「顔採用」への対策7選|就活生の体験談から知る顔採用の実情

この記事の編集責任者:伊東 美奈

顔採用って実際あるの? 企業と現役就活生それぞれの視点から見る「顔採用」の実態とは

目次

顔採用って本当にあるの? 就活生の体験談から合格を勝ち取る工夫を学ぼう

就職活動中に「顔採用」という言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。「顔採用」と聞くと、顔立ちや容姿を入念にチェックされ、企業の求めるレベルに満たないと、不合格になってしまうのでは……と不安になりますよね。

しかし、顔採用で見られているポイントは、実は顔だけではなかったり、企業によっては顔採用をする理由があったりと、「顔採用」には知られざる一面があることも。企業選びの際に後悔しないよう、しっかりとその本質をチェックしておきましょう。

この記事では就職活動を通して「顔採用をしているのでは……」と感じた人の体験談を交えつつ、気になるその実情や、顔採用への対策方法について解説します。

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みんなは「顔採用」ってあると思う? 就活経験者が語る就活現場の実態とは

まずは実際に就職活動をしていた就活生に、顔採用と思われる面接や、容姿を重視する企業に出会ったことがあるか、実情を聞いてみました。

就活を通して顔採用があると思うかどうか以外にも、どんな業界・業種を受けたときに顔採用の存在を感じたのかなど、気になる就活現場の実態を教えてもらいましょう。最後には面接を担当した経験のある人に、どれほど外見を重視しているのかも語ってもらったので、これから面接に臨む人は参考にしてみてくださいね。

就活生にインタビュー! 顔採用は存在すると思う?

キャリアステージ編集部

就職で「顔採用」はあると思いますか?

N・U 4年制大学

まったくない、とは思いません。ただし、顔といっても、その造形というよりは、しっかり整えようという意識があるか、相手に対して良い印象を与えようとしているか、など、その人の性格が読み取れる部分があると思います。

M・W 学習院大学

あると思います。しかし本当に顔だけ、というよりかは、清潔さがあるかや、最低限の身だしなみが整えられているかどうかが重要だと思います。

H・T 4年制大学

私は美容部員やアパレル業界などの一部の職業では顔採用があると思います。やはり、自社の商品を使って魅力的に感じられる顔の人が受かりやすいと思います。

キャリアステージ編集部

なるほど……。 実際に、顔採用だと思われる企業や面接を経験したことはありますか?

N・U 4年制大学

私は、顔だけで採用されたと感じた経験はありません。しかし、内定後のフィードバックを聞いて、心掛けていた笑顔、つまり表情の部分が評価されていたなと実感することはありました。

M・W 学習院大学

インターンシップに参加したとき、企業の人事や登壇した社員が全員イケメン、もしくは可愛いと感じられる人だったときは、「顔採用だ!」と思ったことがあります。

容姿が良い人に対して「顔採用だな」と感じたことはある?

キャリアステージ編集部

ぶっちゃけ、顔立ちや容姿が良い人が、就職活動が順調に進んでいたときに「容姿って重要なんだな」と感じたことはありますか?

K・U 名古屋学院大学

大学時代、早い段階でいくつかの大企業から内定をもらっている、仲の良い女性の友人がいました。偏差値の良い学校の出身ではなかったので、「顔採用かな?」と感じたことがあります。

S・K 4年制大学

あります。やはり見た目が整っている人は第一印象も良いので、就職活動でも有利にことが運んでいた印象があります。

顔採用と捉えられる企業もあるが面接の本質は変わらない!

厚生労働省が掲げる公正な採用選考の基本では、「応募者の適性・能力とは関係のない事項で採否を決定しない」という取り決めがされており、顔立ちや容姿は適性や能力には含まれない要素であると言えます。つまり、本来は応募者の顔立ちだけで合格・不合格を決めてはいけないのです。

しかし企業の中には、客観的に見ると顔採用と捉えられるような採用基準を置いている企業も一部存在します。これは、業界や職業の性質上、容姿を適性の一つと考えていたり、顧客とかかわるうえで必要な素質と判断していたりする場合があるからです

そのため、顔採用をしている企業は少なからず存在することになりますが、顔採用をしている企業がすべて悪い、というわけではありません。また、いくら容姿が良くても、その企業とマッチしていなければ採用するメリットはないため、基本的に「自社と相性の良い学生を見極める」という面接の本質に変わりはありません。

とはいえ、これは外見を軽視して良いというわけではありません。面接に臨む際はマナーとしてしっかりと身だしなみを整え、清潔感のある出で立ちになるように心掛けましょう。

もし、就職活動において、外見について深く言及された・顔立ちなどで合否を決めるような発言をされた、という場合には、然るべき窓口に相談することも手段の一つです。不愉快な思いをした、面接官の発言が引っかかる、と悩んだら相談してみましょう。

主な相談窓口

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顔採用はなぜあるの? 企業が顔採用をおこなう4つの理由を理解して選考に進もう

企業が顔採用をおこなう4つの理由

前にも解説した通り、就職活動では能力やスキル・素質などの、応募者のポテンシャルを評価して合否を決めるのが一般的なルールとされています。

しかし、数多ある業界や職業の中には、アピアランスを一つの採用基準として考えていたり、業務との適性を判断したりする企業も存在します。これは、その業界の特性上、アピアランスが成果に影響を及ぼすことが理由として挙げられます。

アピアランス

人やものの外見を指す言葉。ビジネスシーンにおいては、その人の身だしなみとして、服装や髪型、着こなしなどを含んだ全体的な外見のことを指す

ここからは、企業が顔採用をしている場合に考えられる主な理由を4つ解説していきます。

理由①適性として容姿が重視される業界・業種が存在する

業界・職業の特性上、容姿が一つの適性として基準になっている企業では、顔採用の要素があると言えるでしょう。

たとえば、美容業界には「美しくなりたい」「綺麗になりたい」という需要があり、実際に外見が整っている人が商品を展開すると説得力が増しますよね。ほかにも、キャビンアテンダントのように長時間の旅をサポートする職業では、顧客にリラックスしてもらえるよう、気さくで話しかけやすい雰囲気作りが求められます。

適性として容姿を重視している場合、「顔採用」の指す「顔」には「顔立ちが整っているか」というシンプルな基準から、「人柄や姿勢が良いかどうか」という雰囲気も含めての基準もあるなど企業によってさまざまです

容姿を重視する傾向にある業界の例

  • ジュエリー
  • 美容
  • 航空
  • マスコミ/テレビ

容姿を重視する傾向にある職業の例

  • キャビンアテンダント(CA・客室乗務員)
  • 秘書
  • 営業
  • 接客

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面接官は、就活マナーを覚えていない学生を簡単に見抜いてしまいます。面接での立ち振る舞いや言葉遣いに自信はありますか。

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理由②ブランドイメージに合った人を探す必要がある

企業にもよりますが、保有しているブランドのイメージに合っている人材を採用したいと考えている場合は、その世界観を守るためにその人の外見が与える印象が外せない条件になります

たとえばあなたが服を買いに行ったとき、「スタイリッシュ」で「洗練された大人」らしい服を探していたとします。実際に店舗でアドバイスをもらうとき、スタイリッシュに服を着こなしている店員や、クールな印象を与える人に接客してもらえると、イメージに近い商品を選べますよね。

このようにブランドコンセプトを重要視している企業の採用活動では、採用の基準として外見が組み込まれる傾向にあります。

理由③顧客への印象が良く成果につながりやすくなる

顔採用の「顔」の部分として企業が見ている点には、シンプルな顔立ちの良さではなく、全体的な雰囲気や印象を指していることがあります。

特に接客や営業職では、顧客に与える第一印象がどんなものなのかを重視する傾向にあります。パッと見て「この人は清潔感がある」「笑顔が素敵で明るい」という印象を持つ人は信頼感を抱きやすく、顧客との関係構築がうまくいきやすいからです。

どんなに顔立ちが整っていても、服の着こなしや髪形、姿勢などで人に与える印象は大きく変化しますよね。顧客とかかわるうえで適したアピアランスになっているかどうかは適性の一つとしてチェックされていることが多いですよ

理由④アピアランスを整える管理能力があるかを見ている

自分の体型や表情、外見を整えることを一つの管理能力と解釈して見ている企業もあります。これは、「人からどのように見られているのか」という視点を持っているか、またそれを改善する姿勢を持っているかを判断していると言えます

イメージしやすいのはモデルという職業です。彼らはブランドのイメージを損なわないように、またいつでも撮影に応じられるよう、プロとして普段から食生活にこだわったり、自分磨きをしたりと常に自己管理を怠りませんよね。

プロとして職務を全うするためにも、普段から外見に気を遣ったり、自分をうまく魅せる工夫をしていたりするのかをチェックする面接官も存在します。

就活生から考える「顔採用をおこなう理由」はどんなもの?

キャリアステージ編集部

企業が「顔採用」をおこなう理由にはどんなものがあると思いますか?

H・T 4年制大学

顔立ちが整っている方が顧客に対して良い印象を与える仕事は、顔採用をおこなっている可能性が高いと思います。そのため、美容部員やアパレル業界は顔採用が多い印象があります。

Y・S 明治大学

「顔採用」をおこなう理由は、顔が良ければ相手に良い印象を与えることができるからだと考えています。主に、航空業界やアパレル業界、そして美容業界にそういった傾向が強いと思います。

「顔採用」の基準は「顔」だけじゃない! 知っておきたい人事のチェックポイント

顔採用の「顔」に含まれる要素

業務の特性上、外見を一つの判断基準にしている背景について説明してきました。これらの理由を知ると、「顔採用」という言葉ではあるものの、見られているのは単純に「顔」だけではないということもわかります。

面接官は応募者の全体的な表情や雰囲気など、外見からの情報を読み取ったうえで、その人の印象や職業への適性を見極めているのです。だからこそ、面接でチェックされている「顔」の部分がどんなものなのかを確認しておきましょう。

顔採用の「顔」には何が含まれると思う?

キャリアステージ編集部

就活生の皆さんに質問です。顔採用の「顔」の部分には、具体的にどんなものがあると思いますか?

N・U 4年制大学

清潔感がある身なり、化粧が濃すぎないか、第一印象を良くしようと心掛けているか、などが要素に含まれると思います。その場に適したTPOを弁えられているのかを見ているのではないかと考えています。

M・W 学習院大学

単純に顔立ちが可愛い、かっこいいというよりかは、清潔さを感じられるか、笑顔が素敵か、話し方などからわかる全体的な印象で判断しているのだと思います。

M・N 4年制大学

雰囲気や笑顔などを見ていると思います。実際に内定者や先輩社員を見ていると似たような空気の人が多く、ある意味では求める人物に近い人を採用する「顔採用」なんだろうなと実感したことがあります。

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表情を含めた全体的な雰囲気

人の印象は顔立ちだけでなく、その人が見せる表情でも変わります。

自然な笑顔なのか、どれほど表情豊かにコミュニケーションを取るのか、話し方ははきはきしているのか落ち着きがあるのか、といった学生の雰囲気全体を「顔」として見ている面接官は少なくありません

立ち振る舞いや姿勢

どれだけ第一印象が好印象だったとしても、極端に姿勢が悪かったり、しぐさが粗暴だったりすると、その人へのイメージも変わってしまいますよね。実際に顧客と対面して進める仕事の場合は、乱雑な一面を顧客に見せないかも心配になってしまいます

普段の振る舞いや動きの癖は、習慣化していてすぐには直せません。特に姿勢は油断すると面接でも出てしまうことがあるため、面接官は普段の振る舞いがどのようなものなのかを面接を通して見極めていることもあります。

身だしなみ

前にも解説した通り、接客や営業などの職業は、常に気持ちの良いコミュニケーションを心掛け、顧客と信頼関係を作っていく必要があります。そのため、「顧客からの見られ方」に気を配れない場合は採用を見送られてしまうことも

ビジネスパーソンとして基本的な身だしなみを守れそうかどうかや、自分を客観的な視点から観察したとき、会社のイメージを損なわない見た目を意識できるかも含めて、職業への適性を判断している企業もあります。

就職活動中にアピアランスの重要性を感じた就活生の体験談

H・T
H・T
4年制大学
前髪を上げるだけで第一印象が変わる!

集団面接を受ける際、前髪を上げて眉が見える状態にしている人は、それだけで表情がよく見え、かつ清潔感も感じられたので、良いなと感じました。

前髪や、長い髪の毛をアップにまとめている人とそうでない人とでは、ぱっと見たときの清潔感に差があるように感じたので、迷ったら髪を上げておいたほうが良いと思います。やはり清潔感がある人は、真面目で仕事ができそうな雰囲気の人だな、と感じることが多かったからです。

就活は面接の時間が1回長くても1時間程度と短く、だからこそ第一印象がすごく大事だと思うので、身だしなみは清潔感を意識するのがおすすめです。

M・N
M・N
4年制大学
髪・爪・手など手入れができる場所はたくさんある!

髪の毛をきっちり整えている方はとても印象が良いなと感じたことがあります。髪を下ろしている人より、まとめている人の方がしっかりとした雰囲気が出るのはもちろんですが、個人的には髪を短くしている人は印象的に残りやすかったです。

また、ここまでやるべきなのか迷うところだと思うのですが、アホ毛の処理をきちんとしている人は一目見たときの印象がほかの人とくらべてもまったく違いました。髪以外でも、爪が整えられていない、長すぎた状態だとマイナスな意味で印象に残ったのですが、すみずみまで手入れの行き届いている人の手は、見たときの惹かれ方が違いました。

面接担当者に聞く! 身だしなみをチェックするときの着目点

R・O
R・O
東海学園大学
スーツの着こなしが原因で不採用にした人がいた……

多少ぎりぎりなラインの身だしなみであれば、その人の中身がしっかりしていればOK、と目を瞑るかもしれませんが、クールビズでもないのにジャケットを着ていなかったり、シワシワのスーツで来るなど、目立つものであれば採用をするか迷うかもしれません。

実際、以前ワイシャツのボタンを掛け違えたまま面接に来られた人がいて、元気の良さや明るい対応に好印象はあったものの、「ちょっとどうなんだろう……」という議論の末にお見送りになった人がいます。

面接の場であるなしにかかわらず、最低限の清潔感と場に適した身だしなみを意識すること、面接前には鏡を見て自分の姿をチェックすることは大切にしてほしいと思います。

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志望する企業が顔採用だったら……? 内定を勝ち取るためにできる7個の対策

内定を勝ち取るためにできる7個の対策

企業研究のために口コミ情報サイトを見ていたら、顔採用に関係するコメントが出てきた……というように、「もしかしたら自分の志望する企業も顔採用をしているのかもしれない」と不安になる人もいるでしょう。

そんな人向けに、ここからは面接までにできる顔採用への対策を7つ紹介します。面接まで時間がある人は、面接対策と一緒に外見を磨くためにできることを実践してみてくださいね。

①OB・OG訪問で社員の雰囲気をつかむ

OB・OG訪問まの流れ

OB・OG訪問で出会う社員を参考に、どんな雰囲気の人が多いのかを探ってみましょう。

出会う人全員が、フォーマルかつきっちりとした印象の人が多いのであれば、普段からアピアランスが重視される職場だとわかります。反対に、人事や面接官以外の社員がラフな雰囲気であれば、正式な場以外では比較的自由なファッションやメイクが許されているのかもしれません。

どこまで外見を整える必要があるのか、またどんな部分に注力してアピアランスを整えたほうが良いのかを確認するためにも、OB・OG訪問の機会を利用してみるのも手段の一つです

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②就職情報サイトで面接の情報を探す

口コミサイトで「顔採用」という言葉があっても、応募者の主観的な意見というだけで実際は一般的な面接だった、ということも考えられます。企業研究・面接対策と一緒に、顔採用の真偽を判断する情報がないかを探してみましょう。

もし過去に「あなたらしい私服で面接にお越しください」といった、外見に関する条件が出されていた場合は、自分の面接時にも同じようなことを試されるかもしれません

就職情報サイトで、過去の面接の傾向や合格者・内定者の情報を集めて、どのような面接がおこなわれているのかを可能な限り情報収集しておきましょう。

面接の情報収集をする手段

  • 就活口コミサイト
  • 求人サイト
  • 企業HPの採用情報
  • インターン
  • 企業主催のセミナーや説明会

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③明るい表情になるよう練習する

面接に適した笑顔

前にも解説した通り、顔採用の要素には表情も含まれている場合があります。そのため、面接官に好印象を抱いてもらいやすい表情づくりの練習をしておくことも効果的です。

可能であれば笑顔だけでなく、場に合わせた明るいコミュニケーションができるよう表情のバリエーションを増やしてみたり、はきはきと質問に回答できるように模擬練習をしたりしてから面接に挑めると良いですね

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④書類に使用する証明写真を調整する

一般的な履歴書の例

面接への第一関門が書類選考の場合、使用する証明写真にこだわってみるのも効果的な手段です。

手軽に利用できる証明写真機の写真でも問題はありませんが、プロの写真家に撮影してもらったり、スタジオを利用して撮影したりすると、その人に合わせて照明や顔立ちを活かした調整をしてくれるため、ワンランク上の証明写真が手に入ります。

証明写真機よりも費用がかさむ傾向にありますが、どうしても書類選考を突破したい「ここぞ」というときに利用してみるのがおすすめです。また、写真だけに注力しすぎて、本質の書類の内容がおざなりにならないように注意しましょうね。

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⑤着用するスーツの手入れ・着こなしの確認をする

正しいスーツの着用例

今一度面接に挑むときのリクルートスーツの手入れをし、面接に適した着こなしを確認するのも、アピアランスを整えるのに有効な手段です。

特にスーツは着こなしの良し悪しや手入れが行き届いているかを判断しやすい服の1つです。普段スーツを着る機会が少ないと、思わぬ点で見栄えが悪く見えていることも。ほかにも注意をしておきたいのはスーツと一緒に着用する靴やバッグ、冬場に必要なコートなどです。

過度にシワができていないか、手入れが雑に見える部分がないかを点検し、実際に着用して全身をチェックしておくことをおすすめします

この記事では面接に適した服装やオフィスカジュアル・私服で挑む面接時のマナーについて解説しています。実際に就活生がおこなった失敗しない着こなしも紹介しているので参考にしてみてくださいね。

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⑥オンライン面接時は照明にこだわる

Web面接に適した背景

オンライン形式の面接の場合は、部屋の明るさや自分の顔を照らす照明にも気を遣いましょう。

部屋の明るい場所で面接をしても意外と全体が暗く見えたり、照明の色や出力によって顔色が悪く見えたりするなど、オンライン面接時の照明は映りにかなり影響します

一番顔色が良く見える・明るく映る位置に変える、面接時だけ機材の近くに照明を設置する、などのひと工夫ですぐに効果を得られるため、オンライン面接の機会がある人は事前に照明の購入・位置の調整などをしてみてはどうでしょうか。

また、背景には何もない白い壁を選ぶことによって、体全体が明るくなり、相手に表情が見えやすくなる効果もあります。私室が映る場合は私物を整理したり、背景をぼかすフィルターを使うなどの対処をしておきましょう。

この記事ではオンライン面接全体の流れや、就活生が実際に遭遇したトラブルについて対処法と一緒に紹介しています。オンラインだからこそのマナーについても解説しているので、ぜひ参考にして面接に挑んでみてくださいね。

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⑦自分の美意識を高める

外見を整えるのに一番手っ取り早いのは「自分がどう見えているか」にこだわって美意識を高めてしまうことです。

自分に似合うメイクや髪型を研究して、一番マッチするもので面接に挑むのも、良い対策になりますよ。また、上級者は面接予定の企業に合わせてメイクの雰囲気を変えてみたり、常に見られている意識をもって笑顔を絶やさないようにしたりしてみましょう。

また、姿勢やしぐさは普段の振る舞いから自然と出てしまうものです。習慣的に立ち振る舞いを意識したり、客観的な視点から自分を観察したりして、面接時には品のある動きができるように練習をしてみてください。

普段からできる心掛け

  • 背筋を伸ばして歩く
  • 自分に似合う髪型を試してみる
  • 行動の癖が出ないように気を付ける
  • 清潔感のある身だしなみを維持する
  • 自分に自信を持つ

アピアランスを整えるために工夫したことを教えてください!

N・U
N・U
4年制大学
証明写真やオンライン面接での映りにこだわった

私の場合はまず、証明写真が原因で落とされることを防ぐため、きちんと証明写真用のスタジオに行きました。そこでメイクをしてもらい、最後の写真の細部の修正に至るまでをおこなってもらったことがあります。

次に、特にオンライン上でおこなわれたイベントの際には、事前にミーティングルームに接続してみて、自分がどんな風に画面に映るかをチェックします。

映りが良くなるようカメラの位置を整えたり、照明を用意したりしました。また、メイクも普段のメイクとは異なり、画面に映ることを想定したものをため、好印象を与えられるようなものを研究しました。

M・W
M・W
学習院大学
身だしなみを整えるグッズと照明を活用!

私が工夫したことは、面接前に必ずナチュラルな色味のリップをつけることです。口が乾燥しやすいので、適宜塗り直すように、とても気を遣っていました。

また、手鏡を持ち歩くことも心掛けていました。これは、企業に入る前にさっと顔や髪の毛を整えるためです。

また工夫したこととは反対に、オンライン形式の面接や説明会では、カメラの後ろに照明を用意しておけば良かったと後悔したことがあります。

正面から顔にあたる照明があるのとないのとでは、写りがとても違って見えるな、と実感してからは全体の印象を明るくするために活用していました。

「顔採用かも」と感じても忘れずにいてほしい心構え

ここまで、顔採用への対策として効果的な準備を紹介してきました。中には明日から少しずつできることもあるので、「やっておけば良かった!」と後悔しないよう早速実践をしてみてくださいね。

志望する企業の面接が顔採用だとしても、「企業と学生のマッチングの場」という面接の本質は変わりません。その企業と自分の親和性を確かめて、同じ方向を向きながら仕事ができるように、顔採用への対策をするうえで忘れずにいてほしいことを紹介します。

容姿だけが大事なのではない

顔採用とは言っても、就職活動では見目麗しい人が必ず合格する、というわけではありません。仮に容姿がきっかけで合格をもらったとしても、自分と企業のマッチ度が高くなければ自分らしく働けませんよね。

あくまでも外見は1つの判断材料であり、本質的な合格・不合格はあなたの回答や志望する企業との相性によって決まるということを忘れずにいましょう

本質的な主張やアピールをおざなりにしないようにする

極端に容姿を重視する業界や業種以外なら、「外見は一つの判断基準になり得る」くらいに捉え、面接では人柄や志望動機の部分で評価されるように対策をしていきましょう。

「志望している企業が顔採用をしているかもしれない」と容姿にばかり気を取られ、本来の自分をアピールしきれないまま、面接が終わってしまったら本末転倒です。第一印象や身だしなみへのこだわりは追究しようと思えばいくらでもできてしまうため、適度なところでストップし、面接の中身の部分をおざなりにしないように気を付けてくださいね

顔採用の本質を的確に理解したうえで面接への準備を始めよう!

この記事では、就職活動中に「顔採用かも……」と感じた就活生のリアルな経験談を交えながら、面接までにできる対策などを紹介してきました。

「容姿が良ければ必ず合格する」「顔採用をしているからその企業を受けない」といった極端な考えではなく、あくまで「外見やアピアランスが職業の適性として基準になる可能性がある」と受け止め、面接本番に備えましょう。

顔採用かもと心配になってしまう人は、面接まで何もしないでいるのではなく、今からできるアクションでこつこつ自分磨きを始めましょう。相手からの「見られ方」を意識すれば、自分をより良く見せる方法がきっと見つかりますよ。

安藤 健
安藤 健

人事コンサルタント / 人事心理上級マスター

顔採用と言えど「顔」だけがすべての基準ではない

確かに、アパレルや美容関係などの業界、またアナウンサーや販売接客職などの職種においては、立ち居振る舞いや容姿が重要な採用基準となっているケースがあります。ただし、そのような場合でも注意すべきなのは、「顔の造形」そのものが採用基準になっているわけではないということです。 

重要なのはもともとの顔立ちではなくその「魅せ方」!
その人が一番輝いて見える服装やメイク、髪型、立ち居振る舞いができているかは、業界に限らず広く採用基準になっています。そういった意味では、面接に挑むときの外見も自己分析と自己PRの結果のひとつと言えるかもしれません。

自分の特徴を知り、最適な表現方法、つまり「自分の魅せ方」を知れば、世間から「顔採用」と呼ばれる企業も恐れる必要はありませんよ。

本コンテンツにおける編集方針

近年、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)という、多様性・公平性・包括性の3つの観点から、さまざまな背景や属性を持つ人がそれぞれ活躍する社会を推進する取り組みが重要視されています。
キャリアステージでは、このDE&Iの考えのもと、就活生や転職者の生の声を取り入れ、幅広い意見を反映したコンテンツを制作しています。本コンテンツで紹介するノウハウやマナーは、就活に役立つ情報の一助として提供しており、個人の考えや価値観を制限するものではありません。選択肢の一つとしてご理解いただき、個人の判断のもと、必要に応じて情報を自由に選び取っていただけますと幸いです。

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編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる