新卒で辞めたいと思ったことのある人は3人に1人
「せっかく就職活動をして入った会社なのに、もう辞めたい」
「こんなに早く辞めたいと思うなんて、私には根性がないのかも…」
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」によると、新卒の3年以内の離職率は約3割に上ります。
本記事では、なぜこれほど「辞めたい」と思う人が多くなるのか、そして実際に辞める人と辞めない人の境目はどこにあるのかを、詳しく解説します。かつて悩んだ先輩たちの体験談も紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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新卒で「辞めたい」と思った人の体験談
入社1〜2年目で「仕事を辞めたい」と考えるのは、決して珍しいことではありません。多くの先輩たちも、かつて同じように悩んでいました。ここからは、実際に「辞めたい」と思った経験のある先輩たちの声を紹介します。
私が新卒で入った会社には、入社初日から新人に対して冷たい対応をする人や質問しても放置するような人がいたため、人間関係に不安を感じていました。女子トイレには常に中堅以上の社員が集まり、職場や特定の人物の悪口を言うような環境です。
最初は自分から積極的に声をかけて関係を作ろうと努力しましたが、そのドロドロとした環境になじみたいとは思えず、毎日がストレスでした。
頑張りたい気持ちと理不尽な環境のギャップがあった
その会社には、性別によってチャレンジできる仕事の範囲が異なる文化もあり、バリバリ頑張りたいと思っていた私は理不尽だと感じていました。
先輩社員が何年も同じような業務を繰り返している姿を見て、将来の不安を覚え1年半で退職を決意しましたね。
いわゆる「上司ガチャ」で失敗し、人間関係が原因でかなり精神的に追い込まれ、毎日のように退職したいと考えていた時期があります。
正論で論破しようとしてくる上司で、「自分が20代の頃はこうだった」と過去の自分を押し付けたり、自慢ばかりを繰り返したりするようなタイプでした。人格否定や能力否定も激しかったです。
状況を改善する方法も思いつかず絶望していた
ほかのチームの先輩に相談したところ、今までにもこの上司が原因で退職した人がたくさんいることを知り、正直絶望しました。
少人数のチームで逃げ場もなく、自分一人で状況を改善するプランも思いつかず、異動になるまでの間は「もう無理だ」「辞めたい」とずっと考えていたのを覚えています。
新卒で大学への技術派遣の仕事に就き、移植用の細胞を扱うクリーンルームでの業務を担当していました。
作業中は暑さが増す一方で、水分補給もトイレ休憩も取れない状況が続きました。このような過酷な環境での勤務の結果、メニエール病を発症してしまい、体調を大きく崩すことになりました。
健康を最優先に考えた進路選択が大事
体調を崩したことで自分の限界を痛感し、特に体質に合わない職場環境での長時間労働は健康を損なうリスクが高いと実感しました。今振り返ると、無理をせず自分の体を大切にすることが何より重要だったと感じています。
この経験から、自身の体質に合った職場を選ぶことが、健康を維持しながら充実した仕事を続けるための重要な要素だと考えるようになりました。
何に悩んでる? 新卒なのに辞めたいと感じる7つの理由
「仕事を辞めたい」と感じる要因は多岐に渡ります。労働条件、職場の環境、人間関係、業界や会社の将来性など、実際に働き始めたからこそ見えてくる悩みや不安もあるでしょう。ここからは、多くの若手社員が直面する7つの主な要因について紹介します。
①入社前のイメージと実際の仕事内容が違った
就職活動時に抱いていた仕事のイメージと、実際の業務内容にギャップを感じる新入社員は少なくありません。
「営業職としてバリバリお客様訪問をすると予想していたのに、地道なデスクワークが思っていた以上に多い」「事務の仕事を集中して覚えていきたいのに、電話対応が多くてなかなか進まない」など、実際に現場に入ってみて初めて気が付くことは思いのほか多いものです。
このようなギャップから疲弊感を覚え「私がやりたかった仕事と違う」と悩んでしまう人は多く見られます。派生した作業自体が、自分の好きなものや得意なものでなかった場合にはなおさらです。

入社してみて「想像していた仕事内容と違う……」と思った経験はありますか?

想像していた以上に地味な作業が多く、驚きました。会社として取り組んでいる事業は大規模でも、現場レベルでは部署や個人単位に業務が細分化されていて……。 正直、入社前に思い描いていた「華やかな社会人」のイメージとは大きく違っていました。

入社前は、採用担当者がとても良くしてくださり「休みも取れるし良い会社ですよ」と言われていたのですが、実際に店舗に配属されたところ、休みは取れず普段の残業も多く、最悪の環境でした。
業務内容が合わないと感じる人には、こちらの記事がおすすめです。「合わない」と感じる背景を詳細に分析し、解決策を提示しています。辞めてもいいのか、そのまま続けた方がいいかも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
②希望していた配属先に入れなかった
新卒採用では、入社時に配属先が決まっていない場合もあります。そのため、希望とは異なる部署に配属される、いわゆる「配属ガチャ」に悩まされている新入社員も多いでしょう。
希望と違う部署に配属されると、それだけでモチベーションが低下してしまう危険性があります。たとえば、人と接するのが得意な人が後方支援部署に配属されたり、細かい作業が苦手だと感じている人が経理部門に回されたりすると「ここで何年もやっていかなければならないのか」「自分はここで続けられるのか」と不安を感じてしまいます。
まったく思い描いていなかった部署に配属された結果「やりがいを感じられない」「日々の業務が苦痛だ」と感じる新入社員は少なくありません。このような状況に陥った結果、転職を考えてしまう人もいるでしょう。

「配属ガチャ」で外れてしまったと感じた経験はありますか?

入社当時、希望と異なる部署に配属されました。しかも「あの部署はヤバい」と周囲から陰口をたたかれるような部署だったので、とてもみじめな思いをしたのを覚えています。 会社には会社の考えがあることも理解していますが、当時はやるせなかったです。

私が入社後に配属された店舗は田舎にありました。営業職なので毎月売り上げの実績も公開されるのですが、どうしても都市部の営業所所属の同期のほうが売り上げが高くなるので、見るたびに悔しい思いをしていました。
③上司や先輩などと合わず人間関係で悩んでいる
職場の人間関係は、仕事の満足度に大きな影響を与えます。特に新入社員にとっては、上司や先輩との相性は重要な要素となるでしょう。実際、人間関係の構築で悩んでいる新入社員は少なくありません。
「上司の指示が厳しすぎて、毎日ビクビクしている」「わからないことは聞いてと言われたものの、先輩も忙しそうで質問しづらい」といった声がよく聞かれます。また、残業への捉え方や飲み会へのスタンスが自分の価値観と異なり、部署の雰囲気になじめないと悩んでいるケースも多いです。
このような悩みは、仕事の内容以上に「辞めたい」という気持ちにつながりやすいものです。毎日の業務に支障をきたすだけでなく、精神的なストレスも大きくなりかねません。人間関係に関する悩みは、仕事の満足度を大きく左右する要因の一つと言えるでしょう。
以下では、人間関係の悩みをどのように解決したのかパネリストのみなさんに聞いてみました。
新入社員だった頃は若さゆえに、上司に対して「やる気がないなら私が全部やるので変わってください」「能力不足の自覚があるのになぜ自己研鑽しないのですか」などと感情的な発言をしてしまい、部署の雰囲気を悪くしてしまっていました。
そんな中で見つけた解決策が2つあります。一つは隣の部署の先輩に定期的に話を聞いてもらうことでした。もう一つは週2〜3回の運動です。デスクワークのストレスに加え、上司への不満も抱えていたため、この2つの方法でガス抜きをすることで、精神衛生の維持につながりました。
入社1カ月で店長が交代となり、それまでのやり方が大きく変わって戸惑った経験があります。
新店長のやり方について、前の店長と比べて不満を募らせるスタッフも多く、店舗全体の雰囲気も次第に悪化していきました。しかし、新店長も認めてもらおうと必死になっている様子が見て取れたため、私は新卒ながらも建設的な意見を伝えることにしました。
「こういうところは改善してほしい」「こうしたらより良くなる」といった具合に、感じたことを率直に伝えていったところ、店舗の風通しが良くなっていったのです。その結果、互いを理解し合おうとする雰囲気が生まれ、最終的には楽しく働ける環境になり、新店長とも良好な関係を築くことができました。
人間関係に悩みを抱えている人は以下の記事も参考にしてみてください。
④キャリアアップの機会が少ないと感じた
新卒入社時には、今後の成長やキャリアアップについて大きな期待を抱いている人も多いでしょう。しかし、実際に働き始めてみた結果、思っていたような成長のチャンスがその職場にはないと気付いてしまう場合があります。
「研修制度が充実していると聞いていたのに、OJT中心で体系的に学ぶ機会がない」「毎日単調な作業の繰り返しで、成長の実感が得られない」といったことから、そのまま同じ企業で働いていても大丈夫なのかと不安を抱く人は多いです。
本来は、自己成長やキャリアアップのチャンスがはっきり見えれば見えるほど、働く際のモチベーションにもつながるものです。反対に、そういったものが不明瞭だと感じてしまうと「ほかの会社ならもっと成長できるのでは」と考えるようになり、そこから「辞めたい」という気持ちにもつながりやすくなります。
⑤給与などの待遇について不満がある
就活のときには、ほとんどの人が初任給をチェックします。しかし、それ以外の待遇面については深く考えていなかった人も多いのではないでしょうか。その結果、実際に働き始めたり、学生時代の友人と待遇面について話をしたりしているうちに、待遇面に疑問を抱くようになるケースがあります。
たとえば「残業代が正確に支払われていない」「昇給や昇進の基準がはっきりしない」といった問題点は、就活の時点では見えづらく、実際に入社してから初めて気が付くことが多いです。
待遇面での不満は、単に金銭的な問題だけでなく、自分の価値や会社からの評価に対する不安にもつながります。「この会社では自分の能力や努力が正当に評価されないのではないか」という思いから「辞めたい」と感じる人もいるでしょう。
⑥会社の将来性や安定性に対する不安がある
就職活動の際には、企業の規模や知名度、業績、理念などを基準に志望企業を選ぶのが一般的です。しかし、実際に入社してみた結果、企業の実態が見えてきて、将来性や安定性に不安を感じる場合があります。
たとえば「思っていたよりも事業への考え方が保守的で、業務改善にも消極的だった」「想像以上にトップダウンの文化が濃く、現場レベルの意見が通らない」といった声がよく聞かれます。同じ業界内でイノベーションに積極的な企業のニュースを見たりすると、将来性への不安はさらに高まってしまうでしょう。
将来性や安定性への不安は、日々の業務のモチベーションにも大きく影響します。自社の製品やサービスに自信が持てない、会社の方針に疑問を感じるなど、仕事への誇りや愛着が持てない状態が続くことから「辞めたい」と感じてしまう人も多いのです。
⑦ワークライフバランスが悪かった
就職活動時には見えにくい、労働環境の実態に打ちのめされてしまう人もいます。ワークライフバランスの重要性が唱えられる現代において、その感覚が合わない企業で働くことは新入社員にとっては大きなストレスとなるでしょう。
たとえば「残業時間は月20時間程度と説明されていたのに、実際には倍以上あった」というケースや「有給休暇は取得しやすいと言われたのに、職場の雰囲気的に言い出せそうにない」といった例がよく見られます。また、就職活動では見えづらい例としては「休日でも職場からメールやLINEが来て落ち着かない」といった例も散見されます。
ワークライフバランスの悪さは、自由に行動しづらくなるというだけでなく、心身にも大きな負担となります。長時間労働が続けば、疲労によって業務効率が低下し、さらに残業が増えるという悪循環に陥ってしまう可能性もあるでしょう。

残業や休暇取得に関して「こんな実態だなんて聞いてない!」と思った経験はありますか?

サービス業なので、有給は取りづらく、長期休暇にいたっては存在すらしていませんでした。夜も遅くまで仕事があるのに、さらにその後に研修がおこなわれたりしていて「こんなにも休めないのか……」と暗い気持ちになってしまうこともありましたね。

私の働いていた部署には、厚生労働省が定める「残業は45時間まで」を守ろうという意識がほとんどありませんでした。新入社員でも泊まり込みで働いていたり、先輩社員が「45時間を超えてからが本番だ」と張り切っていたりしていましたね。
「すぐに辞めて正解だった」先輩たちの早期退職体験談
早期退職に関する価値観は近年急速に変わってきています。かつては「石の上にも3年」と言われ、最低でも3年間は勤めないとその後苦労すると言われていましたが、今は若手の人手不足という社会的な状況もあり、合わない会社はすぐに辞めて構わないという論調も盛んになってきている時代です。
ここでは、実際に「辞めたい」を実行した先輩の体験談を紹介します。
1社目は、業務内容・会社の雰囲気・勤務地など、すべてが自分にとってつらいものでした。もともと志望していたインフラSEではなく「苦手そうだな」と感じていた開発SEの職種に配属されたのも、つらいと思う気持ちが加速した要因です。
また会社の雰囲気も、ひと昔前の日本企業といった感じで、残業代の申請がはばかられたり、怒鳴り声が飛び交ったりする職場で、自分には合いませんでした。さらに、開発拠点付近に住んでいる友人も少なく、公私ともにしんどい状況が続きました。
早期転職を決断して理想の環境を手に入れた
私は新卒入社から1年半という早い段階で退職し、東京の企業にインフラSEとして転職しましたが、これは正解だったと実感しています。
現在は、もともと興味があった業務に携われていますし、上司ともフラットな関係を築けています。また、東京付近には友人も多いため、プライベートも含めて充実したものとなっています。
仕事をすぐに辞めてしまって良いか悩んでいる人は以下の記事もあわせてチェックしてみましょう。
「辞めなければ良かった…」早期退職して後悔したこと
新卒で入った会社をすぐに辞めて良かったと考える人がいる一方、後悔している人がいるのも事実です。ここでは、早期退職をして後悔をしたことのある先輩の体験談を紹介します。
新卒での仕事を約2年で退職して転職活動を始めたときに、求人のほとんどが「経験年数3年以上」「5年以上」であることに気付きました。
特に、学生時代や前職での経験を活かせる職場を探そうとしたところ、採用人数が1人という狭き門である場合が多く、選択肢が限られてしまっている現実に直面してしまいました。
チャレンジ精神を持って挑戦を続けることが大事
当時は転職エージェントからも「経験年数が足りないため不採用になる可能性が高い」「給与面でも大きな変化は期待できない」と厳しい指摘を受けることに。しかし、そのようなデメリットに直面しながらも、結果はどうあれ応募することが大切だと考えました。
「自分の経験やスキルをアピールすることで、思いもよらぬチャンスが生まれるかもしれない」と前向きに捉え積極的に行動したことで、無事に転職することができたため、挑戦し続けて良かったと思っています。
仕事を辞める前に試すべき6つのこと

「辞めたい」と思っても、すぐに退職を選択するのではなく、まずは現状を改善する方法を探ってみるのがおすすめです。一時的な感情で判断せずに、冷静に状況を分析してみましょう。
ここからは、同じような悩みを抱えた経験のある先輩たちが、実際に試して効果を実感した改善策を6つ紹介します。
①上司や先輩社員に客観的な意見を求める
仕事について一人で悩みを抱え込んでいても、新入社員ではなかなか解決できないものです。そこで、信頼できる上司や先輩に相談し、客観的な意見をもらってみましょう。自分では気付かない視点や解決策を提示してくれるかもしれません。
「相談するのは恥ずかしい」「迷惑をかけたら申し訳ない」と躊躇する人もいるでしょう。しかし、上司や先輩たちにもかつては同じような悩みを抱え、乗り越えてきた経験があるはずです。
相談する際には、具体的に困った状況や、自分なりの改善案も用意しておきましょう。それによって、より建設的なアドバイスをもらえる可能性が高まります。
②周囲とのコミュニケーション改善を試みる
職場の人間関係に悩んでいる場合は、まず自分から積極的にコミュニケーションを取る努力をしてみましょう。
最初は「元気に挨拶する」「積極的に雑談の機会を増やす」といった小さな工夫からで構いません。あるいは、いつも忙しそうで質問しづらい先輩に「ちょっと質問したいので、3分だけお時間をいただけませんか」と具体的に時間を区切って話しかけてみるのも効果的です。
職場での人間関係は、目に見えない微妙なバランスのうえで成り立っています。若手のうちはどうしても、そんな職場の空気を読もうとして遠慮しがちです。しかし、自分の行動を少し変えてみるだけで、それまでとはまったく違ったコミュニケーションの形を作り上げられる可能性があるのです。

新卒の時期こそ意識した方がいい「上司とのコミュニケーションのコツ」があれば教えてください!

タイミングを見て話しかけることが重要です。上司は基本的に忙しく、良かれと思って話しかけたらかえって邪魔になってしまった経験があるので、それ以降は気を付けるようにしています。

上司を頼る部分と自力で頑張る部分のバランスが大切だと思います。自分なりに努力をしてみてから、わからない部分やできない部分は上司に相談するというイメージです。このことを意識したら、上司との関係性が良くなりました。
③業務の効率化でストレスを軽減する
仕事の量や質に悩んでいる場合、いったん自分の業務の進め方を見直してみるのもおすすめです。自分の工夫によって少しでも効率化できる部分はないか、優先順位の付け方は適切かなど、客観的に自分の仕事を分析してみましょう。
たとえば、業務日報を書く時間を短縮するためにテンプレートを作成したり、頻繁に使う資料をすぐに取り出せるようにファイリングの方法を改善したりするのも有効です。また、集中力が高い時間帯に難しい仕事を進めておくといったように、自分の特性に合わせた時間管理を試してみるのも良いでしょう。
小さな改善の積み重ねが、結果的に大きなストレス軽減につながることがあります。自分に合った効率化の方法を見つけられれば、余裕を持って仕事に取り組めるようになるかもしれません。
④社内での異動や配置転換が可能か調べてみる
現在の業務内容が合わないと感じる場合には、社内での異動や配置転換ができるかどうかを確かめてみるのも良いでしょう。定期的な人事異動や、新規プロジェクトに関する社内公募制度を設けている企業もあります。
まずは人事に相談してみましょう。現状感じている課題だけでなく、自分のスキルや適性、希望する職種について率直に伝えるのが重要です。また、具体的にどんな仕事をしたいのか、将来どうなりたいと考えているのかを明確にしておくと、話をさらにスムーズに進められるでしょう。
異動や配置転換は、新しい環境で自分の可能性を広げるチャンスにつながります。たとえ希望通りの部署に移れなくても、自分の意思を会社に伝えておくことで、今後のキャリアプランに良い影響を与える可能性も考えられます。悩みを抱え込まず、相談しておくことが何より重要です。

自分から社内での異動や配置転換を希望した経験はありますか?

私が以前勤めていた企業では、2~3年に一度上司が異動になるのですが、一度相性が極端に悪い上司と当たってしまった際には異動を自ら申し出ました。

仕事のモチベーションが大きく低下していた時期に「期間限定で別の店舗に行ってみたい」とマネージャーに伝えてみたことがあります。実際に1カ月間ほかの店舗に行くことができ、良い気分転換になりました。
⑤休暇をとってリフレッシュする
仕事に行き詰まりを感じたら、思い切って休暇を取ってみるのも有効な手段です。日々の業務に追われていると、余裕がなくなり、自分の状況を客観的に見られなくなってしまうことがあります。一度仕事を休んで心身をリフレッシュすることで、新たな視点から仕事を見つめ直せるかもしれません。
1日から数日の短い休暇を複数回取るのも、ある程度まとまった期間の休暇を取るのもそれぞれ効果的です。休みの間は仕事のことをいったん忘れ、ゆっくり心と身体を休ませてあげましょう。
休暇後は、新たな気持ちで仕事に向き合えることが多いものです。「辞めたい」と思い詰めていた気持ちがやわらいだり、今優先して取り組むべきことが客観的に整理できたりすることもあります。休暇を上手に活用し、自分自身を見つめ直してみましょう。
「そうは言っても仕事を休むのは……」と思う人もいますよね。こちらの記事では、先輩たちが過去に「休みたい」と思った経験や、実際に休んでみたときのエピソードを紹介しています。「休みたい」という気持ちへの向き合い方を知りたい人は、ぜひ読んでみてください。
⑥副業やパラレルキャリアを検討する
副業を通じて新たな経験をし、会社とは異なる人間関係を築いてみた結果、自分の思わぬ強みに気付いたり、現在の仕事の良さを再認識したりできる場合があります。また「会社以外にも活躍できる場を見つけたことで自信がつき、精神的な安定を得られた」という声もあります。
副業を始める際には、まず会社の規定をしっかり確認しましょう。そのうえで、自分のスキルや興味関心に合う副業を探してみてください。軌道に乗ってきたら本業とのバランスを取り、複数の仕事を同じくらいおこなう「パラレルキャリア」を目指すのも一つの手段です。

仕事を辞めたいと悩んだときに、会社を辞めるのではなく副業を検討した経験があれば教えてください。

フリーランスの友人に紹介されてコピーライターの副業をしています。「大きく稼ぐのは難しくても、本業とは別の形でお金を稼げるようにしておきたい」と思ったからです。

副業の経験はまだありませんが、検討したことはあります。実際にフリーランスをしている人の話を聞いたり自分で調べたりしながら、物販の副業をしようと考えていました。
新卒で辞めない方がいい人の4つの特徴
「辞めたい」と思っても、すぐに行動へ移さない方がいい場合があります。ここからは、すぐに辞めない方がいい人の特徴を4つ紹介します。
もちろん、最終的な判断はその人次第です。ただ、これから紹介する要素に当てはまっている場合には、一時の感情で会社を辞めた結果、後悔してしまう可能性があります。自分が当てはまっていないかどうか、冷静にチェックしてみてくださいね。
パネリストのみなさんにも「すぐに仕事を辞めない方がいいと思うケース」を聞いてみました。
転職によって達成したい目標が定まらないまま辞めようとしている人は、考え直したほうがいいかもしれません。やりたいことや改善したい部分が曖昧なまま転職活動を始めると「迷子の転職活動」になってしまうと思います。
実際に、面接では高確率で「この転職で何をしたいのか」を聞かれます。私はやりたいことが明確だったので問題ありませんでしたが、深掘りされて答えられなくなるような状態で踏み切るのは危ないのではないでしょうか。
現職でベストを尽くしてから次のステップに向かおう
転職の面接では「前職では改善するために何か行動しましたか」といった質問もよく出てきます。現状に不満を感じても、まずは改善に向けて行動を起こしてみることが大切です。
私の周りにも、頑張り切らないまま退職して「まだやれることがあったんじゃないか」と後悔する人がいました。そのため、目標が定まっていない、あるいは現職での努力を出し切っていない段階での転職は避けたほうが良いと考えています。
周囲を見ていて気になるのは「上司が……」「先輩が……」「会社が……」と、すべての原因を他者に求めて退職を考えているケースです。そういった主観的な不満ばかりが理由になっている場合、どの環境に行っても同じような問題に直面する可能性が高いのではないかと思ってしまいます。
転職はあくまで目的達成のための手段
具体的な目標や目的があって、それを達成するためにどうしても職場を変える必要があるのであれば、それは構わないと思います。しかし、今の職場でまだ何も成し遂げた経験がない段階であれば、もう少し踏ん張ってみてもいいのではないでしょうか。
知り合いの中に「残業時間が多い」「上司と相性が合わない」「希望と違う部署への配属」などの不満だけを言い続け、それに対して何も改善のアクションを起こさないまま退職する人がいました。しかし、そういった人は転職先でもうまくいっていないケースが多いと感じます。
まずは現状を変える努力をしてみることが大切
不満を持つこと自体は自然なことです。しかし、退職を決断する前に、まずは改善に向けた行動を取ることが重要だと考えています。
たとえば残業が多ければ業務効率化にチャレンジしてみる、上司との相性が悪ければストレス発散方法を見つけてみる、希望の部署があれば部署の長に直接相談してみるなど、できることから始めてみるべきでしょう。
①ただ漠然と「辞めたい」と思っている
「なんとなく仕事がつらい」「毎日が楽しくない気がする」といった漠然とした理由だけでは、辞めることはおすすめできません。明確な理由や目標がないまま退職しても、次の職場で再び同じような問題を抱えてしまう可能性があるためです。
まずは自分がなぜ辞めたいと思うのか、具体的な理由を書き出してみましょう。そのうえで、それらの問題が本当に退職しないと解決できないのか、あるいは自分の考え方や行動によって改善できないのか、検討してみることが重要です。
漠然とした不安や不満は、自分自身や周囲の状況をじっくり見つめ直すことで、ある程度解決できる場合も多く見られます。退職や転職を考える前に、まずは考える時間を確保し、自分の本当の気持ちを掘り下げてみましょう。
②人間関係だけに不満を抱いている
上司や同僚との関係に悩み、ときには「もうこの人たちと一緒に働きたくない」と感じることもあるでしょう。しかし、人間関係だけを理由に退職を選択するのは危険です。職場の人間関係を自分でコントロールできる可能性は非常に低いため、転職した先でも同様の悩みを抱えることになりかねません。
まずは、自分のコミュニケーションの取り方を見直したり、相手の言動を正面から受け止め過ぎないように考え方を変えてみたりと、今の会社でも改善できる部分がないか検討してみましょう。
人間関係の改善には時間がかかりますが、ちょっとした行動の変化ひとつで状況を大きく変えられる可能性もあります。「あの人とは合わないから」と諦めてしまわず、粘り強く取り組んでみるのがおすすめです。
③仕事の内容だけに不満を抱いている
配属ガチャに外れてしまったり、入社前のイメージとの間に差があったりして「今の仕事に興味が持てない」「やりたいことと違う」と不満を抱き、退職を考えるケースも多いです。しかし、目の前の仕事への不満だけを理由に仕事を辞めてしまうことは、キャリア形成の側面から見ても得策ではありません。
現在の仕事を通じて身に付けられるスキルやノウハウについて、長期的な視点で考えてみましょう。一見つまらないと感じる業務であっても、将来的にさまざまな場面で役立つ可能性があります。
たとえば細かい提案書や報告書の作成をわずらわしく感じている人もいるでしょう。しかし、きっちりした書類を作る間に、実は論理的思考力や正しい言葉の使い方など、さまざまなスキルが培われています。将来大きな仕事を提案する場面で、それらの能力が役に立つかもしれません。
それでも仕事の内容が苦痛だと感じる場合は、上司に相談し、別の業務を割り振ってもらうのも効果的です。
④原因の分析や状況の改善に取り組んだことがない
「辞めたい」と思いつつ、それに対して建設的なアプローチができていない場合は注意が必要です。現状を正しく把握しないまま転職しても、次の職場でも同じような行動を繰り返し、また同様の問題にぶつかってしまう可能性があるのです。
まずは、自分が感じている不満や問題点を具体的に書き出してみましょう。そして、それぞれの課題に対して、どのような改善案が考えられるかも一緒に書いていきます。「自分の努力で変えられる要因」と「自分ではどうにもできない要因」に分けて考えれば、すぐに取り組める方法が見えやすくなるでしょう。
初めは小さな変化でもかまいません。粘り強く改善に取り組むことで、新たな発見があったり、周囲の協力が得られたりする場合もあるでしょう。良い職場を探すのではなく、良い職場を作ってみようという意識を持つことが重要です。
先輩たちが目撃した「辞めてもいいと思ったケース」とは
ここまでは「辞めたい」と思ったときに慎重に考えるべき点について解説してきました。しかし、中には周囲の人も「これは確かに辞めた方がいいかも…」と感じる事例も存在します。
そこで実際に先輩たちが経験した、あるいは見聞きした「辞めてもいいと思われるケース」について、率直に聞いてみました。
友人が上司から明らかなパワハラを受け、精神的にバランスを崩しているのを見たときには、すぐにでも辞めた方がいいと感じました。
本人は収入面に未練があり「上司とかかわるときだけ我慢すればいい」と思っていたようですが、次第に体調にも影響が出始め、見ているだけでもつらくなるような状況でした。
収入を下げてでもストレスの少ない生活へ
その友人については流石に見ていられないと感じ、私からも転職を積極的にすすめました。自分や周囲の人の転職エピソードなどを話し、辞めてからも多くの可能性があるのだというメッセージを伝えたのです。
その結果、友人は退職を決意し、半年の休養を経てから別の会社に転職しました。今は収入は下がったものの、ストレスは大幅に減ったと言い、元気に働いているようです。
地方のテレビ局に就職した友人がいます。その人はディレクターとして、ほぼ毎日会社で寝泊まりするようなハードワークを強いられていました。ディレクション、編集作業、撮影現場での指示出しなど、幅広い業務に携わっていたようです。
もともとバイタリティのある人だとは知っていましたが、それでも周囲は心配しながら見守っていた記憶があります。
「厳しいのでは」と思われる環境に立ち向かえる人も中にはいる
友人はテレビ局のハードワークにも適応し、結果として編集技術や調整力、コミュニケーション能力など、どの業界でも通用する貴重なスキルを身に付けることができました。また、有名人との出会いやイベントの裏側を見られるなど、テレビ局ならではの刺激的な経験もできたようです。
個人的には、健康を害したりあまりに理不尽な思いをしたりするような環境であれば、転職を検討しても良いと考えています。しかしその一方で、友人のように努力によって乗り越えられるのであれば、立ち向かい続けることにもメリットがあるのかもしれません。
同じ部署に、上司から明らかに不当な扱いを受けていた同僚がいました。私と同い年、同じ職位の人なのに、その人だけ露骨に態度が異なっていて、見ているこちらも心が痛むほどでした。その上司はその同僚の高学歴で語学にも堪能な点に嫉妬し、はっきり意見を述べる点をうとましく思っていたようで……。
心身を病んでしまう前に環境を変えたほうが良い
上司は公の場でその同僚だけを叱責したり、その人のいない場で悪評を広めたりと、目に余るような行為を続けていました。結果としてその同僚は、身体的な異常は見つからないのに微熱が下がらないという症状に悩まされ、ドクターストップがかかったことをきっかけに休職してしまう結果に。
この一連の流れを見ていて、直属の上司との相性が極端に悪く、部署異動などもできないのであれば、転職を考えても良いのかもしれないと思いました。
もし自分がこれらのエピソードと同様の問題を抱えているのであれば、転職を積極的に考えてもいいのかもしれません。
ただし、安易に「辞めてもいい」と判断するのではなく、まずは問題解決の可能性を探ることが大切です。まずは信頼できる人に相談したり、専門家のアドバイスを求めるなど、事態を少しでも改善できないか検討してみましょう。
新卒時代の「辞めたい」を乗り越えた先輩たちからのアドバイス
「辞めたい」という気持ちは誰にでもあります。しかし、その気持ちを乗り越え、努力を続けている先輩たちも大勢いるのです。ここからは、かつて「辞めたい」と悩んだ経験を持つ先輩たちから、応援のメッセージをお届けします。
私は大学を卒業してから、いわゆる既卒就活をしています。自分の経験と、卒業と同時に就職した周囲の友人たちの今までの様子を見てきた経験から、仕事がつらいときにはまず「なぜ辞めたいのか」を明確にすることが重要だと考えています。
自分に原因がある場合は、多少つらくても改善に向けて努力したほうが良いです。すぐに退職してしまうと「逃げ癖」がついてしまい、その後の道のりが本当に厳しくなります。
転職活動は絶対に今の職場で働きながら進めるべき
もし原因がほとんど他者にあり、自分ではどうしようもないと思うようであれば、第二新卒として就活をやり直しても良いとは思います。ただし、転職活動は現職で働きながら進めるようにしましょう。一度無職になってしまうと、想像以上に重い腰が上がらなくなりますし、理想の自分とのギャップに苛まれる可能性もあります。
最低限の収入を得ながら「いつでも辞められるし」くらいの気持ちで転職活動をした方が、冷静に企業選びができると思います。
個人の事情はさまざまかもしれませんが、退職を考える前には以下の3つのポイントを意識してほしいと思います。
①100%満足できる環境など存在しないということ
②適切なストレス発散方法を見つける必要があること
③仕事以外にも自分の居場所を作るべきだということ
転職すれば今の悩みが100%解消するという保証はありませんし、新たな問題が発生する可能性もあります。また、会社での仕事がうまくいかないと、フリーランスに憧れたり、起業に惹かれたりする人もいるでしょう。しかし、現実的にはどちらも決して楽な働き方ではありません。
環境を変えても新たなストレスは必ず存在する
どんな働き方を選んでも、ストレスを自分で発散する方法は見つけておく必要があります。よって、ストレスを感じたらすぐに離れるのではなく、そのストレスにうまく対応できるようにしておいた方が得策です。
また、職場と家しか居場所がないと、ストレスの許容ラインを超えてしまったときに精神的に追い込まれやすくなる印象があります。習い事やサークル、副業など「会社とは別の自分」でいられる場を作ることをおすすめします。
新卒で入った会社を辞めたいと思ったときはまず改善の可能性から探ってみよう
仕事を辞めたいと感じることは、決して悪いことでも珍しいことでもありません。多くの人たちが同じような悩みを抱え、乗り越えてきた経験を持っています。
しかし、すぐに「辞める」という選択をするのはおすすめしません。まずは周囲に相談したり、自分自身でじっくり原因を振り返ったりして、環境を改善できる要素がないか考えてみましょう。今のつらい気持ちを乗り越えられれば、将来のキャリアにとっても貴重な糧となる可能性があります。
もちろん、どうにもできない場合には、転職の道を選ぶのも良いでしょう。大切なのは、自分のキャリアについて真剣に考え、納得のいく決断をすることです。焦ることなく、自分のペースでしっかり考え、まずはできそうなことから少しずつ始めていきましょう。
新卒社会人が「仕事を辞めたい」と悩んだ場合は一呼吸置いて「本当に辞めたいのか?」を今一度自分に問いかけてみましょう。その問いに対する回答が明確であれば転職や退職など、次のステージへ進むのも一つの手段です。
一方で回答が明確でないのであれば自分に少し猶予期間を与えてあげてください。その期間中に仕事以外の好きなことや趣味に没頭するのも良い方法です。一度仕事以外のことに時間を注ぐことで、仕事に対する考えや捉え方が変わる場合もあります。
自己肯定感を高めて仕事への情熱を取り戻そう
また、現状の仕事において「できていないこと」ではなく「できていること」にフォーカスし自分を振り返る時間も設けてみましょう。頑張っている自分に目を向けて、自分自身を褒めてあげてください。
自分で自分を認め、自己肯定感を高めることで、「ここまで頑張ってきたのだからもう少しこの仕事で頑張ってみよう」というように、仕事に対する情熱も変わるきっかけにもなりますよ。
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働き始めた頃は、慣れないことやわからないことばかりで何度もつらくなり、辞めたいと思った記憶があります。ストレッチトレーナーとして新卒で入社しましたが、まず研修があり、そこで合格しないと店舗に出られないというシステムを導入していました。ダンスの経験を活かしたいと思って入社したものの、身体について勉強したことはなかったため、覚えることが多すぎて戸惑いました。
泣きながら先輩に相談したことも
もともと人見知りでコミュニケーションが苦手な私にとっては「会話を通じてニーズを汲み取り、適切なストレッチを提案する」という作業が難しく、正直苦痛だと感じていました。
「今後本当にやっていけるのか」と漠然とした不安を抱き、泣きながら先輩に相談したこともあります。 無事に研修を乗り越えてからは、店舗で楽しく働くことができましたが、最初の頃は本当につらかったです。