「やりたい仕事が見つからない」は同じ悩みを抱えた人の体験談から対処法を学ぼう!
エントリーする業界・業種をなんとなくで選んでいたり、あまりピンとこないまま企業研究をしている、ということはありませんか。
就活を進める中で、自分のやりたいと感じる仕事がなかなか見つからない、という状況に陥る人は少なくありません。そんなときこそ、自分の「やりたい」に向き合い、企業研究で選択肢を増やしたり、自己分析で「やりたい」という気持ちを言語化したりするアプローチが必要です。
この記事では「やりたい仕事がない」という状況を経験した就活生の声を交えながら、原因を特定するセルフチェックの方法や頼りになるツールの紹介をしていきます。仕事選びをするときにあまりピンとこないという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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「やりたい仕事がない……」に陥った就活生のリアルな声
実際に「やりたい仕事がない」と業界選びや企業選びに悩む人は少なくありません。
そこで、ここでは同じように「やりたい」と思える仕事を見つけるまで悩んでいた就活生に、当時の迷いの種と、どのようにしてその状況を打破したのかを語ってもらいました。
思わず共感したくなるような体験談もあるかもしれません。読み進めながら、解決の手掛かりになるようなヒントがないか探してみてくださいね。
「やりたい仕事がない」に悩んだ先輩の声
あります。アルバイトとは違って、「社会人として働く」ということのイメージが上手くつかめなかったからです。 自分が何に向いているか、何が得意なのか、よくわからなくて困りました。
インターンに参加し始めた頃、やりたい仕事がないと悩んでいました。 いろいろな業界を見ていく中で、どの業界も魅力が上手に説明されていて、やりたいことがわからなくなり、数カ月悩んでいた経験があります。
私も就活を始めた頃は、ずっとそう悩んでいました。 自分が働いている姿をイメージできず、あてもなく就活を始めていました。約2カ月ほど、仕事について悩んでいたと思います。
あります。就職活動を始めたばかりの頃は「やりたい仕事がない」どころか、「何をしたいのかすらわからない」といった状況でした。 悩みながらも、さまざまな業種のインターンシップや説明会に参加するように心掛けていました。
私も経験があります。夏期インターンシップに行った際、複数の業界の話を聞いたのですが、実際に自分が「やりたい!」と感じられる仕事に出会うことができなかったです。 ただ自己分析もまったくせずに挑んでいた時期なので、今思えば当然の結果だったと思います。
「やりたい仕事がない」が原因で一番困ったことは何?
「やりたい仕事がない」という状況で一番困ったことは何でしたか?
「やりたい仕事がない」=「働くことに実感を持てない」という状況だったので、シンプルに、就活でどの業界・企業を受けるか迷ってしまい困っていました。
選考を進める中で、「本当にこの企業の選考を進めて良いのか?」と疑心暗鬼になって悩み続け、なかなか次に踏み出すことができませんでした。
とてもシンプルですが、「やりたい仕事」がないと就活のモチベーションがないため、やる気が出ないといった状況に困っていました。 「やらなければ」という焦りも芽生えてきて余計つらかったです。
就職活動中に選考を受けていく中で、「この会社が本当に自分に合っているのか」がわからず、悩む時間が多くて困りました。
私の場合、やりたいことはありましたが、それを会社の中でやるよりも、フリーランスとしてする方が良いような仕事でした。 フリーランスになるか、それとも会社に所属しておくべきか、さまざまな観点から悩み、ジレンマに陥ったことがあります。
「やりたい仕事がない」を解決するためにおこなったことは?
当時、「やりたい仕事がない」という状況を打破するためにやったことを教えてください!
まず、手当たり次第に夏期インターンに参加しました。 これによって、どのような仕事があるのかの選択肢を広めるとともに、仕事への解像度を高めるのが目的です。
私は自己分析をおこない、自分が苦手なことや、我慢できないことは何なのかを振り返っていました。
興味があるかどうかを考えず、次々にインターンや説明会に参加しました。何か少しでもとっかかりになれば良いと思って行動していましたね。
私は自己分析とOB・OG訪問を徹底的におこないました。 うまく自己分析ができていなかったからこそ、「やりたい仕事が見つからない」という状況に陥っていたからです。 自己分析と並行しながらOB・OG訪問を活用していくことで、より自分に合った選択肢を選ぶことができると思います。
世の中には、どんな職業があるかを改めて調べ直し、自分が知らなかった仕事を見つけていきました。 自分がイメージしていたものと実際の業務内容が異なる仕事もあったので、このやり方は効果的だったと思います。
最終的に「やりたい仕事」は見つかった? どんな職業だった?
私は最終的に「やりたい」と感じた仕事を、インターンや説明会に参加しながら情報を得ていくことで見つけることができました。
就活の中で自分が興味を持った仕事には、顧客と直接接することで関係を築いていく、という点に共通点があり、与えられた情報の中で顧客が求めていることを突き止めることが面白いと感じたことがきっかけで自覚しました。
今現在、自分のやりたい仕事が見つからない人は、立ち止まっているのではなく、とにかく行動をしてみて世の中にはどんな仕事があるのかを見てみることがおすすめです。そもそも選択肢がなければ、自分の中の好き・嫌いも判断できませんよ。
実は、私のやりたい仕事は最終的に見つかりませんでした。しかし、その代わりに一番興味が強い業界を選ぼうと決め、最終的にはコンサル業界に進んでみました。
私は将来的に起業をしたいと考えているので、若いうちから経営に携われて、多くのことを学ぶことができるよう、将来ビジョンから逆算をして、それを実現しやすい選択肢を選んだと言えますね。
今やりたいことがわからないと悩む人は、「今どういう仕事をしたいか」だけではなく、将来的に到達したい理想の自分の状態や、私生活から、キャリアを逆算をしてみると良いかもしれません。
「やりたい仕事がない」は2段階のアプローチ方法で解決できる!
「やりたい仕事がない」という状況に関するリアルな声を聞いてきましたが、どうでしたか。
自分が「やりたい」と感じる仕事を見つけるには、運命的な出会いを待っているだけでなく、主体的にアクションを起こすことが肝心です。もしかしたら、目の前にある選択肢が少なくてピンと来る仕事がないだけかもしれませんよ。
そんな自分の可能性や選択肢を広げ、「やってみたいな」と思える仕事を見つけるためのアプローチ方法を2つ紹介していきます。1つ目はセルフチェックで原因を探すアプローチ、2つ目は「やりたい」気持ちのきっかけを見つけるアプローチです。
仕事選びに迷っている人はぜひ試してみてくださいね。
「やりたい仕事がない」の原因は何だったの?
「やりたい仕事がない」という状況には、主に4つの原因が考えられます。まずは、同じ悩みに直面した就活生に、当時を振り返って、何が原因だったのかを以下から選んでもらいました。
やりたい仕事がないと感じる理由
- 自己分析不足だった
- 業界や業種・職業への理解が浅くどんな仕事があるかわからなかった
- 条件や企業の知名度・福利厚生などにこだわりすぎていた
- やりたい仕事が新卒では難しいため「やりたいことがない」と感じていた
- その他
あなたの「やりたい仕事がない」の原因として、一番近かったものを教えてください!
②の「業界や業種・職業への理解が浅かった」です。 世の中にどのような仕事があるかよくわからなくて、職業への解像度が低かったことが「やりたい!」と感じる仕事が見つからなかった原因だと思います。
私も②の業界理解不足だったと思います。自分が客としてかかわっている、有名な会社しか最初は知らなかったため、視野が狭くて「やりたい」と感じなかったのだと思います。
私も②の職業に対する理解が浅かったのが、一番の原因でした。そもそも世の中に「どのような仕事があるのか」、さらに「どのように働くのか」を知らなかったので、仕事をするイメージが湧く以前の問題だったと思います。
私は①です。 自己分析をせずに夏期インターンシップに挑んでいたのですが、そのときはやはり「やりたいことがないな」と感じることが多かったので、自己分析不足が原因だったのだと思います。
「やりたい仕事だ」と感じるモチベーションは何だった?
ここでは、「やりたい仕事」を見つけたときのきっかけやモチベーションがどんなものだったのかを選んでもらいました。就活を通して、最終的に「やりたい仕事」を見つけた就活生は、どんなことがきっかけで「やりたい」という気持ちに気づいたのか、教えてもらいましょう。
やりたい仕事だと感じたきっかけ
- 学校での学び
- 趣味・特技・自分にとって楽しいと感じること
- やりがい
- やりたくないことから逆算したこと
どんなことが「やりたいな」という気持ちのきっかけになることが多かったですか? 一番近いものを選択して理由を教えてください!
③です。自分自身にとってのやりがいをイメージしたり、分析したりすることで、「こんな仕事ならやりたい!」をどんどん具体化していきました。
特にやりがいがきっかけで「こんな仕事をしてみたいな」につながることが多かったです。 自己成長が望めそうだったり、お客様の役に立つことが実感できる職業には自然と興味が湧きました。
①です。私は起業を前提として今の学校に入り、経営学を学んできたので、学んできたことやその内容から、どんな仕事を選ぶかをブラッシュアップして考えていきました。
私は①と②の両方です。 特に仕事をするにあたっては、自分が好きでやりたいことと、自分ができること・得意なことのバランスが大事だと思います。 私は、「やりたいこと」の中から、自分の学びや、性格から続けられそうなものを選びました。
②です。私は自分が好きなことから分析して、最終的に建設業界にたどり着きました。 自己分析の際に、好きだった遊びや、得意だったことを年代ごとに思いつくだけ書き出しました。 そのときに、ものづくりが好きだったこと、不動産の広告などを見ることが好きだったことを思い出し、住宅メーカー、不動産メーカーなどに興味を持ったことを思い出したからです。
アプローチ①「やりたい仕事がない」の原因をセルフチェックしよう
最初のアプローチとして、やりたい仕事が見つからない原因をセルフチェックします。それぞれの質問に対して「YES」「NO」のどちらかを選び、たどり付いた答えをもとに解決のためのアクションを取っていきましょう。
考えられる原因は大きく分けて4つです。自分に当てはまる原因が判明したら、この後に解説する詳しい原因の背景と対処法を確認してみてください。
原因①新卒ではできないからとやりたいことを諦めている
専門性が高く、何年も経験を積んだ人でないとできない仕事や、転職前提で実務経験を必要とする仕事もありますよね。ほかにも、人気業界・人気の職種だと、何十倍もの倍率がありながらも、数人しか採用されないこともあります。
それでも、やりたい仕事が明確になっていることはポジティブなことです。ゴールが決まっているのであれば、それに必要なスキルや経験を身に付ければ可能性があるからです。
やりたいことはあるが新卒では採用枠がないからと諦めている人は、すぐにあきらめてしまうのではなく、その仕事を得るまでに必要なことを調べ、そこを起点に挑戦することも可能ですよ。
対処法
将来的にやりたいことにチャレンジするために必要な実務経験を積む、転職前提でスキルを身に付けられる環境を選ぶなどして、キャリアプランを計画することも手段の一つです。
たとえば「実務経験3年」や「要資格取得」などが条件の場合、新卒から前線で経験を積める環境にいれば、そこで身に付けた経験と、若い人材としてのポテンシャルが評価され、転職活動が上手くいく可能性も高まります。
また、資格取得に時間と労力がかかるのであれば、ワークライフバランスの取れる企業や支援制度のある企業で働いたり、資格が取れるスクールに通ったりと、やりたい仕事へのアプローチはたくさんありますよ。
また、どの業界でも、スキルや経験が豊富な人は歓迎されます。新卒では難しいからと無理にあきらめる必要はなく、その仕事とかかわるチャンスを増やすために動いていきましょう。
迷った部分もありましたが私は最終的に、将来やりたいことから逆算して仕事を選びました。やりたい仕事というのは、人材会社の事業責任者です。幼少期からのとある経験で、選択肢の少ない人に選択肢を与えられる存在になりたいと思っていました。
ただ新卒からでは厳しく、責任者まで上りつめるためには年数が必要であったので、就活ではコンサル業界を中心に見てみて、経営的な知見を学んだ後に、転職後に人材業界で事業責任者を務める方向にシフトチェンジすることにしました。
私は、最初にやりたかった仕事が、新卒採用をほぼおこなっていない業界ということを知り、狭き門だと感じました。
しかし、そのまま諦めるのではなく、その業界に近い業界でかつ採用人数が多い業界はないかと考えました。新卒採用をしていないから、という理由や、行きたい業界の選考が上手くいかなったからという理由だけで諦めて、「やりたいこと」の選択肢を絞り続けてしまうと、永遠に職が見つからないリスクがあると考えたからです。
社会人経験もないため、1つだけの「やりたいこと」に固執してしまうと、就職すら難しい状況になってしまうと思います。そのため、一度やりたいことの範囲を見直し、その範囲を拡大したうえで就活をやり直す覚悟を持っておくことをおすすめします。
新卒でできない仕事でも、キャリアプランを立てることで可能性を見出せることもあります。キャリアプランについて考えておけば、就活で企業選びをするときや、面接で回答するときの手助けにもなりますよ。この記事では、キャリア形成の考え方や、仕事の選び方について詳しく解説しています。
まだ自分のキャリアビジョンが明確にならないという人は、将来について何を考えるべきか、この記事を参考にしてみてくださいね。就活生からのアドバイスも豊富に紹介しています。
原因②やりたい仕事と条件の優先順位が決まっていない
希望している仕事とそれ以外の条件面とで、どちらを優先するかが決まっていないと、やりたい仕事でも条件面が気になってチャンスを逃してしまったり、条件面だけを見て仕事を決めてしまったりと、納得度のある意思決定にはつながりにくくなります。
また、やりたい仕事が一年目からできることは前提で、さらに企業の知名度や福利厚生にこだわりたい、など理想が高すぎることで「なかなか自分に合った仕事が見つからない」と感じてしまうこともあります。
就活全体を通して、自分の大事にしたい価値観や優先順位を見直すことで、企業・職業の選択肢を増やしていきましょう。
対処法
就活において大事にしたいことはたくさんありますが、すべてをかなえる職業を探しているうちに、エントリーできる企業が少なくなっている……というのはもったいないことです。一度自分の中で優先順位を決めておきましょう。
優先順位を決めるときは「仕事内容」「給料」「福利厚生」「勤務地」の4つの観点から、自分の叶えたい条件を洗い出し、さらにどの順で重視したいのかを並べ替えてみてください。
また、やりたいことが見つかったとき、それを仕事にする場合にはどこまで条件面に妥協ができるかの目安を決めておくと、いざチャンスが来たときに踏み出しやすくなりますよ。
仕事内容や条件の優先順位を見直したことはある?
私はやりたい仕事を探すために、条件や視野を広げた経験があります。その背景には、当初希望してきた条件の会社が、新卒採用ではどこも狭き門だったからという理由があります。
中途採用のほうが活発におこなわれていたため、一度視野を広げたほうが良いと感じて、当初希望していた業界の人が前職で携わっていた業界や、それに近い業界、自分の性格に合いそうな業界を探りました。
結果として、やりたい仕事の幅を広げたことで、選考が進む企業が増えたので良かったと思います。
企業分析や企業選びが上手くいかない、という人にはこの記事がおすすめです。将来像やキャリアビジョンに合った考え方や、条件をどのように深掘りしていけば良いのかを解説しているので、参考にしてみてくださいね。
原因③業界・業種・職業への理解が浅い
「楽しい」「やりたい」と感じられることはあれど、どんな職業があるのか、どんな仕事があるのかをイメージできていない人もいるでしょう。
そもそも知っている業界・業種、職業が少なければ、挑戦したいと思える仕事があったとしても、自分にある選択肢に気が付きませんよね。
ほかにも、自分が「やりたい」と思うことが、どのように仕事として成り立っているのか、現実的に見てどれくらいキャリアを積めばできるものなのか、のイメージがついていなく、職業としての理解が足りていないケースもあります。
対処法
業界・業種の理解不足で仕事が見つからないことが原因の場合、「好きなこと」「やりたいこと」がどのような職に紐づいているのかを研究していきましょう。ここでたくさんの職業について知ることができれば、それだけ自分の選択肢が広がります。
たとえば、なんとなく「英語を使った仕事がしたい」と考えているとしましょう。職業としてイメージしやすいのは英語教師、通訳、ホテルスタッフなどです。しかし、もっと視野を広くして調べてみると大使館のスタッフ、英語教材の企画職、バイヤー、空港スタッフなど、英語を使用する職業はさまざまにあります。
外資系企業では英語が公用語になっているケースもあるため、英語だけにこだわるのであれば条件にはマッチしているといえます。このように、今見ている業界・業種以外にも、あなたの「やりたい」が仕事になっていることもあります。自分にはどんな選択肢があるのか、一度視野を広げて就活市場を見てみるのもおすすめです。
就活生に聞く! やりたい仕事がないときの企業研究の進め方
私は企業サーチについて、マイナビから「職業のジャンル」を選択して検討することが多かったです。その中から気になった企業の説明会やインターンに参加していました。
私の中で効果的だった方法は、中途採用では入りづらい業界について調べておくことです。新卒として入社できるのは一度きりなので、それを無駄にしないためにも、念のため就職では新卒であることが有利な会社について、積極的に調べていました。
その過程の中で、今まで知らなかった業界について視野が広まり、興味を持てる業界や企業が現れたので、この方法で企業研究をやって良かったなと実感しています。
企業を選ぶうえで、将来性は外せない条件だという人もいますよね。この記事ではこれから伸びる11の業界と、実際にそこで働く現役社会人のリアルな声を紹介しています。
業界研究の方法についてより詳しく知りたい人はこの記事を参考にしてみてください。就活生が実践した効率的な方法や、業界について知るうえで重要なポイントについて解説しています。
原因④自己分析が不足している
自分は何に対して楽しいと感じるのか、どんなことにモチベーションが高くなるのかを知らないままでは、いざ就活を始めても「これがやりたい仕事だ」という実感を得にくくなります。
実はマッチしている仕事はあるのに本人が自覚していないことが原因で、アンテナが反応しない状態と言えるでしょう。また、「楽しい」「やりたい」という気持ちの深掘りができていないと、仕事を選ぶときに条件や福利厚生などの外側だけで判断してしまいがちです。
対処法
「自己分析が不足している」に当てはまった人は、まず自分の好き・嫌いや、強み・弱みを発見するところから始めましょう。やりたいと感じる仕事を見つけるには、以下の点から自分について掘り下げてみてください。
やりたい仕事を見つけるための自己分析のポイント
- 自分の好きな作業は何か
- やりたくないと感じる作業は何か
- 自分は普段の生活の中で「やってみたい」と感じる仕事はあるか
- 「やってみたいな」と感じる仕事の共通点は何か
- 今までどんなことを褒められたか
- どんなことなら熱意を持って頑張れたか
ときには「心からやりたいと感じる仕事」と「自分にとって理想の仕事」が違うこともあるでしょう。その場合は、どちらも一定の情報収集をしてみたうえで比較するのも手段の一つです。
納得度の高い意思決定のためにも、さまざまな観点から仕事選びができると良いですね。
やりたい仕事を探すためにどんな自己分析をしたの?
私の自己分析方法は、「自分は何をしていたら楽しいのか」「何をしているとつらいのか」を考えていくように工夫しました。
特に効果的だったことは、「妥協できないこと」「やりたくないこと」の2つを明確にしておくことです。20年以上生きている中で、「苦手だな」と感じていることや苦痛に感じていることは、すぐには克服できないと思ったからです。
働きながら苦手なことが変わることもあるとは思いますが、「いつかはできるようになるだろう」と克服ができる前提で動いては、変わらなかったときに軌道修正が難しそうだったので、「やりたくないこと」主軸で考えるのも手段の一つだと思っています。
私は、モチベーショングラフや自分史を紙に書き出す形で自己分析をおこないました。
モチベーショングラフでは、自分が何をしていると楽しめるのか、逆に何をしているときに気分が落ちるのかを具体的に分析することを目的にしていました。
自分史では些細なことまで紙に書き出すことを意識すると、自分の性格・特徴について理解することができたと思います。ただ1人でやるのではなく、大人や周囲の人と一緒にするのがおすすめです。他人の意見も取り入れながらやると、第三者の視点から自分について知る機会が増えて効果的ですよ。
前に登場した自己分析方法以外にも、たくさんの方法があります。就活生の体験談を参考にしながら、自分のやりたい仕事について考えてみましょう。この記事では、自己分析の具体的な方法や効果のある進め方について解説しています。
アプローチ②「やりたい仕事」の捉え方を変えてアプローチ!
やりたい仕事が見つからない原因を見つけ、アプローチする方法とは別に、「やりたい」という気持ちについて分析することも、マッチ度の高い仕事を探すうえで効果的です。
自分が楽しい、嬉しい、やってみたいと感じることは、これまでの経験が反映されて動機になっています。そのため、なんとなく「やってみたいな」と感じる気持ちの背景を知り、言語化ができるようになれば、仕事探しや企業選びが捗りますよ。
ここでは、あなたのやりたい仕事を探すために深掘りしてほしいポイントを4つ紹介します。
自分にとって「楽しい」と感じることから考える
やりたい仕事を探すのに一番効果的かつ簡単なのは、「楽しい」「やりたい」と素直に感じることを分析することです。ただし、なんとなく楽しい気持ちだけで仕事を選んでしまうと、実際の仕事内容とのギャップからすぐにモチベーションが下がってしまうことも。
自分が「楽しい」や「好き」を感じる瞬間には、どんな作業が背景にあるのかを明確にしながら、仕事選びの軸を作っていくことをおすすめします。例をいくつか挙げるので、自分はどんなことに楽しさを感じるのかを分析してみてくださいね。
楽しいと感じたことを細かく分析する例
- プログラミングをするのが楽しい
・作ったコードが指示通りに動く万能感が好き
・黙々と作業をすることがすき
・0から1を作るのが好き - 友人や周囲の人と話すのが楽しい
・人の話を聞くことが好き
・相手と意見交換ができることが好き
・相手に称賛される・褒められることが好き - 旅行をするのが楽しい
・自分が知らない世界を知るのが好き
・現地の人とコミュニケーションを取るのが好き
・計画や下調べをするのが好き
「こんな環境で働きたい」を言語化して考える
「やりたいこと」は仕事内容にこだわらなくても探すことができます。
たとえば、「自己成長をしたい」と考えている人であれば、周囲と切磋琢磨しながら仕事ができる環境の方が、刺激を受けやすく、成長スピードも速くなります。また、「チームで何か一つのことを成し遂げたい」と考えている人であれば、チームメンバーとのコミュニケーションが取りやすい環境の方が、仕事が円滑に進みますよね。
このように、誰と一緒に働くか、どんな環境で働けばパフォーマンスが上がるのか、といった視点から仕事選びをすることも可能です。もし今明確に「やりたいこと」がない人は、「やりたいこと」ができたときに挑戦させてくれる環境を選ぶことも重要になってきます。
このように、なりたい自分の姿や周囲の雰囲気、会社の制度など、仕事を取り巻く環境の面から、「働きたい」と意欲が出る条件を探してみても良いでしょう。
実感したい「やりがい」から考える
仕事において得たいやりがいから仕事を探してみるのも効果的な手段です。いざ仕事が始まると、仕事のモチベーション維持のためにもやりがいが重要な要素になります。
「お客様から直接ありがとうと言われること」がやりがいである人が、顧客と直接のやり取りがない職業で働いていたら、仕事へのやる気が無くなってしまう可能性が高いと言えるでしょう。
自分が仕事を通して得たいやりがいはどんなものなのか、どんな環境であれば実感ができるのかを言語化し、マッチする業界・業種、職業を見つけていくと、仕事にギャップを感じにくくなりますよ。
やりがいの例
- 顧客からお礼の言葉を言われること
- 成果を出して評価されること
- 幅広いスキルを身に付けたと実感すること
- 自分がいなかったら生まれていないものづくりをすること
- 大勢に楽しんでもらえるサービスを展開すること
- 困っている誰かの助けになること
- 毎日自分が成長していると実感できること
- 自分の知識が誰かの役に立つこと
この記事では「やりがい」に関する考え方や、自分なりのやりがいを見つけるための方法を、就活生からのアドバイスを交えながら紹介しています。やりがいがまだわからない、という人は参考にしてみてください。
反対に「やりたくないな」と感じることから考える
ここまでは「やりたいこと」「楽しいこと」にフォーカスして仕事選びのヒントにしてきましたが、反対に「これだけは絶対に避けたい」「やりたくない」と考えることから視野を広めることができます。
「やりたくないこと」を避けて仕事を選ぶと、極端にギャップを感じることを避けられるほか、「どうしてやりたくないと考えるのだろう」という視点から、新しい強みや興味を発見できることもあります。
「ずっと単純作業をすることは避けたい」「毎日初対面の人と会話するのはどうしても気乗りしない」など、できることなら携わりたくない作業や仕事を洗い出してみてください。
そこから得られた情報から「反対にクリエイティブな仕事は良いかも」「中長期的に見知った顧客とかかわる仕事がしたい」といった風に自分の適性がわかるかもしれませんよ。
ときには客観的な意見も重要! 自分に合う仕事を探すのに効果的なツール
やりたい仕事は自分の気持ちに正直になって探していくことが効果的ではありますが、自分の意見や感情だけでは情報が偏ってしまい、本当なら選べる選択肢を見落としてしまう可能性もあります。
そんなときは、客観的な視点から自分の適性や性格、向いている仕事についてアドバイスをもらうことも手段の一つです。ここでは、仕事探しに役立つツールやサービスをいくつか紹介します。
どんな仕事を探していくべきか迷ってしまう、自己分析が手詰まりになってしまう、という状況に陥ったときは、ぜひ活用してみてくださいね。
これから紹介する就活支援のサービス・ツールは、キャリアステージが独自で選んだものであり、公平性のある情報発信を目的に、広告料などは受け取っていません。ぜひ、あなたの就活に役立ててみてください。
職業診断ツール
職業診断ツールでは、志向性や性格、価値観などから、適性のある職業を選出してくれるサービスです。
このような診断サービスを使用すると、自分自身が自覚していない適性や価値観を知ることにもつながるうえに、今までは知り得なかった新しい職業についての知見が得られる機会になります。
実際にやってみると「こんな仕事があるんだ」「こんな強みが活かせるんだ」という発見になることが多いため、企業選びや自己分析に活用しましょう。また、診断の結果は、考え方・価値観の変化によって異なるため、定期的に試してみることをおすすめします。
職業診断ツールの例
- 厚生労働省/ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)
- 求人ボックス/適職診断・MBTI診断
- スタディサプリ 進路/適職診断
- キャリタス就活/キャリタスQUEST
就職エージェント
就職エージェントサービスは、あなたの性格や得意なこと、過去の経験などから、マッチする企業を紹介したり、選考対策としてアドバイスをしてくれる就活のプロです。
特に、第三者の視点から、本人が自覚していない強みを発見したり、どのような社風の企業であれば活躍ができるのかなど、企業選びについての助言をくれるため、やりたい仕事を見つけることに関しては強力な味方になってくれる可能性が高いです。
中にはそのまま説明会や選考のエントリー作業をしてくれたり、面接練習をしてくれたりと、全般的な就活のサポートをしてくれるサービスもあります。
就職エージェントの例:
オファー機能のある求人サイト
大学名・専攻・自己PRなどを登録しておけば、企業側から特別なオファーや選考案内が届くサービスも、仕事探しのうえでは効果的です。企業の採用担当は、あなたのプロフィールや強み・学んできたことを参考にして、自社の仕事にマッチしていると判断してオファーを送ります。
そのため、オファーを受ける・受けないにかかわらず、届くオファーにはどんな傾向があるのかを観察するだけでも、適職が見つけやすいと言えます。実際に説明会に出てみれば、業界研究にもなるため、気になるオファーがあれば、一歩踏み出して参加してみても良いですね。
オファー機能のある求人サイト
やりたい仕事を探すのにおすすめのツールやサービスは?
「やりたい」と感じる仕事を探すために利用したツールやおすすめのサービスを教えてください!
おすすめは、大学のキャリアセンターです。 就活初期の段階で、自己分析を手伝ってもらい、マッチする仕事探しをするために利用しました。
私は主にマイナビを使用していました。 ある程度やりたいことが固まったら、検索条件で細かく絞って探していくのがおすすめです。
おすすめのツールは、エンカレッジです。 無料で先輩方とお話しすることができて、企業研究と自己分析を両方進めることができました。
「やりたい仕事がない」と向き合うときに覚えていてほしいこと
ここまで、やりたい仕事がない、という状況に対するアプローチ方法や、マッチする仕事を選ぶために活用できるサービスを紹介してきました。
どんな仕事を選べばいいかわからないままだと、就職活動も行き詰ってしまい、どんどんモチベーションが下がる、自分がわからなくなる、といったスパイラルに陥りかねません。
そんな状況にならないためにも、「やりたい仕事」を探すうえで忘れずにいてほしいことを3つ紹介します。
必ずしも「やりたい仕事」にこだわる必要はない
好きなこと・やりたいと思う仕事を選択することはモチベーションややりがいの点からもメリットが多く存在します。しかし、社会人として、サービスの提供者として仕事をする以上は一定の成果を出さなくてはなりません。
また、やりたい仕事と自分の得意なことが必ずしも一致しないケースもあり、成果が出ずに苦しむことも少なくありません。また、得意なことを活かして成果を上げやすい仕事を選ぶこともできるうえ、働いているうちにその仕事が「やりたい仕事」になることもあります。
極端に「やりたい仕事」にこだわる必要はなく、強みを活かせる仕事や学んできたことを発揮できる仕事などを選択するのも手段の一つだと覚えておきましょう。
「やりたい仕事がない」には選択肢の広さと可能性が秘められている
やりたい仕事がない、という状況は悪いことではありません。
なぜなら、可能性を狭めない分、選べる選択肢がたくさんあるからです。これから携わっていく仕事が自分にとって天職になる可能性もありますし、最初は乗り気でなかった仕事にやりがいを見出す瞬間があるかもしれません。
「やりたい仕事がない」=「何者にでもなれる」という考えのもと、視野を広く持って就職活動を進めていくことができるのは、むしろポジティブなことだと言えます。
やりたい仕事は後から見つかることもある
今はやりたい仕事が明確にならなくても、社会に出て知見が広がれば「挑戦してみたい」と感じる仕事が出てくることもあります。
そんな「いざ」というときに、自分の強みやキャリアビジョン、これまでやってきたことを言語化してアピールできるかどうかが肝心です。今目の前の仕事が「やりたい仕事」でなくても、いざというときのために、焦らず、そして普段からスキルを身に付ける姿勢を忘れずにいましょう。
「やりたい仕事」への考え方を柔軟にして自分の可能性を広げた仕事探しをしよう!
この記事では「やりたい仕事がない」という状況の原因解明や具体的なアプローチ方法を、同じ状況を経験した就活生の体験談を交えながら解説してきました。
「やりたい」と感じることは人によってさまざまです。だからこそ、自己分析や企業研究などで自分の選択肢を広げられるのは自分しかいません。また、せっかく「やりたい」と感じる仕事に出会えても、「やりたい」という気持ちを深掘りしておかないと、説得力のある説明で面接を突破することができません。
「やりたい仕事がない」という状況だからこそ、改めて自己分析をしたり、今まで知らなかった職業に視野を広げてみたりと、試せることがたくさんあります。ぜひ、あなたなりの「やりたい」を探し出して、それを叶えられるようにアクションを起こしてみましょう。
就活生は、それまでの人生で初めて「就職」という大きなキャリア選択を迫られます。そのときによくある悩みが「自分には何が向いているのか」「本当にやりたいことは一体なんなのか」というものです。
しかし、よくよく考えてみれば、これまでフルタイムで働いたことのない学生が、始めからピンポイントで「これ!」という適職をすんなり見つけられないのは当然のことでもあります。
だからこそ、深く自己分析をして、自分の性格や志向性・価値観を洗い出したり、広く業界研究・仕事研究をしたりして、世の中にはどんな仕事があるのか、それぞれのやりがいや魅力はなにかを知るべきなのです。これらの自己分析も業界研究も、「入ってみたら思ってたのと違った」を防ぐためにおこないます。
仕事を絞らずに挑戦できるのも新卒就活の醍醐味!
しかしその一方で、新卒の段階では「これしか受け入れない」と仕事にこだわりすぎずに、とりあえず挑戦してみる、というのもとても大事なスタンスです。
みなさんの人生は新卒就活の結果だけで決まるわけではありません。いろいろな仕事の経験を積み重ねることで、自分の向いていることが次第に見えてくるということも事実としてあることを忘れずにいましょうね。
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「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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就職活動中、「自分のやりたい仕事がない」「やりたい仕事が見つからない」と悩んだ経験はありますか?