先輩たちのリアルな意見付き! 就職に有利な資格を知って効果的にアピールしよう
「持っている資格の中で就職に活かせるものはあるだろうか」
「資格は持っていないけれど、就活で不利になったりしないかな」
多くの学生にとって、資格の重要性は一度は抱く疑問の一つです。本記事では、採用担当者が「本気で志望しているんだな」と感じるような資格を、先輩の経験談をもとに紹介していきます。
先輩たちが実際に就活でどのように資格を活かしたのかや、業界・職種ごとに役立つ資格についても解説していくので、資格取得をするか悩んでいる人や資格のアピール方法に悩んでいる人はぜひこの記事を参考にして、ぜひ一歩を踏み出してみてくださいね。
就活生の5大不安を解決!オススメのツール5選
① 周りの皆がどれくらい就活準備をしているのか気になる…
→「就活力診断テスト」がオススメ
自分のレベルを知ると周りとの差が見えてくる!
② どの業界が自分に合っているかわからない…
→「適職診断」がオススメ
30秒で避けるべき仕事がわかる!
③ ほかの学生に勝てる自己PRが見つからない…
→「自己PR作成ツール」がオススメ
4つの質問であなたの自己PRをより魅力的に!
④ 面接で上手く答えられるか不安…
→「面接力診断テスト」がオススメ
模擬面接で苦手に徹底対処!
⑤ WEBテストで合格点が取れそうにない…
→「WEBテスト対策問題集」がオススメ
玉手箱・SPI-WEBの頻出問題を網羅!
先輩たちに聞いてみた! 就活において資格を持っていて良かったと感じた瞬間
そもそも就活において資格を持っていることはどのように役立つのでしょうか。まずは先輩たちに「資格を持っていて良かったと感じた瞬間」を聞いてみました。リアルな体験談から、資格がどのように就活を有利に導いたのか、具体的なエピソードを紹介します。
資格を取得していること自体が有利に働いたというよりも、資格を取得したきっかけやそのプロセスをアピールすることが選考で有利になった経験があります。
ガクチカで資格について話題に上がったとき、「なぜその資格を取得したか」という問いに対して「目標を設定し、それに向かって頑張っているときがワクワクする」と話しました。資格取得という目標を自分で設定して頑張っているときが一番いきいきできると話すと「なるほど」と面接官も納得してくれたように見えました。
面接やインターンシップにおいて資格が有利に働いたと感じることはありませんでしたが、資格を取得する中でも高いレベルとされる領域まで突き詰められる努力などを含めて、褒めてもらうことはありました。
また、内定後の評価に「英語力を鑑みて海外での活躍可能性も大いにあり」と伝えてもらったことがあります。私の場合は、海外よりも地元に帰りたい思いがあるのですが、「グローバル人材になりたい」「外で幅広く働きたい」という思いがある人は資格は取っておいて損にならないなと感じます。
どんな良いことがある? 資格が就活で有利に働く3つのケース
資格が就活で有利に働く3つのケース
- ほかの学生が資格を持っていない場合➡努力がアピールできる
- 応募先に関連のある資格の場合➡関心度をアピールできる
- 入社後に必要な資格の場合➡志望度がアピールできる
ここからは、資格が就職活動を有利に導いてくれるケースを3つ紹介します。資格を持つことで、どのような利点があるのかをしっかり理解したうえで、就活でうまく活用できるようにしましょう。
資格取得の必要性についてパネリストに聞いてみた!
就活するとき、資格取得は必要だと思いますか?
必須ではないと思います。私の志望しているIT業界自体が未経験者を歓迎する空気があるため、資格なしでも何も言われませんでした。
TOEICなどの英語の資格は外資系企業に応募するうえで必要だと感じました。グローバルな活躍を求める企業が増えているため、やはり英語の資格は持っているに越したことはないと思います。
あまり必要はないと思いました。というのも、面接で資格に対して質問されること自体が少なかったからです。
①ほかの学生が資格を持っていない場合➡努力がアピールできる
ほかの学生が持っていないような合格難易度の高い資格を取得した場合には、目標を持ち、計画を立てて勉強を続けたことをアピールすることができます。また、計画性があることや、自己管理能力の高さなどもアピールすることが可能です。
就活で有利に働く資格は、志望している業界や職種によって異なりますが、業界に適した資格を取得していることは、企業研究への熱意や努力を示すことにつながります。
努力なしに簡単に取得できる資格はありません。資格取得に向けた取り組みや能動的な姿勢を伝え、入社後も努力して貢献できる人材であることをアピールしましょう。
②応募先に関連のある資格の場合➡関心度をアピールできる
志望業界に関連する資格を取得することで、志望動機に説得力が増します。業界への関心度をアピールできるとともに、ほかの学生との差別化もできるでしょう。
なぜ資格を取得しようと思ったのかという動機と志望動機を組み合わせることで、学生の本気度が伝わります。企業は学生の志望度を必ず見ています。資格の取得に向けて時間をかけて努力をしたという熱意と行動力は、就活においてアピールにつながることでしょう。
③入社後に必要な資格の場合➡志望度がアピールできる
入社後に必要となる資格までおさえた企業研究と、実際に取得するまでに至った行動力からは志望度の高さが伺えます。入社後のイメージができているとアピールすることは、入社後のミスマッチを防ぎたい企業側のニーズにもマッチしているのです。
OB・OG訪問の際に、自分が希望する就職先に必要な資格や、入社後に役立つ資格について質問してみるのがおすすめです。
みんなはどんな資格を持っていた? 経験者に当時の資格取得状況を聞いてみた!
就活を控える学生にとっては、周りの学生や先輩がどのような資格を持っているか、気になる人も多いのではないでしょうか。そこで就活経験者に、取得していた資格について聞いてみました。
先輩たちは就活に挑む際、具体的にいくつ資格を持っていたのか、そして勉強時間をどのように確保していたのかや、資格を持っていない場合の就活の結果などを先輩たちのリアルな声をもとに解説していきます。
Q:就活時に資格をいくつ持っていましたか?
就活において資格は必ずしも必須ではありませんが、志望業界や職種に関連する資格を持っていることは、大きな武器となります。
ここでは、実際に就活を経験した先輩たちが資格をいくつ持っていたのか聞いてみましょう。また、具体的にどのような資格を持っていたかも教えてもらったので参考にしてみてください。
ただ、注意点としてはむやみに多くの資格を取得するよりも、志望業界・職種との関連性の高い資格を戦略的に取得することが重要である点を意識しておきましょう。
就活するとき、どんな資格を持っていましたか?
TOEIC、実用英語技能検定、秘書技能検定試験、DELEと呼ばれるスペイン語検定の資格の4つを持っていました。
TOEIC、ITパスポート、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の3つです。就活を意識して勉強を始めました。
宅地建物取引士の資格を1つだけ持っていました。私はアルバイトをしていないため、学生時代何をしていたか聞かれたときに難易度の高い資格に挑戦していた経験でアピールしました。
TOEIC、TOEFL-iBT、実用タイ語検定の3つを持っていますが、すべて言語に関する資格です。就活のために取ったものではないですが、上記の資格を持っていました。
Q:勉強時間はどのように確保していましたか?
授業や部活動、アルバイトやサークル活動など学生は想像以上に忙しく、「なかなか資格の勉強をする時間がない」といった人も多いのではないでしょうか。
そこで忙しい学生におすすめなのが移動時間の有効活用です。最近ではYouTubeやスマートフォンのアプリなどを使用した勉強ツールが増えており、机や教科書、ノートがなくても手軽に勉強が可能です。
通学時間や目的地までの移動時間を使って、少しずつ勉強時間を確保していくことが資格取得に近づきます。限られた時間を有効活用し、勉強時間を確保しましょう。
資格を取得するために、どのように勉強時間を確保していましたか?
まだ新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン授業がおこなわれていた頃で、時間が余っていたのですが、基本的には授業と授業の間の空きコマで勉強する日を決めるなどして時間を取っていました。実際に資格取得ができたのは大学1年生から2年生にかけてのタイミングでした。
3年生の秋頃に資格を取得しました。勉強時間は、試験前は就活をすべてやめて時間を確保していました。難易度にもよるとは思いますが、資格がないと結果がアピールできないため、一時的に集中するためにほかの行動をストップさせるのもありだと思います。
私は大学2年の3月に資格を取りました。この時期は、就活には影響がない期間だったので特に意識するでもなく勉強時間の確保が十分できました。
Q:資格を持っていない場合も就活は成功しましたか?
就活において、資格は必ずしも必須ではありません。学生の人となりや成長性、ポテンシャルを重要視する企業が多いからです。
その中で、大切なのは以下の2点です。
- 自分の強みや採用メリットを明確に認識すること
- それを効果的にアピールできるコミュニケーション能力を磨くこと
資格はあくまでも手段の一つです。資格を持っていないからといって、諦める必要はありません。自分の可能性を信じて積極的に行動することが、就活の成功へつながっていきます。
資格の有無は就活に影響しましたか?
資格を持っている人との違いがあったのかはわかりませんが、特に資格について言及されることもなかったので悪いようには影響していなかったと思います。
基本的に不利に影響することはなかったです。持っていれば確かに良い判断をされることもあると思いますが、それよりも結局は中身を見られているなと感じます。
資格を持っていませんが、就活への影響はまったくなかったと思います。もちろん、あるに越したことはないと思いますが、なくても自己分析をしっかりして、自分の考えをはっきり言えるように準備することの方が重要だと思います。
業界別:就職に有利な資格一覧を紹介
就活をより有利に進めていくために、業界別の就職に有利な資格について紹介していきます。資格の取得を通して、業界への関心度や志望度の高さを効果的にアピールしていきましょう。
資格名 | 概要 |
---|---|
危険物取扱者 | 消防法で決められた危険物を取り扱うために必要な国家資格 |
衛生管理者 | 労働災害や労働者の健康障害を防止するための知識を示す資格 |
品質管理検定 | 品質管理の知識およびその改善能力を評価することを目的とした検定試験 |
資格名 | 概要 |
---|---|
実用英語技能検定 | 英語の読む、聞く、話す、書く、の4つの技能を証明する検定 |
TOFLE | 母国語が英語以外の人を対象に実施されている英語力を測るテスト |
貿易実務検定 | 貿易に関連する知識や実務能力のレベルを測り、証明するための検定 |
資格名 | 概要 |
---|---|
宅地建物取引士 | 不動産取引の専門家であることを証明する国家資格 |
中小企業診断士 | 中小企業の課題の発見から解決、 成長に向けてのアドバイスをおこなうスキルを持つことを証明する資格 |
資格名 | 概要 |
---|---|
登録販売者 | 販薬のうち、第二類、第三類医薬品を販売することができる資格 |
スーパーマーケット検定 | 小売業に従事する人の知識と技術の向上を目指した能力検定試験 |
資格名 | 概要 |
---|---|
FP技能士 | 顧客の資産に応じた貯蓄・投資等のプランの立案、 相談(ファイナンシャル・プランニング)の技能を認定する資格 |
証券アナリスト | 企業財務に関する知識に加え、 資本市場や金融商品の仕組み、投資理論に至るまで、 幅広い知識を有することが証明される資格 |
資格名 | 概要 |
---|---|
ウェブ解析士 | デジタルマーケティングを通して 事業の成長に貢献するためのスキルも持つことを示す検定 |
校正技能検定 | 校正者としての基礎知識、 基礎技能を有していることを証明する検定 |
資格名 | 概要 |
---|---|
ITパスポート | ITに関する基礎的な知識を証明する資格 |
基本情報技術者試験 | 幅広いIT知識に加え 実際のプログラミングに必要な実践的な知識を問うもの |
「この業界ならこの資格が有利に働く」という資格を知っていたら教えてください!
IT業界は「基本情報技術者」の資格を持っていると基礎的な知識を持っている人材だと評価されるので、面接・今後のキャリアともに重宝されると思います。
同じくIT業界では「ITパスポート」が有利に働くと思います。こちらの資格もITの基礎について学べる資格です。
なおここから紹介する資格に関する情報は2024年11月時点のものであり、必要な勉強時間に関してはキャリアステージ編集部が独自で調査したうえで算出しています。現在の知識量の有無などにも左右されるため、あくまで目安として捉えると良いでしょう。
メーカー業界
食品や化学などメーカー業界が扱うものはさまざまあります。今回は安全でその商品の品質を保つために求められる資格について紹介していきます。
危険物取扱者
危険物取扱者には甲乙丙種の3種類があります。希望の就職先で取り扱う危険物を確認して受験しましょう。大量の薬品や化学物質を取り扱うメーカーではこの資格保持者は有利に働く可能性が高いです。実務で役立つケースが多い乙種4類の合格率は30~40%程度となっています。
- 正式名称:危険物取扱者
※甲種・乙種・丙種の3種類あるため、履歴書に記載する際は「〇種危険物取扱者免状 取得」などと書くと良い - 試験概要
甲種・乙種・丙種によって試験科目は異なるが、基本的には3科目を受験 - 試験回数
甲種・乙種・丙種によって異なり、各都道府県によって実施される。年に複数回チャンスがある - 必要な勉強時間
100~200時間程度
衛生管理者
衛生管理者は労働災害や労働者の健康障害を防止するための知識を示す資格です。働く人数に応じて衛生管理者の選任が義務付けられているため、ニーズの高い資格とも言えます。衛生管理者の合格率は40〜50%となっています。
- 正式名称:衛生管理者免許
- 試験概要
試験科目は、労働衛生学、労働生理学、労働法規の3科目 - 試験回数
全国一斉に実施され、試験回数は地域によって異なるが
年に1回以上は実施される - 必要な勉強時間
200~300時間程度
品質管理検定(QC検定)
製品を製作、販売するメーカーにとって品質管理は非常に重要な業務の一つです。品質管理検定を取得していると、品質管理の手法や考え方に関する知識を有していることを証明できます。基本を問われる4級では合格率は80%程度ですが、品質管理におけるリーダー職に求められる1級になると、合格は10%に満たないレベルとなり、難易度は格段に上がります。
- 正式名称:品質管理検定
- 試験概要
品質管理に関する基本的な知識と技能を評価する試験
マークシート方式で実施される - 試験回数
年2回、3月と9月に全国一斉に実施される - 必要な勉強時間
100~200時間程度
商社業界
商社業界では、仕事上で英語を使うシーンが多いため、英語力を示す資格があると有利と言えるでしょう。また、貿易に関する知識なども持ち合わせておくと、さらにアピールにつながります。
英検
英検は、英語の読む、聞く、話す、書く、の4つの技能を証明する検定です。商社を希望する学生の多くが英語が得意である可能性が高いため、アピールするためには準一級か一級の取得を目指すと良いでしょう。
- 正式名称:実用英語技能検定
- 試験概要
社会生活で必要とされる幅広い英語力を評価する試験
一次試験は筆記とリスニング、二次試験は面接形式のスピーキングテストが実施される - 試験回数
年3回、6月、10月、1月に全国一斉に実施される - 必要な勉強時間
準一級は300~400時間程度、一級は500~600時間程度
TOFLE
TOFLEは、母国語が英語以外の人を対象に実施されている英語力を測るテストです。読む、聞く、話す、書くの4領域における英語力を総合的に測ります。海外出張や駐在が多い商社では80点以上あればアピールポイントになるでしょう。
- 正式名称:TOEFL iBT®
- 試験概要
パソコンを使って受験する試験
読む、聞く、話す、書くの4技能を計120分で計測する - 試験回数
毎月複数回、全国のテストセンターで実施される - 必要な勉強時間
300時間以上
貿易実務検定
貿易実務検定は、貿易に関連する知識や実務能力のレベルを測り、証明するための検定です。A級、B級、C級の3種類があり、A級が最も難易度が高いです。海外企業を相手に貿易の仕事をする商社では、入社後に取得が必須となっている企業もあり、取得しているとアピールポイントになるでしょう。
- 正式名称:貿易実務検定
- 試験概要
貿易業務に必要な知識があることを証明する試験 - 試験回数
A級は年1回、B級は年3回、C級は年5回実施される - 必要な勉強時間
200時間以上
商社業界に興味がある人はこちらの記事もおすすめです。実際に内定者が伝えた志望動機をもとに、商社業界で選考突破できる志望動機の作り方について解説しています。
サービス業界
サービス業界では、各企業のサービスについて専門的な知識を有していることがわかる資格があると有利に働く可能性があります。サービス業界と一口にいっても扱うサービスの内容は多種多様なので、自分が志望する企業でアピールにつながる資格を探してみてくださいね。
宅地立物取引士
公正な不動産取引がおこなえるスペシャリストであることを証明する国家資格です。不動産業種には欠かせない資格であり、企業によっては入社後の必須資格となっているケースもあるほどです。即戦力としてアピールできますが、取得難易度はやや高めで合格率15~20%程度とされています。
- 正式名称:宅地立物取引士
- 試験概要
宅地建物取引業法に基づく国家試験
宅地建物取引業をおこなうための必須資格
試験は宅建業法、民法、法令上の制限、税金に関する問題の4領域
いずれの科目も、マークシート方式で実施 - 試験回数
年1回、10月下旬に全国一斉に実施される - 必要な勉強時間
500~600時間程度
中小企業診断士
企業の課題の発見から解決、成長に向けてのアドバイスをおこなうスキルを持つことを証明する資格です。経営やビジネス全般に関する広い知識を持っていることをアピールでき、経営にかかわる職種やコンサルタント業界を志望する人向けの資格です。合格率は5%前後と難易度の高い資格であることがわかります。
- 正式名称:中小企業診断士
- 試験概要
中小企業の経営を診断し、適切な助言をおこなうための知識と技能を評価する国家資格試験
試験科目は一次試験は7科目、二次試験は4科目
一次試験はマークシート方式、二次試験は筆記式と口述式の試験が実施される - 試験回数
一次試験、二次試験ともに年1回 - 必要な勉強時間
1000時間程度
小売業界
小売業界では、販売や店舗運営に関する知識をもっていることを証明する資格を目指すのがおすすめです。常に消費者の視点に立ち、どのような手法で商品を届けるかといった考え方を試験勉強を通して身に付けられると良いでしょう。
登録販売者
ドラッグストアなどで販売されている風邪薬などの市販薬のうち、第二類、第三類医薬品を販売することができる、医薬品販売の専門資格です。薬局やドラッグストアなどでの勤務を希望する学生にとっては取得していることで熱意のアピールになるでしょう。合格率は40〜50%と言われています。
- 正式名称:医薬品登録販売者
- 試験概要
医薬品に関する知識と販売に関する知識を問う試験
マークシート方式で実施される - 試験回数
年1回 - 必要な勉強時間
400~500時間程度
スーパーマーケット検定
S検とも呼ばれる民間資格で、販売から食品の扱い方、店舗の運営などの知識を証明する検定です。昇格要件としている企業もあります。合格率は60~70%程度です。
- 正式名称:スーパーマーケット検定
- 試験概要
スーパーマーケットにおける業務全般に関する知識と技能を問われる試験
マークシート方式で実施される - 試験回数
年2回 - 必要な勉強時間
100~200時間以上
金融業界
金融業界では専門的な知識はもちろん、社会全体の動きや変化にも即座にキャッチアップしていく姿勢が求められます。ベースの知識がどれだけあるかで、面接での回答の質も変わってくるため、資格取得にぜひチャレンジしてみてください。
FP技能士
顧客の資産に応じた貯蓄・投資等のプランの立案・相談の技能を認定する資格です。金融業界全般で、入職後に必須となる企業が多く、取得しておいて損はないでしょう。3級であれば合格率は70~80%程度です。
- 正式名称:ファイナンシャル・プランニング技能士
- 試験概要
幅広いファイナンシャルプランニングに関する知識と技能を評価する試験
学科試験はマークシート方式、実技試験はシミュレーション形式で実施される - 試験回数
年3回 - 必要な勉強時間
3級で200~300時間以上
証券アナリスト
企業財務に関する知識に加え、金融商品についてや投資理論など、幅広い知識を有することが証明される資格です。証券アナリスト資格の学習で得られる金融知識や分析スキルは、株式投資だけでなく、企業の財務分析、M&A、新規事業の評価など、幅広い経営判断の場面で活かすことができます。試験は1次試験、2次試験の2段階で構成されており、合格率はそれぞれ50%程度です。
- 正式名称:証券アナリスト
- 試験概要
一般社団法人日本証券アナリスト協会が実施する試験
事前に日本証券アナリスト協会の講座を受講する必要がある
一次試験と二次試験で構成されている - 試験回数
一次試験は年2回、二次試験は年1回 - 必要な勉強時間
200~300時間程度
広告・マスコミ業界
広告・マスコミ業界では、ホームページなどの解析やマーケティング、校正者としての基礎知識などを示す資格があるとアピールにつながるでしょう。資格さえ持っていれば選考に通過できるという訳ではありませんが、知識を深めておけると、深掘り質問にも耐えられるような質の高い回答ができるようになりますよ。
ウェブ解析士
ホームページなどのアクセス解析に関する知識を持ち、デジタルマーケティングを通して事業の成長に貢献するためのスキルも持つことを示す資格です。
- 正式名称:ウェブ解析士
- 試験概要
Webマーケティングにおけるウェブ解析の基本的な知識と技能を評価する試験
四択のマークシート方式で実施される - 試験回数
月1~2回 - 必要な勉強時間
100~200時間程度
校正技能検定
校正者としての基礎知識、基礎技能を有していることを証明する検定です。出版物の文章に関する品質を向上させることが期待されるため、新聞社や出版社では重宝される資格となっています。合格率は40%程度です。
- 正式名称:校正技能検定
- 試験概要
実務経験が無くても出版業界などの就職・転職に役立つ、より高度な構成知識と技能を評価する試験
初級、中級、上級にわかれているが、初級は指定科目を取得できれば認定される - 試験回数
中級は年2回、上級は年1回 - 必要な勉強時間
100~200時間程度
ソフトウエア業界
ソフトウエア業界ではITに関する知識や技能を示す資格があると有利です。また、ITに関する幅広い知識を身に付けることで、企業を調べる際や面接での回答の準備をする際にも役立つでしょう。
ITパスポート
ITパスポートはITに関する基礎的な知識が問われる資格です。PCやネットワークなど幅広い知識を身に付けているという証明になるでしょう。この資格は会場に空きがあれば希望した日に受験できるので、比較的受験がし易くなっています。合格率は5割程度とされています。
- 正式名称:ITパスポート試験
- 試験概要
ITに関する基礎的な知識と技能を有していることを証明する国家試験
経営、IT管理、IT技術の3分野から45問出題される - 試験回数
予約ができればいつでも受験可能 - 必要な勉強時間
200~300時間程度
基本情報技術者試験
SEなどの技術職を目指す学生におすすめなのが基本情報技術者試験。幅広いIT知識に加え、実際のプログラミングに必要な実践的な知識も問われます。難易度は高く、合格率は20%前後です。学生のうちにこの資格を持っていることは、即戦力として高評価につながるでしょう。
- 正式名称:基本情報技術者
- 試験概要
ITに関する基礎的な知識と技能を有していることを証明する国家試験
科目A試験と科目B試験の2つの試験科目から構成されており
マークシート方式で実施される - 試験回数
年2回 - 必要な勉強時間
200~300時間程度
IT業界に興味がある人はこちらの記事もおすすめです。採用担当の心をつかむ志望動機の書き方について解説しています。
職種別:就職に有利な資格一覧を紹介
職種に適した資格を取得していると、専門分野の知識やスキルなどを有していることが証明できるため、アピールポイントの一つとしてほかの学生との差別化ができるでしょう。
ここでは、代表的な5つの職種について、取得していると有利になると考えられる資格を紹介していきます。志望する職種が決まっている学生は、ぜひ参考にしてみましょう。
資格名 | 説明 |
---|---|
営業士 | 営業に必要とされるマーケティングや営業技術、 商品開発や生産にかかわる営業の知識を有していることを証明する資格 |
ビジネス実務法務検定 | 企業が求める、ビジネスシーンで必要とされる実践的な法律知識を 有することを示す資格 |
資格名 | 説明 |
---|---|
文書情報管理士 | 紙の文書をデジタル化し、 保管、閲覧できるようにする技術や知識が問われる資格 |
簿記(3級) | 帳簿をつけるために必要なスキルを有することを示す資格 |
資格名 | 説明 |
---|---|
販売士 | 販売に必要な商品知識や販売技術、 仕入れや在庫管理など専門的な知識を持つことを示す資格 |
接客サービスマナー検定 | 接客、接遇の能力を有していることを証明する検定 |
資格 | 説明 |
---|---|
行政書士 | 行政書士に求められるスキルや知識を証明する資格 |
個人情報保護士 | 個人情報の保護に関する知識を証明する資格 |
資格名 | 説明 |
---|---|
マーケティングビジネス実務検定 | 幅広いマーケティングの知識や 実務スキルを有していることを証明する検定 |
IMA検定 | アクセス解析や広告運用など インターネットマーケティングの知識を有することを示す検定 |
資格名 | 説明 |
---|---|
エネルギー管理士 | 電気や熱エネルギーの使用量などを管理する国家資格 |
AI検定 | AI(人工知能)関連の知識を有していることを証明する検定 |
この職種にはこの資格が有利に働く!という資格を教えてください!
経理職に「商工会議所簿記検定試験」の合格が必須であったり、資格取得者が優遇されることが多かったりするなと思いました。実際に、募集要項に資格の保有者のみと記載する企業もありました。
デベロッパーや建築、ハウスメーカー系の企業では「宅地建物取引士」の資格を持っていると有利、という話を聞いたことがあります。入社した後に取得をさせる企業もあると聞きました。
営業職
営業職はビジネスや営業のシーンで必要とされる営業技術や法的知識を有していると示す資格があるとアピールできるでしょう。しかし、どのようなものを扱う営業なのかによって、持っておくと良い資格は変わってきます。ここで紹介する資格に関しては、どのような営業職にも活きるものを選びましたが、志望職種についてよく調べて必要な知識を身に付けてみてくださいね。
営業士
営業に必要とされるマーケティングや営業技術、商品開発や生産にかかわる営業の知識を有していることを証明する資格です。初級、上級、マスターの3段階あり、初級の合格率は70~80%程度と言われています。
- 正式名称:営業士
- 試験概要
営業の基本的な知識と技能を評価する試験
初級は選択形式、マスター級では一部記述形式で出題される - 試験回数
年2回、6月と11月に全国一斉に実施される - 必要な勉強時間
初級から挑戦するのであれば10時間程度
ビジネス実務法務検定
ビジネスシーンで必要とされる実務レベルの法的知識を有することを示す資格であり、業種、職種問わずさまざまな分野の人におすすめです。特に取引先と契約書を締結するなど実務レベルの法に触れる機会が多い営業職においては、効果的なアピールとなるでしょう。1〜3級の3段階あり、合格率はそれぞれ、10%、30%、50%程度となっています。
- 正式名称:ビジネス実務法務検定
- 試験概要
ビジネスで遭遇する基本的な法務知識を評価する試験
マークシート方式と記述式の試験で構成されている - 試験回数
3級、2級は年に2回、1級は年に1回 - 必要な勉強時間
3級から挑戦するのであれば50~60時間程度
営業職を希望している人は以下の記事も確認してみてください。営業経験者のアドバイスを交えながら、採用担当者に刺さる志望動機の作成方法について解説しています。
事務職
事務職は文書情報の作成、保存、活用に関する幅広い知識を有することを示す資格があると有利に働く可能性があります。営業事務、総務事務、法務事務など専門性の求められる事務職もさまざまあるため、自分がどのような事務職になりたいのかを考え、逆算して有利に働く資格を考えてみてくださいね。
文書情報管理士
紙媒体の情報をデジタル化し、いつでもどこでもアクセスできる環境を構築するためのノウハウを習得できる資格です。働き方改革でペーパレス化が推進されている昨今、需要が高い資格といえるでしょう。合格率は60~70%程度となっています。
- 正式名称:文書情報管理士
- 試験概要
文書情報管理の基本的な知識と技能を評価する試験
選択方式で構成されている - 試験回数
年2回 - 必要な勉強時間
100~200時間程度
簿記(3級)
簿記とは帳簿をつけるために必要なスキルのことを指します。収入や支出と言ったお金の出入りや、営業活動を記録する際に重宝される資格です。3級以上を取得すれば経理の知識を有してると見なされ好印象となるでしょう。3級の合格率はおよそ40%です。
- 正式名称:日本商工会議所簿記検定試験3級
- 試験概要
試験時間は60分。100点満点中70点以上で合格となる
記入方式で解答する - 試験回数
年3回 - 必要な勉強時間
100時間程度
事務職を志望している人は以下の記事もあわせてチェックしてみましょう。事務職経験者の体験談を交えながら自己PRや志望動機の作り方について解説しています。
自己PR
現役社員がアドバイス! 事務職の自己PRの作り方と例文20選
志望動機
事務職の志望動機例文25選|伝わる志望動機の作り方を内定者が伝授
販売職
販売職は、販売や接客に必要な知識や技術、能力を示していることを示す資格があると有利に働くでしょう。資格を取得する過程で、自分がどのような販売をしていきたいのかなどを考え、面接での回答に活かせると良いですね。
販売士
販売のプロフェッショナルとして必要な知識と経験を備えていることを示す、客観的な評価基準となる資格です。1〜3級まであり、合格率は3級は50~60%程度、2級は40~50%程度、1級は10~20%程度です。
- 正式名称:リテールマーケティング(販売士)検定
- 試験概要
売場管理、顧客対応、販売促進など、現場管理者レベルの知識と技能を評価する試験
会場受験のみでなく、ネット試験も取り入れている - 試験回数
年に2回実施される - 必要な勉強時間
200~300時間以上
接客サービスマナー検定
接客サービス業で必要とされる接客、接遇の能力を有していることを証明する検定です。3、2級(筆記)、準1、1級(筆記+実技)の4段階に分類され、合格率はそれぞれ、60%、50%、40%、15%程度です。
- 正式名称:接客サービスマナー検定
- 試験概要
接客業におけるマナーに関する知識と能力を測るための試験
選択式と記述式で筆記試験は構成されている
準1級、1級は実技の試験も加わる - 試験回数
年4回 - 必要な勉強時間
50~100時間程度
法務職
法律にかかわる職種は、どんな業界・企業でもニーズが高い傾向にあります。その分、専門的な知識が求められることから、法律にかかわる資格を持っていることが、就職活動において有利に働くと考えられます。
行政書士
行政書士は、企業や個人と行政をつなぐパイプ役としてあらゆる業界で重宝される国家資格です。
合格率は10%程度と難易度の高い資格ではあるものの、法律関係の資格の中では入門的な位置づけとなるため、今後法律関係の仕事に特化したいと考えている人はぜひ挑戦してみてくださいね。
- 正式名称:行政書士
- 試験概要
行政書士の業務に求められる知識やスキルを証明する資格
受験資格などはない。択一式、記述式の問題が出題される - 試験回数
年1回、11月に実施される - 必要な勉強時間
800~1000時間程度
個人情報保護士
近年、企業が所持する顧客情報の流出などが問題に上がるケースも少なくありません。個人情報の管理は、企業が社会的な信用を得られるかどうかに大きく影響するため、個人情報保護士資格を所持していることは、就職活動が有利に働くことにつながるでしょう。
合格率は約40%で、決して難易度が低い資格とは言えませんが、ほかの法律関係の資格と比較すると取得しやすい資格となっています。
- 正式名称:個人情報保護士認定試験
- 試験概要
個人情報の管理に関する適切な知識やスキルがあるかを証明する資格
マークシート形式で出題される - 試験回数
年4回 - 必要な勉強時間
100~200時間程度
企画・マーケティング職
企画・マーケティング職は、幅広いマーケティングや解析の知識やスキルを有していることを示す資格があると有利に働く可能性があります。資格取得を目指すことで、課題を発見する力やリサーチ力が養われ、あなたの選択肢が広がるでしょう。
マーケティングビジネス実務検定
幅広いマーケティングの知識や実務スキルを有していることを証明する検定です。難易度は低い順からC級、B級、A級の3段階あり、合格率は60%、50%、40%程度です。
- 正式名称:マーケティングビジネス実務検定
- 試験概要
マーケティングにかかわる基礎的な知識を評価する試験
基本的に選択式だが、A級は記述式も含まれる - 試験回数
年4回 - 必要な勉強時間
100~200時間程度
IMA検定
アクセス解析や広告運用などインターネットマーケティングの知識とスキルを測る検定です。欠かすことのできない社会インフラとなったインターネット関連の知識や技術を有していることを証明できるため、取得しているとアピールにつながるでしょう。試験だけでなく、実務レベルのスキルを身に付けられるように学習カリキュラムも設定されています。
- 正式名称:インターネットマーケティングアナリティクス検定
- 試験概要
Webマーケティングの基礎知識とスキルを評価する試験
講習の受講と試験のどちらもクリアする必要がある - 試験回数
おおよそ月に1回 - 必要な勉強時間
2カ月程度の講習を受講することに加え、復習をしっかりおこなうことで取得可能性が高まる
エンジニア職
エンジニア職は各企業の扱う商品に関する専門的な知識や技能を証明する資格の取得を目指せると良いでしょう。紹介する資格はあくまで一例のため、応募先の企業に合わせて資格を選定してみてくださいね。
エネルギー管理士
企業や工場などで消費される電気やガスなどのエネルギーの使用量を管理し、効率化を図るための国家資格です。一定以上のエネルギーを消費する工場では有資格者を配置する義務があるため、企業によってはニーズの高い資格と言えます。独学で取得するほか、研修を受けてから修了試験を受けることで資格取得を目指す方法もあります。
- 正式名称:エネルギー管理士
- 試験概要
工場などの施設におけるエネルギー使用量の合理化をおこなう知識や技能を評価する試験
マークシート方式で出題される - 試験回数
年1回 - 必要な勉強時間
100~200時間程度
AI検定
人工知能や機械学習などの基礎知識や日常生活・ビジネスで使用されているAI関連の知識を有していることを証明する検定です。DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している企業が増加している昨今、AIを業務活用することは必須となりつつあります。合格率はおよそ70%です。
- 正式名称:AI検定
- 試験概要
AIの基本的な概念と用語、身近な製品やサービスにおけるAIの活用方法などの知識を評価する試験
多肢選択式で出題される - 試験回数
年2回 - 必要な勉強時間
50~100時間程度
AIを業務活用する企業が増えていると解説しましたが、時代の変化によってこれから伸びていく業界も変わってきます。以下の記事では、これから伸びていく可能性が高い業界について紹介しています。気になる人は読んでみてくださいね。
年に3回以上試験がある: 取得チャンスの多い資格を紹介
「就活を有利に進めるために資格を取得したい!」という人向けに、ここからは年3回以上チャレンジする機会がある資格を紹介します。
紹介する資格のほかにも年に複数回試験を実施している資格もあるため、応募業界や企業に合わせてチャレンジできるものがあれば、積極的に挑戦してみてくださいね。
①TOEIC
英語力を示すことができるTOEICですが、企業によっては英語力の指標として点数を聞かれる一方で、外資系では高得点を必須としてる企業もあります。年に10回程度の試験があり、勉強の進捗や都合に合わせて受験することができます。
- 正式名称:TOEIC Listening Reading Test
- 試験概要
日常生活やビジネスシーンで必要とされる英語力を評価する試験
リスニングとリーディングの2つの領域からマークシート方式で出題される - 試験回数
年間約10回、日本全国の会場で実施される - 必要な勉強時間
スコアを100点上げるのにかかる時間は約200~300時間
②マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
WordやExcelなどのマイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを客観的に証明することのできるMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、月に1回程度試験が実施されており、受験がしやすい資格の一つです。職種問わず、社会に出てから役に立つ資格なので、興味のある人はぜひチャレンジしてみましょう。
- 正式名称:マイクロソフトオフィススペシャリスト
- 試験概要
マイクロソフト社のさまざまなオフィスソフトについて、それぞれの基本的な操作から高度な操作を評価する試験。実技試験のみをおこなう - 試験回数
月に1回程度 - 必要な勉強時間
50~100時間程度
③簿記(2・3級)
日商簿記(2級・3級)は、年に3回の受験が可能です。この資格を有していると、さまざまな会社の経営状況が読み取れるようになります。過去問を活用し、しっかり対策をして臨みましょう。
なお、CBT形式の受験方法であれば随時受験可能なので、自分のペースに合わせて準備〜受験までを進めることができます。
- 正式名称:日本商工会議所簿記検定試験
- 試験概要
試験時間は60分。100点満点中70点以上で合格となる
記入方式で解答する - 試験回数
年3回(※1級は年2回) - 必要な勉強時間
200~400時間程度
学校生活と両立しやすい:オンライン受験が可能な資格を紹介
学校生活で多忙な学生にとって、試験会場に赴くことが資格取得の弊害になることは珍しくありません。インフルエンザなどの感染症が流行しやすい季節では、密になる試験会場を避けたいと思う人もいるでしょう。
そんな人に向けて、ここからはオンライン受験が可能な資格を3つ紹介します。移動時間の削減など、オンライン受験のメリットを活かしてぜひ挑戦してみてください。
①医療事務
医療事務としての業務(受付や治療費の算出、カルテの管理など)の知識を持っていることを証明する資格です。
在宅受験が可能であり、場所を問わずに受験ができるため、気軽に挑戦することができます。ただし、在宅受験では試験日の指定はできないため注意してくださいね。また、インターネット受験であれば、時間と場所を問わずに受験が可能です。
事務職や医療業界での勤務を志望している人はぜひ挑戦してみましょう。
- 正式名称:医療事務能力認定試験
- 試験概要
医療機関で必要な医療事務の知識と技能を評価する試験
択一式で出題される - 試験回数
在宅受験:月に1回
インターネット受験:好きな時に受験が可能 - 必要な勉強時間
200~300時間程度
②ネットマーケティング検定
Webマーケティングの基礎的なスキルを所持していることを証明する資格です。Webサイトの運営やセキュリティに関する知識など幅広く学びたい人におすすめの資格になっています。
在宅で受験できることから、気軽に受験することができます。合格率は60~70%程度です。
- 正式名称:ネットマーケティング検定
- 試験概要
インターネットマーケティングの基本的な知識を網羅的に理解していることを証明する資格
全40問で択一式の問題が出題される - 試験回数
年2回 - 必要な勉強時間
30時間程度
③Excel表計算処理技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験は、オンラインで受験することができます。試験日は決まっているため、注意しましょう。
受験の様子を確認するためにカメラ付きのパソコンが必要です。申し込む前に自分のパソコンが対象のパソコンかどうかを確認してから申し込みましょう。
- 正式名称:Excel表計算処理技能認定試験
- 試験概要
実務で必要とされる表計算処理技能を評価する試験
試験は実技試験で実施され、試験時間は3級が60分、1・2級が105分 - 試験回数
年2回 - 必要な勉強時間
50~100時間
先輩から学ぶ! 就活で資格を効果的にアピールする4つのコツ
一生懸命努力した資格も、ただ履歴書に書くだけではなかなかアピールにつながりません。では、取得した資格を効果的にアピールするためにはどのような点に気を付けたら良いのでしょうか。
ここからは実際に就活を経験した先輩たちの経験談に基づき、資格を効果的にアピールするコツを4つ紹介します。
私は面接で資格取得するまでの努力の過程をアピールしたことがあります。実は、1度目の受験の際は1点合格ラインに足りなかったことから不合格になっており、2度目の受験で資格を取得できたため、挫折経験も含めてアピールができました。
また、挫折しても諦めずもう一度チャレンジする粘り強さや、過去の経験を活かせる切り替えの速さなども一緒にアピールしていました。
特に資格とは違う分野に就職を考えている場合、資格としての価値より、その資格を取得した背景の方を重点的に説明すると印象が良いと思います。
「資格を取得した」という大枠の事実をアピールすのではなく、なぜその資格の勉強に夢中になれたか、なぜ資格を取ろうとしたのかというプロセスをアピールしました。
「目標を設定し、頑張っている時がワクワクする」という人柄の部分を含めてガクチカとして話していたので、「資格取得」という目標を設定して頑張ることにいきいきできる性格、という部分を壊さないように、面接では一貫性を持たせて意識して伝えました。
①資格を取得した明確な目的を伝えよう
企業の採用担当者が重視するのは、学生の「人となり」や「能力」、「熱意」です。
そのため資格をアピールする時は、なぜその資格を取得しようと思ったのか、経緯や目的を明確に話しましょう。そして、取得に至った考え方や、勉強中に感じたこと、取得後の考えなどを端的に伝え、人となりや熱意を伝えます。
明確な目的を持って資格を取得した経緯を話すことで、志望動機に厚みが出ると共に熱意も伝わり、さらには「計画性」や「探求心」といった強みのアピールにもつながります。
②資格取得の結果だけでなく努力の過程を具体的に伝えよう
資格自体のアピールではなく、取得する際に経験した課題や困難に対してどのように対応し、努力を積み重ねることで取得に成功したのか、過程を中心に伝えるようにしましょう。
過程を伝える例
将来はIT業界で活躍したいと考えています。目標達成に向けて、 基本情報技術者の取得を目指しました。
しかし、独学で壁にぶつかり、モチベーション維持も困難でした。そこで、オンラインの学習なども取り入れることで勉強仲間を見つけました。一緒に勉強することでモチベーションも維持することができ、わからないところも自分一人で解決するのではなく、仲間と協力することで理解が深まりました。並行して、問題集で課題の潰し込みをした結果、3カ月で資格を取得することに成功しました。
この経験から、諦めないことや仲間との情報共有・活用の重要性を学びました。資格の取得を通して培った「学習力」や「問題解決力」、「粘り強さ」を活かして、御社で活躍していきたいと考えています。
採用担当者は入社した学生が、問題に直面した際にどのように行動するか、また忍耐強く、諦めずに努力を重ねることができる人物かを知りたいと思っています。例文のように諦めずに努力した姿勢をアピールできると良いでしょう。
③資格を活かしてどのように貢献したいのかの展望を伝えよう
資格取得のエピソードを通して自分をアピールする際には、入社後に保有資格を活かしてどのように活躍したいのかを伝えましょう。
資格を活かした展望を伝える例
私は将来、海外営業として新規顧客の開拓や、海外拠点との連携業務を担当したいと考えており、英語でのコミュニケーション能力を活かして円滑な業務遂行に貢献したいと思っています。さらに、御社のグローバル展開を加速させ、業績向上に貢献できると考えております。
より効果的にアピールするには応募先企業で活かせる資格である必要があります。どのような資格が業務に活かせるか分からないという場合は、先輩社員のインタビュー記事などを見てみるのも一つの手段です。
④資格取得をゴールとせず学び続ける姿勢をアピールしよう
企業は学生が入社後に成長し続けることを期待しています。
そのため、たとえ一度不合格になった資格であっても、諦めずに努力していることは忍耐強さのアピールにもなるでしょう。また、現在保有している資格の上位資格や、級やスコアを上げることを目標に勉強している場合は、その旨もアピールしてみてくださいね。
落ちた資格に再挑戦したことをアピールする例
私は、行政書士という難易度の高い資格に挑戦しています。 一度目は残念ながら不合格でしたが、諦めずに再挑戦しています。この経験を通して、目標達成のために計画的に努力することの大切さを学びました。
保有資格よりもさらに上位資格やスコアを目指す例
目標であるTOEICスコア700点を取得することができましたが、通学時間や空き授業の時間を利用して、さらに勉強を続け、TOEIC800点を目指したいと思います。
先輩からのアドバイス! 資格を取得する際の注意点
「就活を有利に進めるため」という目的だけで資格を取得するのはおすすめしません。なぜなら、内定がゴールではなく、入社後が社会人としてのスタートになるからです。
ここでは資格を取得する際の代表的な注意点を2つ紹介します。資格を取得する際には、どのようなことに気を付ければ良いのかを事前に確認してから取得に向けて動きましょう。
注意点①アピール目的ではなく本当に必要な資格を選ぼう
資格の取得はゴールではなく、あくまでも就職活動におけるひとつの武器として捉えましょう。大切なのは、資格で得た知識やスキルをどのように仕事に活かせるかを具体的に考え、アピールすることです。
就活で資格を有効活用するためには、目的意識を持って必要な資格を選ぶことが重要です。資格取得を通して、自身のスキルアップを図り、企業に貢献できる人材を目指しましょう。
注意点②資格の階級によってはアピールにならないことも
自己PRで資格をアピールする場合、たとえ志望する業界や職種に適した資格であっても、取得難易度が一般的に低いものは有利にならない可能性もあります。
たとえば、TOEICであれば600点以上、英検なら2級以上がアピールに有効とされています。これから資格を取得しようとする学生はアピールできるレベルの資格取得を目指し、既に資格を保有している場合はそれがアピールできるレベルにあるか調べておきましょう。
パネリストにも資格の活かし方を聞いてみた!
結論、どのような資格を取得しても、どう使うかはどの業界に就職するかによります。たとえば住宅・不動産業界であれば「宅地建物取引士」「住宅ローンアドバイザー」、IT業界であれば「ITパスポート」「応用・基本情報技術者」などさまざまに適した資格があります。
いろいろ持っておくと、入社後に資格手当を受けられるなどアドバンテージとして働くのですが、「何のためにその資格を取得したのか」「その資格を使ってどのような将来ビジョンを持って働くのか」という意味付けがあった方が資格の価値は高まります。
持っている資格や知識は使わないと意味がない
資格を持っているのに使わないのはまさに「宝の持ち腐れ」です。知識を武器にできないのであれば、その情報はただ本棚の奥にある辞典と同じようなものです。資格はどう活かしていくかを考えながら、業界に合わせて知識を活用していきましょう。
企業と打ち合わせの際に、求人票の内容に関する話題があがったり、求職者の話を聞く中でも労働関係のトラブルについて触れることがあったりして、実際の法律や制度について知識を得たいと考え、「社会保険労務士」の勉強に取り組みました。
あくまで知識の取得が目的だったので受験まではしていませんが、それでも打ち合わせの中で「法律で決まっていて、この内容では求人が出せないので見直しましょう」「それは勤め先がルール違反をしているので不満はもっともですよ」などと、知識を根拠に具体的な話ができるようになったため、勉強してみて良かったと感じています。
資格取得に必要な体験は実際の現場でも重宝される可能性大!
学生時代は福祉業界への就職も考えていたため、ホームヘルパー2級を取得したことがあります。介護業界は人手不足が叫ばれていることもあり、比較的就職がしやすいですが、あらかじめ資格を取得することで意欲や本気度のアピールにつながることはもちろん、入職後に即戦力として働くことができるのではないかと考えて取得しました。
この資格を取得するためには、講習と実習が必要で、一定期間介護施設やデイサービスで実際の業務を体験することもできるので、面接の際はこの経験や学びもアピールできると思います。
過去にITパスポート、商工会議所簿記検定試験の資格を取得したことがあります。これらを取得しようと思ったきっかけは、どちらの資格も汎用的に知識が活かせて、且つどの業界に就職しても使い道があるものだと考えたからです。
ほかにも大学時代の専攻が化学科だったので、学習したことを習得した証拠として、公的な資格で証明ができるようにと危険物取扱者の資格も取得しました。
勉強内容も伝えることで納得感が上がるアピールを
資格に関して、就職活動で伝えるときは、「なぜその資格を取ろうと思ったのか」という観点から、面接官に納得してもらえる理由を述べてアピールしていました。また、資格そのものではなく、努力の過程や学んだ内容などを軽く伝えて、聞き手が勉強内容のイメージをしやすいように工夫していました。
勉強する際は、1人では集中できないタイプなので、友人と一緒に勉強したりSNSや勉強アプリで進捗をシェアしたりすることでモチベーションを保っていました。
就職活動で、「資格」がどの程度の重要性を持つのかについてですが、結論から言ってしまうと資格を保有していることだけでは何の価値もありません。重要なのは、資格を取得する段階までの自身の行動を客観的に分析して、社会人になったあとにどのような場面で応用できるのかを、面接官に伝えることです。
たとえば、新卒の就活で人気のTOEICや商工会議所簿記検定試験などを在学中に取得することは確かに素晴らしいことです。
しかし、新卒就活でそれをアピールするときは「TOEICで900点を取得した」という事実を伝えるのではなく、「TOEICで900点を取得するという目標を設定した」「次にテストを受けて現状の自分と目標とのギャップを把握した」「その次にギャップを埋めるために毎日計画的に勉強した」「3カ月に1度テストを受験し進捗状況を確認した」「残りの時間を考慮して勉強方法を試行錯誤した」「2年間かけて900点を取得した」という一連の流れを伝えましょう。
「目標設定→計画策定→実行→モニタリング→軌道の修正」というサイクルを回して最終的に目標を達成しているということを面接官が聞けば、「この学生はどの職種に配置されたとしても頑張ってくれるだろう」という評価をすると思いますよ。「資格」を取得することそれ自体は素晴らしいことです。ただし、伝え方を間違えると評価につながらないので注意しましょう。
資格を取得するために意識すべき3つのポイント
私は履歴書に書ききれないくらいの資格を取得しています。簿記、英文簿記、TOEIC、Excel VBAなどさまざまですが、これらの資格に共通するのは、「実務に直結する資格」であるということです。
私は経理や税務といった仕事をしているので、簿記の知識、語学力、Excelの操作などには詳しい必要があります。どの資格も実務経験を補足する目的で取得したのに加え、今後転職する際にも実務経験を補足するアピール材料として使えるかなと思っています。
勉強のコツは3つあると思います。1つ目は初めに試験を申し込んで期限を決めてしまうこと、2つ目はわからなくてもとにかくテキストを1周して、早めにアウトプットを開始すること、3つ目は一定期間集中して勉強に時間を費やすことです。
一度本を読めばすべて頭に入るというような一部の天才以外は、コツコツと努力を積み重ねるしかないため、資格取得を始める前に、資格の難易度、かかる時間とお金、自分の能力を考慮に入れて、本当に挑戦する必要があるのかを考えてから始めることをおすすめします。
以下の記事では資格を持っていないときの履歴書の書き方を解説しています。資格がなくても就活でアピールする方法についても紹介しているので、ぜひあわせて確認してみてくださいね。
自分の状況に合った資格を見つけて就職活動を有利に進めよう
資格は、就活を有利に進める有効なツールの一つです。興味のある業界や職種に合った資格を取得し、アピールすることで、企業から高い評価を得ることができるでしょう。
しかし、ただ闇雲に高難易度の資格を目指すのはおすすめできません。叶えたい仕事に結びつくような資格をしっかりと見極め、資格取得を通して得られるスキルが自分のためになるのかを考えてみてくださいね。そして、資格取得の目的や熱意をしっかりと伝えられるように準備をして、就職活動を有利に進めていきましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)
資格が活きる領域で就職活動をしない場合は、国家資格を持っていたとしてもその資格のおかげで「必ず合格できる!」というわけではないと思います。しかし、それでも「資格を持っている」という事実は面接で有利に働いたと実感しています。
ほかの学生がアルバイトのエピソードを自己PRやガクチカの経験として話す中、自分だけ資格取得の経験を伝えることは大きな差別化につながるからです。
簡単な資格だとアピールの際のパンチに欠けるため、資格で自分の力をアピールしたいのであれば、それ相応の難易度の資格を取得するのがおすすめです。また、資格の話をするときはなぜその資格を取ったのかを必ず深掘りしてもらえるので、自分の価値観をアピールするチャンスが増えますよ。