「自己PRがない」と悩んでいるあなたへ! 内定者から強みの見つけ方を聞いてみた
これまでの学生生活で、勉強や部活、アルバイトなどに打ち込んだ経験があまりない人は、「自己PRに使えるアピールポイントがない」「語れるようなエピソードがない」と感じることもあるでしょう。
「自己PRで言えることが何もない……」。そう思い、就活に対して後ろ向きになっている人もいるかもしれません。しかし、これまでの自分を振り返ったり、企業がもとめる人物像をヒントに自己分析することで、自己PRに使える強みは見つかります。また、エピソードとなる経験はこれから作ることもできるのです。
「自己PRで言えることがない」「ガクチカとどう差をつければ良い?」などと悩んだ経験がある人たちの体験談やアドバイスを交えて、自己PRに使えるアピールポイントの見つけ方や実際の自己PRの組み立て方などを紹介します。
長所やエピソードをどのように構成したら自分の魅力が伝わるのかな? と悩みますよね。次の記事では、一次面接でも聞かれる可能性が高い自己PRについて、自分をアピールする魅力的な方法について紹介しています。気になる人は、チェックしてみてください。
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自己PRと強みの違いを理解することで、自分の魅力を最大限にアピールできる自己PRを作成できるかもしれません。次の記事では、自己PRと強みの違いを先輩たちの体験談を紹介しつつ解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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まずは自己PRに関する基礎知識をチェックしよう
そもそも自己PRが就活のどの場面で必要になるのか、企業が自己PRをどんな意図で聞いているのかがはっきりとわからない人もいるのではないでしょうか。
自己PRを通して学生のどんなところを見極めているのか知り、採用担当に自分の強みがしっかり伝わる自己PRを作成しましょう。
就活で使う場面
自己PRとは、企業に自分の人となりや強みを伝えるもので、就活で使うのはおもに「書類選考」「面接選考」の2つの場面です。
多くの応募書類に自己PRの記入欄が用意されているほか、自己PRは一次面接から聞かれることも多く、就活を始めたらなるべく早めに考えておくべき項目といえます。
就活を意識し始めてサマーインターンに申し込み始めた3年生の5月ごろには必要性を感じ、400字程度の自己PRを考え始めていました!
就活を始めてすぐエントリーしたインターンのESで自己PRを書く必要がありました。また、参加したインターン中にも、自己紹介のときどんなことができるかというアピールをする機会があり、自己PRをベースに話していました。
3年生の5~6月のサマーインターンのエントリーから必要になりました。序盤の方は、ガクチカと自己PRだけめちゃくちゃ聞かれたイメージがあります。
インターンの選考における自己PRについてはこの記事で対策できます。周囲の学生と差が付く自己PRの作成方法を、内定者の声を交えて解説していますよ。
インターンシップ選考の自己PR|経験者が実際に伝えた内容を大公開
これから一次面接を控えていて、自己PRで何を言えば良いか悩んでいる人もいるでしょう。一次面接に不安を抱いている人はこの記事をぜひ読んでみてください。リアルな面接エピソードをヒントに対策を練りましょう。
一次面接通過のコツを経験者が語る! リアル成功・失敗談付きで解説
企業が学生に自己PRをもとめる意図
企業は、「学生の人柄」「自社での活躍イメージ」を知るために自己PRをもとめています。
自己PRではアピールポイントとともに、それを根拠づけるエピソードも伝えます。そのエピソードからその学生の意思決定のプロセスや、どのような過程で強みが形成されたのかを把握し、「一緒に働きたい」「社風に合いそうだ」と感じられると、選考突破に一歩近づくきっかけになりますよ。
また、学生の持つ強みや向いていることを知り、自社の事業でそれらを発揮できるかどうか、企業理念に共感して同じ方向を向いて働いてくれそうかどうかを把握します。ここでミスマッチが起きると、早期離職につながり、学生にとっても企業にとっても大きな負担になることも考えられるのです。
「自己PRがない」だけじゃない! よくあるお悩みに内定者が回答
「どうやって自己PRを作れば良い?」 「インパクトがあるエピソードを持っていない」など、自己PRに関する悩みを抱える人もいるでしょう。
現役学生や内定者たちに、自らの経験をもとにアドバイスをもらいました。
「コミュニケーション能力は、みんなと被りそう」と悩む人もいるのではないでしょか? 次の記事では、コミュニケーション能力を言い換えて、自分の魅力が伝わる方法を紹介しています! 気になる人は、チェックしてみてくださいね。
就活生直伝! コミュニケーション能力の言い換え20選を大公開
継続力が強みだけど、どうやって自己PRで伝えたらいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。次の記事では、面接官に、入社後どのように活躍できるかを想像してもらいやすい、方法を紹介しています。気になる人はぜひチェックしてみてください。
①自己PRで言えることが本当にない……
就活に使える自己PRがまったくないと感じる人もいるのではないでしょうか。同じように悩んだ学生パネリストたちは何に取り組んだのか聞いてみましょう。
「自己PRがない」と悩む人におすすめの解決策はこの記事でもたくさん紹介するので、ぜひ参考にしてください。
自己PRで言えるアピールポイントやエピソードがないと悩んだことはありますか? 同じように悩む人に向けてアドバイスや、自分が解決したときのエピソードを教えてください!
自己PRはありきたりなことでも良いと思います。まずは少しでも自分の強みだといえる点を書き出してみてください。私も自己PRが見つからなかったのですが、自己分析などをしていくうちに何個か強みを見つけることができました。それでも見つからない人は友達や大学のキャリアセンターの方に相談するのもおすすめです。アピールポイントはありきたりでも、エピソードをオリジナルにすることができれば、強みが十分伝わる自己PRになると思います。
自己PRに限らずガクチカなどでもそうですが、意外と大きなことを成し遂げていなくてもアピールとしては成り立ちます。エピソードの壮大さより、話の筋が通っているか、行動のきっかけは明確かなど、話の根幹で企業を説得できれば効果的な自己PRになります。
私は自己分析を徹底しておこなうと同時に他己分析もおこないました。親や中学・高校の友達などに聞くと、自分では思っていなかったような長所やアピールポイントを教えてくれて、とても参考になりました。
②ガクチカや長所とどう差を付ける?
自己PRと同じく就活で聞かれることの多い「学生時代に打ち込んだこと」との差別化に悩む人も多いのではないでしょうか。内定者たちがどう差を付けて伝えたのかを見ていきましょう。
自己PRと、ガクチカや長所・短所といったそのほかの質問とで、回答の内容にどう差を付けましたか?
私は、それぞれの質問に違う内容で答えることでアピール回数が増えるかも、という考えで同じエピソード・強みは使わないようにしていました。ただ、なんとなくすべてに一貫性が感じられるものにはしていました。自己PRで傾聴力をアピールし、ガクチカでは人を巻き込む力をアピールすることでチームワークに向く人間とわかるようにするなど、各強みにつながりが見えるようにしていました。
自己PRとガクチカで一貫性が持てるように、強みは変えずにエピソードを変えていました。たとえば、強みがチームを牽引する力であれば、高校時代の部活動でのエピソードを自己PRで話して、ガクチカでは大学時代の部活動のことをまとめて話していました。
基本的に、まったく同じ内容にはしないようにしました。また、それぞれの回答に共通点を持たせて、ガクチカで話す訴求ポイントを補う要素を自己PRや長所で伝えるようにしました。
自己紹介も、自己PRと似通いがちなトピックの一つです。この記事では面接での自己紹介の伝え方を解説しているので、自己PRと差別化するときの参考にしてくださいね。
面接の自己紹介で何を話した? リアル回答例付きで伝え方を徹底解説
③書類選考と面接で同じことを伝えても良い?
書類選考と面接で同じ自己PRを伝えるのは問題なく、むしろ一貫して自分の強みを伝えられてポジティブに働くことが考えられます。
ただ、面接で応募書類に書いたことをそのまま読むような伝え方をしては、「面接でだからこそ聞けるエピソードを知りたい」と感じる面接官もいるかもしれません。内定者たちがそれぞれの場面で意識した伝え方などを教えてもらいました。
書類選考と面接で同じ自己PRを伝えて大丈夫だと思いますか?
良いと思います。面接などでは、一次二次と担当される面接官は違うので深く考える必要はないし、むしろ一貫して同じ内容をアピールすることで、ここが私の本当の強みだ! と強く印象付けることにもつながるんじゃないかと思います。
良いと思います。面接官は選考を通して、学生が一貫性を持ったアピールをしているかを大切にしていると感じました。
私は基本的に一つのエピソードを使いまわしていました。挑戦力やコミュニケーション能力、柔軟性など、どの企業でも活かせる力を自己PRにしているのであれば問題ないと思います。ただ、「その力を活かせたほかのエピソードもありますか」と聞かれる可能性もあるので、その点は対策しておく必要があると思います。
書類選考に苦手意識がある人はこの記事もぜひ読んでください。自己PRを書くときの注意点も解説しています。
書類選考に落ちる……体験談付きで合格につながる書き方を徹底解説
④エピソードが弱いと不合格になる?
自己PRにおけるエピソードは、取り組んだ背景や自分が設定した目標にどう近づいていったかを語ることが重要だと考えられます。
ただ、「実際、実績が華々しい方が選考突破しやすいのかな?」などと気になる人も多いでしょう。リアルな声を内定者たちに聞いてみました。
自己PRを伝えるときのエピソードは華々しいほうが効果的でしょうか?
自己PRではたしかにエピソードが華々しい方が面接官の反応もより良かったと思います。しかし、実績がすべてではないとも思いますよ!
華々しかったり珍しいエピソードは、最初のリアクションとしては良いものがもらえますが、結局はそれが企業への貢献にどうつながるのか、それによる自分の強みがどこなのかをしっかり語れたうえでやっと選考に有利に働くと思うので、「地味なエピソードしかない」と悲観的になる必要はないと思います。
確かに華々しいエピソードの方が最初の面接官の食いつきは良いと思います。ですが、いくらすごい話でも順序立てて話せていなかったり、まとまっていなかったりしたらダメなので、結局は華々しさよりもどれだけ自信をもって話せるかだと思います。
⑤アピールポイントは複数用意したほうが良い?
自己PRを考える際、伝えるべき強みをたくさん見つけられるという人の方が少ないかもしれません。
アピールポイントを複数用意すべきかどうか、自らの体験をもとに、内定者たちにアドバイスをもらいましょう。
自己PRで伝える強みの部分は複数持っていたほうが良いでしょうか?
自己PRで伝える強みは複数あった方が良いのではないでしょうか。しかし、自分で「これだ!」と思うアピールポイント1つだけで勝負しても良いと思います。大切なのは、エピソードを踏まえながら強みをどのように伝えるかだと思うので、1つの強みを磨き上げるのもおすすめです。
複数強みは持っていた方が良いと思いますが、これも強み、あれも強みというアピールになってしまうと面接官が混乱すると思うので、私は企業ごとに強みを使い分けるようにしていました。
複数持っていて損はないと思います! ですが、企業に合った使い分けが必要かなと。また、いくつかある自分の強みの中でも優劣があると思うので、どのような会社にどの強みを使うか決めておくのが良さそうです。
自己PRがないと悩む人必見! 2つの解決策
就活の場で伝えられるような自己PRがないと感じている人は、これから紹介する2つの方法に取り組んでみてください。
強みといえる部分がすぐに思い浮かばなくても焦る必要はありません。これから強みを作ることもできるのです。自分の振り返り方や新しく強みを作る方法をたくさん紹介するので、記事を読みながら試してみてくださいね。
自分のアピールポイントが見つからないという人は、併せてこちらの記事も読んでみてください。自己PRを簡単に作成する方法を紹介しています。
①これまでの自分を振り返って見つける
まず試してほしいのは、これまでの自分を振り返る方法です。自分史やモチベーショングラフなどの自己分析方法や、短所から逆転して考える方法で自分自身を振り返ります。
詳しい方法はこのあと紹介しているので、実際に内定者が強みを見つけた方法を参考にしながらぜひ取り組んでみてください。
②新しく生み出す
これまでの自分を振り返ってもアピールポイントが見つからない場合は、新しく強みとエピソードを作るのも一つの手です。
これまで自分が気付かなかった強みを見つけられることもあるので、「自己PRを一つは準備できたけど、受ける企業に合わせて自己PRをいくつか用意しておきたい」という人もぜひ試してみてください。
自己PRがない状況を打破するために! 強みを見つけるための自己分析方法5選
まずは、自分を振り返って強みを見つける方法について紹介します。自分のアピールポイントを見つけるために、まずは自己分析をおこないましょう。特に、これまでの経験や自分の価値観を振り返りやすい自己分析法を5つピックアップします。
自分に良いところはないと感じている人でも、アピールポイントはきっと見つかるはずです。「強みは絶対ある」と、自分に自信を持ちながら振り返ってみましょう。
実際に内定者たちはどんな自己分析をしたのか、体験談も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事では、自己分析について徹底解説しているので、ぜひ参考にしてください。現役就活生たちが実際におすすめする自己分析方法をチェックしましょう。
王道の自己分析法と就活に活かすコツ|「やってよかった」体験談付き
①自分史
これまでの自分を振り返るにあたっておすすめの方法が、「自分史」です。幼少期から現在までの自分を年表のように可視化します。
「熱中したこと」「失敗したこと」などの項目を「小学生」「中学生」「高校生」などの各時代ごとにそれぞれピックアップして「どうして熱中したのか」「失敗からどう立ち直ったか」など、そのときの自分の行動や感情をなるべく細かく思い出してみてください。
また、「勉強」「部活」「私生活」などの各場面で印象的だったことを思い出すのもおすすめです。自分の強みが発揮されたエピソードがより見つけやすくなります。
洗い出す項目の例
・うれしかったこと
・しんどかったこと
・やる気がでたこと
・挫折経験
・熱中していたこと
②モチベーショングラフ
モチベーションの上下を可視化するモチベーショングラフも、振り返りにおすすめの方法です。
縦軸を感情の上下、横軸を時間軸にして、幼少期など、なるべく昔から時系列で振り返ります。充実感を覚えた、失ったタイミングを中心に振り返り、そのときの状況や自分の思いを可視化していきます。
強みを見つけるときは、「充実感を覚えたタイミング」だけに注目するのではなく、モチベーションを失ったときにどう持ち直したのかや、「モチベーションが高くなくてもなぜか頑張れたタイミング」などに注目してみてください。自分でも気付かなかった強みを発見できることがあります。
③マインドマップ
マインドマップは、地図(マップ)のように、考えていることを広げていく自己分析方法です。紙とペンを使ってぜひ試してみてください。
たとえば、メインテーマを「目標達成したこと」として、周囲に「大学受験で第一志望に合格」「部活動で関東大会優勝」などの項目を置いていきます。そこから連想できるワードを集め、特徴や共通点を洗い出していきましょう。
力を発揮できる状況や、熱中できることの共通点を見つけることで、入社後の活躍イメージが湧く自分の強みを見出せますよ。
④診断ツール
スマートフォンやPCでできる診断を活用するのもおすすめです。行動の動機や一緒に働くのに向いている人の特徴など、ツールによってわかる要素が違うこともあります。
あらゆるツールを試して多角的に自分を知ることで、強みといえる部分がたくさん見つかることも考えられるので、ぜひ使ってみてくださいね。
・My analytics:36問の質問に答えることで、自らの強みや弱み、向いている職業がわかる
・16Personalities:16タイプの性格タイプに分類される診断方法。強みや弱み、どんなタイプの人とだと働きやすいかなどもわかる
・エムグラム:自分を構成する8つの性格がわかる診断方法。108問の質問に回答する必要がある。強みといえる性格と弱みといえる性格の両方の観点から構成する性格が導き出されるので、強みがわかりやすい
・ビッグ・ファイブ:120問の質問が回答時の「良いふり、悪いふり」を見抜きながら出題される。「誠実性」「情緒安定性」「開放性」「調和性」「外向性」の5つの因子から性格や傾向がわかり、自らの強みがわかる
・エニアグラム:90問の質問に回答することで、9つの性格タイプに分けられる。行動に取り組むきっかけなど性格の傾向がわかるので、伸ばすべき長所や改善すべき点も見つけることができる
診断ツールはスマホさえあれば簡単に試せるので、就活中の息抜きとしても活用できるでしょう。一方で、エンターテインメント性が高く、分析の精度がそこまで高くないツールも存在することを頭に入れて、ほかの方法と組み合わせながら取り組むことをおすすめします。
⑤第三者に聞いてみる
友人や先輩・後輩、家族などに協力を仰ぎ、他者からは自分がどのように映っているのか確かめるのもおすすめです。
このとき、良い部分だけでなく改善すべき点・短所についても明らかにするよう意識してください。
また、複数人に聞いてみる場合は、かかわり方が同じ人を数人選ぶのではなく、「親しい友人とアルバイトの先輩」など、関係性や接し方、属するコミュニティが違う人を選ぶことで、自分でも気付かなかった側面を見つけやすくなります。
自分について第三者に聞いてみるときの質問例
・自分がほかの人と比べてできていると思う点は何か
・自分がほかの人と比べて改善すべき点は何か
・自分と過ごしていて印象的だったエピソードは何か
・親密になってからと第一印象とで違いはあったか
・自分がどんなことに取り組んでいるとき熱中しているか
・自分がどんなことに取り組んでいるとき苦手そう、楽しくなさそうか
・自分が向いていそうな業界・企業・職種は何か
・自分は集団の中でどんな存在か
アピールポイントを見つけるためにみんなが試した方法を教えて!
強みを見つけるために試した自己分析方法について、感じたメリットや意識したことを教えてください!
自分が友人知人から受けている評価や、自分なりに「あれはすごい頑張ったよな」と思ったエピソードなどを深掘りしていけば自然と強みが見つかりました。この方法は、先にエピソードや裏付けから考えるため、説得力のある強みが見つかりますよ!
第三者からの意見が一番役に立ちました。自分のことを一番よく知っている親に聞いたり、逆に自分のことをあまり知らないインターン先のメンターの方にこれまでの経験を話して、客観的に「こういう強みがあるんじゃない?」と助言をもらったりしました。
一度、自分史を書いてみて、なぜその行動をしようと思ったのか、行動パターン・思考パターンを客観視する方法が自分に合いました。
アピールポイントを見つけるとき、特技に注目するのもおすすめです。この記事では就活で使える特技の見つけ方を紹介しているので、ぜひ一度読んでみてください。
おもしろい特技28選|ネタに走ると危険? 特技の探し方や伝え方
それでも自己PRがないという人は「逆算」で考えよう
自己分析をおこなっても自分のアピールすべき強みが見つからないと悩む人もいるのではないでしょうか。その場合におすすめな3つの方法を紹介します。
「逆算」をキーワードにして、強みを見つけていきましょう。
①短所から逆算する
どうしても周りと比べてしまい、自分の強みを見つけられないという人も多いでしょう。自分の良いところをなかなか見つけられない人は、短所を長所に置き換えられないか考えてみてください。
自分では短所だと思っている部分でも、そのときの状況や、接する相手によって強みになることは大いにあります。まずは短所を思いつくままに挙げてみて、ポジティブな視点で強みに置き換えましょう。
短所を長所に置き換える例
・優柔不断→慎重に行動できる
・引っ込み思案→相手を尊重できる
・頑固→芯がある
・八方美人→協調性がある
長所として協調性が思いつきますが、どう差別化すれば良いのか悩む人もいるのではないでしょうか? 次の記事では、協調性の魅力的な伝え方について紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
協調性の自己PRで意識すべき3つのポイント|内定者の実回答付き
②企業がもとめる人物像から逆算する
企業のもとめる人物像は、公式サイトや採用サイトなどから企業の理念や社員インタビューを確認すると見えてきます。
SNSなどで「どんな人と働きたいか」などを若手社員にインタビューで発信している企業もあるので、気になる企業が見つかったらよく調べてみましょう。
また、もとめる人物像には業界や職種も関係していますが、たとえば営業職のなかでも、新規開拓をするときとルート営業をするときに活かされる強みが違います。このように実際の働き方によってマッチする人物像は異なるため、OB・OG訪問をしてどのような人がその企業に合うのか先輩社員にヒアリングするのもおすすめです。
ただ、無理に企業のもとめる人物像に寄せようとするのは避けましょう。企業に寄せることを意識した結果、自分に当てはまる点が少ない自己PRになり、アピールに一貫性がなくなってしまいます。
企業がもとめる人物像から強みを見つける例
・企業理念が「お客様のことを第一に考える」だった
→チームの中で他者を優先して動いたエピソードを思い出す
→アルバイトなどで顧客のためにした行動とその背景を思い出す
・社員インタビューを見ると行動力のある人が活躍している
→挑戦しようか迷った結果、勇気を出して取り組んだエピソードを思い出す
→「行動力があるね」と他者から言われた経験を思い出す
③普段意識していることを強みにできないか考える
普段の生活の中で意識していることがあれば、それを強みとして自己PRを作成してみましょう。部活やアルバイトはもちろん、友人と過ごす中で気をつけていることなど、どんなことでも強みを考えるヒントになります。
意識していることから強みが見つかれば、同じ強みが活かされた場面や、人から「〇〇をしてくれて助かった」と褒められたり、お礼を言われたエピソードなどを思い出してみてください。強みの根拠となるエピソードも併せてできるだけ多く洗い出すと、自己PRを作成しやすくなります。
普段意識していることから強みを見つける例
・友人と旅行に行くときは必ずプランを練るかチケット手配をする
→計画性がある
・部活の練習では部長ではないが積極的に練習メニューを考えている
→リーダーシップがある、発想力がある
・カフェのアルバイトではどの仕事を頼まれても対応するように心掛けている
→柔軟性がある
自己分析をしても強みが見つからないときはどうすれば良い?
就活って本当に個人戦かつ情報戦だと思いますし、親や友達とは就活の話をあまりしない人が多いのではないでしょうか。
ですが、自分が自分で思う印象が相手からの印象と違うことが多いように、自分がなんとも思っていない素質も、相手によってはうらやましい強みだと捉えられるかもしれません。なので、自己分析に悩んだら、「私ってどんな人?」と第三者に質問してみるのも良いと思います。積極的に他人を巻き込むことも必要だと思いますよ!
私は自分の歴史を振り返って長所を考えていました。自分の中で長所が見つかったとしても、それが長所だと感じた具体的なエピソードが言語化できずつまずく人が多いのではないでしょうか。
具体的なエピソードが思いつかなければ、友達など自分のことをよく知る人に聞いてみるのもいいと思います。また、長所はどこの企業でも聞かれるので、少々盛るのはいいですが嘘をつくとボロが出るためおすすめはしません。
私は普段の自分を振り返ることをしました。自己分析は絶対に合っている保証はありません。実際私も自己分析をしましたが、結果はあまり納得できるものではありませんでした。
そこで、今までの人生を一通り振り返って、自分の強みにできることはないかと考えました。私の場合は塾でアルバイトをしていたので、そこでのことを振り返ったりしました。ほんの少しのことでも良いと思います。たとえば「自分が何かに挑戦する時は諦めずに最後までやり抜く」などです。必ずしも体現できていることだけではなく、普段意識していることでも良いので、何か紙などに書き出してみると良いと思います。
今からでも作れる! 自己PRを生み出す2ステップ
今までの自分を振り返っても見つからないと感じる場合は、自己PRに備えてこれから強みとエピソードを用意しましょう。
2ステップに分けて自己PRの作り方を紹介します。人と比べて優れているところだけに焦点を当てるのではなく、自分が目指している姿なども含めて振り返ることで、きっと強みといえる点を作り出せますよ。
①自分の良いところをできるだけ多くピックアップする
まず、自分が「こうあろう」と意識しているところや、他人から言われたことのある性格の特徴をピックアップして、自分の強みといえるところを生み出します。
また、記事で紹介した自己分析や逆算の方法も試してみましょう。人と比べて特別良いところではなくても大丈夫なので、そこで見つかった良いところも含めてなるべく多く挙げてください。
強みといえるものが集まったら、それを一言で表現します。「私の強みは〇〇です」とシンプルに表現できると、自己PRの導入部分が簡潔になり、よりわかりやすい文章になりますよ。
良いところを一言で表現する例
・コツコツ努力できる→継続力
・多くの人と調整することが得意→交渉力
・くよくよ悩まずすぐ物事に取り掛かれる→行動力
②良いところを根拠づける経験を作る
アピールポイントが見つかったら、それを根拠づけるエピソードを用意します。
エピソードの作り方は大きく分けて2つあります。これまでの経験で自己PRを作れないと感じている人も挑戦できるので、ぜひ参考にしてください。
目標達成経験を作る
まずは、見つかった強みに合わせて今から目標達成経験を作る方法です。
「これまで頑張ったことや何かを達成した経験がない」という人でも大丈夫です。就活が本格化する前に「これをやり切る」というものを一つ決めてぜひ挑戦してくださいね。
コミュニケーション力→大学のゼミで必ず1回は発言する
行動力→フルマラソンに挑戦する
計画性→アルバイトやボランティア先で業務のオペレーションを見直し、マニュアルを作成する
今続けていることへの取り組み方を変える
日々おこなっていることに目標を設定し、取り組み方を変えてみるのもエピソード作りにつながります。これから新たに挑戦することが難しい場合に試してみてください。
また、「どうしても自分の強みが見つからない」と感じている人もぜひ挑戦してほしい方法です。時間をかけて何かに取り組むことで「継続力」「計画性」「粘り強さ」などの強みを発見できることがあります。
これらの強みをアピールすることで、「目標達成に向けてやるべきことに着実に取り組めそう」「困難なことがあってもめげずに頑張れそう」などの好印象につながります。社会人になってからも十分活かすことができる強みなので、エピソードが足りないと思う人だけでなく、長所を新たに見つけたいという人もぜひ参考にしてください。
普段の生活の中で取り組み方を変えて強みを根拠づけるエピソードにする例
・その日の気分によって部活動の練習に参加するか決める
→部活動の練習に毎日〇分取り組む
・単位がギリギリ取れる点数を目指して講義を受ける
→大学の成績で最も良い評価を取得するためにすべきことを逆算して勉強する
・時間があるときになんとなくトレーニングをする
→これまでで一番低い体脂肪率を目指してトレーニングを続ける
自己PRで使えるエピソードを今から作りたい就活生へアドバイス!
自己PRで使える経験やエピソードを作るなら、早め早めに行動することをおすすめします。一番おすすめの方法としてはアルバイトを頑張ることだと思います。
アルバイトは働くという意味で仕事とつながる部分があります。そこでどういった立ち位置で、どういった行動をしたのかなど、就活でのアピールに使えることはたくさんあると思うので、自己PR作りに役立つはずです。
私も自己PRはアルバイトのことについて書きました。大切なのは結果より「どのように自分で考えて行動したのか」という過程の部分だと思うので、そのことを頭に入れて自己PRを考えてみてくださいね。
継続力や目標を達成する力をアピールしたいのであれば、補強材料として資格取得が効率的だと思います。資格欄に書けることも多くなるのでおすすめですよ。
実際に私も大学3年の4~5月の2カ月間でMOS(Microsoft Office Specialist)の資格を取りました。ITパスポートも1カ月あれば取得できる可能性があります。業界にもよりますが、大学3年の6月くらいまではインターンの募集もあまりなく、比較的時間に余裕があると思うので、ぜひ挑戦してみてください!
※MOS(Microsoft Office Specialist):
マイクロソフト社が提供するオフィスソフトの利用スキルを証明する資格
自分一人で完結するエピソードではなく周りを巻き込んだり、協力したりすることで達成したエピソードを用意しておくと良いと思います。
私がエントリーシート(ES)を提出した企業では、「チームで取り組み成果を上げた経験を教えてください」といったように条件を設定された設問がありました。どんな仕事も一人でおこなうよりチームでおこなうことが多いので、チームで一つの目標を目指した経験はあらゆる企業でアピールに使えると思います。
そのため、もしこれから自己PRを作りたい場合は、勉強など自分一人で完結するようなものよりも、チームでおこなう部活動やサークル、アルバイトなどのエピソードがある方が、さまざまな質問に対応できると思います。
就活が始まってから強みとなる経験を作った人がいれば、当時のエピソードを教えてください!
行動力と継続力という強みの補強をするため、資格勉強をしました。具体的にはITパスポートとMOSを取りました。
大学3年生のころから、チームで動く活動について話せるように、学校内の活動に参加していました。就活で語れることがないと思ったら、そのときから動いても遅くないと思いますよ!
大学3年生のときに部活の部長に立候補しましたが、それは就活を視野に入れ始めたからでした。実際に面接でもそのエピソードを話しています。
事務職を志望している人で、自己PRの書き方に困っている人は次の記事をチェックしてみてください。例文とともに書き方のポイントを解説しています。
現役社員がアドバイス! 事務職の自己PRの作り方と例文20選
書類選考でも面接でも使える! 自己PRの構成3ステップ
応募書類作りにも面接対策にも使える、自己PRの構成を3ステップで紹介します。面接・書類選考でそれぞれ意識していたことを経験者に聞いてみたので、そちらもぜひ参考にしてくださいね。
①アピールポイントを簡潔に伝える
はじめにアピールしたい強みを簡潔に伝えます。始めに結論から伝えることで、そのあとに展開される話が頭に入りやすくなります。背景やエピソードから話さないように気を付けてください。
例文
私の強みは発想力です。これは、学生時代に3年間続けたアルバイトで身に付きました。
もし複数アピールしたい強みがあったらどのように取捨選択すれば良い?
自己PRで使えるアピールポイントが複数思い付いて、どれを伝えようか迷っている人に向けて選び方のアドバイスをください!
企業や業界がもとめる人物像に合った自己PRを取捨選択していました。人事の目線に立って、どのアピールポイントがこの企業に合うだろうかと考えていました!
企業によって使い分けるのが無難だと思います。企業研究をすると、どういう人材を欲しがっているのかがわかると思います。それに合わせてアピールポイントを使い分けていました。
業界や企業のもとめる人物像に合わせて選択することも大切だと思いますが、エピソードを具体的に話しやすいもの、伝わりやすいものを選んでも良いと思います。私自身、面接では自己PRと具体的なエピソードをセットで聞かれることが多かったため、深掘りされても答えやすいエピソードがあるアピールポイントを伝えるようにしていました。
②根拠付けるエピソードを述べる
結論を述べたら、強みを根拠づけるエピソードを述べます。単に「〇〇が強みです」と伝えるだけでは、聞いた相手は「はたして本当なのか?」と納得しづらくなってしまいます。その強みを発揮したエピソードや、強みを身に付けた背景などを具体的に伝えましょう。
具体的な数値やそれを向上させた実績などがあれば、それらも一緒に伝えることで、より説得力のあるエピソードに仕上がります。
例文
私のアルバイト先であるカフェは最寄駅から遠かったため、雨の日は顧客が少なく売上が落ちてしまうのが課題でした。そこで私は、ほかのカフェと差別化するために雨の日限定でクッキーを50円引きで販売するというキャンペーンを思いつきました。「お得だから」という理由でクッキーを買ってくれる顧客が増えただけでなく、クッキーと一緒にコーヒーも追加で注文してくれる人も増え、結果的に、雨の日も晴れの日と同じくらい売上を伸ばせるようになりました。
③今後の活かし方に言及し締めくくる
自己PRは、企業に対して「自分を採用したらメリットがある」と伝えるもの。強みを伝えただけでは、単なる自己紹介のようになってしまいます。
入社後のビジョンや、社会人としてどう活躍し、どのように企業で貢献できるのかという展望を伝えて締めくくるように心掛けましょう。
例文
入社後も、この発想力を活かして御社の商品企画職にて全国の子どもたちを喜ばせるようなグッズを作れるよう精進します。
①~③を取り入れて完成した自己PRの例文
私の強みは発想力です。これは、学生時代に3年間続けたアルバイトで身に付きました。
私のアルバイト先であるカフェは最寄駅から遠かったため、雨の日は顧客が少なく売上が落ちてしまうのが課題でした。そこで私は、ほかのカフェと差別化するために雨の日限定でクッキーを50円引きで販売するというキャンペーンを思いつきました。「お得だから」という理由でクッキーを買ってくれる顧客が増えただけでなく、クッキーと一緒にコーヒーも追加で注文してくれる人も増え、結果的に、雨の日も晴れの日と同じくらい売上を伸ばせるようになりました。
入社後も、この発想力を活かして御社の商品企画職にて全国の子どもたちを喜ばせるようなグッズを作れるよう精進します。
自己PRの構成を考えるとき意識したことを聞いてみた!
自己PRの伝え方・組み立て方で悩んだときどうしましたか?
伝え方については、まずそのエピソードから読み取れる強みが何なのか、結論ファーストで言語化することが大切だと思います。
組み立て方としては、結論を述べて、そこから実際に強みを活かした具体例を述べる形がいいと思います。また、作り終わった際自分で話してみて、違和感がないかどうかはしっかりと確認するべきだなと思います。
私は伝えたい内容が多すぎて文を短くすることが課題でした。しかし、面接であれば回答を深掘りしてもらえる機会があるので、自分が絶対に伝えたい要点とそれが活かされた結果だけ書いておけば大丈夫だと思います。
面接や書類選考で使う自己PRを作ったときに意識したことを教えて!
自己PRを作成するときに、意識したことを教えてください!
自己PRを書くときも面接で伝えたときも、結果よりも過程に重点を置いていました。「自分の強みを活かしてこういう結果になりました」だけだと自己PRとして少し弱いと思います。それよりは、「こういう考えで自分の強みを活かして結果的にこうなりました」のように過程で自分の考えを入れるとより良い内容になると思います。
結論ファーストで「○○が私の強みだ」と冒頭で明言することを意識しました。これによって、そのあとの文が読みやすく、わかりやすくなると思います。
まずは結論として強みがわかるキャッチコピーを作り、それが活かされた具体例を書いたうえで、結論としてその長所が企業でどのように役立つのかを書いていました。
結論を最初に書くことと、自分の強みを志望企業にどう活かすかを、できるだけ具体的に書くように気をつけていました。
ESの自己PR欄をどう書こうか悩んでいる人は、この記事もぜひ参考にしてください。内定者が実際に書いた自己PRをヒントにしましょう。
エントリーシートの自己PR難民必見! 内定者の回答から学ぶ必勝法
アピールポイント別自己PR例文7選|実際の回答例付き!
アピールポイント別の自己PR例文を7つ紹介します。学生にとって身近なテーマを題材にしているので、自分の経験とも照らし合わせて、参考にできる部分をぜひ見つけてくださいね。
実際に内定者や学生が回答した内容もチェックしていきましょう。
実際に自己PRを作成してみると「どのように書き出すのが魅力的なのだろう」と悩む人もいるでしょう。以下の記事では、内定者が考えた採用担当者の心をつかむ自己PRの書き出し方を紹介しています。
自己PRの書き出し方とは|内定者が考えた傑作書き出しを紹介
①継続力×学業
例文
私の強みは継続力です。
学術論文の執筆では、初めの段階で適切なアプローチを見つけるのが難しく、何度も仮説を立て直す必要がありました。特に、実験データの解釈においては、多変量解析や機械学習手法など複雑な統計手法を習得し、データの傾向を明確に把握することが重要でした。
その過程で、数々のチャレンジに直面しましたが、諦めずに研究を続け、最終的に学会での発表や論文掲載という形で評価され、自身の成長につながりました。
この経験から、困難な状況でも持続的な努力が成功につながることを学びました。今後は、この継続力を貴社のプロジェクトに活かし、チームと協力して目標達成に向けて努力し続け、組織の成長に貢献したいと考えています。
論文執筆での経験から、困難な状況でも粘り強く取り組む姿勢をアピールした例文です。「多変量解析」や「機械学習手法」などを例示することで、具体性が強まっています。
②行動力×趣味
例文
私の強みは行動力です。
趣味の登山では、日本の山々を登ることで自らの限界に挑戦し、新たな経験を積むことができました。
特に、厳しい自然環境や急峻な地形に直面した際には、正しい判断とチームワークが不可欠でした。たとえば、御嶽山登山では悪天候に見舞われ、一度は登山ルートを見失いましたが、チーム全員で地図を確認し、最適なルートを決定しました。雨が降り始めた際には、迅速に避難ポイントを見つけ、安全を確保しながら再度ルートを検討しました。
その後も、急斜面や岩場を乗り越える際にはお互いに手を差し伸べ合うなど、チームをリードしながら目的地に到達しました。
これらの経験から、貴社のプロジェクトでも積極的に行動し、チームを主導して目標達成に向けて努力したいと考えています。
登山での経験から、困難な状況における行動力とチームワークの重要性を示した例文です。エピソードに具体性があり、頭の中でイメージしやすくなっています。
③主体性×ボランティア
例文
私の強みは主体性です。
ボランティア活動では、地域の高齢者向けにコミュニティセンターでのプログラムを企画し、実施する機会がありました。
具体的には、地域の高齢者の方々と話し合いを重ね、ご年配のニーズや興味に合わせた活動を企画しました。たとえば、軽い体操や手工芸、地域の歴史や文化に関する講座などを提供しました。その結果、参加者からは「心が明るくなったよ」という声を掛けていただき、喜んでもらうことができました。
また、ボランティアスタッフをまとめ、スケジュール調整やプログラムの実施をリードしました。この経験から、自ら主体的に行動し、地域社会に貢献することの重要性を改めて実感しました。
貴社のプロジェクトでも同様に、積極的に主体性を発揮し、チームを引っ張って目標達成に貢献したいと考えています。
「心が明るくなったよ」という第三者の声を入れることで、臨場感が増し、本人の人柄もより鮮明に伝わります。このように、回答に第三者の声を入れられないかを検討してみるのもおすすめです。
実際に内定者は「主体性」をこうPRした!
主体性を強みとした自己PRを以下のように答えました。
私の強みは、自ら考え、主体的に行動できる点です。大学時代のWebマーケティングの長期インターンで、社員と新人インターン生の会話が少ないという課題がありました。その影響で、チームの業務ミスにつながっていました。改善のため、2つの施策をおこないました。
1点目は、コミュニケーションに関してメンバーにヒアリングし、意見を整理して、インターン生たちにアドバイスをしました。2点目は、業務外の時間でも社員とインターン生が気軽に会話できる時間を毎日設けるようにしました。
その結果、相互に話しやすい関係性を築くことができ、情報共有が円滑になり業務の効率と質を上げることができました。
④向上心×資格勉強
例文
私の強みは向上心です。
最近はIT分野の資格取得に積極的に取り組んでいます。特に、昨年は難関と知られるネットワークエンジニアの資格取得を目指しました。毎日、独学で隙間時間を活用しながら2時間以上を割いて教科書やオンラインコースを学習し、模擬試験での実践を重ねました。
試験問題が多い割には試験時間が短く、正答率も75%以上をもとめられるため、少ない時間で効率的に問題を解く訓練を積み上げました。この過程で、特に苦手なネットワーク構築やトラブルシューティングの分野での知識を深めることに注力しました。
その結果、最終的に一発合格を果たすことができました。貴社のプロジェクトでも同様に、新しいことに積極果敢にチャレンジし、成長と発展に貢献したいと考えています。
資格取得に向けた積極的な取り組みが伝わります。特に、難しい分野での継続的な努力と、試験戦略に基づいた計画的な学習は、ビジネスで役立つスキルと評価される可能性もありますよ。
⑤柔軟性×部活
例文
私の強みは柔軟性です。
大学時代の部活動では柔道部に所属し、柔軟性を身に付けました。柔道の試合では、相手の攻撃や動きに迅速に対応するため、常に新しい技術や戦術を習得し、練習や試合に取り入れることがもとめられます。
たとえば、相手が特定の攻撃を仕掛けてきた際には、その状況に応じて適切な受け身や反撃技を即座に選択する必要があります。また、相手の動きが予想外の場合には、柔軟な動きや受け身を瞬時に展開し、状況を有利に変える工夫をしました。
これらの経験から、私は柔軟性を持ち、新しい状況に素早く適応し、臨機応変に行動する能力を身に付けました。貴社のプロジェクトでも同様に、新しい課題に対して柔軟な発想と行動でチームの成果に貢献したいと考えています。
柔軟性を身に付けた柔道部の経験を通して、新しい技術や戦術を習得し、状況に応じて適切な行動を取る能力を身に付けたことがよく伝わっています。変化の激しい社会人生活でも、持ち前の柔軟性を活かした活躍が期待できますね。
柔軟性が強みの就活生はこう自己PRした
柔軟性をアピールしたかったとき、自己PRではこう答えました。
私の強みは自ら考え、柔軟に対応できることです。私はネットスーパーでアルバイトをしており、主に商品の梱包業務に携わっています。配達時間が決まっているため、限られた時間で業務をこなす必要があるのですが、コロナ禍で注文数が通常時の2倍程度に増加しました。そこで、常に業務の優先順位を考え、周りに声をかけて動くことで効率化を図りました。
また、翌日の注文状況から必要な業務を予測して終わらせておくことでさらに効率化しました。大変な時期でしたが、上司から「本当に助かった」と声をいただいたときには、非常に仕事のやりがいを感じました。貴社でこの強みを活かし、人々の期待を超える価値の創造につなげたいです。
柔軟性を強みとした自己PRについてもっと詳しく知りたい人は、次の記事をチェックしてみてください。実際に内定者が使っていた自己PRとともに解説しています。
柔軟性の自己PRの作り方4ステップ|内定者の自己PRも紹介
⑥協調性×インターン
例文
私の強みは協調性です。
大学時代、大手小売企業のインターンシップに参加し、新規店舗立ち上げプロジェクトに携わりました。このプロジェクトでは、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションや協力が不可欠でした。
たとえば、立地調査では、地域の特性や需要予測を考慮しながら、手分けをしてさまざまな情報を収集し、データを分析しました。その際、チーム全体で情報整理や意見交換をおこない、最適な立地を選定しました。また、店舗デザインの段階では、デザイナーとの綿密な連携がもとめられましたが、お互いの意見を尊重し合いながら、顧客のニーズを具体的に捉え、魅力的な店舗空間を創造するために力を結集しました。
結果として、新店舗の立ち上げを円滑に成功に導くことができました。貴社においても、チームの目標達成に尽力し、ともに成長できる環境を作り上げたいと考えています。
実際の業務と成果により、協調性とチームワークがよく示されています。プロジェクトの中で具体的に自分がどのようにかかわったのかを示せると、本人の役割がさらに伝わりやすくなるでしょう。
⑦交渉力×アルバイト
例文
私の強みは交渉力です。
昨年から、家電量販店でアルバイトとして勤務していますが、顧客が製品を選ぶ際には価格や機能に関する要望があり、緊張した状況でも冷静に対応し、適切な解決策を見出すように努めています。
たとえば、ある顧客が製品の価格について交渉したいと告げられた際には、店長の承認を得て、特別なキャンペーン価格を提供したり、延長保証サービスを無料で提供するなど、顧客にとって魅力的なオファーを提示しました。
顧客からは「予算内で素晴らしい商品を手に入れられて満足です」という感謝の言葉やポジティブな口コミが増え、毎月安定して5件以上の販売を成立させました。貴社でも持ち前の交渉力を駆使し、柔軟に顧客の満足度を高めながら、業容拡大に努めたいと考えています。
エピソードを通じて、顧客とのやりとりがどのように成功につながったかを示せています。交渉力を強みとした即戦力感がアピールできている例文です。
学生時代のアルバイト経験を使って自己PRを作成しようとしている人はぜひこちらの記事も参考にしてください。就活生たちが実際どのように答えたのかもチェックしてみましょう。
アルバイトの自己PRの作り方4ステップ|選考突破したリアル回答付き
「自己PRがない」から逆転は可能! 的確にアピールして選考を突破しよう
これまで何かに打ち込んだり、熱中して取り組んだ経験が特にない人も、「自己PRで言えることがない」と自信を失う必要はありません。
自分自身のことをとことん振り返ることでアピールポイントが見つかることもあれば、企業がもとめる人物像や短所だと感じていた部分から強みを見出すこともできます。
入社後の活躍イメージが存分に湧く自己PRを作成して、自分に合う企業の選考突破を目指しましょう。
「自分にはアピールできるような強みがない」と悩む就活生の多くが「エピソードは派手で珍しく、成果も華々しいものが良いはず」という前提を持っている可能性が高いです。
しかし、実のところ企業はエピソードの派手さも、珍しさも求めていません。
「1回限りの学生イベントで1,000人集客した」という派手なエピソードよりも、一見地味に見える「コンビニのアルバイトを3年間継続し、どうせやるなら楽しくしたいと考え、小さな工夫を積み重ねてきた」というエピソードの方が、企業が人柄や適性を判断しやすいこともよくあります。
大事なのは自分の「特徴」に目を向けること
人には絶対的な強みも弱みもありません。あるのはその人の「特徴」だけです。
その特徴が強みになるか弱みになるかは、環境次第や考え方次第です。たとえば、「知的好奇心があり、すぐに違うことを知りたくなる」という「特徴」が、強みとしてはたらく企業もあれば、「飽き性なのではないか」と弱みとして捉える企業もあります。
そのため、自己分析の時点では「絶対的な強み」「絶対的な弱み」として考えず、「自分の特徴はなんだろう?」とフラットに考えながら自己PRと向き合ってみることをおすすめします。
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