一次面接の逆質問は企業視点も交えて準備しよう
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる逆質問は、学生が自由に発言できる貴重な機会です。しかし、いざ逆質問を求められると、何を聞けば良いのか内容に迷う人は少なくありません。
一次面接の逆質問は、選考の性質を理解し、企業が求めているポイントを意識した内容を考えることが重要です。とりあえず質問をするのではなく、応募企業への興味や自分の強みが伝わる質問を準備しましょう。
この記事では、一次面接の逆質問をどのように考えるべきか、企業視点を交えながら詳しく解説します。選考経験者のアドバイスや実際に使える逆質問例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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逆質問はただ質問するだけではなくアピールもできるようにしよう

逆質問を効果的におこなうには、そのやり取りで求められている意図を汲み取ることが大切です。一次面接を好印象で終えるためには、まず「企業が逆質問を求める意図」の理解から始めましょう。
一見、逆質問は「学生が気になることを確認するための時間」と思われがちです。しかし、選考はあくまで「学生を見極めるためのプロセス」であるため、逆質問の内容も評価の対象となります。
もちろん、学生の疑問に答えたいという企業側の意図もあるため、本当に気になっている内容を質問するのは問題ありません。ただし、選考という場である以上、そこでのやり取りが評価に直結するという認識を持つようにしておきましょう。
一次面接の逆質問をするときに意識していたポイントは?

一番大切なことは、「これまでの会社説明会で説明された内容や、パンフレットやHPに載っているようなことを質問しない点」だと思います。
それ以外の質問であれば、常識的に考えて失礼にあたらない限り、自分自身の疑問を解消する場として活用して良いのではないでしょうか。そのような「御社についてもっと知りたい」という姿勢は、面接官に好印象を残すはずです。
アピールとして活用するなら将来性を意識しよう
もし自分をアピールする場として逆質問を利用するのであれば、将来を見据えた質問をするのが効果的だと思います。
たとえば「御社に入社することができたら、○○の仕事にかかわりたいと考えていますが、そのポジションに就くためには具体的にどのようにキャリアアップをしていけば良いでしょうか」といったような質問です。
このような質問は、その会社に対する興味や事前にしっかりと調べてきた姿勢をアピールできますし、会社で働きたいという強い思いを伝えることにもつながると思います。
逆質問を考える前に一次面接の3つの特徴を押さえよう
一次面接の特徴
- 一次面接は二次面接へ「選別」するためのフロー
- 「企業への適性」よりも「学生の本質」に注目されやすい
- 面接官は社員に近い立場の人間が担当する
逆質問の内容に頭を悩ませるときは、まずは一次面接の位置づけについて理解することから始めましょう。就活における選考プロセスにはそれぞれ特有の性質があり、企業によって細かな違いはあるものの、大枠は共通しています。
判断したいもの | 目的 | 基準 | 担当者 | |
---|---|---|---|---|
一次面接 | 将来性 | 「二次に進める」 学生の選別 |
・学生の素質や能力 ・自社への興味関心 |
・人事の採用担当者 ・現場担当者 |
二次面接 | 具体性 | 「自社へ入社する」学生の選別 | ・自社への適性 ・職種への適性 |
・現場担当者(管理職) |
最終面接 | 確実性 | 自社へ入社する 学生の「決定」 |
・学生の 入社意思 ・価値観や働き方のすり合わせ ・二次面接までの評価の再確認 |
・企業の 代表者 ・部署の 責任者 |
ほかの選考と比較した一次面接について理解し、ゴールを設定したうえで逆質問を考えていけるように、ここからは一次面接の性質について解説します。
一次面接の通過率が気になる人は以下の記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
①一次面接は二次面接へ「選別」するためのフロー
一次面接の目的は「二次面接へ進む学生を選別すること」です。この段階では、学生一人ひとりの深い内面や将来性を掘り下げるよりも、応募者として最低限の基準をクリアしているかを確認する場としての役割が大きくなります。
具体的には、挨拶がしっかりできているか、質問に対する受け答えが的確かに加え、身だしなみや言葉遣いに問題がないかといった部分が評価の対象として挙げられます。
逆質問の内容に反映するのは難しいかもしれませんが、質問への言葉選びや、これまでの面接のやり取りを踏まえた質問をすることで、相手の話をしっかり聞いている姿勢や柔軟な対応力を示すことができるでしょう。
一次面接通過の基礎的な知識を固めたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
②「企業への適性」よりも「学生の本質」に注目されやすい
二次面接への選別である一次面接は、学生の将来性を知りたい企業の意図があります。そのため、一次面接時点では「企業への適性」よりも「学生の本質」の方が優先的に評価される傾向にあるでしょう。
ここでいう「本質」とは、学生が持つスキルや性格に加え、企業への関心や仕事への熱意といった要素を指します。たとえば、一次面接では「なぜこの企業を選んだのか」などの基本的な質問が多く投げかけられますが、これらは学生の考え方や行動の根底にある「本質」を判断するためのものです。
逆質問を通じて自分の本質を効果的に伝えるには、質問内容を工夫することが重要です。「私は御社のどのような部署で活躍できますか」のように入社後を想定した質問よりも、「御社で活躍するためにはどのようなスキルが必要ですか」といった成長意欲をアピールできる質問の方が、一次面接には適しています。
③面接官は社員に近い立場の人間が担当する
一次面接の面接官は、多くの場合、人事の採用担当者や現場の社員が務めます。
これは一次面接があくまで「基礎的な情報を見極める段階」であるため、最終的な意思決定をおこなう役職者ではなく、現場に近い立場の人間が評価する役割を担っているからです。
そのため、逆質問では「現場の視点を意識した質問」や「人事担当者への共感を示す質問」を投げかけると好印象を残しやすいでしょう。
選考を乗り切るには、一次面接の面接官がどのような立場の人であるかを理解し、それに合わせた逆質問を準備することが重要です。誰に当てた質問なのかを意識し、より効果的なアピールを目指しましょう。

一次面接の面接官はどのような立場の人が担当していましたか?

現場社員か人事担当が多かった印象です。大手になればなるほど人事が担当することが多かったと思います。

ほとんどの一次面接は人事が対応してくれました。人事のいない中小企業だと、事務の人に対応されました。

人事部の若手が多かったです。大手企業を基本受けていたので、役職の低い人が多かった印象です。
一次面接の逆質問例75選を紹介
一次面接の逆質問例75選
ここからはさっそく、具体的な逆質問例を紹介します。例文を参考にして、自分がどんなことを聞きたいのか、逆質問を通してどんなことをアピールしたいかを考えていきましょう。
①入社意欲が伝わる逆質問
入社意欲が伝わる逆質問15選
- 御社の〇〇というプロジェクトに関心があります。この分野でさらに成果を上げるために、社員の皆さんが特に意識されていることを教えていただけますか
- 現在、御社が注力されている〇〇分野において、新入社員が最初に取り組むべき課題や役割について教えていただけますか
- 御社では、これからの業界の変化に対応するためにどのような新しい取り組みや挑戦を計画されていますか
- HPで御社の成長戦略やビジョンを拝見しました。新入社員としてその実現に向けてどのような貢献が期待されるのか教えていただけますか
- 御社で成果を上げるために、特に重視されるスキルや考え方があれば教えていただきたいです
- 御社でのキャリアパスについてお伺いしたいのですが、新入社員が成長していく中でどのようなステップを経験することが多いのでしょうか
- 御社ではチームワークを重視されていると伺いましたが、新卒がチームで成果を出すために必要な姿勢や行動は何でしょうか
- 御社の〇〇という取り組みについて、自分の経験を活かせると考えております。この分野でさらに成長するためのアドバイスをいただけますか
- 御社の〇〇事業に関連して、今後さらに注力すべき課題や挑戦があるとすれば、それは何でしょうか
- 御社で働く中で、社員の方々が特にやりがいを感じる瞬間や場面についてお伺いできますか
- 新入社員が早期に成果を出すために、〇〇さん(面接官)が考える特に意識すべきポイントがあれば教えていただけますか
- 御社の〇〇という特徴が魅力的だと感じています。この強みをさらに伸ばすために、社員の皆さんが工夫されていることがあれば教えてください
- 御社の理念を拝見し、非常に共感しております。この理念を体現するために、社員の方々が特に意識していることを教えていただけますか
- 御社の新卒に共通する特徴や傾向があれば教えていただけますか
- 御社の〇〇な社風が市場での成功にどのように寄与しているのか、具体的なエピソードや文化について詳しく教えていただけますか
大切なのは、単に「興味があります」と述べるだけでなく、「どのような取り組みがおこなわれているのか」といった具体的な内容を入れ込み、企業の活動に真剣に向き合っている姿勢をアピールすることです。
また、自分がその取り組みにどう貢献できるかを考えて質問に入れ込むと、入社後の意欲が強く伝わるでしょう。このように、入社意欲をアピールする逆質問では、企業と自分の将来像をすり合わせる機会として活用するのが重要です。
②企業研究の深さが伝わる逆質問
企業研究の深さが伝わる逆質問15選
- 御社の中長期的な経営戦略についてお伺いしたいのですが、特に〇〇市場での最近の戦略変更や強化ポイントについて詳しく教えていただけますか
- 御社は〇〇分野でのイノベーションが注目されていますが、現在特に力を入れているプロジェクトや技術があれば教えてください
- 御社は〇〇市場での競争優位性を築いていると理解していますが、今後さらに注目している市場や分野があれば教えていただけますか
- 御社が特に力を入れている〇〇分野での具体的な成果や、直面している課題について詳しくお聞かせください
- これまで御社が直面した最大の課題として〇〇があると伺いましたが、その克服方法や成功事例について詳しく教えていただけますか
- 説明会ではデジタル化への取り組みとして、御社が〇〇技術を活用していると伺いましたが、具体的なビジネスモデルの構築について詳しく知りたいです
- 御社の意思決定プロセスにおいて、〇〇のような迅速な対応が可能であると伺いましたが、実例を教えていただけますか
- 御社の商品やサービスで大切にしている〇〇という価値観が、どのように顧客満足度に結びついているのか、具体的な事例をお聞かせください
- 人材育成において、御社が特に重視している〇〇スキルについて、その育成方法や具体的なプログラムがあれば教えてください
- 御社の新規事業への投資方針として、〇〇基準で投資先を選定していると伺いましたが、具体的な事例や方針の詳細をお聞かせください
- 海外展開において、御社が〇〇市場での競争戦略をどのように立てているのか、また今後の計画について詳しく教えていただけますか
- 御社が目指す社会への貢献として、〇〇なCSR活動があるとHPに掲載されていましたが、その具体的な取り組みや社会的インパクトについて教えてください
- 社内のDX推進状況について、特に〇〇分野での業務効率化や新規事業開発にどのように貢献しているのか、具体的な事例をお聞かせください
- OB・OG訪問では〇〇様より、リスク管理体制として御社が〇〇市場環境に対応するために強化している点があると伺いました。可能であればその具体策について詳しく教えてください
- SDGsへの取り組みについて、御社が〇〇目標を達成するための具体的なロードマップや活動についてお聞かせいただけますか
企業研究の深さを伝える逆質問は、事前準備の丁寧さや応募企業への関心の高さを示す有効な手段です。
面接官に響く質問をするためには、公式HPやニュース記事、業界誌などを活用し、応募企業が直面している課題や注力分野を把握しておく必要があります。
企業研究で得た情報を整理することでより逆質問が思い浮かびやすくなります。以下の記事では企業研究ノートを作る方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
③自分の素質が伝わる逆質問
自分の素質が伝わる逆質問15選
- 学生時代の〇〇な経験を、御社の〇〇業務に活かしたいと考えているのですが、具体的なプロジェクトや業務内容があれば教えてください
- 私の語学力を活かせる具体的なプロジェクトや業務があれば教えていただきたいです。特に国際的な取引や多言語対応の業務についてお聞かせください
- 趣味でプログラミングをしていますが、御社でこのスキルを活用できる具体的な場面やプロジェクトがあれば教えてください
- ゼミ活動で培ったリーダーシップを、御社でどのような形で発揮できるでしょうか。具体的なチームやプロジェクトがあれば教えてください
- 御社の資格取得支援制度について詳しく教えてください。どのような資格が推奨されており、どのようなサポートが受けられるのでしょうか
- これから〇〇職として活躍するにあたり、御社の制度で専門知識を深めるための具体的な機会や研修があれば教えてください
- 新卒が企画提案にかかわれる機会はどの程度あるのでしょうか。具体的なプロジェクトや事例があれば教えてください
- 実力次第であることは承知しておりますが、若手でも責任のある仕事を任せていただける機会について具体的にお聞かせください
- 御社では社外との折衝機会がどの程度ありますか。具体的な業務や頻度について教えてください
- 御社でのチーム作業と個人作業の割合はどのようになっていますか。それぞれどのような業務があるのか詳しく知りたいです
- 御社では新しいことにチャレンジできる環境が整っていると伺いましたが、具体的にどのような制度や文化があるのか教えてください
- 御社の社内提案制度について詳しく教えてください。どのような提案が評価され、実現に至るのでしょうか
- 専門性を高められる研修制度について詳しくお聞かせください。特にどのようなスキルや知識に重点を置いているのか知りたいです
- 御社のイノベーション促進のための具体的な取り組みや環境について教えてください。どのように新しいアイデアを提案しやすい環境を作っているのか興味があります
- 御社のキャリアパス制度について教えてください。特に、キャリアアップのためにどのようなサポートがあるのか詳しく知りたいです
自身の素質をアピールする逆質問は、面接官に「自分を採用することで得られるメリット」を具体的にイメージさせる効果があります。
質問内容は単に過去の経験を語るだけではなく、強みを応募企業の業務やプロジェクトにどう活かせるのかを考えたうえで質問を組み立てると効果的です。
④企業への興味関心を示す逆質問
企業への興味関心を示す逆質問15選
- 御社の商品やサービスの中で、特に成長が期待される分野は何でしょうか
- 御社が目指す「理想の企業像」についてお聞かせください
- 業界内での御社の立ち位置や独自性についてどうお考えですか
- 最近のニュースで御社の〇〇という取り組みを拝見しましたが、その背景について詳しくお聞かせいただけますか
- 御社の企業文化で特に大切にされている価値観は何でしょうか
- 今後5年間で御社が特に力を入れていきたい分野について教えてください
- 御社の商品・サービスのターゲット層や市場戦略について教えていただけますか
- 御社が考える「理想の顧客体験」とはどのようなものでしょうか
- 競合他社と比較して、御社ならではの特徴的な取り組みはありますか
- 御社の社会貢献活動や地域とのかかわりについて教えていただけますか
- 技術革新やマーケットの変化に対して、御社ではどのような対応をされていますか
- 御社では、商品・サービスに対するお客様からのフィードバックをどのように活かしていますか
- 業界内での御社の評価や認知度向上に向けた取り組みについて教えてください
- 〇〇さん(面接官)が御社の企業理念に最も共感される点は何でしょうか
- 今後の市場環境の変化に対して、御社ではどのような準備をされていますか
企業への興味や関心を示す逆質問は、学生が応募企業に対し、強い入社意欲を持っていることを伝えられます。
応募企業の製品やサービスに対して特に強い思いがある人は、企業への興味関心を示す方向性で逆質問を組み立てるとスムーズです。企業研究で理解を深めつつ、自分の意欲を伝えましょう。
⑤社会人能力をアピールする逆質問
社会人能力をアピールする逆質問15選
- 問題解決力をさらに高めるための具体的な機会や取り組みはありますか
- 御社では、どのような場面でチームワークが重視されますか
- 業務における時間管理の重要性について、どのように社員へ意識付けをされていますか
- 社員のコミュニケーション能力を向上させるために、どのような支援や研修がありますか
- 論理的思考力を活かして取り組める業務やプロジェクトには、どのようなものがありますか
- 創造性を発揮できるような業務や企画の機会は多いでしょうか
- ストレス管理に関して、社員をサポートする体制や制度はどのようなものがありますか
- 社員の目標設定やその評価について、どのような仕組みが整っていますか
- 自己啓発を支援するための制度や取り組みには、どのようなものがありますか
- 御社ではメンター制度を導入されていますか。もしある場合、その具体的な内容を教えていただけますか
- 社内で自分のアイデアや成果を発表する機会はどの程度設けられていますか
- 部門を超えたプロジェクトに参加できる機会はありますか。また、どのような形でおこなわれていますか
- 顧客対応スキルを育成するために、どのような研修やサポートがおこなわれていますか
- データ分析力を活かせる業務やプロジェクトには、どのようなものがありますか
- 業務において文書作成能力が特に求められる場面について教えていただけますか
社会人としての能力をアピールする逆質問は、学生の将来性を伝えるのに効果的です。それだけでなく、ほかの学生との差別化を図ることもできるため、競争率が高い選考では積極的に取り入れるべきテーマと言えるでしょう。
質問をするときは、深掘り質問を想定して内容を組み立てるのがポイントです。選考中、ほかの質疑応答で伝えきれなかった自分の魅力をアピールする最後の機会として、うまく活躍しましょう。
内定者が実際にした一次面接の逆質問を紹介
一次面接の逆質問は単なる質問ではなく、企業に自分の強みや意欲をアピールできる絶好のチャンスです。
ここでは一次面接を実際に経験した先輩が本当に使った逆質問の内容を聞いてみました。逆質問をした際の企業の反応も一緒にリサーチしているので、リアルな体験談としてぜひ参考にしてください。

私は「コミュニケーションをする際に気を付けていることは何か」という質問をどの企業に対しても必ず質問するようにしていました。
質問を決めていた理由は、同じ質問でも答えが人によって異なるため、業界ごとの考え方の違いを学ぶことができたからです。
面接官から特に大きな反応はありませんでしたが、一次面接は時間が短く、自分をアピールするのが難しい場面でもあるため、使い回せる質問を用意しておくことでスムーズに話を進めることができると感じました。

私がよく逆質問でしていたのは、「私は御社の○○という職種(部署)に興味があるのですが、その職種(部署)に所属されている方は、どのようなキャリアの方が多いですか」という質問です。
理由は、後々キャリアプランについて聞かれることが多く、新卒では配属されない部署がある企業も少なくなかったためです。また、この質問を通じて、自分のやりたいことをアピールすることもできました。
どの企業でも使える汎用的な逆質問だったので、ほかに聞きたいことが浮かばない場面でも活用していましたね。

私は最低でも5つの質問を事前に用意していました。ただし実際に質問するのは、時間や内容の兼ね合いを考慮して、その中から最大でも3つまでに絞っていました。
まず1つ目は、働く人のその後のキャリアについての質問です。この質問をすると二次選考以降で企業側からキャリアプランについて問われる場合に備えることができ、事前対策としてもメリットがあると考えていました。
2つ目は、自分の専攻分野と関連する業務についての質問です。この質問を通じて、実際に自分が想定している仕事内容が合っているかを確認できるだけでなく、自分の強みをアピールする機会にもなると感じていました。
あとの1つは面接の流れなどを考えたうえでその場で決めるようにし、臨機応変に対応していましたね。

私は、面接の際に3つほど質問を用意するようにしていました。
実際にあるIT企業の一次面接では、時間の関係で2つしか質問をすることができませんでしたが、「なぜ営業から海外支社での採用業務に携わることにしたのか」「今後の海外進出について、既出ではない情報があれば共有いただけないか」というような質問をしました。
理由としては、「社内公募で異動がしやすい企業であるからこそ、社員がキャリアについてどのような考えを持っているのか、自分の参考にできる点がないか知りたかったということ」「海外展開を今後も進める企業だと聞いていたものの、自分が行きたい国に行けるわけではない可能性があるため、その点を確認したかったこと」が挙げられます。
面接官からの反応としては、「大学3年の9月という早い時期に、一次面接からこれほど具体的な話ができる学生さんは珍しいですね」と言ってもらえました。
一次面接の逆質問で避けるべきNG質問
一次面接の逆質問で避けるべきNG質問
- 調べればわかるような質問
- マイナスイメージを持たせるような質問
- プライベートすぎる質問
- 「はい」か「いいえ」でしか答えられない質問
逆質問は、面接の最後に自分の意欲や企業への理解をアピールできる重要な場面です。しかし、質問の内容によっては、面接官にネガティブな印象を残してしまう可能性もあります。
ここからは、一次面接で避けるべき逆質問の例とその理由を解説します。適切な質問を心掛けつつ、自分の意欲や適性を効果的に伝えられるようになりましょう。
一次面接の逆質問での失敗談を教えて!

面接での失敗談として、逆質問が面接の半分以上を占めてしまった経験があります。
オンラインでの一次面接の際、簡単に自己紹介や志望動機を聞かれた後、いきなり「何か質問があればどうぞ」と逆質問タイムに移行されるという経験をしました。
私は、そんなに早い段階で逆質問を求められるとは予想しておらず、準備していた質問はわずか2つだけでした。その結果、予定されていた面接時間が20分以上残る中で焦ってしまい、自分のことをアピールできるような質問ができませんでした。

就活を始めたばかりの頃、逆質問というもの自体を知らず、「何か質問はありますか」と聞かれた際に「特にありません。ありがとうございます」と答えてしまったことがあります。面接官も驚いた様子で、結果としてその選考は落ちてしまいました。
この経験を踏まえ、それ以降は企業についてしっかり調べたうえで、「自分のやりたいことは○○ですが」という前置きをつけて、自分のアピールをしつつ質問をするように心掛けました。
これにより、自分の伝えたいことを自由に伝えることができるようになっただけでなく、逆質問で聞きたいことが聞ける確率も格段に上がりました。
聞いてはいけない逆質問については以下の記事で一覧でまとめているのでチェックしてみてください。
①調べればわかるような質問
一次面接の逆質問では、企業の公式サイトや求人情報、ニュース記事などで事前に調べればわかる内容の質問は避けましょう。
たとえば「御社の事業内容を教えてください」や「主要な取引先はどこですか」といった質問は、学生の準備不足や関心の低さを印象付けてしまう可能性があります。
逆質問は、企業への興味関心を示す機会でもあるため、事前に調査したうえで「〇〇について調べたのですが、さらに深く知りたい点があります」といった形で質問を作るのが理想的です。
②マイナスイメージを持たせるような質問
面接の最後に設けられやすい逆質問の時間。面接がうまくいったのに、逆質問の時間で印象を下げてしまうのはもったいないですよね。そのため、マイナスイメージを持たせるような質問は避けるように意識してください。
具体的には「パソコン作業が苦手なのですが、それでも大丈夫ですか」や「残業が多いと聞いたのですが本当ですか」などの質問は、条件面へのこだわりの強さや消極的な姿勢を感じさせる可能性があります。
もし不安な点がある場合は直接聞くのではなく、「御社では新卒採用者をどのように育成されていますか」といった言い換え言葉を使うのがおすすめです。
③プライベートすぎる質問
一次面接の逆質問では、プライベートに踏み込みすぎた質問をすると、面接官を困惑させるだけでなく、ビジネスマナーに欠けていると印象付けてしまう恐れがあります。
たとえば「〇〇さん(面接官)は休日どう過ごされていますか」や「御社では休職や退職者がどれくらいいらっしゃいますか」といった質問は、業務とは直接関係がなく、不適切と判断される場合も。
逆質問は、自分の強みや企業への興味関心を示す機会です。質問のテーマは仕事に関連するものを選び、選考の一環であると理解して内容を考えましょう。
④「はい」か「いいえ」でしか答えられない質問
面接で逆質問をする際、「はい」や「いいえ」で簡単に答えられるクローズドクエスチョンは避けましょう。たとえば、「研修制度はありますか」や「海外出張の機会はありますか」といった質問は、面接官が「はい」または「いいえ」と答えるだけで終わってしまい、深い対話に発展しません。
代わりに、「研修制度ではどのようなスキルを身に付けることができますか」や「海外出張がある場合、どのようなプロジェクトにかかわることが多いですか」といったオープンクエスチョンを意識すると、面接官から具体的な情報を引き出せるだけでなく、自分の関心や意欲を効果的に伝えられます。
逆質問を考える際には、「どのような」「どれくらい」といった5W1Hを意識すると、具体的で深みのある質問を作りやすくなります。質問の内容を工夫し面接官との対話を広げて、自分の魅力をよりアピールできるようにしましょう。
一次面接の逆質問がひらめく企業研究の方法

一次面接で効果的な逆質問を考えるために企業研究を進めようとしても、どこに注目すれば良いのか分からず、悩む人も多いのではないでしょうか。
企業の情報は膨大で、調べるポイントを絞らなければ、時間ばかりが過ぎてしまいます。限られた時間の中で効率良く面接準備を進めるためにも、ここでは一次面接の逆質問に特化した企業研究の方法を紹介します。
どのように企業研究から質問を導き出した?

まず私は、その会社を受けるにあたり、今自分に足りていない情報が何かを考えることから始めていました。特に、自分の志望動機に説得力を持たせるために、情報収集をおこなっていました。
具体的には、企業のHPや社長のブログなど、幅広い情報源を活用することが多かったです。また、一次面接では事業内容や福利厚生など、多岐にわたる質問をするように心掛けていました。
これにより、会社への理解を深めるとともに、志望理由や逆質問をより具体的にできたと思います。

逆質問を作成するために調べたことの1つ目は、企業理念や社風についてです。
質問内容としては、「実際に働いていて、その理念が活きていると感じたエピソードはありますか」といった具体的な質問をしていました。
2つ目は、先輩社員のキャリアについてです。これを調べることで、どのような部署があるのかを把握でき、逆質問では興味のある部署の役割について詳しく掘り下げることができました。
情報収集の方法としては、OB・OG訪問や企業のHP、会社パンフレットを活用していました。
企業研究には、応募する会社だけでなく業界全体の理解を深めることも大切です。次の記事では役立つ業界研究の方法を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
①企業HPで会社の特色を理解する
会社の特色を理解する
- 企業の事業内容の紹介
- 企業理念・ビジョン・バリュー
- 沿革(特に直近の動き)
- プレスリリース(特に最新分)
- 採用ページの求める人物
企業への興味関心が重視される一次面接では、会社HPのチェックは欠かせません。中でもトップページや企業理念など、その会社ならではの特徴がわかる情報は必ず目を通しておくべきと言えるでしょう。
ほか、企業の最新のニュースがわかるプレスリリースなども貴重な情報源です。「御社が最近発表された〇〇に関する取り組みについて非常に興味を持ちましたが、この分野で今後目指している具体的な目標はありますか」など、応募する企業のトップニュースを織り交ぜた逆質問ができると、熱心な企業研究ができているアピールになりますね。
②就活情報サイトでリアルな働き方を把握する
リアルな働き方を把握する
- 会社概要
- 口コミ・評判
- 選考体験記
- 福利厚生情報
就活情報サイトは、企業HPでは得られないリアルな情報を把握できるツールです。
企業HPが公式な情報を提供する一方で、就活情報サイトは実際に働いている社員や元社員の評判などが掲載されており、リアルな現場の雰囲気や企業文化をイメージできます。職場の人間関係・働き方の特徴・評価制度の実態など、逆質問に活かせる視点を得られるでしょう。
リアルな情報収集の方法としてはOB・OG訪問も有効ですが、面接を控えている状況では時間が無い場合もあるため、状況に応じて取り入れましょう。
注意点として、就活情報サイトは個人が書いている情報であるため、あくまで一つの情報源として捉えることが大切です。すべてを鵜呑みにするのではなく、ほかの情報と比較検討しながら逆質問に反映させてみてくださいね。
OB・OG訪問についても検討したい人はこちらの記事を参考に進めてみてください。
③競合他社をチェックして応募企業との比較をする
競合他社をチェック
- 売上高
- 主力商品
- 強み
- 課題
逆質問の作成には、競合他社と比較した情報を取り入れるのもおすすめです。
たとえば、「日本経済新聞」の業界面からは、業界全体の動向や競合他社の最新情報を把握できます。「会社四季報」のような業界誌は、特定の市場や分野に特化した詳細な情報が掲載されており、競合他社の戦略や業界内での立ち位置を確認するのに役立つためおすすめです。
競合他社や応募企業に関する最新ニュースを把握できると、直近の動きや注力しているポイントを把握できます。この情報を基に、売上高や主力商品、強みや課題などを比較することで、応募企業の特徴をより具体的に理解できるでしょう。
競合他社との比較検討は、逆質問の内容を考えるだけでなく、面接対策や業界理解を深める点で役立ちます。就活に欠かせない準備として、必ず目を通しておきましょう。
企業を分析する方法については以下の記事で詳しく解説しています。
一次面接の逆質問における注意点
ここまでは、一次面接の逆質問の考え方について紹介しました。本番でより効果的に逆質問をするには、事前に知っておくべき心構えがあります。
逆質問は企業へ自分の将来性や興味関心を示すチャンスです。質問内容だけでなく、当日の立ち振る舞いも覚えて、面接官に好印象を残しましょう。ここからは、一次面接の逆質問を成功させるためのポイントについて解説します。
面接の流れで決めようと無計画に挑まない
逆質問は、面接の準備としてかならず事前に内容を考えておきましょう。
面接では、自己PRや志望動機の説明、面接官からの質問への対応など、多くのやり取りに集中しなければならず、その場で逆質問を考える余裕はほとんどありません。
これまでの内容で紹介してきたように、逆質問は自分のアピールをするためのものです。即興で考えてしまうと、アピールにつながらない表面的な内容になってしまう可能性があるあります。
そのため、本番で効果的に逆質問をするには、事前に「何をアピールしたいのか」「どのような質問をすることで自分の強みを伝えられるのか」を明確にし、内容を練っておくことが重要です。
誰にでも同じ質問を投げかけない
一次面接の逆質問では、誰にでも通用するような質問を投げかけるのではなく、面接官に合わせた内容を意識することが大切です。
たとえば、人事担当者に対して「現場での1日のスケジュールを教えてください」と質問すると、回答は得られるものの、「誰にでも同じ質問をしているのではないか」と準備不足や違和感を残してしまう可能性があります。
一方で「〇〇さん(人事担当)が思うこの会社の魅力は何ですか」のような面接官の役職や立場に応じた質問ができると、相手への興味も示すことが可能なうえ、より深い会話につながります。
逆質問は、「質問しなくてはいけない」と意識してしまうと、どうしても内容が表面的になりがちです。面接官自身に興味を向けた内容や、企業研究を深めて興味が出た部分を質問に反映させ、相手の印象に残るようなやり取りを目指しましょう。
深掘り質問も想定した内容を考える
一次面接の逆質問では、面接官からの「深掘り質問」を想定しておくことも重要です。
たとえば、企業の事業内容に関する逆質問をしたとき「その点について〇〇さん(学生)はどう考えていますか」と、面接官から意見を求められることがあります。
突発的な深掘り質問に慌てず対応するためには、事前に企業研究を徹底したうえで、自分の考えや意見を整理する必要があります。万全の態勢で面接に臨みましょう。
深掘り質問の回答例
- 逆質問
御社の主力であるAI事業について、今後どのような展望をお持ちですか - 深掘り質問
〇〇な展望を持っています。△△さん(学生)は弊社の事業について、どのような点に魅力を感じていますか - 回答
AI事業には、社会課題の解決に向けた魅力を感じています。特に御社の医療分野に特化した取り組みは、業界の人材不足に応える内容で非常に興味深いです。在学時に勉強した〇〇の知識を活かし、ぜひ私も貢献していきたいと思います
一次面接の逆質問にまつわるQ&A
逆質問は、選考の最後に自分の入社意欲や強みを伝える絶好の機会となります。このラストチャンスをしっかり活かすためには、逆質問に関する不安や疑問をすべて解消し、自信を持って臨むことが大切です。
最後は、逆質問に関するよくある疑問について、内定を勝ち取った先輩たちに答えてもらいました。経験者の助言を参考に選考通過に向けた準備を進め、自信を持って本番に臨みましょう。
一次面接への理解を深めたうえで、二次面接の逆質問についても学んでおきたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
一次面接で逆質問の時間がないと不採用?
逆質問がなかったとしても、面接官のスタイルや時間の都合、選考に必要な情報がすでに揃っているなど、さまざまな理由が考えられます。そのため、逆質問の有無だけで結果を判断するのは避けましょう。
面接が終わった後は、結果が出るのを待つのみです。採用か不採用かは時間が経てば必ずわかるため、次の選考に向けて準備を進めるなど、有意義に時間を活用することをおすすめします。

一次面接で逆質問をされなかった方へ質問です。その後はどのような結果になりましたか?

逆質問をされない面接でも通過していることが多々ありました。おそらくその企業では、逆質問の時間を設けないルールがあったのではないかと思っています。

私は落ちた面接もあれば、受かった面接もあります。私に興味がないから逆質問しない場合と、学生全員に逆質問しない場合どちらもあったのでしょう。

質問したい内容がなかったときは、逆質問をしないことがありました。しかし、選考自体は突破できていました。
一次面接で逆質問は必ずしないといけない?
一次面接の逆質問は必須ではないものの、自己アピールの機会と考えると質問しない手はありません。それまでのやり取りでうまくいかなかった面接でも、逆質問で印象が逆転する可能性もあります。
自分の熱意をアピールできる最後のチャンスとして、少なくとも一つは質問できるように用意しておくことをおすすめします。

逆質問をすることで面接時間や自分をアピールできる時間も増えるため、可能であれば積極的にすることをおすすめします。
もし一次面接が複数あり、逆質問の準備まで手が回らないという場合は、どの会社でも使えそうな質問をあらかじめ複数用意しておきましょう。
私自身、一次面接深い逆質問をしすぎると二次面接以降で内容が被ってしまい、聞きたいことがなくなってしまうと考えていました。一次面接では「求めている人物像」や「一緒に働きたい後輩像」など、比較的幅広い内容の質問をすることが多かったです。

「聞きたいこともないのに、本当に逆質問をする必要があるのか」「何を質問すればいいのか」と悩む気持ちは、私自身も経験しました。
しかし、逆質問をすることで、会社に対する興味をアピールできるだけでなく、自分自身をアピールするチャンスにもつながります。事前にいくつか質問を準備しておけば、即興で考える必要もなく、逆質問をより効果的に活用することができます。
「こんな質問でいいのだろうか」と不安になることがあっても、自信を持って質問に挑んでみてください。逆質問は、面接の中でも貴重な機会だと考え、ぜひ積極的に活用してみてほしいです。

「逆質問をしなければいけないのか」「質問はしたい人がするものではないのか」と考える人もいるかもしれませんが、逆質問は間違いなくするべきだと私は思います。
面接では、面接官が事前に逆質問の時間を設けており、ほとんどの学生が逆質問をするはずです。もし逆質問をしない場合、入社意欲が薄いのではないかと思われてしまう可能性があります。
また、面接の時間の中で、自己PRと逆質問だけが、こちらから主体的に会話をスタートできる貴重な機会です。自分が何に興味を持っているのか、どんなことをアピールしたいのかを伝えられる逆質問を事前に考えておくことは、とても重要だと思います。
一次面接の逆質問はいくつするべき?
一次面接の逆質問の数には、厳密な決まりはありません。ただし、多すぎると面接官の負担になることや、当日のやり取りで質問したい内容に触れてしまう事態を考え、1〜3つ程度用意しておくのが適切でしょう。
複数用意しておき、当日の流れや時間配分を考えながら質問することが大切です。

1回の選考につき平均して何個くらいの逆質問をしていましたか?

何個というよりも、自分が質問した内容の回答を聞いて、さらに気になったことがあれば、その場で追加で質問するようにしていました。 ちなみに、事前に準備しておいた逆質問の数は、平均して5個くらいです。

私は平均して2つ質問していました。「1つだと少ない」「3つ以上だと時間の関係もあって質問しきれないかもしれない」と考えていたからです。

平均すると2つだと思います。多くても、せめて3つにして長くならないようにしていました。
一次面接の逆質問がほかの学生と被ったらどうすべき?
企業によっては、一次面接で集団面接の形を取ることもめずらしくありません。そのため、時には聞こうとしていた逆質問がほかの学生と被ってしまうこともあるでしょう。
逆質問がほかの学生と被ってしまったときは、同じ内容でも自分視点の聞き方をするのが一つの手段です。
逆質問がほかの学生と被ってしまったとき
▼被った質問内容
御社の新規事業の展開について詳しく教えていただけますか
▼自分視点の聞き方をした場合
先ほどの新規事業についての質問に関連して、私自身、大学で新規事業に関するゼミや研究に取り組んだ経験があり、特に市場調査の重要性を実感しました。御社では、新規事業を進める際に、特にどのような点を重視されているのかお伺いしたいです
このように、質問が被っている前提で深掘りした内容を聞くと、周囲と差別化もできるだけでなく、「この学生は思考力がある」と面接官からも評価されます。焦ってほかの質問を探すのではなく、自分の質問にオリジナリティを出して好印象を狙いましょう。
逆質問がほかの学生と被ってしまったことはある?

私も集団面接で逆質問をする時間があり、ほかの人と質問が被ってしまうことがありました。
その経験を踏まえて、やっておくと良いことが2点あります。1つ目は、複数の質問を事前に用意しておくことです。ほかの人と質問がかぶらないように準備し、さらに自分が質問したい内容に優先順位をつけておくと、当日焦らずに対応できると思います。
2つ目は、もし質問が被ってしまった場合、その質問に対する返答を聞いたうえで自分が疑問に思ったことやさらに知りたいことを重ねて質問することです。これにより、会話を深めることができ、自分の興味や考えをアピールすることにもつながります。

一次面接の段階では、まだ情報が十分に集まっておらず、質問がほかの人と被ってしまうことがあります。そのような状況になると焦ってしまいますが、私は2つの方法で落ち着いて対処することができました。
1つ目は、前の人がしていた質問についてさらに詳しく聞く方法です。同じ内容の質問であっても、自分が求めている情報が異なることはよくあります。その場合、「先ほどの質問について、もう少し詳しくお伺いしたいのですが」といった形で質問すれば、質問が被っていても問題ありません。
2つ目は、最初に「2点質問があります」と伝えてから1つ目の質問をおこなう方法です。こうすることで、質問をしながら残りの時間でさらに必要な情報について考える余裕が生まれます。この方法は、時間を有効に使いながら冷静に対応する助けになると思います。

私は、ほかの学生と質問内容を被らせないために、次の2つの工夫をすると良いと思います。
1つ目は、質問内容をあらかじめ5個以上考えておくことです。集団面接といっても、参加者が2人なのか、5人以上なのかは実際に参加してみないとわかりません。どのような人数の集団面接でも対応できるように、事前に複数の質問を準備しておくと安心です。
2つ目は、ほかの人の質問への回答から、自分が聞きたいことを見つけることです。面接官の話を聞いているうちに、その場で新たに気になることが思い付くケースもあります。そのような場合は、それをチャンスと捉え、積極的に質問してみると良いと思います。
逆質問をしたあとは何とお礼を伝えたら良い?
逆質問を投げかけ、回答をもらえた後は、感謝の気持ちを伝えて終わりましょう。
たとえば、「ご回答ありがとうございました。具体的なお話を聞けて、より入社したい気持ちが強まりました」といった内容で問題ありません。お礼を伝えるときは、応募企業への志望意欲が伝わる一言も付け加えられると良いでしょう。

一次面接で逆質問をしたあと、どのようなフレーズで会話を終了していましたか?

私は、「私も将来〇〇というようなキャリアを歩みたいと思っていたので、〇〇さんのお話を聞いて、〇〇は実現できそうだなと思いました」のように、感想を述べたうえで会話を終了していました。

会話を終了させる際は、「私からは以上です。ありがとうございました」と答えていました。質問が終わったことを伝えられたら、なんでも良いと思います。

前提として、したい質問の個数を伝えます。すべての質問が終わったら「質問は以上になります。ありがとうございました」と言っていました。
こちらの記事でも、逆質問の終わり方について詳しく解説しています。少しでも印象を良くするチャンスを掴みたい人は、あわせてチェックをしてみてくださいね。
一次面接の逆質問は侮らない準備が大切! 相手の意図を読んで選考突破を狙おう
「逆質問」と聞くと、つい「質問をしなければ」と考えがちですが、自分をアピールする機会と捉えて、聞きたいことよりも強みのアピールを優先すると選考には効果的です。
内容に迷ったときは「一次面接ではどのような人物像が求められているのか」を意識しながら、アピールの目的を明確にし、段階的に質問内容を練り上げていきましょう。
企業に質問するとなると緊張や不安を感じるかもしれませんが、自由に発言できる逆質問は、自分の魅力を伝えるチャンスです。相手の意図を汲み取る内容を意識しながら、選考突破を目指しましょう。
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一次面接の逆質問では、その会社の業務内容などを主に聞くことが多かったです。
理由としては、まだ一次面接ということもあり、自分の志望理由をうまくまとめきれていなかったため、その会社を知る良い機会だと考え、会社のことについて質問する機会にしたかったからです。自分の経験や考えを相手に伝えたうえで意見をもらうことで、表面的な質問にならないよう意識していました。
面接官について聞いてみたり自由に聞くことが多かった
また、将来のビジョンや会社に入社した後のキャリアを考えるため、その面接官の将来的な目標や入社からの経歴といった点を深掘りする質問をすることが多かったです。
一次面接は大枠から選考が進む段階だと考えているので、自由に自分のしたい質問をしても良いと思います。ただし、誰でも思いつくような一般的な質問ではなく、自分の考えをもとにした質問をすることが大切です。