就職浪人をした方がいいの? 今やるべきことを明確にしよう
「就活してるけど内定が出なくて就職浪人になるかも……」
「就活のスタートが遅れたから就職浪人しようと考えている」
就職浪人するときの漠然な不安を解消するには、自分の目標を明確にし、現状で出来る最適な対応策を見つけることが必要です。就職浪人にならない方法や、浪人したときどうなるかまで知っておき、状況に応じた臨機応変な対処ができる選択肢を持っておきましょう。
この記事では就職浪人について抱える不安を解消するために、卒業後の就活の基本・準備しておくべきこと・浪人後の過ごし方などを解説します。
どこから読み始めますか?(リンクを押して飛ぶ)
| 就活生の5大不安を解決!
オススメのツール5選 |
|
|---|---|
| ツール名 | 特徴 |
| 就活力診断テスト | 周りの皆がどれくらい就活準備をしているのか気になる方にオススメ。自分のレベルを知ると周りとの差が見えてくる! |
| 適職診断 | どの業界が自分に合っているかわからない方にオススメ。30秒で避けるべき仕事がわかる! |
| 自己PR作成ツール | ほかの学生に勝てる自己PRが見つからない方にオススメ。4つの質問であなたの自己PRをより魅力的に! |
| 面接力診断テスト | 面接で上手く答えられるか不安な方にオススメ。模擬面接で苦手に徹底対処! |
| WEBテスト対策問題集 | WEBテストで合格点が取れそうにない方にオススメ。玉手箱・SPI-WEBの頻出問題を網羅! |
就職浪人は内定がもらえる? 浪人を経験した先輩の体験談
「就職浪人でも内定はもらえるのか」と不安になるかもしれませんが、結論から言えば十分可能です。
総務省の「令和4年労働力調査」では、15〜24歳(572万人)と25〜34歳(1,151万人)の労働力人口が共に前年比で約10万人減少し、若手世代の労働力不足が顕著になっています。さらに、「第41回 ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」によると、大卒の求人倍率は、コロナ禍で落ち込みを見せた2022年から右肩上がりで1.75倍に達するなど、就職浪人を含む20代の採用需要は高水準です。
ただし売り手市場とはいえ、企業は熱意や将来性を厳しく見極めるため、現役生と同等以上の入念な準備が欠かせません。ここからは、就職浪人を乗り越えて見事内定を獲得した先輩たちのリアルな体験談を紹介します。先輩方の試行錯誤や対策を参考に、次の一歩を踏み出すヒントを掴みましょう。
就職浪人になっても、人と比較して焦らないことが大切です。現役で入社した同級生たちが働いている姿を見ると、「自分は何をやっているのだろう」「自分は社会人になれるのだろうか」「今の進め方で大丈夫だろうか」など、さまざまな不安な思いが胸をよぎることでしょう。そんなときに焦って目先の内定にとらわれてしまうと、いわゆるブラック企業などの危険な選択をしてしまう可能性が高まります。
焦る気持ちは十分理解できますが、その気持ちはぐっとこらえてください。SNSなどで目にする現役で入社した同級生たちの情報は、一時的にシャットダウンすることをおすすめします。
既卒だからこそのメリットを存分に活かそう
就活浪人になるとさまざまなアルバイト経験を積んだり、徹底的な自己分析に取り組んだりと、時間の多い既卒だからこそできることがたくさんあるはずです。新卒採用から1年や2年のブランクは、それほど大きな差にはなりません。もちろん何もせずに過ごしていた場合は別ですが、少なくとも一度は新卒就活を経験している人であれば、既卒というだけでマイナス評価されることはそれほど多くありません。
他人と比較して焦るのではなく、目の前のできることを地道に積み重ねていけば、必ず内定というゴールにたどり着けます。私自身、既卒として苦しんだ経験は、その後の社会人生活においても大きな糧となっていると感じています。悩み苦しんだ人はその分、強く、そして他人に優しくなれるため、焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。
就職浪人とは? 就職留年との違いも解説
- 「卒業後」も就活を続けている状態を指す言葉
- 就職留年との違いは在学しているかどうか
- ほとんどの場合が既卒扱いになる
就職浪人について準備や対策を進めようとしたものの「就職浪人って留年と何が違うの?」「就職浪人が応募できるのは既卒求人?」など、基本がわからない人もいるでしょう。
ここからは、就職浪人を知る第一歩として、言葉の定義やほかとの違いについて解説していきます。基本について情報不足と感じる人はぜひチェックしてくださいね。
「卒業後」も就活を続けている状態を指す言葉
就職浪人とは、大学卒業後も継続して就活を続けている状態を指す言葉です。
以前は「内定が出ない結果の強制的な選択肢」だった就職浪人ですが、現在では新卒ブランドを無くさないためなど、あえて就職浪人を計画する学生などもおり、複数の選択肢の中の一つとして考えられています。
就職浪人に悪いイメージを持っている人は、言葉の意味を知って少し認識を変えると、不安な気持ちが楽になるかもしれません。
就職留年との違いは在学しているかどうか
近しい言葉として扱われる「就職留年」との違いは、大学に留まるか否かです。
就職留年と就職浪人の違い
- 卒業しないで就活を続ける➡就職留年
- 卒業して就活を続ける➡就職浪人
大学に留まる就職留年は4年生を2回経験する形となるものの、卒業していないので新卒枠で就活が進められます。
ほか、大学のサポートを受けながら就活ができるなどのメリットもあり、就職浪人以外の選択肢で挙げられやすい方法です。ただし学費がかかるなどのデメリットもあるので、人によって実現可能か分かれる方法とも言えるでしょう。
自分の中に就職浪人の選択肢しかない人は、もう1年大学に残る選択肢を入れてもいいかもしれません。今の状況を踏まえて判断してくださいね。
ほとんどの場合が既卒扱いになる
「就職浪人は既卒か新卒か」という疑問は学生にとって気になる点ですが、結論としては、多くが既卒として扱われます。違いがわかりづらい人は2つの言葉の意味を理解するとすみ分けがしやすくなるでしょう。
既卒と新卒の違い
- 既卒:卒業後、一度も就業経験がない状態
- 新卒:その年度に学校を卒業予定である状態
上記のように、その年に卒業した状態を新卒とするので、状況的に就職浪人は既卒扱いになるとわかりますね。
ただし、企業によっては就職浪人を新卒と扱うケースもあります。採用方針は企業によってそれぞれ設定されているため、応募するときは募集要項の詳細を見て判断するのが適切です。
既卒についてさらに詳しく知りたいと思っている人は、こちらの記事をチェックしてみてください。
採用担当に聞く! 就職浪人に関するQ&A
周囲に聞きづらい就職浪人に関する質問を採用担当経験者にインタビューしました。疑問解決のためはもちろん、なかなか聞けない採用側の意見を知る機会として、ぜひチェックしてみてください。
Q:就職留年と就職浪人はどっちが不利?
どちらも大きな違いはないと考えています。就職留年か就職浪人かは、最終的には個人の努力次第で結果が決まってくるからです。
両者とも、現役生と比べてスタートが遅れているという共通点がありますが、もしも現役生と変わらない生活を送っていたなら、「今まで何をしていたのか?」という疑問を持たれる可能性があります。つまり、現役学生と同じような過ごし方では、現状維持と見なされかねません。
しかし、この時期をチャンスと捉え、プラスアルファで勉強に励んだり、新しいことに挑戦したりすることで、採用において不利な状況を十分に回避できるでしょう。
どちらも相応の理由が説明できれば大きな差はないと考えていますが、あえて言えば就職浪人のほうが若干不利かもしれません。
就職留年の場合、1年程度であれば企業側もほとんど気にしない傾向にあります。一方、就職浪人の場合は既卒という扱いになるため、「卒業後の期間をどのように過ごしていたのか」について、説得力のある説明ができるかどうかが重要になってきます。
たとえば「内定が得られなかったから」や「なんとなく就職したくなかったから」といったネガティブな理由では、企業側の評価は厳しくなるでしょう。しかし「世界への視野を広げるために海外でボランティア活動に参加していた」や「将来のキャリアに活かすために語学力向上を目指して短期留学を経験した」といったポジティブで建設的な理由を示すことができれば、むしろその経験は強みとして評価されると考えています。
Q:就職浪人っていつまで許される?
就職浪人の年数による足切りはおこなっておりません。
実際、就職浪人を経て新卒入社し、その後リーダークラスに昇進した社員や、大学受験や留年で長い時間を要したものの、現在は執行役員として活躍している社員もいます。
このように、就職浪人や留年といった期間は単なる数字として捉えています。むしろ重要なのは、その期間をどのように捉え、どのような考え方や行動をしてきたかです。
その経験を活かし、失敗をバネに成長できるポテンシャルを示せれば、不利になることはありません。
私の会社では、就職浪人の経歴やその年数が内定の基準に影響を与えることはありません。新卒採用はおこなっておらず、キャリア採用を中心にしているため、浪人歴や年数が直接的に影響することはないと考えています。
採用基準は、前職での成果や経験に基づいており、どちらかというと、即戦力となりプレイヤーとして活躍できる人材を採用することに重点を置いています。そのため、過去の経歴や経験が重要視され、浪人歴は選考において大きな要素とはならないのが実情です。
Q:就職浪人する人ってどれくらい?

1年でどれくらいの就職浪人生を面接していますか。

年によりますが、毎年求職者の5%ほどは就職浪人など既卒の就活生が応募してきている印象です。
就職浪人になる前におこなうべき4つのアクション
就職浪人を視野に入れて動くのであれば、これからの時間を効果的に使うための準備が必要になります。次の就活開始まで多くの時間がある就職浪人生だからこそ、一分一秒も無駄にせず、現役就活生に負けない対策をしなくてはいけません。
いざ就職浪人になったときに出遅れないためにも、いまからやるべきことを明確にしておきましょう。ここからは、就活浪人になる前の準備を4つのステップに分けて解説していきます。
【経験者Q&A】就職浪人を決めたあとにおこなった対策は?
体調不良がきっかけで就職浪人に突入した際、最低限の就活サイト登録程度は考えていました。しかし経験から言えば、具体的な計画を立ててから浪人を始めるべきだったと感じています。
就職浪人は想像以上に厳しい道です。既卒というハンデに加え、広がっていく周囲との差や、世間の目に対する引け目が同時に押し寄せてきます。そんな中で毅然とした就活を続けるには、「やるべきことが明確に定まっている」状態を作り、周りが気にならないようにすることが重要です。そうでないと、次第に行動を起こすことが難しくなっていきます。
逆に言えば、必要な就活行動が具体的に定められていれば、自然と内定への道は開けていくものです。1年の就活経験を通して、冷静に必要なことを見極め、「それを実行する」という明確な方針を立てましょう。既卒という苦しい状況で頑張り続けるには、具体的な行動計画を立てて心の安定を保つことが何より大切です。
もともと公務員一本で在学中は対策していたため、卒業間際から完全に就活準備ゼロからのスタートでした。
短期間での準備が必要だったため「SPI試験の勉強」「業界研究」「自己分析」「面接練習」「OB・OG訪問」の日程調整などを並行して進めました。特に注力したのは「自己分析」「業界研究」「OB・OG訪問」です。公務員試験からの方向転換だったので、自分がどんな人間で、どの業界に合うのかを考え、その仮説検証として「OB・OG訪問」を活用しました。
新卒時は平均年収などに目を奪われがちですが、会社員として働いている今、年収以上に社風との相性が重要だと実感しています。年収が高くても、合わない環境で無理して働き続けることは心身の健康を損ねてしまうと思うため、この点をよく検討することがおすすめです。
①就職浪人したときの自分をイメージしてみる
まずは就職浪人になった自分を想像して、これからの進路が実現可能かどうかを分析します。
就職浪人になった自分をイメージするためのポイント
- 就職浪人になったらどんな生活を送るのか
- 自分にとってのメリットやデメリット
- モチベーションは維持できるか
- 生活費や就職費用はどう工面するべきか
このように「次の就活までの過ごし方」「就活浪人する影響」「収入を得るためにアルバイトは必要か」などの具体的な点から、就職浪人としてやっていけるかどうかを想像します。
イメージが曖昧なままだと「就活と生活の両立がこんなに大変だなんて……」「思っていたより孤独を感じる戦いでつらい……」といった、予想外の出来事に困る可能性も。一度就職浪人になると時間を巻き戻せないので、どんな生活になるのかしっかりイメージしておきましょう。
いきなり具体的な想像が難しい場合は、キャリアセンターや先輩などへ相談し、周囲を頼る形で進めるとスムーズです。この記事で掲載している体験談もぜひ参考にしてくださいね。
②就活の方向性を見直す
就職浪人するイメージがついたら、次は就活の方向性の見直しをおこないます。
これまでも就活の方向性を決めて進んできた人も、2回目の就活をするなかで、新たな考えや価値観が浮かぶ人もいるでしょう。振り返りや反省のタイミングもかねて、もう一度方向性を整理しておきましょう。
| 志望業界や職種の再検討 | ・自分の適性が本当にマッチしているのか ・なぜその業界(職種)を選んだのか ・ほかに視野を広げるべきか |
| 自己分析の深掘り | ・これまで認識していた強みと弱みを再検討 ・仕事でやりたいこと、価値観は明確か ・自己PRは効果的な内容だったか ・いま持っている(足りない)スキルは何か |
| 就活対策の振り返り | ・準備不足だった点は何か ・どの段階でつまずいていたのか ・応募書類の再添削 ・面接での課題 |
方向性は「志望業界や職種」「自己分析」「就活対策」の3つに分けるとスムーズです。はじめは無理に文章化せず、浮かんだフレーズを書きまとめて最終的に整理しながら進めていきます。
次のステップで「どう進めるか」を明確にするので、この時点では自分のやりたいことや目標を整理するだけで問題ありません。
③次の就活へ向けた作戦を立てる
次は、ステップ②の内容をもとに次の就活へ向けた作戦を立てます。
| 見直した就活の 方向性や課題・目的 | 次の就活へ向けた作戦 | 具体的な対策 |
| これまで 飲食業界だけだったけど ほかの業界にも視野を広げたい | スキルを活かせるIT業界へ 目を向けてみよう | 新しい業界研究 |
| 今回の就活では 自分の強みの アピール不足だった | 新しい自己PRを考えよう | 自己分析のやり直し 他己分析の追加 |
| 書類選考で不合格が 多かったから 作り直しが必要かもしれない | 書類の ブラッシュアップをしよう | 就職エージェントの利用 |
| 現役大学生よりも スキル面で 優位に立つ必要がある | 浪人期間で 社会人スキルを 付けておきたい | 秘書検定、簿記、 FPなどの資格取得 |
例のように「飲食業界以外に視野を広げたい」と考え、IT業界へ興味が出たとします。そうすると、新しく業界研究をして情報収集をする必要性が出てくることが考えられます。このように、方向性の見直しで出た内容に対して、具体的な対策を検討していくことが必要です。
加えて、現役就活生に負けないような付加価値を付ける作戦も考えていきましょう。就職浪人をすると、現役大学生よりも年齢を重ねている分、経験やスキルを求められます。就職浪人期間を無駄にしなかったと証明するためにも、資格取得などで自分のスキルを高める作戦も検討しておくことが大切です。
参考例では3つの作戦を挙げていますが、就活全体の見直しをするとかなりの数が浮かぶはずです。就職浪人をすると次の就活まで時間があるので、たくさん作戦と対策を考えてしっかりと準備してくださいね。
【経験者Q&A】新卒生に負けないためにしたことは?

資格の量と自己PRです。年齢で負けている分、社会人として普遍的に扱えそうな資格を取得することで差を付けました。 また、空白期間が長い分自己PRを磨くことで、採用しても心配ないと思っていただけるよう心掛けていましたね。

特別なことをする必要はありませんが、強いて挙げれば現場でのアルバイトを経験したことです。将来オフィスで働く前に、現場でものづくりや事業を支える方の視点を理解し、広い視野を持っておきたかったからです。 私も実際におこないましたが、面接でも興味を持っていただくことは多かったですし、人間としての器の幅が広がったと感じています。
④卒業後の就活スケジュールを計画する
最後は、ステップ③で考えた作戦を反映させながら、浪人中の就活スケジュールを立てていきます。
就職浪人は、自己裁量で就活を進めなくてはいけないため、「◯月◯日までに内定をもらう」といった日付から具体的な動き方まで決めておくことで、時間に無駄のない過ごし方ができるようになります。
スケジュールを立てるには、最終的なゴール(大目標)から中目標・小目標と逆算しながら考えるとスムーズです。キャリア形成の考えを取り入れてみると、より実践的な就活スケジュールを立てられるようになるでしょう。

例であれば「最終面接通過」「一次・二次面接通過」といったオレンジ色の部分が大目標に該当します。大目標をかなえる中目標としてピンク色の部分を考え、必要であればベージュの小目標まで分類をしてみてください。
就職浪人のように長い期間を過ごすときは、途中で目標を見失わないことが重要です。細かいスケジューリングで見通しを立て「浪人期間をやり切れる」明確なイメージを付けておきましょう。
キャリア形成の基本や考え方についてはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【経験者Q&A】就職浪人生ならではの時間の使い方を教えて!
まず、就活のスタートラインに立つため、資格の勉強を始めました。ビジネスマナーを勉強できる秘書検定2級から始め、最終的には興味があったIT業界に関する資格を2つと簿記3級を取得しました。
アルバイトをしながらある程度の資格を取得した時点で自信が付き、就活を再開できるようになったため、新卒付近の年齢であるほど資格の力は大きいです。目に見えて書類選考が通るようになりました。
さらに資格で得られる効果は名前や知識だけでなく、学び続ける力があるという「継続力」や「自己研鑽力」の証明になり、自己PRで使用できます。
そのため、アルバイトと資格取得を両立しながら過ごし、準備ができたら就活を再開するという時間の使い方もありなんじゃないかなと私は思います。
就職浪人を決め、大学4年生の2月頃から次に向けた就活を開始しました。まずは卒業までの1カ月間、SPI 試験の勉強、自己分析、業界研究、ESの作成をしました。大学卒業後はアルバイトを3つ掛け持ちしながら、数少ないツテをたどりOB・OG訪問を実施しました。
多くの会社では3~4月頃にESの提出が始まります。この時期の1日の流れとしては、午前中はOB・OG訪問、午後はアルバイト、夜はESの作成と面接対策というサイクルで日々を過ごしていました。
4~5月にかけては30社ほどにエントリーし、書類選考を通過したのは5社でした。5月の中旬~下旬には、面接やグループディスカッションを実施する会社が多かったです。
そして、5月下旬~6月上旬に内定をいただくことができ、2月から始まった就職浪人生活を終えることができました。
就職浪人するデメリット
就職浪人期間をやり通すには、自分にどんな影響があるか明確にしておく必要性があると紹介しました。具体的なイメージを付けるため、ここからは就職浪人になるデメリットを4つの点に分けて解説します。
「就職浪人はデメリットだらけだから知りたくない」と、悪い話を避けたくなる人もいるかもしれません。しかし、事前に悪い面を知るということは先回りして対策ができることを意味します。これからの就活をうまく乗り切るための情報として、デメリットも受け止めて就活を進めていきましょう。
【経験者Q&A】就職浪人を経験して感じたデメリットは?

学生という身分が消えてなお「働いていない」というメンタルダメージが一番きつい気がします。 そのメンタルを抱えたうえで、大変な就職活動を新卒時代よりもハンデを抱えた状態でおこなわなければならないことが一番のデメリットだと感じました。

OB・OG訪問や最新の就職活動の動向など、情報を手に入れることができなかったことです。現役の学生であれば学科やサークルの上下、横のつながりを通して手にできますが、卒業してしまうとその手のつながりがなくなってしまい、苦労しました。
①学校からのフォローが受けづらくなる
就職浪人になると、学校という枠を脱して就活をしなくてはいけません。キャリアセンター・学校経由のインターン・大学での企業説明会などの利用ができないため、自立した就活が求められるでしょう。
これから就職浪人を検討しているのであれば、情報収集を自分ひとりで完結できるようにしておくことが大切です。
卒業までにチェックしておくべき情報源や利用サービス
- 就活エージェント、ハローワークなどの支援機関
- 既卒が応募できるインターンサイト
- OB・OGとの連携
- 既卒の企業説明会の参加方法
大学によっては卒業後も就活相談に応じてくれる場合もあります。卒業後は相談ができないと自己判断せず、キャリアセンターへサポート体制について確認しておくことが大切です。
②就職できない企業が出てくる
就活において採用枠は大きく3つあり、基本的に就職浪人生が応募できるものは「既卒採用」のみです。
就活における採用枠
- 新卒採用:原則、その年度に卒業予定の学生が対象
- 既卒採用:卒業後、正社員としての就業経験がない人が対象
- 第二新卒採用:新卒で就職後、約3年以内の人を対象とする採用枠
第二新卒採用が該当するのは、一度就職をした人のみです。もちろん、新卒採用しかおこなっていない企業には応募できないことから、就職浪人すると就職先の選択肢が狭まる点がデメリットとなるでしょう。
しかし、卒業後3年以内であれば、既卒でも新卒枠としてみなされ、応募が可能な企業もあります。採用ページをしっかりチェックし、気になる企業へ自分がチャレンジできる可能性を見出しましょう。
「既卒の自分は人生終了だ……」と絶望している人は、こちらの記事をチェックしてみてください。既卒就活のリアルについて、経験者の声を聞くことができます。
③マイナスな印象をもたれやすい
就職浪人をすると、どんな企業からも「なぜ浪人したのか」という懸念点を持たれてしまいます。選考では、マイナスな印象からスタートする場合も珍しくないでしょう。
しかし、「就職浪人をするとマイナスな印象になりやすい」とはじめから理解しておけば、対策できることはたくさんあります。
付加価値を付けて社会人スキルをアピールしたり、強みをさらに深掘りした自己PRを用意して将来性を伝えたりなど、「なぜ浪人したのか」という疑問に納得してもらえるような理由を考えておきましょう。
④精神面が不安定になりやすい
就職浪人をすると、さまざまな面で焦りを感じやすく、精神的に不安定になりやすい傾向があります。
たとえば、同学年の友人の多くは社会人になるため、以前は同じ環境にいた周囲の人達が自分の知らない道に進んでいると、疎外感や焦燥感を抱いてしまいますよね。ほかにも収入面で経済的な心配が生まれたり、働いていないことで社会的なプレッシャーを感じたりする人もいるでしょう。
これから就職浪人をするつもりなら、心身ともにベストな状態で次の就活で内定を目指すために、精神面を考慮した対策を考えるのも重要です。
精神安定のためにできる対策
- 在学時から規則正しい生活リズムを整える
- 定期的な運動の習慣を取り入れる
- 就活の不安を話せる環境の整備
- 明確な目標設定
特に1人で悩みを溜め込まないよう、同じ境遇で話せる相談先やコミュニティを確保しておくようにしましょう。家族や先輩以外にも、既卒向けイベントの参加などを通じて、同年代の仲間を見つけるのもおすすめです。
経験者に聞いた就職浪人のメリット
就職浪人と聞くと、「就職に不利になることだらけ」と考える人も少なくありません。ところが、卒業後の就活をあえて選択する人もいるように、就職浪人にもいくつかのメリットがあります。
これから就職浪人する道を選ぶのであれば、利点も最大限活かせるようメリットについても知っておきましょう。ここからは、就職浪人の利点を2つに分けて紹介します。
【経験者Q&A】就職浪人を経験して感じたメリットは?

初めて順調な人生の道から逸れたおかげで、いろんな生き方をしている人がいると知れたことです。 そこで感じたことが業界や職種選びに役に立ちましたし、現在活動しているWebライターを始めるための後押しにもなりました。

就職までの準備期間を延長し、自分を見つめ直す時間を確保できたことです。6月に内定をいただくことができたので、それから入社までの約10カ月間は時間がたくさんありました。さまざまなアルバイトをする、海外旅行に行くなど、人生経験を豊かにする活動に時間とお金を投入できました。 社会人になる前に多くの経験をできたことは、その後の人生観をつくるうえでの大きな財産となっています。
①就活の経験がある状態で進められる
就職浪人をする人は、就活の流れを一通り経験している場合がほとんどです。そのため、現役の就活生よりも経験値が多く、実体験を通した就活をイメージできる利点があります。
たとえば、面接を一度でも経験すると、以降は本番のイメージがしやすくなります。ところが未経験だと、どれだけ模擬面接を繰り返しても、本番にしかない圧迫感や緊張感は想像できません。
ほか、一度目の反省点を踏まえた行動ができるので、書類作成や面接など、精度を高めた状態で選考に臨める点もメリットです。ただし採用担当者からも「就活が2回目」という認識を持たれ、選考のハードルが上がってしまうことも考えられます。
経験によるメリットをしっかりと活かし、綿密な対策と準備をして本番に臨みましょう。
②周囲の意見や体験談を踏まえて行動できる
就活浪人をすると、周囲の友人や先輩から多くの情報を集められます。現役就活生でもさまざまな情報源がありますが、就職浪人生との違いは、友人からリアルな情報を得られる点です。
「あの企業の面接では〇〇な話が盛り上がる」「実は面接では〇〇を意識していた」など、就職が決まったからこそ教えてもらえる話があるはずです。
もちろん企業によって状況が異なる点や、個人の主観が含まれた情報もあるため、内容の取捨選択をする必要はあります。ただインターネットを介した情報より、直接聞いた話の方が信憑性も高く内容も新しいため、より実践的な対策が立てられるでしょう。
就職浪人を回避する3つの選択肢
- 海外留学する
- 大学院に進学する
- 休学する
ここまでは就職浪人をする前提とした情報について解説してきました。しかしいま悩んでいる人の中には「就職浪人はできれば避けたい」と考える人もいるのではないでしょうか。
そこで、最後は就職浪人を回避する4つの方法について紹介します。状況や大学の制度によって実現可能か分かれるため、紹介する内容をもとに学校への問い合わせや情報収集を進め、就職浪人以外の選択肢も検討してみてくださいね。
【経験者Q&A】就職浪人をするか悩んだ末にどんな道を選んだ?

私はなかなか自分の志望業界から内定が出ず、就活浪人をするか迷いました。 就職浪人をする場合は、1年間のワーキングホリデーをしようと思っていました。

就職浪人するか一時期悩んでいましたが、結果として内定先にそのまま就職しました。その理由は、まずは実績を積んでから進路を変えても遅くないのではと思ったからです。

まだまだやりたいことがたくさんあったため、就職浪人をしようと思っていたことがあります。ですが、無難に就職する道を選びました。

私は大学院への進学をしました。 就職できない期間があるなら、自分の専門を極めたほうが良いと思ったのと、私のなりたい職業が研究職であったため、大卒で就職して研究部門に就くことが難しいと考えたからです。

大学を卒業する直前まで公務員になることを前提に勉強していたため、民間企業への就職のための準備をしていませんでした。大学3・4年生の公務員試験には落ちてしまい、卒業間際に民間への就職に方針を切り替えたので、時期的に就職浪人せざるをえませんでした。
①海外留学する
大学を休学する形で海外留学をして、学校に籍を残す就職留年のような選択肢を取る方法です。単に留年するよりも、語学力がアップしたり就活で使えるエピソードが作れたりするメリットがあります。
英語を使う仕事や外資系企業への就職を目指す人は、選考の評価につながりやすく、有効的な時間の使い方と言えるでしょう。
ただ、海外留学をすべての企業が評価してくれるという訳ではないので、就活でアピールするかどうかは応募する会社次第での検討をおすすめします。留学は自己研鑽のために行くことを忘れず、目的や計画を立てて行動することも大切です。
②大学院に進学する
就活を中断して大学院進学へ切り替える方法もあります。
大学院へ進むと、卒業過程に「大学院卒」という肩書きが付くだけでなく、新卒枠での就活ができます。大学院によっては、就職先を紹介してもらえるチャンスもあるでしょう。就職浪人を回避するだけでなく、内定獲得の機会を広げる方法として非常に有効です。
ただし、デメリットとして、学費と卒業までの時間が必要になる点があります。大学院試験へ合格しなくてはいけない壁もあるため、自分の状況を踏まえて判断することが大切です。
難易度が高い方法といえますが、実現できればメリットが多く感じられる選択肢です。状況的に選択できるのであれば、前向きに検討してみましょう。
③休学する
就職浪人を回避するには、大学を休学するのも一つの手段です。形は就職留年と似ていますが、休学となると大学に通う必要はないため、じっくりと将来に向けて考える時間を取ることができます。
就職浪人を避ける方法としてだけでなく、就職の方向性に迷ってしまった人や精神的な疲れを感じている場合も、一度距離を取る選択肢として検討してみましょう。
休学を申請するには、相応の理由と申請書類が必要となります。ほかにも担当教員との面談など、休学を考えてから取得まで時間がかかる場合もあるため、事務局へ早めに相談をしなくてはいけません。
休学費用は、国立大学や公立大学は基本的に無料ですが、私立大学は学校内の制度によって異なります。金額もそれぞれなので、後から知って慌てないようにチェックしておきましょう。
休学するときは後ろ向きな気持ちを感じず「自分と向き合うための戦略的な撤退」と捉え、今の自分がどうしたいかを優先してくださいね。
就職浪人はタイムラグを逆手に取る! 自分に付加価値を付けて内定を勝ち取ろう
就職浪人を検討するために必要な情報や、就職への影響について解説しました。
就職浪人をすると「内定がもらえないかも」と不安を抱える人も多いですが、大事なのは浪人期間の長さと過ごし方にあります。たとえ就職浪人したとしても、次の就職に向け有効な時間の使い方ができて現役就活生に負けない付加価値を身に付けられると、きっと内定をつかむことができるでしょう。
先の見えない不安や悩みが消えないときは、周囲に相談しながら就職浪人する自分のイメージを想像して、実現可能か判断して動きだすことが大切です。就職浪人を回避する選択肢も視野にいれ、自分の気持ちを優先して将来を考えてみてくださいね。
企業は社会人として一緒に業績を高めていく仲間を探しているため、「なぜ就職浪人という選択をしたのか、それは大学在学中にできなかったことなのか?」ということを気にしています。
そしてそれらが納得できたうえで「その1年間をどのように過ごしたのか?」「それに見合う成長があるのか?」を気にするのです。就職浪人を選択する場合には、これらのような問いに答えられるかをまず意識してみてください。
具体的にどのようなことを成し遂げるべく就職浪人をしたのかを考えておこう
一方で「就職浪人」はどうしてもネガティブな印象をともなうので、「就職浪人」と言わずにその理由を説明できるようになることも重要です。
「留学にどうしても行きたかった」「社会人になったらおそらく一生できないと感じた○○の経験をしたかった」など、就職浪人の道を選んだ理由を具体的に述べましょう。
就活力診断テストはもう使いましたか?
「就活力診断テスト」では、十分な就活準備ができているかがわかります。就活マナーや、就活への心持ちなど、不安がある人は自分のことを客観視してみましょう。
面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
\今すぐ!無料で就活力を診断しよう!/
診断スタート(無料)





一番大切なことは「焦らないこと」です。新卒就活が選択肢の多い時期であることは確かですが、優良企業は新卒採用のときしか出会えないわけではありません。既卒1年目であれば、新卒と比べてわずかなハンデがある程度で、決して乗り越えられない壁ではないです。
卒業後は卒論から解放され、時間を有効活用できるようになります。その時間で業界に必要な資格を取得したり、じっくりと情報収集に取り組んだり、就職した友人から現場の生の声を聞いたりすることができるでしょう。
新卒採用では「ポテンシャル」が重視されます。中には早くから準備を進め、素晴らしい経験を携えて就活に臨む学生もいますが、それは一部の話です。既卒だからこそできる経験や時間の使い方で、十分に競争力を持つことができるのではないでしょうか。
卒業して3年以上経ってからでも就職は決まったので焦らなくとも大丈夫
私自身、卒業から3年半後に内定をいただきました。一般的に言われる「卒後3年以内」という枠を超えていましたが、複数の資格を取得し、自己PRを徹底的に磨き上げた結果、書類選考を通過できるようになりました。
大切なのは、焦らず着実に自分のできることを見極め、計画的に行動し、冷静に取り組み続けることです。このような姿勢を保ち続ければ、必ず道は開けます。一歩一歩、着実に前進していきましょう。