開始で差がつく! グループディスカッションの進め方のコツは「立ち回りの把握」
グループディスカッションでは、議題や参加する人の人となりなどが開始までわかりません。そのため、どのように進めていけば良いのかがつかめない学生も多いのではないでしょうか。
議題や状況別にグループディスカッションの立ち回り方を理解できていれば、何をすれば良いかと迷うことは少なくなります。グループディスカッションで慌てることなく冷静に対応するためにも、グループディスカッションの議題の種類や、よくあるトラブルの回避法を事前に把握しておきましょう。
この記事では、グループディスカッションの経験者たちの声を交えながら、グループディスカッションの一般的な進め方から、グループディスカッションでよくある事態の回避方法まで解説していきます。事前対策をもとに、動き出しで差をつけ円滑にグループディスカッションを進めましょう。
グループワークの全体の流れや、成功させるポイントなどを次の記事で紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
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グループディスカッションで、自己紹介シートを使う場面もあります。次の記事では、他の就活生と差が付く自己紹介シートの作り方について紹介しています。先輩たちの体験談を参考に、ぜひ、面白い自己紹介シートを作成してみてくださいね。
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みんなはどんなグループディスカッションを経験した? 経験者の声を聞いてみよう
グループディスカッションでは、初対面の学生同士で議論をします。初対面だと、同じグループの学生の性格や考え方などがうまくつかめず、討論が難航してしまうことも。
だからこそ、まずは就活経験者の体験談を聞いてみましょう。実際にどういった議題で、何人とどれくらいの時間で議論をしたのか。グループディスカッションを円滑に進めるうえでは、何を意識すべきなのか。書籍やインターネットではわからない生の声を聞いて、グループディスカッションの進め方を覚える準備をしましょう。
オンラインインターンシップの中にも、グループディスカッションが設定されている場合があります。次の記事では、オンラインインターンシップのグループディスカッションで、有利に進める上で、どんなことを把握しておくと良いのかを解説しています。参考にしてみてください。
どんな議題だった?
実際のグループディスカッションでは、どういった議題が出題されたのでしょうか。実際に内定を得た先輩に聞くことで、予想外なグループディスカッションのお題にも対応できるかもしれません。
事実、グループディスカッションの議題の種類は多岐に渡っています。実際の業務にかかわる議題から、「〇〇とは?」というような抽象的な議題までさまざまです。議題の詳細については、記事内でも解説していきます。
抽象型のテーマと、課題解決型のテーマを経験しました。抽象型のテーマは「リーダにとって必要な要素を3つ答えよ」というテーマでした。 また、課題解決型のテーマは「都内のコンビニの売り上げ向上策」というテーマでした。私の経験上コンサルティング企業の場合、問題解決型など実際の業務に近い内容のテーマが多かった気がします。
何人で何分間のグループディスカッションをした?
グループディスカッションはおおよそ30分の時間制限があり、4〜5人で討論を進めていきます。しかし、場合によっては、40分程度の長い時間が設けられ、かつ大人数でのグループディスカッションをおこなう企業もあります。
就活経験者は、どれくらいの時間と人数でグループディスカッションしたのでしょうか。実際の場面を想像して、グループディスカッションを効率的に進められるように対策しましょう。
グループディスカッションでは、何分間の時間制限がありましたか? また、何人のグループでしたか?
日系大手企業の場合は20分程度、コンサルティング企業の場合は50分程度の議論時間であるケースが多かったです。1チームの学生の人数は、5名程度の場合が多いと思います。WEBでのグループディスカッションに参加した際、選考官は終始画面を暗くした状態で議論の様子を見ていました。
どんな役割を経験した?
企業がグループディスカッションを選考に取り入れる理由のひとつとして「学生がどのようにチームに貢献できるのかを知りたい」ということが挙げられます。チームのために物事の進行を助けようと自主的に動ける社員が必要だからです。
つまり採用担当は「どの人がどの役割で、チームにどういった提案をしていくのか」をグループディスカッションをとおして確認しているのです。そのためグループディスカッションでは、司会進行、書記、タイムキーパー、発表者などの役割を学生間ではじめに決めます。役割分担ができていないと、全員が思うままに意見を出してしまい、時間内に議論がまとまらないということも。だからこそ、それぞれが役割を全うすることで、時間内に結論を導けるようにするのです。
しかしどの役割についた方が良いのかと、悩む学生も多いのではないでしょうか。実際の就活経験者は、どういった理由で、どの役割に挑戦したのか聞いてみました。
グループディスカッションでは、どういった役割を経験しましたか。
司会進行役、書記、タイムキーパー、アイデア出し担当など、すべての役割を経験したことがあります。グループディスカッションに慣れていない人が多い場合には、議論を円滑に進めるために、発表者や進行役を担当するようにしていました。また私の経験上コンサルの場合は、議題が難しく方向性を見失ってしまう可能性が高いと思います。そのため全体を見渡せる役職である、タイムキーパーや書記に立候補するようにしていました。
グループディスカッションを進めるうえで意識していたことは?
グループディスカッションでは、学生全員が協力して平等に発言をしながら、議論を進めていく必要があります。おもに結論に至る過程が見られているからです。
もちろんどういった結論が出せるかも、重要な選考ポイントです。しかし、仕事を円滑に進めるうえでは、どんなに良いアイデアや結論が出たとしても、チームメンバーの納得感が重要になります。そのアイデアや結論を形にする行動をおこすために、チームワークが必須となるからです。そのためグループディスカッションでも、チームワークは一定評価されているでしょう。
しかし、この「チームワーク」という点こそが、グループディスカッションでの難しい点なのです。引っ込み思案な性格の人がいたり、自分の理論に自信があるからこそ多く話したい人がいたり。異なる性格の学生たちと議論をした就活経験者たちは、何を意識して議論を進めたのでしょうか。
グループディスカッションを円滑に進めるうえで意識していたことはありますか?
時間配分を意識することが最も重要だと思っています。グループディスカッションは、意見の交換をしているうちに、初めに決めた時間配分から逸れてしまうことが多いです。そのため最初に決めた時間配分を守ることを意識して、時間内に結論を導くことを心掛けていました。
私も制限時間内に結論まで出すことを意識していました。タイムキープは非常に重要なポイントとなるため、時間配分が守れていない場合は自主的に声をかけることを意識していました。
一般的なグループディスカッションの進め方
ここまでで、実際のグループディスカッションの様子を想像することができたのではないでしょうか。ここからは、グループディスカッションでの基本的な進め方を解説していきます。
グループディスカッションでは、素性を知らない学生たちが議論をしますよね。そのため、目の前にいる学生がどのような価値観を持っているかがわからず、意見の食い違いに苦しむことも。グループディスカッションの一般的な進め方に沿うと前提条件をすり合わせることが可能なため、考えのすれ違いが最小限に抑えられます。
グループディスカッションでは、開始までに実態がわからないところが多いからこそ、対策できるところは抜かりなく対策してみてください。一般的なグループディスカッションの進め方を覚えて、議論を円滑に進めましょう。
①グループディスカッションの議題確認
グループディスカッションでは、まず始めに面接担当者から議題が発表されます。グループディスカッションで用いられる議題は、大きく分けて5種類あるとされています。
グループディスカッションでよくある議題
- 課題解決型:業務の停滞や生産性の低下を招いている要因を解決するための案を提案する
例「企業の残業時間を減らすには」「介護施設で働く人を増やすには」 - 販売促進型:ある商品や媒体がひとりでも多くの人の手に行き渡るような施策を考える
例「〇〇社のケーキの売上を昨年比で10%伸ばすには」「新商品で〇円の売り上げを出すための施策とは」 - 自由討論型:価値観や考え方の違いによって異なるイメージをひとつに収束させる
例「理想の社会人とは」「住みたい町とは」 - 選択討論型:2つの選択肢のうち、チームで選んだ方を第三者に選択してもらえるようプレゼンテーションをする
例「仕事に求めるのはやりがい? 給料?」「外国人観光客におすすめの観光地は、A? B?」 - フェルミ推定型:調査をするための情報がすべて備わっていなくとも、これまでの知識や論的思考をもとに数値を推測する
例「日本に電柱は何個あるか」「日本のバスケットボール人口は」
グループディスカッションでは議題のカテゴリーによって、議論の進め方が異なります。そのため、発表された議題が何型に当てはまるのかを考える必要があることも覚えておきましょう。
②自己紹介
議題が発表されたら、簡単に自己紹介をしましょう。グループディスカッションでは、初対面の学生たちが協力して、ひとつの結論を出さなくてはなりません。しかし、お互いの人となりがわからないために、発言がしにくい空気になってしまうこともありがちです。
そのため、短時間の自己紹介であっても話しやすい雰囲気を作れるような自己紹介をしましょう。
グループディスカッションの自己紹介のコツ
- 声をワントーン上げて挨拶をする
- 聞き取りやすい大きさで話す
- チームの全員で選考を通過したいと意気込みを話す
グループディスカッションでの自己紹介例文
〇〇大学の△△です。緊張していますが、チームの議論を活性化させられるように頑張ります。よろしくお願いします。
グループディスカッションでは、議論の結果ももちろん注視されています。しかしながら、結論に至るまでの過程の方が学生の人柄や価値観、コミュニケーション能力などを知ることができるため、より注視されています。だからこそ、チームで活発な議論ができるような雰囲気をつくり、選考を突破できるようにしましょう。
面接の自己紹介で何を話したら良いかと迷う人もいますよね。面接の自己紹介では、喋りすぎも、喋らなさすぎも厳禁。自己紹介で何をどこまで話したら良いのかと悩む人は、下記の記事を参考にして自己紹介の内容を考えてみてください。面接の第一印象で好印象を残しましょう。
③役割決め
前提として、グループディスカッションで役割を決める理由は、議論を効率的に進められるからです。たとえば、ひとりの人が司会も書記もアイデア出しもやる状況になってしまうと、意見を書きまとめるために進行が止まり、円滑な議論ができないですよね。
グループディスカッションでの役割
司会進行:全員が平等に発言できるよう全体を見渡しながら、議論を結論に導く
書記:意見やアイデアをわかりやすくまとめ、議論の確認や振り返りができるようする
タイムキーパー:時間内に結論まで収束できるように、各フェーズ(前提確認やアイデア出し)にかける時間を適切に管理する
発表者:議論の過程と結論を面接官にわかりやすく発表する
その他参加者:アイデアや意見を出し、ほかの参加者の発言を補填する
各々がグループディスカッションでの役割を果たすことができると、議論が活性化され納得感のある話し合いになる可能性が高くなります。ただ「目立ちたいから」という理由で役割を選ぶのではなく、チームの議論を促進するために役割を選ぶという意識を持っておきましょう。
④時間配分決め
グループディスカッションでは、結論にいたるまでのフェーズを何個かに区切って議論を進めていくことが一般的です。グループディスカッションでは「理想の〇〇は」「〇〇の売り上げを上げるには」など議題の背景がぼんやりとしていることが多く、結論に至るまでの論理が不透明な箇所をなくすために、時間を区切って効率よく話し合う必要があります。
グループディスカッションでの一般的な時間配分決め
- 課題解決型、販売促進型、自由討論型
制限時間30分の場合
自己紹介・役割決め:2分
時間配分決め:1分
意見・アイデア出し:10分
意見・アイデアのまとめ:5分
結論決め:5分
発表準備:5分 - 選択討論型
制限時間30分の場合
自己紹介・役割決め:2分
時間配分決め:1分
チーム内での討論:10分
意見・アイデアのまとめ:5分
結論決め:5分
発表準備:5分 - フェルミ推定型
制限時間30分の場合
自己紹介・役割決め:2分
時間配分決め:1分
調査開始:10分
調査・意見・アイデアのまとめ:5分
結論決め:5分
発表準備:5分
先輩に聞く! グループディスカッションの時間の区切り方は?
グループディスカッションの制限時間のなかで、どのように時間を区切って議論を進めましたか。
「前提決め」「アイデア出し」「収束」で時間を区切っていました。たとえば抽象型の場合、制限時間を20分と想定すると、前提決めに5~8分、アイデア出し(発散)に10分、収束に5分という形でおこなっていました。
⑤グループディスカッション開始
グループディスカッションでの議論を進めていくうえでは、全員で認識を統一しながら議論を進める必要があります。アイデアや意見の方向性が合わないと、結論に辿り着きづらくなってしまう可能性があるからです。
グループディスカッションの議論の展開を覚えておくことで、認識を一致させながら円滑に議論を進めやすくなります。
一般的なグループディスカッションの議論の展開方法
- 課題解決型、販売促進型、自由討論型
①前提条件の確認
→「どういった状況にあるのか」「ターゲットは誰か」「どのような軸でアプローチをするか」など、議題にある言葉の定義づけをする
②意見・アイデア出し
→前提条件の確認で統一した認識に沿って、それぞれが意見やアイデアを出す
③意見・アイデアの優先順位付け
→議論を収束させるために、発表するべき意見やアイデアを抽出する
④結論の提示
→議題の質問内容にあわせて、結論となる回答を決める - 選択討論型
①前提条件の確認
②チーム内の立場を選択するための討論
→どちらの選択肢を選ぶべきかチーム内で議論を進め、その結果に沿って意見やアイデアを出す
③意見・アイデア出し
④意見・アイデアの優先順位付け
⑤結論の提示 - フェルミ推定型
①前提条件の確認
②調査方法の決定と開始
→どういった計算式を用いれば、求める数字が出せるかを考えて、調査方法を決定する
③調査内容に基づいた意見・アイデア出し
④意見・アイデアの優先順位付け
⑤結論の提示
⑥グループディスカッションの結論発表
チームで結論を導くことができたら、発表者が議論の過程を説明していきます。面接官は、結論に至るまでのコミュニケーションの取り方に着目しているため、どのような議論をしたかをわかりやすく伝えましょう。
発表での流れ
- 結論提示:質問に合った結論を話す
例:議題「理想の社会人は」、結論「理想の社会人とは△△な人です」 - チームの前提条件提示:どういった軸で議論を進めていたのかを伝える
例:「私たちは、新入社員にとってロールモデルになる社会人とはという前提条件で議論を進めました」 - 結論に至った経緯の提示:議論内容の根拠を示す
例:「3つの理由から〇〇という結論にいたりました」 - あらためての結論提示:再度結論を提示することで、理解を促進させる
グループディスカッションの発表者は、司会進行役が兼任することもあります。しかし、兼任をお願いするときはただ押し付けるのではなく、なぜ兼任をした方がいいのかという理由を伝えるようにしましょう。
⑦面接官からのフィードバック
発表が終わったら、面接官がグループディスカッションの総評をしていきます。前提として、グループディスカッションでの面接官は1人から2人であることが一般的です。
グループディスカッションでのフィードバックは、全体向けと、個人向けの2種類があります。全体個人、それぞれに対して良かった点と改善をした方が良い点が伝えられるケースが多いです。
改善点が伝えられることは、面接官からのフィードバックの内容としてよくあるものです。改善点があったからといって、即不採用ではないということも覚えておいてくださいね。
グループディスカッションでは、何人の採用担当者がいましたか。
私が経験したグループディスカッションの面接官はひとりでした。フィードバックの時間には、チーム単位でのフィードバックを受けました。チーム全体の良かった点と改善点を指摘してくださるケースが多いです。実際に改善点として「時間配分を気をつけましょう」というフィードバックをもらったことがあります。ケースは少ないものの、参加した学生に1人ずつフィードバックをしてくれる面接官もいました。
状況別に対策! グループディスカッションでありがちな3つの事態を回避しよう
ここまでで、グループディスカッションの一般的な進め方を確認してきました。グループディスカッションをどう進めていこうか想像がつきましたか。しかし、一般的な流れどおりにいかないことが多いのがグループディスカッションの落とし穴なのです。
参加する学生の性格や知識量もバラバラだからこそ、議論が予期せず滞ることがあります。よくある3つの事態を把握しておくことで、慌てずにグループディスカッションを進められるようにしておきましょう。
①発言回数を均等にしたい……グループディスカッションの発言量を調整する進め方!
学生のなかには、口数が多い人もいれば、少ない人もいます。しかしグループディスカッションでは全員が平等に発言をして、議論を進めていかなければなりません。だからこそ、口数が多い人には発言を調整してもらい、口数が少ない人には発言を促す必要があります。
参加者に指摘をしたいと考えられる3つの状況別に、全員で議論を進める方法を確認していきましょう。どのようにすれば、気分を害さずに指摘ができるか確認してみてくださいね。
明らかに話していない人がいる|発言を促す方法
知識がないか、もしくは周りに譲ってしまう性格が原因で、あまり発言をしない学生がいることもあります。そういった学生には、発言をしやすいような問いかけをしてあげましょう。
発言を促す方法
- 自分の意見を伝えたあとに、相手の意見を直接聞いてみる
例:「私は〇〇だと思うのですが、△△さんも同じ意見ですか。もし違う視点があれば、△△さんの意見を聞いてみたいです」 - 相手にしかない経験を聞き出してみる
例:「私は〇〇だと思うのですが、△△さんはどうですか。育った環境が私と△△さんでは違うと思うので、△△さんならではの考えも聞いてみたいです」
発言を促すポイントは、価値観が違う全員の考えを尊重したいという意図を伝えてあげることです。発言ができない学生のなかには、自分への自信の無さから発言ができない学生もいます。そのため正しい、正しくないは関係なく、意見を出しやすいような問いかけを心掛けましょう。
みんなはどうやった? 発言を促す方法
発言を促すことで「周りを巻き込む力」と「協調性」をアピールできると考えていたため、明らかに発言の少ない参加者にも発言を促すようにしています。 実際には「先ほどの〇〇さんの意見、とても良い着眼点だと思いました。このトピックについてはどう思いますか」という文言を使っていました。発言を促す際も、相手がうれしいと感じるような肯定的な発言を心掛けていました。
発言を促したことで、議論の筋から外れた回答が返ってきたこともあります。少し議論から逸れた意見が提示された場合も「そうですよね、その考え方もできそうですよね」とフォローをするようにしていました。発言をしてくれたことへの感謝の気持ちも込めて、いったん肯定をしてあげることが必要だと思います。
ひとりの発言量が多すぎる| 抑制の方法
自分の意見に自信がある学生や、喋ることで場を盛り上げ印象に残ろうと考えている学生は、発言量が多くなってしまうことがあります。しかし、ひとりだけ発言量が多いという状況は発言の平等性に欠けるため、発言量の調整が必要です。
発言量を抑制する方法
- 一度話に共感して、ほかの人に話を振ってみる
例:「〇〇さんならではの意見ありがとうございます。ほかの方の意見も聞いてみたいので△△さんはいかがですか」 - 話す順番を決める
例:「皆さんの意見を平等に聞けると良いと思うので、話す順番を決めませんか」 - 発言量が多い旨をオブラートに包んで伝える
例:「〇〇さん、とても多くの意見を出してくださりありがとうございます。ただほかの方の意見もぜひうかがって議論を活性化させたいので、少しほかの方の意見も聞いてみていいですか」
ひとりの発言量が多い時には、ほかの参加者に話を振ることで、発言量のバランスを調整しましょう。ポイントとして、まずは相手の発言に対して感謝を伝えることが必要です。まずは相手にとってポジティブな発言をすることで、こちらの提案を受け入れてくれる可能性も高くなります。
みんなはどうやった? 発言を抑制する方法
明らかに発言が多い人の話を抑制するときは、逆に発言量の少ない人に会話を振るように心掛けていました。たとえば「(意見の多い人)さんの意見はこういうことですよね。ちなみに〇〇さんはどう思いますか。先ほど、とても納得感のある発言されていたので、お聞きしたいです」という文言を使っていました。
いったん発言量の多い人の発言をまとめてから、発言量の少ない人に意見を聞くことがポイントです。このようなアプローチ法をすると、発言量の多い人の意見を肯定することができますよね。そのため相手が不快にならないように発言量を抑制することがきるのではないかと考えていました。
明らかに自分が話しすぎている| 場を回す方法
進行役をしていると、つい発言量が多くなってしまい、ひとりで議論を進めてしまうことがあります。なぜなら、進行役は時間内に議論をまとめなければという焦りや責任感を感じてしまうことが多いからです。
そのため、結論をやや強引に決めてしまうことも。そういったときは全員で議論を進められるように、参加者への発言を促していきましょう。
場を回す方法
- 自分が話しすぎてしまっていることの謝罪を伝えて、ほかの参加者の発言を促す
例:「すみません、多分私が話しすぎてしまっていますよね。皆さんが納得する議論をしたいので、〇〇さんの意見も聞いてもいいですか」 - 自分の役割を改めて提示する
例:「私が話すことももちろん大事だと思うのですが、司会進行役としてグループ全員の議論を活性化させるためにサポートがしたいと思っています。なので、皆さんの意見を聞かせていただけませんか」 - 全員が話したほうがいい旨を伝える
例:「現状、おそらく私が話しすぎてしまっている気がします。グループディスカッションでは、グループとしての結論を出す必要があると思います。なので、皆さんの意見をもう少しいただけませんか」
全体を俯瞰して見渡せる能力がある学生であれば、議論を進めなくてはと焦って発言をしてしまう気持ちもよくわかります。全体が見渡せるからこそ、発言量の濃淡を見てほかの学生へ発言を促してみてください。全員の意見を聞きたいという意図を伝えることで、意見を出しやすい雰囲気が作れるでしょう。
みんなはどうやった? 場を回す方法
自分が話しすぎてしまったときは、ほかの参加者に発言を促していました。「すみません、自分の話しをしすぎてしまいました。ほかの方の意見も聞きたいです」「ほかの皆さんの考えも知りたいので、誰か新しいアイデアを提供していただけませんか」といった文言を使うことがポイントです。
その結果、ほかの参加者が積極的に発言する機会が増えました。私が発言を抑制したことで、ほかの参加者が自分の意見やアイデアを提供する機会が増え、グループ全体の議論が活発化したのだと思います。 私が話しすぎている間はほかの参加者も発言しづらい雰囲気でしたが、私の発言後はほかの参加者も自ら発言するようになっていました。
②議論が進展しない……グループディスカッションの議論を活発化させる進め方!
グループディスカッションにおいて、なかなか結論に至らないという事態に陥ることがよくあります。議題への知識量が少なくアイデアが思いつかなかったり、話が脱線してしまったりと、理由はさまざまあるでしょう。
話し足りない箇所があるまま、発表の時間を迎えてしまうのは大変危険です。グループでのコミュニケーションが不足していると見なされてしまうからです。
そのため、ここからはグループディスカッションで正しい方向性で議論を進めていく3つの方法を確認していきましょう。
議論が止まっている| 議論前進の方法
議題への知識がないケースでは、議論が止まってしまうこともあります。しかし知識がないからといって、議論を放棄していいわけではありません。ポイントとしては、別の視点から議題を見てみることが必要です。
議論前進の方法
- 議題に似た例を出してみる
例:「議題に近い内容だと〇〇という映画があるのですが、知っていますか。それを参考にして議論を進めてみませんか」 - 前提条件に立ち返ってみる
例:「前提条件は〇〇でしたよね。前提条件の〇〇という点が議論をするうえで抜け落ちてしまっているから、議論が煮詰まっている気がします。皆さんはどう考えますか」
議論が止まってしまったときは、今の状況を打開できる策がないかを探してみましょう。これまでの議論内容に足りないところがないか、もしくはこれまでの経験を活かせないかなどを考えてみる必要があります。
みんなはどうやった? 議論前進の方法
アイデアを出し切ってしまったり、ほかのアイデアが浮かばないときに、議論が停滞しているなと感じ取りました。 実際、売上向上策のテーマで議論をしていたときに、議論が行き詰まってしまったことがあります。顧客側の目線で議論を進めていたものの、途中で顧客側の意見を出しつくしてしまい、議論が止まりました。
議論を進めようと「企業側の視点で考えてみますか」と発言をしたら、議論が再スタートしたという経験があります。 このように、ひとつの視点で考えるだけではなく、社会、経済、技術、政治というさまざまな視点から考えてみたりすると良いと思います。需要と供給それぞれの目線で考えてみたりと、新しい目線で考えてみることがポイントです。
論点がずれている| 議論修正の方法
話が脱線してしまうと、論点がずれていってしまうこともありがちです。前提条件とは違う内容で議論をしてしまうと議論の道筋を修正しなくてはなりません。論点がずれているときは、早めに議論の方向性を正しましょう。
議論修正の方法
- 前提条件の確認とあわせて、軌道修正の必要性を伝える
例:「前提条件は〇〇でしたよね。今議論をしている話は〇〇からはずれていると思うので、〇〇にあわせて議論をしたほうが良いのではないかと思います」 - 相手の発言の意図を確認したうえで、前提条件からのズレを指摘する
例:「〇〇さんの発言の意図をお伺いしてもいいですか? もし△△という意図があるとすると、前提条件の〇〇という点からずれている気がします」
議論の軌道修正をするポイントとしては、前提条件に立ち返ることです。グループディスカッションでは、討論に必要な話を展開することが求められます。話が広がってしまうと、前提条件に必要のない意見やアイデアが出てきてしまう恐れがあるため、常にメンバー全員が前提条件を意識しておくようにしましょう。
みんなはどうやった? 議論修正の方法
議論をする順番が適切ではないと感じた瞬間に、論点がずれる恐れを察知したことがあります。実際に「地方の駐車場における混雑緩和策」という議題を経験したときの話です。私は、まず混雑をする原因を洗い出し、そこから混雑の解消を妨げる要因を特定、最後に解決策の評価をするという議論の組み立て方が適切だと考えていました。
しかし議論を進めていくうちに、原因の洗い出しを抜かし、混雑の解消を妨げる要因をいくつか列挙してしまうような流れになってしまっていたのです。このままでは結論にたどり着くのが難しくなると判断し「混雑が起こる原因がいくつか考えられると思います。まずは、その原因から考えませんか」と発言をしました。
結果、チームのメンバーが流れを変更することに合意をしてくれ、議論の方向性を修正することができたのです。論点のずれを防ぐことができ、安心しました……。方向性のずれを指摘するときには、参加者の合意を取るような発言をすることが必要だと思います。
話し合いが足りていない| 議論補填の方法
時間内に議論を次の展開へ進めるために、内容が詰められていないままのアイデアになってしまうこともよくあります。発表をするときに施策内容の甘さがあると、それもコミュニケーション不足とみなされてしまうため、注意してみてくださいね。
議論補填の方法
- 議論への指摘を受ける可能性があると警鐘を鳴らして、議論を補填する
例:「〇〇という施策には△△という点が足りないと感じました。この施策のままでいくと△△という指摘がされる可能性があると思うので、もう少し内容を詰めませんか」 - 前提条件から立ち直って、足りていない議論の内容を指摘する
例:「〇〇という施策には、前提条件の内容が足りていないと思います。前提条件の軸に沿って議論をしたほうが良いと思うので、もう少し話してみませんか」
議論を補填するときのポイントは、前提条件の軸に沿った議論をすることが必要だと伝えることです。グループ全員が納得感を持って結論に辿りつくためにも、一度全員で認識をあわせた前提条件から逸れない議論をするように心掛けましょう。
みんなはどうやった? 議論補填の方法
グループディスカッションの当初の目的から逸れそうになっているとき、本来の目的に戻ってもう少し議論がしたいと思ったことがあります。 コンサルティング系の企業で、売上向上策のディスカッションをしたときの話です。
そのときのテーマにおける目的は、売上を向上させる施策を立てることでした。 しかし現状分析から施策出しをする過程において、当初の目的から認知を向上させるという別の目的にすり替わってしまっていました。
議論の時間が限られるなかではあったものの「当初の目的って売上を向上させることだったと思います。今の内容だと、別の解決策になってしまうと思います」と発言をしました。 議論を戻さなければ、本来の目的に対する結論が出せないため時間が足りなくても指摘するべきだと思います。
③結論がまとまらない……グループディスカッションを収束させる進め方!
グループディスカッションでアイデアがたくさん出てくると議論が活性化する反面、結論をまとめるのに苦労をする可能性があります。全員のアイデアや意見を尊重したい気持ちがあっても、発表時間にも限りがあるため、アイデアや意見を絞り込まないといけません。
そこで議論を収束させて結論を導く方法を、2つの状況にわけて解説していきます。グループの合意形成がなされた状態で議論を終えられるようにしましょう。
アイデアが出すぎている| 優先順位をつける方法
グループディスカッションのお題がなじみのある内容だと、多くのアイデアや意見が出てくる場合があります。しかしアイデアや意見の中身を見てみると、内容が薄かったりと発表に値しないアイデアもあるかもしれません。きちんとアイデアや意見の優先順位をつけて、議論を進めましょう。
アイデアや意見の優先順位をつける方法
- 前提条件に沿っていると思うか、多数決を取ってみる
①アイデアを振り返り、前提条件にすべてに当てはまっているかを確認する
②多数決を取る中で、賛成意見が多いものの優先順位を高くしてアイデアの絞り込みをする - 実現可能性を考えてみる
①「人員」「時間」「費用」などから実際に実現可能な案であるのかを考える
②すべての観点から見て実現可能なアイデアの優先順位を高くして、アイデアを絞り込む - 意見のカテゴリーを分けてみる
①今出ている意見をカテゴリーごとにわける
例:2点のセット購入で1点5%オフにする/さまざまな商品の組み合わせを作る
→売り上げ数の向上施策
SNSでも商品について発信する/広告のデザイン性を上げる
→集客の向上施策
②同じカテゴリーにある意見を合体できないかを考えてみる
③カテゴリーに別に意見を1つに絞ってみる
優先順位を決めるには、前提条件の網羅性や実現可能性がどれくらいあるかを見ていく必要があります。
みんなはどうやった? 議論を集約させる方法
アイデアが多すぎて、アイデア出しのみで時間を使いきりそうになったことがあります。私の経験上、抽象型のテーマが課されたときに、アイデア出しに時間が取られること多かったです。 抽象型のお題の場合人それぞれ価値観や考え方が異なるため、アイデアが多く出すぎてしまう傾向にあると思います。
たとえば「花屋の売上向上策」であれば、想像している花屋の種類が異なります。都心の花屋、地方郊外の花屋、チェーン店の花屋、個人経営の花屋などがあるため、そこを一致させることに苦労していました。
その対策法として、抽象型のテーマでは前提条件をできるだけ具体的に決めていました。前提条件決めである程度条件を絞っておけば、議論の具体化が楽になると思っていたからです。たとえば「リーダーに必要な要素」であれば、リーダーは何人規模のリーダなのか、要素はスキルなのかマインドなのか定義しておくことをおすすめします。
時間が間に合わない| 投げやりな結論にならない方法
時間が足りなくなると、議論の余地が残されたまま、グループディスカッションが終了してしまう可能性があります。よくありがちなのは時間がないから、ただ肯定をするだけで議論を強制的に終わらせようとするケースです。
時間が足りないなかで議論を進める方法
- 多くの案を出そうとしない
- ひとつの案の内容を濃くする
時間が足りなくなってしまったときは、ひとつの意見やアイデアを深める方向にシフトしていきましょう。議論の余地が残っているものを複数並べるよりも、きちんと内容を詰めた意見やアイデアがひとつある方が良い可能性があります。理由として、一点に集中することで、グループ全員が意見を交わせるような深い議論ができるからです。
大前提として、時間の管理をきちんとおこなうことが必要です。しかし、それでも時間が足りなくなってしまったときは、むやみに議論を進めるのではなく、中身を詰めるように心掛けましょう。
みんなはどうやった? グループディスカッションでの時間管理
グループディスカッションにおいて、時間が足りなくなって困るということは起こりがちです。特に、売上向上策や新規事業立案系のテーマで時間が足りなくなることが多いと思います。現状分析に時間を多く割いてしまい、そのあとの施策出しの時間が足りなくなるというケースがありました。
もし時間が足りなくなってしまった場合は、今までの議論をまとめて、その結果を話すことをしてみてください。正直、選考官も一部始終を見ているので時間が足りなかったことを理解してくれるケースは多いと思います。もし、自分が発表者になった場合には、補足という形で自分が考えた施策を述べることもおすすめです。少しでも議論の発展ができると思います。
就活経験者はどう解決した? グループディスカッションの進め方でよくある悩み
グループディスカッションでは、当日までメンバーや議題がわからないからこそ、予期せぬトラブルが起きてしまうこともあります。みなさんもグループディスカッションにおいて、選考に通過したい気持ちと、チームの輪を乱したくないという気持ちが交錯しているのではないでしょうか。それらの気持ちから思わぬ衝突がおこって、議論の進行以外で時間を要することも。
だからこそ、就活経験者たちはよくある悩みをどのように解決していったのか確認しておきましょう。全員が気持ちよく議論ができるためにも、事前に対策しておくことが必要です。
何の役割にもつけなかった……何をすればいい?
グループディスカッションでの役割は限られているため、役割につけないこともよくあるでしょう。
前提として、役割につけなかったからといって、評価が下がることはありません。グループディスカッションでは、役割の有無よりも、発言内容や回数、周りへの気配りができているかが見られているからです。そのため、役割がなくても積極的にアイデアを出したり、発言量の調整をしたりすることで十分にチームの議論を活性化させることができます。
就活経験者たちは、役割につけなかったときに、どのような点を意識して立ち回ったのでしょうか。参考にして、グループディスカッションのコツをつかみましょう。
同じ役職に就きたい人が複数いるケースは何度かありました。その場合、私は役職を譲ることを選んでいました。グループディスカッションで面接官が見ているところは、役割の有無ではないと思っていたからです。グループディスカッションでは、協調性と論理性が選考ポイントだと考えていたため、役職よりも円滑にディスカッションを進めることに注力していました。
役職についていないときに意識していたこととしては、発言数が少ない人に積極的に話を振ることでした。また発言のしやすい空気を作れるように、肯定的で大きめなリアクションを取ることもおすすめです。「〇〇さんの意見が良いと思いました。理由は」と相手を褒めてあげると良いと思います。
グループディスカッションの議題への知識がない……どう立ち回るべき?
グループディスカッションの議題は事前に明かされていないからこそ、知らない議題に当たってしまうことがあります。しかし知らないからといって発言をしないと、グループディスカッションの議論を止めてしまうことがあります。
「当日全く知識のない議題が出たらどうしよう」など、不安はあるかもしれませんが、まずは、日頃から対策本で学び、セミナーなどで実戦形式で練習することで、何個も議題を経験し、自信をつけることが大切です。
グループディスカッション対策におすすめの書籍
しかしどれだけ準備をしても、まったく知識のない議題に当たってしまうと、グループディスカッションで印象を残すのは難しいのではと考えてしまうこともあるでしょう。就活経験者は、どのようにして知見のない議題がテーマのグループディスカッションに参加したのか聞いてみました。
どれだけグループディスカッションの対策をしていても、まれに知識のないテーマに当たることもあります。M&A関連の企業を受けたときに、「日本の投資家が海外投資をする際にどの国に投資したら良いと思うか」という内容のディスカッションが課されました。しかし私自身、投資の知識がまったくありませんでした。
知識がないときは、チームの議論を活発に進めるために動くという方向性で議論に参加することが良いと思います。「〇〇さんの意見とても良いと思いました。理由は」のように相手を褒める発言をしたり、チームが議論をしやすいようにPEST分析などのフレームワークの方法を提案したりしていました。
このディスカッション以降、投資の知識を習得するために、経済動向や各国の政治動向などをニュースで積極的に見るようにして知識を付けています。
やりたい役割が被った……どう決める?
グループディスカッションでの基本的な役割は3つのため、やりたい役割が被ってしまうこともありえます。そのようなときは、どうしてその役割がやりたいかの理由を伝えるようにしましょう。また役割決めの際にも、採用担当は学生の動きを見ています。自分の意思を押し通そうとしていないかなど、学生が協調性を持って動けるかどうかを知りたいからです。
進行を妨げないように譲るのも大事ですが、グループディスカッションで大事にしたいのは「コミュニケーション」です。そのため、役割が被ったときは「どうして譲りたいのか」」どうしてやりたいのか」を伝えられると周りの学生と差がつきます。
就活経験者たちは、どのようにして役割を決めていったのでしょうか。どうすれば全体の雰囲気を盛り下げないように、役割を決められるのか確認してみてくださいね。
グループディスカッションのなかでやりたい役割が被っている状況を、一度目にしたことがあります。当時、発表者をやりたいと思っていた人が2人いました。各選考で決められている進め方のルールにもよりますが、当時は解決策として発表者を絞らないという方法を選びました。
私から「〇〇さんと△△さんで、発表内容を分けて発言するのはどうでしょうか」という提案をしました。これが折衷案となり、互いに順番を決めて2人で発表をすることになったのです。
フィードバックでは私の提案が良かったとお褒めの言葉をいただいたため、発表者が被ったときにはぜひ活用してみてください。ただし、発表時間が少ないと、一人当たりの発表時間も少なくなってしまうので、注意が必要です。ちなみに、発表者は結論が出たあとに毎回決めていました。
グループディスカッションで誰も発表者をやりたがらない……立候補する?
発表者が議論の総括を簡潔に伝えなくてはならないからこそ、重圧があると感じ、発表者を引き受けてくれる人がいないということもあります。大前提、発表者に立候補するか否かは自由であることを覚えておきましょう。そのため、無理に立候補をする必要はありません。
発表者が決まらないときは、「自分が発表者をやらないほうがいい理由」「発表者にほかの参加者を推薦したい理由」「自分が発表者に立候補する理由」のいずれかを伝えましょう。意見を表明するときは自分自身の発言意図を伝えて、発表者選択の一手を投じてみてください。
就活経験者たちは、どのようにして発表者が決まらないという事態を乗り越えたのでしょうか。実際、立候補をしたほうが良いのかどうかもあわせて確認しておきましょう。
グループディスカッションでは、発表者をやりたい人がいないケースもあります。発表者がいない場合はときと場合によるものの、基本的には自分から手を挙げて発表者になるようにしていました。
逆に、自分が発表者にならないケースは、議論の結果や流れが曖昧で、議論に追い付いていないと感じたときです。その状態で発表者に名乗り出ると、時間内に構造化した発表内容をうまくまとめられなくなってしまうと思っていました。
立候補者がいないときでも、発表をすることに自信が無い場合は、無理して立候補をしなくても良いと思います。自信がないまま発表をしてしまうと、発表内容をわかりやすく伝えられないことも。発表が上手くできないとチームの評価が下がってしまう可能性もあるため、立候補するかは冷静に判断してみてください。
グループディスカッションの進め方をマスターしてチームの議論を活性化させよう
グループディスカッションの進め方を理解すると、次に何をすべきかがわかるため議論の停滞を防げます。そのため、グループディスカッションの進め方を覚えるときには、基本の流れとよくあるトラブルに対応できる対策を把握しておく必要があるのです。
事前に対策ができていれば、あなたがチームの議論を前進させられることもあるかもしれません。グループディスカッションのコミュニケーションを活発化させて、実りある議論をすることで、選考突破の可能性を高めていきましょう。
グループディスカッションを選考に取り入れる企業が多いのは、実際の仕事や会議で必要な素養が見つけやすいからです。そもそも、選考にグループディスカッションを取り入れている企業に多い特徴は、会議(グループ)でアイデアを議論し、決定する場面があるということ。そのような会議で社員に期待しているのは、会議で役に立つ発言や行動です。
グループディスカッションとは「制限時間内に、あるテーマの結論をグループで出す」というゴールが設定されたゲーム。実際のグループディスカッションでは最初に役割を決めることもよくあるでしょう。もちろん役割を決めることは必要だと思いますが、必要以上に役割にこだわりを持つ必要はありません。
何よりも大事なことは、少しでもゴールに近づけるような行動をすることだからです。場合によってはほかの人の意見を否定すること、全体の進行を修正することなど、勇気を持った行動も必要になります。グループディスカッションをゲームと考え、ゴールに近づける行動を勇気をもってしてみてくださいね。
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