職場の嫌な人に先輩はどう接してた? 経験談を参考に対処法を見つけよう!
職場に嫌な人がいると、どうしても気が滅入ってしまいますよね。職場は仕事をする場だから割り切ろうと思っても、そんなに簡単には割り切れないものです。
今回は、「職場に嫌な人がいてつらい……」「仕事を頑張りたいけれど、嫌な人のことが気になって集中できない」という人へ向けて、職場の嫌な人に対してどう接すれば良いのかを紹介していきます。先輩の経験談も交えて紹介していくので、リアルな意見も参考にしてみてください。
職場の嫌な人に対して悩むことは、甘えでもおかしなことでもありません。多くの人が職場の人間関係に悩んでいるので、必要以上に自分のことを責めず、適切な対処法を取っていきましょう。
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職場の嫌な人に悩んでいる人の割合はどのくらい? データから解明!
「職場に嫌な人がいて仕事に行きたくない……」と思うのは、甘えだと思ってしまう人もいるかもしれません。しかし、実は職場の嫌な人に悩んでいることは、それほど珍しいことではないのです。
ここでは、どのくらいの人が職場の嫌な人に悩んでいるのかを紹介していきます。ほかの人も職場の嫌な人に悩んでいることを理解して、あなたの悩みは甘えではないことを知っていきましょう。
サラリーマンの3分の1が人間関係に悩んでいる
厚生労働省の「労働者調査」によると、「仕事で強いストレスなどを感じている」と回答した労働者の割合が58%でした。
さらに、その原因の第1位は「職場の人間関係の問題」となっており、これは「仕事で強いストレスなどを感じている」と答えた人の38.4%をも占めています。
つまり、「仕事で強いストレスなどを感じている」と回答した労働者の3分の1以上が、職場の人間関係で悩んでいるということです。これほどたくさんの働く人たちが人間関係に悩みを抱えているため、あなたが職場において人間関係の悩みを抱えることは一般的なことだと言えるでしょう。
転職者の転職理由で2番目に多いのは人間関係
職場の人間関係は、転職者の転職理由に対しても影響を及ぼしていたことが分かっています。厚生労働省がおこなった「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、転職者が前職を辞めた理由で最も多いものは「定年・契約期間の満了」でしたが、それに次いで「職場の人間関係が好ましくなかった」という理由が、男女ともに「その他の個人的理由」を除いて最も多い結果となりました。
「定年・契約期間の満了」は会社都合の理由になるため、労働者の個人的な転職理由としては「職場の人間関係が好ましくなかった」というものが一番多い結果になったとも言えるでしょう。職場の人間関係はこれほど労働者に対して大きな影響を及ぼすため、今の職場で仕事をし続けたいのであれば、職場の嫌な人に対して可能な限り対策を打つことが重要だとも言えます。
先輩たちの職場にも嫌な人はいた? どのくらいの人が嫌な人に直面したか調査!
厚生労働省のデータから、多くの労働者が人間関係に悩まされていることが分かりましたが、実際に社会人を経験した先輩たちはどうだったのでしょうか。ここでは、内定者や社会人たちに「職場に嫌な人はいたか」を聞いてみました。
職場に嫌な人がいた場合、どう接していたかもヒアリングしていますので、ぜひ今後の対策の参考にしてみてください。きっとあなたの職場にいる嫌な人への打開策が見つかるはずです。
職場の嫌な人とどうコミュニケーションを取っていたのか教えて!
指示があいまいであったため、その指示内容の詳細を確認するのですが、あからさまに面倒そうな反応をする方がいました。 できるだけ、かかわらないようにしていましたが、確認事項などは端的にまとめて確認することを意識していました。
自分とまったく違う性格の人のことが苦手だったのですが、なるべく仕事上でしか付き合いを持たないようにしていました。仕事でも、必要最低限のコミュニケーションしか取っていなかったです。
まだ入りたてのときで、わからないことばかりなのに、一つできないことがあるともの凄く威圧的に意見を言ってくる人がいて苦手でした。 ほかにも、そもそも性格が合わない人がいたので、必要最低限のこと以外かかわらないようにしました。
忙しいときに声を荒げ始める方がいました。 人に当たるわけではなく愚痴として独り言が多かっただけではありましたが、現場の雰囲気が悪くなるので「嫌だな」と思っていました。
長期インターン先の職場で、自分の成功体験やそのきっかけを共有してくれない人がいました。おそらく、ほかの人が自分のように成果を上げるのが嫌だったんだと思います。 対処法として、皆で成功体験を共有する「共有ノート」を作り、その人も巻き込むようにしていました。
職場に嫌な人がいるのはどうして? まずはその理由を考えてみよう
そもそも、なぜこれほど多くの人の職場に嫌な人がいるのでしょうか。職場にはタイプの違うたくさんの人が集まるもので、組織や人間の性質とも関係しているため、嫌な人を見つけてしまうのは、ある意味仕方がないとも言えるのです。
まずは「職場に嫌な人がいるのはなぜなのか」を知り、自分の苦しい気持ちの原因を理解したり、「自分の甘えが問題だ」という考え方を切り離していきましょう。仕組みを理解することで、人間関係の問題を少し気軽に捉えられるようになるかもしれません。
人は約2割の人に苦手意識を持つ性質があるから
職場に嫌な人がいる理由の1つ目は、人は約2割の人に苦手意識を持つ性質があるからです。多くの組織は「2:6:2の法則」で成り立っているといわれています。
この「2:6:2の法則」とは、基本的に組織のなかの人材は2:6:2という割合で、レベル分けやジャンル分けができるというものです。たとえば、仕事の優秀さで考える場合、2割はより優秀で、6割は一般レベル、残りの2割はあまり貢献ができない人、という組織の構成が考えられます。
これを人間関係に当てはめると、基本的に2割の人は自分に好意を持ってくれていて、6割は好きでも嫌いでもなく、残りの2割の人は自分に嫌な感情を持っているという状況がありえます。つまり、どのような行動をしていてもコミュニティ内の2割の人は自分のことを好いていない可能性があると言えるのです。
どんなに周りに好かれているように見える人でも、その人を嫌いな人は2割程度存在すると考えてみましょう。そうすると、自分にとって嫌な人がいることも、自分に嫌な態度を取る人がいることも、ある程度割り切れるはずです。
さまざまな環境で育った人が集まるから
職場に嫌な人がいる理由の2つ目は、さまざまな環境で育った人が集まるからです。地域に根付いた企業であったとしても、「小学校から大学まで同じ場所に通っていた」という人が集まる確率は限りなく低いと言えるでしょう。
同じ企業に勤めているため、建前上は共通の理念を持っていると考えられますが、お金や利害関係が絡む仕事ではそれぞれどんな本音を抱えているのかも分かりません。このように、職場には違った考え方を持つ多様な人が集まるのです。
そのため、物事に対する捉え方やコミュニケーションの取り方が人によって違ってくることも、ある意味当然のことだと言えます。人はどうしても自分の視点で物事を捉えてしまうため、相手にとっては他意のないことでも、あなたにとってはネガティブに映ってしまうことがあるでしょう。
このような場合、少しでも自分のフィルターを外して、相手の言語や視点で相手の行動原理を推測できるようになると気が楽になるかもしれません。
職場に馴染めないと悩む人は、この記事も読んでみてください。馴染めないと悩んだことのある社会人たちの声も参考にしながら、少しでも楽しく働ける道を見出しましょう。
そもそも職場はストレスを感じやすい環境だから
職場に嫌な人がいる理由の3つ目は、そもそも職場はストレスを感じやすい環境にあるからです。仕事をするということは、常に責任を感じたり、期限を意識し続けたりすることだと言えます。
そのため、どうしてもその重圧に耐えきれなくなってしまったり、常に期限に追われることがストレスになってしまったりする人も珍しくありません。本当は誰でも余裕をもって仕事をしていきたいはずですが、なかなか難しい場合もあるでしょう。
「余裕のないその人自体が悪い」のではなく、職場の雰囲気や仕事の状況によって、ほかの人への接し方に影響が出てしまう人もいます。このように、さまざまな状況が重なって職場に嫌な人がいるのだと考えると、職場の嫌な人に対する考え方も少し変わるのはないでしょうか。
職場の嫌な人の特徴とは|社会人たちが実際に出会った嫌な人も聞いてみよう
ここまで紹介した職場に嫌な人がいる理由を考えると、ある程度職場に嫌な人がいても仕方がないと思えてくるかもしれません。しかし、職場にいる嫌な人にはいくつか共通した特徴があることも事実です。
職場にいる嫌な人の特徴をある程度知っておけば、かかわりが深くなる前にある程度距離を保っておくことができるかもしれません。自己防衛をするための1つの判断基準として、職場にいる嫌な人の特徴を知っておきましょう。
自分のことしか考えていない人
職場の嫌な人の特徴としては、自分のことしか考えていない人が挙げられるでしょう。自分のことしか考えていない人は、「こんなコミュニケーションを取ったら相手は不快に感じてしまうのではないか」などといったことを想像せず、思うがままに口にしてしまう傾向があります。
さらに、誰かが困っていても自分には関係ないと割り切り、手助けをしない可能性もあるでしょう。仕事に限らず、人間関係は「持ちつ持たれつ」といった関係性が大切です。
自分が相手を気遣うからこそ、相手からも丁寧に接してもらえたり、助けてもらったりすることができます。これを理解せず、「自分が良ければそれで良い」と考える人は、職場の嫌な人になりやすいのかもしれません。
高圧的な態度を取る人
高圧的な態度を取る人も、職場にいる嫌な人の特徴と言えるでしょう。職場はどうしても上下関係ができやすい環境です。売上がないと会社が存続できないことも事実であるため、「出世できる人はえらい」「仕事ができる人はえらい」という空気感はどうしても生まれやすいと言えます。
そんな中で、仕事ができるがゆえに高圧的な態度を取ってしまう人もいます。このような人は、どんなに結果を残していたとしても人から尊敬されることはあまりないでしょう。仕事は結果を残すことももちろん大切ですが、何よりも「周りのサポートのおかげで結果を出せている」という感謝と謙虚さが重要です。
自分ひとりの力で結果を出せていると勘違いしてしまったときに、周りから見限られてしまうのかもしれません。
理不尽に高圧的な態度を取る人が職場にいると、接し方に困ってしまいますよね。心当たりが特にないのに怒られることで嫌な思いをしている人は、この記事も読んでみてください。
機嫌が悪い人・機嫌のアップダウンが激しい人
機嫌が悪い人や機嫌のアップダウンが激しい人も、職場では嫌な人だと捉えられることが多いです。「周りの人がどんな機嫌であろうと関係ない」と思える人もいるかもしれませんが、機嫌の悪い人の空気感に引っ張られ、その人を気にするあまり仕事のパフォーマンスが落ちてしまう人もいます。
また、機嫌が悪いだけならまだしも、「自分の機嫌が悪いから」というだけで八つ当たりしてくるような人もいるでしょう。この場合は仕事の時間も奪われますし、人によっては「八つ当たりされるような自分が悪いんだ」と自分を責め、自己肯定感を下げてしまうことがあるかもしれません。
さらに、機嫌のアップダウンが激しい人に対しては、「今はどんな機嫌なんだろう?」と常にこちらが気にして話しかけるタイミングを見計らわなければならないため、必要なタイミングで必要なことを聞けないこともあります。このように機嫌が悪い人や機嫌のアップダウンが激しい人は、他の人の仕事にも大きな影響を与えてしまうため、嫌われやすい性格だと言えるでしょう。
完璧主義を他人に押し付ける人
完璧主義を他人に押し付けるような嫌な人もいます。仕事にプライドと責任を持って完璧にこなそうとすることは良いことですが、それを人に押し付けることは避けるべきです。
人によって、キャパシティの大きさやできることも、考え方も違ってきます。どうしても完璧にできない不得意な分野もあるでしょう。そんな中で、「自分ならできるから」という理由で相手に完璧を求め、相手の性質を否定することは相手にとって大きなストレスになります。
その人らしさを尊重し、その人なりの100%を出せているかを客観的に判断した上で、要望があるのであれば押し付けずにアドバイスをするのが適切です。このように自分軸でしか人を判断せず、完璧主義を押し付ける人は、人から好かれづらいと言えるでしょう。
部下の成果を自分の成果として横取りする人
部下の成果を自分の成果として横取りする人も、職場における嫌な人だと言えるでしょう。たとえば、部下が取ってきた案件を自分のものにして進めたり、部下にサポートしてもらってうまくいった案件を自分ひとりで成し遂げたように見せたりするケースです。
もちろん会社は成果を上げることが重要な場所ですが、人の成果を横取りしてまで評価を得ようとすることは、とても不適切なことです。また、当然人からのサポートも受けにくくなっていくでしょう。
うまく人間関係を保ちながら自分が成果を出しやすい状態にしたいなら、むしろ積極的に周りの人に感謝し、周りの人も立てるようなコミュニケーションを取るべきです。このように「自分が成果を出せているように見えて、評価されていればそれで良い」という人は、周りから嫌われてしまうでしょう。
部下の成果を自分の成果にする上司に良い思いをする人は少ないでしょう。この記事では、嫌いな上司の対処法を体験談付きで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
先輩たちが職場で出会った「嫌な人」はどんな人だった?
ここまで職場にいるさまざまな嫌な人の特徴を紹介してきましたが、先輩たちは会社やアルバイト先でどんな嫌な人に出会ったことがあるのでしょうか。実際にいた嫌な人の特徴を聞いてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
どんな人に対して「嫌だな」と感じやすいですか?
気分で動いてしまう人は苦手です。 意見に一貫性があり、優柔不断ではない人のほうが自分自身も尊敬できますし、そういう人と働きたいと思います。
個人的に、責任感のない人は苦手でした。働いているからには、最低限自分のおこないに責任を持って欲しいです。
私は、絶対に聞き手に回らず、自分の話したいことだけを話す人が苦手です。そういう人に限って、自身の考え方・やり方にそぐわなければ不機嫌になる人が多い印象です。
自分のことしか考えていない人、いわゆる「自己中心的な人」は苦手でした。そういう人がいると、職場全体の雰囲気が悪くなり、生産性が落ちるからです。
自分の話ばかりしてくる人、自分のミスを素直に認めない人、やたらと忙しいアピールをしてくる人には「嫌だな」と感じます。
職場にどうしても合わないと感じる上司がいて悩んでいる人はこの記事も読んでみてください。原因を究明して、上司とうまくやる方法を体験談とともに紹介しています。
職場で嫌な人がいるとどんな悪いことが起こる? 経験者も感じた職場での悪影響を紹介
職場に嫌な人がいると、気疲れしやすくなったり、精神的に落ち込みやすくなったりするなど、さまざまな悪影響が及ぼされることが予想できます。ここでは、「職場に嫌な人がいるとどんな悪影響を受けてしまうのか」を紹介していくので、自分の現状と照らし合わせてみてください。
もし職場に嫌な人がいることであなた自身が悪影響を受けているのなら、何らかの対策を取った方が良いとも言えます。自分の現状が、対策を取った方が良いレベルなのかをまずは知っていきましょう。社会人の経験談を参考にすることもおすすめです。
気疲れしやすくなる
職場に嫌な人がいると、気疲れしやすくなることがあります。たとえば、業務上相談が必要な場面で、常に機嫌の悪い上司に話しかけなければならない場合、誰でも必要以上に気を遣ってしまうでしょう。
また、機嫌のアップダウンが激しい相手に相談しなければならないときは、「今は機嫌が良いときかな」と相手の様子をうかがってから話しかける人も多いのではないでしょうか。人によっては、機嫌が悪そうだと感じたらそのときに聞くのをやめてしまうかもしれません。
このようなことを繰り返していると、どんどん気疲れしていってしまう可能性があるのです。職場で気疲れしたまま業務をおこなってしまうと、今まで防げていたようなレベルのミスを犯してしまうこともあるでしょう。
社内のみに影響が出るような業務でのミスであればリカバリーできるかもしれませんが、取引先との業務上でミスがあった場合は、大きなトラブルに発展しかねません。そのため、不要な気疲れを避けて仕事をおこなうことは重要なことです。
特に「自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先してしまう」という人に多い悪影響だと言えるため、当てはまる人は注意しましょう。
不快な気持ちで長時間過ごさなければならない
職場に嫌な人がいると、不快な気持ちで長時間過ごさなければならないこともあります。たとえば、機嫌の悪い上司に八つ当たりされた場合、それが短い時間だったとしても、人によっては「今日は最悪な日だ」と1日中不快な気持ちを引きずってしまうこともあるのではないでしょうか。
また、自分が精一杯頑張って終わらせた業務があったとしても、完璧主義の上司から「全然できていない」と一蹴されてしまったら、しばらくへこんでしまうこともあるでしょう。さらに、自分にとって嫌な人とデスクが隣り合わせの場合には、1日中相手を意識してしまい、不快な気持ちが続いてしまうこともあります。
これは、特に「なかなか気持ちを切り替えられない」「相手の言葉をポジティブに捉えられない」という人に起こりやすい状態かもしれません。
精神的に落ち込みやすくなる
職場に嫌な人がいると、精神的にも落ち込みやすくなるでしょう。なぜなら、嫌な人からネガティブな態度を取られ、自分を否定され続けることで、「こんなにできない自分が悪いのではないか」と自分を責めてしまう人もいるからです。
本来は、相手の気持ちを考えずにネガティブなコミュニケーションを取る嫌な人のほうに非があるといえます。「誰にどう非があるのか」は客観的に見て判断するようにしないと、このように自分を傷つけてしまいかねません。特に「自分に自信が持てない……」という人や、「立場が上の人が言っていることはすべて正しいと思ってしまう」という人に表れやすい悪影響と言えます。
本音が言えなくなる
職場に嫌な人がいると、本音が言えなくなることもあります。なぜなら、高圧的な態度を取る人や完璧主義な人から自己否定を受け続けると、「自分が本音を言っても役に立てないんだ」と思ってしまうことがあるからです。
また、穏やかな環境を好んできた人にとっては、気が強い人に対して意見するだけでもとてもハードルが高いことだと言えます。本当は心の底で思っていることがあったとしても、「これ以上大きなトラブルにならないように理解したふりをしよう」と思う人も多いのではないでしょうか。
これは、特に「争いごとをできるだけ避けたい」という人や、「自分が我慢すれば事態は収まる」と思ってしまう人に表れやすい悪影響かもしれません。
仕事に対してやる気が出なくなる
職場に嫌な人がいると、仕事に対してやる気が出なくなることもあります。なぜなら、どんなに自分なりに頑張っていても、嫌な人に否定されることが続いてしまうと、「自分は何をやってもだめなんだ」と自信をなくしていってしまうからです。
そうなってしまうと、新しい仕事や自分のやりたい仕事ができるタイミングになっても、「どうせまた否定されるだけだ」と思ってしまい、そもそもやる気も出なくなっていってしまいます。「やる気を出して頑張れば頑張るほど、否定されたときのダメージが大きいから頑張らなくなる」という事態にもなりかねません。
これは、特に「これ以上自分に自信を失いたくない」などの防衛反応が高まっている時期に多い悪影響だと言えるでしょう。
職場に嫌な人がいて、仕事のやる気を失ってしまっている人にはこの記事もおすすめです。嫌な人に気を取られすぎずにモチベーションを上げられるヒントが見つかるはずですよ。
職場に嫌な人がいたときどんなデメリットがあった?
このように職場に嫌な人がいるとさまざまな悪影響が出てしまうことがありますが、実際に職場に嫌な人がいた先輩たちは、どんな悪影響を受けていたのでしょうか?実際に受けていた精神的な悪影響や、仕事に対する悪影響について聞いてみました。
職場に嫌な人がいたとき、メンタルや仕事などに何か影響はありましたか?
アルバイト先で、なかなか仕事に来ず、サボり癖のある人がいました。 その人の業務をすべて担当しなればならなかったせいで、ストレスで難聴になったことがあります。
苦手な人へのイライラから仕事に集中できなくなってしまいました。その結果、ミスが起こって、仕事の生産性も落ちてしまったのが悔しかったです。
委縮して判断力が鈍ったり、行動力が落ちたりしました。 嫌な人と接さなければならないという恐怖感から精神的にも塞ぎこみがちになり、「自分は仕事ができない」と思い始めた時期もありました。
職場の嫌な人との正しい接し方| 先輩が語る注意点も参考にしよう
それでは、職場にいる嫌な人とはどう接していくのが正解なのでしょうか。ここでは、「できるだけ相手を刺激しないことで嫌な態度を取られることを回避する」という観点から、職場の嫌な人にすべき正しい接し方を紹介していきます。
先輩が職場の嫌な人に接する際に気を付けていたことも聞いてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。「とにかく職場にいる嫌な人の標的になりたくない」という人は必見です。
他の人に対する態度と差を付けない
職場の嫌な人と接するときは、他の人に対する態度と差を付けないようにしましょう。たとえば、他の人に当たり前におこなうように、あいさつや感謝、謝罪は必ずおこなうようにし、フラットに接することが大切です。
相手とあなたはわかり合えない部分が多いかもしれませんが、相手も、礼儀正しく接してくれる人に対して積極的にむげな扱いをしようとは思わないでしょう。また、日々あいさつなどのコミュニケーションを細かく取っておくことで、必要なときに声をかける抵抗も少なくなるかもしれません。
相手の態度の度合いにもよりますが、どんな人とも円滑に仕事を進めていくことは社会人にとって必要なスキルと言えます。つまり、相手に対して気を遣って対策するというよりは、自分が職場でやりやすくするために態度を変えないことが重要なのです。
必要以上にかかわらないように努める
職場の嫌な人と接するときは、必要以上にかかわらないように努めることも必要です。なぜなら、かかわればかかわるほど、自分が標的になる可能性が上がってしまうことがあるからです。
また、プライベートでは良くしてくれるのに仕事になると嫌な人になるパターンもときどきあります。この場合は、仕事で嫌な態度を取ってくるにもかかわらずプライベートの良い面も知ってしまっているため、悪影響を受けていると分かっていても離れられなくなってしまうことがあるのです。
いつまでも離れられず苦しい思いをしてしまわないよう、職場で嫌なことしてくる人には見切りをつけ、適切な距離をとるようにしましょう。
職場の嫌な人とのうまい付き合い方を伝授!
それでは、職場に嫌な人がいたことのある先輩たちは、嫌な人とどう付き合ってきたのでしょうか。先輩たちが職場の嫌な人と付き合う上で気を付けていたことを参考にし、今後の付き合い方を見直してみましょう。
職場の嫌な人とは、どのような点に注意して接していましたか?
気を付けていたのは、できるだけその人にかかわらないことです。 介入する時間があるのなら、自分自身と向き合う時間にすることで考えないようにしていました。
必要以上にかかわらないようにしていました。かかわりすぎてストレスが溜まることも、嫌な感情が表に出てしまうことも避けたかったからです。
どうしてものときはしょうがないですが、できる限りその人とのコミュニケーションを取らないで良いように仕事を調整していました。 当時、苦手と感じていたのは後輩だったのですが、何か質問されそうなときも忙しいアピールをして話されないようにしました。
極力その人とかかわらないようにしていました。 もしかかわることがあっても、すべてを受け流し、真に受けないように意識していました。
仕事に私情を入れないことです。苦手な人でも、報告や協力をしなければいけない場面が存在します。そのたびに精神がすり減ることがないように、「私」として報告しにいくのではなく「同じ会社のいち社員」としてかかわるように意識づけていました。
職場に嫌な人がいるときに避けるべき考え方|現役社会人からのアドバイス付き
職場の嫌な人に対する接し方を心掛けてみても、なかなかその人に対する嫌なイメージが消えなかったり、状況が改善しなかったりするかもしれません。そんな時、やってしまいがちなことが主に2つあります。
それは、心が限界を迎えるまでひたすら我慢することと、相手から嫌なことをされる自分が悪いと思い込むことです。これらをしてしまうとより自分自身がつらくなってしまうので、下記でより具体的な内容を知って、自分がそうならないよう対策していきましょう。
また、職場に嫌な人がいた先輩が考えるメンタルの保ち方も紹介しているので、参考にしてみてください。
心が限界を迎えるまでひたすら我慢する
職場に嫌な人がいても、自分の心が限界を迎えるまでひたすら我慢することは避けましょう。「みんな我慢していることだから」と自分に言い聞かせていても、人によってキャパシティは異なります。
我慢をしすぎて心が限界を迎えないようにするための対策として、自分に寄り添ってくれない相手の気持ちは考えないようにしたり、機嫌をうかがわないようにしたりするなど、考え方をシフトチェンジすることも効果的かもしれません。しかし、人の機嫌を常にうかがってしまう人が、突然人の気持ちを考えないようにシフトチェンジすることはかなり難しいことでしょう。それに、機嫌のアップダウンが激しい人に自分の性格を合わせる必要もありません。
また、心が限界を迎えるまで我慢してしまうと、その会社を退職してもしばらくは社会復帰できなくなってしまう可能性もあります。そのため、心が限界を迎えるまでひたすら嫌な人を我慢するのではなく、少しでも自分が「つらいな」と感じる部分があるのであれば、対策を打つ方に舵を切りましょう。
相手から嫌なことをされる自分が悪いと思い込む
相手から嫌なことをされたときに、自分が悪いと思い込むことも避けた方が良いです。自分が悪いことをしていないのに自分が悪いと思い込んでしまうと、どんどん自分に自信がなくなっていき、自分に否定的な性格になってしまいます。
最悪の場合、それをきっかけに精神的な休養が必要になる可能性もあるため、すべて自分のせいだと思い込むのは危険です。自分を悪いと思うのは、客観的に見ても本当に自分が悪いときだけにしましょう。
とはいえ、嫌な人がいる環境が変わらないまま、この考え方を変えることも難しいと思います。そのため、この場合も可能な限り別の対策を取ることを選んだ方が良いでしょう。
職場で苦手な人と接するときのアドバイス
少数精鋭の部署に苦手な上司がいました。メンバーが少数であるがゆえに、一人の人間との関係性が上手くいかないだけで、全体の雰囲気に響きやすいのでは、と申し訳ない気持ちになった時期もありました。
ですが、真面目に仕事をしているなかで「ちょっと嫌だな」と感じた人は、大抵ほかの人からも苦手と思われていることが多いです。もちろん、必ずしもそうであるとは言えませんが、自分が真面目に仕事を頑張れているのであれば、ほかのことは余計に気を遣う必要はないと思います。
前提として「会社に利益がある行動を自分が取れているか」という視点を必ず入れることで、人間関係というミクロな要素をいくらか気にならなくすることができ、苦手な人のこともあまり気にせず仕事できるようになっていきました。
これだけは気を付けて! 職場の嫌な人に対してすべきではない接し方
職場に嫌な人がいると、無意識にネガティブな態度を取ってしまったり、相手のことを意識しすぎてしまったりすることがあるでしょう。しかし、このような接し方をするとより状況を悪くしてしまう可能性があるのです。
ここでは、これだけは避けてほしい職場の嫌な人に対する接し方を紹介します。また、社会人の先輩たちの意見も聞いてみたので、参考にしながら適切な接し方を学んでいきましょう。うまくコツをつかめば、嫌な相手からの態度が悪化することを防げるはずです。
①明らかにネガティブな態度で接する
職場の嫌な人に対して、明らかにネガティブな態度で接することは避けましょう。なぜなら、嫌な人に対して明らかに嫌がった態度で接すると、相手からより反感を買い、状況が悪くなる可能性があるからです。
職場の嫌な人から話しかけられたときに反射的に嫌な顔をしてしまうという人は、「どんな人に話しかけられても口角だけは上げて対応する」という癖をつけておくと良いでしょう。自分なりの工夫が必要にはなりますが、慣れてしまえば特に意識せずともトラブルを避けられるような態度が取れるようになるはずです。
周りの人から顔に出やすい性格だと言われる人は、まずは意識付けから始めてみましょう。
②相手の機嫌を取り続ける
職場の嫌な人に対して、相手の機嫌を取り続けることは避けましょう。なぜなら、相手の機嫌を取り続けると、職場の嫌な人から「この人は何を言っても自分を好いてくれる」と勘違いされ、横柄な態度がエスカレートしたり、集中的に攻撃されたりする可能性が考えられるからです。
とはいえ、機嫌の悪い相手を前にすると無意識に相手の機嫌を取ってしまうという人もいると思います。その場合は、相手とかかわる必要がある際に、まずは自分が何を伝えたいのか決めておき、それ以上の会話をしないようにするというのも対策の1つです。
そうすれば、相手の機嫌を取るような会話をする前に相手から逃げることができます。うまく自分の性格を理解した上で、対策していきましょう。
③陰口を言う
職場の嫌な人に対して、陰口を言うことも避けましょう。職場は利害関係も絡む場所です。信用している人へ陰口を言ったつもりでも、その人が周りの人へ伝えないとは限りません。
そのため、職場で居心地が悪くなったり、嫌な人により目をつけられる可能性を避けるためにも、ネガティブな感情を発散するのはプライベートのみで関係のある友人や家族のみに留めましょう。もし職場で嫌な人の陰口を言っている人がいた場合は、共感を示さず、あくまでもフラットな立場を装って会話するのがおすすめです。
これ以上悪い状況を作らないようにするためにも、慎重に行動しましょう。
④相手のことを意識しすぎる
職場の嫌な人に対して、相手のことを意識しすぎている行動を取ることも控えましょう。たとえば、相手を意識するあまり明らかに避けるような行動を取ってしまうと、相手から反感を買ってしまう可能性が考えられます。
また、あなた自身も業務上相談しなければならないことを相手に相談できず、仕事で不便が生じてしまうこともあるでしょう。このような事態を避けるためにも、極力相手のことを意識しすぎることは避けましょう。
とはいえ、相手のことを意識しないようにすればするほど、相手を意識してしまうこともあると思います。その場合は、たとえばお気に入りのキャラクターを卓上に置いて気をそらしたり、業務スケジュールを分刻みで作成して考えるひまをなくしたりするのがおすすめです。
⑤嫌がらせをする
職場の嫌な人に対して、嫌がらせをすることもやめましょう。嫌がらせをした瞬間は気が晴れるかもしれませんが、嫌がらせをしたことがバレれば職場での立場がなくなってしまいます。
相手に危害を加えて退職を促したり、態度を改善させようとしたりするのは現実的ではありません。あなた自身が不利な立場にならないためにも、意図的に不快にさせることは避けましょう。
職場の嫌な人に対して「どうしても見返したい」という思いがあるのであれば、仕事で結果を出して相手の成果を超えることを目指しましょう。きっとあなたの立場も今より良くなって、相手に対しても正攻法で影響を与えられるはずです。
それでは、社会人の先輩たちが職場の嫌な人に対してやらない方が良いと思うことを紹介していきます。リアルな声を参考しながら対処してみてください。
職場に嫌な人がいても避けた方が良いアクションは?
職場に嫌な人がいたとしても、やめたおいた方が良いと思う行動は何だと思いますか?
やらない方が良いのは、悪口を言うことです。その悪口が伝わってしまったときに、今度は自分が悪口を言われてしまうかもしれません。
嫌だなと感じる相手と同じように、冷たく高圧的な態度を取るのは避けた方が良いと思います。節度のある対応をするべきです。
安易に仲良くなろうとして、過度なコミュニケーションを取らない方が良いと思います。 自分が苦手ということは、相手も自分のことを苦手に思っている可能性があります。だとすれば、相手もコミュニケーションを取ってほしくないと思っている可能性が高いと思うので、頑張りすぎる必要はありません。
無理にかかわろうとすることです。 「せっかく仕事を一緒にするのだから」という考えで仲を深めようとしても、そもそも嫌な人であれば気が合わないので、必ず精神的にすり減ります。お互いに得がないので、特別なきっかけでもない限りは必要以上にかかわろうとしなくて良いと思います。
自分の意識を変えることで職場の嫌な人に対処する3つの方法
ここまで、職場の嫌な人に対して適切な接し方を紹介してきましたが、実は自分自身の意識を変えるだけでもある程度対策することが可能です。まずは3つの対処法を紹介するので、自分ができそうな意識の仕方はないか確認してみてください。
3つの対処法について、「頭では理解できるけど実際にやるのは難しそう……」と感じる方は、後で紹介する先輩たちの経験談も参考にしてみましょう。
①職場に嫌な人がいるのは当たり前だと割り切る
まずは、職場に嫌な人がいるのは当たり前だと割り切ることです。前述した通り、会社という環境や人間の性質上、職場の一部の人に対しては誰もがどうしてもネガティブな感情を抱きやすくなってしまいます。
ただ、このように組織や職場には一定合わない人がいるという傾向を知っていれば、「そういう環境もありえるから仕方ないか」「みんな人間だから仕方ないか」と割り切ることができるのではないでしょうか。また、「もしかすると自分も誰かにとっては相性の悪い人間だと思われているのかも」と思うことができれば、「自分もそうなのだから仕方ない」と納得することができるかもしれません。
自分のせいや相手のせいで悪い状況が作られていると思うのではなく、環境のせいや仕組みのせいにすることでストレスの矛先を変えることができます。そうすることで、少しは気持ちが楽になるでしょう。
②定期的に気分転換をして自分の機嫌を取る
定期的に気分転換をして自分の機嫌を取ることも、嫌な人に対する有効な対処法のひとつです。職場の嫌な人に対して、どんなに「良い人になってほしい!」と願ったところで他人を変えることはできません。
一番簡単に変えられるのは、自分です。そのため、自分が心地よくいられる方法を常に探す方が建設的でしょう。たとえば、カフェが好きな人なら、休憩中にカフェに行ったり、飲み物を買ってきてそれを飲みながら仕事をしたりするだけでも気分が上がるはずです。甘いものが好きなのであれば、ネガティブになりそうになったときに甘いものを食べるようにすると良いでしょう。
このように、会社でもできる自分の機嫌を取る方法を考えてみて、実践してみるのがおすすめです。職場に嫌な人がいても、自分のテンションを上げながら仕事ができるでしょう。
③嫌な思いをしたら親しい人と話す
職場に嫌な人がいるなら、嫌な人と話したあとに親しい人や尊敬できる人と話すこともおすすめです。尊敬できる人と話すことで、嫌な人と接して下がったモチベーションを持ち直したり、ネガティブになっていた気持ちをポジティブに変えたりすることができます。
嫌な人に意識を取られ、ネガティブになっていると、やらなければいけない仕事にも気が進まないまま、時間が経過していってしまうかもしれません。その時間を尊敬できる人との会話に充てることで、自分が目指すべき指標ややるべきことが明確になり、嫌な人に意識を取られなくなっていくはずです。
嫌な人との時間はできるだけ早く忘れて、自分のために有意義な時間を使っていきましょう。
職場の嫌な人に対処しても状況が改善しない場合のアクション5選
ここまで紹介した対処法や先輩たちの経験談をもってしても、解決できないこともあるでしょう。そんなときは、勇気を持って行動を起こしてみることをおすすめします。
とはいえ、「行動ができるのであれば最初から悩んでいない」という人もいると思います。そんな人へ向けて難易度が高くない対処法も紹介していくので、できそうなものからぜひチャレンジしてみてください。
①客観的に自分の状況を分析してみる
まずは、客観的に自分の状況を分析してみましょう。たとえば、「相手が自分に嫌な態度を取るのはなぜなのか?」「自分と相手、どちらに原因があるのか?」などを考えてみるのがおすすめです。
相手があなただけに嫌な態度を取っており、その発端に心当たりがあるのであれば、謝罪をするなどで状況が改善する可能性はあります。しかし、自分は一切何もしていなくて相手が自分の機嫌で当たってくるのであれば、それはあなたのせいではなく、あなたが改善すべきことはないと考えて良いでしょう。
このように少し客観的な目線で自分の状況を分析してみることで、次に取るべき手段が少しずつ見えてきます。客観的に分析するときは、メモに書き出してみるのも良いでしょう。メモに書き出して分析する場合は、下記のような質問項目を設け、自分自身で回答してみるのがおすすめです。
メモに書き出す内容
- いつごろからきつく当たられるようになったのか?
- その前後で何か相手に迷惑をかけるようなことをした心当たりはあるか?
- いつもどんなことに対してきつく当たられているのか?
- ほかの人からも同じような内容で怒られることはあるのか?
- 上記の質問に対する回答をもとに考えた時、きつく当たられる原因は自分にあると感じるか?相手都合のものだと感じるか?
このように分析した結果、自分に非がないと感じるのであれば、相手の態度に落ち込む必要もありません。冷静に分析し、まずは主観的な落ち込みから逃れましょう。
②信頼できる友人や家族に相談してみる
職場に嫌な人がいるなら、信頼できる友人や家族に相談することもおすすめです。客観的に自分の状況を分析してみようとしても、やはり主観が強く入ってしまいます。そのため、自分の状況分析が合っているのかを確かめる意味合いでも、友人や家族に相談してアドバイスをもらうことが効果的なのです。
また、信頼できる人に相談することで、自分の本音がつい漏れることもあると思います。実はその本音が自分を守るためにとても大切な要素である可能性もあるので、そのときにあふれた本音も軽視しないようにしてみてください。
あなたを心の底から思ってくれる人の意見を素直にくみ上げながら、自分が本当はどうしたいのかを深く考えていきましょう。
③上司や人事に相談する
ある程度自分の状況や本音が分かってきたら、上司や人事に相談するのが良いでしょう。上司や人事に相談するとなると、「本人にバレてしまうのではないか」と気が気でない人もいるかもしれません。
しかし、このような職場の問題を相談された場合、上司や人事はある程度の守秘義務を負うことになります。そのため、基本的に「秘密だと言ったのに本人にバラされた」といったことは起きにくいと考えて良いでしょう。
そもそも上司や人事とコミュニケーションが取りづらい場合は、この手段を取るのは難しいかもしれませんが、相談しやすい上司や人事担当がいるのであれば、一度相談してみてください。在職しながらも嫌な人とかかわらずに済む方法や、解決策を提示してもらえるかもしれません。
また、匿名で相談したい場合、社内に相談窓口制度などがあればそれを利用することもおすすめです。
④異動願いを出す
上司や人事に相談しづらい場合は、異動願いを出すのも一つの手段です。個人的な事情を考慮してくれるような会社であれば、異動願いを出すことで本当の異動理由を上層部以外の人から知られることなく、今の職場から離れることができる可能性もあります。
ただし、本当は今の部署で仕事を続けたいのに異動願いを出すのは得策ではありません。今の部署に嫌な人がいるからといって、自分のやりたいことを曲げる必要はまったくないのです。
また、職場がそこまで広くなく、ワンフロアで管理されている場合などもあまり良い解決策にならない可能性があります。異動によって相手が所属している部署と自分が所属している部署の距離は少し遠くなるかもしれませんが、フロア内で移動する際や出勤時などにどうしても顔を合わせてしまう可能性が高いためです。
異動願いを出せば解決しそうなのかは、自分の要望と職場の状況を加味した上で、よく検討した方が良いでしょう。
⑤転職を検討する
転職を検討することも、職場の嫌な人に対する適切な対処法の一つです。信頼できるような上司もおらず、良い職場環境もない場合には、相談をしたり対策を打ってみたりしても望んだ環境を手に入れることは難しいかもしれません。
そんなときは、最終手段である転職も考えてみましょう。一つの職場で長い期間をかけてスキルを積むのも良いですが、人間関係で無理をしないと居続けられないのであれば、自分のパフォーマンスが最大限発揮できる環境に身を移してスキルを積んだ方が効率的です。
精神的に苦しい状態のまま特定の職場にこだわる必要はないので、「こんなことで転職するのは甘えなんじゃないか……」という考えは捨てて、自分を大切にできる職場を探しましょう。
嫌な人に我慢できなくなったときのリアルな対処法
職場の嫌な人に我慢できなくなったときはどうしましたか?
最も年齢が近く、仲の良い先輩に相談しました。 そうしたら、その先輩も相手のことが苦手だったらしく、悩み相談会のような形になり、少しリフレッシュできました。
感情で会話することをやめました。すべてを事務的なものと考えて会話・仕事の報告をおこなうことで余計なことを考えずに済むようになりました。
アルバイト先でサボり癖のある人がいて、その方との関係性を原因に体調を崩した際に、店長に相談しました。 その後本社の方が、そのサボり癖のある方を叱ってくれたそうです。相談して良かったなと感じました。
アルバイト時代の話ですが、バイトリーダーに八つ当たりされる日々が続き、辞めてしまいました。逃げるのも一種の手だと学ぶきっかけにもなりましたね。
「職場に嫌な人がいる」から転職するときの3つの極意|経験者の声も聞いてみた
職場に嫌な人がいることを理由に転職する場合、「素直に転職の経緯を話してしまうと採用してもらえないんじゃないか……」と悩む人もいるでしょう。確かに「職場に嫌な人がいたから転職を希望した」というだけでは、面接官へあまり良い印象を残せないかもしれません。
しかし、これから紹介する3つのコツをつかんで転職活動をおこなえば、転職理由が人間関係だったとしても通常の選考と同じ程度のハードルに下げることができます。以下で具体的に解説していきますので、転職がうまくいくイメージがわかない人はぜひ参考にしてみてください。
また、同じ理由で転職を決めた先輩がどのように転職したかも紹介しているので、体験談からコツも見つけてみましょう。
転職を検討し始めた人は、この記事も読んでみてください。転職を成功させた人たちの声から、転職に必要な準備を学びましょう。
①「嫌な人」起因の転職理由のみを伝えることは避ける
転職をする際は、できるだけポジティブな言葉に変換して伝えることが重要になってきます。そのため、職場に嫌な人がいたことで転職を決意したとしても、それだけを転職理由として伝えることは避けた方が良いでしょう。
今まで、職場に嫌な人がいたこと以外に「転職したいな」と思った瞬間はありませんでしたか。たとえば、職場に若手の意見が通りづらい雰囲気があり、なかなか自分の成長を感じられなかったとき、「もっと実力主義の職場が良かったな」と思ったことがあるなら、それもれっきとした転職理由になります。
このように、今まで少しでも不満に思ったことを書き出してみてください。そして、不満に思ったことをポジティブな転職理由に言い換えてみるのです。たとえば、下記のような転職理由はポジティブに捉えてもらえる可能性が高いでしょう。
ポジティブな転職理由例
- 多方面で役立つ人材になるために裁量権を持って働きたい
- 目標を持った人たちが多い職場で切磋琢磨しながら働きたい
- 今よりも業界シェアの高い企業で自分のスキルを磨きたい
このように、ポジティブに言い換えられそうなことをメインの転職理由にしつつ、ミスマッチを防ぐために人間関係に悩んでいたこともサブの転職理由として伝えるようにすると良いでしょう。
この記事では、転職理由の伝え方について紹介しています。「本音」と「建前」を転職成功者たちがどう使い分けたのか、体験談を参考にしながら転職理由を整えていきましょう。
②職場の人間関係において譲れない点を把握しておく
転職をする際は、自分が職場の人間関係において譲れない点を把握しておくことも重要です。譲れない点を事前に把握し、それを選考の際に伝えることで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
人間関係において譲れない点としては、たとえば下記のようなものが挙げられるでしょう。
- パワハラなどのハラスメントをする人がいない
- 人の成果を奪うような自己中的な人がいない
- 自分の感情で職場の雰囲気を乱すような人がいない
また、選考の際はどうしてもポジティブな印象を持ってもらいたくなり、本心ではないことを言ってしまうこともあるでしょう。しかし、本心を伝えておかないとまた同じことを繰り返してしまう可能性があります。
今一度なぜ転職をすることになったのか、また転職をする目的は何なのかを認識し、次のステップへ正しく進んでいける対策も取っていきましょう。
③入念に企業のリサーチをする
転職先の企業を入念にリサーチすることも、職場に嫌な人を理由に転職する際に重要なことです。企業のホームページを見るだけでは、建前上のことしか知ることができません。
掲載されている社員の声も、どうしてもフィルターがかかったものになってしまいやすい傾向があります。しかし、重要なのは目には見えない本音の部分です。
可能な限り企業の本当の姿を知りたいのであれば、下記のようなリサーチをしてみましょう。
企業の実態を知りやすいリサーチ方法の例
- ホームページを見て興味を持った企業へ面談を申し込み、実際に何名かの社員と会ってみる
- 企業の口コミサイトを見てみる
- 転職エージェントへ相談し、その企業へ転職した人が入社後にギャップを感じていなかったかを聞いてみる
転職経験者はどうやって次の会社の雰囲気をリサーチしたの?
私の場合、人間関係だけでなく、ほかにやりたい仕事があったからという点も転職理由にあったので、面接ではそちらも話すようにしていました。人間関係を理由にした転職理由は、圧倒的なパワハラがあったなどではない限り話しづらく、共感を得にくいと思うので、ほかに理由があるのであればそちらを話した方が良いと思います。
一方で、私は「人間関係が悪い前職と同じような環境で働きたくない」という思いは強く持っていたので、職場見学や近い年代の方との面談の場にてその会社の空気を知るよう努めていました。
私としても意外な発見だったのが、エレベーターを待っているときの社員さん同士の会話や雰囲気は、その会社の社風・風土に直結している、ということです。
「同僚同士でどんな話をしているか」「役員やマネージャー層と乗り合わせたときの雰囲気はどうか」など、盗み聞きのようになってしまう点が心苦しいですが、ぜひ意識して聞いてみてください。
私が新卒入社した会社では、直属の上司が「残業代の申請禁止」「大声で怒鳴る」などひと昔前の価値観を持った方で、私とは合わない性格でした。それも転職理由のひとつでしたが、私は転職理由ではそのことは伏せて、それ以外を理由にしていました。
たとえば、職種や業務内容が想定とは異なったことを理由にしていました。 私のケースでは、会社の制度としてパワハラを防止する制度・措置はあったものの、運用は現場に任せきりで正しく機能していなかったために、結果としてパワハラが見逃されていたと感じました。
このように、会社の制度として整備されていたとしても、それが正しく機能しているかどうかは生の声を聞いてみないとわかりません。口コミサイトに登録したり、友人が勤めている企業の場合は実際にヒアリングしてみて、実態はどうなのかを調査することが必要だと思います。完全な方法はないですが、できる限りいろいろな角度から実態を探るのがおすすめです。
社風がどのくらい働くモチベーションに影響するのか、いまいちぴんと来ない人もいるでしょう。この記事を読んで、社風について理解を深めるのもおすすめです。
職場の嫌な人に我慢はしなくて良い!自分の気持ちに素直になって正しい手段を取ろう
職場の嫌な人に対しては、他の人と同じように接することを心掛けたり、必要以上にかかわらないようにすることである程度は距離を置くことができます。また、職場に嫌な人がいるのは仕方のないことだと割り切り、定期的に気分転換を図ることも大切です。
ただし、心が限界を迎えるまであなたが我慢し続ける必要はまったくありません。まずは客観的に自分の状況を分析したり、他者に相談したりし、可能であれば上司や人事に相談してみましょう。会社全体があまり良い雰囲気ではないのであれば、転職することも一つの手段です。
どの選択肢を取るかは、自分の自由です。本音を無視せず、自分の気持ちに寄り添いながら適切な方法を探し、なるべくストレスなく仕事ができるような環境を目指しましょう。
社会人の”本音”の退職理由ランキングなどを見ると、「人間関係」によるものがよく上位に上がります。
どんな仕事でも、社内のチームメンバー、社外のパートナー企業、取引先の顧客など、いろいろな人たちとかかわり合いながら進めていくものなので、出会う人の中には、自分が「嫌だな」と思う人は一定数いるものでしょう。
客観的に原因を分析してから環境を変えるかを考えよう
実際に自分が「嫌だな」と感じる人に出会ったとき、大切なのは状況をよく見極めることです。
あなたが相手のことを嫌だと思うのは、仕事の進め方や優先順位が違うなどの「性格的な相性」の問題なのか、もしくは相手があなたに対して明らかな敵意を向け、いじわるなどから実害が出ているからなのか、冷静に分析してみてください。
前者であれば、すでに述べた通り、「どこにいっても一定そういった存在はいるもの」と割り切ることが大切です。そのため、この場合の転職はあまりおすすめできません。
一方、後者の場合は、実害が出ているので、本人と対峙したり、上司に相談するなどの何らかのアクションを起こす必要があります。
もし会社に掛け合っても改善が見られない場合、相手が変わらないことには状況を変えることは難しくなります。このケースに当てはまるときは、転職も視野に入れても良いかもしれません。
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職場に嫌な人はいましたか? また、嫌な人とはどう接していましたか?