「仕事が忙しい」に悩む前に対処法や乗り越え方を考えよう!
「仕事が忙しすぎて、自分の時間なんて全くない……」「このままずっと働き続けられるか不安……」
就職活動を頑張って入社した会社で想像以上の忙しさに直面し、今後の働き方に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。このように感じる人は、忙しさに押しつぶされる前に、対処法を考えてみることからはじめましょう。
なぜ忙しいと感じるのか、その原因を探ることが大切です。自分の状況を客観的に見つめ直すことで、新たな視点が得られるかもしれません。
本記事では、「仕事が忙しい」と感じる理由や、その影響について経験者の声を参考にしながら詳しく解説します。参考にしながら、この悩みを乗り越えていきましょう。
働く人に聞いた|あなたが「仕事が忙しい」と感じてしまう5つの理由
仕事が忙しいと感じる理由は、人それぞれで異なります。しかし、多くの働く人に共通する要因もあるのです。とくに、入社したばかりのころは、新しい環境での仕事に慣れる過程で、さまざまな困難に直面することもあるでしょう。
ここでは、実際に働く人々から聞いた「仕事が忙しい」と感じる5つの主な理由を紹介します。これらの理由を理解することで、自分の状況を客観的に分析し、適切な対策を講じることができるでしょう。
あなたの場合は、どの理由が当てはまるでしょうか。自分の状況と照らし合わせながらチェックしてみてください。
この記事では、仕事を辞めたい・疲れたと感じてしまったときの対処法を紹介しています。「忙しい」と悩むみなさんにも共感できることがあるはずなので、こちらも読んでみてください。
みんなが「仕事が忙しい」と思うタイミングとは?
仕事を、緊急性の高いものと重要性の高いものの2つで分けたときに、緊急性を要した仕事が溜まっていると忙しいと感じます。すぐに対応しなければいけないものなので、「誰も話しかけないでほしい」「一旦終わらせたい」と内心思っていますね。
社長秘書を兼務しており、社長から当日中に急ぎの案件を依頼された場合、必ずこなさないといけないので忙しいと感じます。すべての業務を放置して取り組むこともあります(笑)。なおかつ、こういう場合は重要な案件が多いのでミスが許されず、とても丁寧に業務をおこなうことが必要で気を張りますね。
外注からの発注が重なったり、急ぎの案件が来たり、いろいろなところから仕事が一気に飛んでくるときは急に仕事量が増えるので忙しいと感じます。
①仕事の絶対量が多い
仕事量が多すぎる場合、「仕事が忙しい」と感じてしまうのは当然のことです。
とくに、新卒で入社したばかりの頃は、学生時代の課題やサークルでの作業などとは比べ物にならない業務量に圧倒されてしまうこともあるでしょう。
「毎日残業続きで、休日出勤も当たり前……」「次々と新しい仕事が降ってきて、手が回らない」。そんな状況では、心身ともに疲弊してしまうのも無理はありません。このような状況は、誰もが「忙しい」と感じてしまうでしょう。
②タスクの優先順位が不明確
仕事の量が多くても、優先順位が明確であれば効率的に進められます。
しかし、それぞれのタスクの優先順位が曖昧など、何から手をつければいいのかわからない状態では、忙しさを強く感じてしまいます。
締め切り間際の仕事や、重要度の高い仕事が後回しになってしまい、結果として非効率な働き方になり、必要以上に時間を費やしてしまうことも少なくありません。
入社した頃と仕事の絶対量が変わっていないにもかかわらず、数年が経つと忙しく感じないのは、タスクの優先順位がわかってくることが大きい要因の一つでしょう。
③周りの人の仕事のスピードについていけない
職場の先輩や同僚と比べて、自分の仕事の進み具合が遅いと感じることもあります。これはとくに、新しい環境に入ったばかりの人によく見られる悩みです。
たとえば、同じ業務を担当しているのに、周りの人はさっさと終わらせているのに自分だけが遅れている。または、会議での発言や決断が周りに比べて遅いと感じるなどの状況があります。
このような場合は、周りのペースに無理をして合わせる形となり、より一層「忙しい」と感じることに繋がるでしょう。
社会人の先輩たちに、周りの人の仕事のスピードについていくコツを聞いたので、この対処法も参考にしてみてくださいね。
仕事が早い人たちについていくにはどうすれば良い?
みなさんが「周りの人の仕事のスピードについていけない」と感じた時、どのように対処していますか?
あくまで「自分のペースはこれだ」というのを周囲に認識させたうえで、周りのスピードについていくための努力は示すようにしています。どうしたら仕事を早くできるか教えてもらったり、効率化について学んでみたりすることもありますね。
無理にその人の仕事スピードに合わせて仕事をしていると自分がキャパオーバーになり、ミスが多くなって余計に仕事効率が落ちてしまうため、無理してついていかず、自分のペースで業務をおこなうようにしています。
④職場でのコミュニケーションが不足している
報告・連絡・相談といった、職場でのコミュニケーション不足も、「仕事が忙しい」と感じてしまう原因の一つです。
職場でのコミュニケーションが良好だと、情報伝達をスムーズにおこなえるため、効率的に業務を回しやすくなります。
コミュニケーション不足により、次で示すような無駄な作業などが生じ、結果として忙しさを感じることもあるでしょう。
- 上司や同僚とのコミュニケーション不足により、同じ作業を重複しておこなってしまう
- 上司の指示の意図を正確に理解できず、やり直しが多くなる
このような事態を避けるためにも、密なコミュニケーションは必要不可欠といえます。
⑤仕事へのモチベーションが低い
意外かもしれませんが、仕事へのモチベーションが低いことも「忙しい」と感じる原因になります。やる気が出ないため、作業効率が下がり、結果的に仕事が溜まってしまうのです。
「やりがいを感じられない」「自分の仕事に価値を見出せない」そんな状態では、なかなか仕事に集中できず、時間ばかりが過ぎてしまうこともあるでしょう。
その結果として業務が滞り、やらなければいけない仕事がいつの間にか山積みになっているという事態に陥ります。
一方で、熱量を持って仕事に取り組めているときは、「忙しい」と感じることもなく日々が過ぎていくことも少なくありません。仕事に対するモチベーションも、仕事が忙しいと感じるかどうかを左右する要素であることを押さえておきましょう。
仕事へのモチベーションが下がったときはどうしてる?
「仕事へのモチベーションが低い」と感じた時、どのように対処していますか?
「内省をして自分の気持ちを解明してその原因を潰す」「解決に導く行動をする」というように、モチベーションが下がっている原因は何かを紙に書き出すようにしています。
仕事に対するモチベーションが下がっているときは、一度何もやらずにボーッと1日過ごします。そうすることで気持ちがリフレッシュできて、「何が原因でこうなっているのか」「どうしたらモチベーションが上がるのか」を見つけることができます。
実際に経験して感じた忙しすぎる仕事の悪影響とは?
ここまで、仕事が「忙しい」と感じる原因について解説してきました。それでは、実際に仕事が「忙しい」と感じる場合、働いている人にとってどのような影響があるでしょうか。
仕事が忙しすぎると、私たちの生活や健康にさまざまな悪影響を及ぼしてしまうことは想像できるでしょう。ここでは、実際に経験した人々の声をもとに、忙しすぎる仕事がもたらす3つの主な悪影響について詳しく解説していきます。
これらの影響を理解することで、早めの対策を講じることができるでしょう。もしも似たような症状や問題を感じているなら、今すぐ行動を起こすことが大切ですよ。
身体的・精神的に影響を及ぼす
仕事が忙しすぎる状態は身体と心に大きな負担をかけます。長時間労働や休憩時間の不足により、慢性的な疲労が蓄積されていくのです。
体やメンタルに起きる不調は人それぞれ違いますが、代表的なものとして、次のような影響が考えられるでしょう。
- 睡眠不足による集中力の低下
- ストレスによる胃腸の不調
- 気分が落ち込み何もしたくない状態が続く
これらの症状は、仕事のパフォーマンスにも大きく悪影響を及ぼすだけでなく、その後の日常生活にも悪影響となる可能性があります。
「常にイライラしている」「不安や焦燥感が強い」といった症状が現れたら、それ以上の悪化を防ぐために、「忙しい」状態の解消を目指しましょう。
帰る時間が遅く忙しい日が続いているときは、どうしても睡眠時間が削られてしまうので、頭痛や貧血になることが増え、日中どうしようもない眠気のような集中できない感覚に襲われることがあります。
一度、営業でお客様先にアポイントに伺った際、帰り道でめまいに襲われ、職場に連絡し1時間ほど外で休憩をしてから戻ったこともありました。
土日を挟んだり、仕事のリズムが通常に戻ったりすると不調も解消されていくので、これらはやはり、多忙による疲れから来ていた不調なのだと思います。
プライベートの時間を充実させられなくなる
仕事に追われると、プライベートの時間が圧迫されることもあります。
たとえば、次のように家族や友人との時間が減少し、趣味や自己啓発の機会も失われがちです。
- 休日出勤が増えて旅行する機会がなくなる
- 平日の残業が常態化し、友人との時間や趣味に通う時間が取れなくなる
このように、仕事が忙しすぎるせいでプライベートに影響が及ぶと、仕事に対するモチベーションが維持できず、長期的に仕事を続けていけなくなる可能性があります。
また、「仕事以外の楽しみがない」「自分の時間が全くない」と感じてしまうと、心に余裕がなくなり、さらにストレスを溜め込んでしまう可能性も考えられるでしょう。
エンジニアとして働いている際、勤務時間が定まっておらず、終業時刻は19時を過ぎることが多く、ときには上司の都合で23時まで働くこともありました。
そのため、家に帰ると何もする時間がなく、ただご飯を食べて寝るだけの日々が続き、家事もまともにできない状況でした。また、19時に退社できたとしても、上司に飲みに誘われると断ることができず、結局22時を過ぎて帰ることがほとんどでつらかったです。
さすがに土日は働かないようにしていたため、休日にやっとプライベートの時間を確保することができる……という状態でした。でも、私の上司は土日でも社外の関係者と連絡を取っていましたね。
キャリア成長とスキルアップの機会を失う
仕事に追われていると、目の前の業務をこなすだけで精一杯になってしまい、長期的なキャリアプランを考える余裕がなくなります。
また、新しいスキルを身に付けるための勉強時間なども確保しにくくなってしまうでしょう。
次のように、キャリア成長やスキルアップの機会を逃すことで、能力向上を図れず、社会人としての市場価値の低下にもつながります。
- 資格取得のための勉強時間が確保できない
- 興味のある社外研修や外部講習に参加する機会を逃してしまう
「仕事が忙しく、自分が身に付けたいスキルを向上させられていない」と感じたら、今の環境を改善することを検討してくださいね。
忙しさから毎日帰宅時間が遅くなり、土日に家事や家族との時間を確保するような状態になっていました。そのため、仕事に関連する勉強をする時間がなかなか取れず、資格の勉強もまったくできていませんでした。結果的に、スキルアップの機会を逃していたと感じています。
IT関連の仕事をしていたので、新しい技術やトレンドを学ぶことが重要であることを痛感していましたが、時間に追われる日々では勉強の時間を作るのが難しかったです。
仕事を辞めたあと、ようやく職場で使用していたスキルの勉強を始めましたが、もっと早く取り組んでおけばよかったと後悔しています。
実際に働く人の声も紹介|業界別労働時間の実態とは?
ここまで、仕事が忙しいと感じる理由や、忙しすぎる仕事が与える影響について紹介しました。
ここでは、各業界ごとの労働時間の実態について、公的なデータや実際に働く人の声を参考にしながら解説していきます。
業界ごとの特色を理解することで、あなたの労働時間が適切なのかどうかを判断する基準を得られるでしょう。全体の平均値とも比べながらチェックしてみてくださいね。
①メーカー
厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査(令和5年度)」によると、メーカーにあたる製造業の1ヵ月あたりの労働時間は以下のとおりでした。
出勤日数 | 19.3日(全体平均:19.5日) |
所定内労働時間 | 149.4時間(全体平均:148.5時間) |
所定外労働時間 | 14.7時間(全体平均:14.2時間) |
メーカー業態の出勤日数や残業時間は、全体の平均と近い結果になりました。土日は工場の操業を停止している会社も多いためか、出勤日数はやや少ない印象です。
特筆すべき点としては、残業時間の前年度比が「-6.3%」と大きく減少していることです。昨今の働き方改革の影響を受けやすい業界といえるかもしれません。
②商社
同じように、商社(卸売業)の労働時間について見ていきましょう。
出勤日数 | 19.7日(全体平均:19.5日) |
所定内労働時間 | 152.0時間(全体平均:148.5時間) |
所定外労働時間 | 11.4時間(全体平均:14.2時間) |
出勤日数と所定内労働時間が全体平均よりも高くなっています。
商社という業態であることから、顧客の都合によって土日の勤務があることや、定時が長いことが影響しているといえるでしょう。また、11.4時間と、意外にも残業時間が少ない結果となっています。
ただし、商社は顧客との懇親や接待が多い業態です。それらの時間は労働時間には含まれていない可能性があるため、注意しましょう。
③金融
金融業の労働時間については、次のとおりです。
出勤日数 | 18.7日(全体平均:19.5日) |
所定内労働時間 | 151.7時間(全体平均:148.5時間) |
所定外労働時間 | 13.4時間(全体平均:14.2時間) |
金融業の場合、土日祝などの休日に出勤する可能性が低いだけでなく、GWや年末年始といった長期休暇でも休みが多いため、出勤日数が他業界よりも低いと考えられます。
しかし、その分所定内労働時間が全体平均よりも高い傾向にあります。
また、金融業では法人か個人か、営業職か管理系の職種かでも残業時間が大きく異なることがあることを把握しておきましょう。
④情報・通信業
いわゆるIT業界とも呼ばれる、情報・通信業のデータを見ていきましょう。また、実際に情報・通信業界で働いている人にも話を聞いてみました。
出勤日数 | 18.5日(全体平均:19.5日) |
所定内労働時間 | 141.1時間(全体平均:148.5時間) |
所定外労働時間 | 15.5時間(全体平均:14.2時間) |
情報・通信業の残業時間はぶっちゃけどのくらい?
情報・通信業の1ヶ月あたりの平均的な残業時間はどのぐらいですか?
現在の会社では残業時間はゼロですが、前の会社では月平均で60時間ほどの残業がありました。同じエンジニアとして働いていても、会社の社風によって働き方が大きく異なると実感しています。
同じソフトウェア・通信業界の会社でも、残業時間が「平均60時間」と「ほとんど0に近い」とかなり差があるようです。
やっている仕事は同じでも、会社の規模や人数、案件の大きさなどによっても労働時間が前後する業界であることを押さえておく必要がありますね。
⑤サービス業
ここでは、サービス業を「飲食サービス」と「生活関連サービス」に分けて解説します。
業態 | 飲食サービス | 生活関連サービス |
---|---|---|
出勤日数 | 20.3日(全体平均:19.5日) | 20.2日(全体平均:19.5日) |
所定内労働時間 | 158.1時間(全体平均:148.5時間) | 155.2時間(全体平均:148.5時間) |
所定外労働時間 | 15.8時間(全体平均:14.2時間) | 9.9時間(全体平均:14.2時間) |
サービス業は土日祝日といった休みに関係なく店舗が営業しているため、どちらも出勤日数は全体平均を大きく上回っています。
どちらのサービスも所定内労働時間が多い傾向にあり、これはシフト制で丸一日勤務することもあることが影響しているといえるでしょう。
また、飲食サービスは就業時間以外も食材の仕込みや片付けなどで残業が発生しやすいです。一方、生活関連サービスの残業時間は全体平均を大きく下回る結果となりました。これは、生活関連サービスの職場では、店舗の営業時間以外の準備や片付けに比較的時間がかからないことが考えられます。
サービス業といっても、業態によって傾向が異なることに注意しましょう。
⑥官公庁・公社・団体
令和5年調査の「国家公務員給与等実態調査」によると、国家公務員の労働時間は次のとおりです。
業態 | 本府省 | 本府省以外 |
平均年間超過勤務時間 | 397時間 | 179時間 |
一月あたりの超過勤務時間 | 33.1時間 | 14.9時間 |
また、「令和4年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果の概要」によれば、地方公務員の労働時間は次の結果となっています。
業態 | 都道府県 | 指定都市 | 市区町村 |
時間外勤務(年) | 176.6時間 | 156.4時間 | 137.0時間 |
時間外勤務(月) | 14.7時間 | 13.0時間 | 11.4時間 |
これまでに解説した民間企業と比較しても、本府省の残業時間は圧倒的に多いといえます。国家公務員の中でも中央省庁にあたり、国の政策立案に携わる本府省の労働時間は並外れたものであることを押さえておきましょう。
一方で、本府省以外の国家公務員や地方公務員の残業時間は、民間企業と比べてもそこまで多くはありません。
管轄する地域の規模が小さくなるほど業務がシンプルになり、労働時間をコントロールしやすいと考えられますが、地域の規模が小さくても、配属部署や職種によって忙しさは異なります。ひとえに公務員にも、これだけの違いがあることを理解しておいてくださいね。
公務員のリアルな残業時間を教えて!
現在、官公庁・公社・団体では、1カ月あたりの平均的な残業時間はどのぐらいですか?
私は公立学校で教員をしていました。月によって幅はありますが、70~80時間くらいだと思います。ひどい月は100時間を超えることもしばしばです。
⑦マスコミ
2022年に「男女共同参画局」が発表した「メディアにおける女性の参画に関する調査報告書」によると、マスコミ業界に属する各業界の労働時間は次のとおりです。
業態 | 新聞(編集) | 放送(報道・制作) | 出版(編集) |
平均労働時間(週) | 52.7時間 | 57.4時間 | 49.3時間 |
平均労働時間(月) ※週あたりの労働時間×4週で算出 |
210.8時間 | 229.6時間 | 197.2時間 |
マスコミ業界の中では、出版業界が比較的労働時間が少なくなっています。しかし、業界全体の総労働時間を見れば、民間企業や、公務員よりもさらに長い労働時間といえるでしょう。
また、同データによると、深夜労働日数が、男性で平均4.0日、女性で平均2.7日とされています。マスコミ業界を志望する人は、ほかの業界と比べてかなり過酷な労働環境であることを覚悟しておくべきかもしれません。
他の会社もみんな忙しい? 経験者に聞いた転職すべきか見極めるポイント
ここまで、各業界ごとの労働時間の例を見てきました。業界ごとで特徴はあるものの、実際の労働環境は企業によってそれぞれです。
「今の会社が忙しすぎるから」と、深く考えずに転職すると、転職先でも同じように忙しい状況に直面する可能性があります。
それでは、どのような考え方で転職への第一歩を踏み出せば良いのでしょうか。ここでは、実際に転職を経験した方々の声をもとに、「仕事が忙しい」という理由で転職を検討する際に考えるべきことを3つ紹介します。
これらのポイントを押さえることで、より良い判断ができるはずですよ。
社会人たちが「転職すべきだ!」と思い立ったきっかけとは?
前の仕事を転職すべきだと感じたポイントについて簡単に教えてください。
一言で表すと「時間」です。前職は忙しすぎて家族との時間、自分の時間がなかなか確保できずとてもストレスでした……。そのため、転職を決意しました。給料は下がりましたが、ワークライフバランス充を保てていて、充実した毎日を送れているので良かったです。
結婚を機に、残業時間や業務負荷を鑑み、家庭と両立できる職場環境ではないと感じ転職しました。
①業界ごとの忙しさの特徴を理解する
転職を検討する際は、まず業界ごとの忙しさの特徴を理解することが重要です。忙しさのベクトルが自分の許容できるものと合わない場合、そこまで労働時間が長くない場合でも、「つらい」、「忙しい」と感じやすくなることがあります。
たとえば、IT業界では締め切りに追われるプロジェクトが多く、常に高い集中力が求められます。一方で、小売業では、締切があるプロジェクトは少ないものの、季節や曜日によって忙しさが変動し、プライベートの予定が立てにくくなることもあるのです。
このように、業界ごとの特徴を理解し、自分の経験や適性に合った業界を選ぶことで、忙しさへの対応もしやすくなるでしょう。
②企業文化の違いを理解する
業界ごとの特徴を理解することは大切ですが、もちろん業界全体を一般化することはできません。同じ業界内でも、企業によって仕事の忙しさは異なります。
そのため、転職する前に、志望する企業の文化がどのようなものかを確認することは非常に重要です。
たとえば、「成果主義」を掲げる企業では、個人の成果が重視されるため、結果を出すために、長時間労働や休日出勤もいとわないという風潮が根付いている場合があります。
一方、「ワークライフバランス」を重視する企業では、従業員がプライベートの時間も大切にできるよう、業務効率化や残業時間の削減などの取り組みを積極的におこなっている代わりに、給与の上がり幅は期待できないということがあるかもしれません。
可能であれば、実際にその企業で働いている人の声を聞くことで、より具体的なイメージが掴めるでしょう。
③自分の価値観とキャリアプランを再確認する
最後に、転職を検討する際、最も重要なのは自分自身の価値観とキャリアプランを見つめ直すことです。
単に「忙しくない会社」を探すのではなく、自分が何を大切にしたいのか、どんなキャリアを築きたいのかを明確にしましょう。
自分の優先順位を整理することで、転職すべきかどうか、より適切な判断ができるはずです。たとえば、次のような価値観のうち、何を重要視するかを考えてみてください。
- 仕事を通して成長できる
- 社会に貢献できる
- プライベートの時間が確保できる
- 忙しくても高い収入が得られる
- 自分の強みを活かした仕事ができる
また、長期的なキャリアプランを考えながら仕事に向き合うことで、一時的な忙しさを乗り越えるモチベーションにもなるでしょう。
自己分析には時間をかけ、必要に応じてキャリアカウンセラーに相談するのもおすすめですよ。
自己分析に自信がない人は、次の記事を参考にしてみてくださいね。転職を成功させた人が実際におこなった自己分析方法について詳しく紹介しています。
「仕事が忙しい」が理由の転職を成功させる4ステップ
実際に、「仕事が忙しい」を理由に転職を考えている人も多いでしょう。しかし、闇雲に転職活動を始めるのは得策ではありません。
ここでは、実際に転職を成功させた経験者たちが実践していた4つのステップと、それを実行するための具体的なネクストアクションを紹介します。
これらのステップを踏むことで、より自分に合った転職先を見つけられるはずです。
忙しさに振り回されず、自分のキャリアを主体的に選択するためのヒントが詰まっているので、一つ一つのステップを丁寧に実践し、理想の転職を実現しましょう。
仕事が忙しくて転職した人が悩んでいたこととは?
「仕事が忙しい」が理由で転職したとき、主にどのような点で苦労しましたか?
私は転職後に給料が下がることがわかっていたのですが、自分の時間と給料のバランスをどうしていくかで迷いました。自由な時間が確保できる分、給料が減ってしまうので、生活費をどうしていくか、ボーナスの使用用途をどうしていくかが難しいポイントでした。
仕事が忙しい状況のなか、転職活動を同時に進めていかなければならず、時間を確保することが難しく感じました。
ステップ①転職の前に今の仕事のやり方を見直す
転職を考える前に、まずは現在の仕事のやり方を見直すようにしてください。
忙しさの原因が自分の仕事の進め方にある可能性もあり、そこを改善することで忙しさを解決できるかもしれないからです。
もしそうでなくとも、現在の仕事の効率化に取り組むことで、転職活動に集中するための時間を作りだせます。このステップでは、そのための仕事の効率を上げる方法と時間の使い方の見直しについて考えていきましょう。
仕事の効率化で時間に余裕を作る
転職活動は、情報収集や応募書類の作成、面接対策など、何かと時間が必要です。
しかし、仕事が忙しいとなかなか時間が取れないのも事実。そこで、まずは今の仕事の効率を見直し、時間を生み出すことから始めましょう。
また、仕事の効率を上げることで、忙しいと感じること自体が軽減される可能性もあります。
仕事の効率を上げるために、次のようなことを試してみてください。
- タスク管理ツールを使う
- 定型業務はできるだけ自動化する
- 同僚や上司から仕事のコツを教えてもらう
このような工夫によって、同じ仕事量でも、これまでより短時間で終わらせることができるかもしれません。
具体的に転職の準備方法や適した転職のタイミングについて知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
時間の使い方を見直す
忙しさの原因が時間の使い方にある可能性も考えましょう。まずは、1日の時間の使い方を記録して、自分が何にどのくらい費やしているのかを分析してみるのがおすすめです。
無駄な会議や不要な作業に時間を取られていないか、休憩時間を適切に取れているかなどをチェックします。また、仕事とプライベートの境界線をクリアにし、オフの時間をしっかり確保できているかも考えてみてください。
時間の使い方を最適化することで、忙しさの軽減を試みましょう。
仕事が忙しいことが理由で転職した人のエピソード
時間の確保は本当に難しかったです。あまり多くの企業を受けてもスケジュール的に回らないと感じていたので、志望度の高い企業を2つに絞り、ピンポイントで転職活動をおこないました。
転職対策は土日でおこない、通勤の電車の中や昼休みを使って、土日にまとめたメモを読み返し頭に入れるなどしていましたね。また、面接は可能な限りWEB面接を希望し、エージェントの人にもご協力いただき、できるだけ遅い時間にセッティングしていただきました。
とはいえ、もっとも遅くて20時に面接開始だったので、当日は仕事を早く切り上げられるよう数日前から調整していました。また、万が一間に合わなかったことも考えて、帰り道で面接対応ができそうな完全個室のネットカフェやレンタルスペースも調べていたため、こういった事前準備の対策は役立ちました。
ステップ②自分に合った企業を見つけるために情報収集をする
時間の使い方を見直しても仕事の忙しさが軽減されずに、転職を決意した場合、次は自分に合った企業を見つけるための情報収集が重要です。
転職先探しは、あなたにとって「理想の働き方」を実現できる企業を見つけるための旅のようなもの。
せっかく苦労して転職しても、転職先でも同じような働き方で悩んでしまってはもったいないですよね。
ここでは、求人情報の見極め方と企業研究のポイントについて、転職経験者の声を参考にしながら解説していきます。
求人情報の内容を見極める
求人情報を見る際は、表面的な情報だけでなく、行間を読む力が必要です。たとえば、「急成長中の企業」という表現は、忙しい職場環境を示唆している可能性があるのです。
また、給与や福利厚生だけでなく、残業時間や有給休暇の取得率なども確認してみてください。
これらのように、求人情報のポジティブな情報だけを信じて転職活動を進めるのは危険です。可能であれば実際に働いている人や、仕事でその企業とかかわる機会がある人などに、リアルな労働環境をヒアリングしてみましょう。
求人情報から職場の環境を予想するには?
月平均の残業時間や、それがない場合は固定残業代の対象時間を確認していました。
企業にとって固定残業代を多く払うメリットはあまりないと思い、「実際の残業時間に近い時間分が支給されているのでは」と考えたためです。おおよそ1カ月の労働日数は20日くらいという前提で、「1日1時間の残業=月の固定残業代が20時間分以下」だったら理想的だなと考えていました。
また、職場の雰囲気や求める人物像に関する記載で「スピード感」「行動力」「マルチタスク」といった単語が出てくる求人は、ある程度の忙しさがあるポジションなんだろうなと受け止めていましたね。
企業研究でチェックすべきポイント
企業研究では、公式サイトやSNSだけでなく、口コミサイトや業界ニュースなども活用しましょう。
とくに注目すべきなのは、次のポイントです。
- 企業の成長率
- 3年以内の離職率
- 社員の平均年齢
- 女性管理職の割合
これらの情報から、その企業の実態や文化を推測することができるでしょう。
たとえば、社員の平均年齢が20〜30代前半の場合、活気がありながらも、長時間労働が常態化している可能性も考えられます。
一方で、平均年齢が高い場合は、長く働いている人が多い分、成長するまでゆっくりと落ち着いて働ける環境かもしれません。しかし、年功序列の社風で、自分の意見が通りにくい場合もあるでしょう。
それぞれのポイントに、絶対的な内容はありませんが、指標として転職先の社風や働き方を推測するヒントにしてくださいね。
企業研究のやり方をもっと詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてみてくださいね。就活生たちが実際に企業理解を深められた調べ方を教えてもらいました。
ステップ③「なぜ転職したいのか」を効果的に伝えるコツを身に付ける
転職したいと思える企業を見つけたら、具体的な面接対策を考えていきましょう。
まず、面接官は、あなたが「なぜ転職したいのか」の理由の裏にある、あなたの人物像や仕事に対する価値観を見極めようとしています。「仕事が忙しい」というネガティブな理由だけでは、あなたの人物像や、転職への熱意、入社意欲を効果的に伝えることはできません。
むしろ、仕事が忙しかった経験を前向きに捉え、転職に活かそうとしている人の方が好印象です。ここでは、「仕事が忙しい」という理由を前向きに伝えるコツを紹介していきます。
前向きな姿勢を示す
「忙しすぎてつらい」という否定的な表現は避け、前向きな姿勢を示す表現を心がけましょう。
なぜなら、ネガティブな理由での転職は、「自社でもしんどいことがあると同じように辞めてしまうのではないか」という印象を志望企業に与えてしまう可能性があるからです。
転職をしようと思ったきっかけについて問われた場合は、次の回答内容を参考にしてみてくださいね。
転職のきっかけ・NG例
仕事に忙殺されて、プライベートな時間が取れなかったので転職しようと思いました。
転職のきっかけ・OK例
前職の経験を活かしつつ、新たなチャレンジをしたいと思ったからです。
成長志向をアピールする
また、転職をするのは、単に忙しさから逃げたいのではなく、自己成長を求めていることをアピールしましょう。「より専門性を高めたい」「新しい分野にチャレンジしたい」など、自身のキャリアプランと結びつけて説明することが大切です。
そのためにも、企業研究を通して、自らの強みを活かせる点や、企業の求める人物像と合致する部分を明確にしておきましょう。
さらに、将来どのようなスキルを身に付けて、どんな仕事に挑戦したいのか、具体的なキャリアプランを語ることで、あなたの成長意欲をより強くアピールできますよ。
実際に「仕事が忙しい」という理由で転職した人の体験談も、あわせて参考にしてみましょう。
仕事が忙しいことが理由で転職した人のエピソードを聞いてみた
同じ業界内での転職だったので、先方から「〇〇社(私の転職前の会社)さんも忙しいでしょ?」などと振られることはあったのですが、そうでもない限り自分からは多忙が転職の原因の1つであることはあえて触れないようにしていました。
先ほどのように先方から忙しさについて触れられた際は、笑いを交えて「忙しいです」とそのまま伝えていました。先方も「だよね〜」と笑ってくださるような雰囲気で、とりわけネガティブに受け止められてはいないかなという印象です。
転職の理由がほかにもあるなら、ポジティブなものを選んで伝えるようにするのが1番良いと思いますが、「忙しい」という1点だけなのであれば、「毎月100時間以上残業をしていて、定年まで働くのは難しいと思っている」など、誰が聞いても「それはしんどいよね……」と思えるエピソードを出して納得してもらえるよう伝えるのもいいんじゃないかと思います。
ステップ④選考過程で企業の生の声を聞く
最後のステップは、実際に企業の生の声を聞くことです。
選考過程で、志望企業に勤めるさまざまな人と接しますが、これは転職先の生きた情報を得られる重要な機会です。
求める人物像や仕事内容について具体的に質問できれば、事前に調べた情報との差異を埋めることができます。
ここでは、OB・OG訪問の活用方法と面接での逆質問のポイントを解説していきますね。
OB・OG訪問を活用する
OB・OG訪問は、企業の実態を知る貴重な機会といえまう。母校の大学に問い合わせてみたり、直接志望先の企業にOB訪問が可能か問い合わせてみたりするのがおすすめです。
SNSや仕事上の人脈を活用して、対象企業の元社員や現役社員とコンタクトを取ってみても良いでしょう。
OB・OG訪問では、人事担当者には聞きにくい、実際の労働時間、職場の雰囲気、キャリアアップの機会などについて、率直な意見を聞くことができます。
ただし、個人の体験談は主観的に語られることがある点には注意が必要です。すべてを鵜吞みにせず、複数の人の意見を聞いたり、自分の中で分析することが大切ですよ。
就活生向けの記事ですが、OB・OG訪問のやり方を詳しく解説しているので、併せて確認してみましょう。マナーや進め方について、内定者の声を交えて紹介しています。
逆質問で確認する
OB・OG訪問と同様に、面接の最後にある逆質問の時間も、企業の実態を知る絶好の機会になります。
ただし、「できたら毎日定時で退社したいのですが……」など、あまりにも直接的な聞き方は、業務に消極的なイメージを持たれてしまうので、できるだけ避けた方が良いでしょう。
逆質問で確認する場合は、「どのくらいの忙しさですか?」といった聞き方ではなく、次のように具体的に質問するのがおすすめです。
- 部署全体の残業時間の平均
- 有給休暇の取得率
- 仕事とプライベートの両立を支援する制度
「とはいえ、逆質問では働く環境について聞きにくい」という人は、転職経験者に逆質問でワークライフバランスについて確認するコツを聞いたので、参考にしてくださいね。
長く働きたいんだというポジティブな気持ちを全面に出す形で、少しずつお尋ねしていきました。
20代での転職でしたが、「御社で定年まで働けたらいいなと思ってるんですが」などという話出しから入ると、大抵「もう定年の話?」と笑ってくれつつオープンな雰囲気になってくださる印象があります。そのあとも、「女性は何名くらいいますか?」「お子さんがいらっしゃる人も活躍されているんでしょうか?」といった質問に繋げていきました。
そうすると、先方も育休産休の実績や復帰率、残業の実態など詳しく話してくださり、得たい情報を得ることができたため、話しやすい雰囲気作りも大切だと思います。
転職経験者が語る|「仕事が忙しい」を回避する企業選びのコツ
転職を考える際、「仕事が忙しすぎない会社」を選ぶことは重要です。しかし、表面的な情報だけでは、実際の職場環境を的確に把握するのは難しいでしょう。
ここでは、実際に転職を経験した方々の声をもとに、忙しすぎる仕事を回避するための企業選びのコツをご紹介します。
転職先選びは慎重におこなう必要がありますが、これらのポイントを押さえることで、自分に合った働きやすい環境を見つけるための、より良い選択ができるはずですよ。
ホワイト企業とブラック企業の見分け方を知る
転職活動において、誰もが働きやすい環境を求めるものですが、「ホワイト企業」と「ブラック企業」を見分けることは容易ではありません。求人情報や企業のWebサイトだけでは、実際に働いている人の声や社風を知ることは難しいからです。
また、ホワイト企業なのか、ブラック企業なのかを判断する基準は、人によってもそれぞれ違う点にも留意しなければいけません。
そこで、転職サイトや口コミサイトなどを活用し、企業の労働環境に関する情報を収集することが重要です。残業時間、有給休暇の取得率、離職率などのデータはもちろんのこと、実際に働いていた人の口コミは貴重な情報源となります。
複数の情報源を比較検討することで、より客観的な視点で企業を見極めることができます。
また、主にホワイト企業・ブラック企業といわれる特徴についてまとめたので、参考にしてみてくださいね。
内容 | ブラック企業に多い特徴 | ホワイト企業に多い特徴 |
離職率 | 高い | 低い |
勤続年数 | 短い | 長い |
有給休暇取得率 | 低い | 高い |
残業時間 | 長い | 少ない |
残業代 | 固定 | 時間ごと |
休日出勤 | 多い(代休がないこともある) | 少ない(代休も取りやすい) |
「ブラック」「ホワイト」を見極めるコツはある?
ホワイト企業とブラック企業を見分けるコツはなんだと思いますか?
面接の際に事務所の雰囲気を確認することです。事務所の雰囲気が明るく楽しそうだと、社員が楽しく働けている証拠だと思います。
ブラック・ホワイトとはまた違う観点かもしれませんが、どちらかというとBtoB事業を扱う会社のほうがワークライフバランスは取りやすいと感じます。
面接時に会社の大切にしていることを質問した際、「社員の心身の健康」との回答をいただき非常に良い印象を受け、それが入社のきっかけの1つになったため、「社員思いがどうか」は大切な指標になると思いました。
ブラック企業について詳しく知りたい人は、こちらの記事で解説しています。実際に就活生や社会人たちが「ブラックかも」と察したときのエピソードも要チェックです。
この記事では、ホワイト企業を紹介しながら、その特徴について紹介しています。ホワイト企業で働いている人の声を交えて実態を解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
ワークライフバランスを重視する企業の特徴を知る
ワークライフバランスを重視する企業は、働く人々が仕事面とプライベートの両方を充実させ、より高いパフォーマンスを発揮できるよう、さまざまな制度や取り組みを導入しています。
以下のような働き方や制度を導入している企業は、ワークライフバランスを重視しているといえるので、企業研究の際にチェックしてみてくださいね。
- フレックスタイム制
- リモートワーク制度
- 育児・介護の支援制度
- 従業員の健康増進に関する福利厚生
また、これらの制度や取り組みは、求人票や企業の採用サイトで公開されていることが多いため、積極的に情報収集しましょう。
ワークライフバランスが整っている傾向にある企業とは?
ワークライフバランスを重視している企業の特徴はどのようなものだと思いますか?
都道府県や国が採用している、ワークライフバランスを保つ規定をしっかり採用している企業や、産休・育休が取りやすい企業、子育てと仕事を両立できる働き方に賛同している企業は、ワークライフバランスを大切にしていると思います。
実際にワークライフバランスが整っている企業は、良い成果が出ているぶん、有休取得率や平均残業時間、直近〇年の離職率など、求人票上で数字を用いた情報が多く公開・PRされている印象です。また、くるみんマークや健康経営優良法人を取得していたりすると、同じく安心感を感じます。
忙しくても仕事とプライベートを両立させている人たちの体験談
ここまで、「仕事に忙殺されている」状況を打破するためにやるべきことについて、多角的な視点から解説してきました。
しかし、そのような状況でも、工夫次第で仕事とプライベートを両立させている人たちもいます。
ここでは、実際にワークライフバランスを大切にしながら、充実した毎日を送っている人たちの体験談を紹介します。
彼らは、どのように時間管理をおこない、仕事とプライベートのオンオフを切り替えているのでしょうか。また、どのようなツールやサービスを活用し、効率的に仕事を進めているのかも気になりますよね。
そのような具体的なエピソードを参考にすれば、明日から実践できるヒントが見つかるはずですよ。
私の場合、忙しすぎる環境から転職したので、前職よりはまだましですが、現職も勤務時間中は非常に忙しい環境です。そんななか、プライベートの時間も充実させるコツは、「しっかり仕事をすること」「残業しないことが当たり前という印象を持たれるように意識的に行動すること」の2つです。
そのために、就業時間中は意識的にスピード感のある仕事をしたり、終業時間が来たらできるだけ早く退勤したりしていました。
ただ早く帰るだけではなく結果も残す!
仕事の成果が出ていないのにさっさと帰るという印象を持たれてしまうと働きにくくなりますし、自分的にも気持ちが悪いので、勤務時間中は今までよりもかなり効率やスピードを意識して動いています。
また、以前の経験から、残業を頻繁にしていると、当たり前に残業する人として認識され、業務時間外の仕事も振られやすくなってしまうと感じました。
そのため、そのような印象を持たれない働き方をすることで、プライベートの時間を確保しやすくなると思います。
仕事とプライベートの両立のコツは、時間のメリハリをつけることだと思います。
仕事に関することは、勤務時間にのみ考えるよう心掛けることです。私も就職した当初は、仕事に重点を置きすぎて両立できていませんでした。
具体的には、残業しがちで家族の時間がほとんど無いことや、家でお風呂や寝る前でさえ仕事のことをダラダラ考えることもしばしばでした。休日も仕事に関する専門書を読んだり、ビジネスセミナーの動画を見たりと、「成長のために勉強しなければ」と過剰に気を張っていたと思います。
しかし、頻繁に体調を壊したり精神的疲労が蓄積したりすることが多くなり、周囲から心配の声もあったことから「何か根本的に改善しなければ」と思い始めました。まずは、家庭で仕事のことをダラダラ考える癖を直す必要があると感じました。
プライベートで仕事を考えないように趣味に没頭
そう思ってから派、せめて休日は仕事のことを考えないよう、散歩やサイクリング、料理などの無関係のことに打ち込みました。
これを機にほかの趣味に取り組んだり、家族と過ごす時間も次第に増えていき、「仕事のことを考えず、やりたいことをやる時間も大事だ」という気持ちが大きくなりました。その結果、今ではプライベートも充実させることができたと感じています。
ワークライフバランスを取り戻した先輩からのアドバイス
一方で、かつては仕事に追われる日々だったものの、現在はワークライフバランスを取り戻した人もいます。
かつては「仕事人間」だった社会人が、どのようにしてワークライフバランスの大切さに気づき、より充実した働き方を実現したのでしょうか。
自分自身の価値観を見つめ直し、本当にやりたいこと、大切にしたいことを明確にする上で、参考にできるところも多いはずです。ぜひ参考にしてくださいね。
仕事が忙しい状態を解消するために、仕事をとにかく早く覚えることと、仕事における優先順位を細分化していくことを意識していました。
まず、仕事を早く覚えることで判断の迷いがほとんどなくなるので、仕事のスピードが格段に速くなります。そして、日々の仕事をどんどん細分化して、1日のスケジュールを優先順位をつけながら計画立てていくことが効率化の面で重要だと感じました。
仕事が早い人や余裕を持って仕事ができている人は、自然とその点ができているように思います。そのような人に仕事のやり方を聞いてみて学ぶこともおすすめです。
やることをやった上で改善できないなら「転職」も視野に
仕事が忙しい状態から抜け出すもう一つの方法としては「転職」です。
所属している会社では根本的な解決が難しいという場合は、転職の判断もすべきと考えています。転職活動は決して楽ではありませんが、ワークライフバランスが整うのであればそれ以上良いことはないので、一つの選択肢として視野に入れておくと良いと思います。
「仕事が忙しい」から卒業してあなたらしい働き方を見つけよう
「仕事が忙しい」状況から抜け出し、自分らしい働き方を見つけることは決して不可能ではありません。
大切なのは、自分の価値観や優先順位を明確にし、それに合った環境を選ぶことです。
ときには転職も選択肢の一つですが、現在の職場での改善の可能性も探ってみましょう。上司との率直な対話や、業務の効率化提案など、自ら行動を起こすことで状況が変わることもあります。
記事の内容を参考にして、忙しさに振り回されるのではなく、自分のキャリアを主体的に選択し、あなたらしい理想の働き方を見つけてください。
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