社会人の体験談から自分に合った社風を見いだそう
社風とはそれぞれの企業に根付いている独自の価値観や雰囲気を指します。「社風が合っている企業に入りたい」と、企業選びの基準に「社風」を挙げる学生も多いです。しかし、社風は調べたらすぐにわかるものではないうえ、自分に合う社風の企業を見つけるのは簡単なことではありません。
なかには、社風との不一致が退職につながった社会人もいます。そこでこの記事では、社会人の先輩の実体験を交えながら、社風を知る方法、自分にあった社風を見つける方法、社風が合わなかったときに取るべき対処法を解説していきます。自分に合った社風の企業を見つけることにどんなメリットがあるのか、確認してみてくださいね。
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みんなの会社はどんな雰囲気? 現役社会人から学ぶ社風
まずは、いままさに働いている社会人の先輩たちに「社風」について聞いてみましょう。どの業界で、どれくらいの規模感なのか、また何をする企業なのかも踏まえて詳しく教えてもらいました。
先輩の体験談を参考にして、興味のある業界の社風を知るきっかけの一つにしてみてくださいね。社風が表れるポイントはどこなのか、考えながら読み進めてみましょう。
みんなの会社の雰囲気を教えて! ぶっちゃけ自分に合っていると思う?
私は建設業界でおもに電気設備を扱う仕事をしていて、従業員は約30名ほどの企業で働いています。比較的規模の小さい企業なこともあり、社員同士の仲が良く、とてもアットホームな企業です。「困っている人がいるときは全員で助け合う、決して嘘はつかない」というのが社内での約束です。
以前は従業員数2,000人を越える大企業で働いていましたが、社員一人ひとりが黙々と仕事しており、人を蹴落としてでものし上がるというような殺伐とした雰囲気でした。一方で、今の企業では人数は少ないものの、全員で一致団結して仕事をこなしていくという感じがあるため、自分には現職の方がマッチしていると思います。
私は、製造業界で50人ほどの企業に勤めています。小さい企業なので社長と毎日のように顔を合わせ、話したりすることも多々あります。社風としては、自分の仕事に責任を持って取り組もうという考えが浸透しております。その反面、社員同士が協力し合うことがあまりありません。
人数も少ないため、コミュニケーションは取りやすいですが、社長の独裁で誰も社長に意見することができず、社長に言われるがまま仕事をしている感覚があります。ただ、自分次第で仕事のやり方をいろいろと工夫できるので、自分の仕事に責任を持ってやるというスタンスは、自分にとってはやりやすいこともあります。
私が所属しているのは人材業界の企業です。人材業界は、比較的設立年数の若い会社が多いため、社風としてもベンチャー気質であることが多いように思います。年功序列で幅広い年齢層が所属しているというよりは、実力・成果主義で、20〜30代のメンバーが会社の大多数を占めています。
業務に関しても、状況に合わせ必要な対応が変わってくるので、臨機応変に取り組む姿勢が求められます。年齢や社歴に関係なく、仕事の成果を見て評価していただけるので、働いているなかでそのような制度面が自分に合っていると感じます。
データで実態を調査! 就活時に「社風」を気にする学生は多い?
それぞれの業界や規模感によって、企業の色が異なるとわかりましたね。皆さんが志望する業界の社風を想像することができたでしょうか。一方で「社風は入ってみないとわからないよ」と言われた経験がある人もいるかもしれませんね。
実際、就活をしている人の中で社風を気にしている学生がどれくらいいるのか気になりますよね。ここからは、実際に社風を気にする学生が多いのか確認していきましょう。社風を知ることの重要性が見えてくるかもしれません。
会社の雰囲気を知りたい学生は70%超え
プレシャスパートナーズが24年卒の就活生を対象に就活動向を調査した「就職活動に関する調査」では、社風への関心度の高さが確認できます。回答した477名の学生のうち、70.6%の学生が就活時に知りたい情報は「会社の雰囲気」だと答えているのです。
学生時代、サークルや部活動を選ぶ際にも、サークルや部の雰囲気を確認してから参加を決めたという人も多いでしょう。チームで活動するにあたって、チームの雰囲気が自分に合うかどうかは自分の居心地の良さに直結するポイントになりますよね。
社会人にとって、仕事は一日の活動時間のうち大半を占めるものであり、生活そのものに影響を与えます。企業の雰囲気が悪く、仕事が捗らないとストレスにもなりかねないため、エントリーをする前に会社の雰囲気を知りたいという学生が多いのではないでしょうか。
企業選びの判断基準に「社風や社内の雰囲気の良さ」を挙げていましたか? また、自分がどんな社風の企業と相性が良さそうと感じたか教えてください!
私は、自分にとって話しやすい雰囲気の人が多い社風を求めていました。会社の座談会などで、実際に話してみて、どんな社風か判断すると良いと思います。
社風や社内の雰囲気の良さはかなり重視していました。自分が社員の方と楽しく話せるかどうか、居心地が良いかどうかで判断していた記憶があります。
企業選びの判断基準に、社風も社内の雰囲気も入っていました。風通しの良い企業は話しやすい雰囲気であることが多いと感じていました。そのため、実際に社員の方と話してみることで、社風を判断していましたね。
社内の雰囲気については気にしていました。同じ会社で長く働き続けたいと考えているため、人間関係の良さや働いていて楽しい環境であるかは重要視していました。特に、個人で仕事に打ち込むというよりは、チームで一丸となってやり遂げられる社風であるかが大事だと思っています。
約1/3の学生が社風や雰囲気で内定先を決める
同じく、プレシャスパートナーズの「就職活動に関する調査」では学生が内定を決めるときの判断基準についても調査しています。内定先の決め手10項目(社風や雰囲気・成長できる肝要である・やりたいことがやれる・業務内容など)のうち、もっとも回答数が多かったのが「社風や雰囲気」で、全体の約30%の学生が社風を内定承諾の判断基準としているのです。
このことから、学生が社風を気にするのは、就活の初期段階だけではないことがわかります。最終的に入社先を決める際にも、社風や雰囲気が一致するかという判断基準を持っている学生が多いのです。やりたいことができる企業であっても、人や環境が自分に合わないと最大限の成果を発揮することは難しいかもしれません。
「何をするかより、誰とやるか」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。実際、同業界内で、近しい事業を展開している企業もあります。しかし、所属している人の雰囲気は企業によって異なります。だからこそ、「やりたいことを伸び伸びとできる環境で仕事をしたい」と、入社の決め手が社風になる人も多いのかもしれません。
就活時、企業選びの判断基準に「社風や社内の雰囲気の良さ」を含んでいましたか?
社内の雰囲気はかなり重視していました。説明会などで先輩社員の方に社内の雰囲気はどうかを質問したり、選考の中でどのような雰囲気の方が多いのかを確認したりと、実際に話してみて確認することにこだわっていました。
私は、自分が話しやすい雰囲気の企業を求めていました。内定先を決めるときも、面接時の雰囲気を参考にして、入社してからも働きやすい環境かを確認するようにしていました。
社風と社内の雰囲気の良さは、内定先を決める判断基準に入っていました。風通しが良く、良い意味で上下関係が濃すぎない雰囲気を求めていました。実際にインターンシップなどに参加して、働いている方々と会話をすることで判断できると思います。
内定先を選ぶときの基準として、「社風の良さ」を第一に求めていました。やりたいことができるのも大事ですが、どこで仕事をするのかが仕事のモチベーションや結果にかなり影響すると考えていたからです。
メガベンチャーの働き方や社風って、大手企業と中小企業どちらに近いのか気になりますよね。次の記事では、メガベンチャーの基礎知識から選考対策などを紹介しています。気になる人はぜひ読んでみてください。
メガベンチャーとは? 主な21社と選考対策を解説|面接体験談付き
実際どうなの……? 就活時と入社時の「社風」の違いはあった?
やはり社風を気にする学生は多いということがわかりました。内定承諾をした就活生や、現役の社会人たちもさまざまな手段を使って、社風を調べたのではないでしょうか。ただし、入社前に社風を判別するというのは簡単なことではないですよね。
そこで、社会人の先輩たちに入社前と入社後で、社風のギャップがあったかどうか聞いてみました。もちろん、「予想したとおりの環境で働きやすい」という先輩もいます。しかし、残念ながら現実とのギャップに苦しんだという先輩もいるのです。先輩たちの赤裸々な体験談を見てみましょう。
入社後の違いを感じた先輩たち
まずは、就活時と入社後に社風の違いを感じた先輩たちの体験談を確認してみましょう。良いギャップを感じた人もいれば、予想だにしない悪いギャップでモチベーションが下がってしまった人もいるようですよ。
どういった観点から違いを感じたのかを把握して、社風を調べるときの参考にしてみてくださいね。
面接時に会社に行ったときに感じた雰囲気と、入社後に感じたものがまったく違いました。面接時に社長ともお話をさせていただいて、ほかの社員の方も明るく話していたので、良い雰囲気の企業だなと思っていました。
実際はトップダウンで協力体制が見えない社風だった
ですが、実際は社内の雰囲気がとても暗く、朝礼では挨拶もまったく声が出ていない状態でびっくりしました。元気だったのは社長だけで、実際に働いてみると全員が社長の言いなりになっているようで、あまり意見を聞いてもらえない環境だからこうなっているんだと感じました。
また、全員が1人で仕事をしている感じも強くありました。私は自分で考えて効率良くこなしたいタイプなのでその点はメリットでしたが、楽しみながら仕事ができるかと言われると、まったくそうではありませんでした。入社から時間が経って慣れてくると周りとのコミュニケーションが取れるようになり、みんな良い人ばかりで悪い印象は薄れましたが、入社前とのギャップはかなり感じてしまいました。
面接で実際のオフィスを見学させていただいたのですが、夜だったこともあり残っている社員が数名だけで非常に静かな印象でした。業務をされている方も、お客様とお電話で話している方が多く、社員同士のコミュニケーションなどは見かけなかったので、個人主義で仕事をする雰囲気なのかな? と感じていました。
予想外にコミュニケーションが活発で明るい雰囲気の社内!
しかし、実際に入社してみると、マネージャーやチームリーダーといったマネジメント層の方からメンバーへの指導といったかかわりも活発で、メンバー同士も和気あいあいとした雰囲気で仕事をしている時間が多く、思っていたよりもアットホームな社風だったという良いギャップを感じました。
1日のほとんどを一緒に過ごすことになるので、個人的にいえばフレンドリーな雰囲気である方がありがたいなと感じます。そのため、この印象の変化は良い意味でのギャップになりました。
イメージ通りで働きやすかった先輩の意見
反対に、事前に調べたとおりの働きやすい環境で仕事ができた先輩の体験談も確認してみましょう。社風が合う企業で働くメリットが見えてくると、応募先企業の社風を調べる重要性がわかってくるはずです。
自分だったらどんな社風の企業が良いか、想像しながら読んでみてくださいね。
現在勤めている企業に面接にいったときのことです。面接時に少し早く着き過ぎてしまい、事務所内で待たせていただいていたときに、事務所内に数名在中していて、みんなで楽しそうに話をして笑っていたのが印象的でした。その後の面接時に「弊社は家族を大切にしていて社員同士も家族のように接している」と、社長が話していたのを覚えています。
コミュニケーションも活発で家族愛のある社風がマッチした!
いざ入社をしてみると本当にそのとおりで、従業員同士のコミュニケーションも多く、小さい企業なので社長との距離も近く自分の悩みを相談することもできます。また、従業員の家族にも優しく、「家族の助けがあるからいまの会社が成り立っている」という思いを持っているのも特徴です。家庭を持っている従業員は社員旅行に家族全員で参加することができ、その費用も会社が負担してくれます。このような点で、入社前と入社後がイメージ通りだったと思いました。
入社後のミスマッチ防止|自分に合う社風を見極めるためにすべき2つのこと
社会人の先輩たちの体験談から、社風を知ることの重要性がわかったのではないでしょうか。社風を調べあげることが、入社後の働きやすさにつながると覚えておきましょう。しかし、どうやって社風を調べれば良いのかと悩む人も多いですよね。
ここからは、そんな皆さんのために自分に合う社風を見つけるためにやるべき2つのことを解説していきます。社風は、ただ知るだけでは足りません。自分に合う社風が何なのかを見つけ出す必要があるのです。
①企業分析:社風がわかる5つのポイントを確認
社風を知るには、まず企業のことを知る必要がありますよ。企業分析をするうえでも、特に注視してほしい項目が5つあります。その5つの項目が社風に影響を与えることがあるからです。それらの項目を調べることで、社風を予想しやすくなりますよ。
社風がわかる5つのポイント
①企業規模
②設立年数
③研修内容
④業務内容
⑤社員同士の交流
社風がわかる5つの項目に関しては、このあと解説をしていきます。企業の採用サイトや求人広告のどこに注目すべきなのか考えてみてくださいね。何気なく流し見している項目に、社風を知るヒントが隠れているかもしれません。
企業分析のやり方が気になるという人は、内定者がおこなった企業分析の方法を確認してみてくださいね。効果的なやり方がわかり、就活準備が効率的に進んでいくはずですよ。
企業分析の4つの極意|内定者に聞く効果的なやり方と活用方法
②自己分析:感情の起伏と行動特性の理解
企業分析が終わったら、その企業が自分にとって合っているのかも確認してみてください。就活生は、企業に選ばれる側であると同時に入社先を選ぶ側でもあるため、どの内定を承諾するかを決めるのはみなさん自身なのです。
だからこそ、自分のことをよく理解したうえで、入社する企業を選びましょう。仕事をするうえでは、楽しいことだけではありません。指摘を受けなくてはいけないときや、チームのメンバーとのコミュニケーションがうまくいかないときもあるでしょう。
特に、「大変だったと感じた経験」に対する自己分析を入念にして、困難に立ち向かった事柄などを思い出してみてください。この記事の後半で、自分に合った社風の企業に入るための自己分析の方法を解説していきますよ。
内定者たちに聞いた! どうすれば自分に合った社風の企業が見つかる?
自分が望む社風の企業に入るには、座談会やインターンシップに参加してみることが必要だと思います。もちろんインターネットで情報を得たり、説明会に参加して企業理解を深めることも重要だと思いますが、実際に社員の方と話してみたり、企業の現場に身を置いてみることでわかることもあるからです。
私の場合、人事以外の社員と話すことによって、かなり本音に近い意見まで聞くことができました。たとえば、長期のインターンシップに参加すると、企業で働く体験を通して雰囲気も実感することができ、自分に合うかどうかがわかりやすくなるのではないかなと思います。
製品に込められた思いや、開発に至った背景を知ることで社風がわかると思います。それらについて理解を深めることで、企業で求められている人物像が明確になるからです。その求める人物像に応じて、自己分析をおこなうと、自分と企業との親和性が見えてくると思います。
たとえば、志望企業が「チームでの体験を大事にする企業」であれば、チームで何かをすることにやりがいを感じられていたかを振り返ってみてください。大事にしたい部分ややりがいを感じる部分が一緒であれば、企業に入ってからも前向きに働き続けることができると思います。
自己分析の基本的なやり方が知りたいという人は下記の記事を確認してみてくださいね。就活生たちがやってよかったと思う自己分析法を知ることができますよ。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
そもそも社風ってどこからわかる? 社風の違いが出る5つのポイント
社風を知るためには、企業と自分を深く理解して、共通点を見出す必要があるとわかりましたね。そこで、まずは企業のことを知っていきましょう。社風を知るためには、企業のどんな情報を調べれば良いのか気になりますよね。
ここからは、企業の採用サイトや求人サイトからもわかる、社風の違いが出る5つのポイントを明らかにしていきます。皆さんが気になるであろう給料や福利厚生だけではなく、意外なところに社風を知るヒントが隠されていますよ。
①企業規模
企業規模とは、企業に在籍している社員の人数や資本金の合計値から図ることができます。一般的に大企業は資本金が1億円以上で、社員人数が100人以上の企業のことを指します。これらの数値に届かない企業は中小企業として表されることが多いでしょう。
大企業といえる企業においては、勤続年数によって給与が上がるような年功序列の社風が残っていることもあります。大企業は、従業員数や企業としての業績を保ち続けるためにも、優秀な学生を採用し、長く働いてもらいたいと考えているのです。どちらかというと年功序列で昇給や昇進がおこなわれ、会社に長くいればいるほどメリットに感じられるケースが多いと覚えておきましょう。
一方、中小企業の場合は、大企業と比べると、年齢に関係なく結果主義の社風である場合が多いです。そのため、単に年齢や役職ではなく実績や行動面で評価される傾向にあると覚えておきましょう。
②設立年数
設立年数でも社風の違いが出ます。企業の基本情報に設立年数が記載されていることも多いものの、見逃していたという人も多いのではないでしょうか。古くからある企業と、最近設立された企業では、社風や社内の雰囲気もかなり大きく変わります。
古くから歴史があり「老舗企業」といわれている企業の場合、日本の昔ながらの社風が残っている可能性が高いです。先述した年功序列や、服装、マナー面、仕事のやり方などが古風であることも多いでしょう。たとえば、スーツの着用が必須であったり、出社が徹底されていたり、出社時に挨拶周りが徹底されていたりすることもあります。ただし、すべての老舗企業が古風な考えであるとは限らないため、自分で調べてみることも必要ですよ。
一方で、業歴が浅く、2000年代に設立されたような企業の場合、社員の感性が若く、風通しの良い社風であるケースが多いです。たとえば、私服で出社が可能だったり、リモートワークが柔軟にできたり、絵文字を使って社内連絡をしたりすることもあるでしょう。
③研修内容
研修内容からは、仕事のスタイルが見て取れます。研修にもさまざまな種類があり、その方法から入社後の社風を予想することができますよ。これまでにどのようにして物事を進めてきたか、それを明らかにすることで自分の行動特性と社風とが合致しているかがわかるはずです。
入社後の研修スケジュールが多く、細かく計画されているような企業の場合、まず知識を付けてから仕事に取り組むような社風でしょう。入社の際から学ぶ力を付けてもらうことで、その後の業務においても、しっかりと全体像を把握してから仕事ができるように研修します。
一方で、研修期間が短いような企業の場合は、実際に行動していくなかで学ぶというような社風があるでしょう。基礎知識は教えてもらえるものの、その後は自ら失敗や成功を重ねることで業務を覚えていく社風である可能性が高いです。
④業務内容
冒頭で、同じ業界であれば業務内容に大きな差はないとお伝えしましたね。そんななかで差が出るのが、業務範囲の広さやチーム体制の違いです。一気通貫して一人で業務をこなす企業もあれば、チームや部署の垣根を超えて業務を分担していく企業もあるのです。
まず、多くの業務を一人でこなしていくような業務が大半の企業であれば、個人主義の社風であるといえるでしょう。責任範囲が大きいからこそ、一人でやる方が業務への解像度も上がって良いという考えが根付いているケースが多いです。自分のことは自分でやるという性格の人が多いかもしれません。
一方で業務を細かく分けて、複数人でこなしていくような業務形態であれば、チーム主義の社風である可能性が高いです。多くの人とかかわって仕事をするからこそ、意見の違いが生まれ、その違いをポジティブにとらえる社員が多いでしょう。
⑤社員同士の交流
社内にて部活動の制度などがあり、積極的に社内交流を推奨しているような企業も多いですね。社内の部活動など、社員同士の交流の多さに社風が出ることもあります。社員同士の交流を好む人もいれば、できれば避けたいという人もいますよね。
社内の部活動や定期的な企業内交流が初めから設定されている企業もあります。そういった企業の場合、業務内外において交流を持つことをいとわない社風である場合が多いでしょう。プライベートにおいても交流があったり、ランチや終業後のご飯会などが自然におこなわれることも多いかもしれません。
一方で、そういった社員間の交流に関する制度がないような企業もあります。その場合、業務内外でつながりを持つことが積極的に推奨される雰囲気がなく、仕事は仕事と割り切っているような人が多いかもしれません。必要以上に社内の人とつながりを持たないという、さっぱりとした社風である可能性が高いでしょう。
みんなはどうやって社風の実態を探った?
募集要項や採用サイトのどこに着目すると、社風を読み取ることができると思いますか?
私は、経営理念や主要事業から社風を探ろうとしていました。業務内容が同じに見える企業であっても、目指している理想像が異なることがよくありました。そのため、企業の最終地点から、社風の違いを探るということを重視していました。
企業規模を見て、個人にどれくらい裁量があるかを想像するようにして、社風を判断していました。また、有休の取得日数や、各種手当の充実具合などを先輩社員に聞くことで、企業の実態を知ることができると思います。
私は人間関係重視で企業を選んでいました。「どういった人物を採用したいと考えているか」を現場社員の性格から読み取って、社風を探るようにしていました。
企業サイトにある社員メッセージやブログから社風を探りました。そこで働く社員こそが、企業の姿を表していると考えたためです。
実際に行動してみよう! 社風がわかる7つの方法
社風に影響を与える箇所は、企業の意外な情報に隠れていることがわかりました。今後採用サイトを見るときは、5つの項目に着目してみてくださいね。5つの項目から志望企業の社風を予想できたら、その答え合わせをしていく必要があります。
ここからは、調べあげた社風が本当に正しいのかどうか確かめる7つの方法を確認していきます。実際に足を運んだりして、社員の生の声を取り入れることが重要ですよ。どういったイベントやツールを活用していくべきか、確認してみてくださいね。
①OB・OG訪問
OB・OG訪問をおこなうと、社員の様子から社風の答え合わせをすることができます。複数の社員にOB・OG訪問をおこなって、そこで働く社員の共通項を見出してみてください。そこから、企業全体の仕事に対する考え方や働いている人の人柄などが見えてくるはずです。
OB・OG訪問を実りのあるものにするには、事前に質問事項を作っておくことが必要です。「企業分析を進めるなかで、御社で活躍している人の特徴は〇〇だと思ったのですが」などと、社風を確かめる質問をすることで答え合わせができるでしょう。
また、OB・OG訪問を依頼するときは正しい手順でおこなうようにしましょう。忙しい社会人が業務の合間を縫って機会を作ってくれているため、就活生側から積極的に日程や時間の調整をすることが必要です。
OB・OG訪問を実施すると、志望業界・企業での就活がしやすくなることがあります。しかし、OB・OG訪問ってどこか緊張しますよね。そんな皆さんのために、下記の記事ではOB・OG訪問の手順から実際の質問内容まで解説していますよ。参考にしてOB・OG訪問をしてみてくださいね。
OB・OG訪問とは|就活経験者が教えるおすすめ質問一覧付き
②企業説明会の参加
説明会は、企業側が自社の魅力や社風の良さをアピールする場所です。だからこそ、説明会に参加することで社風の答え合わせができるでしょう。説明会で話をしている人事の社員は、企業の代表としてその場に立っているため、人事の行動や言動に注目してみてくださいね。
説明会のなかでは質問の時間などもあるため、社風について気になることがあれば質問をしてみることもおすすめです。その際、「どのような社風ですか」と直接的に聞くことは避けましょう。「御社は〇〇という考えで仕事をしている方が多いと思うのですが」などと聞くと良いです。
社風についての質問は抽象度が高い側面もあり、質問をした意図や回答の範囲がわかりづらいと望んだ答えを得られないこともあります。そのため、事前に調べた内容をもとに質問をすることが良いでしょう。説明会の時間を最大限活用して、自分と社風が合いそうかどうか確認してみてくださいね。
③インターンへの参加
インターンシップに参加することで、企業で働く人の特徴や業務の性質をつかむことができます。登壇している社員の共通項や、仕事を進めるうえでの考え方がわかれば、社風を知ることができるでしょう。
インターンを探せる代表的なサイト
インターンシップガイド
PROJECT INDEX
マイナビ
リクナビ
ジョブコミット
また、インターンを開催している期間も企業によってさまざまです。1dayのインターンでも企業の雰囲気を感じることはできますが、そもそもの開催時間が短いことで十分な情報を得られないこともあります。そのため、企業に根付いている文化や価値観を深く知りたいという人は長期インターンに参加してみるのがおすすめですよ。
そもそもインターンはいつから行くべきなのかと迷っている人もいますよね。インターンのメリットは社風がわかることだけではありません。ほかにも選考に有利になる特典がもらえることもあるのです。学生の体験談をもとにインターンの準備を始めてみてくださいね。
インターンはいつから行くのがベスト? 学生のリアルな声から解明
この記事を読んでいる大学生の中には、夏休みが2カ月程度あるという人もいるのではないでしょうか。せっかくならその時間を有効活用したいという人も多いですよね。そんな皆さんにおすすめなのが、サマーインターンです。サマーインターンに参加して、周りの学生と差をつけましょう。
サマーインターンとは|内定者が語る就活への活かし方と事前準備
④選考への参加
実際に選考に参加してみることも、社風を知るきっかけになります。面接の場というのは、企業と学生が合意形成をしていく場所です。一つの質問に学生が答え、そこから深掘りをして学生の価値観を探っていき、それが社風と合うかどうかを判断していきます。
そのため、面接官の発言や雰囲気から社風を感じ取れることがありますよ。社風を知るのにもっとも有効なのが、面接の逆質問です。逆質問では、業務や企業に対して面接官が思っていることを知ることができます。
事前に調べてきた社風を確認する質問をして、自分と企業の雰囲気や考え方がマッチするか確認してみてください。仕事をしていてうれしかった瞬間、反対に大変だった瞬間などが聞けると、社員のモチベーションの源泉が見えてくるかもしれません。感情の動き方や譲れないものが似ている社員と働けると、仕事がしやすいでしょう。
面接の最後に「質問はありますか」と聞く企業もあるでしょう。そんなときに、何を答えたら良いかと焦ってしまわないよう、下記の記事で逆質問の対策をしておいてくださいね。社風や職場の雰囲気を引き出す逆質問も思いつくはずです。
面接の「質問はありますか」どう答える? 内定者に聞く逆質問対策
選考の際に必ず聞かれる項目の一つとして、「自己紹介」が挙げられます。面接官と最初に会話をする場所だからこそ気を抜いてはいけません。しかし、どれくらいの熱量で話すべきなのか迷ったりもしますよね。そんな皆さんのために、下記の記事で自己紹介の例文をまとめてみました。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
社風などについて逆質問をするだけでなく、自分をアピールできる逆質問もしたいですよね。次の記事では、アピールにつながりやすいおすすめの逆質問を紹介しています! ぜひチェックしてみてください!
面接で聞かれることを内定者に調査! 実際にあった予想外の質問とは
⑤オフィス見学
社風はオフィスの雰囲気から感じ取ることができます。同じ業界であったとしても、社内の雰囲気がまったく異なるということもよくありますよ。オフィス見学をするときは、自分がこの会社に通っても良いと思えるかという目線を持ってみてくださいね。
オフィス見学で社風を感じるうえで特に注視してほしいのは、「社員同士の交流」の部分です。挨拶、相談、ちょっとした雑談の様子がみられるかどうかで社風がわかります。挨拶をしている様子があるか、話しているときの口調や雰囲気はどうか確認してみてください。
オフィス見学は、社員が通常通り仕事をしている時間に開催されることが多いです。そのため、飾らない普段の様子を確認することができ、生の社風を感じることができますよ。実際に目で見て、自分と合うかどうかを判断してみましょう。
企業に出向くとき、どんな格好をしていくべきなのかと迷う人もいますよね。最近では服装自由と書かれている企業なども増えているものの、「自由ってどこまで?」と戸惑ってしまうでしょう。この記事は転職の面接時の服装を中心に解説していますが、オフィスカジュアルなど、企業を訪問する際の参考になるはずなので、ぜひチェックしてくださいね。
面接の服装は実際何を着た? 失敗しない服装と状況別のポイント解説
⑥企業の採用サイトやSNSの確認
実際に足を運ばなくても、社風を知ることができる手段もあるのです。皆さんも目にしたことがある、採用サイトや社員のSNSから社風を調べることができますよ。それぞれの媒体の中でも特に注目してほしい箇所がいくつかあります。
まず、採用サイトにおいては、社員インタビューなどのページをよく読んでみてください。インタビューでは企業で活躍した人たちなどがその苦労を語っていますね。インタビューを読むとその人の価値観や譲れないものが見えてくるため、社風を作リ出している張本人である「社員」を分析してみると良いですね。
SNSからは、社内の雰囲気を知ることができるでしょう。たとえばSNSの使い方一つとっても、企業ごとに差が出ます。動画や写真を使って笑いを誘うようなコンテンツを作っている企業もあれば、現状の動向などオフィシャルな発信をしている企業もあります。そこからも社風を確認できるでしょう。
⑦口コミサイトの確認
口コミサイトでは、今企業に勤めている人、もしくはすでに退職をしている人の声が確認できます。その匿名性からざっくばらんな意見が聞けるため、社風を知るにはうってつけのツールですよ。
口コミサイトの種類
就活会議
OpenWork
みん就
enライトハウス
ただし、口コミサイトはその匿名性に注意が必要です。書き込みをする際、その企業に在籍していた証拠などは必要ありません。そのため、その情報が確実に正しいかどうかを判別することはできないのです。さらに、発信されてから年数が経っている情報もあるため、あくまで口コミの一部としてとらえておくのが良いでしょう。
就活経験者たちはどうやって社風を調べた?
就活時、どのような方法で社風を知ろうとしましたか?
私は、説明会に参加した際は、必ず座談会にも参加するようにしていて、会社の雰囲気も確認していました。座談会では、実際に働いている人と話せるため、自分の先輩になる可能性のある人と話すことができ、社風を知る上ではうってつけの手段だと思います。
インターンに参加することで、社風を知ろうとしました。座談会や説明会も良いと思いますが、登壇している人事が話し上手である場合、冷静な判断ができないこともあります。そのため、インターンに参加して実際に企業で働いている方と話してみることで、社風を実感できるかなと思います。
OB・OG訪問や座談会で社風を知ろうとしていました。インターンシップなどでは人事の方としかかかわることができず、本当の社風を知ることはできないと考えていたからです。一方で、座談会やOB・OG訪問ではさまざまなな年代や部署の方とお話できるため、企業の実態を知ることができると考えていました。
現場社員との座談会では、社風を実感しやすかったです。社員同士のやりとりも見られるので、企業の雰囲気を知るには良いと思います。
自分との相性はどう……? 社風がマッチする企業に出会うための自己分析法
社風を知るには何をしたら良いか、目星を付けることはできましたか。社風を知ることができたら、今度は企業と自分の雰囲気が合っているか確認しましょう。就活では企業を選ぶ側でもあるため、無理に社風に合わせる必要はないのです。
ここからは、自分との相性が良い企業に出会うための自己分析方法を解説していきます。行動・人間関係構築・感情の3つの観点から、「自分とは」を紐解いていきましょう。自分でも気付かなかったような、チームで仕事をするうえで譲れないものが見えてくるでしょう。
①行動:自分の行動特性を知っておく
まずは、これまでの自分の経験を振り返ってみましょう。これまでの経験を振り返ってみることで、どんな環境や気持ちであれば結果が出しやすいのか、反対にどんな環境だと居心地が悪いのかが見えてきます。
行動特性を振り返るときには、自分史を作ってみることがおすすめです。たとえば、挫折体験の原因が情報不足によるミスにあったとしましょう。この場合、「何かを始めるとき、まず調べ尽くしてから行動した方が良いタイプなんだな」とわかりますよね。
自分の行動特性がわかったら、企業研究などを通して、その特性を活かして働ける企業を見つけましょう。まず行動してみることが求められる企業もあれば、入念に調べてから行動する方が好ましいと考えている企業もあります。自分の特性にあわせて、自分が活躍できそうな環境を探してみてください。自分史の作成方法については、画像で示しているフォーマットをぜひ活用してくださいね。
自分史とは
自分のこれまでの経験や感じたことを年表形式で振り返り、自分の価値観や特性を洗い出す自己分析方法。幼少期の体験からとことん振り返ることがおすすめ
②人間関係構築:人との付き合い方における傾向を知っておく
企業に属していると、一人だけで仕事をおこなうよりも、同じチームの人や、他部署の社員と連携して仕事をすることが多々あります。コミュニケーションの取り方の不一致によっても、仕事に支障をきたすことがあるため、自分の人付き合いの癖も確認してみてくださいね。
たとえば、チームで何かに取り組んだ経験を振り返ってみると、周りの人とどのようにかかわっていたのかがわかるでしょう。自分の居心地が良かった相手、やりづらさを感じた相手などを明らかにしていくと、自分が働くのに適したチームの雰囲気が見えてきますよ。
企業の中でも、チームの団結を重要視する企業、一人ひとりの結果を重視する企業など、人とのかかわり方に差があります。説明会やインターンで社員の働く様子を確認してください。自分が居心地が良いと感じた企業で働くことが、自分の活躍を後押しすることもありますよ。
③感情:気分の波の出方を知っておく
仕事をしているなかでは、つらい瞬間もあるかもしれません。もちろん結果を出したり、誰かに感謝をされるとうれしいと感じるでしょう。ただしそのうれしさに辿り着くには、数倍の困難を乗り越えなくてはなりません。そういった感情の揺れ動きに対する耐久度も人それぞれでしょう。
だからこそ、まずは自分自身がどんな瞬間に感情が動くのかを把握しておきましょう。これまでの成功体験・挫折体験を振り返ってみることがおすすめですよ。成功・挫折を経験するなかでどのような感情の動きがあったか、モチベーショングラフを使って可視化してみましょう。
たとえば、仕事で目標を達成したとき、チームで一緒に喜びたいと思う人もいれば、感情の共有に重きを置かない人もいます。そういった感情の動きがまったく異なる人と働くと、少しずつストレスが溜まっていく場合もあるのです。だからこそ、社風から見えた社員のモチベーションの保ち方などから、感情の方向性が一致しているか確認してみてくださいね。
モチベーショングラフとは
縦軸を感情の上下、横軸を時系列とし、経験やできごとを振り返る自己分析方法。モチベーションの上下から、仕事においての価値観や譲れない条件を探ることができる
社風探しに必須な自己分析! みんなのおすすめは?
自分とマッチする社風の企業に入社するためには、スキル面と人物面の自己分析が必要であると考えます。スキルの面では自分が今持っている能力や知識と、企業が求めているものがある程度合致しているか、また身に付けられる可能性があるのかという部分で、自己理解が必要になってくるからです。
人物面に関しては、グループで活動することが好きなタイプか、個人で実績を作ることが好きなタイプかなどを知っておくことが必要でしょう。スキル面でも、人柄面でも企業に合う人物であるかを確かめておくと良いと思います。
「どのような環境で結果を残してきたのか」を分析することで、自分とマッチする社風の企業に入社できると思います。志望企業の環境と、自分が結果を残してきた環境が似ていると話すことができれば、自分がその企業で活躍するイメージを面接官に持ってもらいやすいです。
自分とマッチする社風について考えるとき、「自分にとって、どのような環境が心地良く働きやすいか」と考えてしまう人も多いと思います。ただし、その観点だけだと自分のメリットしか考えられていません。企業側に「社風とマッチしていることでどのようなメリットがあるのか」を伝えるためにも、自分がどのような環境で結果を残してきたかを分析する必要があると思います。
この記事を読んでいる人のなかには、メンタルが弱いと悩んでいる人もいるかもしれません。
メンタルが弱いと、どの企業の社風にもなじめないかもと思ってしまうこともありますよね。ただし、それは大きな誤解です。実は、メンタルが弱くても活躍できる仕事がいくつもあるのですよ。
メンタルが弱い人が持つ5つの才能|社会人が教える弱点克服法とは?
もしかして社風が合わないかも……ミスマッチを感じたときに取るべき3つの行動
就活においては、社風を知るだけでは足りず、自分と「マッチさせる」ことが必要なのです。社風の合う企業で働くことで、仕事に対するモチベーションを高く保つことができますよ。
一方で、近い将来何らかのミスマッチが起こって、社風の不一致を感じてしまうこともあるかもしれません。そんなときにどうすれば良いか、経験者の声も参考にしながら確認しておきましょう。
①何がどう合わないのか明らかにする
社風との不一致を感じたからといって、即座に退職や転職を考えるのは危険です。皆さんの大事なファーストキャリアを無駄にしないようにしましょう。まずは、どんな部分が合わないと感じたのかを詳細に考えてみてください。
ミスマッチを感じる部分には、ほかの社員の言動・仕事のやり方・キャリア形成の方法・評価の仕方などさまざまなものがあるでしょう。それぞれの事柄に対して、何が合わなかったのか、そもそもどのような形が理想なのかを挙げてみましょう。
もしかすると、自分や周囲の人の力で変えられる部分があるかもしれません。たとえば言動が強いことに違和感を感じるのであれば、ほかの先輩や人事に相談するなど手段はあります。何がどう合わないのかを考えたうえで、それを改善できる可能性がないのか検討してみてくださいね。
一度仕事を辞めたいと思ってしまうと、その気持ちをうまく切り替えられずに投げやりで仕事をしてしまうという人も多いです。しかし、辞めるにも退職を告げなくてはならず負担が大きいでしょう。そこで下記の記事で、転職経験者に、辞めたい気持ちを乗り越える方法や仕事を辞めるうえでの判断基準を聞いてみました。
仕事を辞めたい時の対処法・判断基準は? 経験者が悩みにアドバイス
②異動や転勤を考える
その部署内で解決できない場合は、異動や転勤を考えてみることも一つの手です。同じ企業であっても、それぞれの部署や支社で雰囲気が異なることもあるでしょう。だからこそ、どういった環境で働きたいと思うのかを明らかにしてから異動を打診してみてください。
異動や転勤を考える前に、ほかの部署や支社の社員とつながりを持ちましょう。雰囲気だけが良くても、自分がやりたい仕事とは中身が異なる場合、それもストレスになります。だからこそ、そこで働く人から雰囲気と仕事内容に関しての情報をきちんと得られるような体制を作ってみてください。
ただし、異動や転勤をした先でもすべてがうまくいくというわけではありません。異動した直後は新しい環境に慣れずに戸惑ってしまうこともあるでしょう。環境が変わるときはよくあることだからこそ、それを理解したうえで異動や転勤を決めてくださいね。
③転職をする
今いる企業では解決が難しい場合は、転職をするということも視野に入れてみてください。自分と合う社風の企業に入社できれば、仕事に対するモチベーションも上がってくるかもしれません。
転職をするときは、自分が望む社風のあり方と、やりたいことを明確にすることを忘れないようにしましょう。どちらかだけが満たされていても、また辞めたいという気持ちが芽生えてしまうかもしれません。
両方を明らかにしたうえで、それらが実現される企業が存在するのか、就職エージェントに聞いてみることもおすすめです。転職先でも、人事異動や退職によって社風が変わってしまう恐れもあるでしょう。だからこそ、何が妥協できて、どこは譲れないのか、また自分の中で達成したいことは何なのか、転職の絶対条件と軸を明確にしてみてくさいね。
転職経験者に聞く! 社風の不一致を感じたときにどんな手段を取った?
新卒で入った会社がまさに「社風の不一致を感じる会社」で、入社1日目から辞めたい気持ちで働くことになってしまいました。CMも流れているような知名度のある会社だったので、入社前はしっかりとした会社である印象を持っていたのですが、実態はまったく異なるものでした。
1日目から新入社員は席に放置され、仕事をもらいにいってもスルーされる、ふとトイレに行くと誰かの悪口が囁かれている、会議になれば怒号が飛び交うなど、悪い印象ばかりが募っていく状態でした。
しつこく食いつき仕事をもらえるようになったものの、そのような雰囲気は変わらず、結果として1年半ほど在籍したのちに転職を決意しました。もちろん学びになったこともたくさんありますが、正直尊敬できる先輩もおらず、長期的に勤められるイメージが持てていなかったので、早めに転職する決断をして良かったと、今でも思っています。
転職した先の社風が想像とまったく違い、入社1日目から「こんなはずじゃなかった」と思ってしまいました。前職との雰囲気の差もかなりあったのでそのギャップに自分自身も追いつけず、慣れるまでにかなり時間がかかりました。
ですが、しばらくそこで働こうと思って入った会社だったので、「初めはどこにいっても辞めたいと思うことはある、慣れれば大丈夫だ」と言い聞かせて乗り越えました。幸い同年代の人が何人かいて、声をかけてくれる人も1人いたので、その人のおかげでやってこれたというのが大きいです。
初めは何カ月間も辞めたいと思っていましたが、とりあえず一生懸命に取り組んで仕事にも慣れてきたので、社長から直接案件をもらえるようになったりと、他の人に信頼してもらえていると感じることができてからは、自分が楽しくやればいいやと思いながら働くようになりました。
なかには、今まさに転職を迷っている人もいるかもしれませんね。転職をして目の前の状況が改善されるとしても、やはり変化が怖いという気持ちは捨てきれないでしょう。そんな皆さんのために、転職が怖いという気持ちを乗り越えた経験者のアドバイスを集めてみました。
「転職が怖い……」と悩んだ経験者だからわかる! 恐怖心の乗り越え方
選考時の注意点! 社風で志望動機を作るときの3つのポイント
入社後に社風との不一致を感じたとしても、その理由だけで深く考えずに仕事を辞めるのは危険です。まずは、現職で解決ができないかと考えてみてくださいね。社風一つで退職を考えることもあるため、就活をしているなかで社風を知ることの重要性がわかってきたのではないでしょうか。
だからこそ、選考を通して社風との親和性をアピールできるような志望動機を話していきましょう。企業と就活生が社風に対する考えを一致させていく機会にもなりますよ。社風で志望動機を作るときのポイントを解説していくので、志望動機を作る準備を進めてみてくださいね。
志望動機の作り方に不安がある人は、この記事も併せて参考にしてみてください。序盤で採用担当の心をつかむ志望動機の作り方をチェックしておきましょう。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!
①社風のどこが良いと思ったか言語化しよう
社風で志望動機を作るときにありがちなのが、抽象的になってしまうということです。「社風に惹かれたので、御社を志望しました」と言われても、「どんな社風に、どう惹かれたのか、それがどんな理由で志望度を高めたのか」がわかりづらいです。
そのため、まずは社風のどんなところが良いと思ったのか、言語化してみましょう。コツは、良いと思った社風の理由付けをすることです。たとえば、チームワークを大事にする社風に惹かれたとしますね。その理由も学生によってさまざまで、そこに自分らしさが出ます。
「協力して物事を作り上げることが好きだから、チームプレー重視の社風に惹かれた」「複数の人が絡みあうことで、客観的な視点を入れて仕事ができるから良いと思った」など、人物面・学業面などチームプレーを望む理由はさまざまです。あなただけの理由を見つけてみてくださいね。
②社風が自分に与える価値を明確化しよう
わざわざ雰囲気の悪い企業で働きたいという人は少ないでしょう。言い換えれば、できれば全員が自分に合う社風の企業で働きたいと思っているわけです。だからこそ、ただ「〇〇な理由で、良い社風の企業で働きたいです」と伝えても不十分でしょう。
だからこそ、その社風が自分の成長にどんな影響を与えるのかを言語化してみてください。企業側は採用した学生が、納得するキャリアを築いてくれることを願っています。そのため、自分が理想の社会人になるうえで、その社風がどのように作用するのかが述べられると差が付きます。
たとえば、「2年後には管理職になりたいと考えているので、成果主義の社風に惹かれた」といわれると説得力がでますよね。理想のキャリアをかなえるために社風の良さを活用し、それが企業のためにもなるような志望動機にできると良いですね。
③その社風を活用してどんな活躍ができるか話そう
企業に所属する以上、会社の業績や知名度の向上のために働かなくてはなりません。だからこそ、その社風を持つ企業で働くことで、企業に対してどんなメリットを与えられるかどうかも伝えましょう。
たとえば、企業の直近の戦略目標に「女性の管理職数を増やす」という目標があったとしますね。もし、女性で管理職志望の就活生だった場合、「性別関係なく評価してくれる社風に惹かれ、私も女性管理職になりたいと思い御社を志望しています」と話してみましょう。
企業側の目線も持っている学生だと、高く評価してもらえる可能性がありますよ。ただし、無理矢理につながりを持たせるのは避けましょう。自分の望むキャリアと社風に相関関係がある場合に話してみてください。面接の内容をもとに配属が決まるケースもあるため、思っていないことを伝える必要はありません。
採用経験者に聞いた! 社風の良さを志望動機にするときのコツ
以前、採用活動にかかわったことがあります。そのとき感じたのは、「社風に惹かれました」とだけ伝えるのではなく、どのような社風に、どうして惹かれたのか、自分がどうマッチしていると感じるのか、など具体的に言葉にすることが大切だということです。
たとえば、実力主義な社風に惹かれたと伝えたいとき、それだけを伝えても印象がぼんやりしてしまうので、「御社の実力主義な社風に惹かれました。私は営業職としてNo.1を目指して頑張っていきたいと思っているので、実力次第で大きな仕事に挑戦する機会も得ることができる御社の社風は非常に魅力的に感じます。自分の仕事次第で裁量権が広がったり、責任ある仕事を任せていただける御社で成果を出し、会社を牽引する社員になれるようよう努めてまいります」などと、惹かれた理由や自分の思いといった点に絡めて話すと印象が良くなると思います。
就活は恋愛に例えられることがありますが、志望動機は告白のようなイメージです。相手に気持ちが伝わるよう、具体的な理由やエピソードを話し、自分の想いが伝わる志望動機を作り上げていってください。
社風を題材にした志望動機の例文7選|就活生の回答も紹介
まずは社風を題材にした志望動機の作り方を解説してきました。社風に関連する志望動機を作る際には、具体性を持つことが大事です。自分と企業にとってのメリットを、具体的にかつわかりやすく伝えられている志望動機が良い志望動機です。
最後に、「社風を題材にした志望動機」の例文を7つ確認していきましょう。うまく文章にすることができないという人は、例文を参考にして志望動機を作り上げることがおすすめですよ。
①成果主義の社風に惹かれた志望動機
成果主義の社風に惹かれた志望動機の例
貴社の成果主義の社風に強く惹かれ、志望いたしました。大学3年次に取り組んだ地域活性化プロジェクトで、地元商店街の売上が20%向上するという成果を上げました。
明確な目標設定と個人の貢献度に応じた評価システムをチーム内に導入したことが、この結果につながったと考えます。この経験から、公正な評価と適切な報酬が個人とチーム全体の成長を促進することを学びました。
貴社ではチャレンジングな課題に対し個人の創意工夫が尊重され、その成果が正当に評価されると拝見しました。そのような環境で自己成長し、会社の発展に貢献していきたいと考えています。
成果主義への理解を具体的な経験と数字でアピールし、志望企業の評価システムへの共感を示しています。個人の成長と会社への貢献意欲も明確で、自己PRと会社の特徴がうまくつなげられている志望動機ですね。
②風通しの良さに惹かれた志望動機
風通しの良さに惹かれた志望動機の例
貴社の説明会を通じて、若手社員が重要なプロジェクトを任されている活気ある社風に強く惹かれました。大学3年次に参加したIT業界のインターンで新規アプリの開発に携わった際、柔軟な発想と失敗を恐れないチャレンジ精神が成果を生み出すと体感しました。
この経験から、貴社の風通しの良い環境で自分自身も成長しながら、斬新なアイデアを積極的に提案し、テクノロジーを通じた新しい価値創造に貢献することを望んでいます。
説明会での印象、インターン経験、自己の強み、そして企業への貢献意欲が明確に表現されています。志望企業での若手社員の活躍例と自分自身の成果を結びつけ、具体的な目標も示されていて説得力がある志望動機になっていますね。
③歴史を重んじる社風に惹かれた志望動機
歴史を重んじる社風に惹かれた志望動機の例
貴社の100年を超える歴史や伝統と、それを大切にする社風に深く感銘を受けました。
特に長年培われてきた技術や知識の継承、そして伝統を守りながらも革新を続ける姿勢に強く惹かれています。実際にインターンシップに参加した際も、創業時からの経営理念「誠実・信頼・革新」が今もなお受け継がれ、それを体現しようと努力している社員の方が多いと感じました。
私も歴史ある貴社で、経営理念を体現しながら、今後の発展に寄与できるよう努力してまいります。
この志望動機では、会社の歴史と伝統への深い理解と敬意が感じられますね。長年の技術と革新の両立、そして経営理念への共感が明確に表現されています。会社の価値観と応募者の志望理由が結びついた説得力のある志望動機です。
④チームワークを重んじる社風に惹かれた志望動機
チームワークを重んじる社風に惹かれた志望動機の例
貴社のチームワークを重視する社風に強く惹かれました。大学時代のラグビー部での経験から、個人の力だけではなく、チームの結束力が勝敗を分けることを学びました。特に、全員で作戦を練り上げ、地区大会優勝を勝ち取った体験は貴重でした。
この体験から、貴社の「One for All, All for One」という理念のもと、社内プロジェクトでの連携や部署間で協力して実績をあげている事例に深く共感できました。私も持ち前のコミュニケーション力とチームワーク精神を活かし、貴社の一員として組織の成功に貢献したいと強く願っています。
チームワークを重視する社風と応募者のラグビー部での経験が見事にマッチングしています。また、自分自身の強みを明確にアピールし、会社への貢献意欲も示せており、全体的にバランスの取れた優れた志望動機となっていますね。
⑤挑戦環境がある社風に惹かれた志望動機
挑戦環境がある社風に惹かれた志望動機の例
貴社の「挑戦を歓迎する」というメッセージに強く惹かれました。大学時代のベンチャー企業でのインターン経験から、新しいことに挑戦する環境の重要性を実感しています。特に、自ら提案したSNSマーケティング施策が採用され、新規顧客獲得につながった経験は貴重でした。
貴社の「早く失敗して、早く学ぼう」という理念にも深く共感しており、実際に若手社員が新規プロジェクトをリードしている事例に感銘を受けました。私も持ち前の創造力と粘り強さを活かし、貴社の一員として新たな価値創造に挑戦し続けたいと強く願っています。
企業理念への共感、インターン経験の再現性、自身の強みがリンクしていて、理解がしやすい志望動機ですね。「挑戦を歓迎する」文化と学生の姿勢が明確に合致しており、特に実際の成功体験を挙げている点が説得力を高めていますね。
⑥堅実な社風に惹かれた志望動機
堅実な社風に惹かれた志望動機の例
ゼミでの企業分析を通じて、貴社の安定した財務基盤と長期的視点に基づく事業展開に感銘を受け、貴社を志望しました。特に、景気変動に左右されない多角的な戦略と、従業員の長期的なキャリア育成方針に深い関心を抱きました。
計画的で慎重な性格の私は、貴社の「信頼と実績」という理念のもと前向きに働くことができると確信しています。そのような堅実な社風のもとで、私自身も着実に成長し、会社の持続的発展に寄与したいと考えています。
企業分析を通じて志望企業の強みを理解し、それと自身の性格や価値観を結びつけている点が印象的です。堅実な経営方針、多角化戦略、人材育成への共感が明確に表現され、就活生の真摯な姿勢が伝わってきます。会社の特徴と自己分析がうまく融合した良い志望動機です。
⑦社員交流が活発な社風に惹かれた志望動機
社員交流が活発な社風に惹かれた志望動機の例〉
貴社の活発な社員交流、特に部署間の垣根を越えたメンター制度や交流イベントに強く惹かれました。そのような環境で多様な視点や経験を持つ方々と意見を交わし、互いに刺激し合うチャンスに大きな魅力を感じています。
大学時代、サッカー部のキャプテンとして、「多様な意見を取り入れて活動すること」をチームの目標としていました。その結果、チームワークとリーダーシップの塩梅が取れた良いチームに成長し、全国大会への出場も果たすことができました。
貴社でも、チームの調整役として、社員間の相乗効果を生み出す環境づくりに尽力し、最大限のパフォーマンスを発揮することで、組織全体の発展に貢献します。
この志望動機は志望企業の特徴的な社風と自身の経験を組み合わせて、具体的な貢献意欲を示しています。特に、大学時代のリーダーシップ経験を活用し、組織の相乗効果を生み出す意欲が明確に表現されており、採用担当者の印象に残るでしょう。
実際に就活生が書いた! 社風とのマッチ度をテーマにした志望動機例文
最終面接においては、企業理解やキャリアプランで、ほかの学生と差別化をすることは難しいと考えていました。そのため、「自分という人間がいかに志望企業の社風とマッチするか」をアピールするようにしていました。
実際には、「私は〇〇という仕事がしたい、それを成し遂げるのは御社が良い」という前提を話したうえで、「〇名のOB・OGの方とお話して、御社は仕事で求められているもの以上にクライアントのために行動することが自然とできる価値観・文化がある」というように自分自身が魅力に思う部分を伝え、その価値観・文化とマッチングしている原体験を話していました。
私は部活動の経験から、組織のため、人のために視野を広げて行動することを自然としてきて、それが強みにもなっていました。その話をすることで、会社への理解だけでなく自分自身が会社で活躍できることをアピールできたと思います。志望動機をとおして、「自分たちの会社に合いそうだな」と思ってもらうことが大事だと思います。
私が伝えた、社風との親和性に焦点を当てた志望動機は下記の内容です。
「私には、人の役に立つ新たな技術を開発したいという思いがあります。この目標に対して、最大限自分の強みを活かすことができる環境が御社にあると感じたため、御社を志望いたしました。
実際、夏に御社でおこなわれた2週間のインターンシップに参加させていただき、AI技術に関する研究開発に触れることができました。その場においても、安心や快適さを実現するための技術開発に挑戦し続けている御社の姿勢を感じ、さらに御社への想いが強くなっていきました。
また、役職など関係なく議論をし合っている姿を多く拝見し、とても風通しの良い社風であることを実感しました。そのような環境において、これまで研究を通じて培ってきたAIに関する知識と、目標に向けて努力できるという強みを活かしていきたいと思います。
自分のスキルを活かして発信・議論していくことで、より人の役に立つ技術の開発を実現し、御社の挑戦にも最大限貢献していきたいと思っています」
志望動機で社風とのマッチを伝えるために、企業の公式サイトを熟読したこと・自分の望むキャリアを築くうえで志望企業の環境が合っていると感じたことを話しました。以下が実際に答えた内容です。
「御社の企業風土に魅力を感じたため、御社を志望いたしました。実際に、公式ホームページにあった社員の声を拝見し、どんな業務の中でもデータ活用をしていく文化があるということ、誰でもデータ活用ができる環境があることを知りました。データの引き出しや分析ツールが多数存在しているということが、私の知的好奇心を刺激し御社への想いが強くなっていきました。
加えて、「常に挑戦し、成長する」という姿勢が企業全体で大切にされていることから、自分自身のキャリア実現においても適した環境だと感じました。
さらに、決算報告書のわかりやすさからも、御社のデータ分析に関する解像度の高さを感じました。わかりやすく内容が可視化されていたのに加え、利益の増減要因の分析や市場分析の結果など、細かいところまで詳細に書かれていました。これらの強みを持つ御社で、データの本質を見極められる人材として活躍したく思い、御社を志望しております。」
社風の良し悪しは人によって異なる! 自分×企業の相性を確かめていきいきと働こう
就活の段階から、志望企業の社風を知っておくメリットを感じることはできましたか。社風に対する理解度が低いと、早期退職につながってしまうことすらあるのです。社風がわかる7つの方法を試して、社風に関する情報を手に入れてみてくださいね。
ただし、社風を「知る」だけでは足りません。自分に合う社風で働けてこそ、就活の結果に満足することができるのです。自分の行動パターンなどを知る自己分析を同時におこないながら、相性の良い企業で前向きに働けるようにしてくださいね。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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私が勤めている製造業界の企業では、「無駄を徹底的に減らすこと、改善点をすぐに共有し話し合うこと」が社風として根付いています。この社風は、「仕事をするうえで効率を常に意識し、自分と周囲により良い影響を与えたい」という私の価値観と親和性が高いと感じています。
実際、業務内容としても、幅広い部署の人とかかわりあい、製造関係の折衝をおこなうことが多いです。業務中は、上下関係や役職に関係なく意見を交わすことができますし、役職のない社員の提言がきっかけに改善がなされていくことも多々ある業務環境です。「自分も事業に大きく貢献できている」と感じられるので、自分にマッチした職場だと感じています。