先輩の仕事やらかし体験談からメンタルの保ち方と失敗の予防策を学ぼう!
「仕事でやらかした……もう会社を辞めるしかないのかな」
「周りの人はフォローしてくれるけど、もしまたミスしちゃったらどうしよう」
誰しも、仕事でミスをしてしまうことはあります。まして、経験が浅いならなおさらです。とはいえ、一度の失敗が尾を引いて、今までできていたほかの業務にまで影響が出たら嫌ですよね。また、自分の失敗で周りの人の仕事が増えてしまったりして、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、社会人の先輩たちに「仕事でやらかしたときの体験談」を聞いてみました。やらかしてメンタルがボロボロになったとき、先輩たちはどのように立ち直ったのでしょうか。社会人たちの「仕事でやらかしたときの体験談」を読みながら、仕事をやらかしたときのリカバリー策を学んでいきましょう。
就活生の5大不安を解決!
オススメのツール5選 |
|
---|---|
ツール名 | 特徴 |
就活力診断テスト | 周りの皆がどれくらい就活準備をしているのか気になる方にオススメ。自分のレベルを知ると周りとの差が見えてくる! |
適職診断 | どの業界が自分に合っているかわからない方にオススメ。30秒で避けるべき仕事がわかる! |
自己PR作成ツール | ほかの学生に勝てる自己PRが見つからない方にオススメ。4つの質問であなたの自己PRをより魅力的に! |
面接力診断テスト | 面接で上手く答えられるか不安な方にオススメ。模擬面接で苦手に徹底対処! |
WEBテスト対策問題集 | WEBテストで合格点が取れそうにない方にオススメ。玉手箱・SPI-WEBの頻出問題を網羅! |
社会人たちが仕事でやらかしたエピソードを聞いてみよう
社会人の多くが、仕事中に「やらかした!」と感じる失敗を経験しているもの。部署の中で解決できるものもあれば、取引先や他部署に謝罪が必要だったりするものまでさまざまです。
ここでは、実際にどんな失敗をしたか、その対応なども聞いてみました。
失敗の内容と対応
仕事での失敗は、連絡漏れやデータ入力のミスなどいろいろなものがあります。
どのような失敗にしろ、やらかしてしまったら被害が広がらないよう努めなければなりません。まだ経験が浅い人は、自分一人の力で事態を収めるのが難しいケースも多いでしょう。先輩や上司に判断を仰ぎ、少しでも早く対応するのが最善の方法です。
しかし、そうは言ってもなかなか難しいと感じるのではないでしょうか。やらかしたときは、誰もがパニックになってしまうものです。そんな失敗をどのように乗り切ったのか、社会人の皆さんに話を聞いてみました。
仕事でやらかしたときの対応は?

仕事でやらかしたとき、どのように対応しましたか?

来期の税金や費用を経営層に報告する際、金額を間違って伝えたことがあります。すぐに正しい金額を計算し直し、あらためて報告しました。

お客様との約束を忘れてしまいお叱りを受けました。上司と一緒に謝罪に伺い、お許しをいただきました。 社内で解決できたものの、上司からは「社会人としての自覚がない」と言われ始末書を書くことになりました。
仕事で大きな失敗をすると「自分は社会人に向いていないのではないか」と悩んでしまうこともあるでしょう。以下の記事では同じように悩んだ先輩の声を紹介しています。
やらかしてしまった内容を教えて!

コールセンターで商品の販促キャンペーン事務局の業務を担当していた際に、異なるキャンペーンに申し込んでいた同姓同名のお客様に間違って賞品を送ってしまったことがあります。
個人情報の漏洩を疑われる事態となり、親会社への報告が必要となりましたが、幸いクライアントには報告が及ばず、業務への直接的な損害は発生しませんでした。
誤配送を受けたお客様には、上司が電話で丁寧に謝罪し、適切な対応をしてくださったため賠償請求には至りませんでしたが、私はしばらく業務から外れる事態になり、「やらかしたな」と思いましたね。

以前、研究で使う細胞を試験に提供する仕事をおこなっていたことがあります。試験で使う試薬の準備や調整をおこない、その後は全自動の機械が作業を進める流れでした。
ところが、まだ数回しか使っていない機械が途中でエラーを起こし、機械に部品が詰まり、私が使っていた細胞を解析できなくなったのです。
上司に相談したところ「この細胞は仕方がないから捨てましょう」と言われました。外部に影響はなかったものの、1ヵ月以上かけて育てた細胞が使えなくなり、これまでの時間と努力が無駄になったようで残念に思いましたね。

営業をやっていたころ、個人情報を扱っていおり、問い合わせを受けても本人にしか伝えない決まりでしたが、ある時「本人だ」と言い張る人から問い合わせがありました。
本来は本人確認をするところですが、それをせずに個人情報を話してしまったことがあります。よく確認すると、本人の家族だったため、お客様にご迷惑をかけることなく社内で解決できましたが、確認せずに個人情報を話してしまったことに対して上司からかなり叱られるはめに。
その後、上司からお客様へ謝罪し、お詫びの品を送り、また同じようなことが起きないように会議で対策を考えるほどの事態になってしまいました。
仕事でのミスが多く落ち込んでいる人は以下の記事も参考にしてみてください。ミスを減らす方法や現役社会人からのアドバイスを紹介しています。
上司に報告したタイミングは?
やらかしたときは、速やかに上司に報告するのが鉄則です。とくに、取引先やお客様など、外部の人に何らかの影響が及ぶ場合は即座に上司に伝え、今後についての指示をもらう必要があります。
とはいえ、仕事で大きな失敗をしてしまった際に上司に報告するのは勇気がいるもの。社会人の先輩たちはどんなタイミングで報告したのかを聞いてみました。
仕事でやらかしたとき上司にはいつ報告した?

仕事でやらかしたとき、上司にはどのタイミングで報告しましたか?

最初は自分で何とかしようと思い頑張りましたが、最終的に上司に報告して解決しました。

まず自分でできるところまでは対応しました。そのうえで、上司に問題が起こった経緯と対応した内容を報告しました。

「なんとか自分の力だけで解決したい」という思いが強いため、自分で対応しました。 どうしてもうまくいかないときに上司に相談して一緒に解決方法を考えてもらうようにしています。
仕事でやらかしたときどのように上司に報告した?

大きなトラブルの場合は、すぐに上司に報告し、自分にとって都合の良いように話を歪めず、包み隠さず伝えるようにしてました。
小さなトラブルはできるだけ自分で対処し、会社に知られず解決しようとするときもありますが、大きな問題は自分ではどうにもできないため、迷わず報告しています。
周りの人たちはどんな反応だった?
やらかしたあと、気になるのが周りの目ですよね。忙しい時期に自分のミスで周りの先輩や上司の負担が増えると、申し訳なくて居たたまれない気持ちになる人もいるでしょう。「みんな呆れてるかも……」と考えてしまうかもしれません。
仮に周りの目が冷たくなったとしても、失敗を引きずって落ち込んでいては、過度に萎縮してしまい業務に支障が出ることも。やらかしたことは反省しながらも、周りの信頼を取り戻す意識をもつことが大切です。
真摯に頑張るあなたを見て、上司や先輩たちも「助けてあげよう」と思ってくれるでしょう。社会人の先輩たちにもやらかした後の周囲の反応を聞いてみました。
仕事でやらかしたときの周りの反応は?

仕事でやらかした時、周囲の人達はどのような反応でしたか?

「次からは気をつけてね」と注意を受けたうえで、先輩がフォローしてくれました。 私のミスによる対応に追われて大変だったにもかかわらず、私が落ち込んでいないか気遣ってもらえて、優しさを感じましたね。

遅れが出ている業務や、自分だけで対処するのが難しい業務はフォローしてもらえます。 ミスしたときも、もちろんお叱りはありましたが「次はこうしたほうがいいよ」と、次につながる改善策を伝えてくれました。

当時は新人でミスも多かったので、周りは「またか」と感じていたようです。上司にはたくさん助けていただきました。
フォローしてもらったときの状況を教えて!

普段からみんなでフォローしあえる職場だったので、やらかしたときも助けてもらいました。
職場は「人間皆ミスをすることもある」という考え方が根付いていたため、ミスをしたからといって冷たくされることはありませんでしたね。
しかし、普段から周囲に対する態度が良くない人は、ミスをするたびに周りの雰囲気が悪くなる様子が見られました。ミスをするにしろしないにしろ、日ごろの勤務態度が大切なんだなと感じます。
自分だけが要領が悪いのかな……と不安になっている人は以下の記事もあわせて確認してみましょう。
仕事でやらかしたらまずやろう! リカバリーするための行動5ステップ
- 速やかに上司に報告する
- 自分の失敗を素直に認めて謝罪する
- 問題の対応を終えたら原因を分析する
- 同じミスを避けるために次からの行動をシミュレーションする
- リフレッシュして気持ちを切り替える
仕事中、やらかしてしまったらパニックになってしまいますよね。どうしたらいいかわからなくなって、動きが止まってしまう人もいるでしょう。
「やらかした!」と気づいたときは最初の行動が大切です。ここでは、仕事の失敗をリカバリーするための5ステップを紹介していきます。
①速やかに上司に報告する
仕事で失敗してしまったら、まず深呼吸して落ち着きましょう。そして、できるだけ速やかに上司に報告してください。
上司は、あなたのミスを把握し、適切な指示を出したりフォローしたりしなければなりません。もし報告が遅れると、事態が悪化してしまう可能性があります。
失敗を人に伝えるのは怖いですよね。ですが、あなたがすぐに報告すれば上司やほかの社員たちはすぐにフォローのために行動でき、被害を最小限に抑えられます。
決して自分だけで解決しようとせず、上司の判断を仰ぎましょう。より適切な対応ができるはずです。
②自分の失敗を素直に認めて謝罪する
やらかしたことを認めて、謝るのも大切です。自分の非を認め、誠意をもって謝罪しましょう。
たとえば、取引先とのトラブルで、あなたにも相手にも非がある場合、まずあなたから謝罪の言葉を伝えるのです。相手の感情が和らぎ「自分にも悪いところがあったな」と冷静になってくれます。
「自分だけが悪いわけじゃないのに……」と、納得がいかない気持ちが芽生えるかもしれません。しかし、大切なのは一刻も早いトラブルの解決です。感情的になるのを抑えて対応してみましょう。
取引先に謝罪する例
この度は、弊社の不手際によりご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
今回の問題について確認いたしましたところ、データ入力に一部誤りがあったことが原因と判明いたしました。社内での確認不足が招いたことであり、大変責任を感じております。
今後このようなことがないよう、入力手順の見直しとダブルチェック体制を強化いたします。
お客様にはご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。速やかな改善に向けて全力で対応いたしますので、どうかご容赦いただければ幸いです。
③問題の対応を終えたら原因を分析する
謝罪して問題への対応を終えたら、再発防止のため、なぜ今回の問題が起こったのかをきちんと考えましょう。
たとえば、顧客への案内メールに誤りがあったとします。失敗が起こった状況を振り返ると「単なる入力ミス」「関係者との連携不足」など、考えられる原因がいくつか見つかるでしょう。
自分以外の誰かに原因があったとしても、まずは自分の行動を振り返り、改善点がないか探る姿勢が大切です。さまざまな角度から原因を分析すれば、業務改善にもつながります。
やらかしたときは、その後の行動が再発を防ぐカギです。客観的に問題を振り返り「自分はどうすれば良かったのか」を考えてみましょう。
④同じミスを避けるために次からの行動をシミュレーションする
問題の分析を終えたら、次に同じ状況になったときのシミュレーションをしてみましょう。
失敗を防ぐには、具体的な予防策が肝心です。過去の行動からできるだけ多くの問題点を洗い出し、アプローチする方法を考えていきます。
たとえば、締め切り直前の作業でエラーが起こってしまった場合です。あらかじめスケジュールに余裕をもたせ、チェックする時間を確保すればスムーズに業務が進みます。また、チェック作業を一人でおこなっていた場合は、同僚にダブルチェックを依頼したり、チェックリストを作ったりするなど、対策が見えてくるでしょう。
このように、シミュレーションを通して業務の流れを確認すると、新たな改善点がわかる場合もあるのです。
⑤リフレッシュして気持ちを切り替える
いつまでも失敗を悔やんでいても、成長にはつながりません。自分なりのリフレッシュ法で気持ちを切り替えましょう。
失敗の責任を感じているときは、何をしても楽しめなかったり、責任を感じて「リフレッシュなんてできない」と思う人もいるでしょう。しかし、体と同じように、心も元気にしてあげないと、仕事に取り組むのがつらくなってしまいます。
失敗してしまったことにフォーカスせず「この失敗を次に活かそう!」と考えてみてください。そのために、あなたのメンタルを優しく整えてあげる時間を持ちましょう。
社会人に聞く!やらかしてメンタルが落ち込んだときの回復法
- 自分だけを責めずに割り切る
- 一人で抱え込まずに誰かに打ち明ける
- 休日は好きなことをして楽しむ
- きちんと眠る
やらかした直後は、どうしても落ち込んでしまいますよね。とはいえ、社会人は自分で心をケアしながら毎日の仕事に取り組まなければなりません。ここからは、メンタルを回復させる方法について見ていきましょう。
仕事で失敗したときのメンタル回復法を教えて!

仕事で失敗した時、どのようにメンタルを回復させていますか?

「何かあったとしても、命を取られるわけではない」という意識をもっています。また、「気にしない」「引きずらない」という気持ちで働いています。

何かあったときは、まず深呼吸して気持ちをリセットしています。「そのようにすると良いよ」と先輩がアドバイスしてくれました。 また、コーヒーを飲むのも効果的です。

業務が多いときは、一度ミスしたことを頭から追い出します。 家に帰って気持ちが落ち着いたら、ミスした内容と具体的な改善策を考えるようにしていますね。

おいしいものを食べたり、運動したりしたあとに失敗への対策を考えるようにしています。解決策がわかると「次は失敗しないぞ」と思えるため、メンタルの回復が早い気がしておすすめです。 また、自分にはどうしても解決できなかったことに対しては、思い切ってリセットして気持ちを切り替えるようにしています。

仕事でミスしたときも、趣味を楽しんだり、コミュニティーの仲間とかかわったりして気持ちを切り替えるように心掛けています。
自分だけを責めずに割り切る
ミスをして気持ちが落ち込んでしまうのは、誰にでもあることです。しかし、いつまでも自分を責め続けていては前に進めません。
「自分のせいで周りに迷惑をかけてしまった」と気持ちが沈んでしまうときもあるかもしれませんが、勇気を出して「起きたことは仕方ない」と割り切り、気分を切り替えましょう。自分でメンタルを支えるのは、社会人として必要なスキルの一つです。
過度に落ち込まず「次はどうすればミスを防げるか」という前向きな視点を意識してみましょう。
一人で抱え込まずに誰かに打ち明ける
「なんであんなミスしちゃったんだろう」と自分の脳内で考え込んでいても、落ち込んでいるときはマイナスの感情しか生まれません。そんなときは、友人や家族に「こんな失敗をしてしまって……」と話すのがおすすめです。誰かに話すと、自分では考えもしなかった捉え方や、失敗を次に活かす方法が見えてくるでしょう。
やらかしたことを振り返るのは、当時の恥ずかしさや怖さがよみがえってつらいと感じるかもしれませんが、心を許せる相手にだけ打ち明けてみてください。意外に相手も過去にやらかした経験があって、あなたの悩みに共感してくれたり、打開策のヒントをくれたりするかもしれません。
誰かに話すと心が楽になったり、自分にはない考え方に触れることで見えなかったものが見えてきます。一人で抱え込むのをやめて、近くにいる親しい人に話を聞いてもらいましょう。
休日は好きなことをして楽しむ
あなたが好きなことを楽しむ時間を作りましょう。
失敗したことを引きずったままだと「何をしても楽しい気分になれない」と感じるでしょう。しかし、そういうときこそリフレッシュして心のスイッチを切り替える意識が大切です。
気分が落ち込むと、どうしても視野が狭くなります。できる範囲でいいので、自分が好きなことを楽しむ時間を作ってみてください。映画を観たり、音楽を聴いたり、買い物に行ったりと、自分が心から楽しめる時間をもつと、気分が前向きになります。また、美味しい食事を楽しむのもおすすめです。
好きなことに時間を使い、心と体をリフレッシュして、次に向かう力を養いましょう。
きちんと眠る
仕事でやらかしたあとは、気分が落ち込み、眠れなくなる日もありますよね。失敗したことが頭から離れず、ぐっすり眠る気になれないときもあるかもしれません。しかし、やらかしたときほど睡眠をとる意識が大切です。
仕事で失敗すると、自責の念やこれからの不安感でいっぱいになり、大きなストレスにつながるケースがあります。ストレスは心だけでなく、体にも負担をかけるため、十分な睡眠で心身を休める時間が必要です。
人の脳には、眠っているときに感情を整理してくれる働きがあり、ストレスを軽減する効果もあります。適度な運動をしたり、夜のカフェインを控えたりして、質の良い睡眠を心掛けてみてください。
仕事でやらかす人の7つの特徴
- 責任感に欠ける
- ミスを隠そうとする
- 他人のせいにする癖がある
- 知識や経験が不足している
- 気持ちを切り替えるのが苦手
- 周囲とのコミュニケーション不足
- ミスをしても原因や対策を考えない
ここまで、仕事でやらかしてしまったときの対処法や、気持ちの切り替え方について解説してきましたが、そもそも失敗はできることならしたくないですよね。自分が無意識のうちに「ミスしやすい人」の特徴に当てはまっていないかをここからはチェックしていきましょう。
やらかしてしまう原因として思い当たるものはある?

仕事でやらかしてしまう原因として思い当たることはありますか?

忘れっぽさが原因だと思います。よく約束したことも忘れていました。そのため、小さなことも必ずメモするようにしています。

焦ってしまうことが多かったので、よく小さなミスをしていました。一方でのんびり構えてしまうこともあり、締め切りに間に合わなかったこともあります。

上司が忙しそうで、なかなか報告に行けない機会が多かったです。人の気持ちばかり考えてしまい、社員としてどう行動すべきかの視点が足りなかったかもしれません。

準備不足でミスを起こしていました。「何か足りないかもしれない」と思っても、上司が忙しいと確認できず、ミスにつながるケースもありました。

仕事の全体像が見えていなかったことです。そのため、やるべきことがわからずミスにつながっていました。また、焦りやすく論理的な思考に欠けていたのも原因だと思います。
①責任感に欠ける
責任感に欠ける人は、仕事でミスをしやすい傾向があります。物事を「これくらいならいいか」と安易に考えて、業務の重要性や緊急性などを気にしないためです。
たとえば、締め切りギリギリに提出した書類に誤字脱字が多いと、確認する上司や関係部署の人に迷惑をかける場合があります。
また、のんびりしていたために会議で必要な資料の作成が間に合わず、会議が延期になってしまった場合、出席した人の時間を無駄にしてしまうかもしれません。社内の人だけならまだしも、取引先の人も出席する会議であれば、会社の信用問題に発展しかねません。
業務の一つひとつに責任感をもって取り組めない人は、失敗しても「まぁいいか」と簡単に考えがちなため、何度も同じ失敗を繰り返す可能性があります。
②ミスを隠そうとする
ミスが発覚しても適当にごまかしたり、その場しのぎで乗り切ろうとする人は、失敗から学ぶ気持ちに乏しいため何度もやらかす可能性があります。
ミスを隠そうとする行動
- 電話の取次ぎを頼まれていたのを忘れて「電話なんて取ってない」と言う
- 取引先からのメールに返信し忘れていたのにメールに気づいていないふりをする
- 提出した書類の不備に気づいたが報告せず、書類の元データをこっそり修正する
こうした行動は、周囲からの信頼を失う恐れがあります。ミスを隠す人は、叱責や批判を極端に避ける傾向にありますが、それでは失敗から学べないため、何度も仕事でやらかしてしまうでしょう。まず素直にやらかしたと認めて、周りに報告する姿勢が大切です。
③他人のせいにする癖がある
ミスをなかなか認められないと、何度も同じミスをしてしまう傾向にあります。ミスをした際、同僚に責任をなすりつけたり、「あの人から指示されたから」と他人のせいにしたりするのはやめましょう。
やらかしを他人のせいにする例
- 自分が作成した書類に誤りがあったとき「最終チェックを頼んだ同僚が見落としたからだ」と主張する
- 上司の指示に従って進めた業務が滞ったとき「上司の指示が間違っていた」と責任転嫁する
自分の非を認めない人は、問題の原因を振り返らないため「やらかした」という意識も低いでしょう。そのため失敗を失敗と認識せず、行動を改めることができなくなってしまいます。結果として、自ら成長の機会を逃してしまうのです。
④知識や経験が不足している
知識や経験不足が原因でミスをするケースも少なくありません。特に、第二新卒世代など社会人経験の浅い人は、まだ十分な知識や経験を積んでいないため、ミスの元に気づけない可能性があります。
知識と経験不足が引き起こす失敗例
- 大切なデータを削除する
- 取引先へのメール作成で敬語の使い方を間違える
- 業務フローを把握していないため必要な手順を見落とす
業務に対する理解に欠けていたり、そもそも社会人としての経験があまりない場合、自覚のないままにミスをしてしまう場合があります。こういった人は、積極的に学ぶ姿勢があれば、時間はかかっても徐々に仕事に慣れてやらかしも減っていきます。
「とはいっても時間がかかりすぎているのではないか」「自分は周囲に比べて仕事が遅いのではないか」と悩んでいる人は以下の記事も参考にしてみてください。
⑤気持ちを切り替えるのが苦手
仕事でミスをした際、気持ちを切り替えるのが苦手な人もいるでしょう。失敗したときの恥ずかしさや申し訳なさを引きずって、立ち直りづらいタイプです。
「また同じミスをしてしまうのでは……」と不安を感じるため、過度にびくびくしてしまい、普段はしない失敗をしてしまうケースもあります。
「過ぎたことは気にせず……」とわかっていても、なかなか難しいですよね。ですが、萎縮するあまりこれまでできていたことに対しても怖さを感じてしまうと、またやらかしてしまうかもしれません。このあと、失敗を減らす方法も解説するので、このまま記事を読み進めてみてください。
⑥周囲とのコミュニケーション不足
職場の人や取引先とのコミュニケーションが足りない人は、重要な連絡事項を見落とすケースがあり、仕事でやらかしがちです。
たとえば、チームで業務を進める際「言わなくてもわかるよね」と考えて連絡を怠ったり、相手からの連絡や意見を聞き流したりすると、齟齬や誤解が生まれてしまうかもしれません。そうなると、本来なら避けられたトラブルに見舞われ、深刻な問題に発展する可能性があります。
自分では大したことはないと感じる点も、実は重要なポイントかもしれません。日ごろから周囲とのかかわりを大切にして、業務内容を共有していれば、お互いに見落としがあってもフォローし合えます。
いざというときに、連携して課題を解決できるようになるため、やらかしも減っていくでしょう。
そもそも職場の人間関係に悩みを抱えている人は以下の記事も読んでみてください。
⑦ミスをしても原因や対策を考えない
仕事でのミスを反省したとしても、そのあとで原因や対策を考えないと、また同じやらかしをしてしまう可能性が高まります。
たとえば、他部署に提出する書類の誤字脱字を指摘された場合を考えてみましょう。指摘された箇所を修正して「次は気をつけよう」と反省したとしても、なぜ誤字脱字があったのか、どうすれば防げたのかを考えなければ、また同じミスをしてしまうかもしれません。
小さな問題でも、きちんと原因を分析し対策を立てられると、同じ間違いを繰り返すこともなくなります。原因と対策をセットで考えるのが、やらかしを減らすカギです。
仕事が出来ない…と感じている人は以下の記事も読んでみてください。社会人に業務改善のコツを聞いてみました。
もうやらかさない!失敗を防ぐ3つの対策

ここからは、仕事の失敗を防ぐ3つの対策を紹介します。
やらかさない方法は、実はとてもシンプルです。「こんなことで良いの?」と感じる人もいるでしょう。失敗を回避するには、当たり前のことをどれだけ実行できるかがポイントになります。
仕事のミスを防ぐ方法を教えて!

仕事で再びミスすることを防ぐ、効果的な対策はありますか?

書類をまとめるときは、焦らず見直しをおこなっています。また、事前にしっかり計画を立てることも、ミスの予防なると思いますね。

相談や報告をする基準を自分の中で決め、「相談しないと、自分が動けなくなる」と思ったら、上司の状況を気にしすぎず、相談・報告するようにしていました。 その結果、仕事がスムーズに進むようになり、自分が必要以上に考えすぎていたと気づけましたね。

納期に余裕を持たせていました。完成したものをすぐ納品せず、1日おいて翌日チェックすると改善点が見えてくるので修正してさらに良いものになります。 また、ダブルチェックをしたり、イレギュラーな事態を想定してシミュレーションしたり、手順のメモをそばにおいたりするのも効果的です。

細かいことももれなくメモすることです。迷ったらメモを見返して確認するようにしています。

「失敗は誰にでもある」と考えています。 失敗すると、焦ったり怒られて落ち込むこともありますが、大切なのは「次に同じ失敗をしないよう、対策を立てることだ」と思うようにしていますね。
①やらかした原因を一つずつ挙げる
やらかさないために、まずは失敗の原因を一つずつ明確にしていきましょう。漠然と「今度は注意しよう」と思っていても、同じミスを繰り返す可能性があります。
いつ、どこで、どんな行動をして問題が起こったのか、丁寧に言語化していくのがおすすめです。失敗したときの状況や周囲とのやりとり、自分の心理・健康状態なども細かく書き出して分析しましょう。その中で、取るに足らないと思っていたことが、実は業務に大きく影響していたと気づくケースもあります。
ミスの例 | 原因の例 |
---|---|
資料作成が納期に間に合わなかった | 作業時間を見誤った |
商品を違う場所に発送した | 相手の住所確認が不十分だった |
顧客に間違った価格の見積書を出した | 価格表の改定を見落とした |
原因を明確にすれば、具体的な対策も立てやすくなります。一連の出来事を整理し、問題が発生したポイントを洗い出してみましょう。
②同じ失敗を防ぐにはどうすべきか対策を考える
仕事のやらかしを防ぐためには、事前にしっかりと対策を考えるのも有効です。あらゆる状況を想定し、それぞれに適した対応を準備しておくと、トラブルを未然に防げます。
たとえば、業務に取り掛かる前に、仕様や手順が事前に変更されていないか確認すると良いでしょう。スピーディーに進めたいときは確認する時間も惜しいかもしれません。しかし、変更点をスルーして業務を進めるとかえって修正が増えるため、作業が長引いてしまいます。
また、締め切りがある業務はあらかじめ余裕を持ったスケジュールを組み、定期的に進捗状況を振り返るのがおすすめです。こまめに進捗を確認すると、仮に遅れが出たとしても影響は少なく、調整もしやすくなります。
やらかさないためには、想定外の事態に備えた対策を考えましょう。
③自分がどんなときにやらかすのか書き出してみる
原因を明確化して、対策も考えたら、もっと深掘りしていきましょう。あなた自身が、どんなときにやらかすのかを思いつく限り書き出してみるのです。
周りの人や設備の問題は考えず、あなたに矢印を向けて考えてみましょう。たとえば、返信をすることを忘れてしまい相手に迷惑をかけたとします。簡単に言うと、連絡漏れの対策は「すぐ連絡する」となります。
では、すぐ連絡しなかったのはなぜでしょうか。
もしかしたら急ぎの仕事が終わらず、焦っていたのかもしれません。あるいは、悩み事があって気持ちが沈み、ほかのことが頭に入らない状態だったとも考えられます。
社会人経験がまだ浅い場合、そもそも土台となる経験が乏しく、先輩や上司なら簡単にわかることにつまずいていた可能性もあるのです。やらかした問題だけにフォーカスせず、そのときの自分がどんな精神状態だったか、健康状態はどうだったかも見直してみてくださいね。
どうしても仕事の失敗が減らないときの対処法4選
- 小さなこともきちんと確認する
- デジタルだけに頼らない
- 自分だけで判断せず周りの意見も聞く
- 自分の適性を知りより合う仕事を検討する
「原因や対策を考え、十分注意しているのに失敗してしまう……」と悩んでいる人もいるでしょう。やらかしたくないと考えて一生懸命仕事に向き合っても、失敗が減らないと心が弱ってしまいますよね。
ここからは、どうしても失敗が減らないときの対処法について解説していきます。失敗続きに悩む人も、一つで良いので試してみてくださいね。
①小さなこともきちんと確認する
原点に戻って、どんな小さなことも確認するよう意識してみましょう。いつもなら「大丈夫」と思う点もしっかり確認すれば、失敗の種を減らせます。
「わかってるから大丈夫」とチェックをスルーしがちな点
- 数字の入力ミスはないか
- メールアドレスは正しいか
- 添付ファイルは合っているか
- 書類の誤字脱字チェックをしたか
- 定例会議の日時や場所の確認はしたか
いずれも「いつものことだからわかってる」と感じるものかもしれませんが、事前の確認を習慣にしましょう。思い込みによる失敗を減らすには有効な方法です。
②デジタルだけに頼らない
今はデジタルツールでの業務管理をおこなう会社が多いですが、仕事の抜け漏れが多い人はメモや付箋を使ってみましょう。
スマートフォンのカレンダー機能やメモ機能はとても便利ですよね。リマインドを設定すれば、タスクや予定を入力したあとは一旦頭から消してもOKなのがメリットです。
その一方、記憶に残りづらいというデメリットもあります。手を動かす「書く」動作が記憶を定着させるタイプの人も多いので、もしデジタルツールのみで仕事のスケジュール管理をしている人は試してみてください。
③自分だけで判断せず周りの意見も聞く
自分の考えだけを頼りに業務を進めず、報連相を意識しましょう。まずは自分より経験値の高い人の意見を仰ぐのがおすすめです。
仕事に慣れてきたころほど油断が生まれ、やらかす原因になります。たとえ経験した仕事であっても、少しでも迷ったり疑問が出てきたら、周りの人に意見を聞いてみると良いでしょう。
新しいタスクが発生したら先輩に良い方法を聞いたり、作成した資料を上司にチェックしてもらったりすれば、自分では気づけなかったミスが見つかる可能性があります。周囲の意見を聞いて視野を広げ、やらかしの種をなくしていきましょう。
④自分の適性を知りより合う仕事を検討する
失敗が続く場合、今の業務が自分に合っていない可能性も考えられます。そのようなときは、改めて自分の適性を見直してみましょう。別の部署のほうがあなたに合っている可能性もあります。
自分の性格や仕事の進め方、考え方などを見つめ直し、本当に向いている仕事は何かを考え、転職という選択肢を検討するのも一手です。
「自分の適性や適職がわからない」という人は以下の記事で自分に合った仕事を見つけてみてください。
やらかしが原因で異動を考えたことはある?

やらかしが原因で異動を考えたり、実際に異動したことはありますか?

営業職のときに異動を考えました。トラブルが続き、「自分に営業は向いていない」と思ったからです。事務職への異動希望を出しましたが、そのときは異動できませんでした。

コールセンターでミスが続いたときに異動を考えました。すぐに異動はできませんでしたが、社内のコンテストで結果を出したのがきっかけで、責任者としての異動が決まり、現在は充実しています。
やらかし・失敗がつらくて仕事を辞めたい……と悩み転職を考えた人の体験談
仕事でやらかしたのがつらくなって「もう辞めたい」と考える人もいるでしょう。
「なぜこんな失敗をしたんだろう……」と思うと、居たたまれなくなりますよね。せっかく周りの人がフォローしてくれても、申し訳ない気持ちでいっぱいになるかもしれません。
ここでは、実際に転職を考えた人に話を聞いてみました。

自動車ディーラーの営業をしていました。契約金額が大きいので、小さいミスでもお客様からお叱りを受けます。そのため、納車するまで細心の注意を払わなければなりません。
しかし、自分はおっちょこちょいな性格もあり、同じお客様に対して何度もミスをしてしまい、お客様から大変お叱りを受け、「この仕事に向いていない」と感じて転職を考えました。
実際に転職はしませんでしたが、辞めようと考えたのは後にも先にもあの時だけです。

以前、人材派遣会社で客先常駐の営業をしていました。コールセンターの仕事を担当したとき、案内ミスを連発したことがあります。
「この仕事は自分に向いていない」と感じ、やる気がどんどん下がっていきました。加えて、決められた案内しかできないことや、厳しいルールにもストレスを感じていました。
そこで転職を考えエージェントに登録しましたが、ちょうど繁忙期だったため、その時点では転職せずに仕事を続けることに。仕事を続けるうちに、「今のままでは自分の市場価値が上がらない」と思い直す機会が増えました。
その後転職しましたが、前職よりも自由度が高い環境で、やりたい仕事ができるようになりましたね。
ミスが重なり仕事がどうしても辛いと感じる人は以下の記事もあわせて読んでみてくださいね。
仕事でやらかしたときは誠実な対応と対策が肝心! 正しい自責で成長につなげよう
社会人なら、誰でもやらかした経験があるものです。失敗の怖さが尾を引いて、なかなかメンタルが回復しない経験がある人もいるでしょう。
大切なのは、失敗そのものではありません。その失敗にどう向き合い、対処したかです。失敗した原因やアプローチの方法を探り、時には周りの人にアドバイスを求めてみてください。
上司や先輩は、頑張るあなたをきっと見守ってくれています。仕事でやらかしてしまっても、落ち込み過ぎず気分を切り替えていきましょう。

仕事の失敗で「落ち込む人」と「前に進める人」の考え方の差は何か。それは「後悔」か「反省」かの違いです。後悔とは、「起こってしまったことを後から落ち込むこと」。反省は、「行動やあり方を振り返ること」です。
仕事で落ち込む人は、失敗をしたときに後悔をします。もちろん失敗した時は、自分への怒りや悲しさが生まれるのは当然ですし、感傷に浸りたい気持ちは私もわかります。しかし、落ち込む時間というのは過去に時間を割いている状態であり、未来につながらない、もったいない時間とも言えます。また、落ち込んだまま、仕事に取り組むことは、次の失敗を引き起こすリスクもあり、得策とは言えません。
前進のためにはすぐに振り返りをしよう
一方で、前に進める人は失敗したときも、「なぜ失敗をしたのか」「改善できる点はどこなのか」をすぐに振り返ります。時間が経つほど、失敗の記憶も薄れていくので、できるだけ早く振り返りをすることをおすすめします。
時間は過去・現在に止まるのではなく、未来に進んでいきます。みなさんも、後悔よりも前進に時間を割いてみると、考え方が変わってくるかもしれませんよ。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)
コールセンター業務でお客様に間違った案内をしてしまい、親会社に報告がいって対処したことがあります。大きな損害はありませんでしたが、しばらく業務からは外されることになりました。