OB・OG訪問の質問は目的から考えるのが重要! 体験談を参考に充実した時間にしよう
社会人の先輩となる卒業生たちに、仕事のやりがいや企業の雰囲気について、直に質問できるのがOB・OG訪問です。
先輩たちのリアルな話を聞ける楽しみもある反面、限られた時間内で「何を聞くべきかわからない」と当日の質問内容に悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。面識が少ないOB・OGにどこまで話を聞けるのか、緊張や不安も感じてしまいますよね。
OB・OG訪問の時間を充実させ、就活に有利な情報を手に入れるには、目的を踏まえた質問内容を準備することが大切です。OB・OG訪問はインタビューの場ではなく、情報収集の場と捉えて行動しましょう。
この記事では、OB・OG訪問の質問内容の考え方について解説します。経験者が実際に使った質問内容や作成ポイントも交えて解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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OB・OG訪問の質問内容はどうやって考えるべき? 経験者の乗り越え方を直撃
OB・OG訪問をしたいと思ったものの「そもそもどうやって聞くことを決めれば良いのかな?」と、質問内容に頭を悩ませてしまうこともあるでしょう。
OB・OG訪問の質問は、基本的に企業へする質問の考え方と大きな違いはありません。どちらも相手に興味を持つことと、その質問をどう活かすかの目的設定をしておけば、自然と聞きたいことが浮かぶようになります。
詳しい考え方については記事後半で解説していきますが、まずはイメージを付けるために、当日を乗り越えた先輩たちの行動を振り返ってみましょう。OB・OG訪問の質問内容の考え方について経験者に聞いてみました。
OB・OG訪問では、事前の準備をできるだけ一生懸命やるようにしていました。ホームページを見てわかるような企業情報だけでもかなりの量になるとともに、それに付随する疑問がたくさん浮かぶためです。
OB・OG訪問は、聞きにくい質問もできる貴重な機会です。そのため、しっかりと準備をしたうえで、遠慮せずに聞くようにしていました。また、OB・OG訪問の時間は限られているため、面接を想定したうえで質問内容を決め、優先順位をつけておくことが大切です。
こちらの記事ではOB・OG訪問の当日の流れや注意点などを解説しています。こちらの記事もあわせて確認してみてくださいね。
OB・OG訪問成功の手立て! 質問を考えるときのコツ3選
OB・OGへ聞くことをやみくも考えてしまうと、答えづらい質問をして気分を害してしまう場合もあります。就活に役立つOB・OG訪問にするために、まずは質問を考えるコツについて知っておきましょう。
OB・OG訪問の質問内容を考えるとき、うまく進められるように考え方で注意していた点はありますか?
聞きたい内容がありきたりにならないように注意しました。特に、調べればわかるような内容に関しては聞かないようにすることを心掛けていましたね。
質問する内容に対して、目的意識を忘れないようにしていました。ただ聞くだけでなく、「何を理解したくて質問するのか」を明確にしておくことが大切です。
質問したい内容に優先順位をつけておきました。とくに、面接で活かせる情報については優先して聞いていました。
①OB・OGにしか聞けない話を聞く
OB・OG訪問の利点は、実際に働いている社員の目線から、ほかでは聞けないリアルな情報を集められることです。
貴重な時間を無駄にしないためにも、「いつでも聞ける質問」「OB・OG訪問でしか聞けない質問」を区別しておく必要があります。
いつでも聞ける質問
- 御社の事業内容はなんですか
- 御社の初任給はいくらですか
OB・OG訪問でしか聞けない質問
- ◯◯さんはなぜこの業界を選んだのですか
- ◯◯さんが内定を取るために意識していたことはなんですか
事業内容や初任給のような調べると出てくる情報は、OB・OG訪問で聞く必要はありません。インターネットや口コミでは聞けない情報を知るためには、「OB・OGはなぜこの業界を選んだのか」というような、その相手にしか聞けない話を投げかけるよう意識しておきましょう。
②質問は相手が答えやすい聞き方を意識する
OB・OG訪問の質問内容を考えるときは、自分が知りたい情報について、相手が回答しやすいようにたずねることが大切です。うまく質問をするには、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを使い分けるようにしましょう。
オープンクエスチョンとは「好きな色は?」のように、答えを限定しない聞き方です。相手の考えや嗜好を広範囲で知りたいときに活きる質問方法になります。
一方、クローズドクエスチョンとは、イエス・ノーなど回答範囲を狭めて質問を投げかける聞き方です。「赤と青どちらが好き?」など、こちらから先に選択肢を出して質問するもので、限定した答えが知りたい場合に適しています。
聞き方 | 質問内容 | 予想される回答内容 |
---|---|---|
オープン クエスチョン |
仕事で大事なことは何ですか | ・今の仕事で力を入れていること ・継続的に学び続けること |
クローズド クエスチョン |
仕事を決める条件の中で、 優先順位を3つ教えてください |
・「やりがい、福利厚生、給料です」 |
例のように、仕事を選ぶ条件について質問をしたい場合で考えてみます。
たとえば、「大事なこと」をオープンクエスチョンを使って広範囲でたずねた場合、相手の受け取り方次第で回答内容はさまざまです。一方で、クローズドクエスチョンを使い「仕事を決める条件」「3つ」と聞き方を限定することで、欲しい情報が得られるとわかりますね。
どちらを使うかによって返答内容は大きく変わるので、何を・どの範囲で知りたいのかを考えて質問をすることが大切です。
③企業の良い面・悪い面どちらも知れるようにする
OB・OG訪問は就職先を選ぶ情報収集の場です。就職後に後悔をしないためにも、ただ単に企業の楽しい話を聞くだけではなく、大変さやつらい部分がわかる話も聞くようにしましょう。
大変さやつらい部分がわかる質問の例
- 新卒のときに苦労した点はありますか
- 今の仕事で大変と感じる部分を教えてください
このような質問ができると、良い面・悪い面の両方から企業を深く知ることができ、入社後もギャップを感じづらくなります。信憑性のある意見を聞けるOB・OG訪問だからこそ、幅広い情報を集めたうえで、就職先の判断基準として役立てましょう。
OB・OG訪問で質問してはいけないことは? 先輩に聞く当日の作法
OB・OG訪問の質問を考えていると「この話は聞いても大丈夫?」と、自分の質問内容が失礼にならないか気になることもあるでしょう。相手の印象が悪くなると、企業へ応募しづらくなるなど、その後の就活にも影響する可能性があります。
また、どこまで聞いて良いのかわからない状態のままだと、当日の自分の発言が間違っていないか終始気になってしまいます。せっかくの貴重な機会にもかかわらず、満足な情報を得られないまま終わってしまうかもしれません。
OB・OG訪問は、質問の目的と相手への配慮が理解できていれば、心配するような事態になりません。しっかりと本番に集中するためにも、OB・OG訪問で聞いてはいけないことについて知っておくことが大切です。経験者が実際に気を付けていたことも参考にしてくださいね。
OB・OG訪問の質問内容を考えるときに、聞かないように意識した質問があれば教えてください。
調べればわかるような質問であるため「企業で大切にされている価値観は何ですか?」など、企業理念に関する質問はしないようにしていました。
貴重な時間を無駄にしてしまうので、ホームページで調べてわかる質問は避けていました。また、「なんでも答えるよ」と言っていただいたとしても、プライベートに踏み込みすぎるような質問は気を付けるべきかなと感じています。
ホームページで調べればわかる内容や、年収や福利厚生などは聞かないようにしていました。
OB・OG訪問で聞ききれなかったことは、実際に選考に進んだ際の逆質問の時間を使って疑問を解消させましょう。こちらの記事では内定者が実際に聞いた質問や聞いてはいけない逆質問をまとめています。参考にしてみてくださいね。
調べてわかるような質問はしない
OB・OGへの質問のコツは、その人にしか答えられない内容を聞くことであると紹介しましたね。そのため、質問内容を考えるときは、調べてわかるようなものは避ける必要があります。
調べてわかるような質問例
- 会社の事業内容を教えてください
- 新卒の雇用条件はどうなっていますか
- 採用する予定の人数を教えてください
- 会社の経営状況を教えてください
例のような質問をしてしまうと、OB・OGに「自社に興味がないのかな」と疑問を抱かせてしまうことはもちろん、自分の印象も悪くなりかねません。
また、調べてた情報を鵜呑みにしすぎるのも注意が必要です。インターネットの評判で残業が多いといった口コミを見たからといって「残業が多いようですが、業務がきついと感じることはありますか?」など、決めつけた質問をするのはNGです。
OB・OG訪問の質問は「情報の正誤性を確かめる」というよりも、「自分が調べた内容にプラスになる判断材料を得るために何を聞くべきか」という視点で考えるのが適切です。
プライベートすぎる質問は避ける
就活本番とは異なり、OB・OG訪問はカジュアルな雰囲気が多くなります。質問しやすい雰囲気だと、ついさまざまな話を聞いてしまいたくなりますよね。しかし、OB・OGにもプライベートがあるため、個人的すぎる質問は「遠慮がない」「配慮ができない」と印象が悪くなることも。
OB・OG訪問は個人の厚意により時間を作ってくれていると理解し、相手が気を悪くしない質問内容を考えることが大切です。
プライベートな質問例
- 月額の手取りを教えてください
- いま住んでいる家の家賃はどれくらいですか
- 大学の同級生はどんな企業に勤めているのですか
ときには、OB・OGとの関係性や当日の打ち解け方次第で「なんでも聞いて」と言ってくれることもあるかもしれません。その場合でも、「もしお伺いできるのなら」「答えていただける範囲で良いのですが」といった、相手への配慮を忘れず、本当に聞きたい質問だけ聞くようにしましょう。
無理に話を聞き出さない
OB・OG訪問で相手に質問を投げかけたとしても、すべてに答えてもらえるとは限りません。OB・OGが答えづらいと感じるケースだけでなく、企業内で守秘義務を設けていて話せない場合もあるでしょう。そのため、質問の返答がもらえないときは、無理に聞き出そうとせず、次の問いかけに移ることが適切な対応です。
相手が時間を割いてくれていることを前提に、礼儀と配慮を持って接することが大切です。
OB・OG訪問の質問の考え方4ステップ|先輩に学ぶ実践ハウツー
ここまではOB・OG訪問の質問をうまく考えるコツや注意点について解説しました。意識すべきポイントがわかれば、次は具体的な質問内容を考えていきましょう。
ここからは、段階的に作業が進められるよう、4つのステップに分けて質問の考え方を紹介します。経験者が実践した方法も参考に、実際に自分が考えるイメージをしながらチェックしてくださいね。
ステップ①就活で自分が何を知りたいかをリストにする
まずはOB・OG訪問の質問内容の軸を作るために、自分がいま何を知りたいのかを明確にします。いきなり何を知りたいか考えるのはむずかしい人は、自分がいま感じている就活の課題や悩みをもとに考えるとスムーズです。
悩みや課題 | 知りたいこと |
---|---|
働くことに不安を感じている | OB・OGの働き方を知りたい |
(OB・OGの)企業研究がうまくいかない | 企業のリアルな強みや特性を聞きたい |
(OB・OGの)企業に 応募すべきか悩んでいる |
福利厚生、待遇、良い面悪い面など リアルな話を知りたい |
就活がうまくいかない | OB・OGの就活の話を聞きたい |
大学生活がこれで良いのか不安 | OB・OGの大学生の頃の話を聞きたい |
知りたいことは、この後のステップで情報を整理するので、現状でうまく言葉にできなくても大丈夫ですよ。まずは思ったままを口にしてみてください。
ステップ②どのような質問をしたのか周囲から情報を集める
次は、質問内容についての情報を集めます。大学の同級生やキャリアセンターの担当者に、OB・OG訪問の質問ではどんなことを聞くべきか調査します。
質問はできるだけ複数人に聞いて、選択肢の幅を広げましょう。同じ業界を目指す人の質問内容も調査すると、業界ごとに何を聞くべきなのかもわかります。
情報を集めるときは、それぞれに「なぜその質問をしたのか」という質問の意図も聞いておくと、就職にどう活かすのかイメージがしやすくなりますよ。
キャリアセンターに聞く場合は、ステップ①で考えたことも踏まえ、質問内容そのものに迷っていることを相談すると、解決のアドバイスを得られるでしょう。
OB・OG訪問の質問内容に悩んだときに参考にした人はいますか?
どういった質問を聞くべきか把握しているキャリアセンターの方と、OB・OG訪問の質問内容を作成していました。
同じ就活生の友達・部活の先輩・就活サイトを参考にしていました。サイトは「OB・OG訪問 質問」と検索して出てきたものを参考にしていましたね。
ステップ③①と②をもとにOB・OG訪問での目的を決める
自分の知りたいことと、周囲がどんな質問をしていたのかを知ることができれば、あとはその2つを参考に、OB・OG訪問での目的を何にするか考えます。
①自分が知りたいことの例
- OB・OGの働き方を知りたい
- 企業のリアルな強みや特性を聞きたい
- 福利厚生、待遇、良い面悪い面などリアルな話を知りたい
- OB・OGの大学生の頃の話を知りたい
②周囲から聞いた質問の参考例
- OB・OGのリアルな1日のスケジュールについて教えてもらった
- 企業が現在力を入れていることを聞いた
- 面接のときに何をアピールしたか聞いた
- 就活で苦労したことはなにかを聞いた
たとえば、ステップ①の知りたいことが、ステップ②で実際の質問内容に使われていると、目的として設定しやすいテーマであることがわかります。
自分が知りたいこと | ステップ②で使われていたかどうか | OB・OG訪問の目的に設定できる内容か |
---|---|---|
OB・OGの 働き方を知りたい |
◯(よく使われていた) OB・OGのリアルな1日のスケジュールについて教えてもらった |
◯(設定しやすい) |
OB・OGの大学生の頃の話を知りたい | ×(大学生の時の話を聞いている 学生はあまりいなかった) |
×(設定しづらい) |
目的
「働くことに不安を感じているため、OB・OGから見た仕事や働き方について知りたい」
ステップ①とステップ②をすりあわせていき、◯になった結果の中から、自分が一番知りたいと感じるものを目的として設定しましょう。
目的は一つではなく、複数あっても問題はありません。ただし、どの質問内容から考えるか悩まないよう、3〜4個までに絞っておき、その中で優先順位を決めておくことがポイントです。
OB・OG訪問の一番の目的は何でしたか?
一番の目的は、実際に働いているOB・OGの意見を知ることです。働き方が自分に合っているのか判断するための参考にしていました。
インターネットでは出てこない会社の情報を収集するためです。実際の社員の雰囲気や、働き方の実情、具体的な仕事内容などを聞いていました。
選考や面接のための情報収集も目的の一つでしたが、それと同じくらい、内定後の就職先決定に必要な情報を得ることが重要な目的でした。採用以外の仕事をされている人からお話を聞いて、より実態にせまった情報を得ようとしていましたね。
ステップ④③から質問内容を絞る
目的が決まれば、あとは達成するために何を聞けば良いのかを考えます。例は、ステップ③で決めた「働くことに不安を感じているため、OB・OGから見た仕事や働き方について知りたい」という目的に対しての質問内容です。
目的
働くことに不安を感じているため、OB・OGから見た仕事や働き方について知りたい
目的が満たせる質問内容の例
- 1日のスケジュール
- 仕事の大変な部分
- なぜいまの仕事を選んだのか
- モチベーションを維持するため何をしているか
質問内容があまり思い浮かばないようであれば、ステップ③で浮かんだ別の目的に関連する聞きたいことを考えてみても良いでしょう。
今回は目的がまったく思い浮かばない人へ向け、段階的に見つけられるやり方を説明しました。もともとOB・OG訪問を通して何を知りたいかある程度決まっている人は、上記のやり方をスキップして、知りたいことを目的として言語化できれば問題ありません。
どのやり方で進める場合でも、就活に活かせるOB・OG訪問の質問内容を考えるには、必ず目的を定めてから動き出す必要があると意識しておいてくださいね。
パネリストに直撃! 実際OB・OG訪問ではいくつ質問を準備した?
OB・OG訪問の質問数はどれくらい用意しましたか?
OB・OGへの質問数は全部で15個ほど用意していましたが、実際に聞けたのは5つほどです。1つの質問から話が広がり、かなりの時間が取られました。
OB・OGへの質問は20個ほど用意し、働き方・福利厚生・雰囲気などジャンル分けをしていました。OB・OGの方と質問を交えて話しながら、気になったところを深掘りしていました。
いつも10個ほどの質問に優先順位をつけて聞くようにしていました。しかし、1つの質問から話が広がるので、用意したものをすべて聞けることは少なかったです。
OB・OG訪問の質問例105選を目的別に紹介|経験者が実際にした質問付き
OB・OG訪問の質問内容を考えるときは、周囲からの情報収集が必要であると紹介しましたね。ところが、周囲に聞ける状況ではない人や、聞いてもあまり情報が集まらなかった人もいるのではないでしょうか。
そんなときは、体験談と例文を見て、自分の選択肢を作る参考例として活用しましょう。目的別にポイントも解説するので、質問内容を考える前の情報収集として、ぜひ参考にしてくださいね。
OB・OG訪問で実際に聞いた質問内容を教えて!
OB・OGだからこそ、聞きにくいことも聞いていました。たとえば、福利厚生の詳細な内容についてなどです。
OB・OG訪問予定だった企業について下調べをしていた際、有給取得率がかなり低く「ブラックなのでは?」と気になった経験があります。思い切ってその不安を打ち明けたら「有給取得率はかなり改善され、去年からは会社のほうからちゃんと休むよう急かされる」と教えていただけました。さらに、そのように有給取得率が悪く出てしまったのは、繁忙期のデータが反映されてしまったのではという裏側も明らかになり、より一層安心できました。
ほかには、資格手当の有無についてもたずねると「資格取得支援金が出るので、挑戦していくといいよ」とアドバイスされました。
多くのOB・OGに「就活時代になぜその企業に入りたいと思ったか」「実際に面接で話していた志望理由」「就活生時代にかかげていた目標と達成できた経験」について質問をしていました。
違う人にも毎回同じ質問をすることで、志望理由の参考にしたり、自分と似ているOB・OGが実際にどんな仕事をしているか確認できたりしたためです。そこから、自分自身が本当にしたいことや、やりがいを持てる仕事ができるかどうかを確かめていました。
最終面接などで聞かれた際に現実的な将来像を答えるため、OB・OG訪問ではキャリアビジョンやキャリア形成に関しての質問をよくしていました。OB・OG訪問できなかった企業の面接でキャリアビジョンに関して聞かれた際、自分の願望ベースで答えてしまうことが多く、うまく答えられないことをもどかしく感じたのがきっかけです。
具体的には「実際にはどんなキャリアを進む人が多いのか」「自分が目指す職種に就いている人はどんなキャリアを経ているのか」などを聞いて、実務的な回答につなげていました。各ステージで身に付けるべき能力などを加えて聞くと面接に活かせると思います。
OB・OGが在籍する企業の理解を深めたい
- 御社ではどのような人材が昇進することが多いですか
- 同期にはどのような特徴の方が多いですか
- 若いうちから海外で活躍するには、どの部署を希望すべきですか
- 数ある◯◯業界の企業の中から、なぜ今の会社を選んだのですか
- 御社の強みは◯◯と認識しているのですが、それ以外で◯◯さんが思う強みはありますか
- 御社でリーダーやマネージャーに昇進するためには、どんな能力が求められますか
- 繁忙期の御社の様子を教えてください
- 社内の雰囲気はどんな様子ですか
- 何時に出社して、何時に退社されていますか
- 風通しの良い社風と聞きますが、反対に風通しが悪いと感じた経験はありますか
- 福利厚生でこれがあれば良かった、またはあって良かったなと感じたものはありますか
- 現在の業界で御社が成功している秘訣は何だと思いますか
- 御社の選考中に意識すべきことがあれば教えてください
- ◯◯さんが一緒に働きたいと思う社員像を教えてください
- 説明会で◯◯な社風と伺ったのですが、◯◯さんはどのような社風だと考えますか
- 20代前半までに◯◯(自分のやりたい仕事内容)をするためには、どの部署を希望すべきですか
- 会社のHPにある◯◯(独自の制度)について教えてください
- 御社は意欲的な社員に対してキャリアアップを図る仕組みはありますか
- 勤務外で社員同士の交流はありますか
- ◯◯さんから見た業界内での御社の立ち位置について教えてください
- ◯◯さんから見た御社の課題について教えてください
- ◯◯さんから見る御社の社長の印象を教えてください
- 異動や転勤の頻度はどれくらいですか
- 昇給の際、面談の機会はありますか
- 休日勤務はありますか
- 企業独自の社風だなと入社後に気付いたものはありますか
- 職場の雰囲気は◯◯さんとマッチしていると思いますか
- 社内イベントはありますか
- 閑散期・繁忙期はいつ頃になりますか
- 異動希望がどのくらい考慮されると感じていますか
OB・OGが在籍している企業への応募を検討していて、さらに詳しい情報を集めたいときにすべき質問例文です。OB・OG訪問の目的として一番考えられやすいものですが、どこまで聞いて良いのか悩んでしまうテーマでもありますね。
OB・OGの企業について質問する場合は、まず自分でしっかりと情報収集をしておくことが大前提です。企業の公式HP、募集要項、口コミサイトなどで情報を細かくチェックし、そのうえで気になる点を厳選して質問しましょう。
しっかりと下調べができていれば、OB・OGにも「自社への志望度が高い」と好印象を持ってもらえます。
また、福利厚生や休日についての質問は、いくつも聞きすぎると条件重視と認識される可能性があります。条件の質問をするときは、内容を調べたうえでわからないことを1〜2個程度にしぼって聞くようにしておきましょう。
OB・OG自身について知りたい
- 仕事、日常でのモチベーションはどうやって維持していますか
- ◯◯さんは今後どのようなキャリアを築きたいですか
- 海外転勤のある仕事を選ばれた理由を教えてください
- ◯◯さんは学生のときどんな人物でしたか(自己評価)
- ◯◯さんは学生のとき周囲からどのような性格と言われていましたか
- 学生時代に戻れるなら、どんな勉強をしたいですか
- 大学時代に取り組んだことで印象に残っているものは何ですか
- 現在の仕事で最もやりがいを感じる瞬間は何ですか
- ゼミ活動では◯◯に参加されていたと伺いましたが、具体的にはどのような研究をされたのですか
- ◯◯さんは就活中どのような業界や職種に興味を持っていたのですか
- もし教えていただければ、◯◯さんは就活でどんな企業を受けられたのかを教えてください
- 今後挑戦したい職種はありますか
- 今までで1番思い出深い業務を教えてください
- おやすみの日はどんな過ごし方をされていますか
- ◯◯さんの仕事で嫌なことがあったときの切り替え方について教えてください
- ◯◯さんが理想とする社会人とはどのような人物ですか
- ◯◯さんの尊敬する方はいらっしゃいますか
OB・OG自身について知りたいときは、プライベートに関する質問をしすぎないことが大切です。どうしても気になることがあるときは「可能であれば」「差し支えなければ」と、枕詞を入れて相手へ配慮する姿勢を見せるようにしましょう。
OB・OG自身に関する質問は、個人へ内容が偏りすぎると「会社自体へはあまり興味が無いのかな?」と疑問に思われることもあります。質問内容は、企業に関するもの・就活の悩みなど、ほかの質問とバランスをとることも考えておきましょう。
業界や職種について情報収集をしたい
- 業界や職種研究で見ておくべきポイントを教えてください
- ◯◯さんの感じる◯◯業界のトレンドを教えてください
- ◯◯さんのなかでこの業界で一番必要な能力は何だと思いますか
- ◯◯業界で新卒から活躍している人物の特徴がわかれば教えてください
- 最近おもしろいなと感じた製品(サービス)はありますか
- ◯◯(資格名)を取得しようか悩んでいるのですが、早めに取っておくメリットはありますか
- 業界内で「あるあるだな」と感じる話を教えてください
- 業界の中で気になっているニュースはありますか
- ◯◯職を経験されていて、職業病だなと感じることはありますか
- ◯◯業界ならではの魅力を教えてください
- この業界は多忙だと一般的に言われることがありますが、◯◯さんは実際に働かれて、どう感じますか
- この業界では年齢が若いとクライアントから頼りないと思われそうだなと考えているのですが、◯◯さんのなかで安心して仕事を任されるために意識していることはありますか
- 地方銀行とメガバンク、それぞれに就職するメリットは何だと思われますか
- ◯◯業界を受けるあたり、入社までに学んでいたことがあれば教えてください
- コンペに自分で参加できるようになったのはいつごろですか
- ゼロからアイデアを考えるために日頃から意識されていることはありますか
- メーカーではなく商社を選んだのはなぜですか
- ◯◯業界で働いていて、社会に貢献しているなと感じることはありますか
- ◯◯職として働くなかで、とくにこのスキルが身に付いたと思うことはありますか
OB・OGが在籍する企業の業界や、職種についての理解を深めたいときにすべき質問例です。企業の理解を深める質問と同様、事前に調べてわかるような内容は避け、OB・OGにしか聞けないことに絞ることがポイントです。
特に、業界内でOB・OG自身が感じている課題や強みを聞いておくと、就活の志望動機で独自性のある内容を考える手助けになりますよ。インターネットで誰でも調べられる話ではなく、実際に働く先輩のリアルな話をどのように活かすか想像しながら、質問内容を考えてみてくださいね。
クリエイティブな仕事では、どんなスキルが求められるのか、気になりますよね。OB・OB訪問で実際に働く先輩社員の生の声をぜひ聞いてみてくださいね。次の記事では、未経験でクリエイティブ職の就活を成功させる方法を解説しています。
就活の悩みを解決したい
- 就活をされていた当時のスケジュールを教えてください
- 企業研究で見ておくべきポイントを教えてください
- 面接対策として何をしていましたか
- 就活で「これだけはやっておいたほうが良い」というものがあれば教えてください
- アピールにつながるエピソードをどうやって見つけましたか
- 履歴書やエントリーシート(ES)作成で特に注意していたことを教えてください
- 就活の方向性を決めたのはいつ頃ですか
- 自己PRがうまく見つからないのですが、どのように考えましたか
- 私の志望動機と自己PRを評価していただけませんか
- 新卒に求められる能力はなんだと考えますか
- 就職活動中に失敗したことや、その経験から得た教訓を教えてください
- いつも面接で企業への逆質問に悩んでしまうのですが、◯◯さんはどんな質問をされていましたか
- 就活中に直面した課題や困難はありましたか
- 自己分析はどのようにおこないましたか
- 他己分析はだれに質問しましたか
- SPI対策でおすすめの参考書を教えてください
- SPI対策にはどれくらいの時間をかけられましたか
- ◯◯さんが使っていた業界研究のツールはなんですか
- 業界や職種の研究をするのにどれくらいの時間を使いましたか
- 業界研究をするときはノートやリストで情報をまとめていましたか。おすすめの情報整理の方法があれば教えてください
- 早期選考はむずかしいと聞いたのですが、実際に◯◯さんが感じた難易度はどれくらいでしたか
- インターンシップ先はどのように選ばれましたか
- 就活はいつ頃から始められましたか
- 就活がつらいときはありましたか
- 就活がいやになったとき、どのように乗り越えましたか
- 就活はいつ頃終了されましたか
- 早期選考には参加されましたか
- 説明会は何社参加されましたか
- 学業とはどの程度バランスを取って就活をしていましたか
自分が今抱えている就活の悩みを、同じ状況を乗り越えた人の経験談を通して解決したいと考えるときの質問例です。
OB・OG自身への質問と同様に、偏った話ばかり聞きすぎるのはNGです。ほかに聞きたいこととのバランスを考えながら、企業への興味関心が無いと思われないように質問を組み立てましょう。
自分の課題を見つけたい
- 私の第一印象をどう感じましたか
- 今日のやり取りの中で、私に改善すべき点があれば教えてください
- 自分の強みをどうやって見つけましたか
- 自分の弱みをどうやって見つけましたか
- 就活のときに立てていた入社後の目標はなんですか
- ◯◯さんが自己成長のために習慣付けていることがあれば教えてください
- 新入社員が立てるべき目標はなんですか
- 社会人〇年目(OB・OGに合わせる)までに経験しておいた方が良いことはありますか
- 入社をする前に取り組んでいたことがあれば教えてください
- ◯◯さんが思う「学生のときにしかできない」ことはなんですか
就活までの残り少ない時間の中で、自分は何をすべきか悩んでいる人は、OB・OGへの質問を通して課題を見つけることもできます。
「自分に関する第一印象」や「課題」といったクローズドクエスチョンで明確な答えを得るのも良いですが、「どう感じたか」「経験しておくと良いこと」といったオープンクエスチョンで相手主観の意見を聞くのもおすすめです。
目的設定で自分のどんな課題を知りたいのか、何を解決したいのかをしっかりと明確にしてから考えると、質問内容もスムーズに浮かぶでしょう。
一緒に覚えておこう! 体験談で学ぶOB・OG訪問のマナー
OB・OG訪問の充実度は、質問内容以外に、当日までの立ち振る舞いでも左右されます。せっかく時間をかけて質問を考えたのに、うまく対応できず、話が聞きづらい状況になってしまうのはもったいないですよね。
OB・OG訪問のマナーは、就活全般で求められるマナーとほぼ同じなので、早めの就活対策として覚えておいて損はありませんよ。当日を後悔なくやり切るためにも、質問内容を考えるのと一緒にマナーもマスターしておきましょう。
訪問前後の挨拶は忘れずに
OB・OG訪問のマナーは就活と変わらないと紹介しましたね。企業の面接後にお礼メールを送るのと同様に、OB・OG訪問も面談前後でかならず挨拶の連絡をしておきましょう。相手は社会人であるため、大学の先輩と同じような接し方をするのはおすすめしません。
事前に集合場所や日時を送っておくことで、当日の行き違いを防ぐ役割も果たせるため、OB・OG訪問前後の挨拶はぜひおこないましょう。
挨拶の連絡をするタイミングは、本番前は前日・終了後は当日中にメールで実施するのが一般的です。この後の記事で詳細のポイントと例文を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
OB・OG訪問の挨拶メールは何日前に送っていましたか?
1週間前と前日の計2回送るようにしていました。2回送っている理由は、礼儀もありますが、忘れられないようにするためです。
前々から決まっていたOB・OG訪問は、1週間前と前日に挨拶メールを送っていましたが、直前で日程が決まった場合は前日のみ連絡していました。
挨拶は2日前までに送るようにしていました。
質問リストは事前に送って当日をスムーズに
OB・OG訪問で質問リストを送るべきか悩む人もいますが、挨拶メールを送る際に一緒に送付しておくのが良いでしょう。質問リストは、特に相手から指定がなければExcelやスプレッドシートなど、使用しやすくデータとして共有しやすいソフトがおすすめです。
OB・OGの手間を少なくすることを考え、質問が少数であればリスト化せずメールに直接記入しても問題はありません。質問はメールに記入・リスト化いずれの場合でも、当日に印刷し、相手へ手渡しできるように準備をしておくと良いでしょう。
本番をスムーズにするための準備も、OB・OG訪問のマナーの一つとして覚えておいてくださいね。
当日は面接と同様の振る舞いを
OB・OG訪問で必要なマナーは、選考を受けるときと変わりはありません。ときには、相手から「カジュアルな服装でもOK」と言われるケースもありますが、ラフにしすぎて相手の印象が悪くなるリスクを考え、基本は就活と同じ服装を選ぶと良いでしょう。
ほか、話し方についても、面接と同様の心構えでいることが大切です。いくら和やかな雰囲気といえども、敬語をくずしてしまったり、相槌を「うん」にするといった言葉遣いにならないように注意しなければなりません。
OB・OG訪問は、相手が快く質問に答えてくれることで、より充実した情報を得られます。当日はマナーにも気を配り、感謝の気持ちが伝わるような立ち振る舞いをしましょう。
OB・OG訪問当日はどのような服装で行きましたか?
OB・OG訪問はスーツで行きました。相手は社会人なので、ビジネスマナーに関して注意深く見ているはずだと思ったためです。
業界にもよりますが、社内でスーツを着ないような広告やエンタメ業界などはオフィスカジュアルな服装、フォーマルな企業にはスーツで行っていました。
基本はスーツで無礼のないようにしておき、もし服装の指定をされたら、スーツとカジュアルな服装を使い分けていました。
疑問をすべて解決! 質問リストをメールで送る例文とポイント
OB・OG訪問の質問リストは、挨拶メールと一緒に送ると、当日がスムーズであると紹介しました。しかし、いざメールを送ろうと考えたときに、書き方について悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。自信をもってメールを送れるようになるためにも、次のポイントと例文を参考に作成してみましょう。
メールをする際に意識すべきポイント
- 自分の名前はフルネームで書く
- 大学名は学部まで名乗る
- 件名で用件を簡潔に伝える
- 誤字脱字がないかチェックする
- 平日の日中時間帯に送る
- 文末に署名(連絡先)を入れることを忘れない
送信メッセージ例文
宛先
CC
件名◯日の面談のご挨拶(◯◯大学 ◯◯◯◯)
株式会社◯◯
◯◯部◯◯課
◯◯ ◯◯様
お世話になっております。
◯◯大学◯◯学部◯年の◯◯ ◯◯と申します。
〇月〇日に予定している、面談のご挨拶にてご連絡いたしました。
本メールにて、当日の詳細とお聞きしたい話の内容をお送りいたします。
【日時】〇月〇日(〇)13:00~
【場所】◯◯(〒000-0000 ◯◯市◯◯町〇丁目〇番地)
【お伺いしたい内容】
・職場の雰囲気や従業員の人柄
・仕事のやりがい
・入社前後のギャップ
・選考で重視されるポイント
・志望動機と自己PRへのアドバイス
質問リストは当日に印刷してお持ちいたします。
ほか、ご質問などありましたらいつでもご連絡ください。
お忙しい中恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
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◯◯ ◯◯(フリガナ)
◯◯大学 ◯◯学部 ◯◯学科 〇年
携帯電話:090-xxxx-xxxx
メールアドレス:◯◯◯◯@gmail.com
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メールで面談の詳細を送る場合は、曜日まで入れておくことに加え、場所だけでなく住所も記載しておくと間違いがありません。メールアドレスと電話番号を文末に入れることも忘れないようにしましょう。
また、親しいOB・OGの場合、LINEなどのコミュニケーションツールで連絡を取り合っている人もいるのではないでしょうか。チャット形式だとつい文面が崩れてしまいがちですが、社会人を相手にしていることを忘れず、メールと同じマナーで連絡をするようにしてくださいね。
当日を有意義に! OB・OG訪問をより効果的にするためのアクション
ここまでは、就活に活かせるOB・OG訪問の質問内容の考え方について、具体例を出しながら解説していきました。OB・OG訪問を充実した時間にするには、目的設定をしたうえで質問を考え、企業と同様のマナーで接することが大切とわかりましたね。
最後は、メモの取り方や当日までの準備を中心に、OB・OG訪問をより有意義にするための方法を紹介します。経験者の行動も参考に、一度しかないチャンスを最大限に活かせるようにしましょう。
OB・OG訪問の時間を有意義に過ごすために意識していた点があれば教えて!
相手を面接官だと思って、自分が逆質問している想定で話を伝えるように意識していました。OB・OG訪問を面接の場として意識したことで、相手の目を見ながら話す感覚が身に付いたと思います。
本番の意識を持ちながら臨んだおかげで、面接の練習とOB・OG訪問を並行でき、時間を有意義に過ごせました。
OB・OG訪問の時間を有意義に過ごすために、最低限聞きたいことをリスト化する、当日たくさんメモを取ることを意識していました。中でも、事前にOB・OGに許可をとって承諾いただいた場合には会話を録音して、大切な部分が抜け落ちないようにもしていましたね。
また、メモを取る際にも、OB・OGに言われた中で大切だと思ったことを別に書き出し、後ほど綺麗にまとめることで頭を整理していました。
フレームワークを意識してメモを取る
OB・OG訪問でのメモを取るときは、フレームワークを意識すると、集めた情報をより効果的に活かすことができます。フレームワークとは、物事を効率良く考えるための枠組みを指し、有名なPDCAや5W1Hなどは、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
OB・OG訪問では、メモを取るための「YWT」というフレームワークが適しており、情報が散らかりがちな状況を避けることができます。
「Y:やったこと」 「W:わかったこと」 「T:次にやること」 |
「Y:やったこと」 | 私の第一印象をどう感じましたかという質問を投げかけた |
「W:わかったこと」 | 話すと好印象である。はじめは緊張している印象を受けた (補足として考えることに集中すると表情がこわばる印象がある) |
「T:次にやること」 |
表情作りの練習 面接前には模擬練習で相手の印象を聞くと良さそう 鏡を見て口角を意識する 話すときの表情は良いとのことだから維持できるようにする |
使い方は、例のように一つの質問に対し気付いたことをY・W・Tに分けてメモしていきます。T(次にやること)に関しては、訪問後に考える前に、面談でOB・OGへ直接アドバイスを求めても良いでしょう。
OB・OG訪問でYWTを利用したい場合は、事前にフレームワークを書いたメモ用紙を質問の数だけ用意しておくと、会話に集中できます。
むずかしいテクニックは不要で、簡単に取り入れられる方法なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
深掘り質問ができる準備もしておく
OB・OG訪問は相手への一方的なインタビューではなく、会話をして情報を得られる貴重な機会です。当日は必要な情報をより深く知るため、質問のあとの会話の流れについても想定しておくと良いでしょう。
深掘り質問の例
学生:1日の業務の流れについて教えてください。
OB・OG:何時〜何時まで業務をおこない、1日の流れは終了です。
学生:ありがとうございます。非常に多忙な1日を過ごされているのですね。◯◯さんが新卒のときは時間管理などに苦労されましたか?
例文の太字部分のように、相手の回答を深掘りする質問内容を予想しておきます。すべての質問に深掘り質問を用意しておく必要はありませんが、多くの情報を知りたいものには念入りな準備をしておきましょう。
訪問するOB・OGのことについても調べておく
OB・OG訪問に臨む前には、事前に相手についても調べておくと、当日の会話も広げやすく話もスムーズに進みます。OB・OGも「自分に興味を持ってくれている」と感じると、学生の印象が良くなるでしょう。
情報は、企業HPの社員紹介など、公式で見られるものから探してみてください。出身高校・学生時の部活動・仕事のスタイルなどを調べておき、当日の会話で相手の興味がある話題を持ちかけてみましょう。
あくまでも、当日の雰囲気作りや会話をスムーズにする手法の一つであるため、情報がなければ質問内容の準備に力を入れれば問題ありません。
OB・OG訪問の質問は「何を知りたいか」で考えて就活に役立つ情報収集をしよう
OB・OG訪問の質問の考え方について解説しました。
OB・OG訪問では、得た情報をどのように就活に活かしたいか、目的を明確にしてから質問内容を考えることが大切です。限られた時間のなかで、その場でしか聞けない情報をつかむチャンスと捉えて臨みましょう。
また、本番ではOB・OGへの配慮と礼儀も忘れずに、就活同様のマナーを守って接することも、当日を有意義にするためのポイントです。体験談も参考にして、充実したOB・OG訪問の時間にしてくださいね。
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面接力39点以下だと...就活のやり方を再検討することが必要ですよ。
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せっかくの機会なので、聞きたい質問は事前に考えていました。OB・OGだからこそ、聞きにくいことも聞けるチャンスです。私は、事前に会社のホームページで公開されている情報をきっちり把握し、そのうえで「これはどこにも掲載されていない」と思う情報をピックアップしていました。
さらに、退職された人たちの投稿や口コミを見て、たしかな情報なのかを確認する質問も考えていました。福利厚生・勤務形態・社内の人間関係など、入社してみないとわからないような深いことも、OB・OGを頼って聞いてみると良いと思います。