オーバーワークは若手社会人が陥りやすい罠! 勇気を持って脱出しよう
毎日仕事に追われて遅くまで残業したり、休日出勤が当たり前になっていたりしませんか。
とくに、入社して仕事に慣れ始めた20代の若手社会人は責任感も強く、仕事のプレッシャーから無理をしてしまいがちです。体調不良のサインすら出始めても、「周りも同じように働いているから」と我慢を重ね、気付かないうちにオーバーワークに陥ってしまう人も珍しくありません。
しかし、この状態を放置すると、健康上の被害が生じるなど、取り返しのつかない事態に発展する可能性があります。
この記事では、元オーバーワーカーや先輩社会人の経験に基づいて、オーバーワークの具体的な対策や効率的な働き方を紹介します。あなたらしく、充実したワークライフを取り戻すために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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オーバーワークの定義とは
オーバーワークとは、過度な労働をしている状態です。単に長時間働くだけでなく、心身に負担がかかる状態が続くことを意味します。
「気付いたら毎日残業している」「仕事のストレスで食欲が落ちたり、睡眠の質が低下している」などの現象が起きているなら、それはオーバーワークの兆候かもしれません。
オーバーワークに陥らないためには、自分の働き方を見つめ直し、改善していくことが大切です。ここからは、オーバーワークの基準や、日本の労働環境の実態について解説していきます。
私の場合は残業時間が45時間をすぎるとオーバーワークと感じることが多いですが、この辺りは個人差があると思います。
週6日で働いていたときは、週に1度の休みでは疲れが抜けきらず、オーバーワーク気味だなと感じていました。
休日出勤して業務を片付けている際や、数字を追いかけるために半月休まずに出勤したときに、そのように思いました。
オーバーワーク以外にも、「仕事が辛い」と悩む社会人たちの、具体的な体験談をこの記事で紹介しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。
オーバーワークの一般的な基準と判断方法
仕事に対する耐性は人それぞれなため、オーバーワークかどうかを判断する明確な基準はありません。毎日少しの時間でも残業することが耐えられない人もいれば、できるだけ仕事に身を投じていたい人もいるからです。
そのため、オーバーワークであるかどうかは、あなた自身と向き合って判断する必要があります。
それでも判断がつかないという人は、以下の指標を参考にしてみてください。
労働時間 | ・過労死ラインとされる月の残業時間が80時間を超えている ・過労死ラインとされる週の労働時間が60時間を超えている |
心身の状態 | ・慢性的な疲労がある ・睡眠時間が6時間未満の日が続く ・食欲不振や体重減少が見られる |
仕事とプライベートのバランス | ・休日も仕事のことが頭から離れない ・趣味や友人との交流の時間が取れない |
これらの項目に当てはまる場合、オーバーワークの可能性があります。定期的に自分の働き方をチェックし、無理をしないことが大切です。早めの対策を心掛けましょう。
残業をすることが苦痛で悩んでいる人はこちらの記事がおすすめです。若手社員に無理なく働く方法について語ってもらいました。
日本の労働環境における過重労働の実態
日本の労働環境では、長時間労働が依然として大きな問題となっています。
厚生労働省の「労働時間制度等に関するアンケート調査結果について」や「令和3年度過労死等の労災補償状況」によると、以下のような実態が明らかになっています。
日本の労働時間の実態
- 月81時間以上残業している人の割合は全体の5%
- 脳・心臓疾患の労災認定件数は年間172件
- 精神障害の労災認定件数は年間629件
上記のように、「過労死ライン」と呼ばれる月80時間以上の残業をしている人や、脳・心臓疾患や精神障害が労災認定された人は、決して少なくありません。
また、「サービス残業」という問題も深刻で、残業代が支払われずに長時間労働を強いられるケースもあります。
このような問題を解消するために、働き方改革が進められているものの、実際の改善はまだ十分とはいえないでしょう。自分を守るためにも、職場の労働環境について、しっかりと理解しておきましょう。
元オーバーワーカーが語る! 若手社会人が陥りやすい3つの理由
なぜ、若手社会人はオーバーワークに陥りやすいのでしょうか。そこには、経験不足や周囲への遠慮、職場の評価制度など、さまざまな要因が隠されています。
ここでは、実際にオーバーワークを経験した人の声をもとに、その主な理由を3つ紹介します。あなた自身の状況と比較して、オーバーワークな状態になっていないかどうかを考える参考にしてみてくださいね。
オーバーワークに陥ってしまうのはなぜだと思いますか?
「一人で抱え込んでしまうこと」と「人手不足による業務過多」の2つが原因だと思います。前者は自身の内的な要因、後者は環境による外的な要因です。
会社の労働環境が原因だと考えています。会社自体がオーバーワーク改善に取り組んでいない場合、その状況を変えるのは非常に難しいと思います。
いろいろ要因はありましたが、新人でまだ業務効率を図るのが難しかったのと、数字をどうにか合わせるために無理をしていたことが原因だったと今は思います。
①経験不足と責任感の強さ
新入社員や若手社員は、仕事の経験が浅いため、業務の効率化が難しい傾向にあります。そのため、同じ仕事でもベテラン社員よりも時間がかかってしまいます。
また、入社して間もないことから責任感が強いあまり、完璧を求めすぎてしまうことも少なくありません。これらの要素が重なると、どうしても労働時間が長くなってしまい、オーバーワークにつながりやすいのです。
経験を積むことで効率は上がりますが、それまでの間は上司や先輩に相談し、適切なアドバイスを求めることを意識してみましょう。
新入社員の頃、仕事の量の多さに悩んだことはある?
新入社員時代にメインだった伝票起票業務において、経験の不足と自身の真面目な性格が相まって業務量が増えてしまったことがあります。
配属された部署は経理と営業の間を取り持つミドルオフィス部門だったのですが、当時の私は簿記の知識はもちろん、使用されている会計ソフトの操作方法もまったく知らない状態でした。
「1年目はすべての業務がやったことがないのだから、わからないのが当たり前。さっさと先輩に聞いてしまおう」と割り切れば業務量がかさむこともなかったのですが、生来の責任感の強さから「先輩方に迷惑をかけるわけにはいかない。自分で何とかしよう」と考え、一人で抱え込んでいました。
すべて英語表記の会計ソフトに悪戦苦闘した結果、1年目は毎日21時から22時に帰ることが多くなってしまいました。
当時は、「勉強中の身だから、誰よりも頑張って戦力にならないといけない」という意識が強く、仕事を引き受けすぎて無理をしてしまいました。
自分のキャパをオーバーしそうになっても、仕事量の調整をせずになんとかして全部終わらそうとしてしまいました。
残業代を申請するのも申し訳ないと思い、家にこっそり持ち帰って仕事をしていましたが、オンオフの切り替えができずに常に疲れた状態になってしまいました。
全部の仕事をやり遂げるのではなく、優先順位をつけて処理していき、自分一人でやり遂げるのが難しそうな場合は、相談して仕事量を調整してもらうように依頼することも大切だと学びました。
業務効率の上げ方がわからないという人は、こちらの記事で効率化の手順を紹介しているので、覗いてみてくださいね。
②「ノー」と言えずに仕事を抱え込んでしまう
先輩や上司から頼まれた仕事は、なかなか断りにくいものです。とくに若手社員は、「ノー」と言うことに抵抗を感じ、つい仕事を抱え込んでしまう傾向があります。
「まだ新人だから」「ほかの人に迷惑をかけたくない」という思いから、無理をしてでも引き受けてしまうのです。しかし、自分のキャパシティを超えた量の仕事を請け負ってしまうと、オーバーワークになってしまいます。
適切に「ノー」と言える勇気を持つこと、そして自分の状況を正直に伝えることも、社会人として大切なスキルなのです。
先輩や上司から頼まれて、なかなか断れなかった経験はある?
同僚から「Excelの関数について教えてほしい。若いから得意だよね?」と言われ、手伝ったことで残業時間が増えてしまった経験があります。頼まれたときは、「Excelくらい自分で勉強してくれたら良いのに……」と正直思いました。
ただ、その方は私の業務のダブルチェックをしており、1次人事評価をする立場にもありました。
そのため、立場上断ることも難しく、自分の業務とその方のフォローという状況がしばらく続くことになりました。
仕事は基本断らないを基本姿勢としていたので、仕事が増えていたかもしれません。
注文住宅営業をやっていた際に上司から現場を見てきてほしいと言われたり、定時後の商談でお茶出し役として事務所に残っていたりしたため、仕事が増えました。
ただ、その業務で学ぶこともあったので、それも経験として自分の中に蓄積しています。
どんな仕事でも目的意識次第で仕事が増えたと感じるか、経験として仕事をさせてもらうかで仕事への向き合い方が変わってくると思います。
そもそも上司との相性があまり良くないのではと感じる人はこちらの記事も読んでみてください。上司と合わないときの対処法について経験者に話を聞いてみました。
③まだまだ「頑張り」が評価されがち
長時間労働や休日出勤が「頑張っている」と評価される風潮はまだまだ残っているのではないでしょうか。とくに営業職などノルマのある職種では、この傾向が強く見られます。
このような環境では、若手社会人は無理をしてでも長時間働くことを良しとしてしまいがちです。しかし、真の「頑張り」は、長時間労働ではなく、成果を出すこと。
成果を上げるための効率的な働き方を意識し、周りの評価に惑わされないようにしましょう。
「頑張った方が評価される」という風潮を感じて仕事量が増えてしまったことはある?
昨今の働き方改革の影響もあり、表立って「新入社員の時はたくさん働くべきだ」と言われるようなことはなかったです。
しかし、「若手は雑務も含めた業務をたくさん引き受けてガツガツ働くのが良い」という雰囲気を感じ、それに感化されて仕事量が増えてしまった経験はあります。とくに40~50代の役職者はそのような考え方を持たれている方が多く、言葉にこそ出さないものの雰囲気でそれは伝わってきました。
そのような環境下にいたので、「多少無理してでも業務を引き受けた方が評価される」という考え方になるのも自然なことでした。
直属の上司に対しては常に、「早く仕事を覚えたいので、どんどん業務を振ってください。やる気のないほかの人の分も私がやります」と毎日のように伝えていました。そのため、仕事量は自ずと増えました。
どんな仕事でもまず受けてみてやってみることが重要だと思っていたので、大抵の仕事を引き受けていました。結果として仕事量は増えましたが、得られるものもあったので私は良かったと思っています。
「ワークライフバランスを整えたい」とか「効率重視でやっていきたい」と考えるのもひとつです。ただし、経験が浅い新人がそれをやってしまうと、やりたくない仕事に時間がかかったり、仕事そのものをもらえなかったりするので、昇進もしづらくなります。
「仕事の報酬は仕事」とよく言われていますが、どんな仕事も積極的に取り組まないと新たなチャンスはやってきにくいので、とにかくいろいろやっていました。
仕事量が増えると、どうしても「仕事がめんどくさい」と考えてしまうことがあるでしょう。以下の記事では、先輩社員のぶっちゃけ話から気持ちの切り替え方まで幅広く紹介しています。気になる人は参考にしてみてくださいね。
オーバーワーク経験者が警告する深刻な影響とリスクとは
オーバーワークは、そのまま放置してしまうと、あなたの人生に深刻な影響を与える可能性があります。心身の健康はもちろんのこと、仕事や私生活、さらには将来のキャリアにも悪影響を及ぼすかもしれません。
そのため、オーバーワークを軽視せず、そのリスクについて真剣に考える必要があります。ここでは、実際にオーバーワークを経験した方々の声をもとに、その深刻な影響とリスクについて詳しく見ていきましょう。
心身への影響
オーバーワークは、まず心身に大きな負担をかけます。そのため、オーバーワークが続くと、以下のような悪影響が現れることがあります。
オーバーワークが心身に与える影響の例
- 慢性的な疲労感
- 睡眠障害(不眠や浅い睡眠)
- 胃腸障害
- 頭痛や肩こり
- 不安感や焦燥感の増大
- うつ症状の発現
心身の健康は、人生の基盤となるものであり、決しておろそかにしてはいけません。もしあなたがオーバーワークの懸念や不安を抱えているなら、その深刻な健康リスクについてはしっかりと把握しておきましょう。
すでに心身に不調を感じてしまっている場合には、厚生労働省の電話相談窓口「まもろうよこころ」などもあるので、なかかなハードルが高いと感じるかもしれませんが、言葉にすることで心が少し楽になるかもしれません。ぜひ気軽に相談してみてくださいね。
オーバーワークが心身にどのような影響を与えると思いますか?
私の場合、残業が増えて趣味である運動の時間が減少すると、やや感情的になる傾向があります。また、睡眠も不足しがちになるため、日中頭の回転が落ちたり思考力が低下することも感じてしまいますね。
気持ちを休める時間がないと、心身に不調が生じると思います。私がオーバーワークをしていたときは、通勤電車の中で動悸が止まらなくなるほどの影響を受け、最終的には仕事を休まざるを得ませんでした。
仕事パフォーマンスへの影響
皮肉なことに、頑張りすぎることで仕事のパフォーマンスが低下してしまうのがオーバーワークの特徴です。具体的には以下のような影響が見られます。
オーバーワークが仕事のパフォーマンスに与える影響の例
- 集中力の低下と判断ミスの増加
- 仕事の質の低下
- 新しいことを学ぶ意欲の低下
疲労の蓄積などによって、集中力や注意力が散漫になったり、仕事へのモチベーションが下がってしまったりするのです。結果的に、仕事のパフォーマンスが低下し、評価にも悪影響を与える可能性があります。
頑張っているつもりでも、逆効果になってしまうことを押さえておきましょう。
オーバーワークが仕事のパフォーマンスにどのような影響を与えると思いますか?
理解力の低下と説明力の低下を与えると思います。私の場合は、マネージャーに専門的な話を説明する際に、オーバーワークの状態であると如実に説明力が低下するなと実感しています。
私生活への影響
オーバーワークは仕事の領域を超えて、私生活にも次のように大きな影響を及ぼします。
オーバーワークが私生活に与える影響の例
- 家族や友人との時間の減少
- 趣味や自己啓発の時間が取れない
- 心身の疲労によるコミュニケーション能力の低下
プライベートな時間を楽しむ余裕がなくなり、家族や友人との関係が薄れてしまうこともあるでしょう。もちろん仕事を人生の楽しみにすることも一つの選択肢ですが、仕事だけではなく、私生活も充実させることが人生の幸福度を高めるという人の場合は、オーバーワークのマイナスの影響は大きいでしょう。
オーバーワークが私生活にどのような影響を与えると思いますか?
何事にも手が回りにくくなってしまうのではと思います。 私の場合は、疲れが溜まり、少し頭がボーッとしたり、いろいろなことに対するやる気が徐々に欠落し始めて、モチベーションが下がったりしました。
すべてに対してやる気がなくなってしまうのではと思います。私の経験上では、ストレスが蓄積し生活習慣も乱れるため、うつ病に近い状態になるなと感じることが多いです。 趣味や恋人とのデートなども億劫に感じるようになってしまい、自身の心身の健康状態や他者との人間関係にも悪影響を及ぼすなと感じました。
キャリア形成への長期的影響
オーバーワークによって心身を壊してしまうと、長期的なキャリア形成にも、次のような影響が出かねません。
オーバーワークがキャリア形成に与える長期的な影響の例
- バーンアウト(燃え尽き症候群)による離職リスク
- スキルアップや自己啓発の機会の喪失
- 健康問題による長期休職や退職
このように、転職を余儀なくされたり、休職によってキャリアアップの機会を逃してしまう可能性もあります。これらのリスクを認識し、適切な働き方を選択することが、長期的なキャリア成功につながります。
若いうちだからと無理をしすぎず、自分の健康と将来のために、今一度働き方を見直してみましょう。
オーバーワークがキャリア形成にどのような影響を与えると思いますか?
キャリアについて考える気力がなくなってしまうのではと思います。 私の場合は、疲れているので積極的に外に出ようとしなくなり、なんとなく一人でいることが多くなりました。当時土日休みでなく平日休みであったため、なおさら一人でいることが多かったです。
目の前の業務に忙殺されてしまい、自分の将来像についてそもそも考える時間がなくなる、あるいは考える気力がなくなってしまうと感じました。
業務が忙しすぎて、将来どうしていきたいか、どのように進めていきたいのか考える時間がそもそも無く、キャリア形成に影響が出るのではと思います。
オーバーワークを続けたらどうなる? 実際に経験した人の体験談
ここまで、オーバーワークの影響とリスクについて解説しました。ここからは、実際にオーバーワークを経験した人の体験談を紹介します。
他人事と思わず、自分の将来の姿と重ね合わせて読んでみてくださいね。早めに対策を講じることで、深刻な事態を避けることができるかもしれません。
新卒で配属されてから1ヵ月後、心身の健康を損なってしまい、1週間程度休むという結果になったことがあります。
当時は配属されたばかりで張り切っていて、周囲からも「〇月までにこの業務を、〇月までにこの業務をできるようになってもらいたい。期待しているよ」と言われていました。
今になって振り返ってみると、配属されたばかりで気を張っていて、早く周囲の期待に応えたいという思いが強すぎたのではないかなと思います。
責任感だけでなく、優秀な同期に負けられないという思いもあった
また、優秀な同期たちの存在も、焦りやプレッシャーにつながっていました。帰国子女、海外大学出身者、留学経験者など私の同期にはそうそうたる経歴の人ばかり……。
配属当時は「早く完璧にできるようになって同期たちとの差を埋めないと」という思いに支配されていて、業務もどんどん引き受けるようにしていました。
その結果、仕事後の気分転換のための運動をおこなう時間は減り、土日も業務に関連する勉強を1日中おこなうようになり、気付けば自分に休息を与える時間がなくなっていました。
しかし当然そのような状態では心身の健康は損なわれますし、長くは続きません。そうして1週間休むといった結果につながってしまいました。
エンジニアとして働き始めた数ヵ月間は、右も左もわからず、直属の上司の仕事を観察するのが私の主な業務でした。
しかし、その上司がオーバーワークを好む人だったため、私自身も自分でこなせるタスクが増えるまでは、自然とオーバーワークに巻き込まれてしまいました。
その結果、プライベートの時間がなくなり、寝る時間や家族と過ごす時間も削られ、次第にメンタル面に負担がかかり始め……。実際に、私の前任者は鬱で退職したと聞いているので、オーバーワークがメンタルに与える影響は非常に大きいと痛感しました。
スキルを磨いて自分の働き方を確立!
ただし、技術職である以上、スキルを身に付けるためには一定の努力が必要であると割り切り、必死で勉強を重ねてこなせるタスクを増やしていきました。
そして、独り立ちできるようになったことで、ようやくオーバーワークに対して「NO」と言える立場になれたと思います。
先輩もやっていた! オーバーワークから抜け出すための具体的な行動
オーバーワークから抜け出すことは決して簡単ではありませんが、不可能ではありません。多くの先輩社会人たちが実践してきた方法を参考に、具体的な行動プランを考えてみることが大切です。
ここからは、オーバーワークを抜け出す具体的な方法について解説していきます。さまざまなアプローチから自分に合った方法を見つけ、健康的で生産性の高い働き方を実現しましょう。
仕事のやり方を見直す
まずは、自分の仕事のやり方を見直してみましょう。 非効率な作業をしていないか、無駄な時間を過ごしていないか、振り返ることが大切です。
ここでは、仕事のやり方を振り返って改善する具体的な方法について見ていきましょう。また、能動的に行動することでオーバーワークを改善した先輩の体験談についても、参考にしてみてくださいね。
直属の上司と定期的に1対1のミーティングをセッティングしてもらい、自分の体調や業務量について相談するようにしていました。
一般社員がオーバーワークになっているような会社では、往々にして管理職も長時間の残業が常態化していることが多いです。そのため、上司が部下の業務量を正確に把握できていない場合もあります。
私の所属している会社もそうだったので、「このままではらちが明かない」と思い、自分から上司にミーティングをするように働きかけて業務量について話し合う機会を設けました。リモートでも良いので、上司と直接話すということが大切だと思います。
私はオーバーワークを強制する上司を必要としない働き方やポジションを目指しました。周囲が「NO」としっかり主張できないと、いつの間にか都合良く使われ、チーム全体がオーバーワークを当たり前とする風潮に陥りがちです。
そのため、オーバーワークを避けつつも、自分だけができる仕事や役割を増やすことで、チーム内での存在感を高めて安定したポジションを築きました。
オーバーワークをせずとも会社に必要とされる人材になることで、結果的にチーム全体に無理のない働き方を根付かせることに貢献できたのではと思います。
業務効率化で残業を削減する
業務効率化は、オーバーワークを防ぐうえで欠かせないステップです。まずは自分の業務プロセスを見直し、効率化できる部分を探しましょう。無駄な作業や非効率な手順がないか、チェックすることが重要です。
たとえば、ToDoリストを作成し、優先順位の高いタスクから取り組むようにすると、時間の使い方が明確になります。また、業務プロセスの定期的見直し・改善を繰り返すことで、生産性を向上させられます。
具体的には、次のような方法を試してみてください。
業務効率化の例
- 毎朝ToDoリストを作成し、当日のタスクをすべて書き出す
- 緊急度と重要度に基づいて優先順位を設定し、重要なタスクから順に取り組む
- 月に一度、チームで業務フローを確認する
- 改善点を洗い出し、無駄な手順を削減する
- できる業務はマニュアル化して属人化をなくす
このような、小さな工夫の積み重ねが大きな効果を生み出すことを意識し、積極的に業務効率化に取り組んでいきましょう。
素直に周囲の人を頼る
仕事で困ったときは一人で抱え込まずに、周囲の人に頼ることも大切です。とくに若手社員は、経験不足から一人で解決しようと頑張りすぎてしまう傾向があります。しかし、先輩や上司は、問題を解決するための多くの経験と知識、自分にはない視点を持っています。
彼らに助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、チームワークを円滑に進めるうえで重要なスキルです。困ったときは、遠慮せずに周りの人に相談してみましょう。ただし、上司への相談は、事前に自分の状況を整理することから始めてください。
現在抱えているタスクの優先順位・締切・進捗状況を明確にし、具体的な課題と解決案を考えてから相談することで、建設的な話し合いが可能になります。
「どうしたら良いでしょうか」ではなく、「このように考えているのですが」という形で相談することで、より適切なアドバイスを得られます。
ストレスと上手に向き合う
オーバーワークは、心身に大きなストレスを与えます。
ストレスを溜め込み続けると、心身の不調につながり、さらに仕事のパフォーマンスを低下させる悪循環に陥ってしまいます。そのため、ストレスと上手に向き合う方法を身に付けることが重要です。
「断ることへの不安」や「上司の期待に応えなければ」というプレッシャーは、考え方を変えることで軽減できます。自分のキャパシティを正直に伝えることはプロフェッショナルな態度であり、無理な約束をして結果を出せないより、誠実な対話の方が信頼されます。
完璧を求めすぎず、「できる範囲で最善を尽くす」という考え方に切り替えることで、不必要なストレスから解放され、より健全な働き方が実現できるでしょう。
上司や会社に働きかける
オーバーワークの状態を改善するには、自分自身の努力だけでは限界があります。そのため、根本的な改善を図るためには、上司や会社に働きかけ、職場環境全体を改善していくことも必要です。
ここでは、現状を打破するための方法を紹介するので、勇気を出して実際に行動に移してみてくださいね。また、上司や会社組織に働きかけた経験あるパネリストにも当時のエピソードを聞いてみました。
これまで3人で担当していた仕事を、突然1人でやらされたことがありました。
周りの人に「さすがに1人でこなす量ではない」と言ったり、社長が心配してくれた際には「正直今の仕事量は大丈夫ではありません」と正直に伝えていました。
このような働きかけを通じて、業務の担当者を増やしてもらえることになりました。一人で抱え過ぎずに周りに頼れたことで、オーバーワークを改善できたのかなと感じています。
お客様担当のシステムエンジニアとして仕事をしていた際は、常に顧客の都合優先で業務をしていました。社用携帯は休日であっても気にする必要があり、常に気が休まらず……。
さらに、急にトラブルが発生してプライベートの予定をキャンセルしたことが多々あったため、精神的にも限界に近い状態になりました。
会社には、「精神的に限界である」ことと、「改善されないようであれば転職も考えている」ことを伝えて改善を要望しました。
その結果、人員の補充がおこなわれ、休日の対応含めて輪番制で分担できるようになり、その会社で働き続けることができ、正直に相談して良かったと思います。
仕事の割り振りについて上司に相談する
仕事量が多すぎてオーバーワークになっていると感じる場合は、まずは直属の上司に相談してみましょう。
漠然と「仕事が多い」と訴えるのではなく、抱えている仕事の量や内容、そして現状の負担について具体的に説明することが大切です。
OK例
現在A、B、Cのプロジェクトを担当しており、それぞれに締切が迫っているため、毎日終電まで残業しています。このままでは集中力を保ったまま業務にあたるのが難しく、生産性も低下してしまうのではないかと懸念しています。
そのため、比較的業務が進捗しているA・Bの案件はそのままで、ほとんど取り組めていないCの案件を誰かに引き継いでいただけないでしょうか。
このように、感情的にならずに自分の状況を冷静に上司に正直に伝え、適切な業務量について話し合いましょう。
作業効率化のツール導入を提案する
業務効率化に役立つツールの導入を提案するのも効果的な方法です。
たとえば、次のようなツールや方法を導入すれば、チーム全体の情報共有が効率化されたり、作業が容易になったりします。
結果として、作業効率が向上し、残業時間の削減につながる可能性があります。具体的な活用方法や導入手順、費用対効果などもまとめて、上司や関係部署に提案してみましょう。
柔軟な働き方を提案する
次のような柔軟な働き方を提案してみるのも一つの方法です。
リモートワーク | オフィスに出社せず、自宅などインターネット環境が 整った場所で仕事をおこなう就業形態 |
フレックスタイム制 | 労働者が日々の始業・終業時刻を自分で決められる働き方 |
時短勤務制 | 勤務時間を短縮して働く形態 |
ジョブシェアリング | 1つの仕事を2人以上の社員で分担しておこなう働き方 |
リモートワークやフレックスタイム制などは、通勤時間を削減したり、自分の集中できる時間帯に作業したりすることで、生産性が向上し、オーバーワークの解消につながる可能性があります。
企業で実施されているストレスチェックなど、会社に対して意見できる場を活かして思いを伝えてみましょう。ただし、会社全体の制度を変更する必要があるため、すぐに提案が受け入れられない可能性が高いのも事実です。
個々の事情に合わせた働き方ができるようになれば、離職率の低下や優秀な人材の確保にもつながるなど、会社全体のメリットとなる点を強調しながら、柔軟な働き方の導入を提案してみましょう。
転職も視野に選択肢を広げる
あなた自身の働き方を改善したり、上司や会社に働きかけたりしても改善が見込めない場合は、配置転換や転職という選択肢も視野に入れましょう。自分に適した部署を見つけることで、健康的な働き方を実現できる可能性があります。
また、転職は今よりもワークライフバランスを向上させるだけでなく、さらなるキャリアアップのチャンスでもあります。健康的な働き方と、キャリア形成の両方を手に入れる手段として、転職も有効な手段であることを押さえておきましょう。
環境を変えてオーバーワークが解消されたパネリストの体験談
オーバーワークを減らすことが第一目的ではありませんでしたが、転職したことで結果的にオーバーワークが減らせたことがあります。私は職種を変えるために、別の業界からメーカーへ転職しました。そこで驚いたのは、残業時間に対する敏感さです。
転職前は労働組合との協議で定められた上限時間を超えることに対して何とも思っておらず、社内もそういった雰囲気でした。しかし、転職後は「絶対に上限時間を超えないように」と口酸っぱく言われるようになりました。これは、自分たちで製品を製造しているメーカーは、労務費を製造原価に組み入れることから起因しているのだと思います。
オーバーワークを解消するための手段として転職する場合、業界を選ぶことも重要だということを学ぶことができました。
以前、自動車ディーラーの営業スタッフとして働いていました。毎日遅くまで仕事をし、休みの日も出勤したりプライベートの時間をなかなか楽しめずにいました。
子供が産まれて、プライベートの時間を大切にしたいと考えるようになって、給料は減っても時間を大切にしたいと思い転職を決意しました。
初めは、お金より時間を大切にして良いものかと考えていましたが、実際に転職をして時間が増えることで、人生が倍になった気がして最高な毎日を過ごしています。
配置転換を希望する
現在の部署での仕事内容や人間関係がオーバーワークの原因となっている場合、部署を変えることで状況が改善する可能性があります。
希望する部署や、そこでどのような仕事に挑戦したいかなどを具体的に伝え、上司や人事部に相談してみましょう。配置転換によって、新たなスキルを身に付けるチャンスが得られたり、異なる視点で仕事に取り組めたり、キャリアアップにもつながるかもしれません。
また、社内での異動であれば、転職活動に比べて時間や労力を抑えることができますよ。
ワークライフバランスを重視する企業に転職する
配置転換でもオーバーワークの改善が難しい場合は、思い切ってワークライフバランスを重視している企業への転職も検討しましょう。転職活動の際には、求人情報だけでなく、企業のホームページや口コミサイトなどを活用して、企業文化や労働環境をしっかりと調べてみてください。
また、選考過程で次のような、ワークライフバランスに関する指標について調べたり、質問をしたりするのもおすすめです。
ワークライフバランスに関する指標の例
- 残業時間
- 有給取得率
- フレックスタイム制やリモートワークの導入状況
- 入社後の定着率(入社3年以内の離職率)など
転職は大きな決断ですが、自分らしい働き方を実現し、より充実した人生を送るための第一歩となる可能性を秘めていることを押さえておきましょう。
また、転職が「怖い」と感じる人は、以下の記事で転職の怖さを乗り越える方法を解説しているので、参考にしてみてくださいね。
先輩社会人が教える|オーバーワークに陥らない働き方をする3つのコツ
オーバーワークを防ぐには、日々の働き方を見直すことが重要です。ここでは、オーバーワークに陥らない働き方をするための効果的な3つのコツを紹介します。これらを意識して取り入れることで、より健康的で生産性の高い働き方を実現できるでしょう。
経験豊富な先輩社会人たちにもオーバーワークに陥らない働き方のコツを聞いてみたので、参考にしてみてくださいね。
オーバーワークにならないように、効率的に働くコツを教えてください!
一人で抱え込みすぎないことです。入社直後は「早く一人前にならないと」と思いがちですが、若いうちは周囲の経験が豊富な先輩方に甘えさせてもらうくらいの気持ちで良いと思います。
最初は程よく人に頼んだりして仕事量を調整するのがおすすめです。そのうえで仕事をうまく回すために優先順位をつけて一つずつ片付けていくというやり方がいいと思います。
同僚に仕事を手伝ってもらうのが重要です。ただし、お願いする仕事量には気を付けてくださいね。
見栄を張らないことが重要です。自分ができない仕事まで引き受けてしまうと、時間がかかるだけでなく、終わらないことで周りの人にも迷惑をかけてしまいます。
仕事を引き受ける立場なので、自分ができる範囲の仕事量を引き受けることが大事だと思います。できないのにできると言ってしまうと周りにも迷惑がかかりますし、自分で自分を苦しめてしまうのではないでしょうか。
①ONとOFFをしっかり切り替える
仕事とプライベートの時間を明確に区切り、ONとOFFをしっかり切り替えることは、オーバーワークを防ぐために非常に重要です。仕事が終わったら、パソコンを閉じ、仕事のメールやチャットの通知をオフにするなど、意識的に仕事から離れるようにしましょう。
そして、プライベートの時間には、趣味やリラックスできる活動に時間を使い、心身をリフレッシュさせることが大切です。このように、ONとOFFの切り替えを明確にすることで、仕事の集中力が高まり、効率もアップするため、オーバーワークを防げます。
とくに在宅ワークなどでは、仕事とプライベートの境界線が曖昧になってしまうため、ダラダラと残業をしがちです。そのような場合は、より意識的にONとOFFの使い分けをして業務を効率化させましょう。
②スピード重視の報・連・相を意識する
報連相(報告・連絡・相談)は、ビジネスの基本であり、円滑な業務遂行に不可欠です。とくに、オーバーワークを防ぐためには、スピード重視の報連相を心掛けることが重要です。
問題が発生した場合や、想定外の事態が起こった場合は、すぐに上司や関係者に報告・連絡・相談をおこないましょう。問題を一人で抱え込まず、早期に共有することで、早期解決につながり、事態の悪化を防ぐことができます。
また、こまめな報連相は、上司や同僚との信頼関係を築き、チームワークの向上にもつながります。報連相をおこなう際には、簡潔でわかりやすい説明を心掛け、必要な情報を漏れなく伝えるようにしましょう。
③できない仕事は断る勇気を持つ
仕事を抱え込みすぎてオーバーワークに陥ってしまう人は、「できない仕事は断る勇気」を持つことが大切です。自分のキャパシティを超える量の仕事を請け負ってしまうと、質が低下したり、納期に遅れたりするなど、仕事に支障をきたす可能性があります。
また、無理をして仕事を引き受け続けると、「頼んだら何でもやってくれる人」という印象を持たれ、仕事の依頼が立て続けにくるようになります。できない仕事は勇気を出して断る、あるいは上司に相談して、仕事の調整をしてもらうようにしましょう。
自分の能力やキャパシティを理解し、無理なく仕事を進めることが、持続可能な働き方を実現するために重要です。ただし、断る際には代替案を提示したり、協力できる範囲を伝えるなど、相手に配慮した対応を心掛けましょう。
オーバーワーク経験者から伝えたいアドバイス
オーバーワークを経験した人々は、その経験から得た貴重な教訓を持っています。ここからは、オーバーワーク経験者からのアドバイスを紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
彼らの声に耳を傾けることで、同じ轍を踏まないための重要なヒントを得ることができるでしょう。
無理をし続けるのは危険
多くのオーバーワーク経験者が強調するのは、無理を続けることの危険性です。短期的な成果のために健康を犠牲にすることは、長期的に見て大きな損失になります。
「頑張れば何とかなる」という考えは、時として取り返しのつかない結果を招きかねません。身体的・精神的な警告サインを無視せず、適切に休息を取ることを意識しましょう。
オーバーワーク気味に働いている人に対してアドバイスください!
オーバーワークで自分のキャパシティーを超える状態が続くと、感情の調節が難しくなり周囲の人間とトラブルを起こすという危険性が高まります。無理をしつづけていることは、自身にとって非常に危険な状態であるという認識を持つようにしてみてくださいね。
オーバーワークをし続けると、悪い意味でオーバーワークに慣れてしまって体が鈍感になり、疲れを疲れと捉えられなくなります。そうすると気付かないうちに体を蝕んでいる場合があるので、早めの対策をおすすめします。
早期に対応することが重要
問題が大きくなる前に早めの対策を講じることの重要性も、多くの経験者が語っています。ストレスや疲労の兆候を感じたら、すぐに対策を考えましょう。
また、その場合は上司や同僚に相談して業務の調整を図ったり、必要に応じて専門家のアドバイスを受けたりすることも効果的です。早期発見・早期対応が、深刻な事態を未然に防ぐ鍵となるでしょう。
自分にとって本当に大切なものを考える
オーバーワークから抜け出した多くの人が、この経験を通じて人生の優先順位を見直しています。たとえば家族との時間、趣味、友人との交流、自分の健康など、仕事以外にも大切なものはたくさんあります。
仕事は人生の一部であり、すべてではありません。
仕事とプライベートのバランスを保ち、充実した人生を送るためには、自分にとって何が大切なのかを明確にすることが重要です。自分自身の価値観を見つめ直し、本当に大切なものを守るために、働き方を見直してみましょう。
オーバーワーク気味に働いている人に対してメッセージをお願いします!
「自分の寿命を削ってまでお金を稼ぎたいですか?」という言葉を常に忘れないようにしてほしいです。会社には、良い意味であなたの代わりがたくさんいます。オーバーワークをして無理に昇進や昇給を狙うことで、寿命の前借りをしないように気を付けてくださいね。
オーバーワークによって心身を壊してしまえば、元も子もありません。自分のメンタルヘルスを最優先に考え、バランスの取れた働き方を心掛けることが、将来のキャリアにとって一番重要だと思います。自分との対話をぜひしてみてほしいです!
あなた自身の価値観を見つけることに悩んでいる人は、こちらの記事で「自分らしく生きる方法」を解説しているので、参考にしてみてください。
あなたの会社はどう? オーバーワークを抑制する会社の特徴を知ろう
最後に、オーバーワークを防ぎ、社員が健康で働きやすい環境を提供している会社の特徴を紹介します。これらの特徴を持っている企業は、ワークライフバランスを重視する傾向が強いといえるでしょう。
先輩たちにも働きやすい会社の特徴を聞いているので、転職する際の企業選びの参考にしてくださいね。
オーバーワークを抑制する会社の取り組みには、どのようなものがあると思いますか?
残業時間の規制をマネジメント層が命令として出すことです。経営層が指示としてハッキリ明示することで、一定の抑止力になっていると感じています。
企業が残業時間に制限を設け、チーム全体の労働時間をマネージャーが適切に管理するシステムを導入することで、オーバーワークの抑制が期待できると思います。
20時になるとPCが強制的にシャットアウトするというようなシステムは、オーバーワークの抑制につながると思いました。
ワークライフバランスを重視している「ホワイト企業」の具体例はこちらの記事で紹介しています。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
適切な目標設定をしている
オーバーワークの原因の一つに、非現実的な目標設定が挙げられます。達成不可能な目標を設定してしまうと、社員は過剰なプレッシャーを感じ、無理をして長時間労働に陥ってしまいがちです。
一方で、オーバーワークを抑制する会社は、社員の能力や経験、そして利用可能なリソースなどを考慮し、適切な目標設定をおこなっています。
また、目標達成のプロセスを細かく設定し、定期的に進捗状況を確認しています。そうすることで、社員が過度な負担を感じることなく、目標達成に向けて着実に進んでいけるようにサポートしているのです。
適切な目標設定をしている会社かどうかは、面接での逆質問やOB・OG訪問を活用するのがおすすめですよ。面接やOB・OG訪問では、次のような質問をすることで、適切な目標設定がなされているか確認することができます。
面接やOB・OG訪問での質問例
- 目標設定プロセスに関する質問
会社全体/部署/個人の目標設定は、どのようなプロセスでおこなわれていますか? - 目標の具体性・達成可能性に関する質問
過去の目標達成事例や、その際に工夫された点があれば教えていただけますか? - 目標達成への支援体制を確認する質問
目標達成に向けて、どのようなサポート体制が整っていますか?
OB・OG訪問の基本的なマナーや、効果的な質問の仕方についてはこちらの記事の内容を参考にしてみてください。
労働時間の厳正な管理をしている
労働時間の管理を徹底していることも、オーバーワークを抑制する会社の特徴です。とくに、次のような制度や仕組みを取り入れている企業は、労働時間について厳正な管理をしているといえるでしょう。
労働時間の管理例
- タイムカードや勤怠管理システムによって正確な労働時間を記録している
- 1ヵ月あたりの残業時間や休日出勤数に制限がある
- 残業時間の削減目標を設定し、部署ごとに進捗管理している
このような取り組みによって、社員がオーバーワークに陥らないように工夫しているのです。また、ノー残業デーや有給休暇の取得推奨日の設定など、「帰りやすい」「休みやすい」風土を醸成するのも、企業努力の一つです。
社員の健康管理と定期的なフォローをしている
社員の健康管理を重視し、定期的なフォローアップ体制を整えている会社も、オーバーワーク抑制に力を入れている傾向があります。定期健康診断の実施はもちろんのこと、ストレスチェックやストレスマネジメント研修などを導入し、社員の心身の健康状態を把握しています。
また、産業医やカウンセラーによる相談窓口を設け、社員が気軽に相談できる環境を提供しているところも多いです。さらに、食事補助や健康に関するセミナーや研修の開催など、社員の健康意識向上を促進する取り組みをおこなっている企業もあります。
社内コミュニケーションの活性化を重視している
風通しの良い職場環境を作ることも、オーバーワークの抑制につながります。社内コミュニケーションを活性化させることで、社員同士が気軽に相談し合える雰囲気を作り、問題の早期発見・解決につなげています。
また、1on1など、上司と部下の定期的な面談の機会を設け、仕事上の悩みや困りごとを相談しやすい環境を作っているかどうかも重要です。
オーバーワークを改善して健康的な働き方への第一歩を踏み出そう
オーバーワークは、心身の健康を損ない、人生の質を低下させる深刻な問題です。しかし、自分自身の努力や、会社への働きかけ、そして必要であれば転職という選択肢を選ぶことで、状況を改善することは可能です。
この記事で紹介した内容を参考に、まずは現状を把握し、自分に合った対策を見つけましょう。そして、勇気を出して第一歩を踏み出してみてください。 健康的な働き方を実現し、心身ともに充実した毎日を送るために、今すぐ行動を起こしましょう。
小さな一歩が、大きな変化を生み出す力となるはずですよ。
オーバーワークにより心身ともに疲弊してしまう社会人はとても多いです。オーバーワークは言わば「気力と体力の前借り」に過ぎません。キャリアを歩むなかで誰でも頑張りどきはあり、どうしてもオーバーワークをせざるを得ない時期はあります。
ですが、キャリアを長い目で見たときにあまりにも負荷をかける時期が続くと、後で心身に悪影響を及ぼす等の危険性が高まりかねません。
心身に悪影響を及ぼす前に、まずは日頃から体調の良い自分の状態を知り、不調にならない労働量の限度を把握しておく事が重要です。
「完璧主義」でなく「完了主義」になることが心身の健康に大切
また、すべての仕事において完璧主義にならずに、7〜8割程度で完了させる「完了主義」という意識も持ちましょう。
キャリア形成はとても長い道のりです。短距離走ではなく、長距離走のイメージで自分なりのペースで歩んでいってくださいね。
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働いていてオーバーワーク気味だなと思ったことはありますか?