「給料のいい仕事」の特徴や疑問を先輩たちの声から明らかにしよう
「就職するなら給料のいい仕事に就きたいな……」「でも給料のいい仕事ってどんな仕事なの?」
就活を進めるにあたって、このように考えている人も多いでしょう。給料のいい仕事に就きたいという気持ちを持っている人は比較的多いですが、その実態はあまり明らかになっていません。この記事では、「給料のいい仕事」が実際にどのような職種なのか、その特徴、それを踏まえて「給料のいい仕事」に就くかの判断方法などを紹介します。
「給料のいい仕事の実態を知りたい」というライトな疑問を持つ人はもちろん、「絶対に給料のいい仕事に就きたい!」という意志の強い人も参考にできるはずなので、これを機に自分の将来のキャリアについて考えてみてください。
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「給料のいい仕事」のイメージを学生に聞いてみた|特徴も併せて解説
「給料のいい仕事に就きたい」という思いを持ち合わせていたとしても、それに対するイメージは人それぞれです。
果たして先輩たちは「給料のいい仕事」に対してどのようなイメージを持っていたのでしょうか。ざっくばらんに聞いてみました。
私は医師や薬剤師のような人の命を扱ったり、資格が必要だったりする仕事が給料のいい仕事だと感じます。深夜勤務や、肉体労働も高収入だと思いました。
医師や営業系の仕事は給料がいいイメージです。頭が良くないとなれない仕事、ノルマがあるような仕事は大変そうですが、そのぶん給料も高いイメージがあります。
特別な資格を持つ仕事や、精神的、体力的な疲労の多い夜勤などが、給料のいい仕事だと考えます。普通の業界では、コンサルや商社が給料が高いイメージがありますね。
弁護士や医師などの難関資格や、営業などでインセンティブ報酬が多く、働く時間が長い仕事は給料がいいと思います。
コンサルや医師のような激務のイメージがある仕事は給料がいいと考えます。なかなかライフワークバランスが取れなさそうなイメージです。
「給料のいい仕事」に対し持たれがちなイメージがわかったところで、その特徴を3つに分けて紹介します。
専門的な知識や技術を要する
「給料のいい仕事」は専門的な知識や技術を要することが多いです。職業によっては、その職業に就くための学校や学部があったり、大学院に進学して勉強したりと、勉強にかける労力も莫大なものになります。
学生時代にみっちりと専門性を学んだぶん、ほかの職業には代えがたい価値が発生し、給料も良くなる傾向にあるといえるでしょう。
国家試験などの試験に合格する必要がある
給料のいい仕事は専門的な知識が必要になるゆえに、その知識が本当に職業に活かせるかを図るための試験がおこなわれることが多いです。国家試験の例として、医師国家試験や司法試験などが挙げられます。
面接や適性診断の結果を通して合否が判断されるのは大半の仕事において共通していますが、給料のいい仕事はそれにプラスして、国家試験や資格の合格が仕事に就く基準になることがあるため、高い基準値をくぐり抜けてきたぶん、給料が良くなる傾向にあると言って良いでしょう。
生活するうえで欠かすことができない
医師や法務従事者などの国家試験や資格に合格しないと就くことのできない職業はもちろんですが、電気やガスなどのインフラにかかわる職業や、住まいを作り上げる建築関連の生活に欠かせない職業も給料がいい傾向にあります。
「生活をするうえで、なくなってしまったら生活がままならなくなるようなものを支えている」と考えれば、そのぶん給料が良くなるということも想像しやすいかもしれません。
一般的にはどれくらいもらえる? 平均額から「給料のいい仕事」の基準を考えよう
どのような仕事が給料がいいのかがわかっても、「どのくらいの給料がもらえれば給料のいい仕事といえるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
しかし、明確に「このくらいもらえると給料がいい」という基準はありませんし、給料の良さの基準は人それぞれです。
厚生労働省が令和5年度版として発表した「賃金構造基本統計調査」をもとに、さまざまな角度から平均給与を紹介します。そのなかで、あなたの中の「給料がいい」の基準を確認してみてください。それによって目指す職業が変化してくるかもしれません。
働くすべての人の平均額はどれくらい?
まずは、働くすべての人の平均給与を確認してみましょう。この章で紹介するグラフは、令和5年6月分の賃金を調査したもので、平均月収の参考として確認してください。
令和元年から見ると、平均月収は30万円程度となっており、現状は年々上昇傾向にあります。ここ5年間、特に目立った増加や減少はありませんが、将来的には大きく変動することも考えられるでしょう。
さまざまな雇用形態や職種・職歴の人からデータを抽出しているため、この数値はあくまで平均値ということを押さえつつ参考にしてください。
新卒の平均額はどれくらい?
次に、令和5年度の新卒者の平均月収です。このグラフは、高校卒業者から大学院卒業者までの月収のデータを示しています。
ここでは、勉強に費やした時間が長くなるほど高い収入を得ている状況が見られ、高校を卒業した人と大学院を卒業した人では9万円ほど差があることがわかりました。
しかし、さきほど紹介した平均月収の30万円程度には至っていないため、新卒でいきなり平均以上の収入を得られている人は多くないといえるでしょう。
男女別で見ると平均の給料はどれくらい?
最後に、男女別で平均給与を確認していきましょう。
男性が20〜40万円の間、女性が20〜30万円の間というデータが見られました。
どちらも経験年数を重ねるごとに給与が増え、定年を機に落ち着くといった結果になっています。
新卒生が思う「給料がいい仕事」の想定額はどれくらい?
「給料がいい仕事」とは、年収としてどの程度がもらえる仕事を想定していますか?
普通に働いていて900万円程度もらえる仕事が給料がいい仕事だと思います。それくらい給料がもらえると、ある程度裕福に暮らせそうなので自分の理想の給与額もそのくらいでした。
私自身は、一人暮らしが最低限できる新卒で年収300万円以上を希望していました。 「給料がいい仕事」というくくりにおいては、年収が1,000万を超えるものだと考えます。
私は給与が1,000万円以上超えたら、給与が高い仕事だと感じています。また、私が新卒時に希望する年収は300万円程度で、一人暮らしできる程度に稼げれば良いなと感じていました。
年収1,000万円を超えると給料がいい仕事だと感じます。また、新卒では年収360万円程度を超えると生活費以外に自由に使えるお金が多くなりそうです。それくらいもらえると、かなり高いほうなのではないでしょうか。
社会人たちが思う「給料がいい仕事」の想定額はどれくらい?
「給料がいい仕事」とは、どのくらいの給与がもらえる仕事を想定していますか? また、実際仕事をしてみて感じた「理想の給料」と、その理由についても聞かせてください。
自分がやりたいことを全部できるだけのお金と時間が確保できる金額をもらえる仕事が「給料がいい」といえるかと思います。私の理想だと、600万円~700万円くらいです。
20代で年収500万円以上だと、年収が高いほうだと考えています。私は製薬ベンチャーの研究部門で成果報酬型の仕事をしており、研究員のトップになると年収800万円以上が期待できるため、そこを理想としていますね。
自分の中で給料がいいというのは年収700万円以上です。収入と税金のバランスの観点から、600万~700万円を理想の年収としています。
20代であれば年収500万円に達していたら、多めにもらえていると言って良いのではないでしょうか。30代半ばまでには年収700万円を目指したいところです。
給料のいい仕事105選|具体的な職種でイメージを明確にしよう
さまざまな角度から平均給与を確認したところで、「このくらいの給料がいいな」と目安が見つかった人もいるでしょう。
ここで、給料のいい仕事を厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに紹介します。自分の目指したい給料を得るにはどのような仕事がいいのかを確認し、将来に向けてのキャリアプランをイメージしてみましょう。
職種 | 給与(単位:万円) |
---|---|
医師 | 1155.9 |
航空機操縦士 | 945.8 |
そのほかの経営・金融・保険専門職業従事者 | 759.5 |
法務従事者 | 626.9 |
大学教授(高専含む) | 613.4 |
管理的職業従事者 | 536.4 |
大学准教授(高専含む) | 504.5 |
歯科医師 | 473.5 |
公認会計士,税理士 | 472.4 |
販売類似職業従事者 | 433.5 |
高等学校教員 | 431.2 |
システムコンサルタント・設計者 | 427.1 |
ダム・トンネル掘削従事者,採掘従事者 | 414.5 |
著述家,記者,編集者 | 410.5 |
大学講師・助教(高専含む) | 410.0 |
小・中学校教員 | 403.6 |
研究者 | 401.6 |
獣医師 | 385.9 |
薬剤師 | 374.1 |
土木技術者 | 371.9 |
そのほかの商品販売従事者 | 367.6 |
クレーン・ウインチ運転従事者 | 367.3 |
機械器具・通信・システム営業職業従事者(自動車を除く) | 362.8 |
企画事務員 | 362.2 |
建築技術者 | 359.8 |
電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 358.7 |
音楽家,舞台芸術家 | 353.5 |
ソフトウェア作成者 | 350.0 |
助産師 | 348.8 |
宗教家 | 346.4 |
歯科技工士 | 343.4 |
そのほかの営業職業従事者 | 339.4 |
そのほかの情報処理・通信技術者 | 338.8 |
デザイナー | 336.5 |
発電員,変電員 | 335.9 |
機械技術者 | 334.6 |
保険営業職業従事者 | 332.9 |
そのほかの教員 | 331.0 |
建設・さく井機械運転従事者 | 329.3 |
診療放射線技師 | 328.8 |
他に分類されない専門的職業従事者 | 328.1 |
鉄道運転従事者 | 327.9 |
そのほかの建設従事者 | 326.6 |
自動車営業職業従事者 | 324.1 |
タクシー運転者 | 322.2 |
化学技術者 | 319.9 |
船内・沿岸荷役従事者 | 318.8 |
輸送用機器技術者 | 315.3 |
美術家,写真家,映像撮影者 | 313.7 |
他に分類されない技術者 | 312.2 |
看護師 | 312.2 |
配管従事者 | 310.8 |
金属技術者 | 309.3 |
金融営業職業従事者 | 308.7 |
建設躯体工事従事者 | 308.1 |
電気工事従事者 | 306.2 |
営業・販売事務従事者 | 303.2 |
理容・美容師 | 301.7 |
そのほかの機械整備・修理従事者 | 301.1 |
臨床検査技師 | 300.7 |
総合事務員 | 300.3 |
庶務・人事事務員 | 299.0 |
大工 | 299.0 |
機械検査従事者 | 298.7 |
営業用大型貨物自動車運転者 | 296.5 |
会計事務従事者 | 296.1 |
航空機客室乗務員 | 295.6 |
保健師 | 295.1 |
測量技術者 | 294.4 |
生産関連事務従事者 | 292.2 |
自動車整備・修理従事者 | 292.2 |
製図その他生産関連・生産類似作業従事者 | 291.6 |
運輸・郵便事務従事者 | 291.2 |
外勤事務従事者 | 291.0 |
そのほかの保健医療従事者 | 290.8 |
介護支援専門員(ケアマネージャー) | 290.8 |
理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士 | 290.0 |
化学製品製造従事者 | 289.3 |
製銑・製鋼・非鉄金属製錬従事者 | 288.6 |
土木従事者,鉄道線路工事従事者 | 288.0 |
秘書 | 285.1 |
事務用機器操作員 | 285.1 |
自動車組立従事者 | 283.2 |
鉄工,製缶従事者 | 282.4 |
はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者 | 281.6 |
そのほかの社会福祉専門職業従事者 | 279.4 |
車掌 | 279.4 |
窯業・土石製品製造従事者 | 278.2 |
そのほかの一般事務従事者 | 278.1 |
金属工作機械作業従事者 | 277.4 |
鋳物製造・鍛造従事者 | 276.3 |
個人教師 | 275.3 |
そのほかの定置・建設機械運転従事者 | 273.6 |
そのほかのサービス職業従事者 | 272.1 |
准看護師 | 269.9 |
金属彫刻・表面処理従事者 | 269.9 |
幼稚園教員,保育教諭 | 269.0 |
歯科衛生士 | 268.9 |
そのほかの製品製造・加工処理従事者(金属製品) | 265.1 |
保育士 | 264.3 |
板金従事者 | 264.1 |
印刷・製本従事者 | 264.0 |
はん用・生産用・業務用機械器具組立従事者 | 261.7 |
ゴム・プラスチック製品製造従事者 | 261.0 |
娯楽場等接客員 | 260.1 |
やはり、医師や航空機操縦士など、専門性が高く、国家試験などが必要な職業が上位に来ていることがわかります。また、ダム・トンネル掘削従事者などの、生活に欠かせないインフラ整備の職業も上位に来ています。
「給料のいい仕事105選」と紹介していますが、この表のうち、半分くらいの職業は先ほど「平均」として紹介した30万円程度を下回っているのが事実です。そのことも留意して表を見直し、職業選びの参考にしましょう。
職種によって具体的な給与額がわかると、自分のやりたいことと目指したい給料との照らし合わせができそうですね。
みんなが思う「給料のいい仕事」とは?
「給料のいい仕事」と聞いてどのような職種を思い浮かべますか?
マーケターは頭を使う職種のため誰でもできる仕事ではないと思い、マーケティングにかかわる職種はほかの職種に比べて給料がいいイメージがあります。
資格や特定のスキルが必要になってくる、専門職や技術職を思い浮かべます。また、営業職も体力や気力が必要で誰にでもできるわけではないので、全体的に給料が高いのではないでしょうか。
営業職やコンサルティング職は給与がいいイメージがあります。インセンティブ報酬があり、働いて成果を出せば出すほど、給与につながるイメージがあるからです。
完全出来高制の営業職や、開業医などの個人経営者は、インセンティブが報酬に反映されるイメージがあるため、給料も高い傾向にあるのではと思います。
コンサルタントや営業職は「給料がいい」と聞くため、給料がいい仕事と聞いてすぐに思い浮かびました。最近半導体分野も話題となっているので、技術職も頭に浮かびましたね。
「自社で製品を製造していない」「単価が高い」この二つの条件のどちらかあるいは両方を満たす職種は給与が高いと感じます。なぜなら、かかるコストが労務費と一般管理費で済み、売上高も大きくなるからです。たとえば、商社・コンサルティングファーム・金融などが挙げられると思います。
営業職の給料は歩合制ということもあり、ほかの職種と比べて、業界を問わず給料が高いと思います。
営業職の中でも「無形商材」「一案件あたりの単価が高い」「人件費があまりかからない」「サブスク型」などの継続系商であるIT・コンサル・不動産・金融あたりは給料が高い印象です。
コンサルタント職です。基本的に案件の上流において仕事をおこなうので、受け取る報酬量が多くなり、給料も良くなるだろうなと思います。
「給料のいい仕事」の実態は? 浮かびがちな4つの疑問を解消!
どのような職種が給料がいいといえるのかはわかりました。ですが、「細かく企業を見ていると求人内容がなんだか不安……」「私の学歴や経験でいい給料をもらうのは厳しいのでは?」という疑問が浮かんだ人もいるでしょう。
ここでは、「給料のいい仕事」の実態を明らかにしながら、抱えがちな疑問を解消していきます。
Q1:ブラック企業なのではないか
給料がいいとなると、そのぶん労働時間が多かったり、ノルマが厳しかったりするのではという疑問を抱く人もいるかもしれません。確かに、イメージ通り過酷な側面もあるかもしれませんが、必ずしもすべての企業がブラック企業に当てはまるわけではなく、労働環境の見直しが図られているのも事実です。
上記した「給料のいい仕事105選」でも、上位の医師を取り巻く環境として令和6年度から厚生労働省で働き方改革がなされる予定ですし、たとえば航空業界の大手企業・日本航空では、パイロットに育児のための時短勤務制度が設けられており、有休取得率も80%を超えるなどといったデータが表示されています。
仮に過酷な環境に置かれていても、近年は改善の傾向が見られるため、「給料がいい=ブラック企業」とすぐに結びつけてしまうのは良くないかもしれません。
「ブラック企業の実態について知りたい」という人は、こちらの記事も見てみてください。「給料がいい=ブラック企業」と結びつけてしまう前に、ブラック企業がどのようなものなのかを押さえておきましょう。
Q2:肉体労働が多いのではないか
「給料のいい仕事」に、生活に欠かせない仕事が挙げられていました。そのような仕事では、日常生活にかかわる環境を作り出したり、整備したりと、人の手で何かをおこなわねばならない業務が存在することも確かです。上記のランキングのなかで見ると、ダム・トンネル掘削従事者、採掘従事者や、土木技術者などが挙げられるでしょう。
どうしても人力で何かをおこなうには大変な肉体労働のイメージがともないますが、現在では機会やテクノロジーの進化により、1から10すべての作業を人力でおこなうということは少なくなっています。技術の進歩により、人がまかなう肉体労働はむしろ少なくなっていく可能性もあるでしょう。
Q3:高学歴の人材しか採用されないのではないか
学力の問題も疑問視する人が多いポイントです。一般的に給料がいいとされている大企業の採用実績を見ると、高学歴の大学出身者が多く不安に思う人もいるでしょう。「学歴フィルター」という言葉もあるため、「学歴に自信がない……」という人は余計に不安になるかもしれません。
もちろん、学歴を重視している企業もありますが、最近では大企業でも学歴不問を謳っている企業も増えており、出身大学を重視しなかったり、そもそも選考の過程で聞かない企業もあります。学歴を気にして諦めてしまうのでなく、行きたい企業があれば自己分析と企業分析を中心に準備を重ね、エントリーしてみるのがおすすめです。
どうしても学歴について不安が残ってしまう人はこちらの記事も参考にしてください。学歴フィルターの実態をつかんだうえで就職活動に臨んでみましょう。
「文系も不利になる職業があるのでは……」と考えてしまう人はこちらの記事も見てみてください。文系ならではの強みを活かせる職業を探して、将来設計の参考にしてくださいね。
新卒時ならば、スキルが必要になることが多い中途採用よりもフラットに見てもらえる可能性が上がります。こちらの記事を参考に、新卒カードを有効活用してみてください。
Q4:資格や技術がないと採用されないのではないか
給料のいい仕事のなかには、医師やパイロットなどの決まった資格や技術がないと就けないものも存在します。ですが、すべての給料のいい仕事に資格や技術が必要というわけではありません。
未経験での入社が可能で、入社後に資格取得の機会があったり、専門的な技術を教えてもらったりする企業ももちろん存在します。どのような仕事に関しても、主体的に知識やスキルを取得しようとすることがビジネスパーソンとしての成長につながります。資格や技術の必要性の有無にかかわず、入社後も学び続ける姿勢を持って仕事に臨むことが大切です。
「給料のいい仕事」に対するイメージを教えて!
「給料のいい仕事」に対して感じるイメージとその理由を簡単に教えてください。
資格や技術がないと雇ってもらえないイメージが強いです。私は薬学部に在籍していましたが、薬剤師国家試験を受けられない学科に所属していたので、いざ就職活動を始めたときに、資格があるとないとでこんなにも初任給に差があるのかと思い知りました。
高学歴の人しか雇ってもらえないイメージです。やはり給料が高いとなると仕事に限らず大手企業のイメージがあり、実際に学歴フィルターがあるとも聞きました。
資格や技術がないと雇ってもらえないイメージが最も強くあります。資格や技術は誰もが持てるものではないため、それまでの過程が給料という形で報われているのではないでしょうか。
長時間労働が多いゆえに、体力勝負になってしまうことから肉体労働なイメージと、医師や弁護士など、難易度の高い仕事は給与が高いことから、資格が必要なイメージがあります。
高学歴しか雇ってもらえないイメージがあります。給料がいいとされているコンサルティング会社を受けたことがありますが、選考中も学歴フィルターを感じたからです。
もちろん利点もある! 給料のいい仕事に就く3つのメリット
給料のいい仕事には、多くの人が思う疑問点だけでなく、メリットも存在します。
ここでは、給料のいい仕事に就くメリットを3点紹介するため、メリットを理解したうえで憧れの生活に近づくにはどうすべきかのイメージを固めていってください。
①好きなことに使える費用が増える
生活をするには、家賃や食費、光熱費などの支払いが発生します。十分な給料がもらえていないと、給料のほとんどを生活費に充てており、「洋服を買ったり、好きなアーティストのライブに行ったりなどの好きなことに使える費用がない」といった状況に陥った経験のある人もいるのではないでしょうか。
「多趣味でしたいことがたくさんある」、社会人になるにあたって「お金のかかる趣味にもチャレンジしてみたい!」という人は、給料のいい仕事を目指すと好きなことに費用を充てやすくなるでしょう。
②生活が安定する
電気や水道・ガス料金の支払いをしていくうえで、先輩や知り合いなどから「電気を止められてしまった……」「食費を切り詰めているから最近は割引されているお惣菜しか食べていない……」などという体験談を聞いたことがある人もいるかもしれません。ライフラインが止められてしまうのは、心身ともに安心できないですよね。給料のいい仕事に就くことで、無理に生活費を切り詰めようとしなくてよくなり、メンタルも安定しやすくなるのです。
潤沢な給与をもらえていると、生活費が足りないという心配をする機会も少なくて済みます。また、日常生活のなかで少し贅沢をする、というたまにの楽しみも作り出すことができるかもしれません。
安定した生活のためにも、「給料がいい」というのは優先したい条件になってくるでしょう。
③昇給額の伸び率が大きい傾向がある
給料のいい仕事というのは、十分な給料を従業員にも払えるということで、業績が良いことの現れにもなります。そのため、ボーナスや昇給などの増額幅が大きくなる傾向にあるのです。
昇給額の伸び率が大きいと、若いうちから稼ぐことが可能になり、企業のための資金を貯められたり、海外移住の計画を立てられたりと、将来のプランの幅も広がります。このような大きな夢を若いうちから成し遂げたい人は、昇給額が大きな仕事を目指しても良いかもしれませんね。
企業によっては、「めったに昇給の機会がない」「ボーナスが支払われない」というところもあるため、昇給の幅が気になる人は、OB・OGなどに聞くなどして実態を確認できると良いでしょう。
給料のいい仕事に就くことのメリットとは?
1つ目のメリットは、単純に使えるお金が多いので、金銭的に安心して豊かな生活を送れることだと思います。貯金をすれば、将来についてや不測の事態への不安も解消でき、それによって家族にも安心してもらったり、親孝行をしたりすることもできるのではないでしょうか。
2つ目は、給料のいい仕事は専門的だったり、一般的な仕事より難しかったりするものが多いと思うので、やりがいを感じられ、自分自身の成長にもつながりやすいと考えます。そこでの経験がさらにスキルになって、将来転職する際にも有利に働くのではないかと思います。
給与のいい仕事に就くメリットは2つあると思います。
1つ目は、使えるお金が増えるため生活の質が上がることです。欲しいものは我慢せずに買えるため、物欲に関してはストレスを溜めずに暮らせると思います。
2つ目は、選択肢が増えることです。世の中お金がすべてではありませんが、お金がなければできないことがたくさんあります。それをお金があれば解決することができます。たとえば、家事が苦手な人であっても、お金があれば家事手伝いのサービスを使うことで、家事をやらなくてもいい環境を作ることができます。自分の苦手なことからお金を使って逃げられることも、メリットだと思います。
私の思う、給料のいい仕事に就くメリットは2つあります。
1つ目は、自分自身を認めてあげられることです。仕事を頑張ったぶん、満足のいく給料をもらえるとしたら、自身を認めてあげることにもつながり、仕事への不満が減るのではないでしょうか。
2つ目は余裕ができることです。給料がいいことで、仕事以外の時間に自身の趣味や興味に対して投資することができるため、生活の質を高めることにつながると思います。また、同世代の友人よりも多く給料がもらえることで、節約などを考えなくて済み、より羽を伸ばして自由に生活できそうです。
実際に就職してみて給料のいい仕事に就くメリットは?
当たり前のメリットですが、お金がどんどん溜まっていくので、学生時代自分が欲しくても買えなかったものがどんどん買えるようになっていき、欲しいものが買えないというストレスから解放されましたね。
また、営業職として勤めていた際はインセンティブ制であったため、ちょっと高額な欲しいものがある場合や旅行に行きたい場合は、前の月に自分が提供しているサービスをたくさん契約していただき、次の月の給料に反映させるということもできました。
プライム上場メーカーで働いています。そのため、商社、金融、コンサルティングファームよりは給与水準は低いですが、サラリーマンの平均年収よりは多い金額をいただいています。
給料がいいことの最大のメリットは、精神的に安定することです。日々の生活に困窮するほどの給与水準になってしまうと、目先のお金に目が行ってしまい視野も狭くなってしまいます。そのような精神状態になると、マルチ商法や詐欺、闇バイトなどにも手を染めやすくなるというリスクが高まるのではないでしょうか。
給与がすべてではないのですが、一定の精神的安定を手に入れるという意味では、給与のいい会社で働くメリットはあるかと思います。
「給料のいい仕事」だけが譲れない条件? 就職先に求めることを理解する3ステップ
ここまで「給料のいい仕事」について話してきましたが、「給料がいい」というのは、就職先に対して最も優先すべき事柄なのでしょうか。
人により就職先に求めることは異なってきます。「本当に給料がいいというだけで就職先を決めてしまって良いのだろうか……」と不安な人は、今一度自分のなかで就職先に求めることを下記の方法を参考に明確にしてみてください。
①就職において譲れない点を書き出す
まず、就職するにあたって譲れない点を紙に書き出してみましょう。面接のことを気にして取り繕って書くのではなく、この段階では、自分の思うままに書き出してみるのがポイントです。たとえば、以下のような点が譲れない条件として挙げられます。
就職するにあたって譲れない点の例
- 福利厚生の良さ
- 給料の良さ
- 社内の人の人柄
- 職場と家からの距離
- 憧れの仕事ができるか
- より早く出世ができるか
②過去の経験からどのようなことにやりがいを感じたかを書き出す
仕事をするにあたって、「やりがいを重視したい」という考えの人もいるはずです。少なくとも、このやり方で就職先に求めることを探している人は給与面のみで就職先を決めてしまうことに不安を覚えているのではないでしょうか。
ここでは、過去の経験からどのようなことにやりがいを感じたかを書き出し、自分のやりがいの根源をたどっていきましょう。以下のような経験とやりがいの例から、自分の体験に重ね合わせてみてください。
過去の経験からやりがいを感じたことの例
- カフェのアルバイトで、ほかの店舗よりも多くの売上を上げるのがやりがいだった
⇒目標に対し戦略を考え結果を出すことがやりがい - ダンスサークルで入賞することがやりがいだった
⇒皆で協力して一つのものを作り上げるのがやりがい - 老人ホームのボランティアで、入居者の人が喜んでくれるのがやりがいだった
⇒人のために尽くすことがやりがい
もっと深く自分のことを知ったうえで仕事を選びたい人は、こちらの記事もおすすめです。王道の自己分析方法を押さえて就活に活かしましょう。
「自分にとってのやりがいって何だろう……」という人は、こちらの記事も見てみてください。やりがいの見つけ方を参考に、自分のやりがいを明確にしていきましょう。
③譲れない点とやりがいの中から就職先に求めることの優先順位をつける
①と②で挙げたことを照らし合わせ、「仕事をするうえで欠かせない」ということの優先順位をつけていきましょう。
「仕事は仕事」と割り切って、やりたいことよりも安定面を求める人もいるかもしれないですし、「やっていて充実できるものが良い」とやりがいを重視する人もいるかもしれません。自分の正直な考えに向き合って優先順位をつけることが大切です。
「給料の高さ」はどのくらいの優先順位だった?
私は給料の高さはあまり重要視していませんでした。
最も優先度が高かったのは勤務地で、家族と近いところのほうが、お互いに安心して暮らせるというメリットがあったからです。その次に優先していたのが、業界や職種で、自分のやりたいことが実現できる仕事に就きたいと考えていました。そして3番目に優先したのが給料の高さです。給料についても、ある程度安心して生活できる金額を選びたいと考えていました。
結果的には、最も重要視していた勤務地について、希望通りの場所で働けることが決まりました。業界や給料に対する希望が完璧に反映されたわけではありませんが、自分なりに満足しています。
私は給料の高さを重視していましたが、最も重要であったわけではなく、優先順位としては3番目でした。結果的に就職先では、目標としていた金額の9割くらいは達成できそうです。
もちろん給料の高さも重要だと考えていたのですが、自分の中では「社風が自分に合うかどうか」「自分がやりたいことができるかどうか」という点が給料の高さよりも重要でした。
就職先の企業はこれらの点でかなり自分の望み通りだったので、給料の高さに関しては少し希望には届きませんでしたが、その道を選びました。
私は給与以上に、勤務地とカレンダー通りの休みであることを重視していました。その理由は、私が環境の変化に弱いことと、カレンダー通りの休みが自分にとって一番健康に良いと感じたからです。
給与が高い業界の説明会にも参加しましたが、労働時間が長く、土日祝休みではなかったため、精神的にも余裕がなくなりそうだと思い、断念しましたね。
給料の高さを重要視していなかったわけではありませんが、平均以上くらいの給料をもらうことができれば良いと考えていました。
私自身、アルバイトなどで給料をもらうことやお金を貯めたり、使ったりすることが好きではありますが、仕事をする上で給料よりもやりがいのほうが大切だと感じていたからです。
極論、どんなに給料が高くてもやりがいを感じられない仕事をこなすより、多少給料が少なくても自分のがやりがいを持てて楽しさを感じられる仕事のほうが生きがいも増えると思っていました。
どのようにして就職先に求めるものを定めた?
自己分析をして自分自身で妥協できない条件を考えて就職先に求めることを見つけていきました。
現在、日本は労働者不足のため、条件を絞らなければどこでも就職できると思います。しかし、長く勤める上で条件を絞らないことは、会社と自分が望む働き方との間にギャップが生じるため、短期離職につながるのではないでしょうか。
家族との過ごし方を思い返して休日を重視
自己分析の方法として、自分の親の働き方を参考にしていました。親はカレンダー通りの休みだったため、子どものとき、自分の休みが親の休みと一緒なことでうれしかった記憶があります。また、イベントや行事は土日祝におこなわれることが多く、土日祝が休みであることは行きたい場所への選択肢も増えると思ったため、土日祝休みが絶対条件と考えるようになりました。
私は休みを重視していましたが、「若いうちにガッツリ稼いで後々楽をしたい」などいろいろな考えがあると思います。そのため、自己分析で「どういった働き方をしたいのか」を見つけるのがおすすめです。
インターンシップに参加し、企業の人と話すことができたことで、働く人のリアルな姿を知ることができ、就職先を定めることができたと感じています。
インターンに参加する前にさまざまな企業に関してネット上で企業研究をし、かなり多くのことを求めながら就職活動をおこなっていました。しかし、それらすべてを網羅できるような企業というのはありませんでした。
社員の意見と自分の意志をすり合わせていった
インターンに参加し、企業の人といろいろな話をさせていただく機会を多くいただけたのですが、その際に「どういう点を重視したほうが良いか」について多くの社員から聞くことができました。その点と自分の意志をすり合わせながら徐々に仕事に求めるものを定められたと思います。
実際に企業で働いている人に話を聞くことによって、働いたうえで何が重要だと感じているか聞けるのでかなり重要な意見になるのではないでしょうか。
就職先に求めるものの定め方として、私は①自己分析②企業分析③インターンへの参加の三つのステップを踏んでいました。
はじめに、これまでの人生の中でやりがいを持てた瞬間や、つらかったけど乗り越えられた経験を書き出しました。その中で共通する項目を見つけ、私自身はどんなにつらくても仲間と協力したり、高い目標を達成できた瞬間に強いやりがいを感じることがわかりました。ほかにも特徴をいくつか挙げ、次のステップに進みます。
行ってみたい企業の特徴を言語化した
次に業界分析では、自己分析で見えた自分がやりがいを持てる瞬間が仕事によって得られる業界を探しました。そして、見つけた業界のインターンに応募し、参加することで、「どんな就職先が自分にとってやりがいが持てるか」「行ってみたいと思う企業の特徴は何か」を言語化し、最終的に就職先に求めるものを定めていきましたね。
大きく分けて3つの工程を踏んで就職先に求めることを定めていきました。
まずはじめに、今までの人生を振り返り、「自分は何に熱心に取り組めたのか、取り組めなかったのか」を突き詰め、そしてそれをもとに「自分は将来どんなことをしたいのか」を明確にしていきました。
そして次に、それをもとに興味を持った業界の企業を規模にかかわらず調べていきました。この工程では企業を分析するというよりも、業界全体の特徴を捉えることを意識していましたね。
インターンに参加した企業で比較した
そして最後に、インターンへの応募・参加です。ここでは、志望度の高い業界から低い業界まで幅広く応募しました。そうすることで、その合否結果で自己分析と業界研究のギャップを埋めることができます。また、参加した際は各企業で最も印象に残った事柄を3つ挙げていました。それらを総合的に分析し、自分が何に惹かれるのかを明確にしましたね。
新卒で入った企業には、「給料」や「ボーナス」など、とにかくお金をたくさん稼ぎまくりたくてその企業に入社をしました。その分休みやプライベートの時間は無く、がむしゃらに働き続けました。
その後、結婚をして子供が産まれるとお金よりも、家族とのプライベートを楽しむ時間が何より欲しいと思うようになり、転職を決意。
優先順位をぶらさずに理想の企業に巡り合えた
そして就職先に対して「自分は何を求めているのか」「どのような働き方で仕事をしていきたいのか」を考えるようになり、自分なりの仕事に対する優先順位をつけるように考えました。
自分の場合は1番目プライベートな時間、2番目給料、3番目仕事のやりがい、と、重視するものを定め、決めた軸の妥協をすることもなく就職活動をし、ようやく自分が求めている企業に巡り合えたと思います。
私はまず、駆け出しの未経験ITエンジニアとして希望職種を定めています。そのため、目先の給与の高さよりも、どれだけ実用的な研修を組んでくださっているかと、能力や経験を積み上げることができるような案件を受けているかを軸に置いて企業を選びました。
この軸を定めるまでに重点的に分析したのは、「自身の大切にしている要素」と「キャリア」でした。私は基本的にお金よりも、成長につながるかどうかを大切にしています。自身の成長に重点を置き、効果的に行動を起こせば自然と給与は上がると考えるため、20代のうちに効果的な経験を積むことが30代のキャリアにつながると思っています。
今後のキャリアに後悔のないよう実務を積める職を選ぶように
20代を搾取され、成長のない時間を過ごしてしまい後悔をしているという経験談もよく聞きます。自身のキャリアと向き合ったときに、20代を少したりとも無駄にしたくなかったので、効果的な実務経験を積めそうな案件のある職場を求めるに至りました。
次の転職を想定しての話になってしまいますが、「職種が変わらないこと」、同じ職種で働くのであれば「少しでも給与水準が高い会社で働くこと」の2つを意識しています。
現在日本でも、雇用流動化の波が大きくなりつつあると思います。従来の日系企業でよくある、ジョブローテーションが頻繁にある会社では、なかなか専門性が身に付かず、会社が倒産したときに大きなリスクになってしまうのではないでしょうか。
自分が描くキャリアと企業の描く未来の一致度を見ている
そのため、求人票を見るときは、「その先、自分がどのようなキャリアを期待されているか」を必ず確認するようにしています。たとえば、「入社後3年は経理職として働き、その後税務や管理会計部門を経由し最終的に海外子会社のCFOを目指す」といった具合で、会社が期待するキャリア形成と自身が歩みたいキャリアが一致しているかを確認できると良いです。
そのうえで2つ目の給与水準の話になります。私のようにバックオフィス部門の人間が給与水準を上げようとする場合、給与水準の高い会社のバックオフィス部門に行くしか方法がありません。ですので、職種が一致していること、そのうえで給与水準はどうかという2段階で検討するようにしています。
仮に現在「給料がいい」と言えなくても、時代が変わるにつれて伸びてくる業界もあるでしょう。この記事を参考に、今後のための予習をしてみるのも手です。
「やっぱり給料面は譲れない!」なら| 給料のいい仕事に就くためにすべき3つのこと
優先順位をつけてみたうえで、「やっぱり給与面は譲れない!」と思った人もいるはずです。そのような人向けに、給料のいい仕事に就くためにすべきことを3つ紹介します。
大切なのは「給料がいいならなんでもいい」という投げやりな考えでなく、「給料がいい仕事のなかでもこの仕事をしたい」と思える仕事や就職先を見つけることです。これから紹介する内容を参考に、自分に最適な就職先を選定してみましょう。
①給料のいい仕事のなかから自分に適性や興味がありそうな仕事を探す
まずは給料のいい仕事のなかから、「自分でもできるかもしれない」「やってみたい」と思える仕事を見つけてみましょう。
いくら給料の良さだけを重視しているとはいえ、その仕事に適性や興味が少しもなければ、いざ就職したあとにつまらなさを感じて早期退職につながってしまう可能性も考えられます。「給料のいい仕事105選」で紹介した仕事を参考に、「良いかも」と思った仕事をなるべく多く探してみてください。
自分に向いている仕事を理解したい人には、こちらの記事がおすすめです。先輩たちの体験談を参考に、向いている仕事の探し方を押さえましょう。
②給料面以外の志望理由を明確にする
適性や興味のある仕事を選んだあとは、それらの給与面以外の志望理由を明確にしていきましょう。
ポイントとしては、面接で話すときのことも考えたうえで志望理由を明確にすることです。給与や福利厚生のことばかりを志望理由として話していると、面接官によっては「仕事の内容自体には興味がなさそうだな……」「ほかの企業でも良いのでは?」という思いを抱かれかねません。
「〇〇の仕事は今の研究内容が活きるかも」「この仕事に求められる能力は自分の強みと一致する」などというように、自分の経験や強みと照らし合わせて考えられると志望理由もより説得力のあるものになりますよ。
志望理由を明確にするには、企業分析も必須です。こちらの記事も参考にして、給与面以外でもばっちりの志望動機を準備しましょう。
③志望する仕事に合わせて資格や技術の取得を目指す
志望する仕事が定まったら、その仕事に就くにあたって必要な資格や技術の取得を目指しましょう。仕事に就くにあたって資格や技術が必須ならば試験時までに勉強を重ねられると良いです。必須でなくとも少しずつ勉強をして、面接時にアピールできれば、熱意の高さを汲み取ってもらえるかもしれませんよ。
給料のいい仕事に就くためにしたことを教えて!
給料のいい仕事に就くために、大学院に進学して、専門的な技術を身に付けました。大学3年生のころに就職活動をしたのですが、特にアピールできるような点もなかったため、なかなか給料のいい仕事に就けるような企業のインターンにも参加できず、選考も通らずじまいに……。
そこで、大学院に進学し、AI(人工知能)について研究し、専門的な技術を身に付けました。研究経験だけでもかなりアピールでき、大手企業のインターンにも通るように。大手のインターンに行ってみて9割以上が大学院生だったので、給料のいい仕事に就くには大学院に進学にするだけでもかなり有利に働くことを感じましたね。
給料の高さを再重要視していたわけではありませんが、できれば給料の高い企業に就職したいと考えており、そのためには、大企業に勤める必要があると考えていました。
大企業はベンチャーなどの企業に比べて、月収が高いことはもちろん、賞与制度などが整っているため、トータルで考えたときに給与面では圧倒的にメリットが多いです。大企業への就活は大変人気が高いため、入社できるようにエントリーシートや面接、グループディスカッションなどの対策を誰よりもこなしていましたね。
給料の高さを求めるには、給料の高い業界に入ることが一番の近道だと思います。
そのためにやったこととしては主に2点あり、1点目は、SPIの勉強をすることです。私が志望していたコンサル業界はSPIのボーダーラインが高い傾向があるので、あらかじめ対策をして挑みました。
2点目は、ケース面接の練習を多くやったことです。コンサル業界はケース面接が主流で、しっかりと対策をして臨む必要があったため、練習を重ねていました。
求人票の必須要件と自身の現状を比較してその差異を埋めるための努力をすること、人間性を高めることの2つを意識しました。
求人票の必須条件を満たすために必要な資格が定められているのであれば、それを取得するために勉強しますし、実務経験が定められているのであれば現職で経験が積めるよう、積極的に手を挙げておこなうようにしています。
人間性に関してですが、最後は人と人が働くので部署や会社のカルチャーとマッチするかというのが決め手になります。現職でも管理職が採用活動をしている様子を見聞きしますが、「どれだけ優秀な経歴や難関資格を持っていたとしても、自分の部署に入れたときになじめない、もしくは雰囲気を乱してしまいそうな人は採用しない」と言っていました。
そのため、最終的に重視されるのは人間性であるということを肝に銘じるようにしています。
本当に給料のいい仕事に就きたいかを明らかにして納得して働ける仕事を選ぼう
給料のいい仕事にはいろいろな種類があります。それらには良い面も、慎重に考えてから就職の判断をしたい面もあり、さらにはどの仕事も簡単に就けるわけではありません。そのため、「給料の良さ」だけに目がくらんでしまうと、面接官の理解が得られる志望動機を伝えないかもしれませんし、就職後も仕事をおもしろく感じられないかもしれません。
就職後も納得して将来の設計図が描けるようになるためにも、就職先を決めるうえで本当に譲れない条件は何なのかということを明確にすることが大切です。ここを明確にしたうえで、自分の進むべき道を定めてみてくださいね。
給与の高い仕事に就くことのメリットとして、「経済的な余裕が生まれること」にあります。余裕が生まれることで、趣味や学びなど自己投資ができたり、日々の生活や緊急時の安心感を生み出す一つの要因にもなるでしょう。また、給与が高い仕事は、「顧客の需要が大きい仕事」とも言い換えられるので、経験値を積むことで、”現時点”での市場価値を高めることにつながるかもしれません。
一方、給与の高さだけで就職先を決めてしまうデメリットもあります。人生100年時代において、キャリアの発展は大事ですが、「持続可能性」も忘れてはいけません。いくら給与の高い仕事に就いたとしても、自分の価値観に合わない仕事や興味のない仕事であったり、過度な勤務時間や体力仕事などで心身ともに消耗したりする仕事では、継続して成果を出し続けることは困難となります。
「給与の高い仕事であればなんでも良い」と思考を放棄するのはあまりにも短絡的です。自分の価値観や、譲れない条件に対して現役の社員からも話を伺うなど、できる限り、企業のリアルな情報を収集する行動を取ったうえで、後悔のない選択をしてほしいです。
働きぶりでも人生が決まりうる
先ほど、給与の高い仕事は、“現時点”での市場価値が高いと述べましたが、今後の“未来”で考えると、給与の高い業界やスキルが今後も安泰かどうかはわからない時代になってきています。近年はものすごいスピードで産業構造の変化が起こっているからこそ、「専門性」とともに、その仕事で培える「ポータブルスキルや人脈」など汎用的な成長を手に入れられるかも意識してみてください。
ここまでメリット・デメリットを話しましたが、私個人の考えとしては、若手のうちは「壁にぶつかる葛藤や苦悩によって、ビジネスマンとしての成長や人間としての器の広がりにつながる」と思っています。覚悟を持って選んだ道を進んでください。就職先の選択ではなく、職場での働きぶりや、人生そのものの歩み方によって今後どのような人生になるかが決まるので、後悔のない仕事やキャリアを自らの手でつかんでくださいね。
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「給料のいい仕事」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?