仕事が辛いときは冷静な判断が大事! 経験談を知って実践的な対処をしよう
仕事が辛いと感じてしまっているとき、多くの人は目の前の苦しさから視野が狭くなりがちです。目の前の情報のみでの判断は、状況を悪化させることもあります。いまの気持ちを的確に改善するためにも、経験者の体験談と自分の状況を照らし合わせ、冷静な判断をおこないましょう。
この記事では、仕事が辛いと感じる人の根本的な原因を見つけ、タイプごとの解決法を経験者の声をもとに紹介します。今の嫌な気持ちを無くしたい、同じ繰り返しをしたくない人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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仕事が辛いのは甘えではない! 同じ悩みを抱えていた先輩からのメッセージ
仕事へ辛さを感じたとき、「私だけ甘えているのでは?」と自分を責めることがあります。
仕事の辛さを招く原因はさまざまであり、たとえ甘えであったとしても原因と解決法を見つけ出すことが重要であるため、決して自分を責める必要はありません。
どうしても自分の弱さが気になってしまうときは、気持ちを落ち着けるためにも、同じ経験をした先輩たちの声を聞いて、仕事への辛さを感じるのは自分だけではないことを知ってみましょう。
ほかの同期に比べて運が悪いなと感じたときには、仕事が辛いと思っていました。私は新卒時代、住宅営業をしていたのですが、担当のエリアが難易度のかなり高い都心部でした。当初、配属希望は地方に出していたのですが、都心部となったことで通勤は1時間以上かかり、それに加えて上司も、誰も逆らうことのできないような独裁的な性格で折り合いが悪い状況でした。
一方で私が当初希望していた地方のエリアで働く同期は年間の契約数でルーキー賞を受賞するなど成績が良く、私との差がかなりありました。運も実力のうちと言いたいところでしたが、このケースは圧倒的に運が悪かったと感じ、当時は結構落ち込みました。ただこの経験があったからこそ、運に左右されない力を身に付けようという強い気持ちが生まれました。辛い経験は今後強くなるための栄養素なので、無理せず転職やキャリアチェンジなどにどんどんチャレンジしていってください。
仕事が辛いと辞めたいと感じることもあるでしょう。ただし、辞めたい理由を考えずに退職してしまうと、次の転職先でも同じような悩みにぶつかってしまう可能性があります。以下の記事では「仕事を辞めたい」と感じたときの辞めるかどうかの判断基準について解説しています。
仕事を辞めたい時の対処法・判断基準は? 経験者が悩みにアドバイス
次の記事では、営業職として仕事の辛さを感じてた先輩からのコメントを紹介しています。解決法も併せて紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
営業が辛い…営業経験者のリアルな本音から読み解く「乗り越え方」
仕事が辛いと聞くと、「働きたくない」「就職したくない」というマイナスなイメージを持ってしまいますよね。次の記事では、先輩たちがどのようにプラスのイメージに変え、進路を選択したのかを紹介しています。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
就職したくない|同じ悩みを抱えた先輩たちと考える「進路」の選び方
年々増加? 仕事が辛いと感じる人の現状を紹介!
仕事の辛さを解決するとき、根本的な解決よりも先に、自分の弱さや劣等感を感じる気持ちの切り替えに苦労する人もいるのではないでしょうか。
辛いと感じる気持ちを軽くするための第一歩として、同じ状況の人の現状を知ってみましょう。
就活生パネリストが仕事で辛いと感じた瞬間
社会人経験の中で仕事が辛いと感じたことは何回くらいありましたか?
10回以上はあると思います。単純に大型連休明けはなんとなく仕事が辛いと感じることもありましたし、仕事が上手くいっていないタイミングや、親しい同僚が退職するタイミングなどは気持ちが滅入っていました。
回数ははっきりと覚えていないですが、休み明けや、周りは会社規定で休みなのに自分は仕事をしてるときなどに辛いなと感じます。
100回以上は平気であります。人間関係が原因だと、これくらいの回数になってしまうと思います。私は住宅営業をやっていましたが、業界的・業種的に厳しめの環境であったことも回数が多い要因のひとつです。
仕事が辛いと感じるのは全体の8割で過去最大
厚生労働省の「令和4年度 雇用動向調査」を見てみると、労働者の中で、仕事がストレスと感じる人は全体の82.2%となっており、昨年の53.3%と比較すると、約1.5倍も増加していることがわかります。
労働者がストレスと感じた原因は、「仕事量」が36.3%、「仕事の失敗/責任」が35.9%、「仕事の質」が27.1%の順に多くなっており、仕事内容に関するストレスを感じやすい人が多いようです。
20代に限定したストレスの原因は、「仕事の失敗、責任の発生等」が50.8%、「仕事量」が42.5%、「対人関係」が27.2%、「仕事の質」が25.5%となっており、全体の数字と比較すると、仕事内容に加え人間関係からのストレスを感じていることがわかります。
経験の浅い20代は特にストレスを抱えやすい
仕事へのストレスを感じる労働者が多い中、年代別の数字を厚生労働省の「令和4年度 雇用動向調査」で見てみると、20代全体で「仕事がストレス」と回答した人は8割以上にものぼります。
社会人としての経験も浅く、業務に関する辛さ以外にも、職場に慣れるための気遣いをするなど、ストレスを感じる要因が多いため、仕事の辛さをほかの年代よりも感じやすくなっているのです。
20代は仕事内容・ビジネスマナー・周囲の人の名前や顔など、覚えることがたくさんあり、ストレスを感じる要因が多くなってしまいます。それに加え、初めての一人暮らしや慣れない通勤など、職場以外の環境の変化がある時期になるため、小さなストレスが積み重なって仕事の辛さにつながることもあるでしょう。
20代ならではの理由で仕事へストレスを感じた出来事がないか、経験談も聞いてみましょう。
就活生パネリストが入社間もない頃に感じた仕事の辛さ
新卒で入社した会社は最初の2週間ほど新人研修がありましたが、その後はいきなり数字目標が設定されました。
正直わからないことだらけでしたが、先輩も目標があり、自分に対して時間を割ける状態ではなかったので、とりあえずやってみろ精神で右も左もわからないまま、ミスしては上司に怒られ、また何のレクチャーのないまま行動するという悪循環になっていたときは、ストレスやこれが社会人なのかと精神的な不安を感じたことはあります。
初めての業界・業種だったこともあり、入社当初はストレスしかありませんでした。覚えることがありすぎて、毎回メモを取っていますが、後から見返しても何のことだかわからない時があったり、電話があったらすぐに出ないと上司に怒られたりしたので、初めの頃は嫌なことが多かったです。
また、周りの人ともうまくやっていかないといけないという思いもありましたが、すでに仲のいいグループができているので、そこに馴染むまでに時間がかかり、話せる人がいないこともストレスになりました。
入社当初は、とにかく覚えることが多かったのと、上司との相性も悪く、ストレスでいっぱいでした。周りの同期はみんな「上司が優しい」と言っていて、少しうらやましかったです。
同期は上司に恵まれているのに、自分は上司に「自分だったら夜中まで残って必死に覚えていたけどね」などと言われることが多く、自分のやり方や考え方を押し付けるような言い方に、ストレスが溜まっていきました。
上司との関係でストレスを感じる人も多いのではないでしょうか? 次の記事では、先輩たちの上司と合わないと感じた経験談や状況改善方法を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
上司と合わないときはどう対処する? 経験者に聞く原因別の改善方法
みんなに聞いてみた! 仕事が辛いと感じた理由とは
仕事への辛さを感じる理由は人それぞれですが、自分と似たような経験を知ることで、対処法や気持ちの落ち着け方が見つかる場合もあります。いまの状況を解決するために、まずは、経験者が仕事に辛さを感じたときの状況を聞いてみましょう。
また、体験談とともに、仕事が辛いと感じる理由として代表的なものをいくつか紹介していきます。辛さに向き合うことは嫌かもしれませんが、自分の状況と照らし合わせ、どれが自分の状況に近いのか考えてみてください。
①職場の雰囲気が悪い
職場の対人関係や雰囲気の悪さから仕事が辛いと感じるケースです。
・コミュニケーションがとりづらい
・社内で悪口や噂話が絶えない
・上司の機嫌次第で態度が変わる
・社内の派閥がある
・苦手な同僚や先輩がいる
このようなことで心労を感じ、仕事をする場所である職場がストレスの対象だと認識することから、仕事への辛さへとつながっていくのです。職場が殺伐としていることで、仕事への集中力も低下し、ミスが発生してしまうことでさらに仕事への辛さが増すことも。
自分と直接関係する人間関係であるならまだしも、派閥や上司の機嫌は変えることができないので、解決には苦労してしまう人もいるでしょう。
職場の雰囲気が合わなかったり、上司との相性が悪いと、モヤモヤとした気持ちが募りますよね。こちらの記事では、20代で感じる仕事へのモヤモヤや疲れを解消するための方法などを体験談とともに紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
仕事辞めたい・疲れた20代へ|切り替えられた体験談と転職の進め方
上司の機嫌で自分に対する態度が変わってしまうと、仕事にやりにくさを感じたり、上司に相談することもできませんよね。そのような企業は、ブラック企業といわれているかもしれません。次の記事でブラック企業の特徴について紹介しています。気になる方は、チェックしてみてください。
就活生が見たブラック企業の特徴18選|求人や面接で見分けるコツ
上司との人間関係に悩んでいる人は、今の状況を客観的に整理してみるのもおすすめですよ。セルフチェックする方法や状況別の対処法については、こちらの記事で紹介しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
嫌いな上司にどう対応した? 社会人が語るスマートな対処法
②雇用条件が悪い
仕事の業務的な側面から「辛い」と感じることが多いかもしれませんが、雇用条件に不満や疑問がある場合も「仕事が辛い」と感じるケースがあります。目に見える条件だからこそ、ストレスを感じやすいのです。
・給料が平均と比べ低い
・残業代が出ない
・福利厚生や休暇が充実していない
・拘束時間が長い
特に収入の低さは「頑張りに対して評価を得られていない」と感じやすく、内閣府の「満足度・生活の質に関する調査」では、年収の増加に応じて満足度が高くなる例も証明されています。(年収2000万円世帯まで)
ほかにも、休日や福利厚生など、働いているメリットが感じられないことで、仕事を続けることに辛さを感じてしまうのです。
③仕事量が多い
仕事量が多いと、業務時間内に仕事を終えることがむずかしく残業や休日出勤が増えてしまいます。労働時間が増えることで、身体的な疲労やストレスを感じやすくなり、仕事に辛さを感じてしまうのです。
さらに、仕事量が多いことで、集中力や判断力が低下した結果、ミスにつながり評価が下がってしまうことも。
仕事をこなすうちに慣れる範囲の業務量であればまだしも、自分の許容量を超えた仕事量は、身体的にも精神的にも良い影響を与えません。
サービス業界で仕事をしていたとき、毎日のようにお客様の予約が埋まり、お店としてはとてもありがたいことでしたが、自分の休憩もろくに取ることができず、体力的にもとても辛かったです。
忙しくなり過ぎると、新しいお客様が来てくださっても、ほかのスタッフと誰がやるかでみんなが譲り合うという状況になってしまっていました。本来なら喜んで対応するべきなのにそう感じることができなくなりました。
また休憩中でもお客様が来て、ほかのスタッフも対応中だと休憩を中断してお客様に入ることもあり、どんどん辛く嫌になっていきました。
仕事が多いと「めんどくさい」と感じることもあるかもしれません。以下の記事では、仕事がめんどくさいと感じたときの気持ちの切り替え方について解説しているので、新しい視点を得るためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
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仕事量が多いと残業にも繋がっていくでしょう。残業時間が増えていくとストレスも増える可能性があります。次の記事では、残業との向き合い方について解説しているので、残業が嫌だと思っている人はぜひチェックしてみてくださいね。
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④仕事のミスが重なる
仕事のミスにより、劣等感や責任感を感じて仕事の辛さへとつながります。一つではなく複数のミスが続くことで、周囲の評価が気になってしまったり、また同じミスをした時のことを考えてしまうのです。
ある程度の時間で気持ちを切り替えられる人もいますが、「あの人はできているのに」と、自分への嫌悪感を抱いてしまう人も少なくはありません。
営業職でしたが、ノルマを課されることよりも、上司との人間関係がうまくいかなかったり、契約を取ると仕事量が多くなり、ミスを誘発してしまうことが辛かったです。
2年目で同時期に2件契約を取ることができたのですが、注文住宅という分野だけあって相当の仕事量でした。そのうちの1件は大型案件だったのですが、序盤で設計部門でミスが発生し、クレーム案件となり向こう半年ほどは荷が重い状態でやらないといけなくなってしまいました。もう1つの案件も進めながらやっていたこともあり、小さなミスが続いたり、上司からきつく当たられたりと非常に辛かった経験でした。
仕事でミスが重なるのは、今の仕事が合っていないからかもしれません。仕事が合わないと感じたときの原因究明の方法については以下の記事で解説しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
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⑤自分の必要性を感じない
人間のほとんどは「自己愛」というものを持っています。仕事で失敗が続き、自分の必要性を感じないときは、この自己愛が低下してしまうことがあり、「その場にいたくない」と仕事の辛さを感じるのです。
・仕事が同じことの繰り返し
・重要な仕事を任せてもらえない
・うまく人間関係を築けない
このようなことが原因で「ほかの人でも良いのでは」と自分の存在意義を疑ってしまうのです。自己愛が強い性格で傷つきやすい人や、他人と自分を比べやすい人が辛さを感じやすいケースであるといえます。
⑥やりがいを感じられない
仕事へのやりがいはモチベーション維持に大きくつながっているため、やりがいを感じられないことで仕事への意欲が低下し、マイナスな気持ちから辛さを感じてしまうのです。
・上司に評価されない
・仕事内容に楽しさを感じない
・スキルや経験を活かせていない
評価や仕事の適性などの要因がきっかけとなるケースであるため、仕事へマッチしているかや、上司への働きかけなどの根本的な対処が必要となります。
そもそもやりがいとは一体何なのか、やりがいがないと仕事は続けられないのだろうかと悩んでいる人もいるでしょう。こちらの記事では、やりがいの見つけ方や、やりがいのある仕事への転職の近道について解説しているのでチェックしてみてくださいね。
やりがいとは|みんなの体験談をヒントに導く「やりがいの見つけ方」
⑦仕事の成果が出ない
仕事への成果が出ないことで辛さを感じるケースはめずらしくありません。「成果がでない」という気持ちは長期的な結果から判断されることが多く、これまでやってきた頑張りが無駄に感じてしまうのです。
仕事に責任を強く持って臨んでいる人ほど、成果がでなかったときの反応が大きく、仕事への辛さを感じてしまいがちになるでしょう。
同時に仕事への適性を考えてしまい、成果がでないことで職場に向かう足が重く、転職を考えた経験は多くの社会人が経験しているのではないでしょうか。
任せてもらっていた目標をなかなかクリアできない状況が数カ月続いたときに辛いと感じました。特に、相談できる先輩や上司が異動・退職してしまい、苦手な上司の下にいた時でしたので余計にストレスを感じていたように思います。
気持ちが落ち込んでいるとどうしてもパフォーマンスにも影響が出てしまい、そんな自分に自己嫌悪し、そしてまた落ち込んでいくというような悪循環が続き、しばらくは立て直すことができず、メンタル面でかなりしんどかった記憶があります。
⑧長期の休暇を取ってしまった
長期休暇から仕事の辛さに結びつくケースは大きく分けて2つ考えられます。
①旅行などで自主的に休暇を取り長期的に仕事から離れ現実に戻るのが嫌な場合
②体調不良で不用意に休暇をとってしまい、復帰後に周囲の目が気になる場合
前者であれば、一時的な気持ちの問題であるため、いざ職場へいくと仕事もこなすことができます。しかし、後者は周囲への申し訳なさや自分を責める気持ちから、職場へいくこと自体が辛くなってしまうこともあるでしょう。
休み明けの仕事は特に億劫に感じることもあるでしょう。こちらの記事では「会社に行きたくないな」と感じたときの乗り越え方について豊富な体験談とともに解説しています。あわせて読んでみてくださいね。
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今すぐできる! 仕事の辛さを失くすための3ステップ
仕事が辛いと感じる理由を解明できたら、辛さをなくす方法を考えていきましょう。先輩たちが実際に試した解決法も踏まえて、3ステップで紹介します。
ステップ①辛いと感じる要因を書き出す
まずは「仕事が辛い」の要因を整理します。いきなり根本的な原因を見つけられるとベストですが、自分の気持ちを率直に書き出すのは難しいので、段階的な書き出し方を紹介します。
辛いと感じる要因の書き出し方
①仕事が辛いと感じたタイミング(日付や時間)を思い出す
②辛かったと感じたときにしていた行動・話していた人・その時していた業務などを思い出す
③②で思い出したことから、さらに何が辛かったのか考えてみる(話していた人・かけられた言葉・態度など)
④①〜③をくりかえし、③の結果をいくつか集めて自分の辛いと感じる要因をまとめる
④で、話す人・言葉・会話のタイミングなどの「対人」「コミュニケーション」に関する要因が集まるのであれば、人間関係があなたの辛さを左右していることになります。仕事にかかる時間が周りよりも遅い、失敗したくないといった「仕事内容」に関することが多い場合、仕事との相性や業務量によってあなたの辛さが変わってくるかもしれません。
この方法で3日〜1週間程度かけて探ってみることで、自分の潜在的な気持ちを分析することができるので、まずはどんな小さなことでも書き出してみることが大切です。
要因を整理する方法はあくまで一例であるため、経験者が実際に試した分析方法も参考に、自分に合ったやり方を実践してみましょう。
就活生パネリストが実際に試した「仕事が辛い原因を洗い出す方法」
仕事が辛いと感じたときにやっていたことは2つです。
①とりあえず忘れて休む
②何が辛いか、どこが原因なのか洗い出す
この順序で辛いときは整理していました。仕事が辛いときは、仕事でミスをしたりなど、根本的に自分に問題があるケースも多いため、とりあえず休日は1日仕事のことを忘れて休む。こうすることで精神的にもリラックスされて物事を客観視でき、改善策も自分の中で見出すことができるので、私自身よくやっています。
原因の洗い出しは頭で考えるのではなく手を動かしておこなう
2つ目の原因の洗い出しですが、頭の中でただ整理するのではなく、まず書き出してみる。そうすることで、そもそもの原因の追求もできたりします。アナログな方法ではありますが、まずは書き出してみて物事を整理をするということを実践してみてほしいなと思います。
仕事が辛いと感じた時は、同僚に文章にして辛いと感じている内容を共有していました。文章にすることで、自分自身の気持ちの整理がつきます。
頭の中で考えているだけだと、どうしても負の感情に押しつぶされそうになりますが、文章にすることで気持ちがスッと冷静になることができることもポイントです。また、同僚からも同じように気持ちを共有してもらっていました。みんなで悩みや不安など、気持ちを共有することで「自分だけが悩んでいるわけではない」と気持ちが楽になったり、「自分とはまた違う点で不安があるんだ」と気付きを得ることができ、孤独感から解放されることができていました。
友人に相談することで客観的な意見を本音でもらえた
また、同僚に相談しづらいと感じたことは、大学時代の友人に相談をしていました。友人も職種は違うものの同業社で働いていたので、外からみた仕事への客観的意見なども本音でもらうことができ、自分の意見に固執することなく考えることができました。
心が辛いとき、苦しいときは冷静に自分自身を見れない状態になっているので、とりあえずしてみてほしいことは「今の辛い感情を紙に書き出してみる」ことです。
よく巷で日記が良いと言われているのはここに関係してきます。普段辛い感情が心にとどまらないようにどこかで掃き出す必要がありますが、友達や家族に愚痴を聞いてもらうなんてこと毎回できない、すぐ掃き出せないことが多いですよね。
紙に辛い感情を書き出すことで辛い感情を引きずることなく冷静になれる
辛い感情をそのまま放置するのは良くありません。感情を落書き帳でもメモ帳でもいいので、文字数や書き方関係なく、殴り書きでどんどん書いていく。すると、そのときの感情が文字にして現れます。それが客観的に見た「今の自分」となるわけです。
ふと「これが自分か」と我に返ったように思います。この作業を辛いと思ったらすぐにやるとその後辛い感情を引きずることなく少し冷静になれたりできます。その場でできないときは就寝前や起床後などにやってみてください。やり続けると気持ちも変わりますよ。
ステップ②自分の辛さのタイプを考える
仕事の辛さは「外部要因」「内部要因」「仕事関連」の3つに分けることができ、それぞれの対処法があります。辛さの要因がわかったら、タイプ分けしていきましょう。
仕事の辛さの原因3タイプ
・「外部要因」:人間関係・職場環境・雇用条件・評価制度など、自分以外からの影響を受ける辛さ
・「内部要因」:ミス・やりがい・必要性・成果が出ないなど自分が原因となる辛さ
・「仕事関連」:仕事量・残業・適性など仕事内容からくる辛さ
注意が必要なのが、人間関係などで自分の接し方が相手の態度に影響している場合は、「外部要因」と「内部要因」の2つが原因であることが考えられます。
タイプ分けに悩んでしまう場合は、両方に当てはまるケースがあることも理解しておきましょう。
ステップ③タイプごとの対処法をおこなう
原因のタイプ分けができれば、それぞれの対処法を実践していきます。
ステップ②で2つのタイプが当てはまった場合は、どちらの対処法も知った上で、適切だと思う方法を実践することがおすすめです。
タイプ別! 仕事が辛いと感じたときに実践した対処法
自分がどんなタイプの辛さを抱えているのかがわかったら、それぞれのタイプに合わせた対処法を実践してみましょう。
ここからは、先ほどの3ステップの中で出てきたタイプ別にわけて、仕事の辛さの原因を解決する対処法について詳しく解説していきます。
タイプ①外部要因
外部要因が原因の場合は、自分の働きかけや考え方を変えることで解決することができます。
・「嫌がらせ・パワハラ」:周囲に相談する、記録を残す
・「雇用条件」:昇給を求める、有給を消化する、転職
・「評価が得られない」:仕事への姿勢や伝え方・聞き方を変えてみる
他人の態度や言動が原因の場合は、自分が変えることは難しいため、相手の態度に適した対処法をおこないましょう。特にパワハラや嫌がらせの場合は、1人で抱え込まず、内部の相談窓口か信頼できる友人・家族に相談することが大切です。
評価が得られず辛さを感じているなら、仕事への姿勢や伝え方を変えてみましょう。評価を得ている先輩に相談したり、仕事の進め方や上司とのコミュニケーションを真似ることがおすすめです。また、上司が正しく評価してくれないと感じている場合には、評価面談や人事面談のタイミングでアピールできるよう成果をまとめておくことが得策です。
就活生パネリストが実践した外的要因への対処法
新卒で入った会社では人間関係で非常に悩みました。ドラマで見るような女性社員同士のドロドロとした雰囲気や毎日トイレで悪口大会が開かれていることなどが要因だったのですが、転職するまでこれは解決しませんでした。
私たちよりも上の社員さんがほとんどで、何年もそのように過ごしているため、それが普通の形になってしまっていますし、新人数人が対抗しても余計に空気を悪くしてしまったり、最悪標的にされてしまうので動きようがありませんでした。
社内に気持ちを理解してくれる味方がいたから辛い中でも踏ん張れた
そのため、同じようにしんどさを抱える同僚と「しんどいけど頑張ろうね」と励ましあったり、面倒見の良い先輩社員の方に話を聞いてもらうことでなんとかバランスを保っていました。
家族や友人ももちろん相談や愚痴を聞いてはくれますが、やはり社内に事情をわかってくれる人がいて、気持ちを理解してくれるというのは大きな支えだったなと感じます。結果として状況を解決するようなことはできませんでしたが、会社に味方と言える同僚がいてくれたことで辛い中でも踏ん張れたと感じています。
自分の評価において「どうしてこの評価なのか」と疑問に思ったことはあります。ただそのようなときこそ、評価者は上司なのでストレートに聞いていました。月毎や四半期で目標を設定されていたので、その目標はクリアしていましたが、評価ポイントを聞くと数値だけで評価する会社もあれば数字+PDCAも一緒に評価をする会社があると思います。
どのように評価しているのかが明らかになり改善策が見つかった
自分の場合は、後者かつ評価があがれば昇給をして、目標が上がったり部下を抱えたりします。その点において私は数字は残せていても、PDCAサイクルにおいて基本想定通り回せていなかったり、月末での追い込みで残業をしたりと、高評価にはつながらない行動をしていたことがわかりました。
会社からの評価において思うような評価ではない場合、一番手っ取り早いのは評価者である上司に聞いて評価ポイントを聞くことです。次の活動を見直すきっかけにもなったので今となってはこの行動は良かったと感じています。
新卒の頃、上司との関係に大いに悩まされていました。その上司は独裁者のような誰も逆らえないような「ボス」でした。3カ所をまとめるエリアマネージャーのようなポジションの方で、各所の店長もたじたじになっているのをよく見かけるほど、周りからあまり良く思われていない上司でしたが、それを本人は気にしていなかったので余計に厄介でした。
どうしても解決しないのであれば「受け流す」か「離れる」
正直あまり対策という対策がなかったのですが、やっておくべきこととしては「素直に言われたことに従う」、ひどい言い方をすれば「下部」になったと思って、素直になることぐらいでした。このタイプは反抗するのはご法度と考えたのでベストな対処だとは思っています。
大事だと思うのは受け流すためにどうしたら良いかだと思います。反発は心の体力を一気にすり減らします。私のようなケースは「受け流す」か「離れる」が対処法として良かったと思っています。
タイプ②内部要因
内部要因の場合は、仕事への向き合い方に注目します。
・「やりがいが持てない」:日々のノルマを作る、年間目標を立て直す
・「必要性を感じない」:自分の成長を書き出す、周囲と比較しない
・「ミスが重なる」:ミスの原因を的確に把握する、周囲を頼る
・「成果が出ない」:スキルをつける、周囲とコミュニケーションを取る
・「仕事が難しい」:納期を変更してもらう、仕事内容の変更を相談する
やりがいを感じない場合は、段階的に目標を作ることで達成感を感じ、自分を褒める習慣をつけることで解決することが可能です。毎日の仕事に目標を作ってみると良いでしょう。また、仕事がルーティンワークになっている可能性も考えられるので、新しい文房具で仕事環境を変えて見たり、仕事に時間制限をつけてみるなどがおすすめです。
なかなか成果が出ない場合は、成果が出ていない自分を責めるのではなく、今の自分に何が必要なのかを考えましょう。技術やスキル不足であれば、習得することで解決し、主観的なやり方になっているのであれば周囲の意見を取り入れることで結果は変わってきます。何から始めたら良いのかわからない人は、まずは周りに相談してみてくださいね。
就活生パネリストが実践した内的要因への対処法
仕事の量が多かったときには、やはりミスをしてしまいましたし、疲労も重なり辛いと思ったことは何度かあります。
そんなときはまず自分で考えてやれることはきちんとやることを心がけました。周りの人もそういった姿は見ていてくれるので、たとえミスをしたとしても、手を差し伸べてくれることが多くなりました。
困ったときに連携できるように日頃から信頼関係を築こう
それによって辛さも少しづつ改善されていきましたし、1人で抱える仕事も少しは分散してもらうことができたので、ミスしたときにだけ慌てていろいろやるのではなく、それまでの行動が大事かなと思いました。
辛いとなかなかやる気も失われていきますが「これをやりきれたら私は達成感を感じられるだろう」と思って、先の見えないような時期を乗り越えました。どうしても無理な時はやはり周りにどれだけ手を差し伸べてくれる人がいるかだと思います。信頼してもらえるよう行動で示すことが大切です。
私の場合はミスをしたら、上司や周りの反応を見ていました。ミスしても「気にすんな」「次は気を付けてね」などの言葉をかけられたら、正直そこまで気にしなくても大丈夫です。気になるかもしれませんが、思っているほど周囲は気にしていないことが多いです。なぜなら、みんな自分のことで精一杯だからです。
外的要因である可能性も考えつつも自分自身と向き合ってみよう
もし、同じミスを繰り返しているのであればまずはどうしたら繰り返さないかを考えるべきです。自分が変われば変わることであれば、具体的な行動に落とし込めるようになるまで改善策を考え実行してみてください。ただ、ミスの原因は必ずしも自分だけにあるわけではないので、外的要因である可能性も考えながら、じっくり自分と向き合ってくださいね。
タイプ③仕事関連
仕事の内容などが原因で辛さを感じている人は、環境を変える行動をすることがベストです。
・「仕事内容が合わない」:部署の移動、転職
・「仕事の責任が重く感じる」:仕事への考え方を変える
・「残業が多い」:仕事量の調整、残業をしない日を作る
仕事の責任や裁量に対し、「自分では不相応」「責任を持ちたくない」と感じてしまう場合は、仕事に義務感を感じているケースが考えられるため、誰のために仕事をしているのか視点を変えることを意識してみましょう。「自分のため」「家族のため」と仕事にのぞむことができれば、責任や裁量を持つことは成長の証と捉えることができます。
仕事の残業が多い場合は、自分の業務スピードを意識しがちですが、そもそもの仕事量が多いことも考えられます。自分の業務量を明らかに上回っている場合は、上司に調整してもらえるように相談すると良いでしょう。
業務量の比べ方
・自分が普段仕事をするのにかかる平均時間を出す
・同僚や同じ部署の人がかかっている時間と比較する
・同じ業界の業務量を調べる(残業量や労働時間など)
業務量を比較してみることで、残業の原因がはっきりすることができる上に、上司に目で見てわかる資料を作ることができるので、大きな改善が期待できますよ。
就活生パネリストが実践した仕事関連の要因への対処法
どうしても気分の差は出てきてしまいますし、「仕事が合わないな」「仕事楽しくないな」と感じる瞬間もゼロではないでしょう。私が仕事に対してやりがいや楽しさを一定に保つようにするために意識しているのは、趣味なり息抜きの場を週1〜2日程度設けることです。
実際に自分は筋トレをして気持ちのリセットをしています。汗を流すことで体にリフレッシュの時間を与えています。そうすることで、「辛くても次から頑張ろう」と前向きな気持ちになれるのでかなりおすすめです!
自分の時間を作ることでメリハリが生まれ辛さ解決の光が見えてくるかも
特に悪循環なときこそ30分でも自分の時間を作ることで、気持がポジティブになれるので、そこから新しく楽しさややりがい、「こうしたら仕事が改善されるのでは?」など新しい考えやアイディアも思い浮かぶので、行き詰まったときこそ自分の時間を作ることをおすすめします! この方法は同僚にもおすすめしましたが「もう少し早く知りたかった」など嬉しい言葉ももらっています。
当てはまったら注意! すぐに転職や休職を考える必要があるケース
仕事が辛いという気持ちは、実は体からのSOSである可能性もあります。いま動くべきかわからないときは、他の人の体験談と自分を比較して判断するのも一つの手段です。今の自分の状況と比較しながら読み進めてみてくださいね。
次の記事でも、すぐ辞めていいのか判断基準について紹介しています。より理解を深めるために、こちらの記事も読んでみてくださいね。
仕事をすぐ辞めてもいい? 転職経験者に聞く辞めるか否かの判断基準
体調に影響が出ている
睡眠不足、食欲不振、胃痛など、体調に影響が出ているケースは仕事からのストレスがかなり大きいと考えられるでしょう。
体調に影響が出てしまう人は、仕事が辛いと感じている気持ちに気づきづらく、いつのまにか辛さが蓄積してしまっていることが多いため、長期的なストレスを貯めています。
中には、体調不良が出ているにもかかわらず、痛み止めなどで一時的に緩和して仕事に臨む人もいますが、我慢しつづけることで入院や手術などの大きな健康被害に発展するリスクもあります。
体の不調が続くような場合は、必ず病院を受診し、可能であれば休暇を取り仕事から手を離す時間を作りましょう。無理は後悔の原因となるため、禁物です。
感情のコントロールができない
仕事の辛さから自分の気持ちに余裕がなくなることで「イライラしやすい」「突然涙がでる」など、感情のコントロールができなくなります。
感情のコントロールができなくなると、ネガティブな考えがいつもつきまとってしまい、不眠や食欲不振へと発展するケースも少なくはありません。ほかにも、怒りを人にぶつけてしまい、職場での人間関係を悪化させるなど、悪影響ばかりつきまといます。
感情が入り乱れていると感じたときは、深呼吸して落ち着く、誰かに気持ちを吐き出すなどの一時的な対処をすることも可能ですが、長期的に続く場合は、休職や転職を検討するのも一つの手段といえるでしょう。
身だしなみに気を使わなくなる
仕事の辛さからくるストレスは、見た目を気にする余裕を無くし、生活意欲の低下を招くこともあります。見た目や衣服への気づかいはもちろん、ひどくなると洗濯していない服を着る、お風呂に入れなくなる等の状況に陥ることもあるのです。
また、身だしなみへの気づかいは、ストレスからくるうつ病の傾向の一種ともされているので、精神的に影響が出ていることも明確です。
ふと鏡を見た時の姿が明らかにおかしい、周囲から見た目に関する指摘が続くときは、ストレスが溜まっている可能性があるので、仕事から離れ、医療機関の受診をすることをおすすめします。
精神的な悩みで医療機関にかかることは、周囲の目も気になり勇気がいる行動ですが、自分を守ることを最優先にしましょう。対面で相談するのに抵抗がある人には、厚生労働省の「まもろうよこころ」というSNSや電話で相談を受け付けている窓口があるので、気軽に利用してみてくださいね。
仕事が辛い時にしてはいけない2つの行動|リアル体験談付き
仕事が辛いと感じるときは、一時的な気持ちに行動が左右されることもあります。気持ちに任せた行動は、自分の首を締める事態になり得るリスクもあります。状況を悪くしないためのリスクヘッジとして、先輩たちの経験談からNG行動を知っておきましょう。
①無断欠席|余計に仕事が辛くなる可能性がある
仕事が辛いと職場への足は遠のき、無断欠勤してしまいそうになることもあるでしょう。無断で休むことで、その日の業務のカバーを同僚や先輩が請け負うことになり、迷惑がかかることも。そして、職場へ迷惑をかけた罪悪感からより仕事への辛さが増すことになるでしょう。
仕事を休む場合は、必ず上司に連絡をすることを心がけ、電話での連絡が辛い場合は、マナーを意識してメールで欠勤の連絡をおこないましょう。
欠勤をメールでするときのマナー
・要件が伝わるような件名を書く
→「欠勤のご連絡」などの題名をつける・名前を入れる
・休む理由と病院への受診有無を伝える
・自分の業務の進捗と引き継ぎ事項を伝える
・周囲への配慮の言葉を入れる
欠勤の連絡は、フォローをお願いする先輩・同僚へも連絡をすることを忘れないように注意が必要です。
無断欠勤とは少し違いますが、通勤電車の中で急に気持ちの糸が切れてしまい、そのまま出勤できなくなったことがあります。
乗り換え駅から進めなくなってしまい、これはダメだと感じて体調不良を理由に上司へ連絡し、そのまま帰宅しました。仕事のプレッシャーもあったのですが、その時期はちょうど理不尽な上司にミスをなすりつけられたり、成果を横取りされたりといったことが重なった時期でした。
連絡を入れていたので大ごとになることはありませんでしたが、自分がこんなに追い詰められていたことにびっくりしましたし、気づかなかったことに反省もしました。それ以降は、無理をし過ぎないように意識し、気持ちが疲れてしまっているときはきちんと規定の手順で事前に有給申請するなど、意識して休むようにしています。
体が拒絶反応を起こして体が膠着して出勤できなくなったことはありました。その際は、無断欠勤はしませんでしたが、ただの「体調不良」で休むということを伝えていました。
また、会社に行きたくないという気持ちが強すぎて、今から家を出ても間に合わない時間なのに出勤時間ぎりぎりまで連絡を入れなかったことがありました。連絡を入れなかったのは上司から何か言われるのではないかという「恐怖」が原因でした。実際には連絡入れた後でもなんだか職場の様子が気になってしまい、しっかり休めませんでした。
連絡をせずに休むと結局心労が多くなってしまうと思うので、しっかり休むためにも連絡は事前に入れると良いと思います。
②勢いで退職する|次のキャリアへの準備不足となる可能性がある
仕事が辛くなってしまうと、一時的な気持ちで退職を決めてしまうこともあります。勢いで退職をしてしまうと、転職の準備期間の備えができていないので、時間や金銭面の余裕がなくなる可能性も。
まずは一時の気持ちに流されず、退職してみたつもりになって、周囲にかかる影響や、転職の方向性を考えてみましょう。たとえば、大きなプロジェクトの最中であった場合、最低限の引き継ぎが必要になります。また、転職する場合、今と同じ待遇や条件で転職できるとは限りません。
心身的に影響が出て、すぐにでも仕事を離れたい場合でも、有給消化や休職といった手段があるので、次へのキャリアのためにも、一度冷静になることが得策です。
当時は「仕事が辛い」「とにかく早く仕事から離れたい」という気持ちが強く、後のことを何も考えることなく退職の旨を上司に伝えてしまっていました。
何度も止められましたが、そのときの自分はとにかく辞めることしかこの辛さから逃れる方法は無いと考えていたため、勢いからそのまま退職をしてしまいました。その後転職活動を進める中で、勢いで仕事をやめてしまったからか、次に自分がどの職種を目指すべきなのか、仕事を辞めた目的などを見失いそうになることがありました。
勢いから辞めてしまうと、とにかく辞めたかったはずの仕事に未練が出てきてしまうので、しっかり考えたうえでの決断が大切だと改めて感じることができました。
早くこの会社から、この上司から離れないと頭が狂いそうになると思って転職活動もしない間に退職しました。退職時期には優しい上司に代わっていたのですが、馬が合わなかった上司と対応していた案件が継続してあったため、電話で詰められたりもしてました。
上司が変わったはいいものの、時すでに遅しという感じで全く仕事に手がつかず、辞めるまでの1カ月半ぐらいは通常の1/3の仕事量しかできないぐらいになっていました。決断自体は後悔していませんが、退職時期をもっと早めて自分を解放してあげたら良かったなとは思いました。
会社を辞めたくても、なかなか辞めさせてくれないというケースもあります。以下の記事では、会社が辞めさせてくれないとき、パネリストたちが「退職したい」を貫いた方法を解説しています。辞められずに悩んでいる人はぜひ読んでみてくださいね。
会社が辞めさせてくれない……経験者が「退職したい」を貫いた方法
仕事が辛いときは状況整理が重要! 経験談も参考に自分を責めない行動をしよう
仕事が辛いときの原因解明の方法と対処法を体験談を交えて解説しました。覚えることが多く、慣れない環境下で働く20代は特に仕事へのストレスを感じやすく、さまざまな出来事が蓄積して仕事が辛いと考えてしまいます。
ただ、辛いという気持ちは決して悪い感情ではなく、むしろ今の状況を好転させるチャンスです。同じ経験をした人の体験談を参考にしながら、前向きな行動を起こせる一歩を踏み出しましょう。
どの世代であっても仕事に苦労はつきものですが、20代には20代特有の大変さがあります。
20代のうちに任される仕事は、まだ自分の経験したことのない業務だったり、単純作業でも膨大な量をこなさなければならなかったりするなど、大変な業務もあるでしょう。一緒に仕事をする人たちも自分より年上の社会人ばかりで気を遣いますよね。
このように、仕事の進め方でも、人間関係の作り方でも、まだまだ進め方を試行錯誤をしているのが20代です。無我夢中でもがいている間は辛いもので、それはあなたの甘さが原因ではありません。
自分なりのリフレッシュ方法で仕事を進めていこう
仕事の辛さの乗り越え方は人それぞれに違いがあります。
自分の趣味やリラックスできることを、適宜挟みながら気分転換して乗り越えていく人もいれば、「これが終わればこんな楽しいことが待っている!」とご褒美のためにぐっとこらえて一気にやりきってしまう人もいます。
どちらもその人なりの仕事の進め方で、良い・悪いはありません。辛いときこそ、まずは自分に合う仕事の進め方を考えてみましょう。
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仕事の中で辛さを感じるのは、結果を残せないときです。1社目は100人近い同期がいて、毎月毎月新卒の中で営業成績がランキング形式で発表されていました。件数や金額など、こと細かく記載されていたので、「周りに置いていかれる」「どうして自分だけ成績が振るわないのだろう」と辛さを感じていました。
一方でこの経験があったからこそ、今の自分があるともいえます。辛かった記憶が原動力となり、現在の会社では営業トップの成績を収めたこともあります。成長スピードは人それぞれなので、辛くても続けていたら、どこかで努力が実るタイミングがあるかもしれません。ただ、頑張ってみてもどうしても辛い気持ちがあるのなら、環境を変えることも選択肢のひとつだと思っています。