「既卒就活=大変」の時代はもう終わり⁉ 成功させた先輩に聞く実態と成功術
「既卒で就活しようか迷うけど、新卒より難航するのかな?」
既卒生としての就活を検討する人の中には、「新卒での就活に満足がいかず再挑戦したい」「学業との両立ができず就活のタイミングを逃した」など、さまざまな理由があるでしょう。中には、新卒の就活より難易度が高いという噂を聞いて、既卒就活の成功イメージがいまいち湧かない人もいるのではないでしょうか。
実際には、企業における既卒生の受け入れ体制は年々改善されており、新卒生とほぼ同様にチャンスがあります。しかし、大半の人が新卒として就職していくため、既卒になった理由に注目する企業が存在するのも事実です。
また、既卒就活生が周囲に少ないため就活のやり方に悩む人も少なくありません。既卒生が就活を成功させるためには、新卒ではなく既卒だからこそ意識すべきことを頭に入れ、しっかり準備して就活に臨みましょう。
この記事では、実際に既卒として就活経験がある人たちの生の声から、既卒就活の実態と成功させるポイントを明らかにします。既卒就活を検討している人や実際に今頑張っている人は、就活の道しるべになる情報を解説するので、ぜひチェックしてください。
新卒との違いは? 既卒の定義を知っておこう
一般的には、大学や専門学校などの学校を卒業後3年以内で、正社員として働いた経験がない人を既卒と呼びます。
一方で新卒と呼ばれるのは、年度末に学校を卒業見込みで就職活動をしている学生のことで、新卒と既卒との違いはその名の通り学校を卒業済みかどうかという点です。
どちらにも社会人経験がない点が共通していて、企業からするとビジネスマナーなど社会人としての基本スキルを教える必要がある一方で、柔軟性があり自社の仕事の進め方や社風になじみやすいと捉えられます。
「既卒」の定義や既卒生が応募可能な採用枠を的確に把握することで、可能性が広がり、既卒就活を有利に進められます。既卒就活における企業の見つけ方やその実態について、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
既卒とは? 既卒就活の実態や進め方をリアルな体験記付きで解説
既卒就活を選ぶなら押さえるべきこと|新卒就活と迷った先輩の体験談付き
新卒として就職するか、卒業後に就活をするか迷っている人は、既卒就活をするうえで持っておくべき心構えをチェックしてみてください。実際に、新卒として就活するか、既卒として就活するか迷った人たちの経験談と一緒に確認していきましょう。
既卒になった理由をネガティブに伝えない
「真面目に就活に取り組まず、内定が取れなかったから」「新卒の時期は就活をする気になれなかったから」など、既卒での就活を検討している背景が前向きなものではない人もいるのではないでしょうか。
ただ、ネガティブな理由を選考でそのまま伝えると「真面目に働いてくれるのだろうか」「人間性に問題があるかもしれない」と企業に懸念を抱かれる可能性もあります。
嘘をつく必要はありませんが、前向きに伝える工夫が必要です。「新卒の時期はキャリアプランが思い描けず、卒業後じっくり時間をかけて就活をする選択をとった」など、自分にとって既卒での就活はポジティブな選択肢であること、既卒就活を成功させるビジョンが見通せていることをアピールしましょう。
既卒になった理由の伝え方をもっと知りたい人は、次の記事もチェックしてみてください。既卒就活のポイントについてより詳しく解説しています。
既卒=人生終了? 既卒就活のリアルや内定獲得の秘訣を経験者が語る
自分一人だけでの決断は避ける
既卒就活を進めるうえでは、積極的にほかの人の意見を取り入れるよう心掛けてください。既卒生は新卒と違って、周囲の人が一斉に就活している状況ではなく、大学の教授からもアドバイスをもらいづらくなります。その結果、わからない点や迷ったことも一人で解決しようとしてしまうケースが多くなるのです。
たとえば、早く内定が欲しいという焦りから内定先企業の情報の良いところだけを鵜呑みにして内定を承諾し、よくよく考えると自分が望む条件で勤務できない環境だった……という事態もありえます。
人に言われたことに従うのではなく、自分で納得できるような選択をするべきですが、身近な友人や社会人の先輩、就職エージェントなどに相談して客観的な意見を踏まえつつ決断するようにしましょう。
内定がなかなかもらえず、焦りからミスマッチにつながることもあるのではないでしょうか。次の記事で持ち駒の増やし方を紹介しているので、こちらも読んで、余裕を持った判断をしてみましょう。
就活を成功に導く3つの持ち駒の増やし方|効率化こそ内定への近道
既卒生の未来は明るい! 既卒就活の現状を経験談から紐解こう
卒業前に就活をする人が圧倒的に多いため、既卒生は新卒より内定を獲得しづらいのではないかと捉えられがちですが、必ずしもそうではありません。ここからは、既卒生における就活の実態を解説していきます。
実際に既卒就活をした人の中には、新卒との違いに戸惑いを感じた人もいるようです。既卒として就活を始める前後のギャップなども聞いたので、既卒就活のリアルを知りたい人は注目してくださいね。
既卒生だからこそ悩んだ点や就活に際して不利に感じた点はありましたか?
既卒の理由が留学だったからかもしれませんが、既卒生だからといって特に不利なことはなかった気がします。 むしろ留学という特筆する点があったので、面接でも話のタネになりました。
年齢の高い上層部の方には既卒=就活浪人というイメージが根強いのか、既卒であることを伝えた際に、否定的な態度を示されたことがありました。
面接でマイナスからのスタートと感じることが多かったです。たとえば、空白期間がある理由を中心に聞かれて、自己PRする時間が少なくなったりしました。
卒業後3年以内は新卒枠に応募できる
そもそも既卒生の募集を受け入れている企業はあるのかという疑問をもつ人もいるかもしれません。しかし、既卒生にも新卒生と同様にチャンスがある企業がほとんどです。
厚生労働省が発表する労働経済動向調査(令和4年8月)によれば、2022年度に新卒採用をおこなった事業所のうち、「既卒者は応募可能だった」とする事業所の割合は69%でした。
つまり、およそ7割の企業で卒業後3年以内であれば新卒枠で応募できます。この事実は意外と知られていないのではないでしょうか。念のため募集要項で既卒者に関する表記を確認しつつ、積極的に応募してみましょう。
就活をしていく中で、「一度落ちた企業に再挑戦できるのか」と応募について疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。次の企業で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
一度落ちた会社への再応募は可能|大逆転する秘訣とメール例文を紹介
既卒生の内定率は上昇傾向にある
既卒生の就活は、新卒採用に比べて企業の人材不足の状況に影響を受けやすいといえます。マイナビ 中途採用・転職活動の定点調査(2023年4月)の結果によると、中途採用活動をおこなった企業のうち、20代の正社員の過不足感について「とても不足していると感じている」もしくは「不足していると感じている」と回答した企業は全体の71.5%に達しています。
このように若手人材が必要とされている現状もあり、就職活動を頑張った結果、卒業した年の秋までに無事内定を獲得する既卒生も少なくないのです。マイナビの2022年度 既卒者の就職活動に関する調査によれば、2023年4月入社予定の既卒者の内定保有率(2022年9月時点)は44.8%と、半数近くに及びます。
「既卒生が本当に就職できるの?」と不安を抱く人もいるかと思いますが、ネガティブに捉えすぎる必要はありません。
既卒だからこその工夫が必要! 既卒就活の進め方を3ステップで解説
ここからは、既卒就活を進めるうえで特に意識して取り組んでほしい点を3つピックアップして解説します。
どれも新卒就活と共通するフローですが、既卒だからこそ必要な工夫もあるのでぜひ確認してください。経験者にしかわからない、新卒と既卒就活の違いも参考にしましょう。
就活を進めるうえで、既卒だからこそ取り組んだことはありますか?
どうして既卒就活をしたのかという質問に対して、面接官を納得させられるような回答を準備しました。
既卒就活になった理由と、その時間で得たものを面接でアピールできるように準備すること。私は留学について話しました。
①企業選び|既卒歓迎の求人を主体的に探そう
既卒生の半数以上が応募企業探しに苦戦しています。マイナビの既卒者採用の10年間とこれからによれば、「既卒者を受け入れている企業を探すのに苦労したか」という質問に対して「苦労した」と答えた人の割合は60.3%でした。
先ほど触れたように、卒業後3年以内は新卒枠での応募を認めている企業は多いので、新卒採用をメインに探してみてください。また、就職情報サイトだけではなく企業の採用サイトなども確認し、既卒についての記載をチェックするようにしましょう。
募集要項を確認して経験年数に縛りがなかった場合は、中途採用枠に挑戦するのも一つの手です。チャレンジするときは、志望業界・職種に対する関心や意欲、関連する経験を積極的にアピールすることをおすすめします。
既卒就活をおこなった人は、どうやって求人を探しましたか?
新卒採用の求人から探しました。既卒OKという記載がなくても応募してみたら意外と通ることが多かったです。
新卒採用の求人から応募しました。既卒生が求人を探すにあたって、特に問題はなかったように思います。
さまざまな転職サイトを毎日見ていました。 毎日見ていると常に人を募集している求人がわかるので、「離職率が高いのかな」と捉え、そういう求人は避けていました。
②応募書類作成|卒業後に磨いた強みを最大限アピールしよう
まずは書類選考の突破を目指して、自分の強みを最大限アピールするよう心掛けてください。資格勉強や身に付けたスキルなど、就職を目指して卒業後に取り組んだことは記載しましょう。
本格的な就職活動を始めるまで時間がある場合、社会人スキルが身に付くアルバイトも視野に入れてみてください。就職に向けた計画性や、即戦力になろうとする努力を伝えられます。
自己アピールを徹底するだけでなく、志望動機で企業と自分の接点をいかにアピールできるかも重要です。新卒と違って就職活動にたくさん時間を使えることを活かし、志望業界・企業の研究をしっかりおこないましょう。
次の記事では、志望動機の書き出しについて解説しています。こちらの記事も読んで、たくさんの応募書類を読む採用担当者の印象に残るような志望動機の書き出しにしてみてくださいね。
例文12選|志望動機の書き出しはエピソードの切り口がポイント!
③面接対策|既卒生に対する企業の懸念を解消しよう
既卒就活をした際、面接でどんなことを聞かれて、どう答えたのかを教えてください。
「どうして卒業後に留学したのか」など、卒業後におこなった活動について聞かれました。
なぜ卒業後に就活しているのか聞かれたので、正直に「留学していたから」と答えました。
大学卒業後、9割近くの人が就職か進学を決めています。文部科学省の令和4年学校基本調査確報報道発表資料によると、令和4年3月に大学を卒業した人のうち、進学も就職もしていない人は9.4%です。
この残りの1割にあたる既卒生は、企業から「新卒就活の期間は何をしていたのだろう」「どの企業にも落ちてしまった原因があるのだろうか」などと心配されるケースもあるのが事実です。
面接を通じてこれらの懸念を払しょくできるよう、既卒で就活をしている理由や、ほかの人たちが就活をしていた時期の過ごし方を伝えられるようにしましょう。
既卒生が面接で聞かれがちな質問
・既卒就活をしている理由
・新卒就活の期間には何をしていたか
・就職に向けて取り組んでいること
既卒就活成功者に聞いた! 第一志望の内定を獲得する6つのコツ
既卒就活は、意識すべきポイントが新卒の就活と少し違うため、難しそうと感じる人も多いかもしれません。
しかし、「企業の目線に立って考える」という点では新卒のときと考え方は大きく変わりません。既卒生に対する企業の懸念点を解消し、マッチ度を伝えましょう。
ここからは、既卒生が内定を獲得するためのコツを説明します。既卒就活を成功させた人に、持つべき心構えやおすすめの対策についても聞いてみました。
私の場合、あまり既卒だ、既卒だ、と自分で気負いしないように心がけていました。既卒就活だとしても私にとっては初めての経験だったので、新卒の気持ちで臨むようにしていました。
既卒とはいえ、大学は4年で卒業しているし、就活のタイミングがズレただけなので「あ、私は既卒なので……」と遠慮してしまってもよくないので、「新卒ですが?」くらいの堂々とした態度でいる方がいいかなと思います。
また、学校に通っていない分時間があったので、企業研究やエントリーシート(ES)、テスト勉強など丁寧に進めることができました。時間があったのでもっと本を読んだり資格を取っても良かったかもしれません。
①既卒就活を選んだ理由を明確にする
マイナビの2023年度 既卒者の就職活動に関する調査によると、卒業後の就職活動で大変だと思うことに「既卒として就職活動している理由を聞かれる」と答えた人は50.6%で、半数以上の人が既卒である理由を答えることに苦戦したとわかりました。さらにこれは、既卒生が抱いていた悩みの中で二番目に多いものとしてランクインしています。
既卒である理由は人それぞれです。たとえば健康上の理由や家庭の事情など、やむを得ない理由がある場合も正直に伝えて問題ありません。その場合、入社後は問題なく勤務できる旨をしっかり伝えるとなお良いですよ。
既卒就活の経験者にも、既卒就活を選んだそれぞれの理由を聞いてみましょう。
既卒就活をすることになった理由を教えてください。
大学3~4年の夏にかけて留学をしていて、帰国した時には就活の時期が過ぎていたため既卒就活をしました。留学中は現地での勉強に集中していました。
新卒での就活が理想通りにいかなかったためです。卒業後に留学し、帰国後に既卒就活をおこないました。
②既卒ならではの強みを活かす
既卒は新卒より不利なのではと思う人もいるかもしれませんが、強みもあることを忘れないでください。
新卒就活に取り組んでいた人は、その経験を活かして採用担当から一目置かれるような応募書類や面接対策ができます。また、周囲の人が就活していた時期に留学や部活など自分の可能性を広げる経験をしていた人はぜひアピールしましょう。
既卒生は、卒業を控えている新卒と違って時期に関係なく入社できることもメリットです。企業が今すぐ人材を欲しているとわかったら、自身の状況とすり合わせつつ、早めに働き始められる旨を伝えてみましょう。
③視野を広げて企業を選ぶ
特に新卒就活を経て既卒になった人の中には、「大手企業しか検討していなかった」「〇〇業界しか受けていなかった」など、強いこだわりを持って就活をしていたという人も少なくないでしょう。
手当たり次第に応募するのはおすすめできませんが、応募企業の数自体を減らしてしまうとその分内定を得られる可能性も狭まってしまいます。志望業界に関連する業界まで視野を広げてみたり、希望条件を満たしているのであれば企業規模にこだわらないなど、視野を広げながら企業を洗い出してみましょう。
既卒就活の企業選びで気を付けたこと、新卒就活と変えたことがあれば教えてください。
新卒の際は大手企業を狙っていましたが、既卒就活の際は中小企業やベンチャーも視野に入れて就活をしました。
④企業研究や自己分析に時間をかける
新卒のときは、授業や課題に追われながら多数の企業の選考を受けることもあり、一つひとつの企業に対する応募書類の作成が雑になってしまったという人もいるでしょう。
既卒生が新卒と違う点は、学業と両立する必要がなく就活に使える時間が多いこと。その時間を活かした徹底的な企業研究・自己分析が、ほかの候補者との差につながります。
自己分析を通して、長所や短所、興味関心や仕事に対する価値観はもちろん、自分が既卒になった理由を明らかにするよう意識してください。そして採用担当者を納得させられるようなポジティブな理由にまとめるようにしましょう。
企業研究で考えるべき点
・企業の基本情報
・事業内容
・待遇や福利厚生
企業研究についてより詳しく知りたい人は次の記事もチェックしてみてください。
企業分析の4つの極意|内定者に聞く効果的なやり方と活用方法
⑤スキルアップしてアピールポイントを増やす
卒業後に自由に使える時間が増えたという人は、その時間を有効活用して自己研鑽することも検討しましょう。志望業界で役に立ちそうな資格や知識を調べてスキルアップに励むことで、熱意も伝えられます。より実践的な力をつけるために、志望する業界や職種に近いインターンシップに新たに参加するのも一つの手です。
下記で紹介するようなPCスキル、事務スキルはほとんどの業界で重宝されるほか、多言語を使えると応募企業の幅が広がるのでおすすめですよ。
既卒生が挑戦するのにおすすめな資格・勉強
・MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
・秘書検定
・日商簿記
・語学勉強
既卒就活をするうえで、スキルアップのために何かしたり、アピールしたことはありますか?
時間があったので、就活中はアルバイトも頑張っていました。バイトでの経験も面接で聞かれるので、就活の役に立ったと感じています。
医療事務の資格を取得しました。 また、アルバイトで事務におけるマルチタスク能力を磨きました。
留学先でTOEFLを受検したので、その際の点数をESに記載していました。
⑥就職エージェントを利用する
就職エージェントは、就活全般をサポートしてくれるサービスです。自分に合う企業を紹介してくれたり、面接のフィードバックをもらえたりします。自分だけでは見つけられなかった意外な企業を紹介してもらえることもあり、就活の視野が広がりますよ。
特に既卒生の場合は一人で就活をするケースも多く、自分だけで考え込んでしまうこともあるでしょう。また、既卒である事実に負い目を感じて友人などに相談できない人も一定数います。そんなときの相談先としてもおすすめです。
自分もここで悩んだ! 先輩が既卒就活生に贈る実体験をふまえたアドバイス
既卒就活にあたって悩んだ経験がある先輩たちも少なくありません。既卒での就活を頑張っている人たちに向けて、自らの経験を踏まえたアドバイスをくれました。
既卒生は新卒生と違って周囲に同じ状況の人が少ないため、一人で不安を抱えやすいのではないでしょうか。そんなときは、先輩たちからのメッセージを読んで一歩踏み出しましょう。
「既卒歓迎」と記載している企業はほぼ存在しないに等しいので、既卒を受け入れている企業なのかどうかがわかりにくく苦労しました。新卒枠から応募し、既卒であることは面接で伝えていたため、毎回面接官の反応が心配でした。
ただ、「フラフラしていたのではなく、将来のためになると思ってあえて既卒就活を選んだ」という決意と軸の強さをしっかりと伝えることができれば、既卒就活だからといって不利になる状況はそこまで多くないのではないかと思います。
逆に、既卒だからこそ「社会人になる準備が整っている」という点をアピールできれば、むしろ強みとして評価されることもあると思うので、自信を持って頑張ってください。
留学に行く前から既卒で就活をするつもりだったので、就活の時期に迷いはなかったのですが、お祈りメールに「今後の学生生活も楽しんでください」というようなことが書いてあった時はさすがにカチンときました!
そういった小さなことから「ああ、自分はマイノリティなんだな」と感じることは何回かありました。ただ志望していた業界ゆえなのか、特に既卒だから嫌な顔をされるようなこともなかったですし、既卒に関する表記がないような企業に応募しても書類選考は9割5分通過した感覚があるので、そんなに気にすることでもないのかなと思います。
既卒就活をしている人の多くは理由があって既卒就活をしていると思うので、そこを強みにできればそんなに悪いことでもないのかなと思います。私は結果的に中途入社で第一志望だった会社に契約社員で入社し、正社員になりました。
正社員や新卒で入社することが全てではないし、辿る道が違っても、ゴールに辿りつければ良いと思います。焦らずに、自分が何をしたいのか、信念を持って頑張ってください!
既卒就活は対策次第で成功する! 企業の懸念をプラスに変えて選考突破しよう
既卒生は若手人材を欲している企業にとって貴重な人材であり、新卒とほぼ同様に歓迎されている一方、新卒生と比べて母数は少なく、「新卒で就活できる時期は何をしていたのだろう」などと疑問を持たれる事実もあります。
しかし、既卒として就活している経緯をきちんと伝えればその懸念を和らげることができます。また既卒だからこそ、就活にたっぷり時間を使える環境を活かして選考対策やスキルアップに励んで、新卒生にはないアピールポイントを生み出すこともできるのです。
既卒就活を選んだ人は、自分の強みを的確に把握して前向きに選考に臨み、志望企業の内定を勝ち取りましょう。
既卒での就活について不安に思っている人もいるかと思いますが、「既卒だから」という理由で過度に心配をする必要はありません。
現在の新卒の採用市場は、慢性的な「売り手市場」。つまり、就職したい学生数よりも、学生を採用したいと思う企業の方が多く、求人の数も豊富な状態です。
誰もが名前を知る大手企業などでも、既卒生も含めて新卒採用の門戸を広く開いているのは、そういった採用難の状況が背景にあります。「既卒だから」といって応募できる企業がゼロになるわけではないので安心してくださいね。
過去の選択に至った経緯の言語化が重要
しかし、卒業後の進路選択で、「既卒として就活を継続する」という選択に至った理由は面接で質問されるでしょう。面接官が納得できるような理由や、自分の考えや思い、選択に至った経緯はあらかじめ整理しておく必要があります。
また、面接官も背景を知ったうえで学生のことを評価したいと考えているため、理由を聞かれたからといって、「選考で不利である」と思わないようにしておきましょう。
私はそもそも新卒で就活をしていたのですが、希望していた企業に採用されなかったことにとても落ち込んでしまい、このまま就活を続けるか、一旦時間を置いて既卒就活をするかの岐路に立ちました。
その際、子どもの頃から抱いていた留学の夢を思い出し、英語のスキルを身につければ今後の就活の武器になるのではないかと考え、卒業後に留学することを決意し、既卒就活の道を選びました。結果として、語学力が評価される企業から内定を得ることができました。留学中に将来のビジョンをゆっくりと考える時間もあり、一度立ち止まって良かったと感じています。
既卒であることを気にしない企業も多くある
苦労したことは、年齢の高い上層部に既卒就活であることであからさまに難色を示され内定をいただけなかった時です。大変なこともありましたが、既卒であることを気にしない企業も多く存在するので、新卒就活がうまくいかずに迷っている人がいれば、少し時間を空けて落ち着いてから新卒枠から既卒就活することも選択肢の一つとしておすすめします。