「仕事でミスばかり」と落ち込むだけではもったいない! 原因を分析して今後に活かそう
仕事でミスをした経験は、誰にでもあるものです。ミスに気付いた瞬間のドキッとする感覚は、何度も味わいたいものではありませんよね。しかし、ミスを恐れるあまり萎縮してしまったら、その後の成長のチャンスを逃してしまうかもしれません。
本記事では、ミスが起こりやすくなる原因やその予防策、そして実際にミスをしてしまった場合の対処法について解説します。自分なりのミスの傾向を探り、社会人としての成長へつなげていきましょう。
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先輩社員もミス経験者! 実際にやってしまった経験について率直に聞いてみた
今は活躍しているように見える先輩社員たちも、これまでに大小さまざまなミスを経験しています。ここでは、普段なかなか聞くことのできない「失敗談」を率直に聞いてみました。
「うわー、やらかした!」という体験談を教えて!
新しい職場に入って2週間で大寝坊したときは青ざめました。そのとき、とっさに何かしら理由を付けて寝坊していないことにしようとした自分いました。
ただ、「さすがに嘘をついてはいけない」と思い、上司にも素直に「寝坊しました」と連絡を入れてから急いで出勤をしました。
もちろん、改善しようと思う気持ちが大切なので「誰もがミスしているから気にする必要はない」とは言えません。しかし、ほかの人も同じように悩んできたことを知るだけでも、心が軽くなるのではないでしょうか。
仕事のミスが増えてしまう原因5選
意図せず突然起きるのがミスというものですが、発生しやすくなる原因はいくつか挙げられます。ここからは、仕事でミスが増える代表的な原因を5つ紹介します。
自分のミスの傾向に当てはまるものがあり、改善を図れるようであれば、小さなことからミス防止に取り組んでみましょう。普段の仕事の様子を思い出しながらチェックしてみてくださいね。
①業務の流れやルールを覚えきれていない
新入社員のうちは、働いていてもわからないことだらけです。業務の基本的な流れやその会社のルールを把握していなかった結果、ミスを起こしてしまったというケースが多く見られます。
また、目の前の自分の仕事だけを覚えようとしてしまい、その仕事の全体像が見えていないことも、ミスの要因としてよく挙げられるでしょう。
たとえば営業職の社員が、本来契約を結ぶ際には在庫確認をしなければならないところ、その流れを失念したまま納期を約束してしまうようなケースが挙げられます。「契約を取る」という自分の仕事だけに集中した結果、約束した納期に商品が届かず、クレームにつながってしまうのです。
流れやルールの把握漏れから生じるミスを防ぐには、関連部署の業務内容まで把握をしていく姿勢が大切です。仕事をするなかで疑問を感じることがあれば、積極的に質問をし自分の知識として落とし込みましょう。
質問する際には具体的な作業内容だけでなく「この先の流れはどうなっているのか」まで確認しておけば、全体像がつかみやすくなり、ミスの防止にもつながりますよ。
業務の流れやルールを把握していなかったことでミスした経験はありますか?
入社してすぐの頃は仕事の流れがまったく見えず、社内処理の手順を間違えたり、取引先の方に誤った方法でメールを送ったりと、あちこちに迷惑をかけてしまいました。
当時は気付いていませんでしたが、確かに「この作業を何のためにやるのか」が見えないまま、目の前の仕事を何となくやっていた結果、ミスしてしまったということはあると思います。
②専門知識がまだ不足している
業務上求められる専門知識の不足も、ミスを引き起こす原因になります。たとえば、経理の仕事をする際に、税金に関する知識が不十分だったために書類の不備を見落としてしまうといったケースがこれに当たります。
知識不足によるミスを防ぐには、大きく2つの角度からのアプローチが必要です。まず、日々の学習を重ね、知識をより確かなものにすることです。業界紙を読む、資格の勉強に使った問題集を再度解いてみるなど、学びの時間を確保しましょう。ほか、社内の研修や勉強会に参加するのもおすすめです。
もう一つは、業界や会社特有の専門用語や慣習を理解することです。たとえば、業界特有の略語や、取引先との慣例的なやりとりの方法など、実際に働く中でしか知ることのできない実務上の知識を把握しておらず、上司や先輩から指摘を受ける場合があります。
こういったミスを防ぐには、普段から意味のわからない用語や、意味がわかりづらいと感じた取引先とのやりとりについて、上司や先輩に質問をするのが有効です。
知識を増やし、業務自体に慣れていくことで、この種類のミスは減らせる可能性が高いです。
専門知識が不足していたがゆえにミスしたという経験はありますか?
私の業務の中には「製品の仕上げで必要な処理を手配する」というものがあるのですが、素材によって必要な期間が異なることを知らず、結果的に納期に間に合わなくなってしまったという経験があります。
自動車ディーラーの営業職をしていたときに、自動車に関する知識が足りず、お客様から「自分の販売する商品ぐらい覚えろ」とお叱りの言葉をいただいたことがあります。
③仕事が多すぎて管理できなくなっている
業務量が増えすぎると、一つひとつの仕事に十分な注意を払えなくなり、ケアレスミスが増えがちです。特にそれぞれの作業に不慣れな若手のうちは、なおさら適度に業務をこなすのも難しく、パニックに陥る人も少なくありません。
この状況を改善するには、自分の業務量を把握し、タスクの優先順位付けをおこなうことが有効です。ToDoリストやカレンダーアプリを活用して、自分の仕事を「緊急性の高いタスク」「数日中にやるべきタスク」「週末までに終わらせれば良いタスク」のように分けてみましょう。
また、無理な業務量を抱えていて、このままではミスを起こしそうだと感じたら、上司に相談して業務分担を見直してもらうのも有効な手段です。相談したからと言って評価が下がることはめったにありません。むしろミスを事前に防ぐことになるので、ぜひ積極的に相談しましょう。
「どうしても仕事が終わらない…」と悩んでいる人は、こちらの記事も読んでみましょう。仕事が多すぎて回らない人たちがどのように状況を改善したか、実際の体験談をもとにポイントを解説しています。
先輩たちはどう乗り越えた? キャパシティオーバー体験について聞いてみた
注文住宅営業の仕事をしていたときに、同時に2件受注したうえに、1件がかなり工程の多い邸宅で、各種手配や調整などにかかる手間が2倍以上になってしまったことがありました。そのときはかなりいっぱいいっぱいで、2カ月間くらいは休日出勤も常態化するほどキャパシティオーバーしていました。
当時は「暇であるよりは良いことだし、これも経験だ」とポジティブに捉えようと試みはしましたが、やはり休日出勤まで必要になる状況はつらかったです。投げ出すわけにはいかないので、上司の助けを得ながら最後までやり切りました。
キャパシティオーバーの経験はあります。新商品に関する試験業務をおこなっていたのですが、その規模に対して明らかに人員が不足した結果、私に業務が集中してしまったのです。しかもその試験のために遠方に出勤しなければならず、当時は朝6時半に家を出て、帰宅は夜の11時前といった生活をしていました。
当時は自分の心身のコンディションに目を向ける余裕すら失っていたのですが、同僚から「いつもと様子が違う」と指摘され、初めて疲弊していることに気が付きました。その同僚に手伝ってもらいながら上司に現状を打ち明け、人員配置などを調整してもらいました。今でも同じ状況に陥らないよう客観的に振り返りながら仕事をしています。
④上司や先輩への報告・連絡・相談が不十分である
上司や先輩への適切な「報告・連絡・相談」ができなかったせいで、思わぬ大きなミスを引き起こしてしまう場合もあります。たとえば、資料作成が締め切りに間に合わないとわかっていても言い出せず、結局当日に周囲へ迷惑をかける事態となるケースが考えられるでしょう。
言い出しづらい気持ちはよくわかりますが、マイナスの内容であればあるほど、上司には速やかに報告するべきです。実際に問題が起こる前であれば、上司も一緒に対策を考えられるからです。
報告・連絡・相談の不足によるミスを防ぐには、普段から積極的なコミュニケーションを心掛けることが重要です。進捗状況をこまめに共有し、話しやすい関係を作っておけば、いざというときにも相談しやすくなりますよ。
「上司に相談すればミスしなくて済んだのに……」という経験はありますか?
お客様から私宛てにクレームが来てしまったことがあるのですが、自力でそのまま解決しようと説得を試みた結果、かえってお客様をヒートアップさせてしまいました。最初から上司に対応を相談すべきだったと思います。
⑤体調不良や疲労で集中力が低下している
体調が悪いときや、疲労が溜まった状態では、どんな人でも集中力が低下します。
たとえば睡眠不足が続くと、単純な入力ミスが増えたり、重要な連絡事項を見落としたりする確率が通常よりも高くなります。また、忙しさから食事を抜いて血糖値が下がった結果、判断力が鈍り、通常なら気付くはずの不自然な数字にも気付かなくなってしまうかもしれません。
仕事で忙しく、なかなかリラックスする時間を作れないという人も多いかもしれませんが、体調管理は重要です。食事の際にはなるべく意識的に野菜を摂る、寝る前はスマホの使用を少し控える、心身の疲労のバランスを取るために軽い運動をするといった対策が考えられるでしょう。
体調管理は、短期的にはミス防止に、長期的には生産性の向上やキャリアの継続に直結するものです。できるところから習慣の改善を図りましょう。
体調不良や疲労が原因でミスをした経験はありますか?
繁忙期で残業が続き疲れていたときに、お客様から預かった重要書類をシュレッダーにかけてしまったことがあります。普段なら絶対にしないようなミスだったので、そのときは大変落ち込みました。
繁忙期に開発試験の現場でミスをした経験があります。作業の順番を飛ばすなど、普段通りに手順書を見ていればまず起きないような失敗を起こしてしまいました。長時間労働で疲弊が蓄積し、集中力が低下していたことが原因だと思います。
冷静さがポイント! ミスしたときの効果的な対処法5ステップ
ミスは誰にでも起こり得るものですが、その後の対応によって周囲からの評価は大きく変わります。ここでは、ミスが発生してしまったときの効果的な対処法を、5つのステップで紹介します。
ミスへの対応の基本は「早期発見・早期治療」です。ここで紹介する手順をしっかり覚え、失敗を成長のチャンスへと変えましょう。
①ミスに気付いたらすぐに報告する
ミスに気付いたら、まず落ち着いて状況を把握し、速やかに上司や関係者に報告しましょう。報告が遅れれば遅れるほど、問題が大きくなってしまう可能性があります。
報告する際には、以下のことを明確にするのがポイントです。
ミスを報告する際に伝えるべきこと
- いつ、どのような状況でミスが発生したか
- ミスの具体的な内容
- 現在の状況
- このミスが影響する可能性のある事柄の有無
- 自分で対処可能なのかサポートが必要なのか
隠したところで、ミスが消えるわけではありません。素直に報告し、上司や周囲の人々と一緒に問題解決へ向けて動き出すことが何より重要です。
ミスをしたとき、どんなふうに上司に報告した?
ミスに気付いたときには、すぐ報告するようにしていました。私は製造業の営業アシスタントをしていたので、私の仕事が遅れるとさまざまな部署に影響が出てしまいます。拡大を防ぐためにとにかく迅速に報告し、謝罪するよう心掛けていました。
直接謝る場合もあれば、相手が不在のときには電話で謝るケースもありました。幸い、きつく叱られることはあまりなく、「じゃあ今度からはこうしないといけないね」と指導をいただくことのほうが多かったです。
初めのうちは、ミスの報告をすることをためらい、対応が遅れてしまったこともありました。ただ、結局上司の反応は変わらないし、いずれにせよ報告しなければならないことに変わりはないと気付いてからは、すぐに直接か電話で報告するようにしています。
特にスピーディーな報告を心掛けていたのはお客様からのクレーム系トラブルです。すぐに対応しないと、さらに問題が拡大するリスクもあるため、すぐに報告して指示を仰ぐようにしていました。新人のころには、自力で解決できる問題は多くありません。だからこそ、早く報告したほうが良いと思います。
②目の前のミスへのリカバリー方法を考える
ミスが起きた後は、その影響の拡大を最小限に抑えることを考える必要があります。まず現状を正しく把握し、影響が及びそうな関係者をリストアップしましょう。そして、上司や周囲の人に相談しながら、その人たちへの対応策を考え、実行していきます。
たとえば間違った資料を送ってしまったのであれば、謝罪とともに正しいものを速やかに送付します。メールでの謝罪で済ませて構わないのか、電話で直接謝罪する必要があるのか、あるいは訪問しての謝罪が必要なのかなど、具体的な対応策については上司の指示を仰ぎましょう。
重要なのは、誠実かつ迅速な対応です。適切なリカバリーをおこなえれば、信頼を回復できる可能性も高まるでしょう。
③ミスが起きてしまった原因を分析する
ミスへの対処法が決まり、ある程度落ち着いてきたら、今回のミスがなぜ発生してしまったのかを冷静に振り返りましょう。感情的に自分を責める必要はありません。あくまで客観的に分析することが重要です。
原因を分析する際には、まず何が起きたのかを時系列で整理しましょう。どこにミスの要因が潜んでいたのかを明らかにすれば、再発を防げる可能性が高まります。主に自分の行動について振り返っていきますが、そのときの環境や状況に原因が含まれていなかったかも検討することが重要です。
個人の「うっかり」によるミスも多いですが、ときには業務の流れそのものに問題がある場合もあります。自分の努力や注意だけでは再発防止が難しいミスがあれば、上司への相談や提案も検討するべきでしょう。
どんな原因があってミスをしてしまうことが多いですか?
マルチタスクが続くとミスが増える傾向にあります。やることがいくつもあると集中力が散漫になってしまい、ミスややり直しが増えるという自覚がありますね。
忙しくて先の予定を意識できなくなったときにミスをしてしまう傾向があると自覚しています。繁忙期だと割り振られたタスクに優先順位をつける余裕すらなくなり、頼まれた順にこなすことになりがちです。その結果、締め切り間際に気付いて慌てるというケースが散見されました。
④今後再発しないように防止策を考える
最後に、同じようなミスを繰り返さないための防止策を考え、実行に移しましょう。たとえば書類の確認ミスが原因だった場合、チェックリストを導入する、ダブルチェック体制を作るといった対応が考えられます。
注意したいのは、ほかの業務の妨げにならない防止策を考える必要があるという点です。毎回のチェック作業が負担になるような仕組みを考えてしまうと、実行し続けるのが難しくなり、結局やらなくなってしまうという例も多いのです。
ミスをしてしまった後は、反省の念から綿密すぎる防止策を考えてしまいがちです。上司や周りの人に相談しながら、最適な方法を探りましょう。
⑤結果まで周囲にも共有する
自分のミスを公表するのは恥ずかしく、つらいものです。しかし同様のミスの再発を防ぐために、ミスの内容については結果も含めて内部で共有しましょう。
ミスについて共有する際には、何が起きたのか、どのような対応をおこなったのか、その結果どうなったのかを簡潔に説明します。また、このミスから学んだ教訓や、今後改善していく点についても伝えるのがおすすめです。
ポイントは、過剰に自分を責めるような言葉や謝罪の言葉を入れ過ぎないことです。あくまで冷静に、チームの今後のために情報共有をおこなうよう努めましょう。
もう繰り返したくない! ミスを減らす7つの方法
ミスを完全になくすのは難しいですが、起こってしまう頻度を減らすことは可能です。
ここからは、日々の業務の中で実践できるミスの予防策を7つ紹介します。すべてを実行するのは難しいかもしれませんが、自分の仕事のスタイルに合わせて取り入れ、ミスの発生リスクを最小限に抑えましょう。
どのようにミスの対策をしているか教えて!
仕事のミスを減らすために、私は3つのことを徹底していました。それは、「仕事内容の疑問点はその都度解消する」「締め切りを確実に聞く」「完成前に最終確認を必ず依頼主にしてもらう」ということです。
ミスは優先順位を立てられず締切間際に慌てているときや、コミュニケーション不足による伝達漏れで起こることが多かったため、これらを常に意識して業務をおこないました。疑問点があれば社内チャットや直接会って質問し、各タスクの締め切りを依頼者に確認して優先順位を決めるようにしていました。
自分の作業の最終確認は特に念入りにおこなう
完成時に不測の事態や解釈違いが初めて判明する事態を避けるため、最終確認は念入りにおこないました。特に大規模かつ大人数を動かすプロジェクトの資料作りなどでは重要だったと思います。これらを意識することで、ミスを防げるようになり、たとえ起きても以前より最小限に止めることができていると感じています。
質問しないでいると、わからないまま聞く機会を逃し、完成の品質が間違いなく落ちるため、こうした対策は非常に有効でした。
私はミスをしてしまった原因をとにかく洗い出していきました。たとえば、知識不足だったり、何がわからないのかすら曖昧なまま行動に移してしまったりすることなどが挙げられました。
原因を洗い出した後は、ミスを防ぐ方法を複数考えるようにしました。複数の手段があれば、状況に応じて柔軟に対応できると考えたからです。
常に自分の作業を「何のためにやっているのか」を意識することが重要
ミスを最も減らすには、その仕事の目的や意味を考えながらおこなうことが有効です。たとえば資料一つとっても、なぜこの資料が必要なのか、この資料がないと誰が困るのか、いい加減な資料だと誰が損するのかを考えていけば、ミスが少ない状態で完成まで持っていけるのではないでしょうか。このように、仕事の本質を理解しながら進めることで、より質の高い成果を出せると感じています。
私は仕事をふられたらその場ですぐにメモを取るようにしています。すぐに終わる仕事なら目につくところに貼っておき、その日のうちに終わらせます。また、長期にわたるものはスケジュール帳に記入し、計画を立てておくようにしていました。
自信がない仕事を担当することになった場合は、まず自分で過去の資料を調べたうえで、上司に確認するのがおすすめです。自分で調べてやり方を考えたり、実際にやってみてから確認してもらえば、上司に割いてもらう時間を最小限にできます。
チェック作業をルーティーン化しながらほかの人の協力も仰ぐ
お金がかかわることや大切な書類はダブルチェック、トリプルチェックをおこないます。そして、ミスに気が付いたら後回しにせずすぐに訂正していました。発注忘れを防ぐために、毎日同じ時間に在庫チェックする習慣をつけたり、在庫が少ないと気付いた人に報告してもらう工夫をしたりしました。このように、細かな点に注意を払い、確認を習慣化することで、ミスを最小限に抑える努力をしていました。
①こまめにメモを取る
メモは定番のミス防止策の一つですが、これはそれだけ多くの人に有効だという証拠でもあります。話を聞いたときには「覚えておこう」と思っていても、人間の記憶力には限界があり、どうしても忘れてしまうものです。
メモを取る際には、日付や時間、場所、参加者といった基本情報も忘れずに記録しましょう。また、その場では付箋や適当な紙にメモをしても構いませんが、その後で手帳やノートに整理したり、カレンダーアプリに登録する時間を確保するのがおすすめです。
紙のノートを好む人もいれば、スマートフォンのアプリの方が使いやすい人もいるでしょう。いずれにせよ、自分に合った方法を見つけ、継続的に実践することが大切です。
②自分が取り組んでいる作業を周囲にも共有する
自分では忘れかけていたことについて、周りから「そういえば、あの件大丈夫?」と聞かれてハッとした経験のある人も多いでしょう。ミスを防ぐためには、自分の取り組んでいる作業を周囲と共有しておくのも有効です。
定期的なミーティングで進捗の報告をしたり、タスク管理ツールを活用してお互いの状況を共有したりすれば、ミスを防ぎ合う効果が期待できます。
仕事に関する情報共有を習慣化すれば、チーム全体の業務効率が向上し、ミスのリスクも軽減できるでしょう。
③ToDoリストやチェックリストを活用してタスクを整理する
タスク管理をおこなうには、ToDoリストやチェックリストの活用が効果的です。自分がやるべき作業をリストアップし、優先順位を設定してから進めていけば、仕事の抜けや漏れを防ぐ効果が期待できます。
ポイントは、作業をなるべく細分化し、それぞれの期限もあらかじめ決めておくことです。たとえば「会議の準備」を依頼されたのであれば、具体的には以下のような作業が必要になるでしょう。
会議の準備に必要なタスクの例
- 参加すべきメンバーのスケジュール確認
- 各々のスケジュールを考慮した日程決め
- 当日の会場の確保
- 確定した日時や場所の連絡
- 資料の作成担当者や作成期日の決定
このようにやるべきことを細かく区切っておけば、どこまで準備が進んだか把握しやすく、直前になって「あれをやっていなかった」と慌てるリスクを大幅に減らすことができますよ。
④わからないことは放置せず確認する
疑問点や不明点をそのままにしないことは、ミス防止の基本です。わからないまま無理やり仕事を進めようとした結果、誤った判断からミスを起こしてしまうという人は多いのです。
業務を進めるうえでわからない点が出てきたら、まずは自分で調べられる範囲で調べてみましょう。社内のマニュアルや資料を確認し、基礎から再確認することが重要です。それでもわからない点がある場合には、素直に上司や先輩に質問・相談しましょう。
質問する際には、自分なりに考えたうえで具体的に聞くことが大切です。「この部分がわかりません」ではなく「Aの場合はBだと理解しているのですが、これで正しいでしょうか。仮にCだった場合はどのようにすれば良いですか」と、自分がどこまで把握しているかも伝えれば、相手も答えやすくなります。
上司や先輩から教わったことはしっかりメモし、見返せる状態にしておくのがおすすめです。同じ質問をせずに済むため、業務の効率化にもつながりますよ。
⑤ダブルチェックをおこなう
ダブルチェックは、ミスを防ぐ最も効果的な方法の一つです。自分一人でおこなう方法と、他者の協力を仰ぐ方法がありますが、どちらを選ぶかはチェックの重要度やかかる時間で総合的に判断すると良いでしょう。
自分でダブルチェックをおこなう場合は、時間を置いてから再確認すると効果的です。期日に余裕があれば翌日以降に、余裕がない場合も一度別の仕事をしてから見直すといった方法をとれば、より精度の高いチェックができます。
ほかの人にダブルチェックを依頼する際には、特に重点的に確認してほしい箇所や観点を具体的に伝えましょう。
ダブルチェックを習慣化することで、ミスの発見率が高まり、成果物の質も向上します。時間がかかる作業ではありますが、作業のやり直し防止や信頼性の向上につながる重要なプロセスです。
⑥仕事を短期集中で片付けてマルチタスクを減らす
仕事をしていると、さまざまな業務が同時進行してマルチタスクに陥りがちです。やるべきことが複数あると、集中力が分散し、ミスのリスクが高まります。ミスを防ぐためには、すぐに終わる仕事は短期集中で完了させ、同時におこなう作業を減らすことが効果的です。
短期集中で作業をおこなうには、まず優先順位の高いタスクを選び、一定時間集中して取り組みます。この間は、メールチェックやほかの作業を一切せず、選んだタスクにのみ注力しましょう。集中時間が終わったら、短い休憩を取り、リフレッシュします。
短期集中の作業を繰り返すことで、一つひとつのタスクに十分な注意を払えるようになり、ミスの減少につながります。作業効率も上がるため、結果的に多くのタスクをこなせるようになりますよ。
⑦「自分の仕事」に責任感と当事者意識を持つ
気持ちの持ちようひとつでミスを減らす方法もあります。それは自分の仕事に対して責任感や当事者意識を持つことです。目の前の仕事が組織や顧客にとってどのような意味を持つのかを常に考えるだけでも、ミスを減らそうという意識が高まり、セルフチェックの精度が上がるのです。
たとえば顧客への提案資料であれば、実際に相手がその資料を読むときのことを想像してみましょう。明らかにやっつけ仕事で作られた資料や、数字に誤りのある資料では、顧客に「この会社は私のことをいい加減に扱うのだな」と思われ、信頼関係を損なってしまいます。
日々の業務の中で「なぜ今この仕事をするのか」「この仕事の先にある目的は何か」を考える習慣を身に付け、一つひとつの作業を大切にしてみましょう。
過剰な落ち込みは不要! ミス後にできるメンタルケア7選
ミスをしてしまった後、必要以上に落ち込んでしまう人は少なくありません。しかし、自分を責めすぎると仕事の生産性が下がり、さらなるミスを犯してしまう可能性も高まります。
ここからは、ミスをしてしまった後のメンタルケアについて7つの方法を紹介します。落ち込むのは自然なことですし、じっくり反省するのも大切ですが、その後前向きに仕事に取り組めるように、ぜひこれらの手法を取り入れてみてくださいね。
①ミスは誰にでも起こり得るものだと割り切る
どんなに立派に見える人でも、ミスはします。尊敬している上司や憧れの先輩も、多くのミスを乗り越えてきた経験を持っているのです。ミスをすると「自分はなんてダメなんだ」と落ち込んでしまうものですが、ぜひこのことを思い出し、気持ちを立て直しましょう。
たとえば家族や友人に、ミスのことを打ち明けてみるのもおすすめです。「実は私も昔は……」と、思わぬ失敗談を教えてくれる人もいます。
ミスは誰にでも起こり得るものだと割り切り、自分を責め過ぎずに、今後の成長につなげる意識を持てるよう心掛けてみましょう。
②ストレス解消法を見つけてリフレッシュする
ミスをしてしまった後は、精神的な負荷が溜まりがちです。そんなときに気持ちをリフレッシュさせられるようなストレス解消法を、あらかじめ見つけておくのがおすすめです。
おすすめのリフレッシュ法の例
- 軽い運動をする
- お気に入りの音楽を聴く
- 友人に会って話す
- おいしいコーヒーを飲みに行く
- 一人で映画を楽しむ
- マッサージを受けに行く
自分に合った方法を選び、休日などに満喫しましょう。また、普段から意識的にリフレッシュの時間を確保すると、心身のバランスが整い、ミスを減らす効果が期待できます。自分のコンディションを整えて、万全の状態で仕事に臨みましょう。
ミスで落ち込んでしまったときのストレス解消法を教えてください!
休みの日には社用携帯の電源を切って、仕事のことは一切考えずにリフレッシュするよう心掛けています。
内にこもらず、外に出て散歩したり軽く走ったり、休日をアクティブに過ごすようにしています。軽い運動をすると良い気分転換になり、多少のミスがあってもまた頑張ろうと思えるようになるのです。
③周りの人に相談してサポートを受ける
ミスをしてしまった際には、一人で抱え込まず、周りの人に相談することも大切です。上司や先輩に具体的な仕事について相談するのも有効ですし、家族や友人といった人に相談し、心のケアをおこなうのも良いでしょう。
経験豊富な人に相談することで、思わぬアドバイスをもらえる場合もあります。それは物の考え方そのものであったり、具体的な仕事の作業手順に関するものだったりと多岐にわたります。「なるほど」と思えることがあればメモしておき、今後の仕事に活かしましょう。
仕事でミスをしてしまったときは、どんな相手に話を聞いてもらうことが多いですか?
相談したいときは社内の同僚に聞きますが、愚痴のような内容であれば家族に聞いてもらっています。家族は職場の様子を知らないからこそ、公平な目線でコメントしてくれるので助かっています。
一番年齢の近い先輩に話すことが多いです。先輩自身も同じようなミスを経験していることが多く、実践的なアドバイスをもらいやすい点がメリットです。
④自分の長所や強みを思い出してみる
ミスをしたときは、つい自分の短所ばかりに目が行きがちです。しかし、そんなときこそ自分の長所や強みを思い出すことが大切です。過去の成功体験や、周りから褒められたことなどを思い出してみましょう。
ミスは誰にでも起こり得るものであり、一度失敗したからと言って人生がダメになってしまうことはありません。自分の良い部分を再認識することで、自信を取り戻し、ポジティブな気持ちで仕事に取り組めるようになりますよ。
⑤自分が原因である部分とそうでない部分を分ける
ミスの原因を分析する際に、何もかも自分のせいだと思い込んでしまう人がいます。しかし、実際には環境そのものに問題があったり、システム上防ぎようがなかったりと、自分ではコントロールできない要素が原因である場合も少なくありません。
ミスをしてしまった後は、冷静に状況を振り返り、自分に責任がある部分とそうでない部分を切り分けてみましょう。自分の改善すべき点は反省しつつ、外部に起因する要素についてはある程度割り切ることが重要です。
自分ではどうしようもなかった業務上の問題については、上司に報告するのもおすすめです。システムに欠陥があると判断されれば、仕事の内容そのものが改善され、チーム全体のミスを減らせるかもしれませんよ。
「ミスをしたのは事実だけど、正直どうしようもなかったんだよなぁ」という経験はありますか?
お客様訪問をした際に、上司とお客様が小さなことから言い合いになった結果、本社までクレームが行ってしまい、何故か私も始末書を書く羽目になってしまったことがあります。
注文住宅営業の仕事をしていたときに、設計士が実現不可能な図面をお客様に出してしまい、契約後にそれが判明したことがあります。「営業が確認しなかったのが悪い」と言われたのは正直腑に落ちませんでした。
⑥専門家への相談も検討する
ミスをした後、どうしても気持ちを切り替えられず、長期間落ち込む状態が続くようであれば、専門家への相談も検討してみましょう。
カウンセラーや産業医、地元のメンタルクリニックなど、心の健康の専門家に相談することで、客観的な視点からアドバイスを得られ、気持ちがすっきりするかもしれません。効果的なストレスへの対処法を学べたり、必要だと判断されれば薬を処方される場合もあるでしょう。
心の専門家と聞くと、うつ病など心の病を抱えた人だけが対象だと思う人もいるかもしれませんが、実際には幅広い人々が足を運んでいるものです。一人で無理をせず、必要だと感じたら遠慮なく予約をとってみましょう。
仕事上の悩みについて、専門家に相談してみたことはありますか?
家を出られず出勤できない日が続いたので、親とも相談したうえで心療内科を受診しました。適切なアドバイスをもらえたので相談して良かったと思っています。
⑦「いざとなったら転職すればいい」と開き直ってみる
どうしても今の仕事でミスを減らすのが難しい、ミスのせいで気持ちが落ち込み悪循環に陥っているといった場合には、転職を視野に入れてもいいかもしれません。
確かに、その会社の業務や人間関係が自分には合っていないという可能性も考えられます。転職によって環境を変えてみたら、快適に働けるようになり、ミスが激減したという例もあるでしょう。ただし、一時の感情だけで退職を決断するのはおすすめできません。
現在の状況を客観的に分析し、家族や信頼できる人にも相談してみましょう。実際に転職を決心した場合は、自己分析と企業分析を十分におこない、慎重に行動することが重要です。
ミスをして「この仕事、向いていないのかも」「転職しようかな」と思ったことはありますか?
私はミスをしたことはあっても、それがきっかけで転職しようとおもったことはありません。負けず嫌いな性格なので、上司から叱られても「何とかして見返してやろう」と考えるタイプです。
辞めたいと思ったことはゼロではありません。しかし、本気でそう思っているわけではなく、ミスした事実から逃げたいだけなんだとも自覚しています。だから、ちゃんと今の仕事で新たなミスを防ぎながら、起きたミスについてはちゃんと収拾をつけることを意識しています。
悩んでいる最中に転職を決断することには一定のリスクもあります。以下の記事では、同じように悩みを抱えた先輩たちが、本当に転職するかどうか悩んだとき、どのように判断したかの体験談を多数紹介しています。ぜひ参考にして、自分の状況と照らし合わせてみてくださいね。
また、こちらの記事でも、仕事を辞めるかどうか悩んだ人へのアドバイスを紹介しています。さまざまな人の体験談を読みたい人は、併せてチェックしてみてください。
そして、いよいよ本気で転職を決心した人にはこちらの記事がおすすめです。転職活動は、可能であれば今の会社で働きながら進める方が安全です。その理由や具体的な進め方を解説していますので、新たな職場を探したい人は目を通してみてくださいね。
先輩からのアドバイス! ミスをした人にこそ読んでほしいメッセージ
最後に、実際に大小さまざまなミスを乗り越えた先輩たちからのメッセージを集めました。
確かにミスは良いものではありませんが、その後きちんと反省し、行動を改善すれば問題ありません。むしろ成長のチャンスと捉え、前向きに気持ちを切り替えることが重要なのです。
誰でもミスはするものですし、起こってしまったことを悔やんだり悲しんだりしても意味がありません。自分を追い込んでつらくなるだけです。とはいえ、気持ちを切り替えるのはとても大変なことですよね。
でも、実際に働いていると、ミスをしてからの行動のほうが大事だと感じます。たとえば、同じミスを繰り返さないように考えたり、迷惑をかけた人にきちんと謝罪をしたりすることが挙げられます。
気持ちを強く持ち堂々と振る舞うことが大切
私もミスをしたら落ち込みますが、心の中ではとても強気でいます。もちろん謝罪は必ずしますが「こんなミス大したことない」と自分で自分に言い聞かせ、何事もなかったかのように振る舞うようにしています。多分多くの人が同じようにしているのではないでしょうか。
ミスへの対応を前向きにとらえ、自信を持って行動することこそが、仕事を円滑に進めるうえで重要だと考えています。
一切失敗しないで働ける若手や新人社員は一握りです。新入社員は、会社にとって赤ちゃんのような存在です。赤ちゃんから大人になるまで育てるのが親の役目なのと同様に、新人を一人前に育てるのが会社の役目です。新人のミスなんて、最初から会社は想定済みだと思っておいて良いと思います。
ミスをいかに成長のチャンスに変換できるかが重要
ミスを「過ち・失敗」と捉えると、自分を過小評価するようになり、落ち込むことが多くなるかもしれません。しかしミスを「経験」と捉えれば、成長の材料が一つ増えたとも考えられるのではないでしょうか。同じことを繰り返さないように注意していれば、ミスはいずれ極限まで減らせます。考え方次第で状況は変わっていくと思うので、前向きに頑張ってくださいね。
ミスは誰にでもあります。ミスをしない人間なんていません。落ち込む前に、どうしたらミスをしなくなるか、どうしたら今回のミスを防げたのかを分析しましょう。自分でわからない場合は、上司や同僚に相談しても良いと思います。自分だけで解決しようとしたり、責任を取ろうとしたりするのはやめましょう。私もミスした日は落ち込みますが、何とか気分転換してその日以降には持ち越さないようにしていました。
今後同じミスを繰り返さないように心掛けていれば大丈夫
いつまでも落ち込んでいると周りも気を遣いますし「ちょっとしたミスで落ち込むから」と重要な仕事を任されなくなる可能性もあります。ミスをしたら、今後は同じミスをしないように工夫することと、その後の切り替えが大切だと思います。
ミスを前向きにとらえ、改善につなげる姿勢を持つことが、仕事を円滑に進めるうえで重要だと考えています。
「仕事でミスばかり」と落ち込む必要なし! ミスの傾向を発見して成長に役立てよう
仕事をするうえでは、どんな人でも何らかのミスをするものです。まずはそのことを覚えておきましょう。
一度や二度のミスをしたからといって「もうこの会社では働けない」「いつもミスばかり」「私はダメ社員だ」と落ち込む人もいますが、実際にはそのようなことはありません。その後適切な対処をおこない、同じミスを繰り返さないようにしていけば、人は成長できるのです。
冷静に原因を分析したら、まずは今後の対応策を考えることが重要です。しかしその後は気持ちを切り替えて、前向きに仕事に取り組めるよう心掛けてみましょう。
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お客様に資料を届ける約束を失念したことがあります。カレンダーには予定をしっかり入れておいたのですが、当時は初めて同時に2つの案件を進めていたせいか、混乱してしまい余裕を失っていたのです。
決して仕事をサボっていたわけではなく、むしろ目の前の仕事に集中していたからこそ起きてしまったミスなのですが、発覚したときはかなり焦りました。その後しばらくは「やらかした……」とかなり落ち込みましたね。