あなたにとって仕事とは何? 仕事をポジティブにとらえた回答で好印象を残そう
面接で「あなたにとって仕事とは何ですか?」と聞かれたことがある人も多いでしょう。どこまで本音で答えたら良いかがわからないという声も多く、事前に回答を準備しておかないと戸惑ってしまう質問の一つです。
この記事では、就活生や社会人たちの実際の回答を紹介しながら、「あなたにとって仕事とは」の回答作成手順、面接官が「あなたにとって仕事とは」と聞く意味、「あなたにとって仕事とは」の回答例12選を解説します。仕事をすることの意味を前向きに考えると、面接官に刺さる回答が作れますよ。
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実際の回答を大公開! 面接で「あなたにとって仕事とは?」と聞かれたことはある?
早速、就活生・社会人たちにとって仕事とは何なのかを聞いてみましょう。面接のどの段階で聞かれたのか、実際に面接でどう回答したのかを聞いてみたので、回答を作るときの参考にしてくださいね。
二次面接で聞かれたことがあります。回答としては、自分のモチベーションとなり、生活のハリを出すものだと答えました。
最終面接前の三次面接で聞かれて、「プロとして、ほかの人には作れない価値を生み出し届けること」と答えました。
IT業界のエンジニア職の面接を受けた際、一次面接でこの質問をされました。これに加えて、転職の軸など、大まかな仕事観を探るような質問をされることが多かったです。
エンジニア職の最終面接で、技術的な質問を一通り終えた後、面接の終盤に「あなたにとって仕事とは?」と質問をされました。
「あなたにとって仕事とは?」と似た質問で、「あなたの大切にしている価値観は?」という質問もあります。この質問も抽象性が高く、良い回答とは何かがわかりにくいものです。下記の記事を読んで、事前に回答を作っておくことがおすすめですよ。
採用担当者に要点を聞いてみた! 「あなたにとって仕事とは」を聞く3つの意味
就活生たちの回答では、仕事をすることをポジティブにとらえているものが多かったですね。それは、就活生たちが面接官の評価ポイントを知っていたからかもしれません。
ここからは、採用担当者が「あなたにとって仕事とは」と質問する3つの意味を解説していきます。面接を通過するには、面接官の考えを先読みしておくことが必要です。
面接官経験のある先輩に聞く! 「あなたにとって仕事とは?」を質問する意図
人事、採用コンサルタント、キャリアアドバイザー、面接担当者など、採用活動に携わった経験がある方に質問です。面接であなたにとって仕事とは? と聞く理由を教えてください。
長期インターン先でインターン生の受け入れ面接を担当したことがあるのですが、「あなたにとって仕事とは何ですか?」と聞くことによって、「仕事に対してのモチベーションがあるか」「長期的に業務を頑張れそうか」を把握するようにしていました。
その人が、仕事において何に重きを置いているのかを見ています。給料面なのか、やりがいなのか、休みなのかその人が仕事に対して何を大切にしているのかが知りたいです。
①企業と学生の価値観が合うかを知るため
その企業の既存の社員と学生の仕事への価値観が似ていないと、入社後に働きにくいと感じるかもしれません。たとえば、私生活の時間を削っても仕事に全力でありたい人と、仕事とプライベートをうまく両立したいと考えている人では、仕事にかける時間や思いが異なりますよね。
一方で、仕事への価値観が近い人同士が集まれば、より円滑に仕事を進められたり、コミュニケーションが盛んになったりして、生産性が上がる可能性があります。そのため、なるべく考え方がマッチする学生を集めたい意図で「あなたにとって仕事とは」と聞いていると覚えておきましょう。
価値観が合わない仕事に就いてしまうと、その心理的ストレスから「仕事を辞めたい」と思い転職を考えることもあります。下記の記事を読んで、お互いの価値観が合わないと、どんなデメリットがあるのかも知っておきましょう。
②学生の仕事に対する責任感の強さを確認するため
「あなたにとって仕事とは」と質問する企業は、学生に社会人として働くことの覚悟が備わっているかを見たいという考えがあります。学生のときのアルバイトと、社会人になってからの仕事では、責任の重さが異なるからです。
たとえば、アルバイト先でミスをしてしまったとしても、最終的に責任を持つのは社員であるケースが多いでしょう。つまり、社会人は、ときに周りの社員の責任も背負うこともあるほど、広くて重い責任範囲を担うことがあるのです。
質問の回答では、社会人として働くことの実態を理解していることのアピールが大切だと覚えておきましょう。
③学生が前向きに仕事に取り組めるかを図るため
「あなたにとって仕事とは」の回答からは、仕事に自主的に取り組める学生かどうかを判断することができます。新しい業務に取り組むときに「やりたくない」という思いがあると、物事が前に進まなかったり、失敗をしたりと、後ろ向きさが結果に現れることもあるのです。
だからこそ、「新しい業務でも挑戦してみよう」「成長するためにチャレンジしよう」と仕事を前向きにとらえられる人材のほうが、「一緒に仕事をしたい」と思われやすいといえます。仕事に対してネガティブな気持ちがあったとしても、それを面接で伝えてしまうのは危険だと覚えておきましょう。
面接経験者がこっそり教える……「あなたにとって仕事とは」と聞かれたときの本音とは?
「あなたにとって仕事とは」の回答で面接官の評価につながるのは、仕事へのポジティブな姿勢が伝わる回答です。
しかし、「正直仕事ってめんどくさそうだし、できれば働きたくない」と思う人もいますよね。
ここからは、面接経験者たちが仕事に対してどんな考えを持っているのか、本当の気持ちを聞いてみましょう。面接を乗り越えた内定者や現役社会人も、本音は同じかもしれません。
仕事は、お金を稼いで生きていくために欠かせないものであると同時に、社会とかかわったり、達成感を感じたりする「生きがいの一つ」でもあると考えています。
私は就職活動中、アルバイトや学校に行かずに、就活だけをして過ごしていました。たまにインターンに参加したり、友達と会ったりするくらいであまり外に出ない生活を送り、1日中ダラダラと過ごすことが多かったです。忙しく働いたり勉強している家族や友人には羨ましがられましたが、私からすると、この就活の時期はまったく刺激がなく、つまらないと感じていました。
この経験から、仕事は毎日の刺激になると感じ、「充実した生活を望むならば自分自身に欠かせないものだ」と考えるようになりました。
私にとって仕事とは、「生きていくための必要なお金を稼ぐための手段」です。お金を稼ぐためには、社会が必要としているものを、多くの人の力を合わせて実現していく必要があり、それを達成するために私たちは働いているのではないでしょうか。
私一人の力では、社会が欲しているものを探し、それを叶えていくことは難しいと考えます。そのため、会社に雇われ、その会社が求めていることをこなしながら、社会に貢献していくのが使命だと考えています。
私にとって仕事とは、「生きがい」であり「お金を稼ぐためのツール」です。仕事をするうえで、大変なこともあるかもしれませんが、「自分は社会の一員である」「誰かの役に立つことができている」と感じることは、長い人生を生きていくうえでも大切なことだと思います。
聞いた話によると、株で生涯生活ができるくらいのお金を稼いだ人も、「仕事をしているときの方が楽しかった」と言っていたようです。もちろん生活をするために仕事をするという前提はあるものの、それ以上に人生において必要不可欠なものであると感じています。
前提として、「仕事をするのはお金のため」という考えがあります。それも加味したうえで、私の場合は「人のためになることをするため」「社会とのつながりを持つため」「有用なスキルを身に着け、経験を積むため」という3つが仕事をする理由です。
最初の2つの理由に関しては、「私が体調を崩して、社会とのつながりが希薄であった時期があった」ということに大きく関係しています。「人とのつながりのなかに、いかに自分自身の存在意義を見出していたのか」を痛感しました。だからこそ仕事は、私にとって社会とのつながりを作る一つのツールだといえます。
3つ目の理由に関しては、会社と従業員が対等な立場であるからこそ割り切って、「ここは学習の場」くらいに考えていても良いだろうと思っていますね。
ざっくばらんにお話をすると、自分にとって仕事は「家族が、楽しく不自由なく生活していくためのもの」に過ぎません。「どれだけ仕事のやりがいを感じられるか」「成果に見合った給料をもらえるか」よりも、給料は平均的なものでも、可能な限り仕事を速く終わらせ、いかに休日を楽しく過ごすかということを考えています。
若い頃はやりがいや給料が仕事に対する楽しみでしたが、今は、自分の家族とのプライベートな時間をいかに確保するかを考えながら仕事をしています。
正直、お金のため以外に特に働く理由はありません。働かなくても生活していけるなら、私は働きたくないと思っています。しかし、それでは生活していけないから仕方なく働いているという感じです。できることなら働かずしてお金が得られたら良いなと思いますが、現実はそんな環境ではなく、お金に余裕があるわけでもありません。
しかし、どうせ働かないといけないなら楽しく働きたいなとは思うので、それなりに仕事は一生懸命にやっています。ただし、私のなかで優先順位が高いのは、仕事よりも家族との時間なので、仕事に追われてまではその仕事をしたくありません。ぶっちゃけ、私にとって仕事はそういう存在です。
頭に入れておこう! 「あなたにとって仕事とは」の回答を作るうえでの心構え
実際に働く社会人たちの本音を聞いてみましたが、面接では、本音をそのまま伝えないほうが良いケースもあります。
「あなたにとって仕事とは」の回答を作るときは2つの考えを心得て、面接官を採用へ前向きにさせる回答を作りましょう。面接官の意図や自分自身の考えに納得感を持って回答を作るために、回答作成の下準備を始めることが必要です。
①選考時の加点となるような回答が好ましい
当たり前のようですが、面接官に良い反応をされない可能性がある回答はすべきではありません。
たとえば、自分がある大学でサークルの代表を務めていた場合、新入生から「サークルに入っておかないと、就活で不利かなと思ったので入りました」と言われて良い気持ちはしないでしょう。
面接でも同じで、たとえ後ろ向きな気持ちがあったとしても、「あなたにとって仕事とは?」の回答ではプラスの評価につながるような回答をすべきなのです。「どうすれば一緒に働きたいと思ってもらえるか」を考えながら、回答を作るように心掛けましょう。
②企業の考え方や求める人物像に寄せすぎる必要はない
もちろん面接官に評価されることも大切ですが、企業の考え方に寄せすぎてしまうと、入社後にミスマッチが起こり、皆さん自身が苦労することもあります。本当はプライベートも楽しみたいのに、面接で「仕事のために私生活の時間を削ります」と伝えてしまったら、入社後働きにくくなってしまうかもしれません。
そのため、企業の求める人物像に完全に寄せる回答にする必要はありません。「求める人物像のなかでマッチする部分があれば、アピールする」程度の考え方が適切です。就活のゴールは内定ではなく、働きやすい会社で働くことだと覚えておきましょう。
就活生からのアドバイス! 「あなたにとって仕事とは」の回答を作るときのコツとは?
「あなたにとって仕事とは?」の回答を作るうえで意識しておいた方が良いことを教えてください。
「お金を稼ぐため」という理由以外に、どのようなモチベーションで仕事をおこなうかを考えて答えるべきだと思います。お金を稼ぐという目的だけでは、「何か困難なことがあったときにすぐに諦めてしまうかも」という印象を与える可能性があるからです。
何よりも自分の素直な気持ちを言葉にすることが大切です。嘘を伝えて、入社後に「やっぱり何か違う」とならないためにも、正直な気持ちを相手に伝えましょう。
「あなたにとって仕事とは」の回答作成準備|6つの要素で「仕事とは何か」を理解
「あなたにとって仕事とは」の質問では、皆さんなりに仕事の意味をとらえて回答をすることが必要ですよ。そのためにも、「仕事とはどんなものといえるか」を考えておきましょう。
ここからは、6つの要素から「仕事とは何なのか」を解説していきます。
①自分の価値を生み出すもの
ビジネスの世界では、結果を出すことが求められます。そして、結果を出せるかどうかは、自分の行動にかかっています。自分のこれまでの経験や知識、コミュニケーション能力を駆使して仕事をし、成果を出さなければならないのです。
見方を変えれば、仕事において出した成績が自分の価値にもなるということです。「Aさんは新規事業の立ち上げで成果を出したから、次の新規企画も担当してもらおう」「Aさんは情報を整理することが得意だから、データの管理を任せよう」といったように、活躍の場を広げることは、社会人としての価値を向上することになるのです。
②自己成長ができるもの
仕事をしていると、多くの瞬間で自分の成長を実感できます。「昨日までできなかった業務ができるようになった」「業務での連携ミスがなくなった」「前までは先輩と一緒にしていた業務を後輩に教えられるようになった」など、自分の手で不可能を可能にすることができるのです。
仕事とは、自分をレベルアップさせられる場所であると覚えておきましょう。既存のやり方があったとしても、自分の手で工夫を加えるなどして、新たな価値を生み出せる可能性があることも仕事の醍醐味です。
どんな社会人になりたいのかどうかを考えることも、自分にとって仕事とは何かを導くヒントになります。この記事を参考に、理想の社会人像を考えてみましょう。
③社会に貢献するためのもの
企業は社会的責任を果たすために存在している一面があります。社会的責任とは、利益の創出、環境課題の解決、地域社会への貢献などを指し、社会が抱えている問題に対して企業が解決のために行動していく必要があるのです。
つまり、企業に所属する社会人は、間接的だとしても、社会に貢献をする立場であるということです。社会人として仕事をすることは、社会のために一手を投じていることと同義だといえますね。
④自分の個性を作り出すもの
仕事は自分のアイデンティティを作り出すものであります。仕事で結果を出すことができれば、「Aさんは〇〇の場面で結果を残した人だ」という個性になりますよね。その個性が周りに理解されれば、そこから新たな仕事が生まれることもあるのです。
「自分には個性がない」と感じている人は、仕事で自分とは何かを見つけられるかもしれません。仕事で見つけた強みで、企業に貢献することができれば、自分の成功体験にもなり、自信につながるでしょう。
⑤チームで協働するもの
仕事では、一人の力だけで成果を上げることは難しいです。たとえば、営業成績を上げるのも、これまで取引先との関係性を築いてくれた先輩社員、事務作業をしてくれる事務職のメンバー、日々の進捗を管理してくれるリーダー社員など、多くの人の支えがあるからできることでしょう。
一人で業務をしているように見えても、直接は見えないところで周りの社員から支えられているのが「仕事」というものだと覚えておきましょう。
⑥夢をかなえるもの
仕事では、自分の夢をかなえることもできます。子どもの頃、「医者になりたい」「サッカー選手になりたい」「家族が快適に暮らせる家を作りたい」といった夢があった人も多いでしょう。もしその職種に近い仕事に就くことができれば、自分の夢をかなえれられるかもしれません。
仕事は誰かのためだけにするものではありません。自分の自己成長や夢の達成のために仕事をするのも仕事のあり方の一つだと考えられると、仕事に対してポジティブな考えができるかもしれませんよ。
みんなの意見を聞こう! あなたにとって「仕事」とはどんなもの?
仕事にはどんな要素があると思いますか? 実体験なども踏まえながら、みなさんなりの考えを教えてください。
まず、「生活面を安定させる」「お金を稼ぐ」という要素が大前提あると思います。そのほかにも、実際にサービスや商品を提供する過程のなかで楽しさややりがいを感じるので、仕事が生きるモチベーションになることもあるかもしれません。
誰かの判断に任せるべき場面と、自分自身で判断して進めていくべき場面があるという2つの要素が存在しているのが、「仕事」というものだと思います。
提供者である自分と、受け手である他者で構成され、他者に価値を提供することで成り立つのが仕事であると考えています。
作成のポイント付き|「あなたにとって仕事とは」の回答を作成する4ステップ
仕事の要素を紐解いていくと、仕事を通して自分がどうなりたいかが見えてきますよ。
自分なりに仕事との向き合い方を考えることができたら、それを言語化してみましょう。そうすれば、4ステップで「あなたにとって仕事とは」の回答が作れるので、試してみてください。
ステップ①「人と協働した経験」を振り返って自己分析をする
前提、仕事は一人で進めるものではないため、まずは誰かと協働した経験を振り返りながら、チームのなかでの行動パターンを言語化しておきましょう。チームでの協働経験は、職場の人間関係と近しいところもあるため、エピソードからの再現性も伝えやすいです。
時代 | 経験 | 感じたこと |
---|---|---|
中学 | 40名の吹奏楽部で、10名の木管楽器チームのリーダーとして活動した | ・スキル差があるチームをまとめるのは難しい ・正直リーダーという役割が重荷だった |
高校 | 体育祭実行委員の一人として活動し、30名規模のクラスを副リーダーとしてまとめて体育祭を成功に導いた | ・副リーダーとして、リーダーの目が行き届いていないところをサポートするのが楽しかった ・リーダーではないからこそ、個人個人と向き合って、全員の気持ちを前に向かせることができた |
大学 | ゼミで7名のチームのリーダーに抜擢され、プロジェクトを遂行した | ・少人数のチームでのリーダーであれば、全体も個人も同時に見ながら進められるので性に合っていた ・それぞれの考えを尊重する意識でリーダーをやると、リーダーという役割に負担を感じなかった |
上記の例をみると、チームの中でのリーダー経験はあるものの、少人数チームのリーダーもしくは副リーダーとして、個人に目を配る役割がより向いているということがわかりますね。仕事においても、社員一人ひとりと密接に向きあうことで、成果を出せる人である可能性が高いでしょう。
自己分析についてはこの記事で確認しましょう。内定者が実際に試して、自己理解が深まったと感じた自己分析の方法を多数紹介しています。
ステップ②仕事に対する「価値観を言語化」してみる
チームで行動をするときの行動パターンがわかったら、それらの経験をもとに仕事に対する価値観を言語化してみてください。仕事というのは、個人の仕事が積み重なって、チームの成果につながります。
今までチームのために、どのような行動をしてきて、それがどんな結果になったのかを明らかにすると、仕事に対しての価値観が見つかるはずです。
学生での協働経験から得たもの | 仕事に変換すると? |
---|---|
大人数のリーダーは苦手 | 正直管理職にはなりたくない |
少人数のチームリーダーならできそう | 4名程度のチームのリーダーならできると思う |
一人ひとりの考えを知りたい | 仕事上でかかわる人が多すぎるのは嫌だ |
先頭に立つのは負担になる | 管理者の下でメンバーの支える役割などの方が向いている |
誰かの抜け漏れを補う役割が向いている | 新規プロジェクトを立ち上げるなどよりも、できたものをさらに修正する役割が良い |
ステップ③仕事への価値観をポジティブなワードに変換してみる
ざっくばらんに仕事への価値観を言語化できたら、ネガティブな要素を排除していきましょう。ステップ②をみると、「〇〇は嫌、やりたくない」という考えがありますね。実は、嫌なことを裏返すと、ポジティブなワードが浮かんできますよ。
たとえば、「仕事でかかわる人が多いのが嫌だ」であれば、「少人数のチームで、一人ひとりと向き合って、業務で成果を出していきたい」と言い換えられますね。また、「管理職が嫌だ」であれば、「現場の最前線で結果を出し続け、後輩に対してもそばでサポートができる社員でありたい」という自分の軸が見えてくるでしょう。
ステップ④企業が大切にしている価値観と関連付られないか探す
最後に、自分と企業の仕事に対する価値観を結びつけてみましょう。企業の大切にしている価値観は、求める人物像から知ることができます。自己分析の結果と近いものがあれば、「御社の〇〇という考えと近く、私にとって仕事とは〇〇だと思います」と伝えってみましょう。
もし自分の回答に自信が持てない場合は、OB・OG訪問をして、「私にとって仕事とは〇〇なのですが、御社で働く人たちは仕事に対してどんな考えを持っていますか」と聞いてみても良いですね。志望する企業の価値観を直接聞ける機会を活用することがおすすめです。
OB・OG訪問の詳しい手順は下記の記事から確認してくださいね。流れを頭に入れておくことで、当日もスムーズに進められますよ。
内定者に聞く! 「あなたにとって仕事とは」の回答手順を習おう
「あなたにとって仕事とは」の回答を作成する際には、まず実績を残せた経験がないかを探します。そのうえで、その経験を数値を用いてわかりやすく説明することが必要です。たとえば、〇人増加させた、〇%減少したなど、自分の手によって実績を作れたことがあれば、そこを重点的に書いてみてください。
どんな思いで仕事に取り組んだのかを書くことが必須
ただし、数値を伝えるだけでは回答として物足りません。「あなたにとって仕事とは」の回答では、皆さんの仕事にかける情熱も見られているため、どんな思いで目の前の仕事に取り組んだのかも書いてみてください。「なぜ自分から働きかけようと思ったのか」「その経験をやり通すことで何を得たのか」などを書けると、仕事に対する思いが伝わるはずですよ。
リアル回答付き|「あなたにとって仕事とは」の回答例12選
あなたにとって仕事とはの回答を言語化できたら、例文として組み立てていきましょう。
回答例文での組み立て方を真似すれば、面接官にわかりやすい構成にすることができるはずです。就活生の実際の回答も参考にしながら、自分の価値観を表す回答を作成してください。
就活生が実際に選考で使った 「あなたにとって仕事とは」の回答
アルバイトでの経験をもとに、数値を用いることを意識して下記のように伝えました。
私にとって仕事とは、目標に向かってチームと協力しながら、課題を発見し解決するプロセスです。
学習塾で、2年間アルバイトリーダーを務め、従業員50名とともに教室運営に携わりながら年商を3,800万円から8,500万円に増加させるプロジェクトに携わった経験があります。
入社当初、生徒数が少なく退会率が高いという課題に直面しました。そこで、「退会率を5%から4%に引き下げ、生徒数を80名から120名に増加させる」という目標を立てて周知活動や入塾後のサポートに力を入れました。ポスティングやビラ配り、ホームページの工夫などによる新規生徒の獲得と、講師と生徒の相性を考慮したマッチングにより、退会率を3%までに下げ、生徒数も150名まで増加しました。
この経験を通じ、リーダーとして課題を発見し、粘り強く解決に取り組む力を身につけました。御社でも、結果にこだわる価値観を大切にして、御社に貢献できる人材となりたいです。
「価値を生み出すこと」の回答例文
例文①
私にとって仕事とは、価値を生み出すことだと考えています。
大学時代、ゼミのプロジェクトで地域活性化に取り組みました。私たちは地元の醤油や味噌を使用した万能ソースを開発し、実際に販売までこぎつけました。その結果、半年間で地元調味料メーカー5社の原材料使用量が前年比27%増加し、メーカーにおける新規雇用を3名分創出するという成果を上げることができました。地域の経済に貢献できただけでなく、私たち自身も大きな達成感を得ることができたと感じています。
入社後も、常に高い目標を持ち、それを達成するための行動を起こすことで、会社や社会に価値を提供し続けたいと考えます。
結論である「価値を生み出すこと」に対して、商品開発から販売までの具体的なプロセスと成果を示しています。特に「地域の経済に貢献」という社会的価値と「達成感」という個人的価値の両面に触れている点が説得力を高めています。企業への貢献意欲も明確で好印象です。
例文②
私にとって仕事とは、価値を生み出すことです。
アルバイト先のカフェで、来店客数を増やすための施策を提案し実行した際に、この価値観を抱きました。具体的には、SNSを活用した情報発信や、季節限定メニューの開発などさまざまな取り組みをおこなった結果、半年で売上が23%増加しました。
この経験から、アイデアを形にし、実際の成果につなげることの大切さを学びました。御社に入社後も常に改善点を探り、具体的な行動を起こすことで、会社の成長に貢献し、自身のキャリアも発展させていきたいと考えています。
SNSの情報発信やメニュー開発など具体的な施策と、売上23%増という定量的な成果が明確で説得力があります。また、「アイデアを形にする」というプロセスを通じて会社の成長と自身のキャリアの発展に結びつけている将来展望も評価できますね。
「自己成長をすること」の回答例文
例文①
私にとって仕事とは、自己成長することです。
大学3年次に参加した物流業界のインターンシップで、自分の知識不足を痛感しました。そこで、その日を境に業界に関する書籍を毎週1冊読破し、社会人の方々と積極的に対話する機会を設けました。その結果、3カ月後には業界への理解が深まり、インターン最終日には具体的な提案ができるレベルにまで成長しました。
この経験から、仕事を通じて、常に学び、成長し続けることの重要性を実感しました。入社後も、日々の業務や新しい挑戦を通じて、自己を磨き続けていきたいと考えています。
「知識不足」という課題に対し、具体的な行動で克服した過程が明確です。3カ月という期間で「提案できるレベル」まで成長した事実が説得力を高め、入社後の意欲も具体的で好印象な回答になっています。
例文②
私にとって仕事とは、自己成長することだと考えています。
ボランティア団体での活動中、初めてイベントの企画運営を任されました。当初は不安でしたが、先輩方からアドバイスを受けながら試行錯誤を重ね、最終的には200人規模の環境保護啓発イベント「エコライフフェスティバル」を成功させることができました。この過程で、リーダーシップやコミュニケーション能力が大きく向上したと感じています。
この経験を通じて、新しいチャレンジこそが成長のチャンスだと気づきました。入社後も、さまざまな経験を積極的に積み、自身の可能性を拡大させていきたいと考えています。
「不安」から「200人規模のイベントの成功」までの成長過程が具体的です。特に「先輩からのアドバイス」を受けながら成長した点や、リーダーシップとコミュニケーション能力の向上という具体的なスキルの成長が説得力を持たせていますね。
「社会貢献ができるもの」の回答例文
例文①
私にとって仕事とは、社会貢献ができるものだととらえています。
大学時代、障害を持つ子どもたちの学習支援ボランティアに参加しました。最初は戸惑いもありましたが、そこで子どもたちの成長を間近で見られる喜びを感じ取りました。特に、不登校だった生徒が学校に通えるようになったことで、自分の行動が他者の人生に良い影響を与えられることを実感しました。
この経験が社会の一員として貢献することの意義に気づかされる契機となりました。入社後も、会社の事業を通じて社会課題の解決に取り組み、より良い社会づくりに貢献していきたいと考えています。
「不登校生徒の行動変化」という具体的な成果を通じて社会貢献の意義を実感した経験を伝えていて、説得力があります。また、個人的な喜びと社会的な価値創造を結びつけ、それを入社後の展望にも具体的につなげている点が印象的ですね。
例文②
私にとって仕事とは、社会貢献ができるものです。
学生団体で地域の環境保護活動に取り組んだ際、地元企業と協力して海岸清掃プロジェクトを立ち上げました。当初は小規模でしたが、SNSでの呼びかけやメンバーからの紹介により参加者が徐々に増え、最終的には年間で1トン以上のゴミを回収するまでに成長しました。
この活動を通じて、個人の行動が社会に与える影響の大きさを実感しました。入社後も、企業の持つ影響力を最大限に活用し、環境保護など社会課題の解決に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
「小規模から1トンのゴミを回収可能なレベルまで成長した」という具体的な成果に加え、地元企業との協力やSNSの活用など実践的な行動力が示されています。また、企業の影響力を意識した将来展望も説得力があり、好印象です。
「個性を作り出すもの」の回答例文
例文①
私にとって仕事とは、個性を作り出すものだと考えています。
大学時代、アルバイトでWebデザインを担当しました。最初は基本的なスキルしかありませんでしたが、毎日の業務を通じて技術を磨きました。特に、和モダンをコンセプトに、日本の伝統色と現代的なミニマルデザインを組み合わせる手法を研究し、毎日3時間以上のデザイン研究を重ねました。その結果、ほかのデザイナーとは異なる「和のエッセンスを活かしたミニマルデザイン」という私らしさが評価され、複数のプロジェクトを任されるようになりました。
入社後も、日々の業務に真摯に向き合い、自分にしかできない価値を創造できる人材に成長したいと考えています。
「基本スキル」から「独自のスタイル確立」までの成長過程が明確で、その結果「複数プロジェクトを任される」という具体的な評価を得た点も説得力があります。「自分にしかできない価値」という将来展望により、個性を活かしていこうという意志が感じられますね。
例文②
私にとって仕事とは、個性を作り出すものです。
学園祭でイベント企画を担当した際、過去5年間のSNS上の学園祭に関する投稿内容から、SNSごとに関与率や拡散率が高いコンテンツを分析したうえで、インスタグラムでは写真を頻繁に更新し、Xではテキストのみで少なめに更新することを提案し実行に移しました。
結果として、当初は懐疑的な反応もありましたが、来場者数前年比27%アップに貢献し、「収集したデータをもとに発想に結び付けられる人材」として認識されるようになりました。
入社後も、自分の個性を磨きながら、チームや組織に新しい視点をもたらす存在として、会社の成長に貢献していきたいと考えています。
データ分析という具体的な強みを活かし、「懐疑的な反応」を「成果」で克服した過程が説得力を持ちます。さらに、その個性を「チームや組織に新しい視点をもたらす」という形で会社貢献に結びつける展望が明確で高評価が期待できます。
「協働するもの」の回答例文
例文①
私にとって仕事とは、協働するものです。
大学の研究室で5人チームでのプロジェクトに参加した際、メンバーそれぞれの専門性や考え方の違いから、当初は意見がまとまりませんでした。しかし、週1回のミーティングで率直な意見交換を重ね、お互いの強みを活かす役割分担を模索した結果、学会の年次大会でベストプレゼンテーション賞を受賞する研究成果を残すことができました。
この経験を通じて、多様な視点を組み合わせることで、個人では達成できない成果を生み出せることを学びました。入社後も、チームメンバーと積極的に協力し、個々の力の結集による大きな価値の創造に貢献していきたいと考えています。
「意見がまとまらない」という課題から「学会での高評価」という成果までのプロセスが具体的です。特に「週1回のミーティング」や「率直な意見交換」など、協働のための具体的な工夫が示されており、チームワークへの理解の深さが伝わります。
例文②
私にとって仕事とは、チームで協働するものだと考えています。
サークルの学園祭出店では、15人のメンバーを3つの班に分けて運営をおこないました。私は全体のリーダーとして、各班の進捗状況を確認し、引継ぎの際の情報共有を徹底することで、班同士の連携をスムーズにおこないました。その結果、過去最高の売上を達成し、サークル全体の団結力も高まりました。
この経験から、チームワークの重要性と、それを支えるコミュニケーションの大切さを学びました。入社後も、部署や立場を越えた協働を大切にし、組織全体の成果に貢献していきたいと考えています。
チーム運営における具体的な工夫(3班体制、進捗確認、情報共有の徹底)と、その結果としての「過去最高売上」「団結力向上」という定量・定性両面の成果が説得力を持ちます。部署を越えた協働への意欲も具体的で好印象です。
「自分の夢をかなえるもの」の回答例文
例文①
私にとって仕事とは、自分の夢をかなえるものです。
幼い頃から「人々の生活を便利にするサービスを作りたい」という夢を持っていました。その夢に向けて、大学でプログラミングを学び、学生団体では高齢者向けのスマートフォン教室を企画・運営しました。参加者から「毎日の生活が楽しくなった」という声をいただいたとき、夢の実現に一歩近づいたと実感したと同時に、夢の実現には具体的な行動が重要だと気づかされました。
入社後も、ITを通じて人々の生活をより豊かにするという夢の実現に向けて、着実に努力を重ねていきたいと考えています。
幼少期からの具体的な夢と、それを実現するための実践(プログラミング学習、スマホ教室運営)が説得力を持ちます。特に「生活が楽しくなった」という参加者の声を引用し、夢の実現プロセスを具体的に示している点が優れています。
例文②
私にとって仕事とは、自分の夢をかなえるものだと考えています。
私は「日本の地方を元気にしたい」という夢を持っています。大学時代、過疎に悩む地域で特産品のブランディングに取り組み、地元の農家さんと協力してECサイトを立ち上げました。売上は徐々に増え、農家さんから「継続的な収入につながった」と笑顔で喜んでいただいた表情が今でも忘れられません。
そのときに、このような笑顔をもっと世の中に増やしていきたいと思いましたし、夢の実現には地道な努力と周囲との協力が不可欠だと感じました。入社後も、御社のリソースを活用しながら、地方創生という夢に向けて一歩一歩前進していきたいと考えています。
「地方を元気に」という抽象的な夢を、ECサイト立ち上げという具体的な行動で実現した過程が説得力を持ちます。特に「農家さんの笑顔」という生の反応を引用し、夢の実現が社会に与える影響を実感的に示している点が優れていますね。
「あなたにとって仕事とは」の回答では前向きさが必要! 加点になる回答で選考突破
ここまであなたにとって仕事とはの回答の作り方から、実際の例文まで解説してきました。内定者にも、仕事を前向きにとらえて回答を作っている人が多くいましたよね。内定に近づくには、仕事に対して前向きな気持ちを持っておくことが必要だと覚えておきましょう。
前向きな回答であれば「あなたにとって仕事とは」の回答一つで、面接官に、一緒に働きたいと思ってもらえる可能性が高まります。面接官が、入社後に活躍する皆さんの姿を想像できるような再現性の高い回答で、選考を突破しましょう。
「あなたにとって仕事とは」という質問への向き合い方って難しいですよね。そもそも、採用担当者が就活生にこのような質問をする意図は、仕事に対する「熱意」と「素直さ」の2点を把握したいからです。
「熱意」に関しては、応募企業に対する想いや入職後のキャリアをどのように考えているかを把握する意図で、「素直さ」は今の就活生が仕事そのものをどのように捉えているかを知りたいという考えで聞いています。
特に、新卒就活生の多くは「素直に話すこと」の大切さをつかめておらず、自分自身を取り繕ってしまう傾向にあるのです。そもそも、新卒就活生は仕事の経験がないことが多いため、仕事に対するイメージのみで回答せざるを得ないでしょう。
しかし、仕事の意義や意識というものは、イメージでは語ることはできても、たくさんの経験を積まないと実態はわかりません。もちろん、採用担当者もそこは理解しているので、壮大なイメージを掲げて良いことを言おうとするのではなく、等身大の素直な回答を一番に心掛けましょう。等身大でシンプルな回答こそ採用担当者には響くと思います。
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