性格検査が原因で落ちることはあるの? 体験談から合格の秘訣を知ろう
「性格検査で落ちることはあるのかな」「どのくらいの確率で落ちるのだろう」と不安になる人も多いかと思います。あるいは「SPIで落ちたのは、性格検査の結果が原因かもしれない」と思っている人もいるでしょう。
性格検査は、就職活動での合否を決める基準として、ある程度重要な指標です。しかし性格検査の結果だけで、採用の合否すべてが決まるわけではありません。
多くの企業では、性格検査の結果を面接や、ほかの評価方法と組み合わせて総合的に判断します。また性格検査の基準や重視度は、企業や職種によっても異なるため、正確に判断することは難しいでしょう。
そのため、あくまでも性格検査は重要な合否の要素として捉え、合否の一部にかかわる検査に過ぎないという考えを持っておくことが大切です。
しかし性格検査が原因で選考に落ちるのかどうか、性格検査の合格率を高めたい気持ちは拭えないかと思います。そこでこの記事では、企業が性格検査をおこなう意図や落ちる原因、選考結果に影響しやすい企業の特徴などを解説します。
先輩たちの経験談を交えて解説するので、性格検査の結果が気になる、あるいは性格検査を控えている人は参考にしてくださいね。
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性格検査で落ちた経験はある? 実施率は? 内定者に実態を聞いた!
多くの企業が取り入れている性格検査ですが、本当に落ちる場合もあるのでしょうか。
リクルート社の就職みらい研究所による『就職白書2023』によると、「企業が採用基準で重視する項目」として、新卒採用を実施・または実施予定の企業の93.8%が「(学生の)人柄」を挙げており、かなり多くの企業で、採用時に「その学生がどんな人物なのか」という点に重きを置いて確認しているといえます。
実際に、内定を獲得した先輩たちに経験談を聞いてみました。リアルな体験から、性格検査でどのくらい落ちるのかを参考にしてみましょう。
「性格検査で落ちた」と感じたエピソードや、性格検査を実施していた企業の割合、テストの種類なども聞いたので判断材料にしてくださいね。
もし性格検査のあとに面接を受けた経験があるなら、面接での落ちたサインを知っておくと判断基準にできます。実際に先輩たちが経験した、落ちたサインと結果、今からでもできる挽回策を解説したので読んでみてください。
面接で実際に出された「落ちたサイン」と結果を大公開|挽回策も解説
Q:性格検査が理由で落ちたと感じた経験はありますか?
「性格検査で落とされた」「どのくらい合否に影響があるのか不安」と感じる人も多いでしょう。性格検査の結果だけで落ちるケースは少ない傾向にありますが、合否を決める要素の一つにはなっていると考えて性格検査に臨むほうが良いでしょう。
では、実際に内定を獲得した先輩たちは、性格検査の結果が理由で落ちたと感じた経験はあるのでしょうか。具体的なエピソードを聞いてみました。
性格検査だけを受けた企業で落ちた経験はないので、性格検査だけが原因で落ちる可能性は低いのではと思っています。
ないです。SPIなどの適性検査の結果が芳しくなく、その結果として適性検査の内容も含めて落ちることはあると思います。
性格検査で落ちた経験はありません。性格検査で落ちているのであれば、まずは問題を見直したうえで、性格検査の内容を振り返ると次につなげられすのではないでしょうか。
あります。性格を重視するで有名な企業で落ちました。自分らしく回答できたものの、企業の求めている人物像と合わず不合格になりました。
Q:そもそも性格検査を実施する企業はどのくらいありましたか?
実際にどのくらいの企業が、性格検査を採用プロセスに取り入れているのか気になる人も多いでしょう。
エントリーシート(ES)提出後の適性検査の一環や、最終面接の直前に、性格検査をおこなう企業もあります。評価によっては適性検査が免除になり、性格検査を受ける必要がないケースもあります。
業界や社風などによっても、性格検査を実施するかどうかが変わることも考えられるでしょう。
では実際に就活を経験した先輩たちは、どうだったのでしょうか。選考を受けた企業の中でどの程度、性格検査があったのか聞いてみました。性格検査を重視する企業の特徴なども聞いたので、参考にしてくださいね。
性格検査を実施する企業の割合や、重視する企業の特徴を教えてください。
8割程度の企業で性格検査がありました。特に、SPIなどの適性検査をおこなわず、性格検査のみを実施する企業では、性格もある程度重視されているように思います。
性格検査を実施する企業の割合は、体感で7割くらいでした。言語・非言語などのテストをせずに、性格検査のみを課す企業は、「ある程度性格検査も重要視されているか、面接時に参考にされている」と思っていました。
私は、選考を受けたほぼすべての企業で、性格検査を受検しました。ただし、「特に性格検査を重視する企業だな」と感じた例はありませんでした。
ほとんどの企業で性格検査を受けました。中でも「グループで取り組むことは好きか?」という質問をされた際、性格検査を重視している企業なのかなと感じました。
Q:どんな種類の性格検査を受けたことがありますか?
性格検査は、企業によって種類や実施スタイルが違う場合もあります。たとえば、質問に対して「はい」か「いいえ」で答える形式や、複数の選択肢から最も当てはまるものを選ぶ形式などがあります。
また、最近はSPIだけではなく、判断力や論理的思考力をテストする「玉手箱」や、対策しにくい「ミキワメ」の性格検査などを取り入れる企業も増えています。
実際に就活を経験した先輩たちは、どのような性格検査を受けたのでしょうか。性格検査の種類も聞いたので、参考にしてくださいね。
どの性格検査を受けたことがあるのかを教えてください。
SPIの性格検査や玉手箱の性格検査、SHLの性格検査、GABの性格検査、企業独自の性格検査を受けたことがあります。
SPIの性格検査や、GABの適性検査を受けたことがあります。またベンチャー企業を受検した際、企業独自の性格検査も受けました。
SPIとCABの性格検査、企業独自の性格検査を受けたことがあります。個人的には、特に「この種類が難しい、答えにくい」と感じたことはなく、どれもあまり差がないと感じました。
SPIの性格検査、CABの性格検査、玉手箱の性格検査、TALなどほとんどの性格検査を受けました。
Q:性格検査の結果を教えてもらえましたか?
性格検査を受けた場合、結果が気になる人も多いでしょう。性格検査の結果を教えてくれる企業は多くありません。
しかし性格検査を受けたあとの面接で、結果をもとに質問されたり、フィードバック面談が設けられたりするケースもあるようです。そこで先輩たちにも、性格検査の結果を教えてもらえたかどうか聞いてみました。
性格検査を受けてから、どのくらいで合否がわかったかどうかも併せて聞いたので、参考にしてくださいね。
性格検査を受けてから、どのくらいで合否や診断結果がわかりましたか。
性格検査の診断結果をもらえたことはありませんでした。企業からの評価も特にありませんでしたが、合否については大抵1週間以内には届いていたと思います。
概ね1週間前後で、性格検査の結果に関する連絡がきていたと思います。しかし、企業からの評価を具体的にもらったことはありませんでした。
結果は遅くとも1週間後には来ていました。企業からの評価はほとんどもらえませんでしたが、後日おこなわれた自己分析ワークショップに使用するため、1社だけ評価が返ってきました。
性格検査を受けてから、1週間くらいで合否がきていました。回答結果や合否に関しては、まったく知らされなかったです。
性格検査で落ちることを恐れるよりも自分と企業の適性を重視しよう
性格検査の結果について、過度に不安を感じる必要はありません。
多くの企業は、社風やほかの社員とのマッチ度合いを調べるツールとして性格検査を活用しています。性格検査は、それ単体で選考結果に影響するわけではなく、「企業が学生を知るためのものである」と考えましょう。
どんなに業務や待遇などに魅力を感じる企業だとしても、合わない人たちに囲まれながら長い間仕事をし続けるのはなかなか難しいもの。自分の性格と企業が求める人材像とがマッチしているかどうかを学生側からも判断できるチャンスと捉え、自分を偽らずに性格検査を受けるようにしましょう。
企業が性格検査をおこなう4つの意図から落ちる原因を知ろう
企業が多角的に学生を評価するために実施する性格検査ですが、ほかにどのような意図でおこなわれるのでしょうか。意図を理解すれば、落ちる原因もわかるでしょう。
採用にかかわった経験がある先輩たちにも、どのような意図があって実施されているのか聞いてみたので、併せて参考にしてください。
採用経験者が語る! 性格検査を課す理由
採用担当者目線で、性格検査を実施する理由を教えてください!
その人のパーソナリティを知り、企業や職種との適性を図るために実施していました。
性格診断の結果を、配属先の決定、指導方法の選択、指導をする先輩社員の決定に活用していました。
①応募者を絞り込むため
企業によっては多くの学生が選考に参加するため、応募者を絞り込んで自社に適した人材を効率的に評価する必要があります。そのため企業が求める人物像とのマッチ度が低いと判断された場合、次の選考に進めない可能性が高まります。
その面で、性格検査は面接と比べて採用担当者の工数が少なく、可視化された結果によって評価しやすいため、取り入れている企業が多いと考えられます。
しかし性格検査の結果のみでの評価は、学生のポテンシャルや性格検査では見えない魅力を見逃す恐れがあります。そのため多くの企業では、性格検査だけでなく面接やほかの選考と併せて評価している点を押さえておいてください。
②企業にマッチした人物を見極めるため
性格検査は、社風や企業の価値観に合う人材を見つけるためでもあります。そのため企業理念や社風とのマッチ度合いが低いと判断された場合は、選考で落ちる可能性が高いでしょう。
たとえば、チームワークを重視する企業なら、協調性の高さや視野が広い性格を持つ学生が最適です。イノベーションを追求する企業なら、創造性や柔軟性がある学生を評価する可能性が高いとわかります。
しかし企業によっては、社風にマッチした人材ばかりを採用し、社内の多様性がなくなることを好まない場合もあります。一概に社風に合わない性格の学生は落ちるとはいい切れないため、最後まで希望を持って選考に進んでくださいね。
③今後の選考に活用するため
性格検査の結果は、採用担当者がそのあとの選考で、学生を深く理解するための資料として活用する場合もあります。
なぜなら面接の印象だけで評価するより、性格検査でわかった学生の特性などを加味したほうが、多角的に合否を決められるためです。
たとえば、リーダーシップの傾向が強い学生には、「過去にチームで何かを成し遂げた経験はありますか」と聞くことで、再現性の高さなどを確認できます。
創造性が高いとわかった学生には、「弊社の商品Aをさらに売るために、アイデアはありますか」と聞けば、想像力や発想力の高さを評価できるでしょう。
このように企業が性格検査をおこなう意図を把握し、次の選考に進めた場合の参考にしてくださいね。
④配属先・指導の参考にするため
性格検査の結果は、必ず選考結果に影響するとは限りません。性格検査の結果から特性を理解し、入社後の配属先や新入社員の教育の参考にするケースもあります。
たとえば、コミュニケーション能力が高い学生は営業部門に配属したり、分析力が高い学生は企画部門に配属したりなど、一人ひとりの強みを活かした配属が可能です。
また「リーダーシップがある学生には、将来的にマネジメントも担ってもらおう」などの判断材料にもなり得ます。このような理由から入社後に、定期的な面談や仕事の評価と併せて、性格検査の結果も参考にする企業は多いでしょう。
落ちやすい企業に注意! 性格検査が選考に影響しやすい企業の3つの特徴
性格検査がどのくらい選考結果に影響するかは、企業によって異なります。ではどのような企業が、結果を重視するのでしょうか。選考に影響しやすい企業の3つの特徴を解説します。
実際に先輩たちに、どのような企業が性格検査の結果を重視していると感じたか、特徴を聞いてみました。企業規模や社風、性格検査後の面接で採用担当者から言われたことも教えてもらったので、頭に入れておきましょう。
どんな企業で性格検査の結果が重視されていると思う?
性格検査の結果を重視している企業の特徴を教えてください。
ある上場企業の面接を受けた際、「性格検査の結果から〇〇という特徴が出たんだけど合ってる?」と聞かれたことがあります。性格検査と実際の面接内容に齟齬がないか確認しているのかなと思いました。
社員の在籍年数が長い傾向にある企業は、性格検査の結果を重視しているように感じました。その企業独自の文化が醸成されやすく、よりマッチする学生を求めているのかなと想像しています。
①社風・文化を重視する企業
企業の社風や文化を重視する企業は、性格検査の結果が選考に影響する可能性が高いと考えられます。なぜなら、学生の性格や特性が自社の価値観や社風、勤務スタイルとマッチするかどうかを見極める必要があるためです。
たとえばチームワークを重視する企業なら、協調性が高い学生を採用したほうが、社風と合うため長期的に働いてくれる可能性が高いと判断できます。
顧客へのサービスを優先する企業なら、共感性や対人スキルが高い学生だと、顧客満足度が高まるでしょう。その結果、社風を理解している学生は、顧客満足度が高まる接客ができるなど、社風や文化を重視する特性を持つ学生の採用は企業にとってメリットが大きくなります。
ほかにも、積極性を重視する文化があるなら、主体性や行動力がある学生のほうが、学生にとってもストレスなく働けるなどの面もあります。
社風や文化を重視しているかどうかは、座談会やOB・OG訪問などの社員と実際に話す機会で実態を確認するのがおすすめです。また、社員インタビューや企業の公式SNSから、実際に働いている社員に共通する考え方や、頻繁に使われている言葉などを見つけ、「○○を大切にしている人が多いのだな」などと予測するのも一つの手です。
②長期的な人材育成に重きを置く企業
長期的な視点で社員の成長を考える企業は、性格検査の結果を重視する傾向にあります。
新たに人材を採用・教育するとなるとコストもかかるため、長期的に働いてくれる人材を採用したほうがメリットが大きいと考える企業も一定数存在するため、その観点で性格検査の結果を見られることがあります。
たとえば、独立心の強い学生だと、将来的に転職や独立をする可能性が考えられますが、安定思考があったり、協調性が高い学生なら長く勤めてくれる可能性が高いと捉え、そのような学生を積極的に採用することもあるのです。
長期的な人材育成を重視しているかどうかは、研修制度の内容や、新卒社員の入社数年以内の離職率が参考になります。たとえば「3年目研修」「5年目研修」など、新卒2年目以降も定期的に研修を設けている企業は、若手社員を1~2年で一気に成長させるというよりも、長い目で見て育成する傾向があるといえます。
また、新卒社員の離職率が低い企業は、社員と企業側が長期的なキャリアプランをすり合わせられていて、納得しながら働けている人が比較的多いと予測することができます。長い目で見た人材育成に重きを置かず、社員を企業の一時的な戦力と捉えていたり企業本位の働き方を強いる企業では、若手社員が定着しづらいものです。
これらの離職率や研修内容については、企業の採用サイトやOB・OG訪問などを通じて確認してみてください。もちろん、先輩社員に、自身が感じる企業の人材育成方針を聞いてみるのもおすすめですよ。
③人間関係・コミュニケーションを重視する企業
社内の人間関係やコミュニケーションを重視する企業は、学生の対人スキルや協調性を重視する傾向があります。
人間関係が円滑になれば風通しや業務がスムーズに進みやすくなり、結果的に企業の利益向上につながります。そのため、チームワークや協調性の高さなどが求められるでしょう。
たとえば、サービス業がメインだったり営業活動が多い企業では、顧客と直接かかわるため、人間関係を構築するために、協調性や外交性の高さを求めるケースがあるかもしれません。
また企業での共同プロジェクトが多い企業なら、複雑なプロジェクトをスムーズに進めるために、コミュニケーション能力や分析力などが重視されると考えられます。
性格検査で落ちる6つの原因
「性格検査の結果が選考で不利にならないかな」「性格検査で落ちてしまった」と不安を感じている人も多いでしょう。性格検査で落ちる6つの原因に当てはまっていないか確認してみましょう。
実際に就活の先輩たちにも、なぜ性格検査で落ちるのかについて見解を聞いてみました。実体験やほかの学生を見て感じたことなど、エピソードも聞いたので参考にしてください。原因を理解し対策すれば、今後の性格検査ではきっと良い結果につながるはずなので、自信を持ってくださいね。
性格検査で落ちる原因はどんなものだと思う?
性格検査で落ちる原因は、事前準備の不足にあると考えます。しかし、Web上にも多くの情報があるので、準備することは難しくありません。そのため、受ける前から「性格検査に落ちそうだな」と深刻に悩む必要はありません。
嘘をついて回答するのはNG!
また、回答で嘘をついたり、適当に回答を選んだりすることは、落ちる原因に直結します。そこは心掛けておくようにしましょう。あとは、グループでの行動が好きか、1人での行動が好きかという軸ははっきりさせておくと良いでしょう。頻出質問であるため、対策をしておいて損はないと思います。
性格検査に落ちてしまうのは、企業の求める人物像と一致していない、一貫性がないなどの理由からだと思います。特に、回答を深く考えすぎてしまい、一貫性がなくなってしまうことはよくあるような気がします。
性格検査が面接の参考資料として使用されることもよくありますが、なかでも性格検査で矛盾が生まれている点などについて深く聞かれることが多いです。
あらかじめ自己分析で特性を知っておくと迷わず回答できる
実際に、ある企業の選考に通過した後でのリクルーター面談で、自分の性格検査の結果を一緒に見て、「こんな質問されたんじゃない?」と面接で聞かれた質問を当てられました。
できるだけ、深く考えずに答えることと、自分はどういう人間なのかをあらかじめ言語化しておくことで、性格検査で迷うことが減っていきました。
私も実際に性格検査の段階で、不合格になったことがあります。初めての性格検査でとても素直に答えました。その結果、私の慎重で臆病な性格もあり、消極的でやる気の少ない人物像につながってしまったのではないかと思います。
ある程度は企業が求める人物像に寄せた回答が必要
回答を通じて、企業から見て積極性のある人と消極的な人の二択に振り分けられているような気がしました。もちろん一番は自分のありのままの性格と、企業の求める人物像が一致することです。ただし、場合によっては、ある程度企業側に答えを合わせることも大事だと思います。
①エントリーシートと相違がある
エントリーシート(ES)と性格検査の結果が矛盾していると、採用担当者からの信頼が減り、不合格につながる可能性があります。
なぜなら企業は、求める人物像にマッチした学生を採用する必要があるためです。求める性格やスキルを持ち合わせた学生を採用したにも関わらず、実際は嘘を伝えていたとなれば企業側の損失につながります。
そのためESや面接などの内容と、性格検査の結果に相違がないか、一貫性を重視している企業が多くあります。
もしESと性格検査の結果に相違があると、「自己分析が不十分で、自己理解が甘い」「ESや面接では自分を偽って、良い評価をしてもらおうとしているのではないか」とマイナスなイメージにつながるため注意しましょう。
②回答が矛盾している
性格検査での一貫性のない回答は、「自分をよく見せようとして回答を偽ったのかもしれない」などと、採用担当者に信頼性の低さや自己理解が浅い印象を持たれかねません。
たとえば性格検査で「リーダーシップを発揮することが得意」とアピールしたにも関わらず、面接でグループ内での立ち位置を質問された際は「他人の意見に従うことが多い」と答えた場合、「回答が矛盾している」と捉えられます。
結果的に、採用担当者に不信感を与え、不合格につながる可能性が高まるでしょう。
③企業の求める人物像とマッチしない
性格検査で企業が求める人物像とマッチしない結果が出ると、不合格になる可能性が高まります。なぜなら多くの企業では、業務内容や社風などをもとに採用したい人物像を設定し、性格検査や面接での結果から評価しているためです。
たとえば企業Aでは「協調性が高い学生が欲しい」と考える傾向が強い一方で、企業Bでは「協調性は低くても良いから、恐れず意見を発言できる学生が欲しい」と考え、積極性を評価するなど求める人物像はさまざまです。
そのため性格検査で落ちることは、性格や能力の低さを意味するわけではなく、企業との相性の問題なので、落ち込み過ぎる必要はありませんよ。
もし性格検査の結果が企業が求める人物像とマッチしていなくても、ほかの特性やES、面接での結果が評価される可能性は十分あります。
④面接の評価が同じくらいの学生がいた
ESや面接の評価が互角の学生がいる場合、性格検査の結果が、選考通過の合否に関係するケースもあります。その場合、性格検査で企業にとって低い評価があると、不利になるでしょう。
たとえばストレス耐性が強い人材を求める企業の場合、ESや面接での評価が互角でも、性格検査でストレス耐性がある学生を評価する可能性が高いと考えられます。
もし企業が求める人物像や特性が明確ではない場合、面接の場で柔軟性や適応力を具体的にアピールすることがおすすめです。性格検査の結果がマッチしていなくても、評価を高められる可能性があるためです。
具体的には、「ゼミの研究を困難がありながらもやり遂げました」「新しいアルバイト先で、すぐに順応しチームをまとめた経験があります」などと伝えられると、企業が求める人物像にマッチしていなくても評価につながるでしょう。
⑤回答が極端すぎる
性格検査では、あまりに極端な回答は避けることが無難です。嘘をつかずに性格に答えることは大切ですが、回答に迷った際に極端な選択肢を選んでしまうと、本当の自分の性格を正しく伝えられない可能性があるためです。
たとえばESで「人との会話が好き」という旨を伝えたにもかかわらず、性格検査の協調性や対人関係にかかわる質問で「まったく思わない」などの極端な回答を選ぶと、アピールしてきた人柄と違う診断結果になり、信用性に欠けてしまいます。
そのため極端な回答は避けることがおすすめです。迷った場合も、各質問をよく吟味したうえで、できるだけ本当の自分を伝えられるように性格検査を受けましょう。
⑥回答のミスが多い
ペーパーテストの性格検査において、回答漏れがあったり、「2つ選んでください」と指示されているのに1つしか選択していないなどのミスが起こることがあります。
このような回答ミスが多いと、採用担当者は「注意力や集中力が欠けているかもしれない」と感じ、不合格につながる可能性が高まるので注意が必要です。
また性格検査の結果の信ぴょう性が下がるだけでなく、採用担当者が入社後をイメージした際に、「業務でもたくさんミスをしてしまう性格なのかもしれない」と懸念を持たれかねません。
採用担当者の中には、「ミスが多い理由は、見直しをせずに性格検査を受けたからなのではないか」「もしかすると志望度が低いのかもしれない」と感じる人もいます。
不利にならないためにも、事前に性格検査のテストを受ける練習をしたり、集中できる環境で受験するなど配慮しておくと良いでしょう。
実際に受けた人からも聞いてみた! 性格検査の種類別の特徴を解説
「性格検査で落ちたくない」「もしかして性格検査で落ちるかもしれない」と不安に感じる人も多いかと思います。少しでも自信を持って受けられるよう、性格検査の種類や特徴を理解しておくことがおすすめです。
性格検査には複数の種類があり、問題や選択肢、テストの傾向などがそれぞれ異なります。すべての性格検査では、基本的に診断結果を知ることはできません。
しかしあらかじめ理解しておけば、ミスや焦って回答することが減り、自分らしさを失わずにテストを受けられるでしょう。
実際に性格検査を受けたことがある先輩たちにも、特徴や回答時のポイントなどを聞いたので参考にしてくださいね。
またWebテストでは、性格検査と併せて学力のテストを実施するケースも多いため、学力テストの評価もポイントです。先輩たちの体験談をもとに、対策をはじめた時期や対策方法を押さえておきましょう。
Webテスト対策で重要な4つのアクションとは|経験者の体験談付き
SPIの性格検査
SPIの性格検査は、学生の普段の行動や考え方を多角的に評価するテストです。30分ほどの回答時間が設けられており、約300問の質問に回答すると、性格や仕事への適応性が数値化される形式です。
比較的多くの企業が取り入れている性格検査なので、特徴や問題の傾向を知っておいて損はないでしょう。
具体的にSPIの性格検査は、3つの構成にわかれています。第1部と第3部では、2つの違う考え方や行動のうち、どちらが近いかを問う質問です。
第1部と第3部の質問例①
・一人で旅行するのが好きだ
・みんなで旅行するのが好きだ
第1部と第3部の質問例②
・うそも方便である
・うそはついてはいけない
第1部と第3部の選択肢
・Aに近い
・どちらかというとAに近い
・どちらかというとBに近い
・Bに近い
第2部では、提示された考え方や行動が自分に当てはまるかどうかを回答する形式です。
第2部の質問例
・あまり欲はないほうだ
・立ち直りは早いほうだ
・新しいものを何でも試してみたくなる
第2部の選択肢
・とてもよく当てはまる
・やや当てはまる
・あまり当てはまらない
・まったく当てはまらない
SPIの性格検査は約300問と問題数が多いため、自分を良く見せようとして本来と異なる回答をしてしまわないように注意してください。
ありのままの回答を心掛けたほうが一貫性のある回答ができ、自分に合った企業に内定をもらえるきっかけにもなります。
もし初めて性格検査を受ける場合は、あまりイメージがつかないかもしれません。そこでSPIの性格検査を受けたことがある先輩たちに、特徴や回答時のポイントを聞いたので参考にしてくださいね。
SPIの回答のコツとは?
SPIの性格検査の特徴や、回答時のポイントを教えてください。
自分らしく回答することがコツです。素の自分で合格して入社したほうが良いと考えるため、素直に受けましょう。性格検査では、偽りの自分や理想像から答えてしまうことが多々あると思いますが、注意が必要です。
できるだけ嘘をつかないということを意識しましょう。嘘をついて答える場合整合性が取れず、採用担当から指摘されることがあるかもしれません。
SPI対策についてはこれらの記事もぜひ参考にしてください。内定者が、勉強法や時間内に終わらせるコツを実体験をもとに語っています。
SPI対策の秘訣を内定者に聞いてみた! 始め方から勉強法まで解説
SPIの時間が足りない…デキる人から学ぶ時間不足解消の4つの極意
玉手箱の性格検査
玉手箱の性格検査は、学生の適性を「性格」と「意欲」から評価するテストです。最近は玉手箱の性格検査を取り入れる企業も増えているようです。本格版と簡易版が用意されています。
本格版のテスト内容
・性格パート:68問、約20分
・意欲パート:36問、約15分
簡易版のテスト内容
・性格パート:30問、時間制限なし
・意欲パート:24問または36問、時間制限なし
簡易版では基本的な性格特性を評価できます。本格版は問題数が多く、その分詳しい分析ができるテストになります。
出題形式は4つの異なる質問の選択肢から、最も自分に近いものと、最も重視しないものを選ぶ方式です。性格パートは特性を、意欲パートは仕事への姿勢や価値観について質問されます。
玉手箱の質問例
質問項目 | |||
---|---|---|---|
A | YES | NO | すぐにリラックスできるほうだ |
B | YES | NO | グループのまとめ役になることが多い |
C | YES | NO | 友達は多いほうだ |
D | YES | NO | 手先を使う作業が楽しい |
4つの質問項目がバラバラなため、「どれが自分にとって最も重要だろう」と悩みやすい性格検査です。玉手箱の性格検査を受けたことがある先輩たちが感じた性格検査の特徴や回答のポイントを参考にして、対策しておきましょう。
玉手箱の性格検査における特徴や回答の秘訣は?
玉手箱の性格検査の特徴や、回答時のポイントを教えてください!
SPIの性格検査とは少し、雰囲気が異なりますが、答えにくい質問はないと思います。落ち着いて回答を選ぶようにしましょう。
矛盾が生じないようにすることだけを気をつけて、思うままに回答を選んでいました。一つひとつ丁寧に回答したら良いと思います。
TALの性格検査
TALの性格検査は、学生のポテンシャルを評価するテストです。文章問題(36問、15分)と図形配置問題(1問、5分)で構成されており、明確に正解がない質問が多いのが特徴です。
たとえば、以下のような質問が出題されます。
TALの性格検査の例1
Q:あなたが手に持っても良い卵を2つ選んでください。
・カラを剥いていないゆで卵
・カラを剥いたゆで卵
・カラを剥いて切ってあるゆで卵
・カラを剥いて切ってお皿に盛ってあるゆで卵
・生卵
・模型の卵
・ウズラの卵
TALの性格検査の例2
Q:自動販売機が壊れていてお釣りが出ないとき、あなたはどうしますか。
・自動販売機を蹴る
・お金をとられて悔しい
・連絡先の会社に電話で文句を言う
・おかしいと思う
・運が悪かったと考える
・むしゃくしゃした気持ちになると思う
・何もせず諦める
TALの性格検査はSPIや玉手箱とは違って、取り入れている企業は多くありません。はじめて受ける場合もあるかと思うので、先輩たちの経験を参考にしてみてくださいね。
TALの性格検査について実態を
TALの性格検査の特徴や、回答時のポイントを教えてください。
TALでは、英語を無理やり日本語に直したような文章で聞かれることがあり、「どういう意味?」と思ってしまうような質問がありました。ネットで検索すると出てきますが、いくつかひっかけ問題があるらしいので注意してください。(といっても、私の経験ではそれを選んだからといって必ず落ちるわけではありませんでした。)また、最後に図形問題があるのも特徴なので、これも事前に検索しておくと有利かもしれません。
TALではさまざまな図形を使う問題があり、その配置方法で、どういった人間かがわかるようになっています。「にこちゃんマーク」が出てきたら、上に置くことを意識しましょう!
GABの性格検査
GABの性格検査は、パーソナリティ、チームワーク、バイタリティなど、入社後の活躍に直結するような特性を評価するテストです。
GABには以下の3つの種類があり、受検方式によって内容や受験場所、回答時間などが異なります。
GABの性格検査の種類
・GAB(会場受検)
回答時間:90分・紙のマークシート方式
・C-GAB(テストセンター)
回答時間:45分・パソコンでの受検
・WebGAB(自宅受検)
回答時間:80分・パソコンでの受検
以下のような質問に対して、4つの選択肢の中から最も当てはまる項目を選ぶ形式です。
GABの性格検査の質問例
Q:自分の考えに最も近いものと、最も遠いものを選択してください。
・一人でいるほうが気持ちが楽だ
・初対面の人でも人見知りしない
・グループでリーダーになる機会が多々ある
・何かするたびに緊張する
選択肢の例
・Aに近い
・どちらかといえばAに近い
・どちらかといえばBに近い
・Bに近い
GABの性格検査について、あらかじめリアルな先輩たちの経験を知っておいたほうが、対策しやすいのではないでしょうか。回答時のポイントも併せて聞いたので、参考にしてイメージをつかんでおきましょう。
GABの性格検査について特徴や回答のコツを聞かせて!
GABの性格検査の特徴や、回答時のポイントを教えてください。
量がとても多いので、最後の方になると疲れも出てくると思います。気を抜かず最後まで一貫性のある回答をすることが必要でしょう。
基本的には、ほかの検査と似た性格検査です。量が多かったりするので大変ではありますが、深く考えすぎずありのままに回答することがポイントです。
ミキワメの性格検査
ミキワメの性格検査は、製作者が「採用で重視される特性に特化していること」「対策されにくい構造であること」を重視して作成したテストです。
「コミュニケーション」「ストレスマネジメント」「バイタリティ」に関する103問の質問に回答することで、性格や価値観を評価できます。受験時間が10分であることや、性格検査の前に1分ほどの実施環境アンケートがある点が特徴です。
ミキワメの性格検査の例
Q:これまで嫌なことでも我慢してやってきた
Q:私の人生に良い影響を与えてくれた人がいる
Q:親友と呼べる友がいる
Q:悩みがあるときは、そんなことどうでもよくなるような活動をする
選択肢の例
・まったくあてはまらない
・まったくあてはまらない~どちらともいえない
・どちらともいえない
・よくあてはまる~どちらともいえない
・よくあてはまる
選択肢は「まったくあてはまらない」「どちらともいえない」「よくあてはまる」を含む5つの段階から、最も近い項目を選ぶ形式です。
ミキワメの性格検査は、製作者が対策されにくい構造で作成していることもあり、対策しにくいと感じる人もいるでしょう。その場合は先輩たちの経験や回答時のポイントを参考にしてくださいね。
ミキワメってどんなテスト? 先輩たちが語る特徴
ミキワメの性格検査の特徴や、回答時のポイントを教えてください。
ミキワメの性格検査では、最後に総評を出してくれます。その結果を見てから本番の性格テストに臨めるのは大きな特徴だと思います。
1つの質問に対して、5段階の選択肢が用意され、真ん中に「どちらとも言えない」の選択肢があり、左右に肯定か否定かを付けていく形式でした。また自分でも結果を見ることができるため、自分が性格検査をとおしてどのように見られているのかを知れます。
経験者が教える! 性格検査で落ちないための7つの対策
性格検査は、多くの企業が取り入れている選考の1つのため、落ちずに通過したいですよね。ミスなどをしてしまうと、せっかくの内定のチャンスを逃してしまいかねません。
もちろん性格検査の評価基準は企業によって異なるため、正解があるわけではありません。そのため、自分の特性を活かしつつ、企業が求める人物像の理解が大切です。
そこで1つの基準として、性格検査で落ちないための7つの対策を知っておきましょう。
実際に就活を経験した先輩たちにも、「いまならこうする」と感じる対策やアドバイスを聞いてみたので、併せて参考にしてくださいね。今から準備をしておけば、必ず良い結果につながるはずです。
先輩が実体験をもとに語る性格検査対策
検査のタイプによっては、制限時間が設けられているものもあるため、慌てないように心構えをしておくと良いです。また、事前に調べられる場合は、ネットや参考書などで「どんな質問形式・回答形式なのか」、「どのような質問が聞かれやすいか」などを調べておくと、より安心して受けられると思います。
ドボン問題の有無も要確認
私はぶっつけ本番ですべて正直に回答していましたが、後から調べたところドボン問題(選ぶのを避けるべき選択肢がある問題)があるという情報を目にしました。事前に見ておけば良かったと反省しました。友人は、自分がなりたい理想像をイメージして回答していたようで、それも良いなと思いました。
私は性格検査の対策として、事前に診断ツールを使って、ある程度自分の性格がどう診断されるかを知っておくようにしていました。曖昧な回答を控えたかったため、はっきり答えられるよう、対策していました。
企業が求める人物像に合わせすぎずに自分を表現することも大切
性格を取り繕っても、面接時などでボロが出てしまうこともあるため、あまり取り繕わず、直感で当てはまると思ったところに印をつけるのが良いと思います。また、企業の求める人物像などに合わせすぎることなく、自分が思う自分を示す練習をしておくべきだと思います。
性格検査で不利にならないためには、性格検査がどういったものか事前に把握しておいたほうが良いです。性格検査がどういったものか知らずに受けたとき、選択に時間がかかり解答し切れなかったということもあります。
事前に質問内容を把握しておくのもおすすめ
そのため、自身の性格をしっかり知ってもらうという意味では、不十分な回答結果となるため、事前に内容をある程度把握しておくことが重要だと考えました。またSPI以外にも性格検査は存在するため、そのテストごとの傾向をつかむという意味でもおすすめです。
①頻出質問の傾向を把握する
事前に頻出質問の傾向を把握しておけば、出題パターンを理解できるため、回答のイメージを立てやすくなります。
多くの性格検査では、特定の性格や行動の傾向を測定するために、似た質問が繰り返し出題されます。そのため質問の傾向を把握すれば、一貫性のある回答ができるでしょう。
たとえばリーダーシップがあるかを確認する質問の場合、以下のような似た質問が複数回出題されます。
似た質問の例
・一人で行動するのが好きだ
・リーダーとして活躍するほうが多い
・グループで行動するのが好きだ
・集団で行動することが好きである
注意点として自分を偽って企業が求める人物像を答えるのではなく、本当の性格が伝わるようにしましょう。過度な回答をすると、不自然さや一貫性のなさから「嘘の回答なのではないか」とマイナスな評価につながる可能性もあります。
自分らしさを失わない回答が、高い評価につながることを忘れないようにしてくださいね。
②一貫性がある回答を心掛ける
一貫性のある回答を心掛けることは、信頼性の高い結果を得るために大切です。回答にズレがないため、採用担当者に「自己理解ができている」とプラスの評価を持ってもらえる可能性もあるでしょう。
性格検査では、同じ特性を異なる角度から問う質問が複数出題されます。
たとえば、「チームワークを重視しますか」との質問に「はい」と回答し、「一人で仕事をするのが好きですか」との質問には「はい」と答えてしまうと、一貫性がない回答になってしまいます。
一貫性がある回答をするためには、自己分析や他己分析などが大切です。自分の価値観や行動パターンを理解しておき、それをもとに回答すれば、自然に一貫性がある回答ができるでしょう。
しかし過度に一貫性を意識しすぎると、かえって不自然な印象を与える可能性があります。また特性や価値観は、その日のメンタル状況などによって変化する場合もあります。そのため、気負い過ぎずに性格検査を受けることも大切ですよ。
一貫性のある回答をするには、自己分析を徹底することが大切です。この記事で、現役就活生たちが実際にトライした自己分析方法を押さえましょう。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
③素直に回答する
性格検査で嘘をつかずに回答すれば、結果に一貫性が生まれます。ESや面接でのアピール内容と性格検査の結果とが一貫していると、学生に対する信頼性が上がり、選考全体での評価が向上したり、「○○に強みがある人材だ」と、ポジティブな印象が強まる可能性も高まります。
志望度の高い企業の性格検査ほど、「企業が求める人物像に合う回答に寄せたい」と感じるかもしれません。しかし性格検査によっては、虚偽の回答を判断するための仕組みがあるため、良く見られようと嘘の回答をすると簡単に見抜かれます。
「自分を偽って回答をしている」と判断されると、学生に対する信頼度が低くなり、選考結果にもネガティブに働く可能性があるので、嘘の回答をするのは避けましょう。
④ページを遷移するときに回答漏れを確認する
性格検査の回答後、次のページに移動する際に見直しをすれば、回答ミスを防ぐことができます。
性格検査はパソコンでの受検も多く、マウスのクリックミスなどで、選んだつもりの選択肢と別のものを選んでしまうことも考えられるため、提出前に確認しておきましょう。
また性格検査の種類によっては、次のページに進んでしまうと、前のページに戻れず、回答を修正できない可能性がある点にも注意してください。
しかし回答や見直しを慎重におこなうことも大切ですが、回答時間が足りなくなる可能性があります。そのため確認方法としては、各ページの最後の質問に答えたあとに、ページ全体を見直す方法がおすすめです。
⑤迷ったら前向きさが伝わる回答を選ぶ
性格検査で回答に迷った際は、前向きな姿勢を示す選択肢を選ぶことがポイントです。積極性や成長意欲の高さをアピールできるため、採用担当者に好印象を感じてもらえるでしょう。
たとえば「新しい環境で友達をつくるのは得意ですか」という質問の場合、もし苦手意識があっても、「時間はかかるかもしれないが、積極的に挑戦する」というニュアンスが伝わる回答を選ぶと前向きさをアピールできます。
もちろん前向きさをアピールしたいあまり、本来の自分の特性から大きく外れた回答は避けるべきです。理想の回答とのバランスを考えつつ、本当の自分の意見で回答しながら、前向きさが伝わる回答をしてみましょう。
⑥無料の性格検査を受けて慣れておく
無料の性格検査を事前に体験しておけば、実際の試験環境に慣れるため、自信を持って本番に臨めます。
無料の性格検査は、インターネット上でたくさん公開されています。実際の就活で使用される検査と完全に同じではないものもありますが、質問の形式や内容は似ているので役立つでしょう。
性格検査の中にはSPIなどのテストが受けられるものもあるため、複数のテストを試してみるのもおすすめです。性格検査の練習をしながら、自己分析もできるため一石二鳥です。
無料で受けられる性格検査の例
・適性診断AnalyzeU+
・Lognavi適性診断
・ミイダス(miidas)
・Future Finder
⑦OB・OG訪問などで企業理解を深める
OB・OG訪問などで社風や求める人材像の情報収集をしておけば、マッチ度の高い回答ができます。
たとえば、企業が重視する価値観が「主体性がある学生を求める」なら、リーダーシップや行動力、発言力などの特性を持つ学生を評価する傾向が高いとわかります。
ただ、リアルな情報を知れる反面、個人の経験が企業のすべてや正解とは限らないデメリットがあります。複数人に話を聞いたり、説明会や企業を訪問した際の雰囲気など、あらゆる情報源を参考にするように注意してくださいね。
また、先輩社員との会話から自分のキャリア観や価値観を再確認することもでき、性格検査で一貫性のある回答をするための自己理解にも役立つので、性格検査を受ける準備としておすすめです。
もし「OB・OG訪問で何をすれば良いかわからない」「どんな質問をすれば良いの」と悩んでいる場合は、以下の記事がおすすめです。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き
先輩たちのぶっちゃけトーク! 性格検査に関するお悩み相談室
性格検査で落ちる原因やそれぞれの特徴、回答時に気をつけたほうが良いポイントなどを解説しました。しかしまだ「性格検査で落ちそう」「ミスなく回答できるか不安」と感じる人も多いはずです。
そこで少しでも不安や疑問を和らげるために、実際に性格検査を経験した先輩たちに、率直な意見や体験談を聞いてみました。ぶっちゃけトークとして赤裸々に教えてもらったので、リアルな意見として参考になるでしょう。
性格検査は正直に答えるべきか
性格検査では、できるだけ嘘をつかずに正直に答えることが大切です。しかし「企業が求める人物像に合う回答になるよう、嘘をついたほうが良さそう」と考えている人もいるでしょう。
そこで先輩たちに、「性格検査は正直に答えるべきかどうか」を質問してみました。
実際に先輩たちは、正直に答えていたのでしょうか。正直に答えた理由や正直に答えなかった理由、その性格検査の合否なども聞いたので参考にしてくださいね。
性格検査は正直に答えていましたか。ぶっちゃけたリアルな意見を教えてください!
私はすべて正直に回答していました。特に性格検査に関しては、その結果とその後の面接での受け答えなどの態度、話の内容から読み取れる性格などが大きくズレていないかが見られます。そのため「取り繕ってボロが出る方がまずい」と思っていました。性格検査は何度か受けましたが、すべて通過しました。
すべて正直に答えていました。性格検査はその後の面接時に参考にされたり、整合性があるかどうかを見られることがあると考えていたため、そのときに違和感を感じないように正直に答えていました。
私はすべて正直に答えました。面接では、適性検査の結果も見られるため、取り繕うことは難しいと考えたからです。
すべて正直に答えていました。理由は、嘘をついても選択の整合性が取れず、後からばれるかもしれないと思っていたからです。これはSPIの参考書にも、インターネットで調べた情報にも書かれていました。
「どちらかといえば」を選んでも良いか
性格検査は答えがないものも多いため、回答に迷うケースも少なくありません。
とくに「どちらかといえば」という選択肢がある性格検査だと、「はっきりとYESかNOに近い選択肢を選んだほうが、明確に自己分析ができていることが伝わるため、評価してもらえそう」と感じるかもしれません。
あるいは「本当の自分を伝えるために、どちらかといえばを選択することも大切」と考える人もいるでしょう。
では実際に先輩たちは、「どちらかといえば」の選択肢を選んでいたのでしょうか。「どちらかといえば」の選択肢を選んでいた、選ばないようにしていた理由も教えてもらったので、併せて参考にしてくださいね。
性格検査で「どちらかといえば」といった中庸な回答を選んでも良いと思いますか?
私は正直に回答したので、ほとんど「どちらかといえば」を選んでいました。ですが、すべて通過していたので問題ないかと思います。
私は回答に困ったときだけ「どちらかといえば」に印をつけていました。悩んで回答時間を消費しすぎるのも良くないと思うので、なかなか答えを決め切れないのであれば、「どちらかといえば」に印をつけたら良いと思います。
「どちらかといえば」はできるだけ選ばないようにして、どうしても迷ったときにだけ「どちらかといえば」を選ぶようにしていました。
性格検査に慣れよう! 内定者おすすめの性格診断ツールや対策本を紹介
少しでも性格検査に慣れるために、「ツールや本で事前に対策しておきたい」と考える人もいるでしょう。あらかじめ性格検査の練習をしておけば、ある程度のイメージを掴めるため、本番で落ち着いて回答できるはずです。
以下のような、無料の性格診断ツールや本があります。無料や有料はもちろん、性格検査の出題傾向の違いや、同時にSPIの検査も受けられるものなどさまざまなので、自分にとって取り組みやすいものを選んでくださいね。
無料の性格診断ツール
・dodaキャンパス
・キミスカ適性検査
・適性診断AnalyzeU+
・Lognavi適性診断
・ミイダス(miidas)
・GROW360
・Future Finder
有料の性格診断ツール
・ストレングスファインダー
・就職活動をバックアップする自己分析・適職発見プログラムR-CAP
・適性検査「ポテクト」
・GeneLife Myself2.0|遺伝子検査のジーンライフ
性格診断をしながら対策ができる書籍
・性格検査には「正答」がある!
先輩たちに、おすすめの性格診断ツールや対策本を聞いたので、併せて参考にしてください。「実際にこのツールでこんなプラスの変化があった」なども教えてもらったので、リアルな意見が知れるはずですよ。
おすすめの性格診断ツールや対策本を教えてください!
「これが本当のSPI3だ!」という対策本は、性格検査の対策においてもおすすめです。性格検査を受けるうえでの、いろはを知れます。
私は「これが本当のSPI3だ」という本の最後に収録されている、性格検査の出題例を一巡して本番に臨みました。本番で出題された内容とかなり似ていたことから、焦らず回答できました。
Lognaviというアプリを使っていました。ほかのサイトやツールと違って、気軽に何度も検査できます。さらに同じアプリ内でSPI対策もできるので重宝していました。
性格検査に落ちることに恐れないで! 自分に合う企業に入社するための糧にしよう
性格検査は選考で大切な試験ではありますが、企業によって評価基準は異なります。そのため、できるだけ自分の性格や価値観を正直に回答することが大切になります。企業に合った回答を狙い過ぎて一貫性がなくなったり、「嘘をついている」と思われたりしないように、本心ではない回答は避けるべきです。
学生側が企業に特性や価値観をあわせるよりも、嘘偽りない行動で性格検査を受けたほうが、結果的にマッチ度の高い企業に入社できます。自分が本当に持っている長所などを評価してもらえ、長所を活かせる環境でも働けるでしょう。
もし性格検査で落ちた経験がある場合でも、ほかにもあなたを魅力的だと思ってくれる企業はたくさんあります。落ち込み過ぎずに前を向いて行動し、次の選考に向けて対策を進めていきましょう。
就活は一筋縄ではいかないことも多いですが、挫折を乗り越えた先に、魅力的な企業と出会えるチャンスや内定が待っていますよ。
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