「面白い特技=誰とも被らない奇抜なもの」というわけではない!
就活で面接官の印象に残るために「面白い特技」をアピールしたいと考える学生は少なくないでしょう。趣味や特技についての質問は、履歴書でも面接でも聞かれる質問なので特技を持っていない人は不安になってしまいますよね。
しかし、ここで勘違いしてほしくないのは、「面白い特技=誰とも被らない奇抜な特技」ではないということです。誰とも被らない奇抜さをもとめた結果、面接官に伝わらない特技を披露しても意味がないので、自分らしさを表現できる特技を伝えることが重要です。
とはいえ特技の見つけ方に悩む学生も多いので、この記事では、面白い特技の見つけ方や特技の例を紹介します。特技として伝えない方が良いジャンルも併せて紹介するので、自信を持って自分の特技を話せるように準備しましょう。
なにを判断している? 企業が特技を聞く3つの理由
まずはなぜ企業が特技に関する質問をするのかを確認しましょう。志望動機や自己PRに比べて、選考への必要性は感じにくい質問ですが、しっかりと意図があるので、まずは企業側の理由を知りましょう。ここでは主な3つの理由を紹介します。
①興味関心の方向性を知るため
多くの企業は、学生の内面をより深く知るために特技を聞いています。特技には、その人の人柄や個性、興味関心の方向性などがあらわれるので、経歴などではわからない内面の部分を知りたいと思っているのです。
もちろん自己PRや長所・短所でも学生の内面を知ることができますが、よりプライベートな興味関心までは知ることができませんよね。社風とのマッチ度を考えるうえでも、学生の内面を知ることは大切なので、選考としても重要な要素であるといえます。
②仕事に活かせる特技を持っているか知るため
特技が仕事に活かせるかどうかで評価が決まるわけではありませんが、「もしかしたらそのまま活かせそうな特技を持っているかもしれない」という意図で特技を聞いている企業もあります。
わかりやすい例をあげると、営業職を志望している学生の特技が「人の顔と名前を覚えること」だとしたら、複数社の担当になったとしても、担当者を間違えることなく円滑に業務を進めることができそうだと想像できますよね。
このように仕事につながるような特技を持っている人がいれば活躍のイメージも付きやすくなるので、企業によっては学生の能力を知るために聞いている場合もあるのです。
とはいえ仕事内容とまったく異なる特技でも、仕事に活かせないことでマイナス評価になることはないので、気にしすぎなくても大丈夫ですよ!
③アイスブレイクのため
選考にかかわる理由以外にも、面接で緊張している学生に対して、アイスブレイクとして特技の質問をしている企業も多く存在します。
面接の場では、学生はどうしても緊張してしまい、伝えたいことが伝えられなくなってしまいますよね。しかし企業側は学生の素直な言葉が聞きたいので、少しでもリラックスした状態で面接をおこないたいのです。
そのため、学生のプライベートな部分である特技や趣味を聞いて、場を和ませたいという狙いがあるのです。あくまでアイスブレイクなので、選考前の準備運動のような感覚で会話を楽しんでくださいね。
面白い特技を伝えることで「〇〇の学生」と印象付けができる!
次に選考にて面白い特技を話せることのメリットを確認しましょう。
アイスブレイクなどの意味で特技を聞く企業もあるため、特技の内容が選考に大きく影響する質問ではないとしても、面白い特技を話せると周りの学生との差別化ができるというメリットがあります。
たとえば、ある学生の特技が「手品」だとします。面接の場で披露することはできませんが、エピソードとしては面白いので面接官の印象にも残りやすいでしょう。もし次の面接に進めたときも、「あのときの手品の学生だ」というように企業側に覚えてもらえる可能性も高まりますよね。
もし手品のようにめずらしい特技を持っておらず、料理やスポーツなどの人と差別化しにくい特技でも、エピソードがあなた独自のものであれば覚えてもらえる可能性は高くなります。
このように、特技で覚えてもらって人柄や価値観に興味を持ってもらえる場合もあるので、自分なりの面白い特技を見つけて伝えられるように準備すべきなのです。
特技がわからない人必見! 面白い特技の4つの見つけ方
面白い特技をアピールしたいと思っても、そもそも自分の特技がわからないという学生も多いでしょう。
特技を持っていても気が付いていないだけという場合もあるので、この4つの方法を試して、自分なりの面白い特技を見つけてみましょう。
①周りの人に聞いてみる
自分では特技だと思っていなくても、周りの人から見たら特技だと思われていることもあるので、まずは家族や友人、先輩などの親しい人に聞いてみましょう。そこからヒントを得て、エピソードを作るのがおすすめです。
このときに、一緒に家族や友人の特技を聞いておくのも1つの手です。友人の意外な特技から自分が得意なことを思いつくこともあるので、ぜひさまざまな人に聞いてみてくださいね。
特技のハードルを上げすぎている可能性もあるので、周りの特技のレベルを知る意味でも、たくさん話を聞いてみてくださいね。
②趣味や好きなことから探す
趣味として楽しんでいることでも、特技といえるレベルになっていることもあります。料理やイラスト、音楽などが特に当てはまりやすいでしょう。
このような趣味からプロになる人も多いジャンルは、自分では趣味程度だと思っていても、プロ顔負けな技術を持っている場合もあります。そのため、特技が思いつかないなら、趣味や好きなことから考えてみると良いでしょう。
また、表現の仕方を変えれば特技になるパターンもあります。たとえばギターが趣味の場合、「速弾きができる」や「聞いた曲のコードがわかる」などと伝えれば面白い特技といえますよね。表現を変えるだけでも伝わり方が変わるので、印象に残りやすい伝え方を考えてみてくださいね。
③人に負けたくないと思った経験を思い出す
大学時代だけでなく幼少期から振り返って、人に負けたくないと思った経験があれば、そこから特技のヒントを見つけ出すこともできます。
人に負けたくないと思うのは、それができることに無意識的に誇りを持っている可能性があるので、その得意なこと・できることを磨けば特技としてアピールできるかもしれないというわけです。どんなに些細なことでも問題ないので、人生を振り返って考えてみてくださいね。
些細なマイルールのようなものも、見方を変えれば特技になるかもしれませんよ!
④特技の例を参考になにか挑戦してみる
今までの経験を振り返っても、何も面白い特技が浮かばないという人は、思い切って新しく挑戦してみましょう。挑戦していないだけで自分が得意なこともあるかもしれないので、興味のあることをまずやってみることがおすすめです。
このあと特技の例を紹介するので、その中から少しでも興味のあるもの、すぐに挑戦できそうなものをいくつか選んでみてください。意外な才能が開花するかもしれませんよ。
就活でアピールしやすい! おもしろい特技の例28選
面白い特技にも、仕事に活かせるものや趣味から派生したものなど、さまざまな種類があります。どのような種類の特技をアピールするかは自由なので、それぞれどのような特技が当てはまるのか確認しておきましょう。
仕事に活かせそうな面白い特技6選
まずは、仕事に活かせそうな面白い特技を紹介します。
そのまま活かせなくても、仕事を進めるうえで役に立つ場合もあるので、自分が志望する業界でも活かせるかどうか考えてみてくださいね。
仕事に活かせそうな面白い特技
- パソコン
- 速読
- 語学
- 字が綺麗
- フラッシュ暗算
- 早起き
①パソコン
パソコンに関する面白い特技は、「エクセルの関数に強い」や「タイピング速度が速い」などが挙げられます。
パソコンスキルはどのような業界でももとめられるので、アピールしやすい特技ですね。特にエクセルやワードなどのソフトに強い場合は、事務作業の効率化に直結するので重宝されるでしょう。もし資格などを取得しているなら、特技の根拠として一緒に伝えてみてくださいね。
CA)1点注意なのは、エンジニア系の会社だとパソコンが得意なことが前提なので、あまりアピールにならないということです。システムエンジニアなどを志望している人は注意しましょう!
②速読
速読とは、文章を速く読むことができる技術のことです。速読ができれば、仕事の資料を確認するときや勉強のために何か書籍を読むときにも活かせるので、仕事にも直結する面白い特技といえますね。
速読をアピールする際は、「〇分で1冊読むことができる」というように、イメージしやすい数値を一緒に伝えるのがポイントです。速読のイメージがつかない人にも伝わることを意識しましょう。
速読は練習をすれば身に付けられる特技なので、特技が見つからない人は一度試してみてくださいね。
③語学
母国語以外の言語を話せることも面白い特技の1つです。英語を話せる学生は多いかもしれませんが、中国語やフランス語、ドイツ語など、それ以外の第二外国語を話せる場合は、特技としてアピールしてみてください。
なぜその言語を学ぼうと思ったのか、いつから学んでいるのかなども伝えると、価値観も伝えられるのでおすすめですよ。
しかしパソコンスキルと同様に、求人の条件として英語や中国語のスキルがもとめられている場合は、特技としては弱くなってしまうので気を付けてくださいね。
④字が綺麗
字が綺麗というのも、面白い特技としてアピールできます。自分では重要性がわからない特技かもしれませんが、インターネット上でさまざまな連絡が完結してしまう時代だからこそ、手書きの文字の重要性が高まっているのです。
もし書道をやっていて「級」や「段」などを持っている場合は、説得力を出すためにも忘れずに伝えるようにしましょうね。
字が綺麗とアピールしている以上、履歴書などの手書き文字を提出する場合は丁寧に書くことを意識してくださいね。そこで矛盾が生じるともったいないですよ!
⑤フラッシュ暗算
フラッシュ暗算とは、画面に次々と映し出される数字を頭の中で計算するものです。小さい頃にそろばんを習っていた人には挑戦しやすい面白い特技ですね。
素早く正確に計算ができるスキルは、経理や会計など数字を扱う仕事を志望している場合にアピールすると効果的です。これも練習すればある程度はできるようになるので、興味がある場合は一度挑戦してみても良いかもしれませんね。
⑥早起き
早起きは継続している期間や目的によっては面白い特技といえます。ただ決まった時間に起きられるというだけでは特技とは言えませんが、「どんなに夜が遅くても毎朝5時に起きて、今日の計画を立てて行動することができます」などのエピソードがあるなら、特技としてアピールしても問題ないでしょう。
早く起きて1日の行動計画を立てることは社会人でも必要なことなので、計画性の高さや実行力なども評価してもらえる場合もあります。「当たり前」と思われないようにアピールすることがポイントですね。
趣味を活かしたおもしろい特技9選
趣味として楽しんでいることでも、いつの間にか技術が磨かれて特技になるものもあります。好きなことなので背景となるエピソードも語りやすく、興味関心のアピールもしやすいでしょう。
9種類紹介するので、興味のあるジャンルにはぜひ挑戦してみてくださいね。
趣味を活かした面白い特技
- 料理・お菓子作り
- 掃除
- スポーツ
- 楽器・歌
- ゲーム
- 絵画・イラスト
- ハンドメイド
- 雑学・クイズ
- UFOキャッチャー
エントリーシートで書ける自己PRについてもっと例文を知りたい人は、次の記事を読んでみてください。NGな例文も併せて紹介していますよ。
①料理・お菓子作り
日頃料理やお菓子作りをしている人なら、それを特技として伝えることができます。ただ料理が作れる、お菓子が作れるというだけでなく、「1時間で〇品作れる」や「〇〇の再現レシピを作れる」などのように、自分だけの要素を入れると面白い特技として印象に残りやすいですよ。
日常的に料理をしている人は、自分の料理スキルの高さがわからない場合もあるので、周りの友人や家族に聞いてどこをアピールするべきか考えてみてくださいね。
②掃除
掃除を特技といって良いのか迷う人も多いかもしれませんが、掃除もこだわりをもっていれば面白い特技になります。
料理と同じく、ただ掃除ができるだけでは特技とはいえないので、どのような点を工夫しているのか、なぜ掃除が好きなのかなどのエピソードが重要になります。特技が被ってもエピソードは被らないように意識してくださいね。
家事代行のアルバイトなど、その特技を活かした経験も伝わりやすいのでおすすめですよ!
③スポーツ
学生時代にスポーツをしていた経験がある人は、スポーツを面白い特技としてアピールしてみましょう。野球やサッカーのようなスポーツなら、得意なことが伝わるスコアなどを用意しておくとより面接官も想像しやすくなります。
また、めずらしいスポーツをやっていた経験がある人は、それだけでも面白い特技といえますね。どのようなきっかけではじめたのかなども加えると、より自分らしさを表現できますよ。
団体でおこなうスポーツはチームワークや協調性があることも一緒にアピールできるので一石二鳥ですね!
④楽器・歌
楽器の演奏経験も面白い特技の1つです。これも伝え方がポイントで、ただ楽器ができるというだけでなく、「聞いた曲を楽譜なしで再現できる」や「曲に併せて即興でフレーズを弾ける」など、周りと比べて自分が秀でている点をアピールしましょう。
また、楽器経験はなくても、歌が上手いことも特技になります。もし作詞などの経験があるなら、よりオリジナリティのある面白い特技としてアピールすることもできますよ。
⑤ゲーム
ゲームを特技ということに抵抗がある人もいるかもしれませんが、今はeスポーツとして大会が開かれるほど浸透してきているので、なにかアピールできるスコアがある場合は面白い特技といえるでしょう。
しかし、ゲームはほかの特技に比べて遊びと捉えられてしまう可能性が高いので、しっかり「特技」といえるエピソードを伝えることを意識してくださいね。
エピソードが良くても「ゲーム」というだけであまり良い印象にならないこともあるので、業界の雰囲気によっては避けたほうが良い場合もあることを覚えておいてくださいね。
⑥絵画・イラスト
絵画やイラストが上手なことも、面白い特技といえます。特にイラストをすぐに書ける人は、仕事でも活かせる可能性があります。
言葉で伝えるだけではわかりにくい場合は、自分で描いた絵やイラストを面接に持っていくという方法もあります。面接の雰囲気にもよりますが、実物を見せられれば面接官の印象にも残りやすいでしょう。
また、絵へのこだわりや工夫を伝えることでも、特技のエピソードに自分らしさを加えることができます。絵のテイストで興味関心もアピールできるので、自分の価値観を一番表現できる方法はなにか考えてみてくださいね。
⑦ハンドメイド
手先が器用な人であれば、ハンドメイドでアクセサリーや小物を作れることを面白い特技としてアピールしてみましょう。丁寧な作業がもとめられるので、仕事の丁寧さや正確さもイメージされやすい特技ですね。
安くアクセサリーや小物類が買えるなかで、なぜあえてハンドメイドにこだわるのかというところに価値観が反映されるので、ハンドメイドへの想いを語ることも忘れないようにしましょう。
ハードルが高いイメージがありますが、作ってみたら簡単だったということもあるので、少しでも興味があるなら小物のハンドメイドからはじめてみるのがおすすめですよ。
⑧雑学・クイズ
雑学を話すことが好きだったりクイズや謎解きが好きで得意な場合も、面白い特技としてアピールできます。伝える際にその企業に関連しそうな雑学を入れれば、会社理解も一緒にアピールできるでしょう。
またクイズや謎解きが好きな場合は、自分でもなにか作れるようになると、より特技としての説得力が高まります。なにかオリジナル問題を面接の場で出せれば、「クイズの学生」として注目されるかもしれないのでぜひ挑戦してみてください。
謎を解ける推理力でもアピールはできますが、やはり自分で作り出せるのは魅力的なのでぜひ一度挑戦してみましょう!
⑨UFOキャッチャー
意外かもしれませんが、ゲームセンターのUFOキャッチャーも面白い特技といえます。「どんなものでも〇回以内で取れる」など、具体的な回数も伝えれば面接官もイメージしやすくなりますね。
しかし、ゲームと同じように遊びと捉えられる危険性が高いので、何を意識して操作しているかなど、特技といえるくらい分析をしていることをアピールしましょう。
簡単そうで難しい特技なので、得意な場合はぜひ伝え方を工夫してアピールしてみましょう!
強みを活かした面白い特技3選
集中力や記憶力など、自分の強みを活かした面白い特技もあります。業務に活かせる特技も多いので、自分の強みからなにか特技として伝えられないかと考えながら読んでみてくださいね。
強みを活かした面白い特技
- 人の名前・顔を覚えるのが得意
- どんな場所でも集中できる
- 初対面の人とすぐ仲良くなれる
①人の名前・顔を覚えるのが得意
記憶力に自信があるなら、「人の名前・顔を覚えるのが得意」ということを面白い特技としてアピールしましょう。接客業なら即現場で活かせるうえに、その他営業職などでも顧客の情報を間違えることなく対応することができます。
また、記憶力が良いことは、仕事を管理するうえでもメリットが大きいといえます。振られた仕事を忘れない、一度したミスをしないなど、記憶力は仕事を円滑に進めるために必要な能力なのです。
単純に「人の名前・顔を覚えるのが得意」というだけでなく、入社後の活躍もアピールできますね!
②どんな場所でも集中できる
集中力の高さも面白い特技としてアピールしやすいスキルです。「どんなにうるさい場所でも集中できる」や「〇時間も集中して作業をしていた」など、具体的なエピソードや数字があるとより伝わりやすくなります。
集中力が高いということは、働く環境に左右されず一定の成果を出せるというアピールにもつながります。在宅ワークやハイブリットワークが導入されている企業も多いので、環境に左右されないのは評価されやすい特技といえますね。
③初対面の人とすぐ仲良くなれる
人とコミュニケーションを取ることが好きな人は、誰とでも仲良くなれるという面白い特技を持っているかもしれません。
初対面の人でもすぐ打ち解けられたり、どんなに年齢が離れている人でも仲良くなれるのはコミュニケーション能力に長けている証拠なので、どのようなことを意識しているかも含めてアピールしてみましょう。
企業に勤めるなら誰かとチームで働くことが前提になるので、コミュニケーション能力は評価されやすい能力といえますね!
少し変わった面白い特技10選
最後は、周りの学生と被りにくい面白い特技を紹介します。
ハードルが高いと思われがちな特技もありますが、挑戦してみたら自分に向いている場合もあります。ぜひ興味のあるものは試してみてくださいね。
少し変わった面白い特技
- 花言葉
- 利き酒
- 占い
- プレゼント選び
- モノマネ(お笑い系)
- 動物に好かれる
- マッサージ
- 手品
- 天気をあてられる
- 血液型・兄弟構成をあてられる
①花言葉
花言葉とは、花の種類や色ごとに象徴的な意味をもたせたものをいいます。有名な花言葉なら知っている人も多いかもしれませんが、めずらしい種類の花の花言葉まで答えられるほど詳しい場合は、面白い特技としてアピールできますよ。
花言葉は自分で調べないと情報を得られないので、好奇心旺盛さや情報収集力、記憶力などを持っているというイメージにもつながる可能性があります。話が広がりやすい特技なので、季節の花言葉などを面接前にチェックしておくと良いかもしれませんね。
②利き酒
利き酒とは、お酒を飲んでその品質や原料の種類などを判断することです。利き酒というと日本酒がイメージされやすいですが、どのお酒でも品質を当てられるほど好きなものがあれば面白い特技として伝えられます。
面接官のなかにお酒好きな人がいれば、そこから意気投合できる可能性もあります。お酒を楽しみながら知識を身に付けてみたいという人は、飲み比べからはじめてみても良いかもしれませんね。
利き酒は資格があるものもあるので、もし興味があったら調べてみてくださいね。
③占い
占いも面接官の印象に残りやすい、面白い特技の1つです。タロットカード占いや手相占い、姓名判断などさまざまな種類がありますが、どれもめずらしい特技として興味を持ってもらえるでしょう。
どのような経緯で占いに興味をもったか、誰かを占って何を感じたかなど、占いに関するエピソードがあると、より自分の価値観を表現できますよ。
面接の場で実践することはないと思いますが、入社後に実践する場が設けられる場合もあるので、自分ができる範囲で伝えるようにしましょうね。
④プレゼント選び
プレゼント選びは簡単そうに見えて奥が深いので、定評がある人は面白い特技としてアピールしましょう。
プレゼント選びには、相手の好みを正確に把握したり商品の質と値段のバランスを考えたりと、実は考えるべきポイントがたくさんあるのです。加えて、どうしたら相手に喜んでもらえるかという観点はどんな業界・業種にも必要な考え方なので、特技としてアピールすれば興味を持ってもらえるかもしれません。
何を意識して選んでいるのかを言語化できればより面接官にも伝わりやすくなるので、感覚で選んでいる場合はまず分析から始めてみましょう。
⑤モノマネ(お笑い系)
モノマネなどのお笑い系の特技は、面白い特技として挙げられやすいですが、かなりハードルは高めです。なぜなら、面接の場で実践させられる場合があるからです。
その場で披露して似ていた場合はかなり印象に残りますが、もし似ていなかった場合は特技としてもあまり印象が良くないという状況になってしまいます。たしかに印象に残りやすい面白い特技ではあるのですが、リスクもあることを覚えておきましょうね。
またモノマネをしても面接官が知らない人物だと伝わらないので、モノマネをする対象も大切な要素ですね。
⑥動物に好かれる
周りの人に比べて動物に懐かれやすいのも面白い特技の1つです。
動物に好かれる人は、動物に慣れているだけでなく、動きがおおらかだったり常に落ち着いていたりなど、一定の特徴があります。そのため、動物に好かれる人のイメージから学生の人柄も想像しやすく、面接官も社風とのマッチ度やチームで働く姿などのイメージが湧きやすくなります。
しかし、なにかエピソードがないと少し弱い特技になってしまうので、周りより動物に好かれたエピソードを一緒に伝えるのを忘れないようにしましょう。
⑦マッサージ
マッサージは、エピソードによっては面白い特技だとアピールできます。料理などと同じように、ただできるだけでなく、自分なりのエピソードが必要になる特技です。
たとえば「両親のために独学で勉強してできるようになった」のように、なにか目的をもっておこなっている場合や、「マッサージ店で働いて技術を身に付けた」のような技術力を持っている場合などは特技になりますよ。
どちらにせよ、人に教えられるレベルの知識や技術があれば特技としてアピールしてみましょう!
⑧手品
手品もモノマネと同様にハードルが高いと思われがちですが、その場で披露することがない分、手品のほうがアピールしやすい面白い特技といえます。
加えて、もし人前で披露した経験があるならその経験も交えて語ってみましょう。手品は話術やパフォーマンス力も問われるので、職種によっては仕事に活かせるスキルを持っているという印象を与えることもできますよ。
手品も練習をすれば特技としてアピールできるので、手先が器用な人はぜひ簡単な手品から試してみてくださいね。
⑨天気をあてられる
雲の動きや風の流れなどから天気を予測できるという特技は、できる人が少ないという点で印象に残りやすいでしょう。
天気を予測するためには、雲の種類やその地域の天候の特徴などさまざまな専門知識が必要になります。なぜその知識を付けようと思ったのか、どのように勉強をしたのかなど話を広げられるので、完結に答えられるように事前にまとめておきましょう。
仮に気象予報士などを目指していた過去があるなら、その話もぜひ伝えてみてくださいね。
⑩血液型・兄弟構成をあてられる
相手の性格や雰囲気から血液型や兄弟構成まであてられる人がいます。勘ではなく根拠をもって当てられる人は、特技としてアピールしたら面白いと思われるでしょう。
どのような点を見ているのか、どのような傾向があるのかなどの判断軸も伝えられれば、より特技としての根拠を提示できます。もし今までは感覚で当てられていたなら、ぜひ言語化してみてアピールしましょう。
特技は無理に「面白さ」を狙いすぎると印象が悪くなる可能性も!
学生)面白い特技といったらやっぱりお笑い系ですよね! さっきの例にもあったしウケも狙えそう!
CA)挑戦する勇気は素晴らしいですが、面白さを狙い過ぎると印象が悪くなる場合もあるので、注意してくださいね。
「面白い特技」と聞くと、やはりお笑い系や個性的な特技を連想する学生が多いですが、無理に面白さを狙いすぎると失敗する可能性も高くなります。そのため、「印象を残さなきゃいけない」と無理をするのではなく、等身大の自分が伝わるような特技を見つける意識を持つようにしましょう。
入社後のことも考えて、面白さを狙いすぎず、自分なりのエピソードを語れる面白い特技を見つけるようにしてくださいね。
就活でアピールするのは避けたほうが安全な特技3選
面白さの狙いすぎには注意が必要ですが、そのほかにも特技としてアピールすべきではないものもあります。周りと被らない特技だとしても、これらに当てはまる特技は避けるようにしましょうね。
政治や宗教関連のもの
政治や宗教関連のトピックは、時事問題に関心を持っているという点ではプラスにはたらく場合もありますが、偏った考え方をしていると捉えられてしまう場合もあります。
思想や宗教にかかわることは、個人で捉え方が変わる部分なので、政治や宗教関係の話題に触れるような特技は控えましょうね。
ギャンブル関連のもの
ギャンブル関連の特技も、基本的にどの業界でもあまり良い評価は得られないと思っておいた方が良いでしょう。
もしその界隈では自慢できるような記録を持っていたとしても、ギャンブルに対するマイナスなイメージは拭えないので控えたほうが安全ですよ。
ギャンブル関連でしか面白い特技が思いつかないという人は、なにかほかのジャンルでスキルやノウハウを活かせないか考えてみてくださいね。
犯罪をイメージさせるようなもの
ハッキングなどの犯罪をイメージさせる特技も避けましょう。
パソコンやプログラミングを特技とするのは問題ありませんが、「ハッキングもできる技術があります」などの発言は控えてください。ハッキングをしたことがなかったとしても、言葉を発するだけで犯罪のイメージがついてしまいマイナス評価につながってしまいます。
また、転売なども同じく避けましょう。少しでもマイナスなイメージが連想される特技は避けるべきと覚えておいてくださいね。
特技を魅力的に伝えるにはこの3つを意識しよう!
特技の質問に対してただ特技を伝えるだけでは、アピールも十分にできないうえに素っ気ない印象だと思われてしまう可能性もあります。ここでは実際に面接の場で特技を聞かれた際に、どのように答えるべきかポイントを紹介します。
具体例や数字を入れて伝える
ただ「〇〇が特技です」と答えるだけでなく、どのようなことができるのかを具体的に伝えることを意識しましょう。
たとえば特技が「料理」なら、「1時間に〇品作ることができる」というように、わかりやすく得意だと伝わるような表現を心掛けてください。具体的に伝えることで、人と被ってしまうような特技でも差別化ができるので、このポイントは押さえるようにしましょうね。
得意になったきっかけも一緒に伝える
特技の内容とともに、「なぜそれが得意になったのか」「なぜ続けているのか」など、特技の背景となるエピソードも伝えると、特技の独自性が高まります。
自分自身の価値観や人柄をアピールするためにも、少し特技を見つけたきっかけを話すのはおすすめですよ。
周りの人と被りがちな特技だとしても、ここで独自性をだせば面白い特技になるので、あなたらしさを意識してエピソードを考えてみてくださいね。
話し方に抑揚をつけて伝える
内容面以外でも、話し方でも特技を魅力的に伝えることができます。話に抑揚をつけたり、ポイントとなる部分で身振り手振りを加えたりなど、些細な部分ですが工夫できる点はあります。
自分の特技をより魅力的に見せるためにはどのような話し方をすべきかを考えて、練習をしてみてくださいね。
面白い特技を面接で伝えるときの例文4選
最後に、実際に面接で特技を答えるときの例文を紹介します。どのように特技の背景のエピソードを伝えたら良いかわからない人は、ぜひ参考にしてくださいね。
例文①速読
例文
私の特技は速読です。週末に必ず新しい3冊のビジネス書を読むことを決めていて、継続していたら1冊1時間ほどで読めるようになりました。そこから学んだことをまとめて、常に知識をアップデートしています。
具体的な数字もあってわかりやすいですね。学ぶ姿勢があることもアピールできています。
例文②イラスト
例文
私の特技はイラストを描くことです。基本的になんでも描けるのですが、特に人の似顔絵を描くことが得意で、顔の特徴を捉えて描けているとよく言われます。
どのようなジャンルが得意なのかをしっかり伝えられていますね。深掘りの質問をされたら、いつから絵が好きなのかなどのエピソードも語ってみてくださいね。
例文③人の名前・顔を覚えるのが得意
例文
私の特技は人の名前や顔を覚えられることです。アパレルの接客としてアルバイトをしていたのですが、当日何度か来てくれる顧客はもちろん、接客についた顧客であれば数カ月前に来た方でも覚えていました。
アルバイトの経験も交えて、特技のすごさを表現できていますね。どのような点を見て覚えていたのかも伝えると、イメージも湧きやすいかもしれませんね。
例文のようにアルバイトの経験を自己PRとして書きたい人は、次の記事を読んでみてくださいね。作成方法について解説しています。
例文④占い
例文
私の特技は占いです。タロットカードを使った占いをしていて、最初は趣味程度だったのですが、今では月に〇人も占うようになりました。占ったことでプラスの感情になってくれるところを見ると、もっと頑張ろうと思えます。
占いを通して感じたことも併せて伝えられていて、価値観が伝わってきますね。
自分に合った面白い特技を見つけて面接で効果的にアピールしよう!
多くの企業はアイスブレイクや学生の人柄などを知るために特技を聞いているので、自分らしさが伝わるような面白い特技を伝えることが大切です。
また、もし特技がないと悩んでいるなら、周りの人に聞いたりなにかに新しく挑戦したりなどの方法があります。挑戦してみたら得意だったということもあるので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
しかし、ここで注意してほしいのは面白さを狙いすぎて失敗することです。嘘をついたり無理をして特技を伝えると後悔をすることになるので気をつけましょう。自分らしい面白い特技を見つけて、選考で堂々とアピールしてくださいね。