20代で「仕事辞めたい・疲れた」と悩んだときはまず現状整理をしよう!
仕事を続ける中で辞めたい・疲れたと感じてしまうことはめずらしくありません。20代で仕事に疲れを感じた場合、罪悪感から自分を責めてしまう人もいるのではないでしょうか。
仕事に疲れてしまったときは、目の前の感情に左右されず、辞めたい・疲れたと感じる原因を冷静に把握することで、いまやるべき対処法が見えてきます。
この記事では、アンケートや転職経験者の体験談を通して、仕事を辞めたい・疲れたと感じた根本的な原因を整理し、自分に合った対処法を見つける方法についてわかりやすく解説していきます。自分と近しい人の経験を参考にしながら読み進めてみてくださいね。
仕事を辞めたいと思う原因に「仕事がめんどくさい」と思っている人もいるのではないでしょうか。次の記事では、仕事に対するマイナスな気持ちを対処する方法について紹介しています。参考にしてみてください。
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仕事を辞めたい時の対処法・判断基準は? 経験者が悩みにアドバイス
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仕事めんどくさい…みんなの体験談から紐解く「気持ちの切り替え方」
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経験者に聞く! 20代で仕事を辞めたいと感じる人はどれくらい?
20代で仕事を辞めたいと思った時、「早すぎるかな?」と考える人もいるでしょう。しかし、入社後から時間が経ち、仕事に余裕が出てきた20代こそ、疲れや不安が出て退職を考えやすい時期でもあるのです。
厚生労働省の令和4年 雇用動向調査からも、20代が1年間のうちで転職する数は、全体の1割以上となっていて、働く20代のうち10人に1人が仕事を辞めていることがわかります。
女性 | 男性 | |
---|---|---|
20〜24歳 | 14.7% | 14.7% |
25〜29歳 | 14.1% | 15.3% |
自分だけが辞めたいという気持ちを感じているわけではないので、仕事を辞めたい・疲れたと感じたときは、自分を責めずに、キャリアについて考えるきっかけだと捉えてみましょう。
契約ノルマが厳しく、メンタルに支障をきたしたことがきっかけです。
私の場合はデスクワークが自分に合わないと感じてしまいました……。
20代で仕事を辞めたい・転職したいと思っている人は、第二新卒のリスクを知っておく必要があるかもしれません。次の記事で、メリットと併せて解説しているので、チェックしてみてくださいね。
20代で転職を決意した人は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
就職してすぐ辞めていいのか疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。次の記事では、辞めてもいいか判断する基準を紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
20代が「仕事辞めたい・疲れた」と感じやすい6つの原因
仕事を辞めたい・疲れたと感じた時、つらい気持ちは理解できていても、なぜそうなったのか原因を把握できていないことがあります。
効果的な対処法を見つけるには、まず原因を知ることが近道です。次のよくある6つのパターンから、辞めたい・疲れたと感じた原因を探ってみましょう。
次の記事では、仕事のつらさを経験した先輩たちにきいた解決策を紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
①生活環境が変化したため
仕事を辞めたい・疲れたと感じる原因は、生活環境が関係することもあります。
「引っ越しをして通勤時間が伸びた」「子供ができて収入アップが必要になった」など、生活環境の変化で仕事に求めることが変わり、焦りやストレスを感じてしまうのです。
また、新卒から数年経って仕事の目標設定が変わったプレッシャーや、周囲と比較したときの気持ちの変化など、精神的な影響で仕事に疲れを感じることもあります。
自分が知らず知らずのうちに辞めたい・疲れたと感じる原因を溜め込んでいるかもしれません。
仕事を辞めたい・疲れたと感じたのはどんな場面ですか?
どんなにカフェインを飲んでいても、横になれば一瞬で寝れたときには「自分で思っているよりも疲れているんだな」と実感しました……。
②仕事で悪いことが続いたため
仕事でのミスや一生懸命やった仕事に正当な評価が受けられないなど、職場で起きる悪い出来事が原因となるケースもあります。
一度きりなら気にしない出来事でも、立て続けに起こることで、劣等感や責任感から自信を無くしてしまったり、周りと比較するようになってしまうのです。
そうしてマイナスな考えを続けることで、仕事をしている意味や自分自身の存在意義に疑問を持ち、仕事を辞めたい・疲れたという考えにつながります。「悪い」と考える出来事は人それぞれですが、同じ気持ちになった人は何が原因だったのでしょうか。
仕事を辞めたい・疲れたと感じた場面はありますか?
たくさんあります。毎日のようにサビ残を強要させられて疲れが溜まってしまいました。
自分よりも良い待遇の人に指導しているときや、他人のミスの尻拭いをしているときはかなりしんどかったです……!
③職場の雰囲気や待遇が合わないため
職場は自宅よりも長く過ごす場所となるので、人間関係がギスギスしていたり、パワハラやセクハラなどのハラスメントを心配する出来事があると、毎日会社へ向かうことが憂うつになりますよね。
ほかにも、残業代が出ない・給料が同じ業界の中でも低いなど、待遇が合わないと生活が厳しくなり、仕事へのやりがいを失ってしまうことも。
仕事内容と関係のなさそうな職場環境や給料待遇も、仕事を辞めたい・疲れたと感じる原因の一つとなるのです。
辞めたい・疲れたと感じたとき、どのような職場の雰囲気でしたか?
運動部のような競争意識が高い職場の雰囲気で、自分には合わないなと感じました。
私の職場は人手不足で常に業務量が多く、人間関係がなんとなくギスギスしていました。また、K・Aさんと同じく体育系のノリが合わず、接待の場ではセクハラともいえる発言を受けたこともありました……。
私の場合は1日を通して慌ただしい職場だったと思います。勤務歴の長い社員が、気に入らない社員の悪口を聞こえるように言うなど、嫌がらせのようなことも起きていました。
やりがいを失って、辞めたい・疲れたと感じている人は、ぜひ次の記事を読んでみてください。やりがいの見つけ方を紹介していますよ。
仕事が合わず、つらいと同じ事を思っている人はほかにもいます。抱え込まず、次の記事も読んでみてくださいね。辞めるべきかどうかの判断基準も紹介しています。
職場の雰囲気が合わないとストレスが積み重なり、メンタルを強く持てなくなることもあるでしょう。次の記事では、メンタルが弱いと感じる原因について、解決策とともに解説しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。
④労働環境が悪いため
残業が多い、休みが少ないなど、労働環境の悪い会社で勤めていることで、ストレスが溜まり仕事を辞めたい・疲れたと感じるケースもあります。
転職理由でも挙げられやすいですが、20代で社会人経験が浅いと、比較対象がないため「この環境が当たり前」と感じてしまう人もめずらしくはありません。
仕事をする中で無茶をすることが当たり前となりつつある人は、一度自分の労働環境を振り返るべきポイントといえるでしょう。
仕事を辞めたい・疲れたと感じたとき、どのような労働環境でしたか?
私の場合、入社前は週5日の勤務と言われていたのに、入社後のカレンダーを見ると週6日の勤務で驚きました!
上司がアルバイトスタッフに対して厳しくしすぎた結果、何人も一度に退職してしまい、人手不足の中新人の指導をさせられて、精神的に限界がきてしまいました……。
仕事の環境が悪く、辞めたい・疲れたと思っている人の中には、営業職の人もいるのではないでしょうか。そんな悩みを抱えている人は、次の記事を読んでみてください。悩みを抱えているのは、あなただけではないですよ。
残業が多い過ぎると私生活にも影響がでて、ストレスがどんどん溜まっていきますよね。残業との向き合い方について、次の記事で解説しているのでぜひチェックしてみてくださいね。
労働環境が原因で精神的に負担が溜まっていくこともあると思います。ブラック企業かどうかを見極めるコツを下記の記事で紹介しています。今の労働環境は、もしかするとブラック企業の特徴かもしれません……ぜひ、参考にしてみてくだい。
⑤将来への不安が強くなったため
「仕事を辞めたい・疲れた」といった気持ちは、漠然とした将来の不安から感じてしまうこともあります。
特に20代は、新卒として入社して仕事にも慣れ始め、余裕が出る頃です。そこでふと自分のこれからを考えたときにうまく想像できないと、目の前の仕事へ不安な気持ちが生じてしまうのです。
「今の仕事をこのまま続けても良いのか?」という不安があると倦怠感や不安感が生まれて、仕事へのやる気が削がれてしまうものです。同じような不安で悩んだ人は、具体的にどのような不安を抱えていたのでしょうか。
将来のことが不安で、辞めたい・疲れたと感じた瞬間はありますか?
あります! 主な業務としてテレアポをしていましたが、手に職がつかないことが不安で、仕事を辞めたいと思い始めました。
私の場合は希望する部署になかなか異動できず「この会社で異動できるチャンスを待つよりもいっそ転職してしまった方が良いのでは」と思い、辞めることを考え始めました。
将来への不安が大きくなる原因の一つとして、働く意味がわからなくなることが挙げられるのではないでしょうか。何のために多くの時間を費やしているかわからなくなると、不安になるのは当たり前のことです。次の記事で、働く意味について解説しているので、チェックしてみてくださいね。
⑥仕事がおもしろくないため
入社当時は何でも目新しく楽しく感じてした仕事が、数年経つことでルーティーン化してしまい、おもしろさを感じなくなってしまうこともあります。
または、入社前に想像していた姿と実際に働く内容が大きく異なり、思っていた仕事とのギャップに楽しさを感じられないケースもあるでしょう。
このような理由から仕事に楽しさやおもしろさを感じられないことで、仕事へのやる気や向上心を無くし、辞めたい・疲れたという気持ちへとつながるのです。
どのような仕事をしているときに、辞めたい・疲れたと感じましたか?
電話営業をしていてお客様から怒鳴られたときは本気で辞めたくなりました……。
20代で仕事を辞めたいけど、次に何をしたいのかわからない人は、次の記事を読んでみてください。解決策を紹介しています。
疲れたと感じている人のなかには、仕事が怖いと感じて心が疲れた人もいるのではないでしょうか。そんな人は、次の記事を読んでなぜ仕事が怖いと感じてしまうのか理解してみてくださいね。
仕事が面白くなくてやる気がでない人は次の記事をチェックしてみましょう。やる気がでないときの対処法について解説しています。
まず何をした? 仕事を辞めたい・疲れたと感じたときの切り替え方
「仕事を辞めたい・疲れた」と感じてしまったときは、解決の前に今の嫌な気分を切り替えることも大切です。ここからは、経験談を交えた気分の切り替え方法を挙げていきます。
「仕事を辞めたい・疲れた」と感じてしまったとき、どのように気持ちを切り替えていましたか?
積極的に人と会う約束をしてプライベートを充実させました!
私は音楽業界で働いているのですが、自分が担当するアーティストのライブを見学しに行くとやっぱり楽しくて、頑張ろうと気持ちを切り替えることができます!
私は定時に退社し、美容院やエステ、買い物などでリフレッシュしていました。
自分の生活環境を変えてみる
前述のとおり、仕事を辞めたい・疲れたと感じているときは、自分の生活環境が影響していることもあります。そのため、不規則な生活を改善したり、リラックスする時間を確保するなど、環境をいつもと変えてみることで気持ちを切り替えることができるかもしれません。
生活改善の方法は、睡眠時間や食事時間を一定にする・三食バランスよく食べる・運動するなどがありますが、一度に変えようとすると逆にストレスがかかってしまうので、ひとつずつできる範囲で試してみましょう。
また、生活環境は家の中だけでなく、通勤ルートをいつもと少し変えてみるなど、会社に行くまでにできることもあります。普段の生活で何か変えられることがあるか、目線を変えて探してみるといいかもしれませんね。
休職や長期休暇で仕事から一旦離れる
嫌な気分を切り替えるには、仕事と距離を取ってみるのも一つの手段です。
退職となると引き継ぎなどの処理もあり、一時的な気分で辞めて後悔してしまうこともあるので、長期休暇や休職制度を使って一時的に仕事から離れてみましょう。
「長く休むと迷惑をかける」と思うかもしれませんが、無理して働き続けて体調を崩したり、仕事に影響したりする可能性を考えると、最善の選択となるはずです。まずは自分を大事にすることを優先しましょう。
仕事で疲れた時は、心身ともに休めてあげることも大切ですよね。次の記事では、20代だからできるリフレッシュ方法について紹介しています。参考にしてみてください!
周りに相談する
嫌な気持ちを人に聞いてもらうだけで気分が落ち着くことはもちろん、自分では考えつかないアドバイスや客観的な意見をもらえるので、今の気持ちを同僚や先輩に相談してみる方法もおすすめです。
同じ職場の人には話せないような内容であれば、仲の良い友達や家族など、自分をよく知る人に相談するのも良いでしょう。
ほかの仕事に目を向けてみる
仕事を辞めたい・疲れたと感じているときは、つらい気持ちに影響され、視野が狭くなりがちです。そんなときは視野を広げるために、ほかの仕事に目を向けてみましょう。
仕事は転職活動のようにしっかりと探さなくてもいいので、同じ職種でネット検索をしてみたり、求人サイトで情報を見るだけでも大丈夫です。
「自分でもこんな仕事ができるんだ」「ほかの企業と比べると自社はこんな良いところがあるかも」と気が付くことで、前向きな気持ちで解決の一歩を踏み出すことができますよ。
やっぱり仕事に疲れたから辞めたい……20代で退職に悩んだ人のリアルな体験談
仕事に疲れて退職に悩む人は、辞めたい気持ちを持ちながらも「こんな理由で辞めても大丈夫?」と疑問を持つこともあります。疲れたという気持ちは明確なきっかけだと感じづらいので、退職するほどの理由なのか悩む人もいるでしょう。
そこで、実際に「仕事に疲れた」という理由で辞めた人・辞めなかった人どちらからも体験談を聞いてみました。自分の将来のイメージ像としてぜひ参考にしてみてくださいね。
「仕事が疲れた」という理由で仕事を辞めた場合
「仕事に疲れた」という理由で退職してしまうと、その後の転職のハードルが高く感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、疲れたと感じた理由を把握できていれば、転職先で同じ繰り返しをしないためのリスクヘッジをすることができるのです。たとえ次の職場でも同じ状況になったとしても、自分の中で気持ちの切り替え方や対処法を持っていれば安心です。
そのため、仕事に疲れたと感じているのに「転職できないかもしれない」という理由で退職を遠のける必要はありませんよ。実際に、「仕事が疲れた……」という理由で仕事を辞めた人が感じた経験やメリットも聞いてみましょう。
私が転職を決意するうえで仕事に疲れたかどうかはそんなに大きなウエイトを占めていなかったのですが、業務量が多かったことは少なからず決断に影響を与えていたように感じます。さまざまな業務を経験させてもらいましたが、その分休みづらくなったり、残業が多くなっていきました。
前職では繁忙期が長い期間あったのですが、その間はずっと残業が続き、起きて仕事をし、食事とお風呂を済ませて寝る、といった日々が続いたときには何のために生きているんだろうと考えることもありました……。今思えば「お金がもらえるからこのままでいいや」と挑戦する意欲も失い、停滞を選ぼうとする自分自身を変えたいと感じたことから転職を考え始めたように思います。
将来のキャリアについて真剣に考えるきっかけになった
辞めてよかったと感じたことは、自分が本当にやりたいことや将来のキャリアについて真剣に考えることができた点です! しっかりと考える時間が取れたことで現在はIT業界でエンジニアとして働き、毎日新しいことを学びながら仕事に打ち込めています。
前職で学んだ経験は現在の私を支え、決して無駄ではありませんでしたが、こうして真剣に仕事に打ち込め、キャリアプランを考えることに前向きになることができたので、仕事を辞める決断はとても有意義だったと感じます。
仕事に疲れたけど気持ちを切り替えて辞めなかった場合
仕事に対して疲れたと感じたとしても、気持ちをうまく切り替えて、仕事を辞めない選択をする人もたくさんいます。
納得したうえでの選択であれば問題ありませんが、大事なのは気持ちの切り替えが一時的なカモフラージュになっていないかということです。
数カ月後にまた「仕事を辞めたい・疲れた」と繰り返してしまうと、結果的に時間のロスになってしまうどころか、体調に影響してしまうこともあります。無理して気持ちを切り替えていないか、しっかり確認をすることが大切ですよ。
では実際に辞めなかった人は、どうやってうまく切り替えたのでしょうか。
「年度途中での退職は転職活動をするうえで印象が悪くなるのでは」と考えていたので、3月までは我慢しようと割り切って続けていました。それでも辛いときには、思い切って有休を使って気分転換をして、気持ちを切り替えていました。
周りの目が気にならなかったわけではないですが「仕事より自分の心と身体が大切」「どうせ辞めるのだからどう思われても構わない」という強い気持ちをもって堂々としていました!
どう決めた? 「疲れた」という理由で仕事を辞める際の3つの判断基準
退職は自分のキャリアの大きな節目となります。そのため、なんとなくではなく自分の基準で確信を持って判断することが大切です。
ここからは退職を決める基準を経験談と具体例を出して解説していきます。
①自分への影響
「仕事を辞めたい・疲れた」という気持ちを抱え続けて仕事をしていることで、自分へ悪い影響が出ないかどうかを判断基準の一つとしてみましょう。
自分への悪い影響の例
- 体調を崩してしまわないか
- 仕事中心で家族や生活に影響がないか
- 今の職場にいて成長ができるか
自分への影響を客観的に判断するのは難しく感じてしまうかもしれませんが、今の仕事を続けて将来自分がどのような姿になっていそうかを想像してみてください。
②労働条件
仕事を辞めるか悩んだときは、今の仕事の労働条件を同じ業界・職種の条件と比較してみましょう。条件が明らかに悪いようであれば、転職を検討すべき基準の一つとなり、自分の選択肢を広げるきっかけにもなります。
比較する労働条件
- 給料
- 残業代の有無
- 残業時間
- 社会保険の完備
- 退職金や企業年金の有無
- 休日数
初めて就職した職場だと、この環境が当たり前だと感じることも多いので、比較してみることで気付く発見もあるはずです。自分の会社についても改めて調べることで、知らなかった制度も見つかるかもしれません。
比べる情報は、公式HPやハローワークの求人情報など、なるべく信憑性の高いものにしましょう。掲載元がわからないような求人情報を参考にすると実際より良く書かれている場合もあるので注意してくださいね。
労働条件で転職を決めたとき、どんなことを重視していましたか?
週休2日制ではなく完全週休2日制であることを重要視していました!
③キャリアプラン
退職を決意する前に、改めて自分のキャリアプランを考えてみましょう。これからの目標を明確にすることで、逆算して今の仕事を続けるべきなのかが判断できます。
キャリアプランの考え方
- 自分の過去・経験を棚卸する
- 経験を踏まえ、5年後にやりたい(なりたい)目標を決める
- 目標達成のためにやるべきことを4年後、3年後、と逆算して考えていく
キャリアプランは、今のスキルや経験を加味して実現可能な範囲で考えることがポイントです。
キャリアプランを立てることで、数年後の目標のために、直近で何をすべきかを明確にすることができます。明確になったことと、今の仕事で得られることがずれているようであれば転職を検討すべきでしょう。
いきなり自分の将来を描くのは少し難易度も高いので、迷ったら周りの先輩・キャリアアドバイザーに頼って作成しても問題はありません。同じ経験をした人の体験談も参考にしてみてくださいね。
4ステップで簡単! 20代で仕事を辞めたいと思ったらやるべき行動
「仕事を辞めたい」と感じたとしても、勢いで退職してしまうとその後に焦って後悔する可能性があります。
ここからは、仕事を辞めたいけど何からすべきか悩む人のため、辞めたいと感じて退職するまでにやるべき行動を解説していきます。退職を決意した人が取った行動も読みながら、自分の場合ならどうなるかイメージを固めてみましょう。
ステップ①辞めたい理由を明確にする
仕事を辞めたい理由は人それぞれで、対処法も異なります。そのため、辞めたい理由を明確にすることで、対処法を探して次へのステップに進むことができるのです。
もし辞めたい理由がわからないまま退職してしまい、転職が成功したとしても、同じ状況を繰り返してしまうリスクも考えられます。どうしても今の現状に耐えられず先に退職してしまったとしても、一時的な解決にしかならないため、気持ちを落ち着かせてから状況を整理しましょう。
辞めたい理由を整理する方法
- 何が嫌か考えて、一番最初に浮かぶことを紙に書き出す(例:職場に行くのが嫌)
- 嫌な原因を考えてみる(例:通勤が辛い/嫌いな人がいる)
- 嫌な原因もう一段階深掘りして考えてみる(例:満員電車/人間トラブル)
- ①~③を繰り返す
ステップ②今後の動き方を考える
辞めたい理由が明確になったら、退職までの動き方を考えましょう。入社して数年経っているとなると、ある程度の業務を任されている人もいるので、退職のタイミングも考えなくてはいけません。
退職に際して考えておくべきこと
- いつ退職届を出すのか
- 退職日をいつにするのか
- 退職までにやるべき引き継ぎは何か
このような内容をベースに今後の動きを考えなくてはいけませんが、時間がかかることもあるので要注意です。
たとえば、退職届には書き方にマナーがあっていざ書こうとしても調べる時間が必要だったり、引き継ぎも上司や取引先と相談をしなくてはいけません。
体調不良や精神的な理由などから早期退職の必要がなければ、これまでお世話になった周りの人への影響も配慮した動きができるとベストです。
次の記事では、転職に適した時期について紹介しています。ぜひこちらも併せて読んでみてくださいね。
ステップ③退職に必要な情報を調べておく
勤めている会社を辞める場合、基本的にはさまざまな手続きや引き継ぎが必要となります。退職の経験が少ない20代は忘れがちになることも多いので、しっかりとリサーチしておきましょう。
調べておくべき情報
- 職場の退職規定(申告の時期)
- 退職時に会社へ返却する物(健康保険証など)
- 会社から受け取る物とタイミング
- 雇用保険の手続き方法
退職規定については特に重要です。退職届を出すタイミングを間違えてしまい「転職先が決まったのに、退職までに時間がかかって後悔した」といった失敗談もよくある話です。
雇用保険の手続きは調べてもわかりづらいことも多いので、退職報告をした後に、社内の総務課に早めに確認しておくとスムーズですよ。
退職時にはどんなことを調べるべきでしょうか?
有給消化や退職金についてと、国民年金と国民保険料については調べておいた方が良いと思います!
ステップ④転職に向けて必要な行動をする
退職後は、次の職場探しへと動かなくてはいけません。人によっては転職までに期間が空くこともありますが、準備だけでも時間が必要となるので、先に何が必要なのかを把握しておきましょう。
転職に向けて必要な行動
- 辞めたい理由も踏まえて、今後の転職の希望や条件を考える
- 自己分析をして適職を知る
- 転職サイトで情報収集をする
- 新しいスキルをつける(資格取得など)
転職活動に備えてやるべきことを把握しておくことで、退職後焦らずに行動することができます。転職に向けた行動は人によってさまざまなので、友達や先輩にも聞いてみながら、何が必要なのかを考えてみましょう。
転職に向けておすすめの行動を教えてください!
目指す職場に必要な技術の自己学習や情報収集はやっておいて良かったなと感じています。
辞めたいけど辞められない……同じような状況を乗り越えた先輩の解決法
「仕事を辞めたい・疲れた」という気持ちを抱えながら、辞めることができない人たちはその状況をどうやって解決したのでしょうか。同じ状況で悩む人の解決法を探るために、経験者の声を聞いてみました。
仕事が忙しくて辞めたくても辞められない
仕事量が多いと、仕事が疲れたと感じていても「今退職をすると迷惑がかかってしまう」と周りを気にしてしまい、辞めることがどんどん難しくなりがちです。中には上司に退職を伝えても承諾してもらえなかったり、「辞められない」と自分の中で決めつけている場合もあるでしょう。
忙しい職場で退職を踏み切れない人は、人材不足は自分のせいではない・辞められない会社は存在しないと考えて、まずは一旦気持ちを切り替えましょう。
上司から退職を受け入れてもらえない場合は、最終手段として退職代行を使うなどの方法もあるので、忙しさで目を背けず辞めたいという気持ちに向き合うことが大切です。
気持ちの切り替えや区切りが難しい状況の中で、経験者はどのように切り抜けたのかも参考にしてみてくださいね。
以前は食品製造業で働いていましたが、労働環境の悪さもあってか一人前に育ってきたタイミングで辞めていく人が多く、慢性的な人員不足でした。また自分はサブリーダーを任された責任感から、「人を育ててからでないと辞められない」「技術を継承してからでないと辞められない」と思い込んでしまい、なかなか辞められませんでした……。
私はその責任感から辞める決断をするのが遅くなってはしまいましたが、転職すると決めてからは、さまざまな業務の手順書作成をおこない、その手順書を見ながら誰でも作業できる体制を作りました。
結果的には、私が辞める頃には新人教育の効率も以前より上がっていて、自分の仕事のスキルアップにもつながったと思うので後悔はしていません。気持ち良く次のステップに進むことができました!
どうしても辞める決意がつかない時はどうすればいい?
「仕事を辞めたい」と何度も考えるのに、退職後の生活や転職が気になりなかなか踏み切れないこともあります。または、就職後から順調な同期と比較してしまい、本当に今辞めて良いのか疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
退職の決意ができない人は、辞めたときの自分・辞めなかったときの自分を想像してみると判断しやすくなります。辞めたときより、辞めなかったときの方が楽しい未来を想像できるのであれば、今の職場に残るのも良いかもしれません。
転職はキャリアの一大イベントとなるので、周りの経験談も参考にしながら、焦らず決めても問題ありません。納得のいくまで考えてみましょう。
辞める決意ができないときはどうするべきだと思いますか?
「一生その仕事ができるか」「もし会社が倒産したときに手元に何が残るか」を考えてみると決断しやすいと思います!
「仕事辞めたい・疲れた」は20代で考えても大丈夫! 原因と今後の動きを明確にすることが重要
「仕事を辞めたい・疲れた」と20代で感じる人の原因解明から解決の方法と、退職を判断する基準と流れについて説明しました。
20代で仕事を辞める人は10人に1人以上の数となり、数年で仕事を退職するのは早すぎるわけではありません。「自分だけ」と罪悪感や劣等感に振り回されず、原因をはっきりさせて対処法を理解できていれば転職先でも困ることはないので、状況整理をしっかりとおこない、今後の動きを明確にしましょう。
自分が想定していた出来事よりも偶然起こったことの方が、人生のターニングポイントになるといった事例は少なくありません。不確定要素がありながらも自分のキャリアをコントロールするために、「キャリアトランジションモデル」という考え方を紹介します。
キャリアトランジションモデルとは、キャリアの大まかな方向性を定めたら、あとは偶然の出会いや予期せぬ出来事をドリフト(漂って)してみるという考え方です。しかし、ただ意味もなく漂ってしまうと、指針を見失った船のようにキャリアが漂流してしまうので、このあと説明することに気を付けながら進んでいきましょう。
働く上で大切にしたい価値観を持っておく
「自分は何を大事にして働きたいのか?」という価値観を見直し、キャリアの錨(いかり)をおろすことが大事です。どの価値観に重点を置き、優先順位をつけるかを考えることで、漂うときの拠り所になります。自分で定めた価値観や、今の自分の強み、持っているスキルや積んだ経験などをふまえて軸を作り、行きたい方向と今のキャリアにずれが生じていないか確認できるようにしておきましょう。
小さな行動を継続し続ける
何かしらの分野で優位性を持ったり、専門性を確立したりするには一定の時間と努力が必要になります。この努力のことを「最低必要努力投入量(MER)」というのですが、簡単に解説すると「本来必要な努力をする前に、結果が出ないと見切るのは望ましくない」という意味です。
20代のうちは、チャレンジした仕事で結果が出せないと焦る気持ちはあるかもしれませんが、かじったくらいで簡単に諦めてはいけません。最低必要努力投入量(MER)の理論では、一定以上の時間と労力を費やさないと明確な成果は得られないですし、自分の能力や適性も発見・開発することができません。何事も尽力しないうちは自分にリターンが少ないことを肝に銘じておきましょう。
頑張りながら偶然を楽しむのも手段の一つ
キャリアを緻密に計画しても絶対や正解がない時代。「キャリアトランジションモデル」の考え方のように、自分で舵を切るところは決めつつも、漂う余地は残しながら新しい出会いや発見を待ってみてはいかがでしょうか。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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