を広げることで、さらに自分らしい仕事に出会えるかもしれません。
また、実際に営業職から別の職種に移った先輩たちが、どのような考えや経緯で別の職種を選んだのか、その選択に満足を感じているのかなども質問したので、参考にしてください。職種選びの方向性も明確になるはずです。
営業職以外の職種を考えたときの体験談を聞かせて!
営業職志望で「営業職に向いていない」と感じた際、どのような考えや経緯で違う職種を選んだか教えてください。
営業職志望を辞めた理由は、私が見ていた企業に体育会系の社風がある企業が多く、ついていけるのかという不安を感じたためです。そこから、外回りのザ・営業という仕事よりも、デスクワークの仕事に就きたいと思うようになりました。
営業職があまり向いていないなと思ったのは、人と対話する際に、人の仕草などを過剰に気にし過ぎてしまい、相手の気持ちを必要以上に考えて、思ったように発言できない癖があったからです。そのため、外部の人とコミュニケーションを取ることが少ない職種の方が良さそうだなと感じました。
内定者たちが「向いていそう」と思った営業職以外の職種とは?
営業職以外の職種を検討した際、どのような点が自分に向いていそう、やってみたい職種だと感じたかを教えてください! その職種に興味を持った経緯などもぜひ教えてください。
私は、営業職そのものではなく、営業の方々がお仕事をしやすいように、マニュアルを作成したり支援するような仕事や、あとは企画職などが向いてると思いました。
システムエンジニア職に興味を持ちました。理由としては、周りの友人の多くがシステムエンジニアを目指しており、魅力を教えてもらって「良いな」と思うようになったからです。
①事務職
どうしても営業に向いてないと感じる場合、事務職を検討してみてはどうでしょうか。事務職は、安定した業務環境で働きたい人や、細やかな作業が得意な人に適しています。
また営業のように交渉が少ないため、コミュニケーションの負担が比較的軽いのも特徴です。さらに組織の基盤を支えたり、会社内の円滑な業務に貢献できる点も魅力です。
事務職 | 営業職 | |
---|---|---|
業務環境 | 安定的 | 変動的 |
主な業務場所 | 社内 | 社外が多い |
コミュニケーション | 主に社内 | 顧客との交渉が多い |
求められるスキル | 正確性・効率性 | 交渉力・適応力 |
たとえば、事務職には以下のような種類があります。
主な事務職の種類と業務
・総務部門:社内の環境整備や各種手続きを担当する
・経理部門:会計処理や財務管理をおこなう
・人事部門:採用や労務管理を担当する
事務職で活かせるスキルとしては、正確性や注意力、ITスキルや協調性などがあります。これらのスキルを持っている人や、磨きたいと思う人にとっては、事務職は最適な職種かもしれません。
②技術職
営業に向いてないと感じる場合、技術職も選択肢の一つです。技術職は、専門知識やスキルを活用し、製品開発など企業の技術面を支える職業です。
技術職の特徴として、成果物をつくる喜びや、技術的な課題を解決する達成感を得られる点があります。また、継続的な学習やトライアンドエラーの機会も多いため、常に成長を感じられる職種でしょう。
技術職 | 営業職 | |
---|---|---|
主な業務 | 製品開発・技術支援 | 顧客対応・販売 |
求められるスキル | 専門知識・問題解決能力 | コミュニケーション力・交渉力 |
仕事の成果 | 技術的成果・特許取得など | 売上・顧客満足度 |
業務環境 | 社内での作業が中心 | 外勤が多い |
たとえば技術職には、以下のような分野があります。
主な技術職の分野
・研究開発(R&D):新技術や新製品の開発をおこなう
・システムエンジニア(SE):情報システムの設計や開発を担当する
・品質管理(QC):製品の品質を管理し、改善をする
・生産技術:生産プロセスの設計や改善をおこなう
技術職で活かせるスキルとしては、論理的思考力や専門的な技術・知識、問題解決能力などがあります。
文系でも就職している人が多いSEなどもあるので、新しい技術に興味がある人や、じっくりと物事に取り組むことが好きな人は、技術職が適している可能性もあるでしょう。
③販売・接客職
営業に向いてないと感じつつも、人と接する仕事に興味がある人なら、販売・接客職が向いている可能性があります。
販売・接客職の仕事は、直接顧客と接するため、笑顔や感謝の言葉を受け取れる点に魅力を感じる人も多くいます。また、特定の商品やサービスの知識や興味があるなら、顧客への営業も苦になりにくいかもしれません。
販売・接客職 | 営業職 | |
---|---|---|
顧客との関係 | どちらかというと短期的 | 長期的・継続的 |
業務の場所 | 店舗や施設内が中心 | 顧客先への訪問が多い |
成果の測定 | 接客満足度・売上高など | 契約数・売上高など |
求められるスキル | 接客マナー・商品知識 | 提案力・交渉力 |
たとえば、販売・接客職には以下のような種類があります。
主な販売・接客職の種類と業務
・小売店スタッフ:衣料品や雑貨、食品などを販売する
・ホテル・旅館スタッフ:宿泊客へのサービス提供をする
・飲食店スタッフ:料理の提供や接客をする
・美容関連スタッフ:美容院やエステなどでサービス提供をする
販売・接客職で活かせるスキルとしては、コミュニケーション能力や臨機応変な対応力、商品知識などです。営業とは似て非なる販売・接客職も検討してみてはどうでしょうか。
④企画職
営業に向いてないと感じていても、創造的な仕事に携わりたいなら、企画職がおすすめです。新しいアイデアを生み出し、具体的なプロジェクトや商品を考案できます。
企画職の大きな特徴は、自身のアイデアが実際のビジネスに反映される点です。また、さまざまなデータや情報から、新しい価値や商品を生み出す過程にやりがいを感じられるでしょう。
企画職 | 営業職 | |
---|---|---|
主な業務 | 新規事業・商品の立案 | 既存商品・サービスの販売 |
求められるスキル | 創造力・論理的思考力 | 交渉力・コミュニケーション力 |
成果の時間軸 | 中長期的 | 比較的短期的 |
仕事の範囲 | 幅広い分野 | 特定の顧客や商品 |
たとえば、企画職には以下のような業務があります。
主な企画職の業務
・市場調査と分析:顧客ニーズや市場動向を把握する
・新商品・サービスの企画立案:新規プロジェクトを提案する
・プロジェクトの管理と推進:企画の実現に向けて調整をおこなう
・社内外との調整:関係部署や取引先との連携業務をおこなう
企画職で活かせるスキルは、創造力や論理的思考力、プレゼンテーション能力、マーケティング知識などです。
そのため新しいことを考えるのが好きな人や、さまざまな知識をかけあわせて戦略を立てることが得意な人は、企画職が向いているかもしれませんよ。
⑤カスタマーサービス・バックオフィス職
顧客サポートや社内業務に興味があるなら、カスタマーサービス・バックオフィス職が適した選択肢かもしれません。この職種は、顧客満足度の向上や社内業務の効率化に貢献できる職種です。
カスタマーサービス・バックオフィス職の魅力は、直接的に営業のプレッシャーがない中で顧客と接することができる点です。また、社内のさまざまな部門とかかわりながら、会社全体の業務効率化に貢献できることもやりがいでしょう。
カスタマーサービス・バックオフィス職 | 営業職 | |
---|---|---|
主な業務 | 既存顧客のサポート・社内業務の効率化 | 新規顧客の開拓・販売 |
求められるスキル | コミュニケーション力・正確性 | 交渉力・提案力 |
業務の場所 | 社内業務が中心 | 外勤が多い |
成果の測定 | 顧客満足度・業務効率化など | 売上・契約数など |
たとえば、カスタマーサービス・バックオフィス職には以下のような業務があります。
主なカスタマーサービス・バックオフィス職の業務
・顧客からの問い合わせ対応:電話やメールで顧客をサポートする
・社内情報の管理と整理:データ入力や文書作成をする
・各部門のサポート業務:他部署の業務を補助する
・業務プロセスの改善:効率化のための提案や実施をする
この職種で活かせるスキルは、コミュニケーション能力や正確性、効率的に業務を処理する能力、ITスキルなどでしょう。
また細やかな気配りができる人や、正確な業務が得意な人、顧客の声を直接聞き会社の商品やサービスへ反映させたい想いがある人は、適しているかもしれません。
⑥経理職
数字に強い人や細かい作業が得意な人、企業の財務面に興味がある人は、経理職が向いてるかもしれません。経理職とは、会社の財務状況を管理し、経営判断で重要な役割になる職種です。
経理職の特徴は、企業の財務面から会社全体の動きを把握できる点です。また、数字から会社を支える役割のため、大きなやりがいも感じられるでしょう。
経理職 | 営業職 | |
---|---|---|
主な業務 | 財務管理・会計処理 | 顧客対応・販売 |
求められるスキル | 分析力・正確性 | コミュニケーション力・交渉力 |
業務環境 | 社内での作業が中心 | 外勤が多い |
成果の測定 | 財務報告の正確性・コスト削減 | 売上・契約数 |
たとえば、経理職には以下のような業務があります。
主な経理職の業務
・財務諸表の作成:貸借対照表、損益計算書などを作成する
・予算管理と分析:予算の立案や実績を分析する
・税務申告の準備:法人税・消費税などの申告書を作成する
・経営陣への財務報告:財務状況の報告と分析結果を伝える
経理職で活かせるスキルは、数字に対する分析力や論理的思考力、会計知識などがあります。会計や税務の専門知識も身に付くため、キャリアの幅も広がるでしょう。
⑦公務員
公務員は、国や地方自治体の運営を支えたり、公共サービスを提供したりする業務がメインです。
公務員の特徴は、直接的に社会や地域に貢献できる点です。また、民間企業と比べて比較的安定した雇用環境で働けることも、魅力の一つだと感じる人も存在します。
公務員 | 営業職 | |
---|---|---|
主な目的 | 公共サービスの提供 | 利益の追求 |
雇用の安定性 | 一般的に安定している | 比較的変動的 |
給与体系 | 年功序列の傾向がある | 成果主義の傾向がある |
仕事の範囲 | 行政におけるサービス | 特定の商品やサービス |
ほかにも公務員には、以下のような特徴があります。
公務員の特徴
・社会貢献度の高さ:公共の利益のために働ける
・雇用の安定性:長期的なキャリアプランが立てやすい
・ワークライフバランスの取りやすさ:比較的規則的な勤務形態が多い
・職種や部署の選択肢の多様性:さまざまな分野で勤務できる
民間企業ではなく公務員に適した人は、社会貢献に興味がある人や、安定した環境で働きたい人、長期的なキャリアプランを立てたい人です。また、あらゆる部署があるため、幅広い知識や経験を積みたい人にも向いています。
ただし、公務員になるためには試験に合格する必要があるため、大変さを感じるかもしれません。そのため公務員を志望する場合は、計画性を持って行動してくださいね。
営業が向いてないと感じても絶望しなくて良い! 自分らしくいきいき働ける道を見つけよう
営業は企業の売上をつくる重要な職種のため、責任や求められるスキルをプレッシャーに感じる人もいるかもしれません。そのため「自分は営業に向いてないのではないか」と思う人も多いでしょう。
しかし営業職が職種のすべてではありませんし、業界や企業で業務内容はさまざまです。
大切なのは、自己理解を深めて自分の強みや興味、価値観に合った仕事を見つけることです。営業に向いてないと感じたことは、むしろ自己理解につながる一歩かもしれません。
自分に合った仕事を見つける中で、ときに不安を感じる場面も多いでしょう。だからといって萎縮せずに、たくさんの職種や業務内容を調べ、インターンに参加したり先輩たちにアドバイスをもらってみてください。
そうすることで、きっと納得のできる就活ができるはずです。自分らしい働き方や生き方を見つけるためにも、ぜひ行動してみましょう。
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