面接で聞かれることの把握が面接対策のポイント! 実際にされた質問を一挙公開!
いざ面接対策をしようとしても、面接で聞かれることをきちんと把握しておらず、「どんな回答を準備すればいいのかわからない……」という人は多いのではないでしょうか。
1回の面接で聞かれる質問は、5~10個が目安と言われています。しかし、全ての質問の回答を丸暗記することは不可能に近いのです。
しかし、質問を把握し回答をある程度イメージしておくだけで、不安が減り、自信を持って面接に挑めるようになります。つまり、面接で聞かれることをどれだけ把握しているのかが合否に影響するともいえるのです。
今回は、いま就活を頑張っている現役学生や内定者、社会人経験のある第二新卒から集めた面接で聞かれることと、その回答を紹介します。予想外の質問や逆質問なども紹介するので、できるだけ多くの質問に目を通して面接に挑みたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
就活生の5大不安を解決!オススメのツール5選
① 周りの皆がどれくらい就活準備をしているのか気になる…
→「就活力診断テスト」がオススメ
自分のレベルを知ると周りとの差が見えてくる!
② どの業界が自分に合っているかわからない…
→「適職診断」がオススメ
30秒で避けるべき仕事がわかる!
③ ほかの学生に勝てる自己PRが見つからない…
→「自己PR作成ツール」がオススメ
4つの質問であなたの自己PRをより魅力的に!
④ 面接で上手く答えられるか不安…
→「面接力診断テスト」がオススメ
模擬面接で苦手に徹底対処!
⑤ WEBテストで合格点が取れそうにない…
→「WEBテスト対策問題集」がオススメ
玉手箱・SPI-WEBの頻出問題を網羅!
就活経験者と社会人の先輩に質問! 就活の面接で聞かれたこととは
面接ではどのような質問が多いのか、選考フェーズによって質問内容は異なるのか気になりますよね。面接で聞かれたことを就活経験者や社会人の先輩に聞いてみたので、まずは目を通してみましょう。
選考フェーズごとに聞かれる質問の特徴はあった?
基本的に聞かれてきた質問としては、学生時代に力を入れたこと、自己PRと短所、挫折経験、志望動機、将来のビジョン、就職活動の軸、チームでの経験、リーダー経験の有無、他の会社の選考を受けているか否か、今の就職活動の状況、自己紹介などです。
また、自己紹介は1分、ガクチカは2分など、時間を指定をされるケースもありました。
一次面接では自己PRやガクチカ、就活状況(見ている業界など)、簡単な志望理由といった一般的な質問が多かったです。二次面接ではより深くパーソナルなことやガクチカ、志望理由について聞かれました。たとえば、周りの人にどんな人だと言われるか、長所・短所が活かされた経験、リーダーをした経験、ガクチカで困難だったこととどう乗り越えたかなどです。
最終面接になると自分が大切にしている価値観やモチベーションについて深く聞かれ、より自分と会社の相性を見るような質問が増えました。また、将来についての質問も増え、なぜ他の企業ではなくその企業なのか、どんな役割を持ってどのような仕事をしたいか、将来の野望などを聞かれました。
自分の経験ですが、一次面接でよく聞かれる質問は、「自己紹介」「自己PR」「志望動機」「アルバイトの経験」「最近で気になるニュース」「なぜこの業界を選んだのか」「学生時代に力を入れて取り組んでいたこと」など就活生本人の話が中心で、時事の話題、雑談話を振られることも多いかと思います。
最終面接や社長面接の場合は、「5年後、10年後自分はどうなっていたいか」「弊社に入ってどのような面で活躍ができるのか」「他社と比べてなぜ弊社を志望したのか、その理由」「残業時間や休みに対する質問」など入社後のキャリアプランや具体的な入社後の就業制度についての質問が多いと思います。
一次面接では、自己紹介、長所・短所、志望動機、転職理由、経歴の確認、実績の確認、キャリアプランといった内容を中心に聞かれることが多かったです。
最終フェーズになると、先ほどの内容に加え、入社できる時期や希望給与など具体的な話になっていった印象です。同じ質問でも、面接官が人事、部門の担当者となる一次面接では、応募者の価値観や実務のレベル感を知ろうとする質問が多いように感じました。役員や社長が登場する最終面接では、いかに会社とマッチするかという観点で尋ねられているように感じました。
経験者だからこそ聞けるリアルな面接事情をチェック
志望動機やガクチカ、自己PR、長所・短所はどの選考フェーズでも聞かれました。これまで苦労してきたことや挫折した経験は、聞かれたときにそれを乗り越えたエピソードを何か持っているとウケが良かったように思います。
また、「自分の性格を一言で表すと?」「周りの友人からどういう人だと言われることが多いですか」なども聞かれました。自分が認識している性格とともに周囲からのイメージが一致するかを見られていました。私が経験した面接では、「自分を動物に例えると?」のような変わった質問は意外となかったです。
私が受けた企業は、二次面接以降は必ず志望動機を聞かれ、一次面接は聞かれるところと聞かれないところが半々でした。ガクチカに関してはどの選考でも聞かれました。
また、逆質問は9.5割くらいの確率で聞かれていました。最後に聞かれることが多いですが、面接の途中で逆質問をされることが何度かあったので、最後だけだと思って油断せず、面接官との会話の中から自分が気になったことを考えておくといいと思います。
営業職でいうと、一次面接は他職種とあまり変わりませんが、自己紹介から始まり、自己PR、転職理由、実績(実績を出すための工夫なども)、キャリアプランといった流れが多いです。一次面接でも入社可能時期なども聞かれることもあります。
スカウト機能などを使うと、一次面接が役員や人事責任者ということもあるので、上記の質問を全て聞かれることもありました。
こちらの記事では、選考フェーズごとのよくある質問を紹介しています。面接を受ける機会が増え、選考フェーズごとの対策に力を入れていきたい人におすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
面接で聞かれた質問&回答大公開|実際にあった難易度高めな質問とは
面接の序盤で聞かれる可能性大! 3つの定番質問を押さえておこう
面接で聞かれることを、事前に知ることはできません。ただ、聞かれる可能性が高いと言われている質問はあり、それが自己紹介・志望動機・自己PRです。
実際に回答した内容を面接経験者に聞いてみたので、回答内容や構成などを参考にしてみましょう。
自己紹介をしてください
面接の最初に聞かれる質問として多いのが、自己紹介です。最初にあなたが発する言葉なので、あなたの印象を左右するといっても過言ではありません。
基本的に、以下の順番であなたの情報を伝えるのがおすすめです
①氏名と学校の情報
②趣味や特技・性質などのパーソナリティ
③面接の意気込み
注意しておきたいのが、話のボリュームです。あまりにも情報を詰め込んでしまうと、時間が長くなるだけでなく、後々聞かれる予定の質問に対する回答まで先に伝えてしまう場合があります。
面接官はアイスブレイク的な姿勢で聞いていることが多いので、1分以内に収まるよう、文字数で表すと200〜300文字で作成すると良いですよ。
まずは就活生や第二新卒生が実際の面接で答えた自己紹介を参考にして、自己紹介で伝えるべき内容をイメージしてみましょう。
先輩たちはどう自己紹介していた?
私が自己紹介をリクエストされたときは、「はじめまして。〇〇と申します。今大学で軽音サークルに所属しています。普段、軽音では、MCとしてトークをしているのですが、この場では緊張しすぎて頭が回らないみたいです。趣味は、プログラミングで、何か便利なものをつくるというエジソン並みの探求心で行動しています。本日はどうぞよろしくお願いします」というように、まじめな回答ではなく、親しみやすく、くすっと笑えるような内容を意識していました。
ちなみに、意外と「自己紹介をしてください」というダイレクトな質問はあまりされませんでした。
自己紹介をするときは、以下のように伝えていました。
「◯◯大学◯◯学部から参りました、◯◯と申します。大学では情報系について幅広く学んでおり、なかでもプログラミングなど実際に手を動かすものを得意としております。◯◯のコンテストで賞をいただいた経験もございます。部活は◯◯部(運動部)に所属しており、マネージャーながらもトレーニングメニューを考えたり、合宿を仕切ったりと選手を好成績へと導いてきました。少し緊張していますが、本日は御社への気持ちを精一杯お話しできたらと思っております。よろしくお願いいたします。」
「〇〇大学〇〇学部3年生の〇〇と申します。自分は小学3年生から現在に至るまで約12年間サッカーを続けてきました。大きな怪我や困難はありましたが、目標に向かって頑張ってきました。また、個別教室でアルバイトリーダーとして2年間働き、リーダーとして目標を達成する力について学ばせていただきました。
本日は〇〇さんの貴重なお時間をいただいて、面接の機会を設けていただきありがとうございます。私の負けず嫌いな精神とチームを大切にする価値観をお伝えできるように頑張りたいと思います。とても緊張していますが本日はよろしくお願いします」
と自己紹介していました。緊張していることはあえて伝えていましたね。ちなみに、志望動機に合わせて、自分の強みの部分は変えていました。
第二新卒で転職した経験者の自己紹介も参考にしよう
自己紹介は面接でほぼ毎回聞かれていたと思います。意識していた点として、営業職を長年やってきた点を中心に伝えてから、各企業で取り組んだ業務を簡潔に伝えるようにしていました。具体的にはこんな感じです。
「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。改めまして、〇〇と申します。経歴といたしまして、大学卒業から現在に至るまで一貫して営業職をやってまいりました。大学卒業後は◯社で〜〜〜をしました。その後××社では・・・をしていました。そして現在の△△社では主な委託という形で通信医療Saasなどさまざまな商材を経験してまいりました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
自己紹介は、経験した面接のうち、半分ほどの割合で聞かれたように記憶しています。話す内容については、シンプルに簡潔にまとめることを意識し、たくさん情報を盛り込むのではなく、後から質問していただける土台になるような情報だけ話すようなイメージでまとめました。
私の場合、人材業界内での転職でしたので、リクルーティングアドバイザー(RA)・キャリアアドバイザー(CA)といった職種名をそのまま使いましたが、違う業界の選考を受けるのであれば、どのような業務をするポジションなのかもう少し詳しく説明を入れました。以下が実際にお話した自己紹介です。
「〇〇(フルネーム)と申します。本日は貴重なお時間をありがとうございます。経歴としましては、大学卒業後、株式会社△△にて営業・人事サポートとして勤務し、現在は人材紹介事業をおこなう株式会社××にてRA・CAとして採用支援・転職支援の業務に従事しております。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
自己紹介の伝え方をもっと詳しく知りたいという人は、こちらの記事がおすすめです。自己紹介を求められる背景なども紹介しているので、企業側の意図を把握したうえで回答を作ることができますよ。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
志望動機を教えてください
志望動機も、面接の序盤で聞かれることの多い質問です。履歴書に書ききれなかった情報を足すなど、丸暗記ではなく面接用に準備してきたことをアピールしましょう。
面接官から特に指示がない場合は、以下の3つの情報を1〜2分でまとめて伝えると良いですよ。
・その企業を志望する理由
・根拠となるエピソードや経験
・意気込み
就活生たちのリアルな志望動機を紹介します。内容だけでなく構成にも注目してみましょう。
就活生に質問! 志望動機を聞かれたときはどう答えた?
志望動機では以下のような回答をしていました。
「御社の、企業風土に魅力を感じたためです。社員の声というページで、どんな業務の中でも〇〇をしていく文化のもと、誰でも〇〇ができる環境があるとの記載を拝見しました。欲しい〇〇や〇〇が多数存在しているということが、私の知的好奇心を刺激しました。また、決算報告書では、私がこれまで拝見した企業の中で〇〇が最もわかりやすく可視化されていたのに加え、利益の増減要因の分析や市場分析からデータに対する理解力の高さを感じました。これらの強みをもつ御社で〇〇の本質を見極められる人材として活躍したく思い志望しました」
また、回答をつくる際は企業の統合報告書に目を通して作成するようにしました。ちなみに、聞かれた頻度はほぼ毎回でした。
志望動機を作る際に意識していたことは、「就職活動の軸と御社が一番合っていると感じたから」という旨を伝えることです。自分の型を作っておくことで、志望動機を作る手間を省くことができるのでおすすめです。就活の軸をいくつか用意しておいて、その会社に合う軸を選び、その軸をその会社のどこが合っているのかを面接官に伝えることを意識していました。
面接で志望動機を聞かれないことはまずないと思ってもらって良いと思うので、しっかりと準備をしておきましょう。
転職経験者は志望動機をこう答えた!
志望動機はほぼ100%聞かれました。話す際は、会社と職種のどちらに対しても意欲が伝わるように意識しました。以下が実際の内容です。
「御社を志望した理由は、一部の業界に特化した採用・転職支援を強みとしている点に魅力を感じたからです。現在総合型のエージェントに勤めていますが、全業界全職種をお手伝いできる面白さややりがいはあるものの、守備範囲が広い故に専門性に欠けると感じる場面が多々ありました。より深いアドバイスや支援を実現できる働き方をしたいと考えておりますので、御社のように支援対象を限定する特化型のエージェントで働くことに魅力を感じています。
また、今回はRA・CAではなくサポート職を志望しておりますが、その理由はRA・CAとして働く中で業務の幅の広さに苦労する事が多くあり、事務面の業務などを分業することでもっと効率的に業務に取り組めると考えていたからです。今回御社が募集されているこのポジションは、まさにRAやCAの業務負荷を減らし、業務効率を上げていこうという背景がありましたので、私が持っている思いとも重なり、ぜひ御社で働きたいと感じました」
そもそも志望動機のまとめ方に自信がないという人は、こちらの記事で紹介している「志望動機の型」をもとに作成してみると良いですよ。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!
自己PRをしてください
自己PRも聞かれる可能性が高いため、しっかり回答を準備して面接に挑みましょう。
自分を最大限にアピールできる自己PRでは、ほかの応募者との差別化を意識して、面接官の記憶に残る回答をする必要があります。書き出しを工夫したり、スキルと職種の関連性を伝えたりするなど、自分らしさが溢れる回答にしましょう。
自分の自己PRに自信がない人は、経験者の回答と比較して添削するのがおすすめです。良い点は真似しつつも、あなたらしさが伝わる内容を残すのがポイントですよ。
自己PRを聞かれたときのリアル回答をチェック!
私の経験上、面接で自己PRを聞かれなかった企業はありません。100%聞かれる項目と思ってください。
作成時は、インパクトを重視しました。採用担当者は何十人、何百人を審査します。単に「私は〇〇が強みで、理由は〇〇だからです。〇〇の時に〇〇で優勝し……」と答えるのは、ありきたりだと認識していました。なので「私には誰にも負けない発想力が備わっています」と、冒頭にインパクトを与え、その理由として、逆境を乗り越えるため、ポジティブ思考へ脳内を変換させたエピソードを加えました。「結果〇〇を成功させた」というふうに、必ず成果も入れました。内容は以下の通りです。
「私の強みは思考の脳内変換です。どんな悩み事もプラスに変える考え方を得意とします。私は中学時代の〇〇部で部長を努めました。自分はもちろんのこと、部員からもさまざまな悩み事を相談される機会がありました。その時、重要視したことは、ネガティブ思考をポジティブ思考に変えることでした。悩みも強くなるための試練だと捉え『ではどう解決すればよいのか?』と脳内で策を練ります。解決策の候補が浮かべば、あとは前向きに切り替え挑戦するだけです。悩んで諦めたらそこで終わりです。重要なのは、そこからどう立ち向かうかだと思っています。」
私が自己PRを作る際に意識していたことは、ガクチカのエピソード以外のエピソードを作ることです。ガクチカだけでは印象が薄いと思っていたので、2つのエピソードで印象付けることを意識していました。自己PRを聞かれることは受けた面接の6割くらいでした。以下が例になります。
実際に答えた自己PR例文
私の強みは、どんなに高い壁や困難に直面しても絶対に前を向き、最後までやり遂げる力です。この力を身に付けたのは、私が小学3年生から現在に至るまで12年間サッカーを続けてきた中での一番大きな挫折経験からです。高校時代は地区内で一番強く、部員数が60名ほどのチームに所属していましたが、私たちの世代が一番年長になるときに腰椎分離症を患い、半年間サッカーができない期間がありました。医者からは、「復帰しても再発する可能性が高い」と言われ、サッカーを辞めようかと挫折しましたが、このままでは諦めきれないと思い、怪我明けにレギュラーに復帰してやろうという気持ちで2点のことに注力しました。
1点目が自己成長、2点目はチーム強化による自己成長です。1点目の自己成長では、怪我を補うために、週6回・1日2時間部位毎に分けて筋トレや体幹トレーニングをおこない、半年間かけて体づくりをおこないました。また、試合中のパスのずれが弱点であったため、1日1,000回壁打ちすることで成長を遂げることができました。
2点目がチーム強化による自己成長です。今までチームの中でプレーしていましたが、チームを客観的に捉える良い機会だと捉え、チームに課題や改善点を述べることでチームとして成長することができました。チームを客観視することができる存在であるとして、チームの中で必要不可欠な存在になることで自己成長することができました。結果として復帰後にレギュラーを獲得することができました。
「私は常に人に寄り添い、思考を巡らせ行動に移す『伴走者』です。高校時代、◯◯で史上初の◯◯を務めた際も、チームに寄り添い、選手のモチベーション向上の為に全力を尽くし、◯◯することで選手の士気を高めました。現在は◯◯で◯◯として、密なコミュニケーションや圧倒的な洞察力と行動力を武器に選手に伴走しています。選手一人ひとりに則したサポートを実現させることで、組織全体が120%の力を発揮できる環境を創り上げ、日本一や準優勝に貢献しました。」
このような内容を伝えていました。ただアピールするのではなく、「伴走者」といったキャッチーな言葉を使うことでインパクトを出していました。
自己PRと併せて聞かれやすい質問として、長所短所も挙げられるのではないでしょうか。次の記事では、長所短所のアピール方法を解説しているので、こちらも読んでみてくださいね。
転職における自己PRの実態とは?
自己PRは転職面接ではあまり聞かれなかった印象です。経歴や実績に関する質問の際に似たような内容をお話するからかもしれません。話す際は、受ける業界や職種に合った内容になるよう意識しました。具体的には、以下の通りです。
「私は現職でRA・CAとして働いておりますので、フロントの目線を持ったサポート職として活躍することができます。実際に自分が企業や求職者の方を支援する立場にいたからこそ、フロントに立つ社員がどのようなサポートを必要としているかリアルな目線で感じ取ることができます。また、現職ではサポート職の社員がおらず、事務面の作業もすべて自分で対応しておりましたので、御社のサポート職としても即座にキャッチアップできると考えております。」
ほかの応募者と差別化できる自己PRを作りたい人は、こちらの記事を参考にしてみましょう。「最初の一文のインパクト」に焦点を当てているので、面接官をグッと惹きつけることができますよ。
自己PRの書き出し方とは|内定者が考えた傑作書き出しを紹介
面接で聞かれること119選! 事前把握でライバルと差をつけよう
ここからは、代表的な面接で聞かれることを一挙に紹介します。
どれだけ想定質問を事前に把握できているのかで、回答できるか否かはもちろん、面接当日どれだけ的確な回答ができるかどうかについても差が生まれます。先輩が聞かれたことやその回答も紹介するので、回答を作るのに迷った際は参考にしてくださいね。
就活について
就活についての質問は、主に企業・業界・就活の軸・就活状況の4つに分けられます。
面接官は、応募者の企業調査の本気度や就活の軸をもとに、入社意欲を評価します。各質問から、自分なりの回答をイメージしながら読み進めてくださいね。
企業に関する質問
企業についてどこまで調べているかによって、企業側はあなたの熱意を評価します。
ただ知っている情報を伝えるだけなのか、意見を述べる必要があるのか、質問の意図をはき違えないよう注意しましょう。焦らず、質問を最後まで聞くのがポイントです。
質問内容によっては、競合他社と差別化して回答する必要があります。業界研究と並行して、競合他社の社名や事業内容、面接を受ける企業との違いをしっかり整理しておきましょう。
企業に関する質問の例
・当社の事業内容を説明してください
・当社の商品やサービスについて知っていることを教えてください
・当社の商品やサービスを使ったことはありますか
・当社をいつどこで知りましたか
・当社と類似企業の違いは何だと思いますか
・ほかの類似企業と比較した際の当社の魅力は何ですか
・あなたが思う当社の課題は何だと思いますか
・あなたが思う当社の強みは何だと思いますか
・当社にとって大事なことは何だと思いますか
・当社の企業理念に対しどう感じますか
・当社のどの職種に興味がありますか
企業の強みに関する質問とその回答例をチェック!
私が志望したのはIT業界のエンジニアです。農業関係、電気関係、通信、保険、製造業などのさまざまな業界へチャレンジしました。ただ、共通した課題は「今後、AI(人工知能)を導入する企業はますます増えること」です。その際、必ず必要となるのが、AIに関する知識、知見を持った技術者であるとの見解を述べました。
そのうえで、情報技術に特化した資格や専門大学の学士を修得した私は、必ず実力を発揮する自身があることを最大限アピールしました。また、その技術を糧に、志望する企業で必ず成長してみせる意気込みであることを伝えました。「当社の強みは何だと思いますか?」と聞かれました際の回答は、以下の通りです。
「御社はさまざまな視点から物事を捉えた事業展開を図り、海外進出を成し遂げた唯一無二の企業であると理解しております。私は大学でAI開発に必要な技術や知見を学びました。また、近年はAIの導入が活発化したのと同時に、さまざまな分野でグローバル化が起きています。御社は海外事業の新たな事業展開を進められ、社会で活躍が期待されています。私も、微力ではありますが、今まで培った専門技術を活かし、御社のAIテクノロジー技術の開発に貢献したい所存です」
「当社の強みは何だと思いますか」という質問について、あまり数は多くないですが、聞かれたことはあります。1割程度かなと思います。強み=他社とその企業との違いであり、なぜその企業がいいのかをアピールすることが大切であると考えています。以下の流れで答えました。
オールインハウスで、自社企業内の方々と協力していくことができる(他社にない強み)2、3年で2倍の急成長フェーズにある会社であるから→その中で活躍している社員の方々のレベル感の高さは言うまでもなく、会社の成長と共に一緒に成長していくことができる環境が御社にはある
広告業界を受けており、最終面接の場面で聞かれることが何度がありました。その際には、他の企業を貶したり見下すことなく、受けている企業の強みを伝えることを意識していました。
ある企業の面接を受けていた際には、「競合企業は国際的な広告の枠を持っている強みがあるけど、それ以上に御社はクライアントのことを第一に考えて、枠のやりくりだけでなく、何をやることがクライアントにとって、世の中の人々にとって良いかを第一に考える文化があるところが強みだと思います」と答え、その文化・価値観と自分自身の相性を伝えました。
業界に関する質問
企業研究ばかりに力を入れて、ついつい忘れがちなのが業界研究です。業界の動向や将来性などは、業界に関する質問の対策だけでなく、志望動機や自己PRの作成にも役立つので、しっかりおこないましょう。
競合他社と差別化した回答を考えていることをアピールするためにも、業界で統一していること、その中でも企業によって異なる点をきちんと把握しておくのがポイントです。
業界に関する質問の例
・この業界に興味を持った理由を教えてください
・この業界の将来性について述べてください
・この業界の課題は何だと思いますか
・この業界の強みは何だと思いますか
・この業界での当社の立ち位置を教えてください
就活の軸に関する質問
面接官は、応募者が初めての就活で何を軸に進め、どのような一貫性を持ち、どのような成長を感じているのかなどを知ろうとしています。就活に対してどれだけ真剣に取り組んでいるのか、自分事として取り組むことができているのか、入社後の課題に対する姿勢を見極めようとしているのです。
就活の軸などは、就活を始める段階で回答を準備しておきましょう。
就活の軸に関する質問の例
・就活の軸を教えてください
・業界に絞っていますか、または職種に絞って就活を進めていますか
・就活における目標を教えてください
・就活においてあなたが大切にしていることは何ですか
・就活で大変なことを教えてください
・就活で得たものがあれば教えてください
・これまで受けてきた会社について教えてください
また、選考を進める中に感じた点などをメモに残し整理しておくことで、就活に関する質問にも冷静に対応できますよ。
就活の軸を聞かれたときの体験談を教えて!
就活の軸について聞かれたとき、こう答えました。「私の就活の軸は、高度な情報技術を活用し、価値を創造する仕事です。私は大学で企業の〇〇のデータを分析し、得られた知見から提案をおこなった経験があります。その際、実現性が高く、利益につながる提案だと評価していただきました。論理的な思考が、価値の創造につながることを体感することができました。就職後は、この経験で培った論理的思考力に加え、これからさらに深めていく技術力を組み合わせて、社会全体に価値をもたらすことができる人材へと成長していきたいです」と回答しました。
また、就活の軸はかなりの頻度で聞かれました。意識した点は、エピソードから、将来的にどうしたいかを述べるということです。
就活の軸は、聞かれる可能性が高い質問です。作る際には、自分がこの軸になった背景を原体験から言えると良いと思います。相手に伝えるときに原体験から軸の話をできるほうが自然、かつ説得力があります。以下が、自分の就活の軸になります。よかったら参考にしてください!
1、熱量の高い仲間やスキルの高い仲間とチームプレーをおこないたい
2、他者貢献をしたい(困っている人に選択肢を与えられる仕事、toCで)
3、思い描く将来ビジョンと親和性があるのかどうか
第二新卒生は「会社選びの軸」をこう答えた
私の場合、転職の際の話になりますが、会社選びの軸については、聞かれ方は違えど、ほとんどの企業で聞かれました。お伝えする際は、条件面ではなく仕事に関することで下記のように答えるようにしていました。
「今回の転職でこだわっているのは仕事内容です。現在の業界や仕事は好きなのですが、現職の社風としてデジタル化や業務改善に対して腰が重く、社員の提案がなかなか採用されにくい環境です。やりがいを感じているこの業界の中で、負担の多いフロントメンバーの業務効率アップに貢献するという仕事をぜひしたいと考えているので、同じ思いを持っている企業で働くことや、改善や改革をミッションとするポジションで活躍したいと考えています」
就活状況に関する質問
就活状況に関する質問は、選考フェーズが進むごとに聞かれる頻度が高まります。そのため、二次面接や最終面接を受ける前に、しっかり回答を準備しておきましょう。
就活状況に関する質問の回答で大切なのは、どの企業も真剣に受けていることをアピールすることです。志望度を聞かれた際は、「御社が第一志望です」と答えるほうが、もちろん内定につながりやすくなりますが、あまり志望度が高くなく、内定を得ても入社を迷いそうな企業でそう伝えるのは避けておきましょう。
就活状況に関する質問の例
・現在受けている企業の選考状況を教えてください
・すでに内定をもらっていますか
・ほかの企業で内定が出たらどうしますか
・当社の内定が出たらどうしますか
・これまでに受けたインターンや説明会はありますか
・これまでOB・OG訪問をした企業はありますか
・他社の選考を受けての感想を教えてください
答え方に迷いがちな就活状況についてどう答えた?
「これからの応募を考えている企業は〇〇株式会社、株式会社〇〇になります。そして今の選考状況としては、株式会社〇〇の選考中、〇〇株式会社では二次面接の選考を控えている状況です」というように、就活状況は素直に回答するようにしていました。
理由は、素直に回答することで、「ここで採用しないと、他のライバル企業に採用されてしまう」という意識を持っていただくためです。そこで競合となる企業の名前は積極的入れるようにしていましたし、実際選考を受けるようにしていました。この質問は、ほとんどの面接で聞かれました。
「私が現在受けている企業は、〇〇社が〇〇面接の段階、〇〇社が〇〇面接の段階、〇〇社が〇〇面接の段階の3つが候補として上がっています(競合他社の名を挙げる)。ただ他の会社に比べて御社が一番自分にとっては志望度が高く、内定をいただいたらすぐに他社は辞退して、御社に入社しようと考えています」と強い意思表示をしていました。
就活の状況は、選考のフェーズが進むにつれてよく聞かれた印象があります。他社と比較して面接を受けている企業をどう捉えているか、志望度はどのくらいなのかといった点を述べることが大切です。
他社の選考状況はほとんどの会社で聞かれました。初めは正直に答えていましたが、特に不合格の話をするとあまり印象が良くないと感じたので、それからは合格した会社のみを答えていました。
また、合格した会社についても、面接を受けているその会社の分野や職種が同じもの、似ているものに関してのみ具体的に答えることで、一貫性を持たせるようにしていました。分野が違う会社を答えたとしても、しっかりと今受けている会社の職種が一番であること、この会社に一番入りたいのだということを伝えることが大事だと思います。
転職活動でも選考状況を聞かれるの?
選考状況は、面接の終わりに必ず確認されました。私の場合は、業界を絞っていたので素直にありのまま伝えていましたが、業界や職種がバラバラなのであれば、意欲や志望度に疑念を持たれないためにも、似たポジションの選考をメインに伝えた方が良いかもしれません。
まったく違う業界職種の選考について話す際は、受ける企業と関連性を感じさせる説明があるといいかもしれませんね。
人柄について
人柄についての質問は、おおまかに価値観を知るための質問・性格を深掘りする質問に分けられます。
個人的なことを聞かれることが多いですが、ただあなたの価値観や性格を述べるだけで終わってはいけません。回答の最後は、その性格や価値観を活かすことで、企業に貢献できる旨を伝えましょう。
同じような質問でもニュアンスが異なったり、同じワードを使った質問でも質問の意図が違う場合があります。質問内容をしっかり聞き取るのも、回答において大事なポイントです。
自分自身について聞かれたときの実回答
「あなたが大切にしている価値観は何ですか」という質問を受けたことがあります。
「私は常に挑戦し続け、成長する姿勢を大切にしています。サークル活動で大きく成長した経験があります。入部当初、〇〇が募集されており、最初は迷いましたが、中学時代に自信がついたエピソードを思い出しました。それは、大勢の観客の中、〇〇に挑戦したことです。控えめな自分が変わることができた瞬間で、その時の思い出が自分の糧になっています。今では〇〇は一任されています。この経験から積極的に挑戦して成長につなげる姿勢を大切にしています」と答えました。
頻度としてはあまり聞かれませんでしたが、起承転結のある物語を意識して作成しました。
自分自身に関する質問を思い返すと、受けた面接のうちの5割程度で趣味を聞かれました。わりと有名で共感しやすいものを選んでいました。
「私の趣味はサウナに行くことです。毎週土曜日に友人とサウナに行くことで、1週間の近況報告や夢や目標をオープンに話すことでストレス発散や前向きに進むことができています。御社に入社後も同僚の仲間達や上司の皆様ともサウナに行き、夢を語り合いたいです」
こちらのように、回答を作る際には、なるべくアピールできるように意識していました。
人格についての質問は頻繁にされました。質問内容としては、趣味や最近のマイブーム、推しているもの、大切にしている価値観、座右の銘が多かったです。
人格の質問には一貫性を持たせることが大事だと考えていたため、私自身は大好きなサッカーを軸に答えていました。価値観などについても一見サッカーと関係なく感じますが、価値観が芽生えたきっかけとしてサッカーの話をするなど、すべて共通した何かがあると良いと思います。
価値観についての質問
価値観は、「人生において……」「これまでで一番……」など、経験をもとにした内容を聞かれることが多いです。ただ経験を述べるだけでは答えになっていない場合が多いので、質問の意図に沿って回答しましょう。
たとえば、「これまでで一番嬉しかったことは何ですか」と聞かれた場合、「高校生のときに経験した〇〇が最も嬉しかった思い出です。この経験から、私は〇〇することに喜びを感じる人間なのだと知ることができました」とまとめると、あなたの価値観が面接官にしっかり伝わりますよ。
ただ、厚生労働省の「公正な採用選考の基本」にもある通り、採用選考で思想や信条、信じている宗教などを採否の基準にすることは、就職差別につながるおそれがあります。そのため、就活や転職活動において、座右の銘やモットー、尊敬する人などを候補者に聞くことは避けるべきとされており、質問された場合、応募者は回答を拒否する権利があると覚えておきましょう。
もちろん回答するぶんには大丈夫ですが、どうしても自分の思想や人生観について回答することに抵抗がある人は、「〇〇に関することはお答えできかねます」と伝えても問題ありません。
価値観に関する質問の例
・座右の銘やモットー、大切にしている言葉を教えてください
・尊敬する人とその理由を教えてください
・モチベーションの源泉を教えてください
・困難に直面した際のモチベーションの保ち方を教えてください
・どのようなことにやりがいを感じますか
・価値観が変わった経験があれば教えてください
・これまでで一番嬉しかったことは何ですか
・人生で一番楽しかったことは何ですか
・人生で最も達成感を感じたことは何ですか
・これまでの人生で後悔していることがあれば教えてください
・過去に戻れるならいつ戻りたいですか
価値観についての質問をされる頻度はそう高くないかもしれませんが、必ず面接に合格したいという人は、回答を考えておきましょう。「大切にしている価値観は何ですか」という質問は抽象度が高いため、とっさに答えることは難しいもの。実際に就活生が答えた内容を参考に、マッチ度をアピールできる答え方をマスターしましょう。
大切にしている価値観の探し方から例文まで|就活生の回答例も公開
性格に関する質問
性格に関する質問は、ストレートに聞かれる場合もあれば、「どのようなタイプの人と仲良くなることが多いですか」などのあなたの行動や経験、考えを聞いて性格を見極めようとする場合もあります。
「ああ言わないと良い評価をもらえないのではないかな……」と深く考えすぎると、思ってもいないことを喋り、結果的に深掘り質問でバレてしまう……なんてことも考えられます。あなたの正直な気持ちを伝えると良いですよ。
たとえば、「趣味はゲームです」と答える場合、自分にとってどのようなメリットを感じてゲームを普段からするのか、ゲームに対する熱意と一緒に述べることで、「ただゲームばかりして遊んでいる人」とは判断されなくなりますよ。
性格に関する質問の例
・自分の性格を一言で表してみてください
・家族や友人からはどのような人だとよく言われますか
・周りからはどのような人だと思われてると思いますか
・周りの人からはどのような評価や評判を得ていると思いますか
・休日は何をして過ごしていますか
・趣味を教えてください
・最近ハマっていることがあれば教えてください
・どのようなタイプの人と仲良くなることが多いですか
・苦手なタイプはいますか
・何かに失敗したときどうやって気持ちを持ち直しますか
・どのようなときにストレスを感じますか
・ストレス発散法を教えてください
「周りの人からどのような人だとよく言われますか」と聞かれて、どう答えればいいかわからなかった経験をしたことある人もいるでしょう。次の記事では、答え方について解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
スキルについて
スキルについて聞かれたら、正確に答えることを意識しましょう。というのも、自分の能力を過大評価してしまうと、自分自身を客観的に見られない人だと判断されてしまうからです。
数値で表せられるものは数値で示し、具体的なエピソードなども添えることで、あなたのスキルが明確に伝わりますよ。
スキルに関する質問の例
・長所と短所を教えてください
・強みと弱みを教えてください
・特技は何ですか
・誰にも負けないスキルは何ですか
・保有資格について教えてください
・リーダー経験はありますか
・今後身に付けたいスキルはありますか
・今のあなたに足りないスキルは何だと思いますか
・成功体験を教えてください
・当社で活かせるあなたのスキルを教えてください
自分のスキルや強み・弱みについて聞かれたときのエピソード
短所を教えてくださいという質問に対して、以下のように回答しました。
「物事の細部まで気になってしまうということです。たとえば、旅行の予定を立てる際には、友達全員が満足でき、少しでも時間を無駄にしないようなプランを考え、店の予約などをしたいタイプです。
行動プランと実績が伴わず、予約がギリギリになってしまうこともあったため、2つの改善策を実行しました。1つ目は時間に余裕をもって、何カ月も前から予定を立てることです。2つ目に、最初に優先順位を決め、行動プランを決めてから行く店や観光スポットを考えました。その結果、より旅行の充実度に磨きをかけることができ、今まで一番楽しい旅行だと言ってもらうことができました。
今後は、今よりさらにこの短所を改善していくとともに、むしろこの短所から生まれる『慎重で丁寧』という長所を活かして御社に貢献していきたいと思っています」というふうに、改善していく姿勢を盛り込むことを意識して答えていました。短所に関して聞かれた頻度は、受けた面接の半分くらいだったと思います。
長所を聞かれた際には、「どんなに高い壁や困難があったとしても乗り越えられる力があります」という点や、忍耐力で推していました。
短所は、「凝り性で、一つのことに集中しすぎるとほかのことが疎かになってしまう」と伝えていました。どちらも自分の原体験を踏まえて、説得力のある面接になるように心掛けていましたね。ちなみに、長所や短所はよく聞かれていたように思います。
また、資格に関してはほぼ聞かれたことはないですが、簿記二級を取得していたので、所有を明らかにし、会社で活かせそうなことを事前に調べてお伝えしました。
長所や短所について聞かれたときは、以下のように答えていました。
「長所は『粘り強く物事に取り組めるところ』だと考えています。私は有機化学の研究室に所属しており、研究内容は主に医薬品の元になるような化合物の合成や、以前よりも簡便で環境に優しい合成法の開発です。
特に私が研究した化合物は安定性が低かったため扱いが難しく、初めは上手くいかないことも多くありました。その度に調べ直したり、先輩や先生にアドバイスをいただいたりしました。実験はほとんど同じことの繰り返しであることが多いのですが、さまざまな角度から試行錯誤し、最終的には最適な方法を見つけることができ、結果を出すことができました。
その一方で、頑固なところが短所であるとも考えています。たとえば、自分が見出した方法や考えの良し悪しを適切に判断できないことがあり、結果的には長く時間がかかってしまったことが過去にありました。よって普段から、何かに取り組む際には自分一人だけで考えるのではなく、聞けるときは周囲に意見を求めたり、上手くいかないときは周りにきちんと相談したりするように心掛けています。」
長所と短所の両方を聞かれる頻度に関しては全体の半分くらいでした。長所のみ回答を求められる機会は多かったです。意識した点は、短所を話した後に、その短所に対して自分がどのようにアプローチして改善しようと取り組んでいるかをしっかり述べるようにしました。
キャリアについて
企業は多くの場合、この先長く働き、自社に貢献してくれる人材を求めています。そのため、以下のようなキャリアに関する質問をすることもあると覚えておいてくださいね。
入社後のイメージをしっかり持って面接に挑んでいることが伝わるよう、5年後、10年後、20年後と、5~10年刻みで社会人としての目標を事前に立てておきましょう。
キャリアに関する質問の例
・入社後の目標を教えてください
・5年後のキャリアビジョンを教えてください
・10年後のキャリアビジョンを教えてください
・20年後のキャリアビジョンを教えてください
・理想のキャリアパスを教えてください
・どのような社会人になりたいですか
・仕事を通してなりたい理想像はありますか
・仕事における目標を教えてください
・今後チャレンジしたいことはありますか
・入社後に挑戦したい分野はありますか
キャリアについて聞かれたときのエピソード
キャリアについて聞かれた際には、「5年後までには専門領域を確立させ、10年後には、他部門の方と協力して、新しいプロジェクトに挑戦し、価値の高いシステムを創出できるような人材になることを目指しています」と答えました。
加えて、専門用語を用いた研究内容と関連付け、ここからそのキャリアプランに向けてどのように研究に取り組むのか、より具体的に伝えることを意識しました。面接を受けた企業の70%くらいでキャリアについての質問があり、聞かれる頻度が高かった印象です。
キャリアについて聞かれた際は、以下のような流れを意識していました。
私は将来「かっこいい大人」になりたいです。
↓
私が思う「かっこいい大人」とは、「母に対して一刻も早く金銭的にも精神的にも支えになってあげられる、そしてここまで支えてくれた人たちに対して恩返しすることができ、そして助けを必要としている人に対していつでもビジネスを立ち上げて救える存在」です。そして、そういった大人にならなければならないと考えています。
↓
そのため、御社に入社し、20代前半のうちからリーダーを経験し、20代後半ではチームマネージャーを任せていただき、新規事業立案力や営業力を磨いていかなければならないと考えます。
↓
営業力では、難易度の高い営業業務を通して力を身に付けていきたいです。難易度が高いとは、新規開拓営業で、無形商材、BtoB領域、経営者層に対して営業をおこなっていくことで、営業力が身につけられると考えています。
また、キャリアに関する質問頻度は高かったように思います。自分の原体験から伝えるよう意識していました。
キャリアプランに関する質問は、最終面接の場面に高確率で聞かれました。私の場合は広告業界を志望していたため、以下のような流れで答えていました。逆算して考えると回答を作りやすかったです。
「40代のときには自分が集めた大好きなメンバーと広告を通して世の中を熱狂に包みたい→そのために30代までに自分がチームを作ってさまざまなプロジェクトを遂行する→30代前半には周りから信頼される人物になる→20代後半までに自分から色々な仕事に携わる」
これまでの経験について
面接では、これまでの経験について質問されることが多く、時期としては、おもに高校生時代と大学生時代についてです。これまでの経験やそのときの感情などを振り返り、時系列でメモにまとめると頭の中が整理されて、回答を準備しやすくなりますよ。
注意しておきたいのが、いつのことを聞いているのかということです。「学生時代で……」と質問されれば、小学校・中学校・高校・大学のすべてがあてはまるので、しっかり質問に耳を傾けてくださいね。
高校時代の経験について
就活の面接では、高校時代について聞かれることもあります。数年前のことになり、忘れていることもあるかもしれませんが、場合によっては高校の友人に聞くなどして出来事を整理しましょう。
高校時代に関する質問の例
・高校時代に力を入れたことは何ですか
・高校時代の学業で特に力を入れていたのは何ですか
・高校時代、学業以外で特に頑張ったことは何ですか
・高校時代、成績が良かった科目を教えてください
・高校生活において、人間関係で印象に残っているエピソードを教えてください
・高校時代で最も印象に残っている学校のイベントは何ですか
・高校生活で最も大変だったことは何ですか
・高校時代の一番の挫折は何ですか
高校時代について聞かれたときはどう答えた?
高校時代について聞かれたときは、このように回答していました。
「文化祭に力を入れて取り組んだ経験があります。当時何の役職もなかったのですが、文化祭で、クラスメイトが消極的であることがわかり、それならばこの状況を改善しようと考え、自ら行動しました。ある方策により、積極的に意見を出しやすい環境を形成することができ、文化祭の屋台出店を成功させることができました。」
ポイントは、面接官が深掘りする範囲をこちら側から狭めることです。ちなみに、この質問は、一度しか聞かれたことはありませんでした。
高校時代について聞かれることは何度かありました。特にパーソナルな質問をする企業では多かったと思います。
私自身は、自分が行動し続けて先生や保護者、監督・スタッフとの関係を構築していく中で史上初の役割・立場を作り部活動に貢献した話をしていました。よくある部活の話や行事のリーダーといった話では他の学生と差別化ができないと考えていたため、自分にしかできないことで成果を上げた経験を高校生のときから実現していることを意識して伝えていました。
高校時代に頑張ったことを聞かれた際には、学業とサッカーと答えていました。学業面においては、市内でも有数の進学校に通っていたのですが、そこでかなり低い成績を取ってしまい、そこから勉強を頑張って国公立大学に合格した軌跡を話していました。
サッカー面においては、地区内で一番強い高校でプレーしていたエピソードを話し、高校2年生のときに分離症を患いプレーできなくなったところから復帰してスタメンを取ったエピソードを話していました。
こういった質問は人材系の会社でよく聞かれた気がします。詳細を話す前に、概要をわかりやすくすることを意識していました。
「高校生活で頑張ったこと」の質問に対しては、ぜひこの記事を参考に準備してくださいね。内定者の体験談を交えて、「面接で伝えられるような頑張ったことを思い出せない」と不安になっている人に向けた高校生活の振り返り方も紹介しています。
高校生活で頑張ったことの面接での答え方! 内定者のリアル回答付き
大学時代の経験について
面接では大学で学んでいることだけでなく、「在籍している大学を選択した理由を教えてください」など、入学当時について聞かれることもしばしばあります。大学4年間で研究内容を変更し、入学当時の記憶が薄くなっている人も中にはいるでしょう。
自己分析のフレームワークである自分史などを用いて、あなたがその大学を選んだ理由から整理し、面接官に納得してもらえる回答を仕上げましょう。
自分史とは
自分のこれまでの経験を「頑張ったこと」「うれしかったこと」などの項目別に、年表のような形でまとめる自己分析方法
大学時代に関する質問の例
・大学時代に力を入れたことは何ですか
・大学時代、学業で頑張ったことを教えてください
・大学時代、学業以外で頑張ったことを教えてください
・大学では何について学んでいますか
・在籍している大学を選択した理由を教えてください
・在籍しているその学部学科を選択した理由を教えてください
・大学生活で最も楽しかったことは何ですか
・大学生活で最も印象に残っていることは何ですか
・大学生活で一番大変だったことをおしえてください
・大学時代の一番の挫折は何ですか
・大学生活において、人間関係で印象に残っているエピソードを教えてください
・大学卒業後の夢や目標のために取り組んだことがあれば教えてください
ガクチカについての質問に完璧に答えたい人は、この2記事をぜひ読んでおいてください。「ガクチカがない」と感じていた就活生がガクチカを見つけた方法や、強みが伝わりやすいガクチカの構成まで、くまなくチェックできます。
先輩のガクチカ例文19選|ガクチカの作り方から書き方まで一挙解説
ガクチカない人へ|内定者の体験談×例文17選でガクチカを探そう!
先輩たちは大学時代の学業についてどう話した?
「気象庁のデータで〇〇による降水量予測に取り組んでいます。また、〇〇を用いた株価予測、使用電力量の需要予測をおこなっています。その延長線上でコンペティションに参加するようになり、〇〇のスコア改善について複数のアプローチを試し、上位スコアを目指しています」と回答していました。
意識した点は、専門的スキルをしっかり学んでいることを示すことです。学業について聞かれた企業数は全体の60%ほどでした。
学業について聞かれたら、ゼミについて答えるようにしていました。実際の回答は以下のようなものです。
「私のゼミでは、経営学の中の『イノベーションマネジメント』について学習しています。時代の流れと共に変化していく社会の中で、利益を継続的に創出していくための企業の戦略や仕組みを、日本の産業や企業に関して分析をおこなうことで理解を深めています。
この企業分析を経て、今後の日本社会においてどのようなイノベーションが必要とされるのかについて教授を交えて議論をしています。また、経営学書の輪読を通して、経営学における幅広い知識を身につけ、企業毎の最適な経営戦略について学んでいます。」
上記のように答えていました。5割くらいの確率で質問されました。
大学時代の学業について聞かれたときは、自分の強みのアピールにつながるような答え方を意識していました。
「現在、有機化学の研究室に所属しています。そこでは、医薬品の元になるような化合物の合成や、合成法の開発をおこなっています。特に私が研究した化合物は、安定性が低いものであったため扱いが難しく、初めは上手くいかないことが多くありました。その度に調べ直したり、先輩や先生方にアドバイスをいただきました。そしてさまざまな角度から試行錯誤して努力した結果、最終的には最適な方法を見つけ、学会にて発表できるような成果を出すことができました。」
聞かれる頻度は、希望する職種によると思います。研究職で志望している場合にはほとんど必ず聞かれると思っていてください。
転職の際に第二新卒者が答えた内容も見てみよう
学生時代に学んだことは、20代前半の転職面接でよく聞かれましたが、後半での面接ではほぼ聞かれずサラッと触れるだけのことが多かったです。お話しする際は、わかりにくい言葉が出ないよう、シンプルに伝えるようにしていました。実際に話した内容は、以下の通りです。
「大学時代は心理学を学んでいました。カウンセリングやさまざまな検査、精神病のことなど幅広く学びましたが、その中でもカウンセリングの知識は社会に出てからも役立つ機会が多かったと感じています。人の話を聴くというのは、どのような職種でも基本となるスキルなので、専門的に学ぶ機会があって非常に勉強になったと感じています。」
学業以外の活動
大学生活に関する質問は、学業だけではありません。アルバイト・部活・サークル・ボランティアなどについて聞かれることもあります。
経験がない場合やどうしても思いつかない場合は、「部活には所属していませんでしたが、趣味である〇〇に時間を費やしていました」と回答するのがおすすめです。「何もしていませんでした」と答えるだけでは会話も広がらず、「アピールしたいと思わないのだろうか」と、企業への熱意に懸念を持たれる可能性もあります。
学業以外に関する質問の例
・これまで経験したアルバイトについて教えてください
・アルバイトで特に頑張ったことを教えてください
・アルバイトで最も苦労したことは何ですか
・アルバイトで自分のスキルが発揮できたエピソードがあれば教えてください
・アルバイトでどのような困難に直面し、どのように乗り越えましたか
・大学で部活やサークルに所属していれば、活動内容について教えてください
・いま所属している部活やサークルを選んだ理由は何ですか
・部活またはサークルでのあなたの立ち位置を教えてください
・部活やサークルのこれまでの活動で印象に残っていることは何ですか
・ボランティア活動の経験があれば教えてください
・大学時代、授業以外で取り組んだことがあれば教えてください
アルバイトについてのエピソードを考えるときは、この記事も参考になるはずです。自己PRについての記事ですが、アルバイトを通して学んだことや入社後にも活かせるスキルが伝わりやすい文章の組み立て方を押さえることができます。
アルバイトの自己PRの作り方4ステップを解説|経験者の実回答付き
学業以外のエピソードを聞かれたときはどう話した?
学生時代の挫折経験について聞かれた際、以下のように答えていました。
「私の挫折経験は中学時代の〇〇の試合で、県大会出場が決まる大事な試合で敗北してしまったことです。エースとして失格だと落胆しました。部員に団体戦で悔しさを晴らそうと声をかけてもらい、そこから猛練習しました。
今までは1人の先輩と練習をおこなっていましたが、練習相手を毎日変えることでさまざまな戦型の対策ができ、部員全員とコミュニケーションが取れ、チームがこれまで以上に活気づきました。そして、団体戦で、私が勝てば優勝という正念場が到来しました。仲間から、『お前なら絶対勝てる』と言ってもらい、声が枯れるほどの応援をしてくれました。
みんなの思いに応えたい一心で戦い、優勝することができました。みんなで手にした勝利は、私の誇りであり、挫折を糧にできたのは部員みんなのおかげだと思っております。」
意識した点は、自らが挫折を克服するためにどう行動したのか明確に説明することです。
アルバイト経験については、以下の流れで回答しました。
個別指導塾で2年間アルバイトリーダーとして教室運営に携わり、3,800万円から8,500万円の年商アップに貢献した。
↓
入社当初の課題は、生徒数が少なく退会率が高いことだった。現状の退会率5%から4%に引き下げ、生徒数を80名から120名に増加させる目標を立てた。
↓
課題解決に向けて、近隣への周知活動による新規生徒の獲得と入塾後のサポートに注力した。
↓
新規生徒の獲得では、ポスティング活動やビラ配りなどをおこなった。また各講師の性格や生徒との相性を考慮して、アンケート機能を通じて入塾後の生徒をサポートをした。
↓
結果は年商を2倍以上アップ、退会率を3%に抑え、生徒数を150名に増加させることに成功した。この経験から、リーダーに必要な課題発見力を身に付けた。
このように具体的な数値を用いることで、面接官に私自身の行いが想像させやすいようにしていましたね。
学生時代の挫折について聞かれたときに、以下のように答えました。
「私は中高時代にその地域では強豪の吹奏楽部に入っていました。小さい頃からピアノを習っており音楽には自信があったため、自分もこの部活でパートリーダーになってみんなを引っ張っていく存在になりたいと思っていました。しかし、吹奏楽の楽器は初めてのものだったため、思うように上達せず、リーダーに選ばれないという初めての挫折を味わいました。そこから、自分なりに自主練習したり、上手な先輩に聞きにいったりして努力した結果、最後のコンクールでは難しいパートを任せてもらえるまでに成長しました。この経験から、何事も初心にかえって努力することの大切さを学びました。」
質問の頻度は、10社中2社くらいの割合でした。意識した点は、挫折から自分がどう感じ、行動していったか、何を学んだかがはっきりわかるようにしたことです。
第二新卒者が大学時代について聞かれたときのエピソード
20代前半の第二新卒枠での転職の際は、学生時代の話も非常によく聞かれましたが、20代後半の転職ではほぼ聞かれませんでした。お伝えする際は、その経験で何を学んだかといった点も伝わるよう意識していました。以下が実際に話した内容です。
「学生時代は〇〇部に所属していました。体育会系の部活動でしたので、厳しい上下関係の中で忍耐力や根気強さを身に付けることができましたし、合宿や試合、合同練習などを通じ、多くの社会人や他大学の学生とかかわる機会が多かったので、コミュニケーション能力や調整力を磨くことができました。」
時事ネタについて
時事ネタについても面接で聞かれることがあります。比較的直近のニュースについて質問されることが多いため、面接の2日前~当日の朝にかけてニュースをチェックしておきましょう。
特に面接を受ける企業の業界に関係するニュースが話題になっている場合は、詳しく調べておきましょう。回答では、自分の意見も伝えられるとなお良いですよ。
時事ネタに関する質問の例
・最近のニュースで関心のあるものを教えてください
・〇〇のニュースについてどうお考えですか
・この業界についての最新情報で気になるものがあれば教えてください
企業や業界に関する最新情報を得るなら、以下の方法がおすすめです。最近では企業が公式SNSで情報発信していることもあるので、応募先の企業が公式SNSを活用しているのか調べてみてくださいね。
時事ネタを得る媒体の例
・新聞
・ニュース番組
・ネットニュース
・書籍や雑誌
・WEBメディア
・プレスリリース配信サイト
・X・Instagram・Facebook・LinkedInなどのSNS
時事ネタについて聞かれたときの体験談をチェック
「最近、印象に残ったニュースはありますか?」、「企業が開発した最新技術の報道で感心を持った記事はありますか? 」などを質問されました。
質問された企業の割合は約半数で、毎回必ず聞かれたわけではありません。半数の企業は聞いてくる可能性を考えると、準備は必須だと考えます。私の回答は以下の通りです。
「〇〇社のエッジAI技術を用いた店舗DX実験に興味を持ちました。その理由の一つは、棚状況の検知と顧客行動のデータを統合した分析手法です。これが実現すれば、購買率、顧客の動線、商品の陳列状態などのデータが自動蓄積され、各企業の商品の需要を予測が可能となり、廃棄問題の解決策を図れるのではないかと思っています。」
時事ネタについて、一度だけ聞かれたことがあります。IT系の会社でした。それまで関心のあるニュースについて聞かれたことがなく、対策が不十分だったため、業界とはまったく関係ないニュースを答えてしまいました。聞かれ方としては、「最近関心のあったニュースなどは何かございますか」といった感じでした。
関心の高い企業や志望度が高い企業であれば、その業界に応じたニュースのほうが受けがいいと思います。また、なぜそのニュースに興味を持っているかという深掘りをされたので、深掘りに対して自分の意見を考えておくと良さそうです。
一度だけ聞かれました。私は志望業界を絞っていたので、この質問をされると想定して1つだけ用意していきました。
答えた内容としては、ある自然災害のことをとりあげて、被害にあった被災者が使えるようなシステムのための研究をしたかったのでそれにつなげていました。自分の研究の話にもつながるし、個人的にも常日頃から考えているトピックだったので深掘りされても答えやすかったです。
今思うと、あまり業界に関係するトピックではなく、業界の最新技術やそのほか関連するものを聞かれていたら答えられなかったので対策としては不十分だったかもしれません。
最近のニュースについて聞かれた人の体験談はこの記事でも確認できます。アピールにつながる回答例を押さえて、面接に備えましょう。
皆が面接で答えた「気になる最近のニュース」とは|業界別例文付き
人事経験者に聞いた! 面接で聞かれる質問の実態
人事経験者に、質問内容の決め方やよく聞く質問などを聞いてみました。
面接で聞かれることをある程度把握したら、人事の目線から面接の仕組みや質問の意図を理解しましょう。より自信を持って面接に臨めるはずです。
質問内容の決め方は?
この記事で紹介している「面接で聞かれること」だけでも100個以上ありますが、実際に面接で質問される項目としては5~10個が目安です。業界や企業の特色、選考フェーズ、応募者などの情報を加味して選んでいると考えられます。
人事経験者に、その企業で実際におこなっていた質問内容の決め方を聞いてみましょう。
面接の際、質問の内容はどのように決めていましたか?
私が採用にかかわっていた企業での話ですが、ある程度どのようなことを聞くか枠組みは決まっていました。面接当日、その方に合わせて細かい質問を増やしたり、方針を変えているようなイメージです。
面接で聞くことが多い質問とは?
面接で聞くことの多い質問といえば、自己紹介・志望動機・自己PRがイメージされることが多いですが、そのほかにも面接官が応募者によく聞く質問はあるのでしょうか。また、選考フェーズによって質問の意図が変わったりするのかも気になるところですよね。
人事経験者が語る「これは外せない」とされている質問を押さえておき、面接当日に戸惑わないよう準備しておきましょう。
必ず聞かれると考えておくべき質問とは
一次面接は、企業と候補者の「はじめまして」の場になるので、書類をもとに話を進めます。一方で、二次面接やそれ以降の面接の際は一次面接で得た情報も手元にあるため、より深くその人の経歴や考えに踏み込んでいくような印象です。
志望動機や、第二新卒の場合の転職理由、経歴確認は必ずおこないました。また、キャラクターがつかみにくいような方のときは、「職場や友人の中での立ち位置」や、「他人からどのような人と言われるか」といった点を聞いてみることもありました。
答えるのに戸惑った予想外の質問10個! 先輩のリアルな体験談付き
面接で聞かれることのなかには、答えるのに戸惑ってしまう質問もあります。たとえば、「当社に落ちたらどうしますか」のような、本音と熱意のどちらを優先して伝えるべきなのか迷う質問や、「あなたを動物に例えると何ですか」といった、明確な正解がない質問などです。
回答のコツは、YESまたはNOで答えられる質問だったとしても、その根拠をきちんと説明することです。質問に対する回答は、一概に「これが正解」とはいえないので、面接では、自分の意見や思いをきちんと言葉にして伝える意識を常に持っておくと良いですよ。
予想外の質問例
・今日の面接の手ごたえはいかがでしたか
・希望の部署で働けない場合でも入社しますか
・当社に落ちたらどうしますか
・〇〇さんの話を聞いてどのように思いましたか(集団面接の場合)
・就活が終わったらしたいことはありますか
・理想の自分が100点だとすると、今のあなたは何点ですか
・最近あった面白いことを教えてください
・あなたを動物に例えると何ですか
・あなたの趣味をプレゼンしてみてください
先輩たちは、上記のような聞かれて戸惑いがちな質問に対してどのように回答したのでしょうか。回答を参考にして、面接対策をしてみましょう。
先輩たちが聞かれた予想外の質問を見てみよう
志望企業に「当社とは違う業界で、最新技術が発表されたニュースで感心を持った記事があれば教えてください」と言われた際は、戸惑いました。志望する企業と同じ業界の最新技術のニュースは、聞かれると予想していたので事前準備していたのですが、まったく別の業界の時事ニュースを聞かれたのは想定外でした。
ですが、大学でさまざまな分野の技術に触れる講義を受けていたので、スッと回答が浮かび助かりました。答えた内容は次の通りです。
「私が関心を持ったニュースは医療分野にAIを導入する動きです。中でもAIを用いた『脳波によるMIC検出』の記事に興味を持ちました。」
上場企業の面接で、「今までの人生の中で一番の失敗経験を教えてください。ただし乗り越えられなかったもので教えてほしいです」という質問をされました。今まで準備をしていた質問は、失敗経験から成功した話を質問されることが大半であったため、戸惑ってしまいました。
口コミサイトなどで過去の面接の情報を見ても、過去にこのような質問はされていなかったので、聞かれたときはかなりびっくりしましたね。
デジタル広告の企業を受けていた際に、「SNSなどを使っている時にデジタル広告が出てくると鬱陶しいと思いますが、正直にどう思いますか」と聞かれ、正直に答えるべきか、上辺の回答をするべきか困りました。
また、他の企業ではOB・OG訪問についてかなり深掘りされたことがあり、その中で「OB・OG訪問でこの人やばいなと思った人の名前を教えて」と聞かれました。本当にOB・OG訪問をおこなっているのかを確かめたかったのでしょうか。どなたの名前を言おうか、かなり困惑しました……。
転職時の「聞かれて困ったこと」とは
転職活動中、面接で「持ち帰りの仕事や休日対応も多いけど大丈夫?」と聞かれました。正直したくはありませんが、その会社への志望度は高かったのでどう答えたら良いものか逡巡しました。当時は第二新卒での転職で、ワークライフバランスより経験を優先すべきという考えがあったので、このときは問題ないと回答しました。
また別の会社で「いまの企業では、売上実績の計算ってどうなってるの?」と聞かれました。同業界内の転職だったので油断していたのですが、目標と実績の出し方や計算方法が現職と選考先企業で違っていたようで、お互いに「あれ?」となる状況が続き、認識を合わせるのに少し時間がかかりました。「業界が一緒でも、会社によってこのあたりが違うことがあるんだな」とこのとき初めて知りました。
「何か質問はありますか」に備えよう! おすすめの逆質問とNG逆質問を紹介
面接の最後に、「何か質問はありませんか」と言われ、応募者が面接官にする質問のことを逆質問といいます。意欲や面接に対しての準備度をアピールするためにも、いくつか用意しておきましょう。
ただ、深く考えず闇雲に質問してしまうと、評価が下がってしまうこともありえます。質問の質を高めるために、おすすめの逆質問と避けるべき質問を紹介するので、参考にしてください。
内定者が実際にした逆質問をこちらで紹介しています。選考フェーズ別でまとめているので、あなたが次に参加する面接に合わせてチェックできますよ。
面接の「質問はありますか」どう答える? 内定者に聞く逆質問対策
おすすめの逆質問例
アピールにつながりやすい、おすすめの逆質問を、4つのカテゴリーにわけて紹介します。
まずは先輩がこれまでしてきた逆質問を聞いてみましょう。その質問をした意図も参考にして、逆質問タイムに備えてくださいね。
みんなが面接でした逆質問を一気にチェック!
面接でした逆質問を、できるだけたくさん教えてください。意図や準備の仕方についても聞きたいです!
「〇〇さんのキャリアについて教えてください」という質問をまずしていました。そこから気になったことを質問すると、逆質問を続けられると思ったからです。
どういった性格の人が多く働いているのか聞きました。職場の雰囲気を知りたかったからです。
「〇〇さんがもし1年目からやり直すとしたらどのようなキャリアプランを歩みますか」と質問しました。先輩から入社直後のアドバイスを教えてもらえると思ったからです。
おすすめの逆質問例であったり、ニュースをみて気になったことなどをメモに残していたので、それを質問するようにしていました。
最終面接は、社長が面接官として参加していることが多い面接です。一次面接や二次面接よりも逆質問の時間が設けられていることが多いため、以下の記事を参考に最終チェックしておきましょう。
最終面接の逆質問40選|内定者に聞く「自分を売り込む逆質問」とは
企業方針に関する逆質問
企業方針に関する逆質問をする場合は、面接前に企業の公式サイトなどから企業理念や事業内容をしっかり確認しておきましょう。
「扱っているサービスは何ですか? 」と調べればわかることを聞くのでなく、「調べたうえでもっと詳しく知りたい」といった熱意が伝わるように逆質問してみましょう。たとえば、「〇〇とお伺いしておりますが~」「〇〇という状況のなか~」などの前置きを入れると良いですよ。
企業方針に関する逆質問の例
・〇〇事業に関する成長戦略をもう少し詳しく教えてください
・御社が考える市場での位置付けについて教えてください
・〇〇事業の今後の展望について教えてください
・今後どのような事業に力を入れる予定なのか教えてください
・ニーズの移り変わりが激しいなか、この業界を代表する企業として成長してきた一番の強みは何でしょうか
・新規事業の立ち上げとして場所に〇〇を選ばれた理由を教えてください
・新規ではなく既存事業に注力するのはなぜでしょうか
業務に関する逆質問
業務に関する逆質問は、行きたい部署が決まっている場合や自分のスキルが役立つかどうか気になるときに聞いてみるのがおすすめです。
社会人経験のない学生にとって、業務内容はなかなかイメージしにくいものです。あなたが素直に「聞きたい! 知りたい!」と思うことを聞いてみると良いですよ。
業務に関する逆質問の例
・〇〇業務において最も大切なことを教えてください
・企業理念を業務ではどのように反映していますか
・現在おこなっている〇〇プロジェクトに携わっている部署とそれぞれの役割を教えてください
・1つのプロジェクトを企画し実行するまでにどれくらいの時間をかけていますか
・〇〇業務において身に付けておいたほうがいいスキルを教えてください
・入社後、〇〇部署ではどのような業務からスタートしますか
・私の〇〇というスキルは〇〇で活かせると思っています。実際に〇〇スキルを活かして働かれている方はいらっしゃいますか
・〇〇部署の1日のスケジュールを教えてください
社風や働き方に関する逆質問
最近では、社風や働き方を重視する人も増えているため、これらについて面接官に逆質問することは、決して失礼に当たりません。
ただ、逆質問の仕方には注意しておきましょう。たとえば、「私は〇〇な働き方を望んでいます。御社はそれを取り入れていますか」といった自分の思いを主張し過ぎている質問をすると、自分勝手な人だと判断されてしまいかねません。
「~のために〇〇を取り入れているとお伺いしております。実際の〇〇について詳しく教えてください」と、企業の取り組みに対して理解を示したうえで逆質問するようにしましょう。
社風や働き方に関する逆質問の例
・社風に合った社員が多いとおっしゃっていましたが、具体的なエピソードも含めながら詳しく教えてください
・働きやすい職場の実現として〇〇を取り入れているとお伺いしております。実際に〇〇を導入するにあたり大変だったことはありますか
・ワークライフバランスを重視していると企業方針でもありましたが、実際の取り組みや今後の取り組みの予定などを教えてください
・部署が多い御社ですが、社内のコミュニケーションはどのようにおこなっていますか
・働く環境において、社員からの評判が良い取り組みがあれば教えてください
・女性の働きやすさのために、社内で取り組まれていることはありますか
入社後のキャリアパスに関する逆質問
入社後のキャリアパスに関する逆質問をすることで、入社意欲を示すことができます。また、長年働いている社員や優秀な社員について逆質問することで、あなた自身がその企業で働く姿をよりイメージしやすくなりますよ。
入社後のキャリアパスに関する逆質問の例
・部署を横断するプロジェクトに参加できる機会は、新入社員にありますか
・複数の組織が参加するプロジェクトに参加できる機会は、新入社員にありますか
・社員が経験したこれまでのキャリアパスをいくつか教えてください
・成長機会はどのように提供されていますか
・キャリアパスにおける教育サポートにはどのようなものがありますか
・優秀な社員に共通することは何ですか
・共通して優秀な社員が持っている資格はありますか
評価が下がる可能性がある逆質問例
逆質問は、ただすればいいというわけではありません。以下のような、調べればわかること、失礼なことを聞いてしまうと、悪印象につながるおそれがあるので注意しましょう。
評価が下がる逆質問の例
・企業理念を教えてください
・御社の売上高を教えてください
・平均年収はどれくらいですか
・目標を達成できなかったらどのようなペナルティがありますか
・〇〇については入社してから覚えれば大丈夫でしょうか
・残業はありますか
また、自信のなさが感じられる質問も、熱意や意欲を懸念される可能性があります。逆質問は、ただ質問するのではなく、同時に入社意欲もアピールすることを頭に入れて質問しましょう。
逆質問で「やらかしたかも」と思ったエピソードをこっそり聞かせて!
逆質問で「失敗したな」「落ちたな」と思った際の質問内容を教えてください。
最新のニュースについて聞いたのですが、その際「今後〇〇について利用を考えることはありますか」という質問が当たり前すぎたと思い、失敗したと感じました。
会社に入ってからのギャップについては、良いギャップなのか悪いギャップなのかどちらを聞きたいのか、どのような意図で聞いてるのか詰められた経験があります。
業務関連の質問はまったくせず、職場の環境や人間関係を気にする意図を含んだ質問ばかりしていました。「入社意欲がないと思われたかもしれない」と反省しました。
ホームページなどに書かれている情報を聞くと失敗します。ちゃんと確認していないと思われたり、志望度が低いと思われたりします。ぜひ注意しておきたい点です。
面接で聞かれることにどう答えるべき? 6ステップで取り組む回答準備
面接で聞かれることを把握するのは、面接対策において重要なことです。しかし、どのような質問をされるのか想定するだけでなく、自分なりの回答を考え、そして面接官に伝わる回答を準備するまでが、合格を目指すうえで大事なのです。
回答が面接官にあまりはまっていなかった、何度も面接に落ちてきた、などの経験をした人は、いま一度回答を考えるまでの流れを見直してみましょう。
みんなは面接の回答をどう準備していた?
想定しうる質問に対する回答は複数用意しました。個人的には、企業理念をちゃんと理解し頭に入れていれば、どんな質問をされても応用が効くと考えています。
自己分析の結果、ガクチカや過去の経験、いま力を入れていることの3点をピックアップしたうえで、企業が求める人物像はどんなものかを考えながら回答を整えていました。
そのため、企業がどんな人材を求めているかを知るために企業理念の深掘りには尽力しましたね。
ガクチカ、自己PR、志望動機など、どれもエピソードにあたる部分が中核だと考えていたのでしっかり考えていました。
ガクチカや自己PRの場合は、志望企業の求める人材といかにマッチするかや、どのような構成が自分を最大限にアピールできるかを意識していましたね。志望動機の場合は、なぜ自分はこの企業だと思ったのか、この企業じゃないとダメな理由などできるだけ深掘りしていき、面接官に響くようなものを考えていました。
ガクチカ、自己PR、長所・短所といった自分自身に対する質問はどの企業でも共通して答えられるため、いろいろな企業で過去聞かれた質問を調べて全部の回答ができるようにしたり、志望度の低い企業を受ける中で答えられるようにしたりして対策しました。
そのほかの質問において重点的におこなったことは、受ける企業の過去の質問を調べて一通り答えられるように準備することです。企業によっては毎年似たようなことを聞かれているパターンも多いので、過去にあった質問は絶対に答えられるようにしていました。
自己分析にこだわりを持って準備や対策をしました。その理由は、まずは自分がどういう人間なのかを自分で把握しなければ、相手に自分の良さをわかっていただけないと思ったからです。
自分はどういう人間なのか、他人と比べてどういうところが優れていて、どういうところが劣っているのかを考え分析しているうちにだんだん楽しくなり、より良い自分にするにはどうしたら良いのかを深掘りしていきました。その結果、面接で自己紹介をする際に面接官に自分はどういう人間なのかをわかりやすく説明することができましたね。
各企業ごとに志望動機や質問の内容を変えるとなると物理的に厳しい場合があるので、受けようと思った企業の中での共通点を見つけるというところから始めました。
そもそも、共通点がばらばらだとまだ就活の軸・仕事の軸が定まっていないことが多いので、優先的に仕事の軸を固めて、志望企業の共通項を探す、そして各想定質問に対してどう答えるのがいいのか考え、求める人物像・理念・事業内容などから少し変えるといった形でおこないました。
正直、よくある想定質問集を全部網羅していたかというと、していなかったです。ただ、仕事の軸をちゃんと持っていると、そこに誘導する形で話を組み立てて回答することもできるので、私はそのやり方でおこないました。
第二新卒生は面接の回答をどう準備した?
頻出質問をネットで調べ、その企業に合わせあらかじめ回答を準備していました。初めての転職では自己分析にも時間を割き、転職サイトの中にある適性検査を受けたり、ノートに自分の考えや価値観を書き出し整理したりするといった時間も多くとった記憶があります。
また、それ以上に一番時間を割いたのは、選考先の企業について調べることです。強みや同業他社、受けるポジションの募集背景なども頭に入れ、求められるスキルや考えを回答の中に盛り込むことができるよう意識しました。
①自己分析をする
面接で聞かれることを大枠把握できたとしても、いきなり回答を考えるのはおすすめしません。まずは自分がどういう人間なのか知り、どのような人生を歩んできたのか振り返るために、自己分析をしましょう。
たとえば、人柄やこれまでの経験についての質問には自己分析が有効です。
おすすめは、以下の自己分析のフレームワークです。それぞれ目的が異なるため、複数のフレームワークに取り掛かってみるのがおすすめです。
主な自己分析の方法
・自分史:自分の歴史を振り返り、自分のおこないを客観的に見ることができる
・エピソードの深掘り:自分の考えや思いに対してなぜと問いかけることで、自分の本質を深掘りできる
・ライフラインチャート:時間軸と幸福軸があり、自分の幸福感を1本の線で表現できる
・マインドマップ:思考を具現化するための手法。自分の行動や考え方を整理できる
・ジョハリの窓:自己認識と他者認識のズレを理解することで、自分の特性を整理できる
自己分析で自分の考えや経験を洗い出しておけば、回答を作りやすくなりますよ。
経験者たちが語る自己分析の極意とは
面接に備えて取り組んだ自己分析の種類ややり方を教えてください。
自分史をつくり、それをモチベーショングラフとして表す自己分析をしました。
自分の今までを振り返り、モチベーションが沸いた瞬間や何をしているときが楽しかったかなどを分析しました。
自己分析の本を読みました。さらに、家族や親しい友人に自分はどういう人間なのかを聞いて、良いところや悪いところをまとめるなどの自己分析をしました。
無料で受けることのできる適性検査を受けたり、自分でノートに考えや思いを書き出したりしました。
どの自己分析方法が自分にぴったりかわからない人は、自己分析の方法を多数紹介しているこちらの記事も要チェックです。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
②企業・業界の研究をする
次に、企業・業界の研究をおこないましょう。スキルや就活についての質問の回答を考えやすくなります。
質問の回答で、ただ自分の思い・スキル・経験だけを述べる人がいますが、企業は自社にマッチする人を探しているので、どのように貢献してくれるのかイメージできない場合は、不合格を出す可能性が高まります。
企業への貢献度を示すためにも、企業・業界についてしっかり調べ、自分のスキルがどのように活かせるのか、自分がどれだけ企業理念に賛同しているのかを伝えましょう。
たとえば、「〇〇スキルを活かして〇〇事業に貢献したいです」「〇〇という経験から御社の企業理念に共感いたしました」と述べると良いですね。
企業研究の方法は、こちらの記事でも詳しく解説しています。就活の先輩たちがどう企業理解を深めていったのかチェックして、面接に備えましょう。
企業分析の4つの極意|経験者に聞く効果的なやり方と活用方法
③想定質問を把握する
次に、想定質問を把握しましょう。今回紹介した100個以上もの質問にまず目を通し、まずはすぐに回答を準備できそうな質問と、そうでない質問に分けましょう。
回答が思い付かない質問に関しては、自己分析が甘い可能性があります。再度自己分析をおこない、自分の思いや価値観に向き合ってみましょう。
学生時代の経験に関する質問の場合は、単純に忘れてしまっている可能性があります。家族やその当時親しかった友人など、複数人に聞いてみるのがおすすめです。
④回答の構成を考える
質問に目を通したら、回答の構成を考えます。
構成は、あなたの思いや経験を面接官にわかりやすく伝えるうえで重要な役割を果たします。とくに説明が苦手な人や、人前で話すことに慣れていない人は、構成にしっかり時間をかけましょう。
基本の構成は、「結論→エピソード→結果→展望」です。どのような質問をされても、この4要素を基本にして考えることがおすすめです。
また、質問内容によって、どの部分に重きをおくかが変わります。たとえば、「あなたのスキルを教えてください」の場合は、結論と展望をしっかり述べるのがベストな回答といえます。もしも「あなたのスキルが活きたエピソードを教えてください」と聞かれた場合は、エピソードをより詳しく述べると良い評価につながりますよ。
⑤結論ファーストで回答を作成する
各質問の構成ができたら、結論ファーストで回答を準備していきましょう。
結論を最初に述べることで、面接官が話の着地点を知ったうえで応募者の話に耳を傾けるので、ある程度予想しながら話を聞くことができます。さらに、自分が今から何について話すのか、頭がこんがらがってしまうのを防ぐことができますよ。
⑥丸暗記するのではなくポイントと回答の流れを覚える
回答ができあがったら、回答のポイントと流れを覚えて面接に挑みましょう。
丸暗記で挑もうとすると、言葉に詰まったときに頭が真っ白になり、その先に回答を全て忘れてしまうリスクがあります。回答のポイントや流れを頭に入れておくのがおすすめですよ。
面接の回答を頭に入れるためのコツを聞かせて!
面接において、回答内容を頭に入れるために独自で取り組んだ方法などを教えてください!
回答を頭に入れるためにおこなったことは、キーワードの抽出です。回答しようとしている内容を丸暗記するのではなく、キーワードを押さえることで思い出しやすくなり、頭が真っ白になる回数も減りました。
Wordを使って回答内容を文面にまとめるようにしていたのですが、そのときWordに文章をそのまま移して書くのではなく、伝えたいポイントのキーワードを書いて覚えました。
絶対に伝えたい内容や単語をポイントで覚えました。それに伴う接続詞やほかの内容は、その場の雰囲気に合わせて考えるようにしていました。
話したい内容のポイントになる箇所を箇条書きでメモし、重要な箇所が頭に入りやすいようにしていました。
大切なのは回答の内容だけじゃない! 面接で心掛けるべき振る舞い
面接では、回答内容だけでなく、立ち振る舞いなども評価の対象になります。回答をしっかり準備できたら、面接で心掛けるべき振る舞いや話し方を学び、練習しておきましょう。
頭では理解できていても、いざ本番になると思い通りにできないこともあります。鏡を見たり動画で撮影したりしながら、一つひとつ習得していきましょう。
応募者側と採用側両方の視点から面接時に心掛けるべき振る舞いをチェック!
応募者側として面接に参加した人に質問です。面接中、伝え方や態度の面で印象が良くなるように意識していたことを教えてください!
ジェスチャーを何回も使ってしまう癖があり、落ち着きがないように見えてしまうので、気を付けるようにしていました。
集団面接の場合、特に他人が話しているときには相槌を深めにすることを意識しました。
普段から自分の意見を言うときに早口になる癖があるので、話す前に一呼吸おいて落ち着いて話すことを心掛けていました。
自分は話すことが好きなので、話すことに夢中になってしまうことがあります。そのため、話が長くなりすぎずに上手くまとめて話すことを意識していました。
私は緊張しやすく、さらに表情が硬くなりやすいため、笑顔を絶やさないことを意識していました。また、焦ると意図と違った話をしてしまうので、一呼吸おいて回答することも意識してましたね。
何を言いたいのかをしっかり考えておくことと、ハキハキと喋ることは特に意識していました。今はそこまででもないのですが、面接がとても苦手だったので緊張しすぎて全然笑顔が作れなかったり、本来言いたかったことと実際に伝えたことに差がかなり出てしまったりしたことがあったので、上記の点をより意識していました。
企業側(人事担当者)として面接に参加した人に質問です。就活生や求職者が質問に答えている際に、正直気になった態度や話し方を教えてください!
候補者の表情は気にしていました。面接官からすると、自分に自信がない表情や、嘘をついているような表情は目立ちます。合否に影響することもあるのが事実です。
視線がウロウロと彷徨っていたり、目が合わない時間が多かったりすると気になってしまいます。コミュニケーションに難があるように感じてしまうので、印象としてはマイナスになることがほとんどです。
以下2つの記事では、面接中のマナーについても紹介しています。とくに、初めて面接を受ける人や、まだ1~2回しか面接を受けたことのない人は要チェックです。
面接の準備はこれでOK! 回答例や持ち物を体験談から徹底ガイド
面接練習みんなは何をした? 経験者から学ぶ効果的な練習法13選
ゆっくりハキハキと話す
緊張すると早口になってしまう人は、多いのではないでしょうか。早口になるとさらに慌ててしまうだけでなく、面接官にきちんと伝わらない可能性が高いため、ゆっくりハキハキと話すことを心掛けましょう。
練習方法は、とにかく数をこなすことと、時間を測ることです。
相手が聞き取りやすいスピードで話すには、1分間で250〜300文字話せる速さが良いと言われています。各回答の目安時間を計算し、調整しながら話すスピードを掴んでいきましょう。
やや声のトーンを上げる
声のトーンが暗いと、元気がないのかなと思われてしまう場合があります。好印象を目指すために、やや声のトーンを上げて話す練習をしてみましょう。
自分が聞こえている自分の声と相手に聞こえている自分の声は高さが違うと言われているため、ぜひ一度自分の声を録音し、自分で聞いてみてください。
声のトーンを変えるのは簡単にできることではないので、私生活でも高めの声を出して練習するのがおすすめです。高い声をラクに出せるようになりますよ。
ただ、声の高さは人それぞれ違うので、トーンを上げるのがきつい場合は、無理する必要はありません。表情など、ほかの部分ではつらつさをアピールしましょう。
口角を上げる
口角を上げて話すのも、あなたの印象が大きく変わる要素のひとつです。さらに、口角が下がっている状態よりもはっきりと喋れるようになるので、面接官があなたの言葉を聞き取りやすくなります。
意識していないと、口角は下がりやすいもの。ぜひ、面接前に鏡の前で練習してみましょう。
むやみに歯を見せてニコニコするとかえって不自然に思われることもあるので、唇の両端を少し上げるイメージで話すと良いですよ。
面接官の顔を見る
面接官の目を見ない状態が続いたり、またはむやみにキョロキョロしていると、マイナス評価をつけられてしまうおそれがあります。必ず面接官の顔、できれば目を見て話しましょう。
ただ、相手に目線を合わせ続けるのが苦手という人も少なからずいるでしょう。その場合は、おでこや眉間、鼻を見て喋るのがおすすめです。実際には目を見ていなくても、多くの場合相手が「自分の方を見ている」と感じるため、緊張を防ぎながら相手に「しっかり話を聞いている」という印象を与えることができます。
言葉遣いや話し方に気を付ける
言葉遣いが正しくない人や、敬語が使えていない人は、面接官に違和感を感じさせてしまいます。とくに癖になっている人は、その癖に気づいていない場合があるため、「自分の話し方は大丈夫かな?」とまずは自分の話し方を疑ってみましょう。
特に以下のような話し方や言葉遣いのミスはマイナスの印象につながる可能性があるため、練習しておくことをおすすめします。
OKな言葉遣いの例 | NGな言葉遣いの例 |
---|---|
~です | ~っす |
御社 | 貴社 |
母 | お母さん |
私(わたくし) | あたし・自分 |
おっしゃるとおりです | なるほど |
申し訳ございません | すみません |
承知しました・かしこまりました | 了解です |
面接官の話をきちんと聞く
面接官が話しているときは、下を見たり髪の毛を触ったりせず、面接官の話をきちんと聞きましょう。
面接官の話を聞いていないと、質問とはズレた回答をしてしまったり、面接当日や今後の流れを聞き逃してしまったりするおそれがあります。
面接では、あなたの回答だけでなく、態度なども評価しています。せっかく回答が秀逸でも、人の話を聞く態度が悪ければ、落とされてしまうことも。
話をしている面接官に体と目線を向け、しっかり聞いていることをアピールしましょう。
経験者がどうしても伝えたい! 質問に対する準備や対策での反省点
先輩たちに、面接の質問に対する準備や対策での反省点を聞いてみました。
良い評価につながったことはもちろん、反省点も知ることで、効率的に面接対策をすることができます。先輩の体験談を参考にして、抜かりなく面接の準備をしましょう。
想定質問と回答の準備に取り組む途中で「この準備は無駄かも?」と感じ、中断したことが1点だけあります。それは、自身の健康管理や体調面での分析です。
これらも自己分析の一つと認識し、さまざまな回答を用意する準備にさしかかっていたとき、キャリアセンターの方に「体調に関する質問は、あまりされないだろう」との見解をいただき、急遽考えるのをやめました。病歴はセンシティブであるため、健康面で問題がない場合、就活生側から何も言わなければ、企業が触れる可能性が低いことを知りました。
心配性な性格のため、ナイーブな個人への質問もあらかじめ予測していたのですが、さすがに稀だと思い、聞かれる確率の高い質問の回答準備に尽力する方向性へ切り替えましたね。
私が面接の回答を準備した中で、無駄だと感じたものは、変わった質問に対する回答です。自分を「色で例えたら何色か」「自分を動物で例えたら何か」など、面接対策の本には変わった質問は最終面接などでされることが多いと指摘されていました。
しかし、全選考を通じて一度も聞かれたことがなく、これに時間を費やすくらいならもっと志望動機などの、必ず聞かれる部分の練習をしておくべきだったなと思いました。最終面接が3回目を過ぎたあたりからこのように感じていました。
私は心配性なので、滅多にされないような珍しい質問の対策もたくさんしていました。たとえば、「自分を文房具に例えるなら何ですか?」のような質問です。そもそもどういう質問が来るかもわからないので、特殊な質問例を調べて、その回答例を参考に自分なりの回答を一つひとつ用意していました。
ただ、面接を重ねるごとにこういった質問をされることはあまりないことに気付いて、対策をやめました。結果的に、私が志望する業界でこういった質問をされることはほとんどなかったので、もっとほかの対策に時間を割くべきだったなと今では思います。
1回目の転職は、想定される質問集を網羅しようと思って頑張っていたのですが、全然カバーできなかったです。なぜかというと、転職に落ち着いて向き合えず、自己分析が全然できない時期でもあったからです。
考えているうちで頭がごちゃごちゃになりますし、思考が全然整理できず、しまいには混乱した状態で面接に臨んで、テンパって支離滅裂な答え方をするなどひどかった覚えもあります。
前提として、仕事軸を見つけて、選んだ企業の共通点を探していくというのが効率の良い面接対策だと気づいたので、2回目の転職はそれを心掛けてやりました。
回答に詰まり頭が真っ白になってしまったときの対処法|マイナス印象を防ごう
どれだけ準備して面接に挑んでも、失敗したり頭が真っ白になったりしてしまうことは誰でもあります。
ただ、その失敗をうまく取り切れるかどうかが、合否に大きく影響します。まずは先輩に、面接で回答に詰まった際の切り抜け方を聞いてみましょう。
面接中に頭が真っ白になったときのリアルな対処法とは
面接中、回答に詰まったり、失敗したと感じた経験はありますか? それらの経験がある人は、その後どう切り抜けたのか教えてください!
回答に詰まった経験はあります。その後、ふと頭に浮かんだ自分のエピソードの引き出しを用いて、無理やりつなげることで何とか乗り切るようにしました。
面接の際回答に詰まった経験があります。「そうですね」と前置きを置いて、考える時間を長くしていました。
回答がどうしても思いつかないときは、「少しお時間をいただいてもいいですか」と正直に伝えていました。みなさん優しく待ってくれました。
回答に詰まったことがあります。その場で考えて勢いで回答しました。あまり時間がかかると、用意できていないと思われそうだったので、話しながら続きを考えて回答しました。
どうしても答えられない質問の場合は、「少し質問の意図とは違ってしまうかもしれませんが」というように話し始めて、自分なりに聞かれている内容を解釈し、回答するようにしていました。
回答に詰まったことはもちろんあります。面接に苦手意識が強かったときは、とりあえず回答しておくみたいな感じになってしまっていました。慣れてきたときは、その質問の意図を自身が把握できていない場合に詰まりそうになるのだと気付いたので、そのときは時間稼ぎの意味も兼ねて、質問の意図を確認するようにしていました。
質問のオウム返しで場をつなぐ
言葉に詰まりどうしても回答が思い付かない場合は、質問内容をオウム返ししてみましょう。時間を稼ぐことができ、頭の中を整理することができます。
その際、質問をそのまま質問で返すのではなく、考えているような言い方をしてオウム返しするのがおすすめです。質問の意図が伝わっているかの確認を兼ねて、面接官が補足説明をしてくれたり、わかりやすい言い方で質問をし直してくれる可能性もあります。
「緊張しています」と正直に伝える
質問されて頭が真っ白になったときは、正直に「緊張しています」と伝えてみましょう。この発言によって、あなたに対してマイナスイメージを持つ面接官は少ないため、安心してください。
頭が真っ白になったタイミングで伝えるのも良いですが、冒頭の自己紹介のときに伝えるのもおすすめです。最初から「この人は緊張しやすい人なんだな」と認識してくれるので、質問をゆっくり伝えてくれたり、「焦らないくていいよ」と声をかけてくれたりすることも考えられます。
ただ、同じ企業で一次面接だけでなく二次面接や最終面接でも伝えてしまうと「まだ面接に慣れていないのかな」、「準備していないのかな?」と懸念されることがあるので、多用しないことも重要なポイントです。
考える時間をもらう
用意した回答が思い出せないからといって黙ってしまうと、悪い評価につながる場合があります。考える時間をもらえるようお願いしてみましょう。
その場合は、「申し訳ございません。考える時間を少しいただけないでしょうか」とストレートに伝えても問題ないことがほとんどです。「面接に対して真摯に向き合ってくれている」と捉えられ、無理に知ったかぶりやしどろもどろな回答をすることに比べると、マイナスな印象を与える可能性を下げられます。
「わかりません」と答える
以下のような、企業や時事ネタについて質問をされて回答に困った場合、「わかりません」と正直に答えましょう。
企業や時事に関する質問の例
・自社の〇〇事業について知っていることを教えてください
・あなたが注目している当業界の最新のニュースを教えてください
・最近話題の〇〇というニュースについての考えを教えてください
ただ、「わかりません」と答えるだけでは、勉強不足・社会の動向に疎いなどと思われる可能性もあります。「面接後、〇〇について調べます」などと述べ、意欲的な姿勢を見せてくださいね。
面接で聞かれることを事前に把握して焦らず面接に挑もう
面接で聞かれることを事前に把握しておくことで、どの質問に対しても対応できる可能性が高まります。ただ把握するだけでは良い評価を得られるとは限らないので、自己分析をして、回答の構成を考え、自分らしさが伝わる回答を準備しましょう。
就活生たちが実際にされた質問をチェックしたり、頻出質問を押さえておけば、当日に戸惑うことを防げます。面接は誰でも緊張してしまうものなので、事前準備をしっかりおこなって、少しでも不安を減らした状態で面接に挑んでくださいね。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)
それぞれの面接フェーズによって質問に特徴がありました。一次面接では「大切にしている価値観はありますか?」「周りの人にどんな存在だと言われますか?」「尊敬できる人はどのような人ですか?」という人柄や価値観を問うような質問がメインでした。
二次面接では「なぜ〇〇業界を志望しているのですか?」「なぜこの職種を選んだのですか?」「どのようなエンジニアになりたいですか?」など私の志向性や志望動機について聞かれていましたね。
最終面接では「将来どのようなサービスをつくっていきたいですか?」「開発のときに気を付けていることはなんですか?」とより発展的な質問が多くなっていきました。