仕事ができるってどんな人? 体験談から成功の秘訣を完全解剖
「あの人は仕事ができるなぁ……でも、自分とは具体的にどこが違うんだろう」
「私も仕事ができると言われたい! でもなる方法がわからない」
職場で評価の高い人を見ながら、このような悩みを抱えている人は少なくありません。せっかく働くのであれば、周りの人から「仕事ができる」と思われながら活躍したいですよね。
本記事では、職場で「仕事ができる」と高く評価される人々について、実際の目撃談や体験談をもとに深掘りします。具体的な行動や思考のパターンを分析し、詳しく解説するので、ぜひ最後まで読み、明日からの行動に取り入れてみてくださいね。
「シゴデキ」目撃談! 職場にいる「仕事ができる人」について教えて!
多くの職場には「仕事ができる」と周囲から評価されている人がいるものです。しかし、その評価の理由にはさまざまな側面があります。
まずは、職場で高い評価を受ける人を目の当たりにした体験について、生の声をお届けします。どういった人が「シゴデキ」と呼ばれるのか、チェックしてみましょう。
同じ職場の30歳くらいの方に対して「なんて仕事ができる人なんだろう」と感じることがあります。その方は私と同じ事務職です。
私の会社では事務職が見積もりから発注、梱包や納品まですべてを担当することになっているのですが、その方は一番受注量の多いところを担当しています。それなのに作業がとてつもなく速くて、残業している場面を見ることがほとんどありません。
目標や目的をしっかり定めることがポイント
その先輩に限らず、仕事ができる人は自分の考えをしっかり持っていたり、具体的な目標や目的を立てていたりする印象があります。
ゴールが見えているからこそ、無駄なく行動でき、手際も良くなるのでしょう。本当はものすごく努力しているのではないかと思うのですが、そういう「苦労感」のようなものを見せない点も共通している気がします。
新卒の会社で出会った、2歳上の中途社員の方がとても仕事のできる人でした。とにかくタスクマネジメントが抜群にうまかったのが印象に残っています。
残業もほとんどせず、業務時間内に数日先のタスクまで完了させてしまうほど要領が良く、さらには急に頼まれた業務があっても慌てることなく冷静に処理していました。
私もその人に憧れて、タスク管理ツールやメールのフォルダ分けなど徹底的にマネしてみた記憶があります。その結果、その人には遠く及ばないものの、自分の業務処理スピードも上がったと思います。
レスポンスの速度も業務効率化のうえで重要
仕事上のレスポンスが早いことも仕事ができる条件だと思います。
クライアントから質問が来て、すべての内容には回答できない場合であっても、部分的に回答しながら「残りは協議のうえ◯◯時までにお伝えします」と返答しておけば、お互いの仕事がスムーズになります。仕事においてはとにかくスピード感が重要だと思います。
少し前までは営業のエースとして活躍していて、今ではマネージャーになっている30代の方がいます。メンバー時代から周囲とは目標も実績も桁違いだと感じるほどレベルが高く、社内の表彰では毎回1位を取るような方でした。
仕事とプライベートの境目がないのではないかと思うほど仕事に全力でコミットしていたのですが、それがまったく苦ではなく、むしろ楽しいからやっているのだと聞いたときは衝撃的でした。
尊敬する気持ちもある一方で自分には難しいとも感じる
その方はレスポンスも早く、お客様からの信頼も厚く、社内外でも評判の「デキる人」だと断言できます。私もその方のことを心から尊敬してはいますが、「仕事=ほぼプライベートと同じ」という感覚は持てないので、まったく同じように働くのは正直難しいなと感じています。
ただ、部分的には真似できる要素があるため、自分に合ったものをうまく吸収して、レベルアップしていきたいです。
仕事ができる人の共通点とは? 5つの特徴をチェック
仕事ができる人々の特徴は多岐にわたりますが、じっくり観察していくと一定の共通点が見えてきます。さまざまな声を集めてみた結果、大きく5つの特徴が浮かび上がってきました。ここからは「仕事ができる」人が持つ5つの要素をそれぞれ説明します。
周囲で活躍している「デキる人」や、中には自分自身に当てはまる内容もあるかもしれません。詳しく見ていきましょう。
仕事ができる人の特徴は何だと思いますか?
「組織に良い影響を与える人」であることだと思います。仕事の遂行能力と人間性の両方が備わっていてこそ、周囲から仕事のできる人だと認識されるのではないでしょうか。
コミュニケーション能力が高く、自分が今するべきことを明確にしていて、ゴールに向けて無駄なく仕事をこなしていける人だと思います。
コミュニケーションがきちんと取れて、常にポジティブな人は仕事ができる人だと感じます。仕事をしていく中で、機嫌の悪い人と遭遇することも少なからずあると思います。そういう人を見ると私は一歩引いてしまうのですが、仕事ができる人たちはそういう相手に対しても調和を取りつつ、うまくチームを回していることが多いです。周りを引っ張るチームビルディング力のある人は、仕事ができる人と言えるのではないでしょうか。
①仕事で実際に成果を出している
仕事ができると言われる人の多くは、実際に業務で具体的な成果を上げています。一生懸命取り組んでいるだけではなく、目に見える結果を出しているからこそ、周囲の評価が高まるのです。
また、自分の担当業務に注力するだけでなく、部署や会社全体の目標達成に対する意識も高い傾向にあります。「成果を出すにはどうするか」を具体的に定め、実行する力が高い人は、周りの社員からも「あの人は仕事ができる」と思われるでしょう。
②周りの人から信頼されている
仕事ができる人の大きな特徴として、周囲からの厚い信頼を得ていることが挙げられます。この信頼は、日々の行動と実績の積み重ねによって築かれるものです。
約束をかならず守り、期待以上の成果を出せる人たちは、同僚や上司、さらには取引先からも高い評価を受けられます。また、トラブル発生時にも冷静に問題を解決する力や、メンバーへの適切なサポートを通じて、良好な人間関係を築く力に長けています。
こうした姿勢が周囲の信頼感につながり、結果として「仕事ができる人」という評価を生み出すのです。
③新しいことや変化への適応が早い
変化の激しい現代のビジネス環境において、適応能力の高さは非常に重要です。仕事ができる人ほど、新しいビジネスモデルや技術、働き方の変化にも柔軟に対応できる傾向が見られます。
こういった人たちは常に学ぶ姿勢を持ち、最新の情報をキャッチするアンテナを張り巡らせています。変化を恐れるのではなく新たな機会だと捉え、前向きに取り組める点が大きな特徴です。
仕事ができる人は、新しいものを目にした際に「それ、いいね。やってみよう」と次々にチャレンジしていきます。それによって、より高い成果を生み出せるのです。
④時間とタスクの管理がうまい
効率的な時間管理・タスク処理ができることも、仕事ができる人の重要な特徴であると言えます。
こういった人たちは優先順位を適切に設定し、重要度と緊急度を考慮しながらタスクに取り組むことが得意です。計画的に、着実に仕事をこなしていくうちに、周囲からも安心して仕事を任せられるようになるでしょう。
マルチタスクを並行で進めるのが上手な人もいれば、一つずつ確実に集中して取り組むタイプの人もいます。いずれにせよ、限られた時間内でより多くの仕事を処理できる人は「仕事ができる」と評判になるでしょう。
⑤レスポンスがとにかく早い
仕事ができる人は、メールやメッセージへの返信も迅速です。お互いの待ち時間をできる限り削り、綿密なやりとりとともに業務を進めていくため、素早く質の高い仕事をおこなうことができるのです。
素早いレスポンスには、仕事の効率化を進めるだけでなく、相手からの信頼感を高める効果もあります。相手が「こちらのことを気にかけてくれている、優先してくれている」と感じ、こちらへの優先度を上げてくれるといったケースもあるかもしれません。
もちろんスピードだけでなく、コミュニケーション内容の正確さも重要です。速さと質の両立ができてこそ、周囲から「あの人は仕事ができる」と言われるようになるでしょう。
「仕事ができる人」になるためにみんなが実践していることを聞いてみた!
仕事ができる人の特徴を知ることはできても、実際にそうなるのは容易ではありません。しかし、多くの人が日々努力を重ね、仕事ができる人を目指しているのではないでしょうか。
ここでは、実際に「デキる人」を目指して奮闘している社会人のリアルな取り組みについて聞いてみました。自分自身にも取り入れられるヒントが見つかるかもしれませんよ。
業務経験を通してスキルを磨きながら、人間性も高めようと意識していました。自分の感情よりも「客観的にどう見えるか」が大事だと感じるので、自分自身を振り返りながら行動してきたつもりです。
その結果、一緒に仕事をしやすいと言ってもらえたり、上司から「いつも頑張っているからどうにかしてやる!」と大きな仕事を振ってもらえたりしています。
会社でほかの人たちと仕事に取り組む以上、やはり「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえることが重要です。周りを大切にして、弱音を吐かずに努力してきた成果が、日に日に実っていくのを感じています。
私はこれまでに2度の転職を経験しましたが、いずれも業務量の多い環境でした。そのため、どの企業でもまず「この業務の自動化はできないか」「この作業に再現性を持たせられないか」という視点で考え、業務を整理する癖がつきました。
その結果、マクロなど効率化に関するスキルが身に付き、システムの見直しをおこなって部署内で情報を共有できるまでになりました。
これによって一部の業務が効率化され、その分空いた時間でメインの業務に割ける時間も増えたため、チーム全体の成果にもつながるようになったと実感しています。限られた業務時間をいかに有効活用するかがカギだと思います。
私の会社には、Microsoft SharePointを使って部門、チーム、個人ごとのサイトを作成する仕組みがあります。
これまでは個人単位で業務で必要になる知識やフロー、有益な情報をまとめている人が多かったのですが、私はこれを積極的に共有するようにしました。
こちらが情報を提供していると、次第にほかのメンバーからも情報が集まってくるようになります。結果的に複数名が同じ内容でつまずいていることが明らかになったり、似たような資料をそれぞれが作成したりしていることが判明しました。二度手間を減らし、チーム全体の業務を効率化できたので、積極的に発信してきて良かったです。
「私は仕事ができないのかも」と落ち込んだ経験や乗り越え方を聞いてみた!
「仕事ができる人になりたい」と思う一方で、現実にはさまざまな原因からうまくいかない場合もあります。そんなときに「自分は仕事ができないのでは」と落ち込んだ経験をした人も多いでしょう。
ここでは「ああ、私は仕事ができないなぁ」と落ち込んだ体験談や、それをどう乗り越えたか、率直な声を紹介します。
転職によって業界を変えて、仕事内容がBtoCからBtoBへ変化した際、自分の至らなさを痛感して悔しい思いをしました。法人ならではのルールの細かさや慎重さといった部分に違和感があり、自分ではうまく対応できなかったのです。
クライアントの要求が細かすぎて自分では対処できなくなった際に、上司が助けてくれたことがありました。あまりにスムーズに対応している姿を見て、自分はまだまだ仕事ができていないのだと強く感じて落ち込みました。
私はミーティングや会議で発言するのが苦手でした。話すスピードがもともとゆっくりなのですが、私の会社には考えるのも話すのも非常に早い方が多いのです。そのため、そのテンポについていこうとすると考えが追いつかず、口ごもってしまうことがありました。
もう少し時間をもらえれば話せるのに……といつも思っていました。
最近では、少しでもスピード感についていけるように、会議などがあるとわかったら、周囲よりもかなり早めに、入念に準備に取り掛かるように心掛けています。おかげで以前ほど「ついていけない」と感じることはなくなってきたので、今後も続けていきたいです。
一度聞いたことを再度質問してしまい、相手からそれを指摘されたときに「私は仕事ができないんだ」と感じて落ち込みました。それまでは手帳にボールペンでメモを取っていたのですが、書くスピードが遅いせいで肝心な情報が抜けていて、見返しても役に立たないケースが多かったのです。
最近は状況に応じて、スマホで録画・録音したり、写真を撮っておいて後からまとめるようにしています。まとめ直す作業の中で復習もできるおかげか、以前のように何度も同じ質問をすることはなくなってきました。
「仕事ができなくて会社へ行くのが辛い」と感じている人にはこちらの記事もおすすめです。先輩たちの辛かった体験談や、乗り越え方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
仕事が辛いときみんなはどうした? 経験談から知る対処法3ステップ
「自分にはこの仕事が合わないのかも」と感じる人は、こちらの記事も読んでみましょう。数多くの先輩のリアルな体験談や、乗り越え方を紹介しています。
仕事が合わない…転職すべき? 経験者に聞く見極め方と悩みの解消法
仕事の進め方編|仕事ができる人の効率的な仕事のやり方4選
仕事ができると評価される人は、日々の業務をどのように進めているのでしょうか。ここからは、仕事ができる人たちが実践している仕事の進め方を、4つの視点から分析します。
効率的な取り組み方のコツがわかれば、自分の業務にも活かせそうですね。ぜひ参考にしてみてください。
効率的に仕事を進めるために意識していたことを聞いてみた!
私は効率を重視するタイプなので、仕事においても極力無駄を省いて早く帰宅することを心掛けています。そのため仕事に取り組む際にはまず全体像をつかみ、最適な手順を考えるようにしています。
全体の流れから逆算し、今やるべきことや次に取り組むべき作業を常に意識しながら作業を進めるのです。これによって「次は何をするべきか」を考える時間を減らし、無駄な時間を削減できます。
自分がイメージできる作業であれば確実にこなせますが、そこが不十分なまま何となく始めてしまうと、途中で行きづまる可能性が高くなる印象があります。そのため、行動し始める前になるべく具体的なイメージを持ち、不明点があれば先に解決しておくのがおすすめです。
効率的に仕事をこなすためのポイントは、適切な行動計画を立てることにあると考えています。毎日の業務に優先順位をつけて、計画的に取り組めば、驚くほど生産性が向上すると思います。
仕事に限りませんが、行動とは本質的には「選択の連続」です。事前に選択肢を決めておくことで、その場での意思決定に時間を取られることなく、スムーズに作業を進められます。
私はこの考え方を取り入れてから、1日の仕事を比較的早く終えられるようになりました。行動計画を立てている人とそうでない人では、仕事の効率に明らかな差が生じますよ。
私は効率的に仕事を進めるために、スケジュール管理ツールを活用しています。仕事の予定や目標達成に必要な行動を細かく整理しておくことで、全体の見通しが立ちやすくなります。
もともと手書きのメモで考えを整理する習慣があるため、バーチカルタイプのスケジュール帳を使って、詳細な情報管理をおこなっています。
また、さまざまな人や会社との協力が必要な業務に関しては、余裕を持ったスケジュールを組むことはもちろん、関係者の納得感を得ることも重要です。そのため、その業務の背景や期日の理由などを丁寧に説明し、協力を仰ぐよう心掛けています。その結果、計画的かつ効率的に仕事を進められるようになったと実感しています。
①目標達成までの計画を立ててから行動に移す
仕事ができる人は、行動を始める前にかならず計画を立てます。大きな目標があればまずそれを細分化し、具体的なアクションプランを作成しているのです。この方法によって、進捗状況をつぶさに把握でき、状況に応じて軌道修正も可能になります。
また、全体の見通しを立てておく中で、時間やエネルギーの配分も事前におこなっています。「いつ、何に、どれくらい集中的に取り組むか」をあらかじめ決めてから行動するため、迷う時間を最低限に抑えて効率的に動けるのです。
②優先順位を付けて行動する
タスクの重要度と緊急度に応じた優先順位付けのうまさも、仕事ができる人の大きな特徴です。「緊急かつ重要」なタスクを最優先で処理するのはもちろん、その他のタスクについても細かく時間を割き、適切に処理しています。
また、優先度の低いものを思い切って後回しにしたり、場合によっては素直にほかのメンバーの手を借りることも得意な人が多く見られます。仕事ができる人は判断が早く、余裕のある状態で周囲に依頼できるため、周囲への負担も抑えられるのが特徴です。
③タスク管理ツールを効果的に活用する
仕事ができる人は、自分に合ったタスク管理ツールを見つけ、効果的に活用していることが多いです。Googleカレンダー(App Store/Google Play)やNotion(App Store/Google Play)といったデジタルツールやアプリを使う人もいれば、紙のノートやカレンダーを活用している人もいるでしょう。
共通しているのは、自身が最も把握しやすい方法を見つけ、一貫した運用をしている点です。これによって、タスクの見落としを防ぎ、期限を意識した行動をとることができます。進捗状況も見えやすいため、モチベーションの維持にも役立つでしょう。
仕事で実際に使っている、おすすめのタスク管理ツールがあれば教えてください。
Notionというタスク管理アプリを使用しています。ToDoリスト、表計算、カレンダーなど、さまざまな業務支援のテンプレートがあり、業務の効率化にたいへん役立ちます。アップデートも定期的におこなわれているので、今後もより便利になっていきそうです。
Notionはおすすめです。最初慣れるまでは大変ですが、最終的には自分のオリジナルツールも作成できるため、使いこなせればかなり強力だと思います。スプレッドシート等のクラウド上のデータも埋め込み表示でき、最新の情報を一目で確認しやすい点や、必要なリンクをまとめておいて該当のページをサッと参照できる点もメリットです。
私はTrelloをよく使っていました。細かい設定が不要で、タスクを付箋のように直感的に動かせる点が大きな魅力です。
私はFirstSeed Calendarというアプリを使っています。スケジュール管理もタスク管理も両方おこなえるため便利です。
④オンとオフの切り替えをしっかりおこなう
仕事ができる人は、集中して仕事に取り組む時間(オン)と、リラックスして休息する時間(オフ)の切り替えが上手です。仕事中は徹底的に目の前のタスクに集中し、休憩時間には完全に仕事から離れてリフレッシュする傾向が見られます。
この明確な切り替えによって、仕事の生産性が向上するだけでなく、一気に働き過ぎてやる気がなくなってしまう「燃え尽き症候群」に陥ることを防ぐ効果も期待できます。
また、オフの時間にしっかり休むことで、次の仕事への活力を蓄えることができます。ワークライフバランスを保つことが、長期的な仕事の成功につながるのです。
コミュニケーション編|仕事を円滑に進めるための伝え方4選
仕事ができる人は、自身のスキルが高いだけではなく、コミュニケーションを活かして周囲のメンバーと効率的に仕事を進める技術にも長けています。他者と協力しながら効率的に仕事を進め、チーム全体の生産性を高めているのです。
ここからは、仕事を円滑に進めるための効果的なコミュニケーション方法を4つ紹介します。これらのスキルを身に付ければ、職場での関係性が保ちやすくなり、仕事も進めやすくなりますよ。
仕事におけるコミュニケーションで意識していたことを聞いてみた!
私は相手の知識量や心の中の要望をくみ取りながら説明するように心掛けています。以前は、相手も自分と同じくらいの知識があるだろうと思い込み、専門用語を多用した説明をしていましたが、これによって認識の齟齬や伝達ミスが多発してしまったという苦い経験があります。
今では、先輩の助言をもとに、相手が理解しやすく、質問もしやすい雰囲気を意識しています。積極的にしているのは、結論ファーストで話すこと、専門用語をわかりやすくかみ砕いて説明すること、最後に「わからない点はありませんか」と確認するといったことです。
この結果、ほかのチームや部署と協力しておこなう仕事でのミスが減り、円滑な意思伝達ができるようになったと感じています。
相手との距離感を大事にしています。人それぞれ価値観も生い立ちも異なるので、その前提のもとで「この人にはどれくらいの距離感で話しかけるのが最も良いか」を考えるのです。
少し踏み込んだ方が話しやすいと感じる人もいれば、仕事関連の人には内面に立ち入られたくない人もいるため、相手の言動や雰囲気から判断するようにしています。
また、自分が「この人とは合わないな」と感じるタイプの人に対しては、無理にかかわろうとしない一方で、業務的な連絡はきっちりおこなうように意識しています。私が苦手だと感じるということは相手もそうである可能性が高いので、気を遣わせないように行動しています。
私はコミュニケーションの際に、相手のスピード感や雰囲気に合わせることや、難しい言葉の使用を避けて誰でもわかるような表現に置き換えて話すことを意識しています。また、意見のやり取りをする際には、まず相手の発言に理解や共感を示してから自分の意見を述べるようにしています。
相手が心地良く感じてくれる雰囲気を作り出さないと、伝えたいこともうまく伝わらないと感じているからです。
実際に私自身も、転職した先の企業で聞き慣れないカタカナが飛びかっていて困惑した経験があります。そのときはとても驚いたので、自分が他人に同じような思いをさせないように気を付けています。
相手の目線に立ったコミュニケーションを大切にした結果、小さな相談でも声をかけられる機会が増え、顧客紹介件数では社内1位を獲得するに至りました。
①はきはきした口調で論理的に話す
自信を持ってはきはき話せるという点は、仕事ができる人の大きな特徴の一つです。聞き手が理解しやすいように、論理的な構成で物事を伝えられるので、仕事がスムーズに進みます。
伝わりやすい話し方のポイント
①声の大きさや話す速度を調整し、聞き取りやすさを心掛ける
②結論ファーストで話し、理由や詳細は後から付け加える
③具体例を適度に交えて説明し、イメージしやすくする
こういった工夫を取り入れることで、相手に自分の考えを正確に伝え、効率的に仕事を進められるでしょう。
②相手の話を最後まで聞いてから発言する
仕事ができる人は、自分の意見を述べるだけでなくほかの人の発言を聞く力も持っています。特に「相手の話を最後まで聞くこと」を徹底している人が多い傾向が見られます。
話を最後まで聞くことのメリット
①相手の意見や考えを正しく理解できる
②相手に尊重されていると感じてもらえる
③全体像を把握してから的確な返答をおこなえる
話を途中で遮って自分の話を始める人は「人の話を聞かない」「相手を軽んじている」と判断されてしまいます。一度のやりとりでスムーズに意見交換をおこなうためには「相手の話を最後まで聞く」ことが非常に有効で、仕事ができる人はこれを自然に実行しているのです。
③適切な報連相(報告・連絡・相談)をおこなう
報告・連絡・相談、いわゆる「報連相」は、仕事を円滑に進めるうえでは欠かせないものです。仕事ができる人は、以下のようなポイントを押さえながら自然で適切な報連相をおこなっています。
効率的な報連相のポイント
①報告:進捗状況や結果を、端的にタイミング良く伝える
②連絡:関係者全員に、必要な情報を漏れなく共有する
③相談:問題が大きくなる前に速やかに相談し、対策を練る
仕事ができる人は、一度で必要な情報が伝わるように内容をまとめ、タイミングよく伝えるのが上手です。これによって、トラブルを未然に防いだり、もし問題が起きてもすぐに解決できるようにしています。
なかには上司が怖くて、報告や相談がしづらいといった悩みを抱えている人もいるでしょう。理不尽に怒られる経験があったりすると、その後のコミュニケーションでも精神的なストレスを感じてしまうものです。以下の記事では理不尽に怒られる状況への対処方法について解説しているので、当てはまる人は参考にしてみてくださいね。
理不尽に怒られる……同じ経験をした社会人が語る対処法とは
④相手の立場に立って発言する
仕事ができる人は、相手の立場に立って考え、発言するスキルも高いです。これは、たとえば上司に何かを報告する場合、部下目線からの意見を述べるだけでなく、そのことが業務全体にどう影響するかを考えてから話すといった能力です。このスキルを持つ人は、もちろん上司の立場や心情にも配慮しています。
相手の立場に立った発言の例
①「わかりません」ではなく「ここまでは理解できて、この部分がわからない」と具体的に述べる
②「できませんでした」ではなく「どんな要因で何がどれくらい達成できなかった。次はこうしたいがどうか」と相談する
③「新しいことをしたい」と提案する際には想定されるメリットやデメリットも整理したうえで具体的に説明する
このように相手の手間を省くような発言や提案ができる人は、仕事に効率的に取り組めると周囲からも見られ「仕事ができる」という評価を受けやすくなるでしょう。
マインドセット編|仕事ができる人に共通する考え方5選
仕事ができる人は、高い業務スキルを持っているだけでなく、仕事に対する独特の考え方やマインドセットを持っていることが多いです。こういった人たちの思考方法を知ることで、自分自身の仕事への向き合い方を見直すきっかけになるかもしれません。
ここからは、仕事ができる人に共通する5つの考え方を紹介します。ぜひ意識的に取り入れ、自分の業務パフォーマンスの向上につなげましょう。
仕事ができる人に共通する考え方は何かを聞いてみた!
仕事ができる人は、常に前を向き、先を見据えて動いているように見えます。問題が起きる前にあらかじめリスク管理の施策を打っていたり、今後必要となりそうなものを予測して周辺知識を事前に習得していたり、とにかく視野が広いです。
また、当たり前の基準が高いなと思うことが多いです。ビジネスマナーを完璧にするのはもちろん、組織に役立つ知識を積極的に学び、あますことなく共有をしてくれます。さらに、周囲への気配りのレベルが高く、しかもそれを当たり前のこととしておこなっている印象がありました。
学びに積極的な方が多いと感じます。プライベートでの経験からも仕事に役立つヒントを得たり、逆に仕事をする中で知った便利なツールをプライベートに導入したりと、仕事とプライベートの双方で良い影響を与え合っているイメージです。
こういった方は、自らの経験や学びを周囲に共有してくれることも多く、同じ経験をしていても物の見方がまったく異なるのだなと思わされます。
また、仕事ができる人には比較的前向きな人が多いのではないでしょうか。何か失敗しても「いい経験になった」「次はこうしてみよう」とポジティブに捉えて、すぐに次に向けて行動を始められるような、バイタリティのある方が多いように思います。
①未来志向で物事を捉える
仕事ができる人は、過去にとらわれすぎず、常に未来を見据えて行動する傾向があります。目の前の仕事をただ処理しているだけではなく、その業務が先々どうなっていくかを予測し、そこに向けて準備をしているのです。
未来志向の考え方の例
・現在の課題点も、将来の成長の機会として捉える
・業界のトレンドや技術の進化を常にチェックし、先を見越した行動をとる
・短期的な結果だけでなく、長期的な影響も考慮しながら意思決定をおこなう
このような未来志向の考え方によって、変化の激しい環境においても柔軟に対応し、持続的な成果を出すことができるようになります。
②失敗を恐れず成長への近道と考える
多くの人は仕事で失敗することを恐れますが、仕事ができる人はその失敗をも成長へのチャンスとして積極的に捉えています。新しいことへのチャレンジは学びの機会であり、どんな経験も自分の力に変えようという意識があるからこそ、意欲的に仕事に取り組むことができるのです。
失敗を恐れない考え方の例
・未知のタスクにも積極的に取り組み、そこから何かを学ぶ姿勢を持つ
・失敗した際には原因を冷静に分析し、次に活かす方法を考える
・小さな失敗を重ねて改善し続けることで、大きな失敗を防ぐ
このような思考を持って行動することで、長期的には大きな成長が可能となります。仕事ができる人は、自分が安全に取り組めることだけに取り組んでいては、仕事の幅も広がらず、スキルアップにもつながらないと理解しているのです。
③他責ではなく自責で考える
仕事ができる人の特徴として、トラブルが起きた際にそれを他人や環境のせいにせず、まず自分に原因がなかったかを考える「自責思考」の傾向が挙げられます。この考え方は、単に自分がすべて悪かったのだと背負い込むのではなく、状況を改善するための建設的な思考に必要なものです。
建設的な自責思考の例
・チームの進捗が遅れている際に、メンバーに怒りをぶつけるのではなく、より良いタスク管理の方法があったのではないかと考える
・クライアントからクレームがあった際に、自分の説明に不備がなかったか、相手に正確に伝わっていたのかなどを振り返る
・新しく導入されたシステムにうまく適応できなかった際に、自主的にテキストを買って勉強する
「良い自責思考」とは、問題の原因や責任を自分に求めつつ、同時に改善策も考える思考法です。このような思考で行動していれば、仕事への取り組みは改善され、周囲からの評価も高くなるでしょう。
仕事ができる人は圧倒的な自責思考だと思います。問題が発生した際に、なぜそうなったのかを考える習慣を身に付けていくと、自然と自責思考になるのではないでしょうか。
自責思考といっても自分を過剰に卑下するような考え方ではありません。自分が悪いと思いつつ、素早く問題を解決するための行動をするのが真の自責思考だと思います。
仕事ができる人は、問題が起きたら極力スピーディーに解決しようと行動しています。そのため原因について「会社のせいだ」「あの人のせいだ」と他責にしている暇もないのではないかと思います。
仕事ができる人には自責思考の人が多いと思います。何かをミスをしてしまっても、落ち込むのではなく原因を探り当て、すぐにリカバリーに向けてアクションする人が多い印象です。
失敗もすべて糧にして、最終的に取り戻せればOKと考えるポジティブさがあると思います。
リーダーやマネージャーといった立場の方だと、チームの成績が悪いときや問題が起きた際にも「自分の指示が悪かった、ごめん」とさっぱり伝え、次の施策や挽回策に意識を向けてくれる印象です。
メンバーもこう言われれば「いえいえ、私も悪かったです。頑張りましょう」とやる気になり、チーム全体が前向きになれると思います。
④インプットよりもアウトプットを重視する
仕事ができる人は、多くの知識を学ぶ一方で、それ以上に知識を実際に活用することに重点を置いています。これによって知識の定着がうながされるだけでなく、現場の実情に応じたアレンジや改善にも速やかに取り組むことができ、仕事の効率が上がるのです。
効果的なアウトプットの例
・複数の先輩から教わった業務のコツや効率化の方法を、自分なりにまとめてマニュアル化する
・顧客対応で受けた質問や要望を取りまとめ、FAQ形式のレポートにして部署内で共有する
・業務に関連する社外セミナーに自ら参加し、得られた知識を周囲にも広める
頻繁にアウトプットをおこない、自分の意見や取り組みを周囲の人と共有すれば、先輩や上司からのフィードバックを受けられ、さらに改善できる可能性もあります。インプットとアウトプットをバランス良くおこなえる人は、成長のスピードが速く、仕事ができる人になれる可能性が高くなるのです。
⑤自分はプロだという自覚を持っている
仕事ができる人の多くは、たとえ若手であっても、自分の仕事に対して強いプロ意識を持っています。これは単なる自信やうぬぼれではなく、責任をもって仕事と向き合って、成果を上げてきたからこそ抱いている実感に基づいた感情です。
プロ意識に基づく行動の例
・約束や締め切りはかならず守り、ときには前倒しで仕事を完了させる
・ミスを発見した際には速やかに上司に報告し、対応策を考えて実践する
・顧客や同僚からのリクエストには、期待以上の成果を出すように努める
プロ意識を持って取り組む人と、ただ「言われたことをやる」という意識でいる人とでは、同じような業務に対応していてもその後の成長に大きな差が生じます。仕事に誇りを持ち、常に一歩上の成果を出そうと努めていれば、周囲からの信頼も増し、仕事ができる人という評価につながるでしょう。
ほかの人の仕事を見ていて「これがプロフェッショナリズムか!」と感心・感動したエピソードを教えてください!
プロフェッショナルな人は、業務中だけでなく、プライベートにおいても常に仕事を意識したマインドセットを持っているなと感じます。たとえば体調管理のために運動や食事管理をしっかりおこなっていたり、読書などの自己投資にも積極的な人などです。こういう人を見ると、プロ意識が高いなと感じます。
仕事の効率化をどこまでも追求している人を見て「プロだ」と感じた経験があります。ちょっとした業務であっても、マクロを駆使した時短を図ったり、複数のメンバーから同じ質問を受けないようにマニュアルを整備したり、何かと工夫していました。その方は社内で最も業務量が多いポジションにありながら、ほとんど残業せずに仕事を片付けていました。
相手のことを思いやって行動できる人はすごいなと思います。文字だけで伝わりにくい情報があれば、電話やWeb会議で話してフォローしたり、ときにはPowerPointで簡単な図解を作って補足してくれたりしました。
何事に対しても先読みして準備ができる人、社内外問わず相手に気配りをできる人、何かを決めたらすぐ行動に移せる人を見ると、行動や考え方に余裕があって「プロだな」と感じます。
反面教師にすべし! 「仕事ができない人」の4つの特徴
ここまでは仕事ができる人の特徴を紹介してきましたが、反対に「仕事ができない人」の特徴を把握しておくことも、自分の業務を振り返るうえで有効です。そこでここからは、職場でよく見られる「仕事ができない人」の特徴を4つ紹介します。
自分自身に当てはまっている内容があっても、落ち込む必要はありません。どんな人でも「できない」につながる要素は少なからず持っているものです。自分の仕事の取り組み方に問題があると気付いたら、少しずつ改善し、成長していきましょう。
なかなか仕事ができると感じない、仕事が覚えられないという悩みを抱えている人にはこちらの記事もおすすめです。同じように悩んだ先輩からのアドバイス付きで解決方法を解説しています。
仕事が覚えられない|社会人の先輩が教える解決策12選を解説
①約束や締め切りを守れない
約束や締め切りにルーズであることは、仕事ができない人の特徴だと言えるでしょう。これは時間管理能力に問題があるとされるだけでなく、周囲からは「意欲が低い」「無責任だ」と思われてしまうリスクがあり、とても危険な状態です。
たとえば納期の直前になってから「間に合いません」と報告したり、会議にたびたび遅刻したりする人は、自分の仕事だけでなく、チーム全体のモチベーションや生産性にまで悪影響を及ぼしてしまいます。
約束や締め切りを守るのが苦手な人は、まず自分の仕事の量を正確に把握し、スケジュールを立ててから行動するよう心掛けましょう。間に合わないかもしれないと思った際には、速やかに「なぜ難しいのか、いつまでにできるか」を報告するべきです。基本を押さえ、仕事の質や周囲の信頼を下げないように行動しましょう。
「そうは言っても仕事がなかなか終わらない……」そう悩んでいる人も少なくないでしょう。こちらの記事では「仕事が終わらない」と悩む人に向けてアドバイスを送っています。困っている人はぜひこちらもお読みください。
仕事が終わらない人のお助け帳|体験談から知る乗り越え方と解決手順
②指示待ちの姿勢で仕事をする
自ら考えることなく、常に上司や先輩の指示を待ってから動く人は「仕事ができない」という評価を受けがちです。主体性がなく、誰かが常に声を掛けないと動かないメンバーがいると、チーム全体の負担にもなってしまうでしょう。
「指示待ち」を脱出するには、与えられたタスクをただこなすのではなく、自分なりに意義や効率的な取り組み方を考えてみることが重要です。わからない点があれば積極的に質問したり、より良いやり方を思いついたら相談したりしてみましょう。
主体的な行動を積み重ねていけば、仕事の効率の上げ方が自分でもわかるようになり、より複雑な業務にも意欲的にチャレンジしていけるようになりますよ。
指示待ちでいるのは、その仕が本当にやりたい仕事ではないことが原因かもしれません。以下の記事では、仕事で何がしたいのかわからないという悩みを解決する方法について体験談とともに解説しています。気になる人はチェックしてみてくださいね。
体験談で学ぶ20代の仕事選び|「何がしたいかわからない」の解決策
③自分の仕事のやり方に固執している
変化を嫌い、常にこれまでと同じ方法で仕事を続けようとする人も「仕事ができない」と言われがちです。「今までこうやってきたから」と古いやり方に固執していると、効率化や改善のチャンスを逃すだけでなく、周りの人の進歩まで妨げてしまうおそれがあります。
新しい方法や技術を目にしたら、自分の仕事に役立てられないかをまず考え、これまでの方法と比較する習慣を作ってみましょう。十分に比較検討した結果、以前と同じ方法を選択すこともあるかもしれませんが、比較したことで今の方法のメリットやデメリットが何か明確になり、今後の仕事の進め方につながるはずです。
これまでのやり方を変えるきっかけを作るためにも、同僚や上司からの「こうした方がいい」「これを導入したい」という声には、柔軟に耳を傾けてみることをおすすめします。常に改善を心掛けていれば、仕事の質や効率も自然に高まっていくでしょう。
④学ぶ姿勢が欠けている
業務の取り組み方以外にも、新しい知識やスキルの習得に対して消極的な姿勢を見せる人は少なくありません。新しい情報に興味がないまま過ごしてしまうと、いつの間にか周囲は取り入れていて自分だけ置いていかれたり、取引先との話が嚙み合わなくなったりという危険性があります。
業界の動向や最新の技術に対しては、積極的にチェックし、学ぶ習慣をつけましょう。専門分野の知識を深めるには、社内外の研修やセミナーに参加したり、関連する書籍・雑誌を読んだりするのが効果的です。
さらに、学んだことをそのままにするのではなく、実際の仕事の中でも活かそうとする姿勢は欠かせません。常に学び、実践していく姿勢を貫いていれば、より良い仕事ができるようになり、周囲からの評価も自然と高くなっていくでしょう。
「そうは言っても積極的に学ぶのもめんどくさい……」と思う人もいるかもしれませんね。そんなときはこちらの記事も読んでみましょう。経験者たちのリアルな話を元に「めんどくさい」と思う要因と、そこからの切り替え方を詳しく解説しています。
仕事めんどくさい…みんなの体験談から紐解く「気持ちの切り替え方」
ずばり「この人、仕事ができないな…」と思ったエピソードを聞かせてください!
なんでも他人のせいにする人、自分のミスを指摘されると逆上してくる人は、仕事ができないなと感じます。実際に職場にもそのような方がいて、見ていて疲れてしまいました。
ミスをしてしまうこと自体は誰にでもあって仕方がないと思うのですが、指摘された際に怒って反論するのは違うのではないかと思います。
私は職場でそういう人を目にしたら、反面教師にしています。自分がミスしたときには素直に謝罪し、すぐに改善したいです。ミスすること自体よりもその後の行動が大事なのだと強く感じました。
他責思考が強いというか、何でも他人のせいにする人は仕事ができないなと思います。後輩に、自己評価が妙に高い割には、言われたタスクを消化できない、期限も守れないという人がいました。
その人は自分を評価してくれない会社に対して不満があったようですが、正直私から見れば妥当な評価でしかありませんでした。
また、想像力に乏しい人も、一緒にやっていくうえで厳しいなと感じる場合があります。「こんなことを言ったらチームの空気が悪くなるな」「今のうちにここを処理しておかないと大変なことになりそうだな」と先の展開を考える力がない人がいると、チームの雰囲気や動きが悪くなってしまいます。こういう人たちを見ていると「自分はこうならないようにしなければ」と思ってしまいます。
目指せシゴデキ! 今からすぐに取り入れられる改善のためのアイデア4選
ここまで「仕事ができる人」の特徴や、逆に「仕事ができない人」の特徴を見てきました。では、具体的にどのような行動を取れば、自分も「仕事ができる人」に近づけるのでしょうか。
ここからは、明日からでもすぐに実践できる、仕事力アップのためのアイデアを4つ紹介します。一度にすべてを完璧に実行しようとする必要はありません。まずは自分にとって取り組みやすそうなものから少しずつ始めてみましょう。小さな変化の積み重ねが、やがて大きな成長につながります。
「仕事ができる人」になるために、今からすぐに取り入れられるようなアイデアを教えてください!
周りにどんな知識やスキルを提供できるかを常に考えることと、使えそうな知識をどんどんインプットとアウトプットして自己研鑽に励むことだと思います。
Excelを学ぶことです。数式やマクロを使いこなせるようになれば、仕事の効率が格段に上がると思いました。効率が上がれば時間にも余裕ができ、多くの仕事をこなしたりプラスアルファの作業ができたりすると思います。
仕事を手元に溜め込まないことです。たとえばメールや社内チャットは即レスをする、問題が発覚したら即座に解決に向けた行動をするといった姿勢が重要です。相談できる上司やタスクを分担できる仲間にどんどん協力を仰げる人ほど成長が早いと考えています。
予定をしっかりと立てることだと思います。毎朝10分でも構わないので、1日のスケジュールを作成・確認することで、日中「何をするべきか」を考える時間を削減し、効率良く仕事を進められるようになります。
①メールやチャットの反応速度を上げる
仕事ができる人の特徴として、連絡への素早い対応が挙げられます。メールやチャットにすぐに反応することで、仕事の進行速度が上がり、同時に周囲からの信頼も高まります。
まずは、通知設定を確認し、重要な連絡を見逃さないようにしましょう。すぐに返信できない場合であっても一度「メッセージ確認しました。詳細は後ほど回答いたします」といった一報を入れる習慣をつけるのもおすすめです。
ただし、常に無理やり即レスする必要はありません。集中して取り組むべき作業中は通知をオフにし、定期的に確認するといったメリハリも大切です。素早い反応と仕事の質のバランスを取りながら、コミュニケーションの効率を上げていきましょう。
②周囲のできる人たちをロールモデルにして真似る
どんな職場にも必ず「仕事ができる人」がいるものです。そういった人々の行動を観察し、真似てみることは、スキルアップをするための近道となるでしょう。
まずは、あなたが「仕事ができる」と感じる人を3人ほど思い浮かべてみましょう。その人たちの仕事の進め方、コミュニケーションスタイル、時間の使い方などを細かく観察します。そして、自分に取り入れられそうな部分から少しずつ真似てみるのです。
ただし、ただ表面的に真似るだけでなく、なぜそのような行動をしているのか、理由を考えることも大切です。できる人たちの行動原理を理解し、より深いレベルで真似をすることで、効率的なスキルアップを図れるようになるでしょう。
③休憩時間はPCに触らないなどメリハリをつける
仕事ができる人は、オンとオフの切り替えが上手です。特に休憩時間の使い方は、その後の仕事の効率や質に大きく影響します。
休憩時間には意識的にPCから離れて、軽い運動や深呼吸をするなど、心身をリフレッシュする時間を作りましょう。同僚とリラックスした会話を楽しむのもおすすめです。適切な休憩によって頭を切り替え、集中力を回復させる効果が期待できます。
ただし、ダラダラと長い休憩を取ることは逆効果です。時間を決めて効果的に休憩し、メリハリをつけることが重要です。この習慣を続けることで、仕事時間の集中力が高まり、結果的に生産性の向上につながるでしょう。
④ショートカットキーを覚える
些細なことに思えるかもしれませんが、ショートカットキーの使用は作業効率を大幅に向上させる重要なスキルです。マウス操作を減らすことで、作業スピードが上がり、同時に肩や腕への負担も軽減できます。
まずは、よく使う基本的なショートカットキー(コピー、ペースト、保存など)から始めましょう。慣れてきたら、自分が頻繁に使うソフトウェアの特殊なショートカットキーも覚えていきましょう。毎日の作業の中で意識的に使用しているうちに、無意識に使いこなせるようになりますよ。
ショートカットキーの習得は、単に作業効率を上げるだけでなく、PCスキル全体の向上にもつながります。結果として、より複雑な業務にも素早く対応できるようになり、仕事のクオリティアップ効果も期待できますよ。
「仕事ができる人」の共通点を理解して自分の業務に取り入れてみよう!
ここまで、「仕事ができる人」の特徴や、逆に「仕事ができない人」の特徴、そして具体的な改善のアイデアを見てきました。自分に当てはまる部分や「明日からやってみよう」と思える点があったのではないでしょうか。
大切なのは、できることから少しずつ実践してみることです。たとえばメールの返信を少し早めにする、周りの「できる人」の行動をよく観察する、休憩時間の使い方を工夫するなど、小さなことからでもかまいません。
完璧を目指す必要はありません。少しずつ、自分なりのペースで改善を重ねていけば、かならず成長を実感できます。そして、その積み重ねによって、自他ともに認める「仕事ができる人」になれるでしょう。
さっそく「シゴデキ」を目指して、新たな一歩を踏み出してみてくださいね。
私の職場では、30歳前後でマネージャー以上の人だと仕事ができる人が多い印象です。何事に対してもとにかくスピーディーなのが大きな理由です。
メールやチャットへの返信もすぐにくれて、決断も速いので、問題が起きてもあっという間に解決に向かっていく点に「すごいな」と思わされます。さらに、問題解決と並行してチームをまとめ、方向性をビシッと定めてくれる姿を見ていると、「仕事ができてかっこいいな」と感じます。
人間的に尊敬できる相手に対しても「仕事ができる」と感じやすい
また、周囲への気遣いが上手い人も多いのではないでしょうか。
悪口や言い訳をほとんど言わず、常に明るく機嫌良く振る舞っている人、部下に対しても「馴れ馴れしいわけではないのだけれど適度に距離感を縮める」といった接し方ができる人は、一緒に働いていて「ああ、この人はデキるなあ」と感じます。
やはり、業務に関するスキルと人間性の両方が大切だと思います。