働きたくない・人と関わりたくないを解決する4ステップ|体験談付き

みんなのリアルな悩みを大公開「働きたくない・人と関わりたくない」今の気持ちを軽くする4ステップ

働きたくない・人と関わりたくない気持ちの解消には状況整理から冷静な対応をしよう

「人と関わるのが嫌で働きたくない……」
「人と関わる仕事をしたくない」

仕事をしていると、人間関係で嫌な思いをしてしまい、人と関わるのが億劫になることがあります。一度マイナスな気持ちが浮かんでしまうと切り替えるのはむずかしく、解決したくとも、どう動くべきかわからず悩む人もいるのではないでしょうか。

仕事に対して、働きたくない・人と関わりたくないと悩むときは、自分がなぜそう感じたのか、根本的な原因を見つけてアプローチすることが大切です。

この記事では、働きたくない・人と関わりたくないと、仕事や職場との向き合い方に悩む状況の対処法を、体験談をもとに解説します。

嫌な気持ちに向き合うための一歩は踏み出しづらいと感じるかもしれませんが、今の状況を一刻も早く解消するために、少しの勇気を出してみましょう。

自分だけじゃない? 先輩が働きたくない・人と関わりたくないと悩んだリアル体験談

人と関わるのが嫌で仕事に行きたくないと悩んでいると「こんな気持ちになるのは自分だけ?」と劣等感を感じてしまうこともありますよね。しかし、人間関係がきっかけで働くことが嫌になる人は決して少数ではありません。

実際に、ビズヒッツが「仕事に行きたくない理由に関する意識調査」で全国の働く男女500人へ仕事に対する調査をおこなったところ、91.2%の人が「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答しました。

さらに回答者に詳しい理由を調査したところ、約34%もの人が「人間関係に悩みがある」と答えたのです。仕事が嫌だと感じる人の3人に1人が、人間関係で悩んでいることがわかりますね。

仕事に対して、働きたくない・人と関わりたくないと感じるのはおかしなことではなく、自分が悪いわけでもありません。これから解決に向かうためにも、同じ悩みを乗り越えた人の体験談に耳を傾けて、まずは自分の気持ちを前向きにしてみてくださいね

「働きたくない・人と関わりたくない」と悩んだ体験談を紹介

S・S
S・S
青山学院大学/文学部
復職しようとしたが仕事が苦痛になり自分を責めて悩んでいた

私は休職から復職をするための面談で、「働きたくない・人と関わりたくない」という状況になりました。面談が終わった瞬間に「働きたくない」「この会社の人と関わりたくない」と号泣し、一方で、本当は働かなければならないのにそう思えない自分が悔しくて、つらかったです。あらためて冷静になってみて、自分が傷ついた場所に戻りたいと思う人は少ないのではないでしょうか。最終的に私は、「働きたいけど今の会社では無理。働く場所を変えたらまた頑張れるかもしれない」と考え、転職をしました。

自分の気持ちを受け止めることから始めてみて
もし今仕事が億劫に思う人がいたら、どんな要因があってそう思うのかを整理してみましょう。解決するために何が必要なのか、未来に目を向けてみることが、前に進む一歩になりますよ。「働きたくない・人と関わりたくない」と感じるのは原因があります。解決するためにも自分を責めるのではなく、その気持ちは事実として受け止めて、解決策を考えましょう。

K・A
K・A
青山学院大学/総合文化政策学部
自分自身も仕事が嫌で悩んでいた

自分がもし大金持ちで不労所得だけで生きていけるなら、「今の仕事を辞めて家に閉じこもり趣味だけに没頭したい」と考えるほど、労働や人と関わることが好きではありません。しかし現実は、働いてお金を稼がなければ生活できないため、営業職からエンジニア職へと転職し、少しでも人と関わらずに済む職種を選びました。営業職では毎日知らない人と話し、明るいキャラクターを演じなければならず、大きな負担を感じていましたが、エンジニアになってからは、話すのは基本的にチームメンバーのみなので、非常に気が楽になりましたね。

自分を責めるよりも過ごしやすい仕事選びをしよう
世の中には、人とあまり関わらなくても続けられる職業もあります。自分を責めてしまうほど追い詰められるような仕事を続けるよりも、なるべく人と関わらないで済む職業を探すことを強くおすすめしたいです。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
仕事や人との関わりに嫌気が差して自分を責めたことも

私もできることなら仕事はせず、好きな人とだけ関わって生きていきたいなと思うときがあります。そういう気持ちになると、なんだか罪悪感のような気持ちが付きまとってしまいます。さらには、自分が社会に上手に適応できていない、ダメな人間なんじゃないかと感じ、つらくなります。

「働きたくない」と考えるのは決して自分だけではない! と考えてみよう
「働きたくないし人と関わりたくない」と感じると、みんな楽しそうに仕事をしているように見えて、余計に自分と比べて落ち込んでしまいます。しかし、私とあなたが仕事へ悩みやしんどさを感じているように、周りにも同じ気持ちを抱えている人もいるのではないでしょうか。

私自身、同じ職場で働く先輩にふと弱音を吐いたことがきっかけで「私も一緒! 本当に毎日しんどいし、最近は土日も家でずっと寝てるよ」と先輩の気持ちを知る機会がありました。自信があって楽しそうに見える先輩でも、同じ気持ちを持っているのかとホッとしたことがあります。実際に気持ちを打ち明けることが難しくても「もしかしたら同じかも……」という目線で周りを見ると、少し気持ちが軽くなるかもしれません。

「働きたくない」「人と関わりたくない」と感じてしまうは、自分のメンタルが弱いからだと考えている人はいませんか。そんな人には以下の記事を読んで、悩んでいるのは自分だけではないことを知って気持ちを切り替えましょう。
メンタルが弱い人が持つ5つの才能|社会人が教える弱点克服法とは?

働きたくない・人と関わりたくないときはどう動いた? 当時のエピソードを聞いてみた

人は悩みを抱えてしまうと、嫌な気持ちやマイナスな考えに思考が占領されてしまい、解決策を考える余裕が少なくなる傾向にあります。

「働きたくない・人と関わりたくない」と悩む人も同様に、嫌な気持ちは明確になっているものの、どのように解決すれば良いかわからなくなっているのではないでしょうか。

余裕がない状態で一から解決策を考えるのは非常に難しく、上手く進まなければさらにストレスがかかる場合もあります。そのため、まずは同じ経験を乗り越えた人がどのように解決をしたのかを聞いてみて、実践できそうな方法を真似してみるのがおすすめです

同じ悩みを抱えた人の数だけ解決策もあるので、きっと自分に合ったものが見つかるはずです。体験談を味方に付けて、これからの動きをイメージしてみてくださいね。

K・U
K・U
名古屋学院大学/経済学部
好きだった仕事がストレスから嫌いになってしまった……

自分は人との会話と自動車が好きということで、自動車ディーラーで営業職の仕事をしていました。しかし、なかなか契約が取れず、上司からもキツく当たられ、精神的にストレスを抱えてしまいました。それからは「どうせお客様と話をしても聞いてもらえない」「電話をかけても切られてしまう」と思いはじめ、人と話すことが嫌になっていきました。比例して業務へのモチベーションも上がらず、仕事への嫌悪感は増すばかりでした。

上司のアドバイスで解決に進むように
そんなある日、仲の良かった上司から「契約は取ろうとせず、困っているお客様を助けるつもりで仕事しなさい」とアドバイスをいただきました。参考にして仕事に取り組むと、お客様と仲良くなり、人と話すことが楽しくなっていきました。

さらに契約を取れたお客様から、別の方のご紹介をいただき、結果にもつながりました。「お天道様は見ている」という言葉があるように、皆さんも困っている人を助けることで、いつか必ず自分に返って来ると思います。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
頑張りが評価されず仕事が嫌に……思い切り落ち込んで切り替えた

仕事で、いくら頑張っても評価してもらえなかったり、年齢や性別が原因で認めてもらえなかったりしたタイミングがありました。そのような悪いことが重なった結果、「もう働くのも頑張るのも嫌だ……」と、引きこもりたいような気持ちになったことがあります。

私は、無理に気分を変えようとしても難しいタイプです。そのため、仕事が嫌になったときは業務は最低限こなし、思い切り落ち込む時間を作ることで休息を取りました。そうすると、落ち込んだ気分から「見返してやる」という気持ちに変わってくるので、そこから前向きな行動をとるように意識していましたね。そこから、明確な成果を出せば良いという考えに至り、部署内で1位の実績をとることを目標にしました。

次に進むには自分の気持ちを素直に受け止めてみよう
最終的に、どうしようもないことが原因で認めてもらえなかった職場は退職し、新しい職場へ転職する道を選びました。働きたくない・人と関わりたくないと思うときは、本当にどん底まで落ち込んでしまっている状況です。なかなか行動に踏み切るのが大変ですよね。

しかし、一度思い切って落ち込んでから力をたくわえ、それから行動に移すのも一つの方法なのかなと思います。良い結果を引き寄せるために、まずは無理せず、疲れた気持ちのままに休憩してみてください。

N・I
N・I
東北大学大学院/工学研究科
仕事へのストレスから人との関わりを避けるように……

メーカーの技術職として勤務していた当時、失敗が続いて仕事に対するモチベーションが低下すると、人との関わりを避けるようになりました。自分より成長が早い後輩への劣等感や、希望していた職務内容と異なる配属になった不満が原因です。当時は現在の環境を変えるか、現部署のまま解決策を考えるべきか選ぶことが困難で、1人で抱え込む生活が続き、体調へも影響が出ていました。

このままではいけないと周囲を頼り解決へと向かった
そうして働きたくない・人と関わりたくないという悩みを抱えるうちに、「このままでは、何もできないままリタイアするのではないか」と不安になり、思い切って同僚や医療機関に相談することに。その結果、同僚も実は同じ悩みを抱えていたことがわかり、参考になる提案や助言を数多くいただきました。

医療機関では自己分析を進められ、通院を通じて自分の思考の癖や、モチベーションの根源を徐々に理解することができました。最終的には部署転換を申し出て、以前より格段に良いモチベーションを保てる環境で業務を続けられています。仕事がつらい状況から今に至るまでを経験し、「悩んだときはすぐに周りを頼るべきだし、それは悪いことではない」ということがわかりました。皆さんも1人で抱え込まず、気の許せる人に相談することで、悩みは必ず解決できると思います。

4つのステップで解決! 働きたくない・人と関わりたくない気持ちの改善方法

働きたくない・人と関わりたくない気持ちの改善方法

働きたくない・人と関わりたくないと感じる人は多く、その数だけ悩みを乗り越えた人もいることがわかりました。気持ちを前向きに切り替えることができれば、次は今の状況を改善する方法を知っていきましょう。

ここからは、働きたくない・人と関わりたくない状況の解決策の概要を4つのステップで解説します。まずは全体像を捉えるつもりでチェックしてくださいね。

ステップ①働きたくない・人と関わりたくないと感じた原因を整理する

働きたくない・人と関わりたくないという悩みは、職場内のトラブルや仕事のミスなど、人それぞれ根本的な原因が隠れています。悩みの早急な解決を目指し、同じ状況を繰り返さないためには、元となる原因を明確にしたうえでの対処が大切です。

原因の深掘りは嫌な体験を思い返す行動になるため、やりたくないと感じる人もいるかもしれませんが、勇気を持って早急な解決を目指すための一歩を踏み出してみましょう

後半では、よくある状況と照らし合わせながら、短時間で原因解明ができるように解説します。自分の気持ちを整理するサポートとして、ぜひ参考にしてみてください。

ステップ②状況改善の最終目標を決定する

根本的な原因が明確になれば、状況を改善する目標を考えます。働きたくない・人と関わりたくないという気持ちの中でも、人によって解決のゴールは異なります。自分にとってどう改善すれば理想なのかを整理し、解決に向かう指標を作りましょう。

目標を考えようとすると「本当に実現できるのかな……」と不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。ステップ②は自身の考えを素直に言葉にする段階のため、解決できるのかについてまで悩む必要はありません

経験者のアドバイスと具体例を参考にしながら、最善の状況をイメージしてみましょう。

ステップ③目標までのアプローチを考える

改善したい状況がイメージできれば、目標達成に適切な解決策を考えていきます。

解決策があいまいなままだと、効果的な行動が取れず、なかには状況が悪化することもあります。自分の改善したい状況を目指すためにも、何が一番適切なのか整理して、いち早く今の悩みを解決しましょう

記事後半では、目標別の解決策も紹介するので、自分がステップ②で決めた最終目標に近い状況のものから探してみましょう。

ステップ④アプローチするための具体的な計画を練る

解決策が決まれば、あとは詳細な行動を計画します。最終目標から直近の行動まで逆算して考えていくと、段階的にやるべきことが明確になるでしょう。

働きたくない・人と関わりたくない状況の改善には、綿密な計画が必要です。いつまでに・なにを・どのように行動するのか、あと一歩具体的にすることで、早急な解決を目指せます

記事後半では参考例を出しながら解説するので、一緒に手を動かしながら計画表を作成してみてくださいね。

ステップ①近い状況から考えよう|仕事・人と関わりたくないと感じる原因を分析

ここからは、大枠として紹介した解決方法の詳細を解説します。

まずは働きたくない・人と関わりたくない根本的な原因を解明しましょう。いきなり答えを見つけ出そうとせず、段階的に「なぜそう思ったか」を追求していくことがポイントです。

参考として、Aさんの原因の見つけ方は次のようになります。

原因解明に効果的な「なぜ」の深堀り方法

Aさんの場合、働きたくない・人と関わりたくない根本的な原因を突き詰めていくと、Bさんの態度がきっかけであることがわかりますね。

ここからは、よくある状況から考えられる、働きたくない・人と関わりたくない原因を紹介していきます。掘り下げて分析する前の具体例として、自分に近い状況をチェックしてくださいね。

みんなが考えた「働きたくない・人と関わりたくない」といいう気持ちの原因

キャリアステージ編集部

働きたくない・人と関わりたくないと感じた一番の原因は何だったと思いますか?

K・U 名古屋学院大学

営業職をしていた当時、誰とも関わりたくないと感じるのは、仕事に対するモチベーションが上がらないときでした。仕事が嫌になったときは、ただ自分の自動車の中でボーッと過ごしていましたね。

D・M 成城大学

営業の仕事をしていた前職では、人間関係の悪さが原因で、人と関わることが億劫になりました。転職活動中も人との関わりが嫌で、接客自体を辞めようとも思っていましたね。

K・A 青山学院大学

もともと内向的で、人との関わりにストレスを感じる性格であったことがおもな原因だと思います。自己分析が不十分だったため、自分の特性を見抜けずに営業職に就いてしまいました。その結果、自分にはこの職種が合わないとようやく気付くことができましたね。

特定の人物への嫌な気持ちが仕事に影響している

該当する状況
・職場の特定の人物と顔を合わせるのがつらい
・上司や同僚からの態度が冷たく仕事が進まない

働きたくない・人と関わりたくないという悩みの根本に、「〇〇さんと上手く話せない」「〇〇さんの態度が怖い」といった個人への気持ちが関わっているケースです。例で紹介したAさんは、このケースに該当します。

職場に苦手な人や、接していて嫌な気持ちになる人がいると、仕事もしづらく職場へむかうのも億劫になってしまいますよね。なかには、話すのを避けるうちに仕事のミスへつながってしまい、さらに嫌な気持ちが加速するきっかけになることも。

このように、今の嫌な気持ちの原因が職場全体の人間関係だと感じているものの、深掘りすると1人に対する気持ちである可能性もあります。効果的な解決策を見つけるために、一番の原因は何なのか明確にしておきましょう

嫌いな上司や苦手な上司がいる場合、仕事にどうしてもやる気が起きないという場面もあるでしょう。以下の記事では、嫌いな上司への対応方法を経験者の意見とともに紹介しています。
嫌いな上司にどう対応した? 社会人が語るスマートな対処法

周囲と自分を比較した劣等感から仕事や人へ関わるのが嫌になっている

該当する状況
・人と比べて「自分はできない」と感じて仕事をするのが嫌になっている
・失敗して上司から怒られるか不安になり、職場へ行くのが嫌だ
・周囲の目も気になって職場へいきたくない

仕事をしていると「あの人と比べて自分はできない」と劣等感を感じ、人と関わりたくないと考えてしまうことがあります。特に、同僚や同じチームに優秀な人物がいると、自分をより強く責めるようになってしまいますよね。

周囲との比較で働きたくない・人と関わりたくないと感じているケースでは、自分の考え方や感じ方を変えることが効果的です。今の環境を変えるよりも、自分がどうすると居心地が良くなるかに注目して改善を目指しましょう

仕事がなかなか覚えられず、周囲の人に置いていかれているのではないかと焦ることもあるでしょう。以下の記事では、社会人の先輩が教える仕事を覚えるコツを紹介しています。
仕事が覚えられない|社会人の先輩が教える解決策12選を解説

対人コミュニケーションや働くこと自体が苦手で会社へ拒否感を抱いている

該当する状況
・もともと人と接するのが嫌いだが、やむを得ず仕事していた
・働くこと自体が嫌いだがお金のために就職した
・就職してから人や仕事が嫌いと気付いて職場が嫌になっている

仕事の種類や職場環境に関わらず、そもそも対人が苦手で、無理をして今の環境に身を置くストレスから、働きたくない・人と関わりたくないと感じているケースです。

人と接することが苦手でも、仕事をしていくなかでは、誰かとかならずコミュニケーションを取らなくてはいけません。

さらに、就職後間もないと覚えることも多く、慣れない環境下でストレスが溜まりやすい状況になります。努力して慣れようとしても、仕事が嫌になってしまう人もいるでしょう。

本質的に人や仕事が苦手な人は、100%の改善を目指すことは難しい場合もあります。しかし、今よりも状況を楽にすることは可能です。自分にとってどんな状況が最善なのか、優先順位を考えながら改善を目指しましょう。

精神的な病気にかかってしまっている

該当する状況
・仕事のことを考えると眠れない日々が続く
・食欲不振や情緒不安定なときがある
・衣服や身だしなみの乱れに気付かなくなってきた

直近の自分の行動をノートに書いて振り返り、不眠・食欲不振・情緒不安定など、心身に影響が出ていれば、精神的な疾患が原因であるケースも考えましょう。

特に適応障害やうつ病などは、自分で判断がつきづらく、気付かずに進行している場合もあります。働きたくない・人と関わりたくないと悩む気持ちは、人間関係以外も原因になることを視野に入れて判断するのが大切です。

自分の状況がわからないときは、信頼できる人や専門家に相談して、客観的な視点で判断しましょう。「自分は大丈夫」と思っていても、気付かないうちに目に見えないストレスが溜まっていることもあるので、無理は禁物ですよ

どうしても仕事が辛いと感じている人にはこちらの記事もおすすめです。経験者の気持ちの切り替え方や乗り越え方について紹介しています。
仕事が辛いときみんなはどうした? 経験談から知る対処法3ステップ

ステップ②自分が一番どうしたいか考えよう|改善の最終目標を決めるポイント

根本的な原因がわかれば、次はどのような状況に変えたいかを明確にしましょう。ここでのポイントはできる・できないで考えるのではなく、自分が今一番どんな状況に改善したいかを想像することです。

自分の気持ちを言語化するのは難しい部分もありますが、改善したい状況は人によってさまざまで、目標次第でアプローチも異なります。

今の気持ちを確実に解消するためにも、次で紹介するポイントと体験談を参考に、一つずつ書き出してみてくださいね。

当時どのように自分の気持ちと向き合った?

D・M
D・M
成城大学/経済学部
まずはどんなことでも行動に移してから気持ちを徐々に整理していこう

働きたくない・人と関わりたくないと感じていたときは、悩みに対し「考えたくない」「どうしたら良いかわからない」と感じたことはよくありました。

私の場合は「まずはこれをやってみたらどうなるだろう」と、とりあえず動いてみるようにしていましたね。行動した結果、やっぱり違うと思ったら、1日で辞めることもあります。私は直感を信じるタイプの人間なので、違和感を覚えたことは大体その後うまくいきません。

そのため、やり始めたことに対し、直感で違うと思ったらその場で軌道修正するようにしていました。ほかには、行動のきっかけや動機など、過去の気持ちを掘り起こすようにしていました。自分の気持ちと常に向き合い続けることで、今も営業をずっと続けられていると思っています。

A・A
A・A
天理大学/国際学部
自分では解決できなかったためマネージャーに相談しながら改善した

働きたくないと感じたことは何度もあります。それで周りにも迷惑をかけてしまったこともありますが、そのときは自分自身を制御できずにいました。当時は自分でうまく気持ちを整理できなかったため、仕事に悩む私を見かねて話を聞いてくれたマネージャーに、ありのままを正直に話しました。やりたくないと思う一方で、お客様から喜んでもらえると嬉しいことなど、マネージャーには素直に話すことができましたね。

話してみるとスッキリもするし、マネージャーが「本当はこうしたいんじゃないか」と私の気持ちを整理してくれました。その後も、私の業務が良くなれば評価し、悪いときは注意もしてくれるマネージャーのおかげで、働きたくない気持ちは改善していきました。

ステップ①で見つけた原因をどんな状況に変えたいか考える

改善したい状況を上手く想像するには、ステップ①で掘り起こした原因と結びつけて考えるとスムーズです。

Aさんの「働きたくない・人と関わりたくない」の場合

ステップ①で見つけた根本的な原因
Bさんが冷たく会話するときに緊張してしまうため、仕事がうまく進められない。

改善したい状況
①Bさんと話しやすくなる
②Bさんと関わらない部署やチームに異動する
③Bさんと違う会社で働く
④周りに悩んでいる状況を知ってサポートしてもらう

Aさんの原因から連想してみると、4つの改善状況が考えられます。人によっては①だけの場合もあれば、①も④もかなえたいと考えるときもあるでしょう。

改善したい状況は複数あっても問題ありませんが、なにから手を付けるべきか混乱しないよう、優先順位をつけておく必要があります

たとえば、①の「話しやすくなる」と③の「違う会社で働く」は、一度に実現が難しい状況ですね。そのため、どちらの改善を大事にするか、自分のなかで整理しておく必要があります。

この段階では、改善を実現できるかよりも、自分がどうしたいかを考えることが大切です。とはいえ、一度に達成が難しい条件がある場合は、優先順位を付けたうえで次のステップに進みましょう。

実現可能かよりも自分の気持ちを素直に言葉にする

改善状況を考えていると「私にはできない……」と、不安になってしまうこともありますね。

状況をより良く改善するには、まず自分の中で100%の希望を明確にする必要があります。80%の目標を最大値にしてしまうと、どれだけ頑張っても自分の希望は8割しかかないません。

自分の正直な気持ちに気付くことができるのは、自分自身だけです。実現可能かどうかは後ほど整理できるので、まず自分にとって最善の状況をイメージしてみてくださいね。

周りにも頼りながら考えをまとめる

「人と関わりたくない・働きたくない」とつらい気持ちを抱えている状況で、改善目標を想像するのは難しい人もいますよね。そんなときは1人で考えず、周りに頼りながら考えてみましょう。

周囲へ相談するのが難しい場合は、厚生労働省の「総合労働相談コーナー」や「こころの耳」と言った外部サービスの利用が可能です。プライベートを守りつつ、今の気持ちを整理することができますよ

友人や先輩に相談するときは、同じ職場以外の人を選び、対等に話を聞いてくれる人物であると良いでしょう。1人で解決できない人は決してめずらしくなく、周囲を頼る勇気も大切です。

ステップ③目的別| 働きたくない・人と関わりたくない状況の解決策4選

自分の気持ちを整理し、改善したい状況が明確になれば、目標に向けて適切なアプローチを考えましょう。次では、目標別の解決策を紹介するので、自分の希望に近いものをチェックしてみてくださいね。

また、解決策を考えるときは、実際に行動した人の体験談が非常に有効です。リアルな解決方法を聞いて、自分の動きをイメージしながら実践可能な方法を考えましょう。

周囲や仕事との向き合い方を変える

該当する目標
・特定の人物との関係を改善したい
・特定の人物とうまく距離をとりながら仕事がしたい
・対人が苦手な自分を克服したい
・周りの目を気にせず仕事がしたい

今の環境を変えないまま、状況を改善したいと目標設定した人は、自分自身の考え方や行動を変えてみると良いでしょう。

向き合い方の変化例
目標 向き合い方の改善内容
特定の人との関係を
改善したい
第三者の力を借りながら関係構築する
相手と仕事以外の会話もしてみる
特定の人物とうまく距離を
取りながら仕事をしたい
メモやチャット機能を使い直接話す機会を減らす
話しかける時間帯を決めておく
対人が苦手な自分を克服したい 簡単な行動改善を取り入れる
周りの目を気にせず
仕事がしたい
自分の成長過程を明確にする
仕事に集中するように意識する

たとえば「対人が苦手な自分を克服したい」という場合は、いきなりコミュニケーションをスムーズにすることは難しいでしょう。そのため「積極的に自分から挨拶をする」「人の目を見て話すようにする」など、いつもより少しだけ頑張った行動を取り入れてみることがおすすめです。

「周りの目を気にせず仕事がしたい」と考えた人は、比較対象を周囲ではなく自分にしてみましょう。たとえば、入社時と今の自分の作業スピードの違いを考えてみるだけでも、どれだけ頑張っているのか自分を認められるきっかけになり、自信へとつながります。

このように、これまでの自分の行動に少し変化を加えてみることで状況の改善を試みます。

いきなり大きな変化をもたらすのではなく、少しずつ・段階的にを意識することで、ストレスなく取り入れられるでしょう。自分の気持ちに無理をせず、業務に影響が出ない範囲でやってみてくださいね。

キャリアステージ編集部

悩みに対して仕事の向き合い方を変えてみるという方法を取った人がいれば、どのようにして意識を変えていったかを教えてください!

K・U 名古屋学院大学

私が働きたくないと感じるのは、仕事に対してモチベーションが上がらないときです。モチベーションが上がらなくなったら、無理に仕事に向き合わず、一度仕事から離れるようにしていました。

D・M 成城大学

悩んだときは、「自分の人生なので少しくらい自分勝手になっても良い」と思うことが大切と感じています。以前、仕事が嫌で悩んだとき、1日だけ人と関わらない仕事をしてみようと別の業務に挑戦しました。結果、自分には合わないと感じ退屈になり、「頭を使わない状態が続くと老化しそう」と感じて、すぐに辞めました。自分勝手な考えですが、とにかく試すというのは大事だと思います。

S・K 4年制大学

無理して向き合おうとしても、良い結果につながらないことが多かったので、一度思い切って仕事と向き合うのをやめていました。休める状況であれば1日だけ有休を使ったり、難しければ最低限の仕事だけこなし、早々に帰って自分の時間を取るようにしていましたね。

会社内での環境を変える

該当する目標
・特定の人と関わらない環境に移りたい
・人と関わりが少ない環境へ異動したい
・自分に合った仕事をしたい

今の環境を会社内で変えるには、主に部署かチームの異動をする形が考えられます。しかし、申請をするときは明確な理由が必要となるので、環境を変えたい気持ちが説明できるように、事前の準備が必要です

異動の申請は、直属の上司や人事担当へおこないます。落ち着いて話を聞いてもらうためにも、まずはアポイントを取って時間を確保してもらいましょう。

加えて、ただ単に要望を伝えるのではなく、考えに至った過程と努力した結果を伝え、説得力を持たせることが大切です。

異動を申請するときに伝えるべきポイント

・結論(異動したいこと、希望があれば異動部署)
・経緯(なぜそう考えたのか、きっかけや出来事)
・改善姿勢(自分で改善に動いたこと)
・考えるまでの期間(どれくらいの期間改善を試みたか)

申し出るのではなく、相手に交渉をするつもりで入念に準備をして、自分の希望ができるだけ叶うようにしましょう。

キャリアステージ編集部

悩みに対して環境を変えるといった方法を取った人がいれば、状況を詳しく教えてください!

D・M 成城大学

上司の人間関係が悪かったときは、部署異動をさせてもらいました。その後も人間関係が悪く、メンタルがかなり疲弊し、退職後に「人と関わりたくない」と思うように。そのため、転職時には人と関わらない仕事を体験してみました。

A・A 天理大学

どうにも働きたくなく、やる気が出なかったとき、1カ月だけ違う店舗に行かせてもらいました。そうすると、今までの店舗の良さや、違う店舗の新鮮さで見事に意欲が戻ってきましたね。

S・K 4年制大学

自分ではどうしようもないことが原因だったときは、思い切って転職する道を選びました。当時の合わない環境とは違う会社に転職することで、自分自身のモチベーションも大きく回復しました。

会社から一旦距離を置く

該当する目標
・特定の人と関わらない環境に移りたい
・自分に合った仕事をしたい
・周りの目を気にせず仕事がしたい

特定の人と関わらない環境に移りたい・仕事から逃げたいという目標を考えた人は、冷静になる時間を取るために、一旦会社から距離を置くのがおすすめです。休職・有休消化などで長期的な休みを取り、仕事以外のことを考えることで気持ちをリフレッシュさせるのが良いでしょう。

働きたくない・人と関わりたくないと強く感じている状況では、今すぐに職場を辞めてしまいたいと感情的になることもあります。しかし、勢いで転職するとまた同じ悩みにぶつかることもあるので、まずは一時的に嫌な気持ちになる場所から離れ、今後の動きを考える余裕を作り出してから、行動しましょう

気持ちがリフレッシュして落ち着けばそのまま仕事に復帰し、嫌な気持ちが変わらなければ、冷静になった状態で転職や部署移動などに動き出すと良いですよ。

キャリアステージ編集部

悩みに対して会社から距離を置く方法を取った人がいれば、状況を詳しく教えてください

K・U 名古屋学院大学

どうしても働きたくないときや、モチベーションが上がらないときは、次の日はみっちり働くことを自分の中で条件とし、朝から夕方まで何もアポイントを入れずにただひたすらボーッとして仕事を忘れるようにしました。

S・K 4年制大学

あまりにもしんどくて、仕事にならないほど落ち込んだときがありました。当時は、有休を取ったり外出先から直帰するなどして、自分の時間を多く確保できるようにしていましたね。

働きたくない・人と関わりたくない人に向いている仕事へ転職する

該当する目標
・職場自体が合わないので会社を辞めたい
・自分の性質に合った仕事をしたい
・人と関わらない環境で仕事をしたい

対人が苦手で人と関わることを辞めたい・自分に合った仕事がしたいと考える人は、転職で状況の改善ができないかを検討しましょう。

人と関わりたくない気持ちが強い場合は、フリーランスとして独立することで、自分の働く環境や相手を選びやすくなります。その反面、収入を安定させる大変さや、自分1人で業務を完結しなくてはいけない難しさもあるため、独立するときは良い面・悪い面も知っておくことが大切です。

別の企業に転職する場合は、在宅ワークが可能な仕事など、人と関わりの少ない仕事を選ぶのも一つの手段でしょう。ただし、仕事をする以上は必ず誰かと関わりを持つため、コミュニケーションがゼロになることはありません。加えて、個人で完結できる仕事は、それだけ業務の規模も小さくなるため、収入が低くなりやすい傾向にもあります。

今の環境を変えるときは、優先順位を決めてからリスクも踏まえて動くと、後悔のない転職へつながります。自分にとってどんな状況が最善になるのか、じっくり考えてから動き出しましょう。

転職するときに自分にとって何が適職なのかは自己分析が重要です。こちらの記事で詳しいやり方を紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
転職成功者はどう自己分析した? おすすめの方法と活用のコツを解説

キャリアステージ編集部

悩みに対して転職という選択肢を選んだ人がいれば、どのような仕事からどのような仕事に転職したのかを教えてください

K・U 名古屋学院大学

常に社内外問わず人と関わりを持っている営業職から、人との関わりが少なく、社内のサポートがメインの事務担当に転職しました。

D・M 成城大学

営業職から同じ営業職に転職しました。ただし、転職活動初期では人と関わりたくないと思っていたので、違う職種を検討し一度体験したものの、辞めることに。このような経緯を経て、営業職を続けることにしました。

K・A 青山学院大学

営業職からエンジニア職に転職しました。以前はテレアポを担当していたため、毎日知らない人に明るく電話をかけなければならず、かなりの負担を感じていましたが、エンジニア職では社内の人と業務内容について話すだけで済むため、とても楽になりましたね。

ステップ④冷静な対処が重要! 目標達成のための計画の作り方

原因・改善目標・アプローチのすべてが明確になった段階で、目標達成に向けた改善計画を立てていきましょう。

目標までの行動がわかると「計画は必要?」と考えてしまいますが、嫌な気持ちを抱えていると、一刻も早く改善したいと感情的になってしまうこともあります。時間をかけて考えた目標まで走り切れるように、あともう一段階念入りな準備をしておきましょう。

今回はAさんの状況を例に出しながら、具体的な計画の立て方を解説していきます。

Aさんの場合
現在の状況 ・同じ部署のBさんとコミュニケーションが取れず、仕事が上手く進まない
・次第に仕事全体が億劫に感じてしまっていて
「働きたくない・人と関わりたくない」と悩んでいる
ステップ①
原因解明
・特定の人物への気持ちが仕事へも影響している
(Bさんの態度が冷たく緊張して会話ができない)
ステップ②
目標設定
・Bさんと関わらない環境で働きたい
・自分の性質に合った仕事がしたい
ステップ③
解決策の確定
・自分に向いている仕事に転職をする

ここまでで整理した情報をもとに、一緒に手を動かしながら計画を作ってみてくださいね。

①ステップ③の達成時期を決める

まずはゴールとなる目標達成の時期を明確にします。Aさんの場合、転職することが最終目標となるので、現状から考えて実現可能な時期を考えます。

一般的に転職にかかると言われている期間は1〜3カ月程度です。平均的な期間を参考にしながら「初めての転職だからじっくりと時間をかけたい」など、自分の状況を加味したうえで、達成時期を決めましょう。

達成時期はあくまでもこれからの行動を決めるための目安であるため、必ずここまでに達成しなくてはいけないというものではありません。ゴールまでの期間が決まっていると自分の気持ちも楽になるので、目標に沿って行動してみてくださいね。

②達成までに必要なことをリスト化する

次は、目標達成までに何をするべきか整理していきましょう。

Aさんの場合は、自己分析・応募書類の作成などやることが複数あると予想できます。必要なことがリスト化できれば、それぞれにどれくらいの時間がかかるのかも考えておきましょう。

Aさんの必要なこと
必要なこと 期間
自己分析 2週間
転職の条件決め 1週間
応募書類の作成 2〜3週間
求人検索(情報収集) 2〜3週間
面接対策 1週間

それぞれにかかる期間を考えるときは、いまの仕事や生活があることを踏まえて、余裕を持って考えることが大切です。

必要なことがうまく考えられない場合は、同じ経験をした人をロールモデルとして参考にしたり、目標達成の参考例を検索したりすることがおすすめです。

転職の場合は転職エージェントの利用をすると、何をやるべきかアドバイスを受けることも可能です。周囲もうまく頼りながら、なるべく早く状況が変えられるように準備を進めていきましょう。

③達成時期から逆算してスケジュールを決めていく

目標達成までに必要なことが明確になれば、達成時期から逆算してスケジュールを組んでいきましょう。

Aさんのスケジュール 目標達成時期:3カ月後(5月1日からスタート)
時期 やること
8月1日(ゴール) 新しい職場へ入社
7月1日 企業へ応募開始
面接対策
6月1日 応募書類の作成(続き)
求人検索(情報収集)
5月1日 自己分析
転職の条件決め
応募書類の作成

スケジュールを細かく考えられると、目先のやるべきことと達成時期が明確になるので、あとは行動するのみです。自分の中で考えが変わったり、状況の変化があったりした場合は随時スケジュールを更新し、臨機応変に進めていきましょう。

ここまで作成したものは、いまの状況を良くする、自分のための計画表です。

「うまく進まなかったらどうしよう」と不安になることもあるかもしれませんが、予定が変わったり、うまく進められなかったりしても問題はありません。途中で迷わないための道標として、一度やってみようという気分で作ってみてくださいね

転職準備に必要なものが知りたいときはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
転職準備みんなは何をした? 実体験から紐解く転職準備のススメ方

「今すぐにどうにかしたい…」明日からできる対処法を解説

明日からできる対処法を解説

ここまでは働きたくない・人と関わりたくないという悩みに対し、根本的な原因を突き止め、アプローチをする方法を段階的に解説しました。しかし、悩みを抱える人の中には「明日にでも目の前の状況を解決したい」と考えることもありますよね。

ここからは、今すぐの解決を求める人のために、即効性のある対処法を紹介します。一時的な解決の方法になるため、最終的には根本的な状況改善をすることがおすすめです。

今の嫌な気持ちを一旦和らげて次のステップにいくための方法として、ぜひ参考にしてみてくださいね。

仕事の後の「楽しみ」を用意しておく

人と関わりたくなくて職場が億劫に感じるときは、一日の終わりに楽しみを作ってみましょう。

「仕事帰りに美味しいものを食べる」「帰宅したら楽しみにしていた映画を見る」など、楽しいことを用意しておいて、仕事をそこへ辿り着くまでの過程にすると、嫌な気持ちも軽減されるのではないでしょうか。

毎日やると効果がうすれてしまうので、明日の出勤にどうしても気が向かず、休むこともできない状況などでぜひ試してみてくださいね

仕事環境に好きなものを取り入れる

働きたくない・人と関わりたくないことで仕事が嫌に感じてしまうときは、職場環境に自分の好きなものを取り入れてみましょう。

デスクに置く文房具やオフィス用品を変えてみたり、通勤服や靴を新調してみたりすると、気分も一新されます。会社規定の範囲で、自分の「好き」を取り入れて、働く環境を視覚から改善してみましょう

また、気分を良くするにはハンドクリームやお香もぴったりです。香水やアロマなどは職場によって使いづらいですが、匂いが控えめなものやハンカチに包んで間接的に使えるものであれば、緊張やつらいときに、ふと自分の好きな香りで落ち着くことができます。

新調するものを選ぶ時間から楽しく、気分転換にもなるのでおすすめです。

人との関わりを減らす工夫をする

人と関わることにストレスを感じてしまう場合は、対面で話す時間をできる限りカットするのも良いでしょう。

一方的な伝達や連絡事項の場合、テキストやメールでのやり取りを取り入れましょう。形にも残るのでミスを防ぐこともできますよ。

急ぎの用でない場合は、1日に周囲へ話しかける時間帯を決め、コミュニケーションを取る時間を限定してしまうのも一つの手段です。

ただし、業務の進行に影響してしまうと、上司や苦手な人から指摘が入り、仕事がさらに億劫になる可能性もあります。行動するタイミングを選ぶように注意しておきましょう。

目の前の仕事を徹底的にこなす

働きたくない・人と関わりたくないという気持ちを持ちつつも「仕事は仕事」と目の前の業務に集中して、その日をやり過ごしてしまう方法もあります。

仕事は基本的に成果が重要であるため、ミスなく業務を完遂できていれば、周囲からの指摘もなく必要以上にコミュニケーションを取ることもなくなります

今以上のストレスを増やさないためにも、まずは与えられている業務を徹底的に終わらせることに注力してみましょう。そうすると、仕事の時間も早くすぎ、終業まであっという間だと感じますよ。

仕事が終わらなくて困っている人は、こちらの記事で解決法を解説しています。仕事が終わらない状況を乗り越えた先輩たちの体験談とあわせてチェックしてみてくださいね。
仕事が終わらない人のお助け帳|体験談から知る乗り越え方と解決手順

状況は変えられる! 仕事・人と関わりたくない気持ちと向き合った経験者の今を調査

「いまの状況を変えたいけど、本当にできるかな」
「悪化するなら何もしない方が良い…?」

働きたくない・人と関わりたくない状況を変えたいと考えるものの、不安な状況の中で明るい未来を想像するのは少し難しいですよね。

動きたいのに動き出せない状況を変えるためには、自分の中で、改善の一歩を踏み出す勇気を持つことが必要です。同じ悩みを乗り越えた人の体験談を足がかりとして「自分もできる」と前向きな気持ちを持ってくださいね。

K・U
K・U
名古屋学院大学/経済学部
お金よりも時間や健康を重視した働き方が向いているとわかった

お金よりも時間や健康の方が大切だと感じるようになった結果、営業職から事務職の管理職へ転職した経験があります。

転職してからは、毎日仕事が楽しく残業もほとんどありません。休みもしっかり取れて、ワークライフバランスも良くなりました。また、仕事内容も変わったことにより自分はこういう仕事の方が向いていると新たに気付くこともできましたね。

D・M
D・M
成城大学/経済学部
悩みの解決には行動することが何よりも大切だと気付いた

上司との人間関係の悪さに耐えられず、異動申請をした経験があります。その職場を退職後も人との関わりが嫌になり、転職活動では、人と関わらない仕事を見るようになりました。

前職の経験を踏まえ、行動は起こすべきだなと思っています。我慢しすぎると心が崩壊するので、体験を伴い試行錯誤しながら逃げても良いと思いました。

働きたくない・人と関わりたくないときは後回しにせず今と向き合って早期解決しよう

働きたくない・人と関わりたくない悩みの原因の見つけ方と、解決するための方法について解説しました。

対人がきっかけで嫌な気持ちを抱えてしまうと、悩みが大きくなるにつれ、解決法を考える余裕がなくなってしまいます。状況を変えたいのにどう動けば良いかわからないときは、根本的な原因を明確にして、自分が一番改善したい目標に向かって適切なアプローチをおこないましょう。

感情的に動くと同じ状況を繰り返す可能性もあるので、焦らず一つずつ明確にして、早急な解決を目指してくださいね。

編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる