自己分析のやり方とメリットを知って確実に就活に活かそう! みんなはどう役立てた?
就活で自己分析をした方が良いことを漠然と理解していても、その重要性や実際の役立て方のイメージが湧いていない人も多いのではないでしょうか。
就活におけるメリットや明らかにすべき内容を意識しながら自己分析をすることで、自分の強みや価値観を的確に見出すことができ、就活に有利に働きます。「なんとなく、した方が良さそうだから」という心持ちで取り組むのはもったいないですよ。
この記事では、実際に就活生が「やってよかった」と感じたときのエピソードとともに、自己分析のメリットを説明しつつ、基本の自己分析方法や就活に活かすための具体的な方法、的確な自己分析結果を得るコツを紹介します。
また、いままさに選考真っ最中の現役就活生や内定者たちから、自らの体験をもとにした、自己分析に関するアドバイスを豊富に集めました。自己分析は就職活動開始から入社に至るまで、各タイミングの意思決定で役立つものです。ぜひ、今後控えている選考と照らし合わせて読み進めてくださいね。
自己分析をすることで、自分の価値観を再確認することができます。次の記事では、キャリアビジョンを描く際に自己分析をどのように活用したらいいのか紹介しています。ぜひチェックして、自分だけのキャリアビジョンを作成してみてくださいね。
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そもそも自己分析とは?
自己分析とは、「自分の性格や価値観、長所や短所を明らかにすること」で、主に就活や転職活動に用いられます。
これまでの行動や思考を振り返り、自分の価値観やなりたい姿を見出すことで、企業選びの軸を定めることができるのです。
また、就活では、自分ができることや実現したいことと企業の共通点を探し、書類選考や面接を通してアピールすることが内定への近道になります。強みや弱み、ポテンシャルを明らかにすることで、企業にアピールすべき自分との共通点や、貢献できる要素を見つけ出すことができるのです。そのため、自己分析は就活において欠かせない大切な作業といえます。
的確な自己分析を行うことで、未経験の業界へのキャリアチェンジをする先輩たちもいます。次の記事では、キャリアチェンジをした先輩たちの体験談を紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
面接で聞かれることを考える時に、自己分析以外にどんな準備が必要なのでしょうか。次の記事では、面接官に自分をアピールできる回答準備について紹介しています。気になる人は参考にしてみてください。
実際にどんな場面で役立った? 就活で自己分析をするメリット
自己分析が実際どう就活に活きるのか、あまり想像がつかないという人もいるでしょう。
就活経験者たちに、就活を進めるにあたって実際に自己分析が役立ったと感じたタイミングを聞いてみました。体験談を参考にして、自己分析の重要性を理解しましょう。
面接で「ストレスを感じたときは?」と聞かれてうまく言葉にできず悩んでしまいますよね。次の記事では、自己分析を行い、頭の中で思い浮かんでいるエピソードを言語化する方法などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
自分に合う企業を見極めやすくなる
自己分析では、キャリアプランや働くうえでの価値観を明確にします。将来なりたい姿や自分に合った働き方を洗い出すことで、自分にフィットする企業を見つけられるのです。
「面白そうだから」「有名な企業だから」などと、自己分析をしっかりせずに興味本位で応募を決めると、自分が仕事において譲れない条件やキャリアプランとのギャップを感じるかもしれません。その結果、せっかく内定を得たとしても、入社後に働きづらいと思うことが考えられます。
また、「その企業の商品が好きだから」「制度が魅力的だから」などのシンプルな理由で企業に関心を持つこともあると思いますが、その理由で終わるのではなく「なぜその企業の商品が好きなのか」「なぜその制度を魅力的に感じたのか」と自分の価値観や思考を深掘りましょう。そこまで掘り下げて考えることが、自分がよりいきいきと働ける企業を見つけ出す秘訣ですよ。
自己分析で自分自身を深く理解すれば、その中で譲れないものなどを踏まえて、深い逆質問をすることができるのではないでしょうか。次の記事では、二次面接の逆質問で、自己分析をどうやって活用するかを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
採用担当の目を引く書類作成ができる
自己分析で自分の強みや弱み、過去の経験を改めて整理することができます。それにより、自らのアピールポイントが際立つ履歴書やエントリーシート(ES)を作成することができるのです。
書類選考通過の秘訣は、採用担当が文面を見ただけで「この人に面接で話を聞いてみたい」と思える書類を完成させること。そのためには、筋の通った主張を述べることに加えて、自分にしか語れないエピソードをふんだんに盛り込む必要があります。
具体的なエピソードを盛り込むことで、多くの候補者がいる中でも印象に残る応募書類に仕上げられます。さらに、人物像が鮮明にイメージできるので、企業側が「自社で活躍できそうか」という視点で判断しやすくなるのです。
また、「誰にでも言えることではないか」「どの企業にも通じる内容だ」と感じられることを防ぐために、自己PRや志望動機には、自分の経験や感情をしっかり取り入れる必要があります。過去の経験やそのときの心境を明らかにする自己分析は、「自社にぴったりな人材だ」と感じられる書類作りに大いに役立ちますよ。
面接での発言に一貫性を持たせられる
自己分析は面接にも役立ちます。「志望理由」「自己PR」「就活の軸」「強みや弱み」に関する質問は、一次面接から最終面接まで、どの段階でも聞かれる可能性があります。自己分析でこれらを整理することで、選考を通して一貫した受け答えができるのです。
また、自己分析をしっかりおこなうことで、応募書類と一貫性のあるアピールができることもメリットといえます。自己理解がしっかりできていると捉えられ、好印象につながりますよ。
現役就活生たちに、自己分析が重要だと感じたエピソードについて聞きました。「自己分析をしっかりしておいてよかった」「自己分析が足りていなくて就活が難航した」などの意見が集まっているので、自己分析に取り掛かる前にぜひ確認してみてくださいね。
自己分析は、面接で「質問はありますか」と聞かれる、いわゆる逆質問の準備にも活用できます。自己分析の結果を活かし、逆質問を通してどんな自分をアピールするか定めるためにも、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
自己分析をすることで、商社での志望動機にどのように活用できるのでしょうか。次の記事では、自己分析から自分の強み特性を明確にする方法を紹介しています。気になる人は、チェックしてみてくださいね。
面接で「自分を一言で表すと」という質問に対して、一言でまとめる方法が分からず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。次の記事では、自己分析から自分の強みなどをみつける方法など、回答を作る上での4ステップを紹介しています。参考にしてみてください。
基本の自己分析方法9選|現役就活生がリアルにおすすめする方法もチェック
- 自分史
- マインドマップ
- モチベーショングラフ
- ジョハリの窓
- Will Can Must
- SWOT分析
- 自分への質問を繰り返す
- 診断ツール
- 自己分析に関する書籍
ここからは、自己分析の方法を9つ紹介します。特徴やより深掘りしたい内容に合わせて、自分に合うやり方を試してみてください。
現役就活生たちがおすすめする方法やその理由もチェックしてみましょう。
SPIの結果をもとに自己分析をすることもできるのではないでしょうか。次の記事では先輩たちが、SPIを使って自己分析をした方法について紹介しています。ぜひ、チェックしてみてください。
「働くことが怖い」と感じる理由を探す方法として、自己分析があげられます。次の記事では、自己分析からストレスを感じた出来事を探す方法を紹介しています。気になる人はチェックしてみてください。
①自分史
自分史は、幼少期から今までの自分を年表のかたちでまとめ、振り返る方法です。各年代で共通している価値観を見出したり、ターニングポイントを見つけたりして、仕事における考え方や興味関心を導きます。
下記の項目を参考にして、これまでの自分を振り返ってみてください。継続していたことの共通点からやりがいを感じられるシチュエーションを見出すことができたり、つらかったことを分析することによって自分に合う仕事探しのヒントになります。
洗い出す項目の例
- 特にうれしかったこと
- 特につらかったこと
- やる気がでたこと
- 失敗や挫折の経験
- 好きなことや熱中していたこと
過去のつらかった経験は、強く記憶に残っていることが多いと思います。そんなつらかった経験を振り返り、自分が大切にしていることを考えてみるのもいいでしょう。次の記事では、自分を知るための方法を紹介しています。参考にしてみてください。
②マインドマップ
マインドマップは、頭の中をマップ(地図)のように可視化する自己分析の手法です。中央にメインテーマを置き、その周辺に関連する物事を派生させ、地図のように広げていきます。
たとえば、メインテーマを「頑張ってきたこと」として、周囲に「勉強」「サークル」などの項目を置いていきます。そこから連想される言葉を配置していき、頑張ってきたことの共通点や特徴を整理しましょう。そうすると、自分はどのような状況だと力が発揮できるのか、どんなことがきっかけで熱中できるのかがわかるはずです。
③モチベーショングラフ
モチベーショングラフは、縦軸を時間軸、横軸を感情の振り幅に設定し、時系列で自分を振り返る方法です。「充実感を覚えたとき」「モチベーションが下がったとき」「持ち直したとき」などのポイントを中心に、そのときの感情やその状況で取り組んだことなどを、エピソードとともに思い出しましょう。
モチベーションの上がり下がりから、仕事において譲れない条件や強み・弱みを見出すことができます。
もし、モチベーションの上下がわかりづらいグラフになってしまったときは、印象的だったり、人生の転機となった1年にフォーカスするなど、時期を狭めて経験を細かく思い出しながら作ってみるのもおすすめです。
④ジョハリの窓
ジョハリの窓は、自覚している自らの特徴と他人から見た自分の特徴のズレを理解する自己分析の方法です。自分の特徴を「開放の窓」「盲点の窓」「秘密の窓」「未知の窓」の4つの象限に分けて整理します。
ジョハリの窓の各要素
- 「開放の窓」:自他ともに把握している性格
- 「盲点の窓」:他人は知っているが自分は把握していない性格
- 「秘密の窓」:自分は知っているが他人は把握していない性格
- 「未知の窓」:自他ともに把握していない性格
この方法は、第三者に協力してもらいながら試すのがおすすめです。自分と相手が、それぞれ自分(対象者)の性格をリストアップし、4つの窓に分類します。
就活では、自分も他人も把握している「開放の窓」に挙がった特徴をもとに自己PRを作成すると良いでしょう。また、「盲点の窓」では自分の知られざる強みや弱みを見つけることができますよ。
自分の性格について他者と意見交換する機会になるため、就活だけでなく、チームワークを高める企業研修などでも使われます。
⑤Will Can Must
Will Can Mustは、「Will:やりたいこと」「Can:できること」「Must:すべきこと」
の3つの視点で自分を深掘りする方法です。この方法は長期的なキャリアプランを立てるヒントになり、特に就活の軸や志望動機を整えるときに大いに役立つでしょう。
この3つは、Will→Must→Canの順で埋めていくのがおすすめです。その3つが重なることが最も自分にとって理想で、能力が発揮できる仕事だといえます。ただ、その3つが重なることはなかなか難しいかもしれません。どの要素が自分にとって重要か、優先順位も一緒に考えていくことをおすすめします。
たとえば、「Will」と「Must」が重なる仕事は、「やりたいこととすべきことが重なるが、自分に足りないことがある」ということになります。できないことをなくしていき、成長し続けたいという人であれば、必ずしも「Can」の重なりを重視しなくても良いのです。
各項目のイメージがつかないときは、以下のリストを参考に分析してみてください。
Will
- 仕事を通して実現したいこと
- 理想のライフスタイル
Can
- できることや持っているスキル
- 今まで頑張ってきたこと
- 自分の強み
Must
- 将来なりたい自分に近づくためにすべきこと
- 会社の目標達成のためにやるべきこと
- 弱みを克服するためにすべきこと
Will Can Mustは、就活のタイミングだけでなく、社会人になってからキャリアを考える際にもよく使われる手法です。複数企業から内定を得て、企業選びに迷ったときにも試してみると良いでしょう。
⑥SWOT分析
SWOT分析は、長所や短所といった「内部要因」、企業の動向や就活市場などの「外部要因」をかけ合わせて自己理解を深める方法です。
SWOTとは、「強み:Strength」「弱み:Weakness」「機会:Opportunity」「脅威:Threat」の頭文字です。この4つの要素を使い分析をおこなうフレームワークで、企業が経営戦略を練るときなどにも使われます。
自己分析では、仕事において活かせる強み、克服すべき弱み、強みを活かして働く機会、克服すべき脅威についてそれぞれ考えていきます。興味がある業界や企業について、市場動向なども踏まえて客観的に分析することで、選考に進んだときに見極めるべきポイントを把握でき、逆質問を考えるヒントにもなります。
以下は、SWOT分析を使って自己分析するときの例です。参考にして、自己理解を深めていきましょう。
強み | 自分の強み:臨機応変に対応できる柔軟性 |
弱み | 自分の弱み:優柔不断で意思決定に迷うことがある |
機会 | (アパレル業界志望の場合)販売員として顧客に合わせて接客するうえで柔軟性という強みが発揮できる |
脅威 | 業界全体で人手不足という現状があり、就職後は厳しい労働環境に身を置かれる可能性がある |
⑦自分への質問を繰り返す
自分への質問を繰り返しどんどん掘り下げる方法もおすすめです。これまでの人生を振り返りながら細かく問いを繰り返すことで、忘れていた経験や意識していなかったエピソードを思い出せるでしょう。
また、状況や感情も詳細に振り返ることで、志望動機やガクチカの根拠となるエピソードが充実し、採用担当が納得できる回答につながります。
幼少期に関する質問案
- どんなことに興味を持っていたか
- 屋内と屋外、どちらで遊ぶことが好きだったか
- 幼稚園や保育園でどのように過ごしていたか
- 小学生時代に関する質問案
小学生時代に関する質問案
- どのようなときに教師から怒られたり褒められたりしていたか
- 友人とはどのように遊んでいたか
- 得意な教科や苦手な教科は何か
- 習い事にはどのように取り組んでいたか
中学生・高校生時代に関する質問案
- 部活動にはどう取り組んでいたか
- 受験勉強にはどう取り組んでいたか
- 友人にはどんなふうに接していたか
- 学校行事にはどのように取り組んでいたか
- クラスではどんな存在だったか
- 一番努力したことは何か
大学生時代に関する質問案
- その大学・学部に進んだ理由
- アルバイトを選んだ理由、どう取り組んでいたか
- ゼミや学業に対してどう取り組んだか
- サークルや部活動にどう取り組んだか
- 趣味や熱中したことは何か
⑧診断ツール
自己分析には、診断ツールを使用する方法もあります。スマートフォンを使って簡単に取り組めるので、ぜひ就活中の隙間時間に試してみてください。
診断ツールの例
・My analytics:36問の質問に答えて、強みや弱み、適職がわかる
・エムグラム:108問の質問に回答することで、自分を構成する8つの性格がわかる
・16Personalities:60問の質問に答えることで、16タイプの性格タイプに分類。どんなタイプの人とだと働きやすいかなどもわかる
・エニアグラム:90問の質問に答え、9つの性格タイプに分けられる。行動の動機など性格の傾向がわかる
・ビッグ・ファイブ:質問に対する「良いふり、悪いふり」を見抜きながら出題される120問に答えることで本当の性格がわかる
性格や思考パターン、どんな性格タイプの人とだと働きやすいのかなど、把握できる要素がツールごとにそれぞれ少しずつ違います。
いくつかのツールで診断して、さまざまな自分の特徴を知り、最終的に入社企業を選ぶときの参考にするのもおすすめです。
また、診断ツールは比較的簡単に試せるものですが、分析できる精度にはばらつきがあることも頭に入れておきましょう。診断結果を鵜呑みにするのではなく、他の自己分析方法とも組み合わせながら自己分析に取り組んでみてくださいね。
⑨自己分析に関する書籍
書籍を使って自己分析を進めるのもおすすめです。自己分析のやり方を細かく解説していたり、直接書き込みながら自己分析を進められるものもあるので、いくつか見比べて自己分析に取り入れてみてくださいね。
自己分析に役立つ書籍
-
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0(日本経済新聞出版)
:自分の知られざる能力を探し、強みを見える化できる - 受かる! 自己分析シート(実業之日本社):1冊で自己分析、他己分析、企業研究に取り組むことができるワークシート型の書籍
- あなたが「一番輝く」仕事を見つける 最強の自己分析(KADOKAWA):キャリアコンサルタントである著者が「個性と能力を活かす」自己分析の方法を伝授する
また、実際に就活生がおすすめしたい自己分析の方法、やりやすいと感じた方法も聞いてみました。
実際にやってみた自己分析を教えて!
就活サイト内にある自己分析ツールを利用しました。自分じゃ思いつかないような、就活特有の分析項目があるため、ツールを使うことでより客観的に自分のことを見られると思います。
自分史で幼少期から現在までを振り返ってみました。自分の中で一貫している行動パターンは何かを客観視することができて良かったです。
自己分析をしたけど自己PRが何かわからない人は、次の記事も併せて読んでみてください。自己PRの見つけ方についてより詳しく解説しています。
自己分析結果の使い方を現役就活生の声を交えて徹底解説
自己分析の活かし方に加えて、自己分析で得られた結果を就活で活用するための具体的な方法を解説します。
企業選びから選考、内定承諾までそれぞれの段階に分けて紹介していくので、自分の選考フェーズに合わせて参考にしてくださいね。現役就活生にも自己分析結果の使い方をヒアリングしてみました。
企業選び編
企業選びに自己分析結果を活用するときは、2つのステップで取り組みましょう。
まず最初に、自己分析結果を整理します。「自己PRに関すること」「働くうえでの価値観に関すること」の2つの観点で改めてピックアップしましょう。
自己PRに関すること
- 自分の強みと弱み
- 挫折体験
- 学生時代に頑張ったこと
- 就活の軸
- 自分が熱中できるもの
働くうえでの価値観に関すること
- どんな仕事をしたいか
- したくないと感じる仕事は何か
- 3年後どんな社会人になっていたいか
- 10年後どんな社会人になっていたいか
- 働く環境に求めるもの
- 望む待遇や福利厚生
- どんなときにやる気が出るか
- 仕事において譲れないことは何か
- 職場の人間関係に求めること
次に、企業について調べます。インターネット上の情報を確認するほか、時間があればぜひOB・OG訪問をおこない、リアルな社員の意見を参考に企業理解を深めましょう。自己分析で洗い出した内容に合う企業を見つけ出し、「どの企業であればより充実感を覚えながら働けそうか」という観点で企業選びを進めてください。
企業研究の方法
- 就職四季報を読む
- 企業の公式サイト・採用サイトを確認する
- 会社説明会に参加する
- OB・OG訪問をする
企業を調べるときに明らかにすべきこと
- 社風
- 企業理念
- 仕事内容
- 待遇
- 福利厚生
- 勤務地
- 離職率
- 部署異動について
また、調べるべき企業に迷う人は、就活における業界からチェックしてみるのがおすすめです。まず8つの主な業界と特徴を確認し、興味がある業界をピックアップしましょう。加えて、業界地図や最新の業界ニュースを確認するなどして、気になる企業を見つけてみてください。
8つの業界と特徴
- メーカー:ものづくりをする
- 商社:ものを動かして利益を獲得する
- 小売:消費者にものを売る
- 金融:お金を動かして利益を獲得する
- サービス・インフラ:かたちのないものを売る
- 広告・出版・マスコミ:情報を大勢の人々に伝達して利益を得る
- ソフトウェア・通信:情報に付加価値を付けて売る
- 官公庁・公社・団体:国や地方公共団体、公的な業務を手がける組織
業界研究の方法
- 業界地図を確認する
- 雑誌やWebメディアでニュースをチェックする
- 業界の合同説明会に参加する
- その業界の代表企業3社を選んで公式サイトを確認する
自己分析をもっとやっておけばよかったなと思うのは、インターン前のタイミングです。私は業界業種を狭めずに受けていたのですが、自己分析をしていれば、インターンを受ける企業が絞られて、効率的に取り組めていたかもしれません。皆さんも企業を選ぶ際はしっかり自己分析しておくことをおすすめします!
就活における「持ち駒」とは、エントリーしていたり、選考を受けている企業のこと。「気づいたら持ち駒がゼロになってしまった……。」という事態に陥らないためにも、自己分析を進めながら、この記事を参考に受けたい企業を見つけましょう。
自己分析をすることで、企業にあった人物像と同じなのかを知ることができるでしょう。うまく話しができたと思う面接最後で「前向きに検討します」と言われたとき、先輩たちはどんな心境だったのでしょうか。次の記事をぜひ参考にしてみてくだい。
書類作成・面接の回答編
自分を企業にアピールする書類選考や面接は、自己分析結果を活かすべき最も代表的なものです。応募書類や面接でよく問われる質問に対して、自己分析結果を活かした回答例を紹介するので、参考にしてくださいね。
以下の自己分析結果をもとにして、各テーマに対する回答例を解説します。
自己分析結果の例
- 小学生時代:一人で黙々と遊ぶのが好きなタイプ。好奇心旺盛で、体を動かすことも好きだった。
- 中学生時代:友達の一言がきっかけでバスケットボール部に入部。昔よりも活動的になっていった。生徒会にも加入し、学校行事の運営などにもかかわる。
- 高校生時代:バスケットボール部に入部。良い成績が残せずやる気を失いかけたこともあったが、諦めずに続けた。受験勉強も頑張り、第一志望群の大学に合格。
- 大学時代:高校時代と同様、バスケットボール部に入部。けがで半年間試合に出られない時期があったが、マネージャーとしてメンバーを支えることに徹した。ゼミやアルバイトも精力的におこなう。
自己分析の結果から自分のアピールすべきポイントを見つけられると思います。この記事を読んで、「自己紹介」と「自己PR」の違いを押さえ、面接で的確に自分の強みを伝えましょう。
①志望動機
志望動機は、ここでいかに企業と自分とのマッチ度を伝えられるかが、選考通過にとって重要になります。志望動機で「自社でなくても良いのではないか」「入ったとしてもすぐに転職してしまうのではないか」と感じさせてしまうと、採用の決め手が減ってしまいます。また、より自社によりマッチする候補者と比べられたときに、通過の可能性が低くなることも考えられますよ。
自己分析で過去の経験から「やりがいを感じたことやそのときの状況」を細かく思い出し、説得力のある志望動機を作成しましょう。
例文
私が御社を志望する理由は、失敗することを恐れない社風に魅力を感じているからです。
一次選考のグループワークで、私がタイムキーパーをしていたにもかかわらず、時間配分を間違え、制限時間を過ぎてしまったことがありました。
絶対に不合格になると思っていましたが、私たちの議論を見てくださっていた社員の方が、ミスを指摘するのではなく、ミスに気づいた後の巻き返し方を評価してくださり、感銘を受けました。
私はバスケットボール部に所属していて、怪我をして試合に出られなくなったときにも、自分のできることを探し、新たな形でチームに貢献しようと努力した経験があります。失敗や困難を乗り越える過程を評価する文化がある御社でなら、これまでのように失敗を恐れず挑戦を続け、自分を成長させることができると考えたため、御社を志望します。
この志望動機は、大学時代に所属していたバスケットボール部での挫折経験を根拠にしています。「失敗を糧にできるような環境」で実力を発揮できる人材であることが伝わりますね。
自己分析によって、自分の価値観や過去の経験を深掘りすることができます。軸を決めるときなどは自分の過去の原体験から紐づくことが多いので、軸の設定や志望理由を決める際に役立てることができました。
志望動機、ガクチカ、自己紹介、長所や短所、就活軸は全て原体験と紐付けることで、説得力を強めていました。
私は、モチベーショングラフやキャリアアドバイザーと壁打ちして自己分析をおこないました。自己分析に一番時間をかけたので、面接でも困ることがなかったです!
後から思うのは、「将来やりたいこと」を考えるときの自己分析が甘かったかもしれないということです。まだ社会を知らないのに将来のことを決めつける方が微妙かなと思い、曖昧にしていました。ただ、もう少しその観点でも深掘りしてみれば良かったかなと思います。
志望動機の書き出しは、志望動機全体の印象を左右します。この記事では、志望動機の書き出しにおいて意識すべきポイントを解説しているので、自己分析の結果をもとに、参考にしながら志望動機を作成してみましょう。
②長所・短所
長所や短所は、自分では気付けていないものも多いです。ぜひ、ジョハリの窓などを活用して、第三者の意見も取り入れながら自己分析を進め、確かな自分の強み・弱みを見つけてください。
また、短所を改善しようと取り組んでいることをアピールすると、「入社後も弱みをカバーしながら活躍しそうだ」とポジティブな印象を残せます。
例文
私の長所は、継続力です。私は高校生の頃バスケットボール部に所属していました。高校1年生の秋に初めて試合に出た際、体力が持たず、最後の5分間はまったく戦力にならなくなってしまいました。そのことがとても悔しく、それ以降は毎日必ず2km走ることを決めて体力づくりをおこないました。その結果、試合の最後まで動き回れるまで体力がつき、3年生のときは全試合でメンバー入りすることができました。最終的に、2kmのランニングは部活を引退するまで続け、今でも週末は必ずランニングをしています。
一方で、集中すると周りのことが見えなくなることがあり、そこが短所だと感じています。大学生になってからカフェでアルバイトをしているのですが、接客をしていると、目の前の顧客と楽しく会話したい思いが先行し、ほかの顧客の対応やキッチンからの指示にまで頭が回らず、先輩から指摘されることがありました。
このままではスムーズな店舗運営に影響が出ると思い、無線を使ってほかのスタッフとの連携を密に取りつつ、周囲の状況に気を配るよう意識することで改善を図るようにしています。社会人になっても、自分のやるべきことに集中しつつ、周囲に目を向けてチーム全体の業務がうまくいくように動ける人材を目指したいです。
高校生の頃にランニングを毎日続けて体力を向上させた経験が、「継続力」の説得力を担保している例文です。また、「現在もランニングを続けている」という内容からも人となりが伝わります。
このように、長所や短所を述べる際は、高校卒業以前の話題ではなく、直近のエピソードにも触れることをおすすめします。社会人になってからも、強みを活かし、短所を補おうと努力しながら活躍するイメージが湧きやすくなりますよ。
自分の長所が思いつかないと思っている人は、次の記事を読んでみてください。誰にでも長所はあるはずですよ。
③学生時代に力を入れたこと
学生時代に力を入れたことは、取り組むうえでの課題になっていたことや挫折経験があれば、それに打ち勝ったエピソードを盛り込みましょう。そのために、自己分析を通して、失敗した経験についてもしっかり振り返ることが重要です。
例文
私が学生時代に力を入れたことは、バスケットボール部での活動です。私は中学生のときからバスケットボールを続けており、レベルの高い環境でプレーしてみたいと思ったため、日本代表選手も輩出する大学のバスケットボール部に入部しました。
しかし、大学2年生のときに、けがが原因で試合に出られなくなってしまいました。絶望し、一時は部活を辞めてしまおうかとも思いましたが、仲間の助言もあり、復帰に向けてリハビリを続けながら、マネージャーとしてメンバーをサポートしました。自らの経験から、怪我を防げるような練習プランを考えるなどして選手の実力が伸びる環境づくりに努めました。
その結果、選手たちから「プランを考えてくれるおかげで練習に集中しやすい」とうれしい言葉をもらいました。実際に私がマネージャーを務めていた時期は練習中のけが人が一人も出ず、その点でもチームに貢献することができたと感じています。また、諦めずにリハビリを続けたかいもあり、半年後には試合には出られるまで回復しました。
御社に入社後も、困難なことがあっても諦めず立ち向かう姿勢で挑戦し続け、自分のできることを増やしていきたいです。
困難に立ち向かいながらも新しい挑戦をした、大学時代のエピソードが活きた例文になっています。より具体的なエピソードにするために、自己分析で他者からかけられた印象的な言葉なども洗い出すと良いでしょう。
④就活の軸
就活の軸では、「仕事において譲れないこと」を述べ、その軸を持った根拠となる経験を取り入れましょう。自分史やモチベーショングラフなどで過去の経験や感情の変化を整理しておくと、就活の軸と自らの経験のつながりを言語化しやすくなります。
例文
私の就活の軸は、年次関係なく若手でも挑戦できる環境があることです。
これは、3年間続けているカフェでのアルバイト経験と、昨年からおこなっている長期インターン先での経験がもとになっています。アルバイト先でもインターン先でも、店舗の運営を良くするためのアイデアや顧客企業へ送る企画を社員に混ざって提案することがもとめられます。その環境にとてもやりがいを感じ、アイデアが却下されてもミーティングに積極的に参加し続けた結果、顧客企業への提案内容が実際に採用されたことがあります。
OB・OG訪問に伺った際、御社では若手が活躍することがもとめられていて、実際に、主担当が入社3年目以内の社員になっているプロジェクトが、全体の半分以上を占めているとお聞きし、魅力を感じています。持ち前の失敗を恐れず挑戦し続けられる点を活かし、若手のうちから戦力となれるよう頑張りたいです。
部活以外にアルバイトやインターンにも意欲的に取り組み、あらゆる場面で自分のアイデアを発信しているエピソードから、好奇心の旺盛さがよく伝わります。「入社後もさまざまな業務に積極的に取り組みそうだ」と想像できそうです。
自己分析をおこなう事は、良い就活をする上で必須であるといえるくらい、就活における何事にも活かせます。まず、自分について知ることで企業選びを効率的におこなうことができます。限られた時間の中で、たくさんの企業を受けて時間をかけた結果、最後に「なんか違う」と感じて辞退するのは時間がもったいないです。
また、自分のやりたいことや軸、長所や短所を突き詰めて考えることができれば、面接時にどんな深掘り質問をされても対応できます。そして、自己分析をして確固たる自分を作ることができれば、その企業でのキャリアプランなど、重要なことを考える余裕が生まれます。つまり、自己分析は少し面倒で遠回りのように見えますが、就活における一番の近道であるといえます。
自己分析の方法としては、自分の感じた事やなんとなく言っていた長所や短所、自分の特徴に関して「なぜ?」と問い続けることに尽きると思います。モチベーショングラフなどのツールやサイトでの自己診断などをとっかかりとして、さまざまなことを原体験までさかのぼることができれば、自己分析は上手くいくと思います。
面接では特技について聞かれることもあるでしょう。「誰とも被らない特技を伝えたい」と思う人も多いと思いますが、伝える特技を選ぶときには注意が必要です。どんな特技を伝えようか悩む人はこの記事を参考にしてくださいね。
内定承諾編
自己分析が役立つのは選考中だけではありません。内定を承諾するかどうかの見極めにも活用できます。
内定承諾についても、2つのステップで取り組みましょう。まずは、自己分析結果から、働くにあたって実現したいことと譲れない条件をすべて洗い出し、優先順位をつけましょう。
実現したいことの例
- 事務スキルを身に付けたい
- 折衝能力を身に付けたい
- 広告運用のスキルを身に付けたい
- 5年以内に管理職に就きたい
- いずれは海外で勤務したい
譲れない条件の例
- 希望年収
- 勤務地
- 残業時間の少なさ
- 社内の人間関係の良さ
- 福利厚生
- 部署異動の頻度
次に、内定が出た企業に魅力を感じている部分と懸念点を洗い出します。先ほど洗い出した実現したいことと企業の魅力、譲れない条件と懸念点を照らし合わせ、働くイメージがつくかどうか見極めてみてください。
企業において確認すべきポイントの例
- 興味関心のある仕事ができそうかどうか
- その企業に入社することで理想の自分に違付きそうか
- 働く環境に懸念はないか
- 待遇に懸念はないか
自己分析が企業選びに影響したり、面接の回答内容を見直すきっかけになったことはありますか?
本当に自分に合う企業がわかったので、自己分析をして良かったなと思います。幼い頃から好奇心旺盛だったのですが、その性格はグローバルに事業を展開している企業に合うとわかりました。
最初は事務職が向いていると思っていたけれど、自分の経験を振り返ってみたら「負けず嫌い」「誰かのために一生懸命になるのが好き」ということがわかり、事務職は向いていないと感じました。このように自己分析をしたことにより、志望動機などの説得力が増し、面接で合格しやすくなりました。
目指せ自己分析マスター! メリットを倍増させる自己分析のコツ
自己分析を大いに就活に役立てるためには、単に紹介した方法で一度自己分析をするだけでなく、メリットをより大きくするためのコツを意識しながら試すのがおすすめです。です。
第三者の力を借りたり、定期的に自己分析を繰り返すことで、自己分析の結果がより確かなものになり、就活の方向性や面接の回答に迷うことを防げるでしょう。
的確な結果を得て、企業選びや選考対策にすぐに役立てるために意識すべきポイントを紹介するので、ぜひ実践してみてくださいね。
客観的な意見も取り入れる
自己分析に一人で向き合い続けていると、どうしても思い込みのもと結果を導き出してしまったり、なりたい自分に寄せていってしまうこともあるでしょう。そうすると、本来の自分の強みや価値観が表れていない結果が出ることも考えられます。
自分についてより正確に理解するために、第三者に他己分析をしてもらい、客観的に見た自分を知ることをおすすめします。自分では自覚していなかった特徴や強み、弱みなどが見つかるかもしれません。
自分についてほかの人に聞くときは、素の自分を知っている家族や友人、アルバイト先や部活の先輩、後輩など複数の人に聞いてみると良いでしょう。多角的に自分を知ることで、自分について新しい発見があったり、「周りの人から見ても私は〇〇が強みなんだ」と、自覚している自己分析結果に確信が持てたりと、自己理解をさらに深めることができるはずです。
他己分析をしたことがある人は、どんなふうにやってみたか教えてください!
7年ほど付き合いのある友人2人から、マイナビの他己分析ツールを使って、答えてもらいました。その診断結果で自分が予想していなかった回答をもらった部分に関しては、どうしてそう思ったのかを聞いて、自己分析に役立てていました。
マイナビのアプリで他己分析をおこなえるツールがあったので、SNS上で友人と送り合っていました。とても気軽にできて良かったです。
定期的にアップデートする
いくつかの企業の選考に参加すると、就活を始めたばかりのころと比べて、働き方に関する価値観やキャリアプラン、やりたい仕事が少しずつ変わっていくことは珍しいことではありません。
考えが変わっているのにもかかわらず、以前の自己分析結果のまま書類作成や面接に臨んでいると、一貫性のない回答をしてしまうことにもつながります。自己分析を一度したら終わりだと思うのではなく、定期的にアップデートしてみましょう。
また、自己分析がおすすめなのは就活中だけではありません。自分のキャリアプランや仕事への価値観が洗い出せる自己分析は、いくつかの企業から内定を得たあと、入社先を決めるときにも活用できます。
再度自己分析をするタイミングの例
- 面接に進み始めたタイミング
- 第一志望の企業の選考を受ける前
- 最終面接の前
- 内定承諾するかどうかを決めるタイミング
就活中、自己分析を数回した経験はありますか? 理由やエピソードを教えてください!
就活を始めた大学3年4月と、インターンシップ後の9月の2回おこないました。インターンシップを通してどのような事業をしているのか業界ごとに知ったうえで、自分が受けたい企業を考え直そうと思ったからです。
自分の弱みや苦しかったことも振り返る
自己分析では、成功体験やポジティブな感情のみを洗い出そうとするよりも、挫折経験や失敗談も振り返った方が、より就活に活かせる結果を得られます。弱みを把握することで自分に合った仕事を見出すことができ、失敗から巻き返した経験を振り返ることで、新たな強みを見つけることもできるのです。
また、面接では「挫折経験」を聞かれることも少なくありません。仕事をしていると、うまくいくことばかりではないもの。そのため、「入社後、困難に直面してもうまく対応できそうだ」という印象を残すことが面接結果にプラスに働くこともあります。失敗から立ち直り、リカバリー策をとったエピソードをしっかり整理しておくと良いでしょう。
就活に活きる自己分析のコツを聞いてみた
自分のこれまでの人生に一貫している行動パターンはなにか客観視することで、どんな仕事をしたいのかなんとなくわかってくるはずです。その行動パターンを知るには、自分史を作成するのがおすすめですね。
自分が今までやってきた経験を書き出し、「なぜやってこれたのか」「なぜそう感じたのか」など、「なぜ」を突き詰めていくと、自分がどんなものにモチベーションが湧くのかなどの価値観がわかってくるような気がしました。私は、長年やっていたダンス、焼き肉屋のアルバイト、高校の部活やサークルなどを続けてこれた理由が「誰かに喜んでもらえるのがうれしい」で共通していたので、それを仕事にしたらやりがいを持って働けるのかな? と思いました。
要注意! 自己分析に取り組むときのNGポイント
ここからは、自己分析に取り組むときに避けるべきことを解説します。実際に経験者が自己分析で「失敗した」と思ったことも聞いているので、ぜひ参考にしてくださいね。
企業の求める人物像に寄せすぎない
書類作成や面接に挑むとき、企業が求める人物像を理解することで、採用担当の心をつかむ回答につながる可能性があります。しかし、自己分析に際して、無理にその人物像に寄せようとすることはおすすめしません。
「志望企業にマッチする人材である」とアピールしたいと思うのは、就活生にとって当然のことでしょう。しかし、たとえ企業に合わせた結果で内定を獲得しても、本当の自分の価値観や素質に合わず、働きづらさを感じてしまうことも考えられます。
まずはありのままの自分で自己分析をおこない、自分の性格や強みを洗い出しましょう。それから企業が求める人物像との共通点を見つけて、書類作成や面接の回答に取り入れるようにしてみてください。
誇張した内容で分析しない
自己分析をするとき、過去の経験を誇張したり脚色をつけるのは避けましょう。
書類選考や面接のアピール材料にするということを意識するあまり、つい理想の自分像を思い描きながら自己分析をしてしまうかもしれません。しかし、無理をして自分を良く見せようとした結果を使うと、書類選考や面接での回答に一貫性がなくなったり、エピソードを十分に語れず説得力に欠けてしまいます。その結果、せっかく面接でたくさん話しても「自社に合う人材だ」と評価されない、なんて事態も考えられます。
自分の弱みといえる部分も認めて改善策を用意したり、仕事において譲れないところははっきりさせておくなど、本来の自分で自己分析に取り組むようにしてください。そうすることで、アピールポイントがぶれずに自分の強みや企業との共通点を的確に伝えられるため、選考通過の可能性が高まります。
自己分析に時間をかけすぎない
自己分析は企業選び、書類選考、面接のすべてにかかわり、就活の軸を定めるためにも必要な重要な作業です。しかし、自己分析だけに重点を置かないようにしましょう。
自分に合う企業の内定を得るためには、まず会社説明会やOB・OG訪問などで企業を理解するために時間をかける必要があります。また、自己分析結果をかたちにするための書類作成準備や面接練習も必須です。
自己分析とほかの選考対策を両立させるためには、最初にいくつかの方法を試すなど、時間をかけて自己分析をおこない、そのあとは志望度の高い企業の選考前に少し見直したり、「1カ月ごと」など自分で決めたタイミングでアップデートするやり方がおすすめです。自己分析の重要性を意識しつつ、そればかりに注力することのないようにしましょう。
就活生が実際に自己分析において後悔したエピソードとは?
自己分析に時間をかけすぎて、気が付いたらESの締め切りが過ぎていたり、面接練習に割く時間が無くなってしまいました。自己分析は就活をするうえでもちろんとても大切なものだけど、ESを書かないとそもそも面接を受けることもできないので、時間をかけすぎるのはあまりよくなかったと思いました……。
今思うと、きちんと時間配分をして、やるべきことに均等に時間が割けるように自分で管理をするべきだったと思いました。また、自己分析の結果と他己分析の結果が違ったことがあったので、主観だけではなくて客観的な意見もきちんと取り入れることが大切だと思います。
自己分析についての疑問を現役就活生・内定者が解決!
自己分析の方法やより的確な結果を得るコツを把握しても、いざ自己分析に取り組むにあたって迷うこともあるでしょう。
ここからは、自己分析に関するあらゆる疑問を、今まさに就活中の人たちや就活に成功した人たちに聞いてみます。自己分析初心者の人はぜひ参考にしてみてくださいね。
自己分析はいつやるのがベスト?
自己分析をするタイミングはいつがベストなのでしょうか。コメントを寄せてくれた皆さんの就活の進め方と、自分の就活プランとを照らし合わせ、ヒントにしてくださいね。
私は大学3年の4月と比較的早い段階で自己分析をしていました。選抜コミュニティ(戦略コンサルや投資銀行を志望する学生の団体)の選考で自分史の提出があったので、そのときに初めておこないました。
大学3年の2月ごろにしました。しようと思った理由は、受けた面接の深掘り質問にうまく答えられず、その原因が自分のことを理解できていないことにあると感じたからです。
自分に合う自己分析法の見抜き方は?
自己分析の方法はさまざまで、記事内でも9つ紹介しました。その中から自分に合う自己分析の方法を選ぶにはどうすれば良いのでしょうか。
記事で紹介した自己分析方法のうち、診断ツールと書籍を使った方法以外を、分析したいこと別に分類してみました。この分類を参考に、自分が知りたいことや対策したい選考の段階によって、自分に合いそうな方法を見つけてくださいね。
診断ツールや書籍に関しては、それぞれで目的や得られる結果が異なります。どんな分析結果が得られるか調べながら、下記の方法と組み合わせて活用すると良いでしょう。
パターン1:過去から現在までの自分をとことん理解したいとき
自己PRに使える素質や長所・短所を見出したり、志望動機や就活の軸を考えるにあたって、過去の経験やエピソードを洗い出すときに、特に活用できるのが以下の4つです。
- 自分史
- マインドマップ
- モチベーショングラフ
- 自分への質問を繰り返す
これらに取り組むときのコツは、現在までの自分を振り返り、共通点やターニングポイントに注目することです。主張の根拠になる経験談だけでなく、働く上で大切にしたいことや譲れない条件など、仕事においての価値観も明らかにできます。
パターン2:企業や他社など自分以外の視点も加えたり、未来のことも考慮して自己分析したいとき
志望動機や就活の軸において、企業がもとめることや業界の市場、自分の長期的なキャリアプランを整理したいときにおすすめなのがこの3つです。
- ジョハリの窓
- Will Can Must
- SWOT分析
これらは他者の意見を聞いたり、企業や業界についてリサーチしながらおこなう方法です。「これがしたい」という自分視点の主張だけでなく「企業にこう貢献できる」という企業目線の要素を取り入れることができ、採用担当に「自社に入ってほしい」と思わせる回答づくりに活用できます。
もちろん、これらの方法をいくつか試して自己分析をするのもおすすめです。
実際に「自己理解を深められ、就活に役立った」と感じた自己分析のやり方は何ですか?
自分に合う自己分析は、幼少期から現在までなにをしていたのか客観視できるようなノートを作ることだと思いました。過去から現在まで自分の行動をとことん深掘りできるので、志望動機や就活の軸作りに活かしやすくておすすめです。
自己分析ノートについてはこちらの記事で詳しく解説しています。作成するメリットや、実際に使っていたノートの中身についても紹介していますので、自己分析ノート作りの参考にしてみてくださいね。
自己分析の大切さを語る! 現役就活生と内定者からのアドバイス
就活を始めたばかりの人や自己分析のやり方に迷っている人に向けて、内定を得た先輩からアドバイスをもらいました。
自己分析を就活に活用するコツだけではなく、「もっとこうすればよかった」という後悔エピソードも。リアルな声から、自己分析の重要性や意識すべきことを学びましょう。
自己分析をしっかりおこなうことで、自分の向いている職種がわかりやすくなり、志望業界を絞ることに役立つと思います。3年生の始めの頃などは時間があるため、業界を絞らず色々な業界の説明を聞くことがおすすめです。しかし、後半になるにつれて時間がなくなるため、業界を絞って選考を受ける必要があります。その際に絞る基準として自己分析をおこなうことで、自信を持って第一志望の会社を選べると思います。
自己分析が甘くて後悔したことは、ESを書くのに時間がかかることです。ESは企業ごとに内容を変える必要がありますが、全部新しく作り直していては、自分自身を見失いかけてしまいます。そのため、自分とはこういう人間だ! とアピールできる点をあらかじめ明確にしておくためにも、自己分析をしっかりおこなうべきだと思いました。
自分が無意識にがんばっていたことにも気付くことができる
自己分析をするうえでは、「自己分析によって見出せた能力が社会に出たときに役立つかどうか」が重要です。たとえば、資格などを取っていても、新卒採用においてその資格そのものが役立つことはあまりないと思います。どちらかというと、その資格を取った背景や経緯が重視されます。そのため、自己分析を徹底し、頑張った経験から身に付けた力をどう説明するかがポイントになります。
自己分析は、自分の知らなかった自分を知れる良い機会になると思います。また、自分が意識せずに頑張っていたことも可視化できるため、自分の頑張りにも気づけ自信につながると思います。あまり難しく考えず、まずは、自分が試しやすい方法で自己分析してみることをおすすめします。
自己分析で就活の道が一気に開ける! 徹底してアピールポイントを明確にしよう
自己分析は就活における意思決定の軸を見出す重要な作業です。そのメリットや、選考に落とし込む具体的な方法を理解したうえで取り組むことで、自分に合う企業探しや採用担当の心をつかむ自己PRがかない、結果的に、理想とする企業の選考突破につながります。
数ある企業の中から本当に自分に合う企業を見極めて、面接で自らの強みを的確にアピールするためにも、自分に合った方法やタイミングで、自己分析を徹底しておこないましょう。
就活のさまざまな活動の中でも最も大事なのが、自己分析だと考えています。私が思う自己分析の目的は主に2つ。「自分に合った企業を見つけること」と「選考対策」です。
自分にマッチする企業選びには自己分析が欠かせない
まず本質的に、就活は内定や入社自体がゴールではありません。その後に活躍できることや、やりがいを持って働けることが一番のゴールです。そのゴールを見据えて会社を探すときに、自己分析が重要になります。入社後に「こんなはずじゃなかった」とならないよう、自分に本当に合っている企業を探すことが、就活において何より大切なのです。
選考では正しい自己理解を示せるかがカギ
また選考対策としても自己分析は大切です。ガクチカや自己PRを準備するという意味もありますが、それとは別に、正しい自己理解をアピールできます。
人事は学生が「自分のことを正しく理解できているか」を選考で見ています。スキルがゼロの状態で入社し、成長してもらうことを前提にする新卒採用では、まず自分のことを正しく認識していることが成長のベースです。自分のことを正しく理解する癖がついていないと、入社後に自分の課題を正しく自覚することができないので、成長はそこで止まってしまいますよね。
具体的な事実を元に精度の高い自己分析をしよう
最後に、自己分析で自分の特徴(強みや弱み、価値観など)を考えるうえでは、根拠として具体的事実(ファクト)に裏付けられている必要があります。過去の経験を振り返ったり、身近な友人に自分の性格をたずねたりするなどして、豊富な事実・エピソードを抽出してみましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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面接において深掘り質問にうまく答えられなかったときに、「もっと自己分析をやっておけばよかった」と思いました。自己PRやガクチカなど基本的な質問は準備していればある程度答えられると思うのですが、その深掘り質問というのは自己分析をしていないと答えるのが難しいことが多かった印象です。
たとえば、「その強みがほかで活かされた経験はありますか」「なぜそのような対策をしようと思ったのですか」「そのような就活の軸を設定するに至った理由は何ですか」などは自己分析をしていないと答えるのが難しいのではないかと思いました。自己分析をする際は、自分の行動すべてに対してなぜそれをおこなったのかを一つひとつ考えることが大切だと思います。