仕事に適応力は必須! 自己PRにできる適応力を学生時代から身に付けよう
「適応力はどうやって自己PRにしたら良いのかな……」「そもそも適応力ってどんな力?」「適応力って大事なの?」
このように、「適応力」という単語だけでもいろいろな疑問が出てきますよね。適応力はビジネスにおいて必須の力であり、学生が面接の際に自己PRとしてアピールする強みとしても効果的です。
この記事では、「適応力」という言葉のそもそもの意味合いと、仕事における適応力の必要性、適応力を身に付けるために学生時代からできることなどを、学生や現役社会人のエピソードをもとに解説します。
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適応力ってどういう意味? 広義的な意味とビジネスにおける意味を解説
「適応力」という単語は耳にする機会も多いですが、適応力とはどういった意味を持つ単語なのでしょうか。
ここではまず、広義的な意味合いや類義語との違い、それを踏まえたうえでビジネスにおける適応力がどのようなものかを解説します。
適応力の広義的な意味は?
まず、「適応力」という言葉そのものが持つ意味を確認しましょう。
適応力とは、「その場の環境に合わせられる能力」のことを指します。環境に応じてすべき行動を変えたり、すぐにその場の状況を飲み込んで行動できたりと、何事にも柔軟かつ自発的に対応できるという特徴があります。
順応力や応用力との違いは?
適応力とよく似た意味の言葉で「順応力」や「応用力」などという言葉があります。それぞれの意味も確認してみましょう。
順応力とは「環境の変化に自然と慣れる能力」のことを指し、自発的に状況の変化に対応するというよりは、だんだんと対応していく力のことです。
一方応用力とは、「持ち合わせている知識などを別の事柄に活かす能力」のことを指します。
それぞれを一言で表すと?
- 適応力⇒切り替える
- 順応力⇒なじむ
- 応用力⇒活かす
ビジネスにおける適応力とは?
広義的な意味を押さえたところで、ビジネスにおいての「適応力」はどのような意味合いを持つのでしょうか。学生や現役社会人が思う「ビジネスにおける適応力」の意味合いを聞いてみました。
臨機応変に対応できる力のことを指すと思います。「新しい変化に適応する」という意味ではトレンドの理解にもつながっているのではないでしょうか。
世の中の情勢やトレンド、変化に敏感に対応して、取り入れていく力だと思います。
「どんな人とでも上手く働いていける能力」が適応力であると考えます。仕事内容より仕事の環境が嫌になり、仕事を続けられなくなるケースが多いと考えているからです。
第二新卒の皆さんが思う、ビジネスにおける「適応力」とはどのような力ですか。
業務中のあらゆる変化や新しい状況に素早く柔軟に適応ができるかどうかがビジネスにおける適応力だと思います。
環境が変わってもその職場の雰囲気に合わせながら適切な状況を判断して、自分の色を出せる柔軟性だと思っています。
さまざまな場面で、求められる役割を理解し臨機応変に対応することがビジネスにおける適応力ではないかと思います。
これらのように、ビジネスにおいては「どのような環境や状況にでも対応できる力」を指すといえます。ビジネスシーンにおいて、仕事周りの環境や状況の変化はよくあることです。それに対し、自ら対応できる力と捉えると良いでしょう。
働くうえで適応力は本当に必要? 現役社会人に聞いてみた
ここまでの内容から、適応力は持ち合わせていると良いスキルにも見えますが、果たして適応力は働くうえで本当に必要なのでしょうか。現役社会人に適応力が必要だと感じたエピソードを聞いてみました。
適応力は仕事に必要だと感じる?
適応力は仕事においてかなり重要な要素だと考えています。
現職は営業代行業として働いており、数カ月で現場がコロコロ変わるという状況です。案件先の会社に常駐したりすることがほとんどなのですが、それぞれ会社の色が大きく異なります。割と静かな所もあれば、体育会系でかなりゴリゴリしている雰囲気の所もあります。転職などで会社自体変わったことも含めると10回程度働く場所が変わっているので、社会人6年目ですがおそらく普通の社会人より環境の変化は多く体験しています。
環境に合わせるためにも適応力は大事
そこで非常に重要な要素としてあるのが、現場に合わせた適応力でした。たとえばですが、会社に入ってきた新人が全然社風に合っていなかったら「働きづらい」と感じるように、ある程度環境に順応していないと働く環境を自分自身で整えることもできないですし、周りの人も働きやすさも担保されなくなります。
営業職だと環境にある程度合わせないと管理職クラスから若干冷ややかな目線で見られるということもちらほら現場で見てきているため、適応力の重要性を実感していますね。
仕事に適応力は必要だと思います。仕事をしていると、さまざまな特徴を持った人と出会いますし、担当する業務によっても同じ対応でずっと回せるものは少ないのではないでしょうか。その際に、今自分が置かれている状況に合わせ、適切に対応できる力は非常に重要になってくると思います。
状況や相手に合わせて適応する力が大事
たとえば、同僚・上司・お客様など、仕事をしているとたくさんの人と交渉・調整する場があると思いますが、Aさんに対しては仲良くなるといったような情緒的なアプローチが有効でもBさんには数字や根拠に基づいた論理的なアプローチをしないと話を聞いてもらえないという場面があったりします。自分は情緒的なアプローチが得意だから、とBさんに対してもそのように対応してしまうと、関係構築に失敗したり、機会損失をすることになるはずです。
状況や相手に合わせ、適応することは仕事において大切にしたほうがいいポイントだと感じます。
現役学生・社会人に聞いた! これからの時代に適応力が必要な3つの理由
適応力は働くうえで必要なスキルだとわかりましたが、これからの時代により必要となるとされています。なぜ適応力が必要とされるのか、その理由を3つに分けて解説していきます。
転職が一般化しているため
総務省統計局労働⼒⼈⼝統計室の『直近の転職者及び転職等希望者の動向について』によると、転職を希望する人は5年連続で増加傾向にあり、転職に対する見方もネガティブなものではなくなっているといえます。
かつては転職に対し難色を示す人もいましたが、このように転職に対する意識が高まっているなか、もはや転職は「当たり前」と捉えられる時代になったといっても良いでしょう。
転職が一般化した現代において、新しい環境に適応できることは大切なスキルの一つです。新しい環境にすぐに適応できると、入社間もない状況でも即戦力として扱ってもらえるようになったり、仕事を任せてもらえたりするスピードが上がったりと、自身のスキルアップにも大きく役立つでしょう。
テクノロジーと共生する社会に変化しているため
現代はITやAI(人工知能)などといったテクノロジーが仕事にもかかわってくるようになりました。時代は進化していくもので、今後も技術が発達し新たなテクノロジーが生み出されることが想像され、ますます存在感は増していくでしょう。新たに生み出されるテクノロジーに対応していけないと、時代に取り残されてしまう可能性すらあるのです。
時代を追うごとに進化していくテクノロジーとともに生きるためにも、自らが進化に対応できる力が求められるといえます。
多様な働き方に対応するため
新型コロナウイルス感染症の流行以降、テレワークと出社を併用する企業が増加してきました。ほかにも、育児・介護休業法の法改正にともない休暇が取りやすくなったり、時短で勤務することが可能になったりと、働き方も人によりさまざまになっています。かつてはテレワークや時短勤務は一般的ではありませんでしたが、時代の変化に伴い働き方も変化している傾向にあります。今後もさらに働きやすくなるように働き方が変化する可能性があるため、時代に適応していく力が必要になるのです。
時代に合った提案が仕事面でできるようになるためにも、自らの意識やおこないを変えていけるようになることがますます重要視されるでしょう。
就活生の皆さんが思う、これからの時代、適応力が必要とされる理由は何ですか?
時代の変化が著しいため、適応力が今後求めらるようになると思います。AI化に伴い、DX(デジタルトランスフォーメーション)が求められるなか、適応力というのは社会に取り残されないためには必要だと感じました。
最近だとデジタル化が進み、なくなる仕事、残る仕事、また新しく生まれる仕事などの変化が著しく、それに対応することが必須だと考え、適応力が必要だと感じました。
インターネットなどで情報がすぐに入手できるようになり、時代の移り変わりがわかりやすくなったことが適応力が必要になった理由だと思います。
第二新卒の皆さんが思う、これからの時代、適応力が必要とされる理由は何ですか?
これからの時代は「一緒に働きたいと思ってもらえるか」が適応力が必要とされるひとつの要素だと思います。今は転職が当たり前になり、ひとつの会社に長く在籍することも難しい時代です。転職をするなかで「適応力の要素があるかどうか」は見られていることなので身に付けるべきスキルだと思います。
やる気がないのに長く働いている人よりも、適応力がある有能な人のほうが評価につながると思うので、社内で上を目指す能力を蓄えるために必要だと感じます。
AIやシステムなどの技術が進化している今、人間が担当する仕事にはAIなどにはできない対応が求められていると思います。状況や相手、感情に合わせ柔軟に対応できる良さを発揮できないと、どんどん淘汰されてしまうのではないかなと感じ、適応力の必要性を感じますね。
仕事における4つの適応力|現役社会人が見た適応力のスペシャリストの行動とは
適応力が仕事において必要だとしても、仕事においてどのように求められるのかの想像はつきづらいですよね。ここでは、4つのポイントに分けて仕事における適応力はどのようなものなのかを解説していきます。
実際に働いている現役の社会人たちに、適応力の高さを他者から感じたエピソードも聞いてみたので、エピソードを参考に「仕事における適応力」がどのようなものなのかを理解しましょう。
①新しい環境ややり方にも対応できる
仕事をしていると、自身の部署異動や転職などの環境の変化が起きたり、作業の効率化を図るためにやり方が改善されたりすることは頻繁にあるといえます。そのようななかで自分の力を発揮するためには、新たなものに対応できることが大切です。
「転職先のやり方を即座に理解し、仕事を進めていく」「仕事の効率化のために導入した新たなシステムを受け入れ活用する」というように理解することや受け入れることができる人は「適応力がある」といえるでしょう。
②誰とでもコミュニケーションが図れる
新しい環境に適応することは簡単なことではありません。適応するまでに不明点が生じてしまうこともあるでしょう。そのようなときに、「わからないことを臆さず聞きに行ける」ことは適応するために働きかけられる力の表れでもあります。
また、新たな環境に合わせるという意味合いでも、誰とでもコミュニケーションを図れることは「適応力がある」といえます。新たな環境に「順応」できる人は多いですが、「適応」するのは難しいかもしれません。そのようななかでいち早く環境に「適応」するための手段としてコミュニケーションを活用できる点は強みとなります。
③前向きに物事を捉えられる
仕事において、これまでのやり方が変化したり、ミスをしてしまったりと、イレギュラーなことは起こりうることです。「ミスをひきずらずに学びとして捉える」「新たな方法も前向きに取り組んでみる」など、イレギュラーな状況を悲観的に捉えるのではなく前向きに捉えられる人は、イレギュラーな状況に対しての「適応力がある」といえるでしょう。
④常に冷静に物事を見渡せる
冷静さも仕事における適応力では重要です。仕事において何かトラブルが起きた際や、緊急で対応しなければならないことが発生した場合に、はじめに物事の軌道を戻すことが大切になる場面があります。そのようななかで焦りが先行してしまうと、物事がうまく進まなくなってしまうかもしれません。
「トラブルの原因を冷静に分析する」「仕事が差し込まれたときも優先順位をつけて冷静に取り組む」など、焦らず冷静に物事を見渡し、状況に適応することは適応力の現れといえます。
他者から適応力の高さを実感した経験を教えて!
私が思うに、「新しい環境ややり方にも対応できる」というのを言い換えると「仕事の本質を理解している」、「誰とでもコミュニケーションが図れる」というのを言い換えると「人との距離感を把握している」、「前向きに物事を捉えられる」というのを言い換えると「過去に囚われずに現在未来にベクトルが向いている」、「常に冷静に物事を見渡せる」というのを言い換えると「客観的思考が先行している」ということだと思っています。
営業職をしていてこれらの特徴がそろった人はよく目にしてきました。とにかく相手に常にベクトルが向いている状態なので、適応力を兼ね備えているというのは仕事がスムーズに進んでいる人の特徴だと思います。こういった人は管理職にもなっていることも多く、周りに良い影響を与えている気がしますね。
中途入社で入ってきた社員の人で、上記4つの特徴を持った人がいましたが、職場に馴染むのも仕事を覚えるのも早く、適応力が非常に高いと感じたことがあります。
周囲の人と積極的にコミュニケーションを取ることはもちろん、「前の職場では〜」と、現職のやり方を受け入れないようなことは一切言わず周囲の意見を素直に取り入れまずはやってみるという姿勢が印象的でした。その結果、周囲もその人に対しウェルカムな空気となり、早期に馴染めたのだろうなと思います。
関係性がしっかりとできてから、今までの経験をもとに改善したほうがいいと感じたことなども提案してくれ、場の空気を読みながら上手に立ち回るさまが非常に頼もしく感じました。
実際の仕事の場面をイメージしよう! 適応力が活きる6つの職種
仕事でどのような適応力が活かせるかがわかったところで、実際の仕事をイメージして適応力が活きる場面をよりリアルに想定できるようになりましょう。
希望する職種がある場合、ここで紹介するようなアプローチが面接時にできると、強みと職種の一貫性を評価してもらえるかもしれません。
①営業職
営業職は、自社のサービスや製品を他者に売り込む職業です。気の知れた取引先に対して営業をおこなうこともあれば、まったく知らない人に飛び込みで営業をおこなうこともあり、いちから関係性を構築する必要も生じます。
適応力があると、そのような中で誰とでも臆せずコミュニケーションを図ることで営業がスムーズに行くことがあります。まったく知らない人と契約を結ぶのは簡単ではないですが、「知らない人や環境に合わせて営業先の心をつかむ」という点で適応力が活かせるでしょう。
「営業職に興味があるから受けてみたいな」と考える人は、こちらの記事を参考にしてください。営業職のリアルを押さえながら「適応力」のアピールをいれこんだ志望動機を作成してみましょう。
②販売職
販売職は、自社の製品を顧客に対して販売する職業です。ただ商材を販売するだけでなく、市場の傾向や顧客のニーズを細かく汲み取り、それぞれに合った状況に対応することが大切にもなります。
「市場の流行を即座に汲み取り、売れそうなものを販売する」「それぞれの顧客ごとに求めるものを提案する」という点で適応力が活きてきます。市場や顧客に対して即座に提案内容を切り替える力が必要になるでしょう。
③事務職
事務職は、書類の整理やデータ入力などの事務作業をおこなう職業です。黙々と作業をするイメージを持つ人も多いでしょう。作業をすることはもちろんですが、作業を効率化させるためにより良い方法を模索し、対応する必要があります。
たとえば「効率化のために新しいシステムを受け入れることを前向きに捉え受け入れる」など、新しいやり方にも前向きに対応できる適応力が求められるのです。
④技術職
技術職はエンジニアやオペレーターなどが挙げられるように、専門的な知識を活かしてそれぞれの分野で活躍する人が多い職業です。
技術職の例
- エンジニア
- オペレーター
- プログラマー
- 施工管理技士
- 放射線技師
専門的知識を扱うからこそ、自分以外の人ではまかなえないトラブルに見舞われたり、これまでやってきたことがうまくいかなかったりすることもしばしばあるでしょう。
そのようななかで、「トラブルに見舞われても冷静に原因を突き止める」「失敗してもそれを前向きに捉え新たなシステム構築に励めるよう切り替える」などの適応力が大切になります。
⑤企画職
企画職は自社の製品やサービス内容を企画し、販売品をいちから作り上げる職業です。市場動向はもちろん、直接的に顧客と接する機会がなくとも、顧客のニーズを汲みとり、自社の商品やサービスに反映させる役割を担っています。そのため、常に冷静に市場や顧客の状況を分析して、対処していく必要があるでしょう。その分析を活かして「市場や顧客に即座に適応する」必要性があるのです。
「市場動向が急に変化したとしてもまずは冷静に状況を把握することに努める」「市場全体や顧客に変化があれば真っ先にそのブームに乗れる商品を企画する」という適応力が重要になる職業です。
⑥専門職
専門的な職業といえば、医師や薬剤師、カウンセラーなどの他者と簡単に替えが効かず、知識を活かして、いかなる状況にも対応していく必要性があるものが多くあります。
専門職の例
- 医師
- 薬剤師
- カウンセラー
- 保育士
- パティシエ
- ネイリスト
- 美容師
人と密にかかわることもあるため、予想だにしなかったイレギュラーが起こりやすい職業ともいえるでしょう。
「イレギュラーな事態にも焦らず対応する」「人とのコミュニケーションを通して、最適なものを提案できるように相手の状況に適応していく」というように、冷静に対処しながらも人の細かな動きに対応する繊細な能力が求められます。
上記6つのなかで適応力が活きると思う仕事はある?
営業職は適応力が活きると思います。売る商品が同じだとしても売る相手は千差万別でお客様ごとで話し方や伝える内容量なども変わってくるからです。
お客様の性格的に提案したい商材に合う人合わない人がいるので、合わない人でもどうしたら買ってくれるかを考える必要があります。「どのタイミングでクロージングをするのか、はたまたクロージングしないで見込みとして追っていくのか」「使っている未来をお客様の頭の中に入り込んでイメージさせるか」など似ている人はいれど同じ人はいないので適応力は活かせるのかなと思いますね。
営業代行は適応力が磨かれそう
また、営業代行業をやっていれば委託先の現場の雰囲気に合わせる必要があるため、お客様だけでなく会社自体に適応する必要があるときもあり、体育会系の会社から真面目で落ち着いたところもありました。
長期間の職場体験のような感覚ですが、適応力も磨かれるので適応力に自信がある人は良いかもしれないです。
学生のうちから適応力を身に付けるための5つの方法
「仕事で適応力は重要!」といっても、すぐにその仕事に適応して活躍できるとは限りません。仕事をするようになってから適応力を活かして活躍できる人物になるために、学生のうちから適応力を身に付けておくと安心です
ここでは、学生のうちから適応力を身に付ける方法を5つ紹介します。今のうちから適応力を身に付けて、将来職場で活躍できる社会人を目指しましょう。
①いろいろな人に話しかけて人間関係の隔たりを減らす
仕事をすると、上司や部下、取引先などさまざまな立場の人とかかわる機会が増えます。そのようななかで「この人苦手だな……」「話しかけたくないな」と感じる人が出てきてしまうことも事実です。
苦手意識を抱くのは仕方のないことですが、「苦手な人に話しかけなかったことによりミスに対応できなかった」「新卒で入った職場に一向になじめない」など、仕事内容や環境に適応できなくなる可能性もあります。
仕事を進めやすくするためにも、アルバイト先の先輩・後輩や社員、サークル活動の仲間、ゼミの教授や生徒など、今のうちからいろいろな人とコミュニケーションを取り、人間関係の隔たりを減らしていきましょう。
人間関係の隔たりを減らすためのアクション
- 自分から積極的に挨拶を交わす
- 「今日は必ず〇人と話す」という目標を立てる
- 苦手に感じる人とも話してみる
②頭の中で一度整理してから実行する癖を付ける
イレギュラーなことが起きたとき、焦ってしまって何事も手に付かなくなってしまった経験はありませんか。こういったときにパニックに陥るのは当たり前のことですが、毎回パニックになっていてはイレギュラーな事態に適応することは難しくなってしまいます。
イレギュラーな事態に適応するためには、冷静に頭の中を整理したうえで問題を突き止めることが大切になるため、常日頃からイレギュラーなことが起きていなくても頭の中で物事を整理し、実行する癖をつけられると良いでしょう。
また、「頭の中で整理する」ことが重要にもなってきます。イレギュラーな事態が起きた際に、その原因を突き止めるために時間を要していては、対応中の顧客を怒らせてしまったり、取引先との関係性が破綻してしまうなどの問題が生じることも考えられます。そのため、物事を整理する際に紙に書くのではなく、頭の中で考えることを意識してみてください。
頭の中で整理してから実行する癖をつけるためのアクション
- 行動を起こす前に一度立ち止まってみる
- 難しいこともまずは頭の中で考えてみる
③失敗を恐れず前向きに挑戦する
物事をおこなう際に、失敗はつきものです。アルバイトやサークル活動の場面で、失敗を恐れるあまり毎回同じやり方しかできないということもあるのではないでしょうか。
しかし、失敗を恐れていてはいざというときの対応方法がわからず、その場の状況に適応できなくなってしまいます。失敗したとしても前向きに捉え、いざというときの蓄えになったとポジティブな考えでいるようにしましょう。
また、前向きな姿勢があると、仕事のときにやる気があると評価してもらえたり、たとえ失敗していたとしても「この間の失敗から対処法は理解しているだろうからどのような場面にも適応できるだろう」という信頼感を抱いてもらえたりします。「失敗は怖いな……」と感じる人は、「失敗に適応できるようになる」くらいの気持ちで何事にも挑戦してみてください。
失敗を恐れず前向きに挑戦するためのアクション
- 新しいことにも積極的に挑戦する
- たとえ失敗しても悲観的にならない
- 「失敗を次に活かす」という心意気を持つようにする
④自分のやり方にとらわれず新しいものややり方を受け入れる
同じアルバイトやサークルに何年も所属していると、自分のなかでのルーティンや活動の進め方がはっきりしてくるものですよね。
自分のやり方を確立するのも良いことですが、仕事の場面では時代に合わせた新たなやり方に合わせなくてはならなかったり、新しい環境に飛び込んだ先のルールに従わねばならなかったりと、自分のやり方が貫き通せない場面も出てきます。
そういった際に、環境ややり方に適応するためにも、思い切って自分のこだわりを捨てることが大切になることもあるのです。いろいろな人のアルバイト業務の進め方や、サークル活動のルーティンなどを取り入れて、柔軟にやり方を変化させてみましょう。
新しいものややり方を受け入れるためのアクション
- ほかの人のアルバイト業務の進め方を実践してみる
- より簡略化、効率化できる点はないか考え、自分のやり方に取り入れてみる
⑤自分を客観視したり他者から評価を受けたりしてみる
アルバイトなどにおいて、自分の業務だけに精一杯になってしまうこともあるのではないでしょうか。その結果、周りと自分の進め方がずれていたということも起こりかねません。もし仕事の場面で自分のことで精一杯になってしまい、自分の間違いに気が付かず業務を進めていたという事態が起これば、その時間は無駄なものとなってしまいます。周囲のやり方に適応できないと、間違いをそのままにしてしまう可能性も上がり、無駄な時間を食ってしまいかねません。
そういうときは、自分のことを客観的に見て「本当に自分の進め方が正しいのか」「効率悪く進めている点はないか」などを確認してみることが大切です。また、他者から自分に対しての評価をもらうことも効果的です。自分や他者の評価から、「その環境ややり方に適応できているのか」という点を振り返ってみましょう。
自分を客観視するためのアクション
- 何事に対しても振り返る癖をつける
- 他者からもらった評価を通して自分のやり方を見直す
就活生が思う「社会人になってから活きる適応力」を身に付ける方法は?
個人的には、飲食のアルバイトの経験をしておくことが社会人としての適応力につながるのではないかと考えます。飲食のアルバイトでは、日ごとの忙しさによってタスクに優先順位を設ける必要があるというように臨機応変な対応が求められるためです。そのため適応力が身に付くと考えました。
私の場合は、サークル活動のさまざまなポジションに立候補することで、その環境ごとに自分のポテンシャルを発揮できるようになったため適応力が身に付いたと思います。
社会人になってから活きる適応力を身に付けるためには、言われたことだけをやるのではなく、「1㎜でも良いので常にプラスの言動を心掛けること」が大事だと思います。
私は体育会での活動の中で、ただ組織にいて部活の練習や試合をこなすのではなく、他の選手のため、組織のためにこれをやったほうが良いと思ったことをすぐ行動に移したり、常に視野を広げてプラスアルファのことをおこなってきました。
社会人になると会社や世の中のために行動するため、その影響力が大きくなるほど思考力や行動力が試されるようになります。そのため、学生時代から常に考え続けたプラスの言動を習慣化することが大事なのではないでしょうか。
アルバイトやサークル、ボランティアなど、他人とかかわり協力しなければ成し遂げられない活動をすることで、社会人になってからも活きる適応力が身に付くと思います。なぜなら、私にとっての適応力は「人と上手く合わせてバランスよく仕事をすること」だからです。
私は、適応力を身に付けるために、学生時代、痴漢防止ポスターの作成に取り組みました。学生だけでなく、鉄道会社と協力する必要があり、その間で生じたアクシデントなどへの対応で、適応力が上がったと思います。
社会人が思う「社会人になってから活きる適応力」を身に付ける方法は?
人として当たり前のことなのですが、一番は「人間関係を好き嫌いで判断せず、一旦みんな平等に接してみる」ということは必要だと思っています。
「好きな人とだけに良い顔をして話す」「嫌いとか苦手な人は態度でわかりやすいように避ける」というような人が多く見受けらますが、それを社会人になって持ち込むと後々相当苦労すると思います。周りから信用されないことがほとんどです。
社会人は能力が相当長けていないと好き嫌いで仕事を選べないので「誰にでも平等に接する」ことは適応力を身に付けるうえでやっておいたほうが良い行動だと思います。
できるだけ学校以外のコミュニティに参加をし、年上、年下の人が関係なく混ざり合い、コミュニケーションを取る機会があると良いと思います。
自分の場合、地元地域のお祭りに参加をしており、幅広い年齢層の人たちとコミュニケーションを取る機会が多くありました。そのため、社内経験が豊富な先輩たちからは「今自分は何をすべきなのか」ということを目で見て体感しながら勉強し、後輩たちには、「どのようにしたら一致団結して目標達成できるのか」などのアクションを示していました。
この経験から、瞬時に物事を判断し、的確に導ける適応力を身に付けられたと感じています。
私は適応力を「他者とうまくかかわる力」だと考えています。学生時代に学級委員長や部長などをやっていた経験がある人はそれが上手いと感じますね。
自分のことばかりでなく、人を観察して必要なサポートをしたり声をかけたり、人が何を求めているかを考えて動くことを経験している人は仕事でも活躍できるのではないでしょうか。
仕事は集団生活の延長だと考えているので、リーダー経験がなくても積極的に友達を作ったり授業に参加していたり部活に熱心に取り組んだり、前向きに学校生活を送れていた人が社会でも生き生きと活躍できるのではないかと思います。
こんな切り口で自己PRできるかも!? 適応力が見いだせる学生時代の経験6選
適応力を身に付けることができれば、就活の場面で自己PRとして話すこともできます。ただし自己PRとして話すには、それを裏付ける経験が必要です。
ここでは、どのような学生時代の経験から自己PRとして話せるような適応力が見出せるかを6つの経験に分けて紹介します。紹介した経験と自分の経験を重ね合わせて、自分だけの「適応力が強みとなったエピソード」を引き出してみてください。
①アルバイト
アルバイトでは、職種によりさまざまな業務が発生し、求められる業務も異なってきます。
そのようななかで、「自らがその環境に適応できるようにしたこと」や「イレギュラーなことにも対応したこと」などを思い返してみてください。もし思い付かない場合は、同じアルバイト先で働く人に「自分が適応力を活かして働けていたこと」を聞いてみても良いでしょう。
適応力が見いだせるかもしれないアルバイトの経験
- アルバイトで違う店舗のヘルプに行った時、その店舗特有のルールにも対応できた
- いち早く環境に適応できるよう社員や先輩とも臆さず話した
- 会計時にミスをしてしまったときも冷静にその場を対処しクレームの事態を回避できた
アルバイトの経験を活かして自己PRにしたい人は、こちらの記事も参考にしてください。このステップに応じて自己PRを作成してみましょう。
②サークル活動
サークル活動は、幅広い学年の人や、同級生との関係性を構築することが重要になる活動です。そのため、環境に適応するという意味合いのコミュニケーション能力は必須になります。それだけでなく、チームで何かをすることが大切なサークルの場合は、チームの失敗にも対応できるというような前向きな姿勢も求められます。
「積極的にコミュニケーションを取ったことにより成し遂げられたこと」や「失敗してしまったとしてもうまく切り替えができたこと」などを思い返してみると適応力が活きた経験が浮き上がってくるかもしれません。
適応力が見いだせるかもしれないサークル活動の経験
- 先輩・後輩問わずさまざまな人と話しサークル活動がしやすい雰囲気づくりをした
- 部長としてサークルを運営していたときに起きたミスに対応し、ほかの人も同じミスがないよう対処法を考えた
③ゼミナール活動
ゼミナール活動では、論文の執筆など一人でやり遂げることもあれば、研究やチームでの制作など、チームでの活動が大切になることもあります。
もし一人で何かをやり遂げる場合でも、自分だけのやり方に捕らわれずに周囲の意見を入れていくとより良いものができるかもしれません。さらに、チームで何かをする場合もほかのゼミ生の意見を取り入れていけると成果がより良いものになるでしょう。自分だけで完結してしまったことではなく、「周りの意見も柔軟に取り入れたこと」を思い出してみましょう。柔軟にやり方に適応できる強みとして話せるかもしれません。
適応力が見いだせるかもしれないゼミナール活動の経験
- 論文執筆の際にほかのゼミ生の意見も構成に取り入れた
- 皆で研究をした際に自分だけのやり方でなくいろいろなゼミ生のやり方も試してみた
④ボランティア活動
ボランティア活動もさまざまな種類のものがあります。町や施設でボランティアをおこなうことが多いため、地域の人やボランティア先の人とのコミュニケーションは必須です。サークル活動もコミュニケーション能力が必須となる活動でしたが、ボランティア活動の場合はさらに幅広い年齢の人とのコミュニケーションが求められます。
そのようなときに「年齢や立場に応じたコミュニケーションをした」経験を思い出してみましょう。それぞれに適応した接し方ができたことは「適応力を活かしたエピソード」として話が展開できそうです。
適応力が見いだせるかもしれないボランティア活動の経験
- 老人ホームのボランティア活動で入居者の人とコミュニケーションを取り、場になじめるよう心掛けた
- 保育園にボランティアに行った際、年少と年長の子どもとでコミュニケーションの方法を変えた
⑤インターンシップ
インターンシップは実際の仕事場で社員に混じって仕事を進められる機会です。卒業して働くときに近い環境で業務に取り組むことができ、仕事で必要になる適応力がどのようなものなのかも理解しやすいでしょう。
インターンシップの経験からは、「自らが問題に対処した過程」や「ほかの人のやり方を取り入れられたこと」などを思い返すと、適応力と結びつけやすくなります。
反対に「ここで仕事環境ややり方に適応できていればよりスムーズに進んだだろうな」ということも思い返せると、仕事に必要となる適応力がどのようなものなのかがよりはっきりするかもしれませんね。
適応力が見いだせるかもしれないインターンシップの経験
- ミスをしてしまった際にもその原因を冷静に考えて対処できた
- 社員に効率的な仕事の進め方を教えてもらった際、自分のやり方に取り入れられた
⑥留学
留学は、長期的にほかの国に住むことになるため、留学先の文化やしきたり、ルールなどの環境に適応できることが最重要になります。そのため、「留学先の環境に適応するために取り組んだこと」をまずは思い返してみてください。そこから、さまざまな人とのコミュニケーションを取った経験や、うまくできなかったことに適応して物事の軌道を戻せたエピソードなどが思い浮かんでくるかもしれません。
適応力が見いだせるかもしれない留学の経験
- 単独行動ばかりしていたが、それを問題視して解決法を考えた
- 留学先のクラスの生徒とコミュニケーションをとり、環境に合わせられるよう努めた
- レストランでうまく注文ができなかったときも前向きに注文をやり遂げた
上記6つのなかで適応力を発揮した経験はある?
アルバイトで適応力を発揮したことがあります。
塾講師として勤めていたのですが、そこでは、生徒ともコミュニケーションを取り、心を開いてもらえるようになろうという方針がありました。初めはコミュニケーション能力がなかったため、アイスブレイクの時間を取ろうとせず、いきなり本題に入っていました。それではいけないと思い、筆記用具に書かれたキャラクターを話題の種にして友達感覚で話してもらえるように心掛けました。
その結果、アイスブレイクの時間をしっかり確保することができ、塾の方針に適応することができるようになりました。
適応力を発揮したのは、アルバイトの経験です。
私のアルバイト先はオープニングの時点からアルバイト生しかいない特殊なところだったため、アルバイト生が気付いたことをどんどん提案して、それをみんなの習慣にしていく文化があります。私自身も、お客さんが座る椅子の位置を開店から閉店までずっと同じ場所にするのではなく、日陰・日向に合わせて椅子を動かすことで、お客さんが快適に楽しめることに気付き、それを行動したり提案したりしていました。
私はインターンシップで適応力を身に付けた経験があります。
大学3年生の時にSaaSのテレアポの法人営業に従事していました。教えていただくことが少なかったため、トークスクリプトを渡されてから試行錯誤して業務に取り組む日々。そのようななかで、与えられた環境や仕組みに2ヵ月目で適応し、インターンシップ生の中で一番高い件数を残すことに成功しました。
この経験で、周りに状況をうまく把握して、自分には何が足りてないかを判断し、適応していく力を身に付けられたと思います。
自己PRをする経験が思い付いたら、自己PRを印象的に伝えるためのことを考えてみましょう。こちらの記事を参考に書き出しから変化をつけるのも一つの手です。
文字数・学生時代のエピソード別! 適応力を強みとした自己PR例文12選
ここでは具体的な学生時代のエピソードから、適応力を自己PRとして話すための例文を紹介します。文字数別で紹介しているため、エピソードの膨らませ方、削り方に悩む人はその点も参考にしてくださいね。
①アルバイト
学生の多くが経験しており、学生のみならず大人ともかかわる機会があるアルバイト。そのなかでほかの人との差別化を図るため、どのような切り口で適応力について書けばよいかを見てみましょう。
200文字
私の強みは適応力です。居酒屋でのアルバイトでも強みを発揮しました。
新人かつ繁盛店だったためほぼ指導を受けられないまま働いていました。しかし先輩の動きを観察し、新人だからこそできるテーブルリセットや皿洗いを率先することで貢献していました。臨機応変に対応できたのは「常に冷静に物事を考えよう」と日頃から意識しているためです。
御社に入社後も適応力を活かし、誰よりも早く売上に貢献できる人材となります。
居酒屋のアルバイトで適応力を発揮したと自己PRしている例文です。社会人からも高い評価を得られる「冷静な判断力」を適応力と併せてアピールできている点が良いですね。
400文字
私の強みは、瞬時に環境へなじめる適応力です。居酒屋でのアルバイトで強みを発揮しました。
新人かつ繁盛店だったため、ほぼ指導を受けられないまま働いていました。当初はメニューや仕事量の多さに圧倒されましたが「焦ったときこそ冷静に考えよう」と言い聞かせて行動しました。まず先輩の動きを観察した結果、メニューの聞き取りや提供ばかり対応している人が多く、テーブルリセットや皿洗いが後回しになっていると気付きました。そこで私は率先してそれらの業務に取り組むことで、足手まといにならず貢献できました。
臨機応変に対応できたのは「常に冷静に物事を考えよう」と日頃から意識しているためです。この経験を通して、新しい環境にも柔軟に対応できる力に磨きがかかりました。
このように御社に入社後も適応力を活かし、誰よりも早く売上に貢献できる人材となります。
ありきたりな強みにならないよう、強みを具体的に伝えている点がポイントです。またエピソードの背景を深掘りして伝えているため、はじめて自己PRを聞く採用担当者でも理解しやすい内容となっています。
②サークル活動
サークル活動も多くの学生が体験していることです。先輩や後輩と良好な関係を築いたり、自分自身の成長のためおこなったりしたことを適応力と絡めて書いてみましょう。
200文字
私の強みはどのような環境でも対応できる適応力です。
軽音サークルでベースを担当した際、初心者のため苦手意識がありました。ですが先輩に教えてもらう時間を積極的に作り練習量でカバーしました。結果、今では部内で一番演奏が上手と評価してもらえています。これは私が自分の価値観にとらわれず、新しい考えを受け入れることを大切にできているからだと思っています。
御社でもどのような環境にも適応し成果を出します。
先輩と積極的にコミュニケーションを取り、新しい環境でも適応できた経験が伝わる自己PRです。自分のやり方にとらわれず、新しい価値観を受け入れられる性格もアピールできている点も良いですね。
400文字
私の強みはどのような環境でも対応できる適応力です。この強みで苦手な環境でも臆さず挑戦し、成果を上げられる人材となります。この強みは軽音サークルに入部した際にも発揮しました。
入部当初、楽器の演奏経験がないにもかかわらずベース担当となったため苦手意識がありました。しかし「新しい環境に挑戦できるチャンス」と考えを切り替えました。まず先輩に教えてもらう時間を積極的に作り、練習量でカバーしました。結果、2年経った今では「部内で一番演奏が上手」と評価してもらえています。
これは私が普段から「自分の価値観にとらわれず新しい考えを受け入れよう」という考えを大切にしているからこその結果だと思っています。
私は企画職の経験はありません。ですがこの適応力を活かし、初めて挑戦する業務でもいち早く成果を出せるよう尽力します。
強みを伝えたあとに、会社での活かし方を伝えることで自己PRの冒頭でインパクトを出せている例文です。経験のない職種でも、適応力を活かし成果を出せると断言できている点も評価につながるでしょう。
③ゼミナール活動
ゼミナール活動では、一人での研究はもちろんですが、周囲の学生に頼る機会も出てくるでしょう。そのような経験をどのように強みとして書けばよいか見てみましょう。
200文字
私の強みは周囲の意見を柔軟に取り入れる適応力です。ゼミの研究発表でも強みを発揮しました。
プラスチックゴミと環境問題について研究したのですが、1つの方法や考え方に固執しない点を大切にリサーチをしていました。成果を出すためには「柔軟な思考が大切だ」と考えていたためです。その結果、高品質な研究ができ最高評価の成績をいただきました。
入社後も積極的に周囲を頼り、一人では達成できない目標も成し遂げます。
自分の考えだけに留まらず、柔軟に周囲を頼れる性格が伝わる例文です。仕事ではチームでの協力や高い目標を求められる場面もあるため、周囲を頼りに成果を出せる自己PRは評価につながるでしょう。
400文字
私の強みは周囲の意見を柔軟に取り入れる適応力です。この強みを活かし、困難な目標でも周囲と協力しながら必ず達成できる人材となります。
適応力の強みは、ゼミの研究発表でも発揮しました。プラスチックゴミと環境問題について研究したのですが、1つの方法や考え方に固執しない点を大切にリサーチをしていました。
当初は一人の力だけで研究を進めていました。ですがリサーチが上手くいかず行き詰まった際に「自分以外の意見を取り入れ、柔軟に考えることが大切だ」と思ったためです。
専門知識のある教授や学生だけでなく、家族や友人の意見を参考にした結果、一人では思い付かなかった案や分析ができました。その内容を取り入れて研究発表に挑んだ結果、教授から最高評価の成績をいただきました。
このように御社に入社後も積極的に周囲を頼り、一人では達成できない目標も成し遂げます。
冒頭でどう強みを活かし貢献できるかを断言し、熱意を伝えられています。当初は一人で取り組んでいた状態から、失敗を機に周囲の力を借りた過程を伝えることで、「軌道修正できる適応力がある」と伝わる点も良いですね。
④ボランティア活動
ボランティア活動では、普段かかわりのない人ともかかわる機会が多いです。ボランティアの場所に適応したエピソードから強みへと発展させる書き方を紹介します。
200文字
私の強みは冷静に分析し行動できる適応力です。老人ホームのボランティア活動でも発揮しました。
さまざまな性格の方がいるため最初は接し方に戸惑いました。1日でも早く役に立てるよう、頭の中で整理してから行動する癖を付けていました。その結果徐々に適切な接し方が身に付き、今では入居者さんから「〇〇さんが居ると安心」といってもらえるほどです。
入社後も冷静な判断力でどのような環境にも適応し結果を残します。
なじみのない環境でも冷静に考える癖を付け、適応した経験の自己PRです。主観的なアピールだけでなくかかわった人からの意見を伝えることで、説得力の高いアピールができている点もポイントです。
400文字
私の強みは冷静に分析し行動できる適応力です。事務職でも適応力を活かし、いち早く仕事を覚えることで即戦力となります。
適応力は老人ホームのボランティア活動でも発揮しました。さまざまな性格の方がいるため最初は接し方に戸惑いました。しかし「1日でも早く役に立ちたい」との目標を達成できるよう、頭の中で整理してから行動する癖を付けていました。
具体的には、経験豊富なスタッフの方にもらったアドバイスをメモし、戸惑ったときは一度メモをみて冷静に考える時間をとっていました。特にそのスタッフさんの接し方や行動を見てすぐに取り入れることも大切にしていました。
その結果、徐々に適切な接し方が身に付き、今では入居者さんから「〇〇さんが居ると安心」といってもらえるほどです。
このように志望する事務職でも冷静な判断力を活かし、どのような業務にも適応できる頼り甲斐のある人材となります。
周りとコミュニケーションを取り、適応できたエピソードの例文です。なぜ熱心に取り組めたかの思いや考えを伝え、人柄が知りたい企業の意図も汲み取った自己PRができている点も評価につながるでしょう。
⑤インターンシップ
インターンでは、実際に企業で働くことから仕事で活きる適応力をつかみやすく、自己PRとしてもアピールしやすい場だと言えます。インターンでの学びをどのようにアピールするかを確認していきましょう。
200文字
私の強みは周囲から学びを得て吸収できる適応力です。
大学2年生で参加した営業のインターンシップで、当初一人の力で取り組んでいました。ですが客観的に分析すると、自己流にこだわる自分に対し、評価を得ている学生は積極的に社員の人に改善点を求め実践していると気付きました。それ以来、好成績な人の営業方法を実践し成績を伸ばした経験があります。
入社後も客観的に分析し改善することで目標を達成し続けます。
自分を客観視したり周囲を分析したりして適応したエピソードの例文です。従来の考え方に固執せず、成果を出すために広い視野で行動できる適応力の高さが伝わりますね。
400文字
私の強みは周囲から学びを得て吸収できる適応力です。強みを活かしてお客様のニーズを素早く汲み取り、寄り添った提案ができる営業となります。
適応力の強みは、大学2年生で参加した営業のインターンシップでも発揮しました。当初一人の力で取り組んでいましたが、成果を出すには分析と改善が必要だと考え一度立ち返って考える時間を作りました。
客観的に分析してみると、自己流にこだわる自分に対し、評価を得ている学生は積極的に社員の方に改善点を求め実践していると気が付きました。それ以来、好成績な人の営業方法を取り入れました。また定期的に社員の方に営業のロールプレイングや評価をお願いし、その後の営業で実践する癖を付けていました。結果インターンシップの最終月には、上位の成績を出せるようになりました。
営業職でも客観的な分析で改善点を見つけます。そして、適応力を活かして素早く身に付けることで目標を達成し続けます。
客観的に分析しようと思った理由や、適応力を活かして成果を出すまでのエピソードがわかりやすい例文です。入社後も目標達成のために分析し、素早く成果を出せると伝わる点も評価につながります。
⑥留学
留学はその国の環境に適応する力が求められます。経験している人があまり多くないからこそ、留学で得た適応力を自分の強みとして話せるよう、こちらの例文を参考にしてくださいね。
200文字
私の強みはどんな環境でも前向きに考えられる適応力です。
カナダ留学の際、30人中私一人だけが日本人でした。周囲に馴染めず悩んでいましたが「チャンスに変えよう」と前向きに考え、1カ月間毎日10人との挨拶を継続しました。些細な行動ですが徐々に打ち解け、親友が2人もできました。帰国後も週に一度はテレビ通話をするほどの仲です。
入社後も困難はあると思いますが、前向きにどんな環境でも成果を出します。
分け隔てなく周囲と会話をして親友を作ったエピソードから、適応力の高さが伝わります。一度は落ち込んでも前向きに考え、失敗を恐れずに挑戦できる性格もアピールできている点が良いですね。
400文字
私の強みはどんな環境でも前向きに考えられる適応力です。困難があっても諦めず、ポジティブな姿勢で挑戦し続けられる人材として貢献します。
適応力の強みはカナダ留学でも発揮しました。チームメイト30人中、私一人だけが日本人で周囲に馴染めず悩んでいました。ですが「チャンスに変えよう」と前向きに考えるようにしていました。
具体的には、1カ月間毎日10人との挨拶を継続し、分け隔てなく積極的にコミュニケーションを取りました。些細な行動ではありますが、徐々にチームメイトと打ち解けられるようになり、親友が2人もできました。帰国した今でも、週に1度はテレビ通話をするほどの仲です。
異国の地でも屈さず前向きに行動できたのは、私が常に「結果を掴めるのは不安を乗り越えて行動した人だけ」との信念を大切にしているからです。入社後も困難はあると思いますが前向きにどんな環境でも成果を出します。
具体的な人数や取り組み期間を伝えられているため、エピソードがイメージしやすい例文です。また日頃から大切にしている信念もアピールし、不安の中でも前向きに行動できる人柄や、精神力の高さがわかる点も良いですね。
面接のとき適応力をどのようにアピールした?
入社後の業務として、各部からさまざまなデータ分析を依頼される、データ分析を専門に志望していました。「もっとここを重点的に分析してほしいとか」「もっと多角的な視点で解析できないか」など、さまざまな注文に応える必要がある業務だということを聞いていたため、そのような適応力にも対応できると思っていただけそうな強みを話していました。
大学でのエピソードをもとに話した
強みとして話した内容としては、大学のプロジェクトをグループで成し遂げた経験をもとに、「こういうトラブルが起こった際に、自ら役割を担うことで、その分の作業を補填した」というような臨機応変な対応力をアピール。
これにより、どんな依頼が来ようとも、柔軟に対応できる人間であることを示すことができたと思います。「入社後にどのように柔軟性が活かせるか」について言及し、説得性を上げていました。
派遣のアルバイトを通して、適応力や柔軟性が発揮されたことをアピールしたことがあります。
初めての飲食店に派遣のバイトとして何店舗か行っていましたが、その中で決められた仕事だけでなく、自分から気付いたことを行動したり、「もっとみんなが効率的に動くためにこうしたほうが良いと思う」ということを伝え方を工夫しながら提案することをしていました。
自分の行動や周りへの影響を具体化した
このような強みを伝える中で、ただ自慢をするのではなく、「どのように考えて行動し、その結果周りにどのような良い影響があったか」を伝えることを意識していました。特に適応力や柔軟性は、普段から属している組織や環境の中でも発揮されると思いますが、いちばんアピールできるのは初めての場所や環境で発揮することだと考えています。そのため、自分がそのようなところでどのように貢献や力を発揮したかについてエピソードを伝えられるように準備していました。
柔軟性を活かした経験として、ゼミでの経験をPRしました。
私のゼミでは、自分の研究の成果を集まって報告する機会が多く、その報告をスムーズにおこなえるよう、私が主導して別日に事前に打ち合わせをする機会を作っていました。
場をうまく回すためにしたことをアピール
強みをアピールする際に意識したことは、どうやって人とかかわり、場をうまく回せるようにするかを意識することです。たとえば、他の人が打ち合わせに参加できない場合、私がその人の予定を事前に聞いておくことで、その人がいなくても調整できるようにしていたことを伝えていました。
「自己PRを作成するための構成をしっかり学びたい!」という人はこちらの記事も参考にしてください。伝えたいことをわかりやすく伝えられるようなコツを掲載しています。
適応力はこれからの時代に必要! 適応力を自分の経験に落とし込んでアピールしよう
変わりゆく時代に合わせられるようになるためにも、適応力は必須スキルとなってきます。適応力はさまざまな職種に求められるスキルであり、学生のうちから蓄えておくこともできるのです。
面接の自己PRの際に「適応力が強み」と胸を張って言えるよう、「適応力を磨くために何をしたか」「その経験を通してどのようなことで適応力が発揮できたと思うか」を明らかにして、効果的に自分をアピールしていきましょう。
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