「最終面接に落ちた…」原因追及から次の一手で前向きに
「最終面接に落ちてしまい、どうしようもないくらい辛い」
「言葉では表現できないほどの落胆と喪失感に襲われている」
入社への思いは、選考が進むたびに強くなっていきます。内定まであと一歩である「最終面接」に落ちてしまう経験は、立ち直るのが困難な辛い経験といえるでしょう。入社への思いが強ければ強いほど、自分自身を否定されたかのような感覚になってしまうことも珍しくありません。
この記事では、最終面接に落ちた辛い気持ちを払拭する方法だけでなく、原因を追究したうえで、再チャレンジに向けた具体的な心構えを紹介します。実際に最終面接で内定を逃してしまった先輩たちの体験談に触れながら、マイナスな感情をプラスに変えていく方法を身に付けていきましょう。
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最終面接に落ちた先輩たちは辛い気持ちをどう乗り越えた?
最終面接で落ちる確率は一般的に約50%とも言われています。もちろん採用人数のバランスによって前後していくので、惜しくも内定を逃す経験は、実は誰もが通る道だと言えるでしょう。
とはいえ、最終面接に落ちてしまうと辛い気持ちが溢れてしまうのは事実です。ここでは、実際に内定直前で不合格となってしまった先輩に、実際にどのようにして辛い気持ちを乗り越えたのかを聞いてみました。

私は第一志望の面接に最終面接で落ちてしまい、インターンを含めると4カ月以上かけた選考期間が無になってしまったため、心が苦しくなりました。
落ちた当時は、メールを何度も見返し、やる気もなくなってしまいましたね。解決策としては、ひたすら別の企業の選考を受けて、選考通過の結果を見て心を落ち着ける方法をおすすめします。
「私を必要としてくれている会社は世の中にはたくさんある」と思うようにすることで、気持ちを立て直していました。

最終面接に落ちてしまったときには、ほかの行きたい会社に応募して選考を進めることで嫌な気持ちを切り替えるようにしていました。
一度落ちてしまった会社をすぐに受け直すことは不可能です。会社は全国に数えきれないほどあるので、すぐに気持ちを切り替え、残りの期間で結果を残すことが大切だと思います。いずれ内定が出たときには「過去の失敗も良い経験だったな」と感じられるようになるので頑張ってください。

最終面接で落ちてしまったときは、一次面接からずっと努力していた企業分析などの準備がすべて無駄になったかのように感じ、とても落ち込みました。
特に、最終面接で聞かれた質問に対してなんと答えれば良かったのかと考え、辛い気持ちを引きずってしまいましたね。しかし、次の面接の準備をしているうちに、「今回の落ちた経験をどう活かせば良いのか」と考えられるようになり、無駄だったとは感じなくなりました。
最終面接に落ちた辛い気持ちを整理する5つの方法
辛い気持ちを整理する5つの方法
- 最終面接までたどり着いた自分を褒める
- いまの正直な気持ちを紙に書き出す
- 家族や友人に辛い気持ちをとことん聞いてもらう
- キャリアセンターから客観的な意見をもらう
- 1週間を目安にリフレッシュをおこなう
最終面接に落ちてしまうと、目の前が真っ暗になったような気分になり、日常生活すらままならないことも珍しくありません。とにかく、この辛い感情を払拭して、前に進みたいと思うことは当たり前です。
ここでは、最終面接に落ちた辛い気持ちを整理し、下を向いている状態から少しずつ目の前を見据えるための方法を解説します。どのようにしていまの気持ちを落ち着かせれば良いのかわからない人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①最終面接までたどり着いた自分を褒める
内定が取れなかったと落ち込む前に、最終面接までいった自分を褒めることから始めることが大切です。
最終面接は、企業内でも立場が上の役員や社長など、会社を代表する人間が面接を担当するケースがほとんどです。採用担当者からすれば、そのような重要な場に、就活のマナーや人柄などが伴っていない人材を立たせるわけにはいきません。
ほかの学生の方がほんの少しだけその企業にマッチしていたなど、落ちてしまう理由は人それぞれ。わからないことに対して落ち込むのであれば、まずは最終面接までたどり着いた自分の努力や特性を褒めることから始めてみることが大切です。

内定を獲得するまでに、最終面接で何社落ちましたか?

私は早期選考で内定をもらったため、内定をもらう前に最終面接で落ちたことはなかったです。また、就活全体では15社ほどの選考を受けました。

全部で合計10社ほど受け、最終面接では、不動産業界とIT業界の2社を受けて落ちました。

最終面接で不採用だったのは2社です。どちらも採用は院卒基準だったので、適用条件を満たしていませんでした。
②いまの正直な気持ちを紙に書き出す
最終面接に落ちると、何がダメだったのかなど、頭の中がグルグルとマイナスな言葉で支配されていってしまいます。この負のループを脱出するためには、自分の感情をしっかりと紙に「文字」で書き出し、頭の中から取り出してみることが大切です。
「自分は必要ないって言われているようで辛い……」
「また書類選考から始めなきゃいけないとかあり得ない」
誰にも見られない場所で、言葉を選ばなくていいので「素直に」「自由に」言葉を綴ってみてください。文字にするとあやふやだった悩みが言語化され、自分の感情を整理することにつながります。
③家族や友人に辛い気持ちをとことん聞いてもらう
辛い気持ちを自分だけで抱え込んでいると、立ち直るまで時間がかかってしまいます。少しでも早く前向きな感情を取り戻すためには、周囲を頼ることも大切です。いまどのような辛い気持ちでいるのか、家族や友人など、心許せる人にどんどん話していきましょう。
人は、ネガティブな思考を他人に話すことにより、苦痛を軽減できる「カタルシス効果」の性質をもっています。話しながら自分の気持ちを客観視できるので、心が冷静になる効果があるとされています。
④キャリアセンターから客観的な意見をもらう
キャリアセンターとは、学生の就活支援を目的とした専門部署です。大学内に設置されており、キャリア相談やエントリーシート(ES)の添削など、さまざまなサポートを受けられるのが特徴です。
もちろん、最終面接で落ちて辛くてどうしようもない状態のときでも、気軽に扉を叩いて問題ありません。
キャリアセンターを訪れるメリットは、マイナスな感情を受け止めるだけに留まりません。現状から次にどのようにしていけばいいのか、客観的な意見を打ち出してくれるでしょう。
⑤1週間を目安にリフレッシュをおこなう
最終面接に落ちた辛い気持ちがなくならないときは、就活から完全に離れてみることも一つの手段です。冷静な自分でない状態で活動を続けても、本来の力が発揮できない可能性もあります。
とはいえ、期限を定めないまま就活を辞めてしまうと、メリハリがなくリフレッシュにならない可能性があります。どのくらい休みを取るか悩む場合は、1週間を目安にしてみるといいでしょう。
自分の心の回復とのバランスを考えつつ、思い切って気持ちを切り替えてみてくださいね。
最終面接に落ちた自分を前向きにする3つの思考法
最終面接に落ちた気持ちを前向きにする3つの思考法
- 「最終面接=ほぼ合格」ではないことを認識する
- 自分自身を否定されているわけではないことを理解する
- 採用のミスマッチを回避できたと考える
就活は、最終面接に受からずに落ち込んでいる現在も続いています。できるだけ早く次の一手を打てるようになるためにも、自らを前向きな気持ちに変化させていくことが大切です。
ここでは、最終面接に落ちた自分がマイナスな方向に進まないための思考法について解説します。合格できなかった現実をポジティブな体験と変換し、就活を乗り越える力にしていきましょう。
①「最終面接=ほぼ合格」ではないことを認識する
最終面接までたどり着いたら、内定獲得とほぼ同じ意味だと思っている人は珍しくありません。しかし、選考である以上、合格に至らないケースがあることを覚えておく必要があります。
「最終面接=ほぼ合格」ができる認識で面接へ臨むと、いざ不採用になったときに「何か失礼なことをしたかもしれない」など、ショックも大きくなってしまいます。
ほかの面接と変わらず、誰しもが落ちることがあるという考えに切り替えておくだけで、心の負担が減っていくでしょう。

手応えがあったのに、最終面接で落ちた経験がありますか?

ありません。最終面接で落ちたときはどれも手応えが悪かったです。いわゆる圧迫面接に遭遇し、詰められてうまく答えられず落ちました。

面接での会話が弾み、たくさん深掘りされたので「もしかしたら採用される?」と過度に期待していましたが、落ちてしまった経験があります。 結果は不採用でしたが、たくさん話したおかげか、ほかの部署を紹介いただけました。

手応えがあったのかは、あまりわかりませんでした。 しかし、逆質問する時間があったり、面接時間ギリギリまで対応してもらったりしても、落ちることはあると学べましたね。
「最終面接=ほぼ合格」の真偽や実際の通過率などについて以下の記事で解説しているので、気になる人は読んでみてくださいね。
②自分自身を否定されているわけではないことを理解する
一次面接と最終面接では、選考通過できなかったときの落ち込みが大きく異なります。特に、一人ひとりとじっくり話す最終面接で落ちてしまうと、自分自身を否定された気持ちになってしまうのは自然なことと言えるでしょう。
しかし、いざ不合格の通知をもらったからといって、自分が不必要な人間であったかのような認識をする必要はありません。最終面接に呼ばれている時点で、自分は一定以上の評価を受けられたという考えを持つと、気持ちが前向きになっていくのではないでしょうか。
③採用のミスマッチを回避できたと考える
面接官が最終面接で学生を落とす理由の一つに「詳しく対話をした結果、自社との適性がなかった」というものがあります。これだけを聞くとマイナスに感じてしまいますが、見方を少し変えるだけで、就活の成功に近づいたとも考えられるのです。
もし採用側が適性がないのにもかかわらず内定を出した場合、後で苦労するのは学生自身です。入社しても企業の体質や業務内容に馴染めなかった結果、早期退職の道を選んでしまうかもしれません。
どの段階の面接でも、企業とのミスマッチが起きていると判断されては採用に至りません。その事実に落ち込むのではなく「本当に自分に合った企業と出会うためのチャンス」を得たと思うだけで、次の行動を起こしたくなるはずです。
採用担当者に聞く! 最終面接で落とされる人の共通点
- これまでの面接と一貫性がなかった
- あと一歩熱意を感じられなかった
- 入社後に働いてもらうイメージが明確にならなかった
最終面接で落ちたときの辛い気持ちが前向きになったら、次の選考に向けて行動を起こしていく必要があります。
その前に、最終面接で合格できなかった原因をしっかりと追求しておくことが大切です。落ちた理由を自分なりに分析しておけば、次の選考で役立つ武器になるでしょう。
最終面接で得た経験を無駄にしないためにも、落ちてしまう人の共通点について理解することが大切です。少しでもヒントになるように、採用担当者に「最終面接ではどのような理由で落とす人を決めているのか」についても訪ねています。
①これまでの面接と一貫性がなかった
これまでの選考でされた学生の評価は、最終面接の担当者にも引き継がれています。そのため、選考中に、報告を受けていた人物像と異なる印象を面接官に残した場合、違和感をもたれて合格に至らないケースもあるでしょう。
最終面接だからといって、アピールに熱が入ることは決して悪いことではありません。しかし、よく見せたい気持ちが前に出て、これまでと異なる自分を打ち出してしまうことは避ける必要があります。
最終面接ならではの対策をするのであれば「これまでの面接で伝えた自分の魅力を、さらに効果的に伝えるためにはどうすれば良いか」を念頭に置くと良いでしょう。そのうえで、以前の選考で話した内容と矛盾が出ないかをチェックしておくと安心して面接に臨めます。
②あと一歩熱意を感じられなかった
最終面接では「本当にこの学生を迎え入れるべきか」と、採用担当者も高い視座をもっているのが特徴です。そのような状況のなかで、学生から入社をしたいという意欲が少し足りない印象を受けると、不合格の判断をするケースがあります。
スキルよりも学生のポテンシャルを評価する新卒採用では、熱意の部分に重きを置く企業は少なくありません。最終面接だからこそ、入社したい気持ちを前面に押し出していくべきと言えるでしょう。
ほかの学生よりも入社したい気持ちを打ち出すためには、準備の段階から「熱意」をアピールできる部分がないかを意識することが大切です。
③入社後に働いてもらうイメージが明確にならなかった
これまでの選考と異なり、実際に「内定」が出る最終面接では、入社後に活躍できる人材かどうかをより細かくチェックされています。優秀な学生であることは認識されたとしても、入社後のビジョンが見えてこない場合、不合格になるケースも考えられるでしょう。
最終面接では、自分の経験・スキルと企業の求める人材像の結びつきを常にアピールすることが大切です。たとえば、学生時代に培った問題解決力をアピールするだけでなく、入社後のプロジェクトにどのように活かせるのかまで具体例を交えて説明する必要があります。
最終面接だからこそ、自分自身も入社をして働くイメージが明確になってきているのではないでしょうか。その気持ちを大切にしながら、5年後・10年後にどのように企業で働いているのかまで想像できれば、自信を持ってアピールができるようになるはずです。
採用経験者に聞いた! 最終面接ではどのようにして落とす人を決めている?

弊社の場合、最終面接は社長が直々にマンツーマンでおこないます。基本的には最終面接まで通過された人は内定を出し採用となります。
しかし、社長が「この人はどうしても馬が合わない」、または、失礼な言い方ですが「入社をすると会社全体が不利益になりかねない」「身だしなみが悪かったり、遅刻があったりしたため、周りの社員に悪い影響が出そう」などと判断した場合のみ不採用になっています。
中小企業ですので、社長の一言がすべてになることが多いです。

基本的にはリクルーター社員や人事と面談をし、双方のマッチングをはかった状態で最終の役員面接に進むため、不合格になる学生は基本的にはいません。
ただ、「あまりにも逆質問が少ない」「会社への志望度の高さが感じられない」「深掘りするとこれまでの面接で話した内容と矛盾する内容が多い」「面接用に取り繕いすぎて素がまったく見えない」ような学生は、企業の風土とマッチしないと考え、不合格にすることもあります。
基本的には入社確認なので、気負いすぎる必要はありません。油断せずにこれまで面接で話した内容を思い出し、企業に入社したい思いをしっかり伝えられたら大丈夫だと思います。

私の会社だけかもしれませんが、製薬ベンチャーの最終面接は、働く研究員全員と1対1で順番におこなわれます。面接はキャリア採用のみで、カジュアルな会話を通じて、一緒に仕事をするうえでの相性や、研究と営業活動を両立できるかどうかを判断しています。
研究職の経験がある人でも、「アドバイザーとして後輩を育成したい」という意欲のある人は採用しません。現場で最も詳しい研究員だからこそ、豊富な知識を活かして学会や展示会でのマッチングイベントを通じて共同研究契約を結ぶことを期待しているからです。
一度落ちた会社に再応募ができるのか気になる人もいるでしょう。以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。
先輩に聞く! 最終面接に落ちたからこそ次に活かせたこと
最終面接に落ちてしまうと、大切にもっていたものを失った気分になってしまいます。しかし実際は、内定直前までたどり着いた貴重な経験は消えることはありません。
ここでは、先輩が最終面接に落ちたからこそ次に活かせたことを聞いています。一つひとつに耳を傾けて、自分が内定へ近づいていることを意識していきましょう。

エンジニア志望で受けた企業は、院卒が採用条件だったこともあり、学部卒での採用は例外だったようです。そのような状況のなかで、「論文をもっとたくさん読んでおいたほうが良かった」と気付くことができました。人柄や姿勢も大切ですが、エンジニアは技術や知見が重要視されるのだなと痛感しましたね。
エンジニアを志望する場合は、できるだけたくさんの論文を読み、研究を重ね技術力を高めておく必要性がある思います。大会に参加して受賞歴を獲得したり、英語力を身に付けておいたりすると、一歩リードできるように感じました。

最終面接に落ちた時、今まで一つの質問に対してダラダラと回答しすぎていたなと反省しました。面接は会話であるのに、発表会のように自分の話ばかりしていたことに気付くことができました。
面接官からすれば、話が長すぎて何を言いたいのかわからない人間に映っていたのではないかと思います。それ以降の面接では、伝えたいことをすべて伝えるのではなく、要点に絞って話し、コンパクトにまとめるよう意識しました。

「この会社に必ず入って活躍する」という意思を伝えきれていなかったという気付きがありました。現在の就活の状況などを聞かれた際に、あいまいな回答をしてしまい、「本当に入社する意思があるのか」をアピールできなかったなと感じています。
最終面接では、企業側にとっては最後の見極めのチャンスなので、内定をもらったら必ず入社して、「活躍する」という意思を示すことが大切だと思います。
内定者に聞く! 最終面接を突破するためにいまからできる対策4選
いまからできる最終面接対策4選
最終面接に落ちた辛い気持ちが整理できたら、その思いのままに次の行動へ移っていきましょう。ここでは、近いうちにまたやってくるであろう最終面接に備えるため、いまからできることについて解説します。
最終面接を突破する対策については以下の記事でも詳しく解説しているので、こちらもチェックし万全の準備で本番を迎えましょう。
①最終面接ならではの逆質問を準備する
最終面接では、学生から面接官へ疑問点を聞く「逆質問」をする機会が与えられることが多くあります。内定へと近づくためには、逆質問を単なる「質問」と捉えるのではなく、企業への関心の高さや自身の魅力をアピールするチャンスと認識することが大切です。
具体例 | |
---|---|
会社の経営方針に 関する質問 |
・◯◯部の昨年の売上が大きく上昇した理由を教えてください ・SDGsに即した製品の開発をした結果、 投資家からどのような反響があったのでしょうか |
面接官自身に 関する質問 |
・経営をしていくなかで、◯◯様が最も大事にしていることを教えてください ・1月のインタビュー記事で話していた新プロジェクトについて、 差し支えなければどのような方向性で進んでいるのかを教えてください |
面接官は役員クラスであるため、それに合わせた内容を質問することで、これまでの選考にはない逆質問を打ち出すことができます。
経営方針について聞く場合は、守秘義務にあたり答えられないケースがあることには注意が必要です。「差し支えなければ」などのクッション言葉を活用し、配慮ができるアピールをしたうえで質問をすれば、より好印象を残すことにつながります。
最終面接で好印象を残す逆質問については以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみましょう。
②深掘り質問に答えられるようにする
深掘り質問とは、学生が答えた内容に対して、面接官がさらに突っ込んだ質問をすることを指します。入社の意志を重視して確認する最終面接では、学生の真意を探るために深掘り質問をされるケースがあるため、いまのうちに対策をしておく必要があるでしょう。
具体的には、自分が用意した質問の答えに対し「なぜ?」とみずから聞いて答えられるかどうかを確かめることが有効です。
みずから「なぜ?」を問いかける例
御社では自身のコミュニケーション能力を活かし、営業部で働きたいと思っています。ボランティアサークルの代表として100人の学生をまとめあげてきた経験があるので、対話をする力は自然と身に付いています
↓なぜ、ボランティアサークルに入ったのか?
人の役に立つ活動をしたいと思ったからです。高校時代、困っていたときにボランティアの方に助けてもらった経験があり、自分にもできることがあるはずと思ったのがきっかけです
このように、返答のなかで「なぜ?」と聞けるものを発見して実際にみずから問いかけてみると、深堀り質問への対策ができます。2回以上深く質問をされることもあるため、準備の段階でも「なぜ?」と繰り返しておくとより安心して当日に臨めるでしょう。
最終面接で聞かれやすい質問を以下の記事で紹介しているので、あわせて確認してみてくださいね。
③入社後にしたいことを明確にする
内定たいこと」のアピールを心掛けることで、企業で活躍するイメージをより強くもってもらえるようになります。そのためには、自身があらためて入社後に何をしたいのかを明確にしておく必要があるでしょう。
たとえば「◯◯のサービスを取り扱いたい」だけではなく「◯◯のサービスを取り扱って、潜在的なニーズを持つ顧客に新たな利益をもたらしたい」など、より具体性のある考えを持つことが大切です。
いまいちど最終面接に臨む前に、自分が本当に企業でやりたいことが何かを明確にする時間を作ってみてください。迷いが出た場合は「やりたくないことは何か」から逆算して考えていくと、自然とやってみたいことが浮き彫りになってくるはずです。
④第一志望である理由を具体的に伝える
最終面接で合格を勝ち取るために大切なのは、この企業で働きたいという「熱意」です。どれだけ自社とマッチしたスキルや経験を持つ人材であっても、入社意欲を感じられない学生を採用した場合、結果的に早期退職をする懸念が出てきてしまいます。
面接官に第一志望であることをアピールするためには、その理由を具体的に伝えることが大切です。たとえば「他社と比較して◯◯なところが良い」「企業選びの軸は◯◯なので、御社と合っている」など、対話のなかで常に根拠を示す姿勢を忘れないことが求められます。
最終面接のための対策方法を教えて!

私は最終面接に挑む際、以下の3つのセオリーを確立しました。
①ここまで選んでもらったことへの感謝や喜びを表現すること
②「ここまで来れたのだから」と、自信を持ち堂々とすること
③企業理念だけはしっかりと最終確認すること
これらを軸に、あとは今までの過程を振り返り、復習することに尽力しました。その際注意したのが、他社の就活と混同しないようくれぐれも注意することです。あくまで「目の前の志望企業」のみに全力集中することが大切だと思います。

私は、「結論ベースで端的に話す」という点を意識していたら受かりました。そのうえで、「話すスピードが速い」と指摘を受けることが多かったので、ひと呼吸おいてゆっくり話すことにも注意を払うようにしていましたね。
最終面接は、それ以外の面接以上に一つの質問に対して深掘りされることが多いのが特徴です。出される質問の内容も会社にちなんだものが多いため、企業研究もしっかりおこなっていました。

実際の社員にお願いして模擬練習をおこなったおかげで、最終面接を無事突破することができました。模擬練習の際は、志望動機や将来のビジョンなどを現場社員と擦り合わせることで、会社との認識の齟齬を無くすよう意識していましたね。
また、話し方についても、結論ファーストで熱量の高さをアピールすることに注力しました。あとは、「ここまで選考を突破してきた」という自信が何よりも大切だと思います。

最終面接を突破するために緊張しないことを常に意識していました。最終面接では社内の中で高い地位にある人が面接の相手となることが多いと思います。そのため、場の緊張感も一次面接や二次面接とは異なるものになるでしょう。
そのような状況下でもひるまずに、自分の考えをきちんと伝え、笑顔で対応できる学生に面接官は惹かれていくのではないかと思います。実際、人事担当者から最終面接に対するフィードバックをもらった際も、終始笑顔で面接に臨んだことを褒められる機会が多かったです。

最終面接では、その企業でのキャリアビジョンについてより踏み込んだ質問をされることが多かったです。そのため、「自分はその会社で何がしたいのか」ということを改めて考えると共に、そのやりたいことをどのようにして志望企業に魅力的に感じてもらうのかを考えるようにしていました。
特に、自分目線ではなく企業目線でメリットがあることは何なのかを考えることが大事だったと思います。そしてやりたいことをはっきりとさせたら、それをするために企業ではどのようなステップを踏んでいくのかを考え、各段階でどのような意識を持って働くのかまで具体化しておけば、最終面接では困りませんでした。
以下の記事でも最終面接で落ちないためのポイントを解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
最終面接を受ける前に認識しておくべき注意点
- 他社の選考状況を曖昧にしない
- 入社意思の確認である認識で臨まない
- 一般的に言われている落ちるサインを気にしない
最終面接では、事前に意識しておくだけで、本番で役立ついくつかの注意点があります。
最終面接で落ちてしまい辛い気持ちにならないためにも、いまのうちに注意しておける点について把握をしておきましょう。
①他社の選考状況を曖昧にしない

面接官が「この学生は実際に入社をしてくれるかどうか」を気にしているなかで、最終面接においては他社の選考状況を尋ねられるケースがあります。
この質問に対しては、正直に答えることが求められます。他社の選考を受けていることを隠したい気持ちで曖昧な返答をすると、面接官に不誠実な印象を残してしまうため注意が必要です。
他社の選考を受けていたとしても、志望度が高いことをアピールできていれば問題ありません。曖昧な態度を取らず、堂々と答えられるように意識をしておきましょう。
②入社意思の確認である認識で臨まない
最終面接にたどり着いた時点で、ほとんど内定に近づいたという意識をもって臨むと、不採用に近づいてしまいます。実際には適性や人物像を深く見極めれる場であるため、油断していることを見抜かれてしまうからです。
まだまだふるいにかけられているという意識を忘れずに、自分の強みやビジョンを熱意を持ってアピールすることが重要です。
③一般的に言われている落ちるサインを気にしない
最終面接では、一般的に「落ちるサイン」と呼ばれるものが存在します。
最終面接の落ちるサインの例
- 面接の時間が予定より短い
- 逆質問の時間が設けられない
- 入社後の話をされない
- 回答に対しての反応が薄い
どのサインも噂程度に過ぎないため、かならず落ちてしまうわけではないことを認識しておくことが大切です。落ちるサインばかりを気にしてしまうと、面接中に「自分はもう合格できないかもしれない……」と気持ちが沈み、本来の力を発揮できなくなってしまうかもしれません。
自分のアピールは、面接中にしかできないことを意識して選考へ臨みましょう。最終面接の場合、次に挽回するチャンスもないため、サインは気にしないことが合格に近づく一歩です。
とはいえ、どうしても気になってしまう人もいるかもしれません。以下の記事では最終面接の落ちるフラグについて紹介しているので、面接後などに気になる人は覗いてみてください。
最終面接に落ちても内定は獲得できる! 辛い気持ちを力にした先輩からのメッセージ
最終面接に落ちてしまったときの辛い気持ちは、簡単に解消できるものではありません。しかし、これからも続いていく就活を乗り越えるためにも、前向きな気持ちを取り戻していく必要があります。
最後に、実際に最終面接を受けた経験のある先輩たちより、メッセージが届いています。じっくりと耳を傾けて、また次へ進む力にしてみてくださいね。

私は、最終面接で落ちた経験があります。しかし、その経験がなければ、条件がマッチした今の会社には就職できていませんでした。
私自身、就活は婚活に似ていると思っています。私の両親もですが、多くの人が出会いと別れを繰り返し、最終的にゴールインします。要するに、失恋があったからこそ次の出会いがあり、恋愛経験を重ねたからこそ、より良い出会いに巡り合えるものです。
それと同じで、就活も失敗や挫折、不採用を経たからこそ、最適な会社を最終的に見つけることができたと思っています。よく失敗は成功のもとなどと言いますが、本当にその言葉通りで、大切なのは諦めずに次へ行くことだと確信しました。

最終面接に落ちて辛い気持ちになっている人も多いと思います。しかし、私の周りは新卒で働いていた会社を3カ月以内に辞めている人が結構いて、さらには転職先で自分らしく働けている人がたくさんいます。
たとえ第一志望だったとしても、理想と現実のギャップから、すぐに辞めてしまうことはめずらしくありません。世の中、可能性の塊ですので、転職でようやくマッチした会社に巡り会えることもあります。
最終面接で落ちてしまったとしても、そこまで気にすることではありません。辛い気持ちになるよりも「今は実力を付ける期間」と割り切って、すぐに前を向くことが大切です。

最終面接に落ちてしまったときは「本当にこの先やっていけるのかな」と不安になることもありました。ただ、落ち込んでいる暇などなく、前を向いて進んでいくしか道はありません。
一度落ちたことによって、その当時より行きたい会社への解像度も高くなり、今は満足いく形で就活を終えることができました。
成功に辿り着けるのは、失敗があるからこそです。今の失敗を糧にしてぜひ頑張ってほしいです。

最終面接で落ちる経験をすると、同時に受けている企業でも「どうせ最後には不合格になるのではないか」と不安になってしまうと思います。
しかし、最終面接まで進んだ時点で、あなたの能力の高さはかなり認められていると思って間違いありません。その企業にはマッチしなかっただけで、むしろ「マッチしない企業だと入社する前にわかって良かった」と開き直ってしまいましょう。
最終面接だからと言って無用に引きずらず、反省点をはっきりさせて修正したら、次に向けて切り替えましょう!
最終面接に落ちた辛い気持ちは前向きに変換できる! 経験を活かして次へ進もう
最終面接で不合格になってしまうと、言葉では表せないほどの辛さや悔しさを感じてしまいます。内定が目前に迫っていたからこそ、落ち込んでしまうのは当然のことです。
心に留めておいてほしいのは、最終面接で落ちるのは珍しいことではないということです。このことを認識しておくだけで、辛い気持ちが少しは和らぐかもしれません。
もし、なかなか前を向けないのであれば、最終面接で落ちた経験のある先輩たちに相談してみるのも一つの方法です。きっと心の支えになってくれるでしょう。
最終面接に落ちたからといって、自分自身の価値が下がるわけではありません。この経験を糧に再びチャレンジする勇気を持ち、内定獲得に向けて歩んでいきましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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私の場合、希望していた職種が院卒を採用しており、学部卒が入るにはハードルが高いことがわかっていたため、「ダメだろうな」という思いが頭の片隅にうっすらとあり、覚悟はできていました。そのため、最終面接に落ちてショックはあったものの、すぐに立ち直り次へと奮起できましたね。
「ダメ元でチャレンジした」という思いは、後々助けになります。最終面接の結果は、「この分野ではハードルが高かったから、次はこっちの分野でエントリーしてみよう」と、自分の実力を測る指標にもできました。