職場の人間関係に疲れた……経験者が実践した悩みの乗り越え方とは?

この記事の編集責任者:伊東 美奈

明日の仕事を楽にする! 職場の人顔関係に疲れた タイプ別の解決方法を解説

目次

職場の人間関係に疲れたときは「原因」と「自分の要望」を明確にして解決を目指そう

「職場でずっと気を張っていて疲れた」
「仕事以外の話をすることがなくて職場にいるのがつらい……」

社会での集団生活の場となる会社では、苦手な人がいる・考えが合わないなど、人間関係の悩みを抱えるのはめずらしいことではありません。

一時的な悩みであれば問題ないものの、マイナスな感情を溜め込んでしまうと次第に仕事が億劫になり、退職や転職を考える人もいるでしょう。

職場の人間関係に疲れたときは、悩みの原因と自分がどうしたいのかを明確にすることが大切です。周囲もうまく頼りながら、いま自分が望んでいる結果を最大限かなえられるような選択肢を見つけましょう。

この記事では職場の人間関係に疲れた人のために、体験談を交えた原因の見つけ方と改善方法を紹介します。どのように状況を変えれば良いか悩む人は、ぜひ参考にしてください。

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みんなの疲れた瞬間はいつ? 職場の人間関係にまつわる本音を経験者に聞いてみた

職場の人間関係に悩みを抱えると「自分だけこんなことで悩んでいる」と、疎外感や劣等感を感じてしまうときもあるでしょう。しかし、同じように職場の人間関係で疲れを感じている人はたくさんいます。

実際に厚生労働省の「令和4年分労働安全調査」では、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じる」と回答した労働者のうち26.2%が「対人関係」を理由としています。

おおよそ10人に2人と考えると、少ないと感じる場合があるかもしれません。しかし、会社単位で考えると100人であれば26人、1,000人であれば260人と多くの人が同じ経験をしていると考えられます。

仕事をしていると、意見の食い違いなどのトラブルや嫌な出来事は発生します。人間関係の悩みを抱えるのは決して一人だけではないので、自分を責めたりするのはやめましょう。

実際に同じ悩みを経験した人たちは、どんな瞬間に「疲れた」と感じたのでしょうか。リアルな体験談に耳を傾け、今の気持ちを軽くして解決に進んでくださいね。

K・Y
K・Y
4年制大学/文系学部
厳しい言葉を浴びせられる瞬間が辛かった

職場には高齢の方が多く、本人にその気がなくても嫌味の強い表現になったり、方言による言葉の厳しさを感じる環境でした。最初のうちは不意に傷つくことも多かったのですが、発言者の背景や年代を理解するうちに気にならなくなりました。

悪口や意地悪をしてくる人にも、それぞれの人生や背景があります。なぜそのような行動を取るのかを冷静に観察し、その人の内面を見透かすことができると、自然と気にならなくなるかもしれません。

少し厳しい表現かもしれませんが、このような視点を持つことで心が軽くなることもあると思います。

A・A
A・A
天理大学/国際学部
想像と異なる環境に初日から不安を覚えた

転職先の事務員は私と同年代の女性ばかりで、大学を卒業していたのは私だけでした。ほかの人は高卒などで、見た目も私のイメージする事務員とは違いかなり派手な印象でした。その時点で「この環境でやっていけるのだろうか」と大きな不安を抱えながら職場に通うことに……。

さらに口調がきつい方もいて、次第に心が疲れていくのを感じ、なかなか事務員の輪になじむことができず、休憩時間も基本的に一人で過ごしていました。それでも仕事をするうえで話さなければならない場面は避けられません。そこで、わからないことはすぐに質問し、自分なりに「頑張ろうとしている姿勢」を伝えようと意識して行動しました。

そうしていくなかで、怖いと思っていた人たちの意外な一面が見えてきたり、自分と同じようなことを考えている人がいることに気付けたりして、その結果、「そんなに怖がる必要はなかったんだな」と思えるようになりました。

案外、周りは自分のことをそれほど気にしていないものです。だからこそ、自分から相手を知ろうとする姿勢が大切なのだと感じた出来事です。

K・U
K・U
名古屋学院大学/経済学部
自分勝手な顧客に感情を振り回された

自分の場合は、職場の人や同僚との人間関係に疲れたというより、お客様や取引先の人との人間関係に疲れました。わがままな人が多く、自分の思うようにいかないと逆ギレしてきて大変疲れました。

アドバイスとしては、「仕事はいくらでもあるため、今の仕事にとらわれずに転職も視野に入れても良い」と言いたいです。自分の身体と健康が一番大切なため、体調が悪くなってしまい働けなくなってしまったら本末転倒です。自分を大切にしてくださいね。

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自分のSOSに気付けるのは自分だけ! 職場の人間関係の疲れを放置すると起こるリスク

職場の人間関係に疲れている人の中には「自分の責任だから大丈夫」「寝たらどうにかなる」など、ストレスを放置してしまう人もいるでしょう。しかし、社会人にとって職場は多くの時間を過ごす場所になります。些細なストレスも放置すると、いつの間にか大きな問題になるかもしれません。

問題になってから後悔しないためにも、人間関係の疲れを放置するリスクを知って、起こり得るかもしれないトラブルを事前に回避しましょう。

ここからは、職場の人間関係の疲れが与える悪影響について解説します。

仕事の質が低下する

職場の人間関係に疲れると、仕事の質に悪影響をおよぼす可能性があります。

たとえば、職場の人間関係に疲れてしまうと、会社に行くこと自体が億劫に感じるようになりますよね。仕事にマイナスな感情を抱きはじめると、業務が雑になったり、ミスが発生しやすくなったりするでしょう。

ほかにも人間関係の疲れやストレスは睡眠不足・食欲不振につながります。生活がうまくできないと集中力が低下し、業務の生産性を低下させてしまうかもしれません。

このように人間関係の疲れを「自分だけが我慢すれば良い」と放置すると、結果的に仕事の質が低下して周囲へ迷惑がかかってしまいます。自分の範囲だけで留めておきたいのであれば、なおさら早めに対処するに越したことはありません。

仕事のミスが増えて悩んでいる人はこちらの記事も読んでみてくださいね。

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精神疾患の発症につながる

職場の人間関係に疲れると心身に影響が出ると紹介したように、ストレスは溜めすぎると病気の発症につながります。

「少し寝付きが悪い」「なんだか胃が痛い」などはじめは症状が浅くとも、放置しすぎると精神疾患に罹る可能性も。病気をすると通院の時間も必要になり、休職にいたる場合もあるでしょう。

それだけでなく、一度発病すると「また繰り返したらどうしよう……」といった不安要素が生まれてしまうことにもなるのです

状況を軽視して長期的に響く事態を避けるためにも、自分の疲れには素直に耳を傾けてあげてくださいね。

職場の人間関係の疲れを放置して悪影響が出てしまった経験を教えて!

T・I
T・I
中央大学/法学部
仕事の質や日常生活に支障が出た

上司とそりが合わずにコミュニケーションをあまり取れない状態で1年以上勤務を続けた結果、仕事のパフォーマンスが低下し、最終的には精神疾患により休職することになってしまいました。

一時期はベッドから起き上がることも難しい状態となり、食事も満足にとれず、生きている理由がわからないぐらい落ち込んでしまいました。日常生活に支障が出始めたら、一度長期的に休みをとって冷静に考える時間を作ったり、なりふり構わずに環境を変えたりすることを強くすすめます。

嫌いな上司に対してみんながどのように対処したのかは以下の記事で紹介しています。

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就活力39点以下は、選考通過に黄色信号...

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「職場の人間関係に疲れた」の原因の1つは自分かも? 疲れやすい人の特徴とは

疲れやすい人の特徴とは

職場の人間関係に疲れた原因を思い浮かべると、特定の人物や会社への不満が思い当たる人が多いのではないでしょうか。

たしかに、職場におけるストレスは周囲がきっかけとなるかもしれません。しかし、人間関係には「自分自身」も含まれます。周囲に注目する前に、自分が原因の一つとなっていないか確認することも大切です。

ここからは、職場の人間関係に疲れやすい人の特徴を挙げていきます。効果的に改善していくために、自分の性格とすり合わせながらチェックしてみてくださいね。

自分の発言を気にしすぎる人

日頃から周囲の目を気にしがちな人は、職場の人間関係に疲れを感じやすい性格といえます。たとえば「さっきの言葉は言いすぎたかもしれない」「聞かれてもない話をしすぎたかも」など、自分の発言や行動を気にしすぎなタイプが該当します。

いつもの仕事のやり取りから思い浮かぶような経験がある人は、気にしすぎない考え方や、相手の反応の捉え方を変える必要があるでしょう。

気にしすぎている自分に気付いたら、一旦気持ちを切り替える習慣を身に付けることが大切です

職場に馴染めていないのではともし不安になっているなら、以下の記事もぜひ読んでみてください。

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人から良く見られようとする人

周囲から自分をできるだけ良く見せようとする人も、人間関係の疲れを感じやすい性格と言えるでしょう。

「もともと穏やかな性格なのに職場では積極的に仕事に取り組んでいる」「失敗を見せないように常に気を張っている」といったように、自分の能力以上の頑張りをしようとして疲れてしまうケースが考えられます。

頑張るのは悪いことではありませんが、会社で気が抜けない居心地の悪さから「疲れた」と考えるようになってしまうのかもしれません。家に帰ると気が抜ける、一人きりになって気分が落ち着くような人は、自分のハードルを下げるなど職場での過ごし方を改善してみる必要があるでしょう

その場の空気を読みすぎる人

「チームの空気が悪い気がするから私が明るくしないと」「新人が先輩より先に帰ると怒られるかもしれない」。このように周囲の空気を読みすぎる人は、自分自身の思い込みが疲れの原因になっていることも。

周囲の空気を読むのは社会人にとって大切なスキルです。ただし、他人の考えや気持ちを完璧に把握することはできないため、自分と向き合う時間も大切にしなければなりません

周囲を気にしすぎているときは「考えすぎるのはやめよう」と、思考をストップする癖を身に付けましょう。

先輩に聞く社会の歩き方|職場の人間関係に疲れないための心構え

職場の人間関係に疲れないための心構え

職場の人間関係に疲れたと感じると「大事にするレベルではないけど気になっている」「このままではこれから先が不安」など、将来への不安を感じるときもあるでしょう。

早い段階で職場の人間関係の不安に気付いた人は、改善策よりも予防策を知っておくことが効果的です。ストレスをいま以上大きくしない方法として、ここからは職場の人間関係に疲れないための心構えを解説します。

また、同じ悩みを経験した先輩の心構えも知ることで、より実践的な方法が身に付きます。体験談も参考にしながら、無理せず仕事ができるようになりましょう。

人間関係のストレスを減らすために意識していることは?

K・Y
K・Y
4年制大学/文系学部
苦手な人へは感情移入しすぎないようにしてみよう

ストレスを与えてくる人間とコミュニケーションを交わす際は、感情を持たないいようにしています。

もちろん角を立てないよう最低限の感情は必要ですが、それ以上はいりません。あくまで仕事相手として必要なことだけを話すことを徹底していました。

「そのような態度が周りの雰囲気を悪くするかも」と自分を責めるかもしれませんが、ストレス要因を解決しようとしない周囲にも責任があると考えましょう。

自分だけがすり減って疲れるのであるなら、少しくらい冷たい心で接したところで誰も文句は言いません。

A・A
A・A
天理大学/国際学部
接する機会をできるだけ減らすのがおすすめ

嫌な人とは、できるだけコミュニケーションを取らなくても良いようにしています。会話しなければならないときは必要最低限のみにして、自分の感情は持ち込まないように意識しています。

また、私は仕事に対する人生の優先順位がそれほど高くありません。そんな中でストレスを抱えるのはとても嫌なので、帰ったら仕事のことは考えないようにしています。

「職場では自分の仕事がきちんとできれば良い」とだけを考えて仕事しているので、ほぼ誰とも話さずに終わることもあります。それくらい一人で仕事をしてストレスを受けないようにしていますね。

仕事での目標を明確にしておく

仕事に臨むにあたって「自分はなんのために働くのか」が明確になっていると、人間関係に疲れを感じにくくなります。

たとえば「職場は自分の成長のための経験を積む場所」と決めておくと、苦手な人がいても自分の成長に支障がなければ大きなストレス要因になりません。

「仕事はお金を稼ぐためのもの」という目標があれば、人間関係で嫌なことがあってもお金のためと切り替えて仕事を頑張れます。

さらに、目標が決まると「自分が成長できた」「給料が上がった」など成果を判断する基準ができます。成果が上がればモチベーション維持にもつながり、人間関係よりも自然と成長に注力するようになるでしょう

就活ストレスに押しつぶされていませんか?

就活では、自分の弱みと向き合ったり、ほかの学生と比較してしまったり、ストレスを感じる場面が多いです。就活のストレスを、抱え込んだままにしていませんか?

就活力診断テスト」では、あなたがストレスを感じやすい瞬間がわかります。ストレスを察知しておくと、上手に就活と向き合うことができるでしょう。

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相手が変わることを求めない

変えるなら他人ではなく自分の価値観

人間関係に疲れを感じるのは、相手と自分の考えや価値観の不一致が原因です。

しかし、会社の命令などの強制力が働かない限り、自分のために相手が進んで変わることはほとんどありません。

そのため、「自分がこんなに嫌なのに気付いてくれない」「上司の性格がいつか良くならないかな」と、周囲が自然に変わるのを求めないようにしましょう。

今の状況を変えたいのであれば、周囲に任せず自ら変わることも視野に入れてみてください。原因に向き合い、一つずつ自分ができる方法で状況を良くしていってくださいね

職場の嫌な人との正しい接し方については以下の記事で紹介しています。

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職場の嫌な人との正しい接し方とは|自分を守る対処法を経験談と紹介
職場に嫌な人や苦手な人がいることもあります。この記事では、そんな嫌な人に対してどのように付き合っていけば良いのかや、そもそも我慢すべきなのか、我慢できない場合に取ると良い対処法などについて、実際に職場で嫌な人と付き合ったことがある先輩の経験談を通して紹介していきます。
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生活が仕事に占領されないようにする

職場の人間関係に疲れを感じないためには、仕事ばかりにならない生活を送ることが大切です。

家に帰っても仕事用携帯を手に取ってしまったり、職場の人とのやり取りを帰宅後も振り返ったりするなど、プライベートに仕事を持ち込むと思考を休める暇がありません。

職場の疲れを継続しないためにも、終業後は生活が仕事に占領されない過ごし方を心掛けましょう。夜ご飯に美味しいものを用意しておく、土日は楽しい予定で埋めるなど、休む時間を楽しむ習慣を作るのが大切です。

社会人の多くは、1日の3分の1も仕事に費やしており、職場のことは仕事中に考えるだけで充分なケースがほとんどです。家に入ったら自分が楽しく過ごせる生活を送るのが、仕事とうまく付き合う秘訣と言えるでしょう。

プライベートでの楽しみを教えて!

HR team PLUS編集部

仕事を頑張るための、プライベートでの趣味や家での楽しみはありますか?

K・Y 4年制大学

新しいゲームや好きなアーティストの新曲など、未来に必ず生じる楽しみと、それを味わうためのお金の必要性を想像すると頑張れます。

A・A 天理大学

結婚して子供もいるので、家族で過ごす時間はとても楽しみです。 また、お金はかけられないのですが、推しがいるので動画を見たり曲を聞いたりして楽しんでいます。

K・U 名古屋学院大学

妻や子供と過ごすプライベートの時間は楽しくて、それをモチベーションに仕事を頑張り、早く帰ることを目標にしています。

いつでも相談できる環境を作っておく

職場の人間関係の疲れを溜めないようにするには、気持ちを外に吐き出す環境を作るよう意識しておきましょう。

友人や家族に話を聞いてもらうだけでも、嫌な気持ちが軽減できて気分転換になります。「相手の迷惑になるかも」と気を遣うときは、外部の相談窓口を使うのも一つの手段です。

厚生労働省の「まもろうよ こころ」や一般社団法人社会的包摂サポートセンターの「よりそいホットライン」などを利用してみましょう。

ほか、勤め先に産業カウンセラーがいるようであれば利用方法を確認し、いつでも相談できるようにしておくのもおすすめです。

大切なのは「いつでも自分が気にせず」相談できる相手がいることです。ストレスを感じ始めてから探すと遅いため、予防策として早めに相談先を確保しておきましょう。

疲れがたまってしまい、「会社に行きたくない……」と感じる人は以下の記事も読んでみてください。同じように悩んだ人の体験談を紹介しています。

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タイプ別|体験談付き! 人間関係に疲れる原因と解決法を解説

人間関係に疲れる原因と解決法を解説

ここまでは、仕事の疲れの原因が自分にないか、これからどのような姿勢で過ごすと楽になるのかを紹介しました。ここからは具体的な改善策を知るために、タイプ別で仕事の人間関係に疲れを感じる原因と解決方法を解説します。

経験者の「いまだからこそ言える疲れの原因」や「実践した改善方法」も参考に、自分の状況に近いものから改善方法を見つけましょう。

職場での人間関係の疲れや悩みの原因は何だった?

HR team PLUS編集部

いまだからこそわかる、職場での人間関係の疲れや悩みの原因は何だったと思いますか?

K・Y 4年制大学

コミュニケーション不足は否めなかったと思います。自分の中だけ不安になっていたところで、他人の気持ちはわかりません。 他人がどう考えてるかを想像するより、積極的なコミュニケーションで信頼を早期に築いていれば、不要な人間関係の疲れもなかったかなと思います。

A・A 天理大学

そもそも自分に合わない人もいましたし、会社の雰囲気になじめず、自分からコミュニケーションを取ることができなかったというのは原因の一つだと思います。

K・U 名古屋学院大学

会社の社風が合っていませんでした。その会社には「お客様は神様」という精神がいまだに濃く残っており、お客様のわがままにしっかり対応するというのが自分にはできずにストレスでした。

人間関係に不安なときどのように改善した?

K・Y
K・Y
4年制大学/文系学部
まずは苦手な上司以外の上司と関係性を構築しよう

私は、どうしても相性の合わない上司が1人だけいました。しかし、ほかの上司と話を重ねる中で信頼関係を築けたことが、日々その相性の悪い上司と業務をこなさなければならない環境でも耐えられた要因でした。

その意味で、なんとかして自分を理解してくれる上司や仲間を一人でも見つけることが、対症法として有効ではないかと思います。

周囲からアドバイスをもらい自分だけじゃないと感じよう
ほかに私自身が実践した方法としては、淡泊に接することを決意したことです。最低限の感情で、角が立たないような相槌を心掛けるようにした結果、次第にその上司のことがあまり気にならなくなりました。

また、自分が苦手だと思う人は、実は周囲の人も同じように苦手に感じていることが多いと気付きました。陰口を言い合うことはおすすめできませんが、「苦手意識を持っているのは自分だけじゃない」と思えるだけで、心が少し軽くなることもあります。

もしも理解してくれる上司がいるなら、その苦手な人について話を聞いてみましょう。違う視点からアドバイスをもらえたり、その人の別の一面を知ることで、自分の気持ちが少し楽になるかもしれません。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
気分によって態度を変える先輩の対応がストレスに

新卒で入った会社に、好き嫌いが激しく気分によって態度が大きく変わる先輩がいて、とても苦手に感じていました。最初は仲良くなろうとその人に合わせた話題を振ったり、お菓子を渡してみたりと努力してみたのですが、うまくいきませんでした。

また、なぜか社員間でお昼休憩の時間が分かれており、その先輩と一緒に過ごさなければならない時間もあって、毎日がとてもつらかったです。

ほかの先輩に相談して振り切れた
あるとき、キャリア組の先輩が悩みを聞いてくれたことをきっかけに「どうしてこんなことで悩まなくてはいけないんだろう」と感じるように。そして、業務外では無理に話しかけないこと、お昼休憩も無理に一緒に取らないことなど、自分の中で割り切った対応をすることを決意しました。

その結果、苦手な先輩からは「なんで急に?」とネガティブに受け止められていたかもしれませんが、変に気持ちを揺さぶられる機会が減り、かなり平和に時間を過ごせるようになりました。

今当時を振り返ると、無理に関係を築こうとするよりも、自分の心を守るために距離を取ることも一つの方法だと思います。

上司や先輩と合わないと感じたとき、みんながとった行動を知りたい人は以下の記事もチェックしてみましょう。

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この記事では上司と合わない状況の改善方法を紹介します。合わない上司は状況やタイプにより対処法が異なるので、原因解明をして的確なアプローチで解決しましょう。今の状況を変えるための動き方に悩む人はぜひ参考にしてみてください。
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タイプ①仕事以外の会話ができる人がいない|いつもと少し違う行動に出てみよう

「職場で仕事以外の会話がなくてつらい」
「気を遣わずに話せる同僚がほしい」

このような悩みを持つ人の原因は「個人的な要素」と「環境的な要素」の2つに分かれます。

まず個人的な要素とは、その人のコミュニケーションの取り方、人見知りなど性格面のことを指します。

この場合は、自分の会話力を上げるために前もって話題を考えておいたり、周囲の会話上手な人の真似をしてみたりすると良いでしょう。「まずは朝の挨拶から話しかけてみよう」と、話しかけやすいタイミングから会話を増やしていくのもおすすめです。

環境的な要素とは、上下関係が厳しい社風や雑談しづらい職場など、周囲に関連する原因を意味します。

もしコミュニケーションが取りにくい職場なら、ランチや飲み会など、コミュニティの場を広げて会社の外で話ができる環境を作り出してみるのも一つの手段です。勇気を出して周りの人を誘ってみて、相手を知る機会を作っていくと会話のきっかけも増えるでしょう

このように仕事以外の会話ができる人がいないケースは、原因をより細かく分析して解決するのがポイントです。なぜいまの状況になっているのか、根本的な理由を冷静に判断してくださいね。

タイプ②特定の人との関係性が悪い|人間関係のハードルを下げよう

「職場に苦手なタイプの人がいる」
「特定の人とどうしてもうまくやり取りができない」

職場の人間関係の中でも、特定の人物に限定した悩みを持つ場合、その人への考え方を変えることで対処できるケースがあります。

特定の人との人間関係に疲れるのは「良好な関係を築かなくてはいけない」と、自分の中で目標を決めているのが原因です。そこで、「無理に仲良くしなくても良い」と、関係性の目標を下げると気持ちが楽になるでしょう。

職場は仕事をする場所であるため、業務が問題なく遂行できて成果が出れば、同僚や上司と無理に良好な関係を築く必要はありません。

関係が良いに越したことはありませんが、努力したうえでどうしてもうまくいかないのであれば、意思疎通できる、仕事に支障がないレベルの関係構築を目指しましょう

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タイプ③周囲に合わせるばかりで気疲れする|「割り切り思考」を身に付けよう

「同僚に合わせすぎて素の自分が出せない」
「職場のキャラ設定がプライベートと違いすぎて疲れる」

周囲に合わせすぎて人間関係に疲れている人は、自分を良く見せよう、周りに嫌われないようにしようという思考が根本的な原因です。自分が無理をしない過ごし方をするには、職場の人間関係に対して「割り切り思考」を身に付けるようにしましょう。

周囲に合わせないで済む「割り切り思考」とは

  • 周囲に良く見られたい
    ➡見られても自分が成長するわけではない
  • 同意しないと嫌われるかも
    ➡職場に友達を作りにきているのではない
  • 上司のやり方に合わせないと怒られるかも
    ➡結果が出せていれば問題ない

このように、いつも周囲に合わせてしまう自分の思考に対して、割り切った考えを結びつけていくことが大切です。はじめはうまく切り替えられないかもしれませんが、何度か繰り返しているうちに、自分の中で自然とできるようになっていきます

ただし、割り切り思考は自己中心的にならないように注意が必要です。

「上司が自分のやり方ばかりを強要してくるから、結果重視で自分のやり方もやってみよう」ではなく「上司が嫌いだから自分のやり方で進めよう」と考えてしまうと、割り切りではなく自分勝手な思考になっていると言えます。

割り切り思考は職場の人間関係に疲れたときの対処法であるため、周囲の否定に使わないように注意しながら取り入れるようにしましょう。

以下の記事では仕事が疲れたと感じる20代の悩みについて体験談を交えて解決策を紹介しています。

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タイプ④上司や周囲のパワハラや嫌がらせ|周囲の力を借りて解決しよう

「高圧的な上司がいて職場にいくのがつらい」
「同僚から嫌がらせを受けていて疲れた」

相手からの一方的な態度や接し方で人間関係に疲れを感じている場合、原因は自分ではなく周囲にあります。しかし、記事の前半で「相手の考えや価値観は自分で変えにくい」と紹介したように、周囲の環境を自分一人で改善するのは難しいでしょう。

上司のパワハラ、同僚の嫌がらせなどに悩んだときは、迷わずそのほかの周囲へ相談することが大切です。友人や先輩に話すよりも、上司の上司、人事部、パワハラ相談窓口など、問題に組織単位で対応してくれる人に悩みを打ち明けることをおすすめします

「周囲にバレたらひどくなるかも」と不安になるかもしれませんが、ハラスメントやいじめは会社で慎重に取り扱う場合がほとんどです。状況が悪化する可能性は低いので、自分一人で抱えず周りの力を借りてくださいね。

仕事があまりにもつらいと感じる場合は以下の記事もあわせて読んで、同じような経験をした人がとった行動を確認してみましょう。

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人間関係に疲れた=在宅勤務で解決は危険? リモート勤務に潜む問題も知っておこう

職場の人間関係に疲れたとき、解決策としてリモート勤務を検討する人も多いのではないでしょうか。対人のやり取りが少なくなるため、ストレスの軽減を目指す方法として誰もが考える選択肢です。

ところが、悩み解決の期待値が高いリモート勤務には、意外なストレス要因が潜んでいるケースが存在します。

リモート勤務で発生しうる人間関係の悩み例

  • 相手の仕草や空気感から意図が読み取れず気疲れする
  • 職場の人と疎遠になり、出社したときにさらに疎外感を感じる
  • 対面のやり取りが少なくなって、よりコミュニケーションが苦手になる

これらの点から、人間関係の疲れは対面の機会を減らせば解決するものではないことがわかります。「職場の人間関係への対処=在宅勤務」と直結させる前に、自分の性格や適性も考慮して検討しましょう。

自分がリモート勤務に向いてるかどうかは、リアルな体験談を通すとイメージしやすくなります。実際に在宅で働く人達のエピソードを聞いてみたので、話に耳を傾けたうえで転職や会社への申請を考えてくださいね。

在宅勤務にまつわる人間関係に困ったエピソードは?

HR team PLUS編集部

在宅勤務にまつわる人間関係に困ったエピソードを教えてください。

T・I 中央大学

自分が出社、相手が在宅で業務端末を持っていない際、電話や対面での確認ができないため、急ぎの用件でもすぐに確認できずにもどかしさを感じるときがありました。

M・O 奈良先端科学技術大学院大学

上司があまり積極的にコミュニケーションを取ってくれなくなったことです。知識に関する質問をしても「AI(人工知能)という便利なツールがあるから、それに質問すれば良い」と言われることがありました。 また、普段出社していないため、気軽に質問することが難しくなり、質問が後回しにされることも増えました。さらに、在宅勤務の影響で、オンラインツールのURLを送る手間や、電話に出てもらうタイミングを見計らう必要があり、余計な手間が増えてしまっていたと思います。

K・U 名古屋学院大学

勤め先はリモートワークが多かったのですが、事務所に出社をすると、リモートワークが苦手で毎日事務所に出社をしている上司が嫌味を言ってくることがありました。

何をしても疲れる…… 職場の人間関係がどうしても解決できないときに取るべき方法

ここまでは、職場の人間関係の疲れを改善する方法について解説しました。もし改善しても上手くいかなかったときのために、ここからは「どうしても解決できない」場合の対処法を紹介します。

何をしても疲れがとれずどうすれば良いか頭を抱えている人は、今の職場に留まる以外の選択肢を作る方法としてぜひ参考にしてください。

職場から離れたことでどのように状況が改善された?

T・I
T・I
中央大学/法学部
ストレスで休職し復帰後に転職した

上司とそりが合わずに1年間勤務を続けたことで、日常生活に支障がでるほど精神を病んでしまい、休職したことがあります。すでにメンタルは回復しその後は一時的に復職しましたが、復職面談に希望条件を伝えて別の部署に異動し、勤務形態も在宅メインにしてもらうなど融通を効かせてもらいました。

しかし、その後も問題の上司と会社内で顔を合わせる機会があったため、完全にストレスを断ち切ることはできませんでした。結果として、1年後に退職を決意し、友人が経営する会社で幹部として働くことになりました。

現在は自分のやりたいことを自由に、ストレスなく取り組める環境で働いています。従業員は私を含めて気の置けない友人だけなので、人間関係に悩むこともなく、毎日楽しく仕事に向き合えています。

K・U
K・U
名古屋学院大学/経済学部
新しい上司が合わず異動届けを出した

当時、自分は自動車ディーラーの営業職をしており、新しく赴任してきた支店長と価値観が合わず、自分の業務をすべて監視されるような状況になってしまいました。

その結果、精神的に大変つらくなり、人事部の調査アンケートに「異動したい」という希望を記入して提出しました。

そこから異動が決まり、意地悪な上司がいない営業所へ移ることができました。新しい環境では精神的なストレスから解放され、心身ともに落ち着いて仕事に臨めています。

会社と相談する

職場の人間関係の疲れが強く、自分で改善してもどうにもならない場合は、上司や人事へ相談してみるのも一つの手段です。

周囲は自分が悩んでいるのを知らないため、相談して初めて人間関係に悩みを抱えていることが伝わります。周りに話すことで自分への接し方や声掛けなど、周囲からの配慮を得られるかもしれません。

ほか、会社へ相談すると人事異動を検討してもらえる可能性もあります。疲れを感じる原因の相手が部署やチーム内にいれば、環境を変えると改善の見込みも生まれるでしょう。

法律上、会社は従業員に対して安全と健康を配慮する義務があります。職場の人間関係に疲れを感じたときは「迷惑をかけるかも」「相手にしてもらえないかも」と心配せずに、堂々と会社を頼って問題ありません

自分で解決できないときは、誰かに頼る必要性も忘れないようにしてくださいね。

休職申請する

職場の人間関係の疲れが消えないときは、休職という形で会社から一旦離れる方法も検討しましょう。

ストレスを感じる環境に居続けると、視野が狭くなり余裕もなくなります。自分がどうしたいか整理するには、休みを取るのも堅実な判断と言えるでしょう。

もし休職に抵抗を感じるのであれば、目標や目的を明確にすると罪悪感も少なくなります。「何のために」「いつまでに」という仮の計画を自分の中で立ててから行動してみてください。

休職申請には時間がかかる場合もあるため、疲れが改善できないと感じ始めたタイミングで、早めに動くようにしましょう。会社によって異なる場合もありますが、休職するときは総務に相談すると資料や手続きの説明を受けられます。一人で調べようとせず、周りを頼るようにしてくださいね。

医療機関を受診する

どんな対処法を試してみても疲れが取れない人は、精神的な疾患を患っているかもしれません。特に不眠や食欲不振・胃痛やめまいなど身体的に影響が出ている場合は、医療機関を受診しましょう。

また、医療機関を受診すると診断書を出してもらえるので、うつや適応障害などであれば傷病による休職を取得できます。専門家からのアドバイスや予防方法なども聞けるため、今後の動き方を考えるためにも診断を受けておいて損はないでしょう

現在は、電話やインターネットで気軽に診断を受けられるサービスもあります。受診して何もなければ安心で終わるので、重く考えすぎずに一度足を運んでみてくださいね。

退職や転職を検討する

改善しても疲れが取れない場合は、職場自体がどうしても自分に合っていない可能性も考えられます。現状で試せる方法をとっても状況が変わらないなら、退職や転職で職場を変える選択肢も検討しましょう。

ただし「なぜかわからないけど職場が居づらいから転職しよう」と考えなしに転職すると、また同じ悩みを繰り返すかもしれません。

せっかく時間や労力を使うのであれば、同じ状況にならないよう、悩みの原因を反映させて転職先を選びましょう。

疲れた原因ごとの転職先の検討ポイント

  • 上司のパワハラ
    ➡会社の社風、面接官の雰囲気、社内のコミュニケーションの取り方
  • 仕事以外の会話ができない
    ➡社員同士の関係性、休憩の取り方、仕事の姿勢
  • 周囲を気遣いすぎる
    ➡在宅勤務の導入、メンタルケアの体制、評価制度

職場の人間関係に疲れて退職や転職を考え始めると、すぐにでも動き出したくなります。しかし、衝動的な行動は準備不足による後悔を招くため、冷静になることが大切です

退職の場合は会社への申告期限や手続きに必要な書類、転職は準備物やスケジュールについて念入りに確認し、予定を立てたうえで行動してくださいね。

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職場の人間関係に疲れて明日がつらい人へ|同じ悩みを持った経験者からのアドバイス

職場の人間関係に疲れるとマイナス思考になりやすく、自分を責めたり疎外感を感じたりするようになります。マイナスな気持ちが膨らみすぎると思考が停止し、改善したくても何から手を付ければいいか考えられなくなってしまう人もいるでしょう。

人間関係で感じる疲れは自分にしかわからないつらさがたくさんあり、しんどくて明日を迎えるのも嫌になってしまいますよね。しかし、今の悩みを解決するには自分が何かしらの行動をしなくてはいけません。

嫌な状況から一刻も早く脱出するためにも、少しずつでいいので動きを止めずに改善のために進んでください。

これから動き出す気力をおぎなうためにも、最後は悩みを乗り越えた経験者の声を聞いてみましょう。体験談から力を借りて、まずは一歩踏み出してくださいね。

K・Y
K・Y
4年制大学/文系学部
たくさんじゃなくてやることを一つだけ考えよう

疲れていると、頭の中がごちゃごちゃになったり、何も考えたくなくなったりする気持ちは非常に共感します。

そんなときにまずやるべきことは、「次にやることを一つだけ決める」ことだと思っています。人間関係を解決するのか、転職活動を始めるのか、それらを進めるために自分が何をしなければならないのか、すべてを一気に考えようとするから、かえって何もできなくなるのだと自分の実体験から感じています。まずは選択肢を書き出してみて、それぞれを選んだ場合の道筋をざっくりと作ってみてください。

そして、それを見比べた時に「やりたい」「楽しそう」「なんとなくこっちがいい」と直感的に感じるものを選んでみましょう。悩みを細かく噛み砕き、道筋を作り、一歩目のハードルを下げてあげることで、「実は思っているほど難しい判断を迫られているわけではない」と気付くのかもしれませんよ。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
今のつらい気持ちをまず誰かに聞いてもらおう

人間関係の疲れやつらさが大きすぎると、何をすべきかわからず、何も考えられなくなることがありますよね。私も「どうしたらいいんだろう」と呆然としてしまった経験があります。頭では「割り切ってしまえ」「気にせず放っておけ」と正しいであろう方法がわかっていても、「相手が嫌な思いをするのでは」「どう思われるんだろう」といった不安が付き纏い、身動きが取れなくなってしまっていました。

私の場合は、状況をよく知ってくれている職場の先輩に話を聞いてもらうことで楽になりました。意外と周りの人は様子を気にしてくれていて、相談が支離滅裂でも、感情が抑えられず泣いてしまっても、気にせず穏やかに話を聞いてくれました。職場の人が難しければ、友人や家族、プロのカウンセラーの方でも良いと思います。

まず自分の気持ちや状況を言葉にするだけでも、整理ができたり客観的に状況を見ることができるようになると思います。少し勇気がいるかもしれませんが、ぜひまずは誰かに話を聞いてもらってください。気持ちを知ってくれる人が一人いるだけでも、心が楽になりますよ。

職場の人間関係に疲れたら何よりも「自分がどうしたいか」を大事にしよう

職場の人間関係に疲れたときの対処法について解説しました。

対人でのかかわりが多い職場という環境では、さまざまなタイミングでストレスを感じます。そんな人間関係の悩みには「疲れた」の原因を明確にし、そのうえで対処に臨むことが解決への近道になるでしょう。

周囲の視線を気にしてしまうときもありますが、いま感じている疲れを解決するには「自分がどうしたいか」を優先するのが大切です。会社や医療機関に頼ることも検討しながら、自分の気持ちを大事にした解決方法を考えていきましょう。

安藤 奏
安藤 奏

NPO法人ブランディングポート代表理事

人間関係に疲れたらこの3つを意識してみよう

自分の「反応」を変えてみよう
人間は事象や言動を受けたときに、さまざまな反応が現れます。たとえば、上司に理不尽に叱られたときに、「なんでこの人はこんなに怒るんだろう」「八つ当たりされてムカつく!」といった心の声、これが「反応」です。これらの反応が疲れる一つの要因になります。

相手の事象や言動を変えることはできませんが、自分の反応は変えることができます。やり方としては、文頭に「ふーん」「へぇー」と心の中で言ってみてください。「ふーん。この人はよく怒る人だな」「へぇー。次回からは八つ当たりされないように気を付けよう」といった形です。ネガティブな反応をしないようになると、相手のことが客観的に見えてきて、疲れない人間関係への気付きにもつながりますよ。

「過去や未来」を考えないようにしよう
過去のことも未来のことも、考えても仕方がないことです。「なんであんなことを言っちゃったんだろう」(過去)「嫌われたらどうしよう……」(未来)といくら考えても、過去は変えられないし、未来は不確定要素も多いです。むしろ、そればかりにとらわれてしまうと「今」の人間関係がおろそかになって、周りの人との関係がもっと悪化してしまうかもしれません。

過去や未来のことを考えていることに気付いたら、「今できることは何か?」と自問してみましょう。ひどいことを言ってしまったならフォローをする、嫌われたくないなら相手のことをもっと知るために話しかけるなど、「今」できることはもっとあるはずです。

「自分だけ」で完結させないようにしよう
疲れやすい人の特徴として、責任感が強い傾向にあります。責任感が強い人は自分一人で物事を完結しようと動いてしまい、負のサイクルに陥りがちです。

周りに話を聞いてもらったり、頼ってみたりと、自分の弱さも開示することをしてみましょう。キーワードは「実は……」という言葉です。「実は困っているんです」「実はこれがわからなくて」など、冒頭に「実は」を付けることで自己開示に近づく言葉が出てきます。

ちなみに、「実はあの人が嫌いだ!」のようなネガティブな本音もストレスの発散にはなるので、やること自体は問題ないですが、話す相手によっては、その情報がほかに広がって、さらに自分が疲れる事態になることが考えられます。信頼できる人を選んで話すようにしてくださいね。

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編集責任者 伊東 美奈

HR team PLUSを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる