この仕事向いてない……辞めたい|向き不向きをみんなはどう見極めた?

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「今の仕事が向いてないから辞めたい」は甘えじゃない! 経験者はどう行動した?

「仕事でやりがいを感じられない」「たくさんミスをしてしまう……」。さまざまな理由で、今の仕事が自分に向いていないのではないかと悩む人もいるのではないでしょうか。

向いてないという悩みを感じつつも、辞めるのは甘えかもしれないと思い、もやもやとした気持ちが晴れないこともあるかもしれません。

仕事が向いてない、辞めたいと感じたまま無理に仕事を続けると、精神的につらい状況が続くのでおすすめできません。本当に向いていないのかどうかを見極めつつ、考え方や状況を変えて、いきいきと仕事ができる状態を目指しましょう。

この記事では、仕事が自分に合わず辞めたいと感じている人のために、辞めるべきかどうかの見極め方や自分に合う仕事を見つけるコツを解説します。経験者が「仕事が向いてない」と悩みつつも解消したときのエピソードも参考にしてみてくださいね。

記事を読み進める前にチェックしよう! 「向いてない」と悩んだ先輩からのアドバイス

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
自分を追い詰めすぎないようにしよう

人には向き不向きがあり、好きなことややりたいことと向いている仕事がイコールにならないこともあると思います。

私自身、営業の仕事は好きでしたが、日々のプレッシャーや業務量を抱えきれずしんどくなってしまった経験があります。仕事がうまくいかなかったり、周囲より遅れてしまっているとき、向いていない……と感じてしまうのは当たり前だと思いますし、転職に踏み切るのも一つの道だと考えています。もちろん、甘えてちゃダメだ! と奮起して頑張ってみるのも素敵ですが、かなりパワーを使うので、自分を追い詰めすぎてしまわないように気を付けてほしいなと思います。

向いていないと日々感じながら過ごすのはとてもしんどいですよね。向いている仕事に就いて力を発揮したいと考えることは甘えや逃げではないと思うので、ぜひ自分自身の力を思い切り出せる環境を目指して頑張ってほしいです。

今の仕事が合わないかもしれないと感じる人は、この記事も読んでみてくださいね。仕事が合わないと悩んだ人たちがまずどう行動したのかを紹介しているので、きっとヒントになるはずですよ。
仕事が合わない…転職すべき? 経験者に聞く見極め方と対処法

もともと文系で、今の仕事を選んだけど、向いていなかった。文系に向いているほかの職種や業種は何があるかなと思っている人は、次の記事を読んでみてくださいね。文系向きの仕事をまとめて紹介しています。
文系の職業目録! 体験談から知り尽くす就職先リストと仕事の選び方

仕事が向いてないと思ったサインをチェック|経験者たちのリアルな声も

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社会人たちが「今の仕事、向いてないな」と感じる瞬間はどんなときなのでしょうか。ここからは仕事が向いてないと感じる主な状況を紹介します。

仕事をしていてなんとなくもやもやしていたり、以前に比べて最近充実していないなと感じる人はぜひ確認してみてくださいね。「仕事が向いてない」と悩んだ経験者のエピソードも併せて紹介するので、自分の状況と照らし合わせながら次にすべきことを考えていきましょう。

キャリアステージ編集部

あなたはどんなときに「この仕事向いてないな」と感じましたか?

D・M 成城大学

成果が出なかったときやミスが連鎖的に続くときに向いてないなと思うことが多かったです。たとえば、顧客とかかわる期間が長期的か短期的かなどの営業スタイルによっても、自分にとっては合う・合わないが違いました。

T・T 4年制大学

転職直後や異動直後など、わからないことがたくさんある状況に置かれると、「わからない」→「ミスを連発」→「1人で抱え込む」の悪循環が生まれて「向いてないな」と感じる傾向がありました。この背景には、「早くキャッチアップしなければならない」という一種の強迫観念があり焦ってしまっていたことがあると思います。

R・O 東海学園大学

仕事に対してやりがいを一切感じられなかったときに、今後この仕事を一生続けられない=この仕事は向いていないと感じました。毎朝「今日は何をしようか」「つまらないな」と感じたり、「仕事が早い」と褒められても嬉しくない、と感じた際にこの仕事は向いていないと強く感じました。

A・A 天理大学

サービス業だったのに、忙しくなりすぎてお客様が来ることを苦痛に感じることがありました。予約で埋まることや飛び込みでお店に来てくださることも喜ぶべきことなのに、裏でやりたくないと感じてしまったときは、お客様にも申し訳なかったし、向いてないかもと思いました。

①仕事の成果が出ない

なかなか仕事の成果が出ないと、「自分にはこの仕事が合わないのではないか」と感じてしまいますよね。特に販売職や営業職など、数値の目標がある場合は、他者と比較して自分の成果が出ていないことにネガティブに感じてしまうタイミングが多くなります。

結果が出ないと悩むときは、成果が出ている人と比べ、どこが違うのかを分析してみましょう。たとえば営業職の場合に、自分より多くの売り上げを出している人に注目してみると、「顧客のニーズ分析の方法が自分より丁寧だ」など真似できるポイントが見つかることがあります。

営業職に従事していて「向いていない」と思い悩む人は、こちらの記事を参考にしてください。実際に営業職を経験した人がつらさの乗り越え方を教えてくれました。
営業が辛い…営業として働くみんなの本音から読み解く「乗り越え方」

②たくさんミスをしてしまう

ミスが多いのは、仕事が向いてないと感じる代表的なケースです。特に上司や社外の関係者から指摘されると、申し訳なさを感じて落ち込んでしまうこともありますよね。

この場合、ミスの原因をしっかり把握し、改善を図ることでミスを減らせます。「ダブルチェックをする」「一度誰かに確認してもらう」など、防止策を習慣化することで向いていない点を解消することもできますよ。

人には誰にでも向き不向きがあるもの。改善策を試してもミスをしてしまう場合は、ツールなどを活用して、不得意な部分を補うのもおすすめです。

③やりがいやモチベーションが感じられない

自分の強みが発揮できていなかったり、達成感を覚えられない状態で仕事をしていると、たいていの人はモチベーションが下がるでしょう。自分にとって簡単すぎる仕事や関心の薄い仕事を続けることは、「向いてない」と感じる原因につながってしまいます。

特に、入社してすぐの場合は、期待していた業務内容と違いがあるとがっかりしてしまうことも。一通りの業務に挑戦してみて、それでも楽しさやモチベーションが感じられない場合は、仕事内容や環境を変えることも視野に入れるべきでしょう

「自分にとっての仕事のやりがいは何だろう」。そう思う人はこちらの記事も参考にしてください。社会人たちの経験談を交えて、やりがいの重要性ややりがいがある仕事の見つけ方を紹介します。
やりがいとは|みんなの体験談をヒントに導く「やりがいの見つけ方」

入社してすぐ仕事を辞めていいのかな?と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。次の記事では、転職経験を持っている先輩たちのリアルな声を紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
仕事をすぐ辞めてもいい? 転職経験者に聞く辞めるか否かの判断基準

④自分だけ評価されていないと感じる

周りの人は褒められたり評価されているにもかかわらず、自分だけが評価されていないときに、仕事が合わないのではないかと思う人もいます。

一方で、自分が無意識に高い評価をもとめていたり、評価をする人の基準が高いということも考えられます。自分が気付いていないだけで、周囲の人は十分頑張りを認めている場合もあるでしょう。正しい評価をされているかどうか、客観的に見て自分がその仕事に向いているのかどうか、第三者に相談してみるのもおすすめですよ

職場での評価は昇格や昇給にもかかわるため、明らかに評価基準がおかしいと感じる場合は、直属の上司だけでなく人事に相談するのも一つの手です。

⑤精神的・身体的にしんどく感じる

仕事をやり遂げるうえで精神的につらさを感じたり、仕事量が多く残業量が多いと「辞めたいな」という心境になってしまうかもしれません。

たとえば、販売職の人が売上目標を達成するために、顧客に対して少し強引に購入を促したとします。この場合、たとえ目標を達成したとしても、強い罪悪感を感じて、「向いてないな」と思ってしまう人もいるのです。

納得感を持って仕事ができない状態や、体力が限界を迎えてしんどい状態が続いているのに、何もしないでいるのはおすすめしません。仕事を始めてすぐの場合は、時間が経つにつれてつらさが和らぐことも期待できますが、仕事に慣れてきていてもつらい時期が続く場合、心身ともに健康な状態で働けるように改善策を見出しましょう

精神的にも身体的にも追い詰められると「会社に行きたくない」と思ってしまうこともあるでしょう。以下の記事では、同じように悩んだ先輩のリアル体験談を交えながら、その状況を乗り越える方法を詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
会社に行きたくない……体験談から知る乗り越え方と休むときの心持ち

⑥他者から「向いてない」と言われた

ほかの人から「向いてないんじゃないの」という言葉をかけられると、誰しも悩んでしまうでしょう。どうしても気になってしまうと思いますが、向いているのか、向いていないのかを判断するとき、他者の意見だけを判断材料にする必要はありません

わくわくする気持ちややりがいを感じられていたり、自分なりに成長できているかどうかを判断軸にして、仕事の向き不向きを考えてくださいね。

みんなはどうした? 「この仕事向いてない」と感じたときのネクストアクション

今の仕事が自分にぴったりで、毎日充実感を覚えながら働いているという人ばかりではありません。「仕事が向いてない」と感じたことのある20代の社会人たちは、まずどのような対応をとったのでしょうか。

仕事が向いてないと感じたときの選択肢は、一度納得がいくまで今の仕事をやり切ったり、部署を異動したり、転職したりなどさまざまで、適した対応は人それぞれ。経験者たちの体験談とともにチェックしていきましょう。

仕事に疲れた、辞めたいと思ってしまう人もいるのではないでしょうか。この記事では、仕事に疲れたと思い悩んだ人がどう乗り越えたのか体験談を紹介しています。実際に転職を試みた人が、どのように自分に合う仕事を選んだのかもチェックしてみましょう。
仕事辞めたい・疲れた20代へ|乗り越えた体験談と転職の進め方

「この仕事向いてない」と感じた人はまず何をしたか詳しく教えて!

D・M
D・M
成城大学/経済学部
つらさがやりがいを上回ったときは辞めることを検討しよう

向いていないなと思ってからは、まずその仕事をしていて楽しかった経験があったかどうかを振り返りました。少しでも楽しいと思った瞬間があったのであればまだ続けられる余地がありますが、つらさで楽しかった記憶ややりがいを思い出せないようであれば、「この仕事は向いてなかったな」と思って次のアクションをとっても良いかと思います。

私は新卒で不動産系の企業に入社して初めて、自分に建築系・不動産系の業界は合わないかもなと感じました。人としてあまり尊敬できる人がいないと感じてしまったのと、昭和っぽい雰囲気が残っている感じがあって嫌でした。

業界特有の雰囲気が合わなければ思い切って離れるのもアリ
最初の上司とも合わなかったことでメンタルがやられてしまったので、人事に取り合ってもらい別の営業所に異動することで一時的に解決できました。しかし、その後会社都合で何度か異動を経験しましたが、また合わない上司に当たり、「業界的にこういう人が多いのだ」と感じて業界自体も離れることを決意しました。

今はIT系でtoBの業界にいますが、私としては今いるところが自分に合っていると感じています!

T・T
T・T
4年制大学/文系学部
「向いている」を細分化して考えた

大きく3つのステップを試みました。まずは向いていないと感じる原因を分析しました。「なぜこの仕事をつまらない、向いていないと自分は感じているのだろう」という問いを繰り返しことで、表面的ではなく本質的な原因にたどり着けました。

理想と現状のギャップを埋めるためにとった選択は転職だった
私の場合は、「簿記や会計が好きでそれを仕事にしたくて転職したのに、実務でそのような要素に触れていないこと」が原因でした。

2段階目のステップとして、「向いている仕事は何か」を考えました。まず「向いている仕事」を「自分がストレスを感じることなく、やりがいを持って働いている状態」と定義し、「向いていない今の仕事」の中でもやりがいを持って取り組めていること、そもそも自分が転職した理由を振り返ってみました。

その結果、「勉強したことが業務に直結する仕事」が自分に向いている仕事だと判断しました。最後に理想と現状のギャップを埋めるために、部署異動を希望しました。

そして現在は、前の部署よりも会計や税務の複雑な論点が多く出てくる部署、すなわち「勉強したことが業務に直結する領域」で働くことができていて、やりがいを感じています。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
やりがいを感じる瞬間や成果に目を向けるよう心掛けた

仕事自体は好きでしたが、残業の多さや「ノルマを達成しなければ」という状況で精神的に負荷がかかり、向いていないかもしれないと感じるようになりました。すぐの転職は考えていなかったので、向いていないと感じ始めてからは、やりがいや嬉しさを感じる場面を繰り返し思い出したり、自分の出した成果の方に目を向けるようにしてモチベーションを保とうと努力しました。

上司に相談するのも一つの手
あるとき、私が悩んでいることを知っている先輩が、「パソコン得意なんだから営業から事務職に職種を変えるのもありじゃない?」と言ってくださったことをきっかけに、上司に異動を相談したこともありました。

当時、幸いにも成果が上がっていたこともあり、「営業として数字を追いかけてほしい」と断られましたが、周りの人に相談しておくのも大事だなと思いました。結果的に、自身の結婚のタイミングで同業界のサポート職に転職をしました。

仕事が向いてないと思い始めると、「じゃあ自分に向いている仕事って何?」と考えるようになりますよね。この記事を参考に、自分に向いている仕事とは何か、「向いている」の定義から考え見つけていきましょう。
自分に向いてる仕事の探し方12選|体験談で学ぶ自己理解のプロセス

1年目|向いてないと感じたときの入社歴別TODO

ここからは、「仕事が向いてない」と感じたときにまず試すべきことを入社歴別に説明します。

入社して1年未満の時期は、まだ仕事に慣れる前で「向いていない」と感じることも多いでしょう。特に、社会人経験が浅い新卒1年目で「向いてない」と感じると、ほかの企業や仕事を知らないために「働くこと自体向いてないのではないか」と思ってしまうこともあるかもしれません。

入社1年未満で向いてないと悩んでいる人は、まずはこれから紹介することを参考にしながら今の仕事に取り組んでみてくださいね。

入社して1年以内に向いていないと感じた人はどう行動した?

T・T
T・T
4年制大学/文系学部
スキルに不安を持ち資格取得を試みた

大転職時代といわれる今日、私もその言葉に踊らされている一人でした。そんな私にとって会計システムへのデータ入力や請求書・伝票の起票といったわりと単純な業務は、「このままこの業務を続けていたらほかの会社で通用しなくなってしまう」「向いてないのではないか」と思わせるには十分でした。

当初は部署異動を試み、2年間業務を続けながら必要であるだろう資格を取得しました。そのうえで上長に部署異動の希望を出しましたが受け入れてもらえなかったので、転職活動を始めました。

D・M
D・M
成城大学/経済学部
急な在宅勤務に体を順応させるためにさまざまな工夫をした

現職の話になりますが、飛び込み営業から週4回の在宅勤務に変わり、体を動かさなくなることで体調を崩しそうになったり頭が働かなかったりしてしんどいと感じていました。

営業は続けたかったんですが、環境がガラッと変わってしまったために体調を崩したことで在宅は向いてないと感じたので、じゃあどうしたら打破できるかを日々の生活の中で変えるように意識していました。

運動を取り入れたり、休憩時間は散歩をしたり、デスクを昇降式に変えて立ちながら仕事するなどいろいろなやり方を試しながら、在宅に体を慣らしつつ、体を動かすことで改善できました。

A・A
A・A
天理大学/国際学部
一時的に環境を変えたら今の環境の良さを再認識できた

自分がお客様の専任になるストレッチトレーナーをしていたのに、自分の休憩が取れないほどの忙しさになったとき、本当はありがたいことなのに、自分のお客様が増えることがとても嫌になってしまいました。

これはその場のノリもあったんですが、その忙しい時期にエリアマネージャーと話しているときに、「1カ月くらいなら違う店舗に行くのもありかな」と言ったら、本当に行くことになり、違う店舗・違うメンバーで仕事したことがありました。

私的には、そのおかげでもともと所属する店舗の環境の良さがわかり、そのときの仕事の進め方が恋しくなって「早く自分の店舗に戻りたい」と思うようになりました。結果的には結婚で転職することになりますが、それまでの約3年間は、良さを実感する前以上に気合いを入れて仕事をすることができました。

小さな目標を立てて達成していく

1年目なら、仕事や職場自体にまだ慣れていない場合もあるでしょう。すべてを完璧にこなす必要はありません。少しずつ成功体験を積んでいくことで、達成感ややりがいを感じながら働くことができるはずです。

日々の業務の中で目標を作り、達成したらまた新たな目標を作るというサイクルを試してみてください。「向いているかもしれない」という自信が少しずつ湧いてくるでしょう。

立てる目標は、まず最初は自分の得意なものや、苦にならないものにすることをおすすめします。難しい目標を立てて達成できないと、ますます「向いていない」とネガティブな思考に陥る可能性もあります。まずは達成しやすい目標を立てて、そこから苦手を克服したりさらなるレベルアップを図れるような目標に変えていきましょう。

小さな目標を立てて達成する例
・1週間に1つメンバーの仕事を巻き取る
・効率化を図って前月より残業時間を減らす
・新しい業務を月に1つ覚える

丸1年仕事を続けて慣れることも検討する

入社して間もない場合は、まず1年続けてみることも考えてみましょう。1年続けることで、やりがいを感じるタイミングが見つかるかもしれません。

忙しい時期には仕事量が増えて「対応しきれない」と感じやすかったり、トレンドが影響して営業の成果が出づらいこともあるかもしれません。そのような状況だと、どうしても「仕事が合わない」「なかなか周囲に相談できずつらい」と思うタイミングが増えてしまいます。まずは1年その職場で過ごしてみて、やりがいや楽しさを感じられる時期や仕事を見つけてみるのも一つの手です

ただ、仕事を辞めたいという思いから、精神的につらい状態が続くときは無理に1年間いようと思う必要はありません。新しい環境に移る準備をしましょう。

2~3年目|向いてないと感じたときの入社歴別TODO

入社して1~2年経つと、なかなか成果が出ない業務や不得意なことが特に気になってしまうこともあるのではないでしょうか。「慣れていないから」という理由が通じなくなり、「自分にとってこの仕事は本当に向いていないな」と悩んでしまう人もいるでしょう。

自分の得意・不得意が明確になってくるこの時期にこそ、仕事への向き合い方を変えるのもおすすめです。入社歴3年以内の人たちが向いていないと思ったときにすべきことを紹介します。

入社して2~3年以内に向いていないと思った人はその後どうした?

T・T
T・T
4年制大学/文系学部
「まずは一周やってみよう」と思い1年半続けた

転職して配属された部署で「向いてない」と感じました。私は勉強したことがそのまま業務に直結する職種に就きたくて転職しました。その学んだ領域が直結する業務が出てこず、日々事業サイドからの問い合わせ対応に追われる仕事は、向いていないと感じることが多かったです。

「1周してみないと本当の向き不向きはわからないだろう」と思い、1年半の間は続けました。また「できることを増やす期間だと思ってやってみよう」と考え方も変えるようにしました。しかし結局1年半続けても違和感は拭えなかったので、最終的には部署異動をしました。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
合う上司のもとに異動して状況は改善したが結婚を機に転職

営業職に転職し、2年目が過ぎたころ、自分には向いていないかもしれないと感じ始めました。

仕事自体は好きだったものの、私自身がプレッシャーにそこまで強くないことや、そのタイミングで不得意な領域への転属と苦手な上司のチームに配属されるといったことが重なり、その思いに拍車がかかったような形でした。

仕事自体は好きだったので、なんとか耐え、次の配置換えのタイミングで波長の合う上司の下に配属になったことで調子を取り戻すことができましたが、最終的には結婚のタイミングで転職する道を選びました。

自分の成長を感じた瞬間を洗い出す

ささいなことでも良いので、自分の成長を感じた瞬間を整理しましょう。

日々仕事に付き合っていると、目の前の仕事を終わらせることで精一杯になり、自分ができるようになったことに目を向けづらくなることもあると思います。仕事を通じて自分の成長した部分を洗い出すことで、「実は向いているところがあるのでは」という発見ができ、前向きに仕事を続けられるかもしれません

成長した部分を洗い出すチェックリスト
・ある業務にかかる時間を以前に比べて削減できているか
・新しいメンバーに仕事を教えたりマニュアルを作れているか
・以前に比べて事務作業のミスを減らせているか
・自分ひとりで完結する業務が増えたか

苦手なことを洗い出して克服できないか考える

向いていないと感じることや、苦手なことを洗い出し、克服を目指しましょう。成果が出ない、評価されないと思っていた仕事を得意分野に変えられれば、「向いていない」という悩みが一気に解消されることもありますよ。

また、向いていない仕事については、誰かにサポートしてもらうことも一つの解決策です。その分、得意分野で貢献できるように意識してみてください。たとえば、細かな作業に苦手意識がある場合は、誰かにダブルチェックを頼むことでチーム全体としてのミスを予防することができます。

その際、自分が貢献できるような得意分野を見つけることで、「向いてない」という気持ちを和らげることもできるでしょう。

人間誰にでも、向いていること、向いていないことがそれぞれあるため、「補い合う」という考え方も取り入れながら仕事に向き合うのもおすすめですよ

4年目以降|向いてないと感じたときの社歴別TODO

入社して3年以上経過すると、マネジメントやプロジェクトのリーダーなど、レベルの高い業務に挑戦し始める人もいるのではないでしょうか。また、そのような業務に挑戦する周囲の人と比較して「自分はまだレベルが足りていない、向いてないな」と悩む人もいるかもしれません。

入社して4年目以降で向いていないと思った人は、これから紹介する対処法を参考にしてください。入社歴が長いほど、自分で感じた「向いてない」という感覚を正しいと決めつけがちですが、考え方によって「まだ続けようかな」と気持ちを変えられる可能性も十分あります。

入社して4年目以降に向いていないと思った人のエピソードをチェック!

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
責任ある立場になるからこその悩みも……

私の大好きだった先輩の話ですが、リーダー職につき、部下を複数名持つことになったとき、マネジメント職間での人間関係が原因で、今の環境は向いていないと感じ始めたようでした。

その仕事自体は好きで、部下の育成などもやりがいを感じるものの、マネジメント職を任されているメンバーでおこなわれる会議に初めて参加し、内容の不毛さに驚いたり、自分のチームの調子が良いと、不調なチームの先輩リーダーから嫌味な牽制を受けたりしていたようです。

結果的にその先輩は一定期間は仕事を続け、改善などがなかったためそれ以降は上の方に相談することなく転職先を決め転職していきました。仕事自体は合っていても、立場が変わって仕事に対する思いに変化が出るのは、責任が増してくる中堅クラス特有の悩みだなと感じました。

T・T
T・T
4年制大学/文系学部
一通りの仕事を覚えたからこそ周りとの比較がしやすくなってしまった

入社して4年も経過すると一通り仕事もできるようになり、自分の業務内容や所属している会社について悩む時間が増えてきます。

そのようなときに他社で活躍している友人の話やビジネス系インフルエンサーの動画などを観ると、「自分はこの仕事に本当に向いているのだろうか」と悩み始めてしまうことがありました。

私の場合は信頼できる先輩や上司に相談し、その方たちが自分と同じような年次のときにどのようにそういった気持ちに対処したのかを伺い参考にしていました。中でも多かった回答は、「転職する」、「部署異動する」、「仕事は仕事と割り切ってプライベートを充実させる」の3つでした。

「向いていない」から転職に踏み切るとき、実際不安になることもあるでしょう。20代が転職を進めるときに注意すべき点をこの記事で確認しておきましょう。
20代の転職って実際どうなの? 経験者が成功のコツと進め方を紹介

キャリアプランと現状のギャップを確かめる

自分が思う理想のキャリアプランを改めて確認しましょう。「現在の職場でこのまま仕事を続けていたら」とイメージし、このまま続けて理想のキャリアプランに近づく可能性があるかどうかを確かめてみてください。

今の仕事ではなかなか成果を出しづらいと感じていても、このまま頑張っていれば身に付けたいスキルが身に付くという場合や、「俯瞰して見たら意外と理想の自分とギャップが小さい」と発見できることもあります。

たとえば、将来まちづくりにかかわりたいという思いがあったとします。現職に観光やイベント企画、エリア開発など、まちづくりに関係しそうなスキルが身に付くチャンスがあるなら、いまの仕事が向いていないからといって、辞めること一択で考えるのはおすすめできません

そのような場合、「向いてない」と悩みすぎず、もう少し仕事を続けることも視野に入れてみましょう。いま「向いてない」という思いで衝動的に転職・退職しても、思い描いていた将来から遠ざかってしまう可能性もあります。長い目で見て、自分が納得できる選択肢はどれか考えてみてくださいね。

仕事を細分化して向いている業務に目を向ける

仕事を細分化して自分の得意を見つける方法の画像

まずは向いていない、苦手だと感じた業務をもう少し細かく考えてみてください。

たとえば「企画することが不得意だ」だと感じているとします。「企画」という仕事を紐解くと、「ゼロから1を作り出す」ことが苦手だとしても、すでにあるアイデアを膨らませて、「1を10にする」「企画をまわす」ということには楽しさを感じていて、得意だというケースも考えられますよね。

このように、向いてないと諦めるのではなく、仕事を細分化して得意なことを伸ばすことでやりがいにつながったり、さらなる成長が期待できます。その考え方をもとに仕事に取り組めば、「向いてない」という感覚が和らぐ可能性がありますよ。

それでも「向いてない」悩みが晴れないときの3つの選択肢|先輩たちのアドバイスも!

「向いてない」悩みが晴れないときの3つの選択肢の画像

仕事が合わないと感じ、工夫しながら今の仕事を続けても「向いてない」「辞めたい」という思いが解消されない場合は、異動や転職で環境を変えることも視野に入れると良いかもしれません。

仕事が向いていないと悩む人に向けた3つの選択肢を紹介するので、体験談も参考にしながら、今の自分はどう行動するのが最適かを考えていきましょう。

①今の環境で仕事内容を変える

今の環境で仕事の内容を少しでも変えられないか模索しましょう。たとえば部署のなかでもこれまであまり注力をしていなかった業務に目を向けて積極的に取り組んだり、自分が向いていないと感じる業務の割合を減らすことができないか、上司に相談してみることをおすすめします。新しいプロジェクトが始動したら積極的に手を挙げ、できることを増やすという手もありますよ。

苦手な業務がわかっているのであれば、克服を試みつつも得意な業務をメインに取り組むことで、異動や転職をせずとも「向いてない」という悩みを和らげることができるでしょう。

異動せずに「向いていない」を解決した人はどうした?

N・I
N・I
東北大学大学院/工学研究科
上司との面談でしっかり希望を伝えた

自動車メーカーで入社1年目の友人が、配属先部署の業務が自分に向いていないと感じており、上司と話し合いの結果、メイン業務を変更しました。向いていないと思った理由は、業務のほとんどが取引先との会議や子会社との折衝であったからです。

友人はモノづくりが好きで、設計業務を希望していましたが、配属先では希望と異なる業務を任されました。仕事が変わったきっかけは、上司との半年に1回の面談です。面談で希望の業務内容を伝え、部署内での配置転換を実現し、希望していた設計業務に携われることになりました。最初は迷ったみたいですが、やはり、「面談のときに希望をはっきりと伝えて良かった」と言っていました。

ちなみに友人は面談の際、相手にわかりやすく希望を伝えることはもちろん、それにより部署や業務にどのようなメリットがあるかも併せて伝え、説得力を持たせる工夫をしたそうです。

②部署を異動して環境を変える

部署異動するのも選択肢の一つです。企業にもよりますが、部署が違うと仕事内容が大きく変わるケースは多くあります。今の部署で成果が出せないと悩んでいても、別の部署の業務なら強みを発揮でき、「向いているな」と感じられるかもしれません。

特にジョブローテーションが頻繁におこなわれる企業の場合は、異動したい旨を上司に相談してみましょう。また、在籍している企業に、ジョブポスティングなどの部署異動を促進する制度がないかを調べてみるのもおすすめです。面接やテストなどで適性を判断されることもあるので、あらかじめ情報収集をして対策を練っておきましょう。

ジョブポスティングとは
人材を募集している部署の情報を全社に公開し、社内から応募を募る制度のこと

転職をせずに「向いていない」悩みを解決した人の体験談をチェック!

T・T
T・T
4年制大学/文系学部
勉強したことが活かされないと感じ部署異動をした

転職先で配属された部署の業務が合わないと感じました。簿記を勉強してそれを仕事にしたいと思った私にとって、勉強内容を活かせない最初の部署の業務は向いていないと感じることが多かったです。

転職してまだ日が浅かったこともあり、再度転職するより部署異動を試みました。みんながみんな真似できる方法ではないかもしれませんが、私はまず異動したい先の部長に直接コンタクトをとりました。共通するスポーツの趣味があったので、仕事後に一緒にそのスポーツをして食事をし、異動したい旨を伝えました。

さらに人事の担当者にもコンタクトをとり、人事側からもアプローチをしてもらい、異動が叶いました。現在新たな部署で日々苦戦していますが、以前よりやりがいを感じながら業務に取り組めてます!

③より自分に向いている仕事への転職を検討する

異動など、会社に在籍しながら環境を変えることが難しい場合は、より自分に向いている仕事や職場を探しましょう。

「向いていないから辞めるのは甘えかな」と思い一歩踏み出せない人もいるのではないでしょうか。後先を考えずに退職するのはおすすめしませんが、仕事に対して「つらい」「しんどい」という気持ちを抱えたまま仕事を続けると、精神的にもつらいだけでなく、体調にも影響を及ぼすことがあります。

心身の健康が崩れると仕事に向き合う気力がさらに失われてしまい、悪循環です。向いていないと感じる原因をしっかり把握したうえで、向いていると感じる仕事を見つけるために動き始めましょう

より向いている仕事に転職するための事前準備もこのあと紹介するので、ぜひ参考にしてください。

転職するかどうか迷う人たちへ経験者から見極め方のアドバイス!

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
まず一度仕事を辞めて考える選択肢もある

保育士として働いていた友人の話ですが、持ち帰り業務や行事のたびに業務が増えることに疲れ切ってしまい、「保育士の働き方は向いていない」と悩んでいました。

一度リフレッシュしたいという思いもあったようで、転職先は決めないまま退職し、数カ月後から転職活動をスタート、一般企業も含めて検討したようですが、そちらもあまりイメージが持てなかったようで、結果的に別の保育園の事務として再就職しました。

保育園にも社風のようなものがあるようで、園が変わったことで以前より働く雰囲気も良くなったみたいです。また、保育士ではなく事務である点で仕事と私生活のメリハリがつき、転職して良かったと話していました。

T・T
T・T
4年制大学/文系学部
将来のビジョンから逆算していつ転職するか考えよう

ゴールから逆算して考えると良いと思います。「30歳までに海外駐在経験が積みたい」、「40歳までに1,000万円稼ぎたい」、「定年後にこの領域で起業したい」など明確なゴール設定をしたうえでないと、転職が「早い遅い」や「甘い甘くない」といった判断はできません。

先ほどの例だと、30歳までに海外駐在経験を積みたい人が駐在するチャンスがない職種や会社にいるのであれば、すぐに転職するべきでしょう。しかし周囲で自分が設定しているゴールを叶えている人が多い環境にいるのであれば、転職しない方が良いかもしれないです。いずれにせよ、まずはゴールを設定してみましょう。短期的・中期的・長期的なゴールをそれぞれ考えてみるのがおすすめです。

D・M
D・M
成城大学/経済学部
「今に集中」してできないことを克服する考え方も必要かも

一つ言えることとして、向いていないと思うのが早いこともあるかもしれないです。環境を変えれば向いていると思うときが来ることも大いにあります。

私は「向いてない」と思った営業職にチャレンジして5年経ち、やっと向いていると思えるくらいの力が付きました。できるようになるのってすごい時間がかかるんです。最初から要領よくできる人もいますが、できない人の方が多いと思いますし、最初は必死に努力することがもとめられます。なので、自分で「何年後にこうなっていたい」という自分自身への期待はしないようにしてました。期待すると、大体うまくいかなかったので自分で期待を裏切っているような感じで自信を喪失してしまっていました。

なので、「今に集中」して、自分の足りない部分を補っていくような行動をするように努めました。今はどちらかというとそういうやり方でやっていますが、とても気楽でおすすめです。

働きながらの転職活動を検討している人はこの記事も読んでみてください。経験者が転職活動と現職の業務を両立させたコツをチェックしましょう。
働きながら転職を経験した先輩に聞く! 仕事と転職活動を両立するコツ

今だから言える! 「向いてない」から仕事を辞めた人のしくじり話

「向いてない」と思い、仕事を辞めたことがある人に体験談を聞いてみました。勢いのまま仕事を辞めると少々後悔をすることもあるようです。生の声を参考に、辞める前に気を付けるべきことを頭に入れておきましょう。

S・K
S・K
4年制大学/文系学部
「第二新卒」を過信して転職先を決めずに辞めてしまった

私は新卒で入った会社を1年半ほどで退職してしまいました。当時は営業や人事総務関係のサポート職として広い範囲で働いていたのですが、毎日黙々と取り組む繰り返しの業務が多いことや、10歳離れた先輩と担当業務の内容がほとんど一緒であることを知り、スキルアップができない環境にギャップを感じていました。

転職サイトのCMがたくさん流れていたこともあり、なぜか「第二新卒であればなんとでもなる」という謎の自信がありました。さらに、人間関係の悩みも抱えていたことも相まって、転職先を決めないまま先に退職してしまいました。結果的に再就職までに半年ほどかかる形になり、その期間中は先に退職をしたこと、経験の薄い状態の転職を甘く見ていたことについて大反省でした……。

今思えば、在職中から書類選考などを進めておき、ある程度転職先の目処がついてから退職を申し出た方がスムーズで、不安もなかっただろうなと思います。有休消化中も、正直久しぶりの長期休暇に舞い上がって遊んでしまっていたので、「甘く考えずに時間を有効に使って!」と当時の自分に言いたいです。

見極めよう! 本当に辞めてもいいのか悩んだときのチェックリスト

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本当に辞めても良いのかどうか迷う人もいると思います。ここから紹介する5つのチェックリストを参考に、自分にとって仕事を辞める選択肢が本当にふさわしいかどうか見極めましょう。

①楽しさややりがいを少しでも感じられる余地はないか

毎日すべての仕事を楽しいと感じられなくても、少しでもやりがいを感じられる場合は仕事を続けてみても良いかもしれません。

たとえば、営業職の場合、顧客に提案することが苦手な一方、数値目標の達成に向けて施策を練ること自体は楽しいと感じられるというケースもあります。この場合、「ロープレを繰り返して提案に慣れる」など、苦手に感じる要因を把握して解消すれば、むしろ「向いている」仕事へと変わる可能性もあるのです。

また、苦手な仕事の一部を得意分野として把握することで、「自分は営業職にまったく向いていない人材だ」という認識から「営業職がぴったりではないかもしれないが、強みを活かせる部分もある」と、ネガティブな気持ちを弱めることもできるでしょう

②今の職場にロールモデルとなる存在はいないか

今の職場に自分のロールモデルとなる存在はいるかどうか確かめてみてください。「あらゆる部署で活躍している」「私生活も仕事も両立させて充実した生活を送っている」など、どんな視点からでも大丈夫です。

「この人みたいに働きたい」と思う存在が今の職場にいるのであれば、自分自身も同じようなビジネスパーソンを目指せるかもしれません。また、その人に今の「向いてない」という心境を相談してみるのもおすすめです。

ただ、職場に模範となる人や尊敬できる人がまったくいない状態で働き続けるのは難しく感じる人も多いでしょう。

「リモートワーク制度がなく家庭と仕事の両立が難しい」など、企業の制度や社風上、自分の理想とする姿を実現することが難しい場合もあります。転職という選択肢を取る場合、今の職場で自分が「こうなりたい」と思う人材がいない原因を考えながら次の職場を探すのもおすすめです

③理想のキャリアプランやライフプランとの違いはあるか

理想のキャリアプランやライフプランとの差を確かめましょう。向いてないと感じていても、いまの自分を客観的に見たら、私生活と両立ができていて毎日充実しているという場合もあるでしょう。

やりたい仕事かどうかだけに重きをおいて転職を試みるのはおすすめできません。転職先を選ぶときには、この先どのように働いていきたいか、どんな人生を歩みたいかも同時に考えましょう。深く考えずに転職すると、総合的に考えたときに「前の職場のほうが理想に近かった」と後悔することも考えられますよ。

やりがいを感じられないうえ、理想とする私生活やキャリアビジョンから遠ざかっているという場合は、無理に今の仕事を続ける必要はないと判断して良いでしょう。

④会社に留まりながら環境や仕事内容を変えられないか

退職に向けて動き出す前に、今の会社を辞めずに、部署異動などで今の環境を変えられないか検討してみてください。大きく部署を変えずとも、メインの業務を変更したり、「向いていない」と感じる業務の割合を減らすことができないかどうか上司に相談するのも選択肢の一つです。

異動が現実的ではなかったり、環境を変えても「辞めたい」という思いが弱まらない場合は、職場を変えることを視野に入れましょう

⑤一度第三者に相談したか

辞めることを視野に入れたら、一度第三者に相談してみましょう。「この仕事は向いてない」と自分の中で思い詰め、勢いで行動するのはおすすめしません

本当にその仕事が向いていないのか、今の職場にいながら解決できる余地がないか、上司や同僚から客観的な意見をもらうことをおすすめします。新たな発見があったり、解決策を見つけられる場合もありますよ。

ほかの人にも相談しながら、仕事を辞めるのが自分にとって最適な選択肢なのか考えていきましょう。

経験者に聞く! 辞めるかどうかを見極めるポイントとは

キャリアステージ編集部

仕事が向いていないと思い、辞めるかどうかを迷ったことがある人は、そのときのエピソードや見極めたポイントを教えてください!

D・M 成城大学

その仕事に対して強い思い入れがあったり、楽しいと感じていた習慣が多かったら続けても良いと思いますが、一方で成果も出なくてつらいだけ、楽しいと思える瞬間がほとんどなかったと感じるようであれば辞めても良いと思います。仕事というのは週40時間以上やるわけですから楽しい方が良いに決まってます。楽しさを選ぶことも大事です。

S・K 4年制大学

向いていないのかもしれないと感じたものの、辞めるか迷っていたのはその仕事が好きだったことや、かかわる人たちが好きだったことが大きいです。当時はマイナスに感じている点と、「仕事や周囲の人が好き」という気持ちを天秤にかけて考えました。その結果、好きな業界はそのままに転職したらいいし、職場の人とは辞めたとしても会いたいときに会えるじゃん! と思い、転職する道を選びました。

T・T 4年制大学

「自分の中でプライオリティが高いものを書き出してみる」ことをおすすめします。たとえば「向いていないと感じているけど、収入は高い仕事をしている人」がいるとします。その人にとって年収が最も人生の中で重要であれば、向いていないと感じる仕事であっても続けるのが良いでしょうし、反対に年収よりも仕事におけるやりがいが重要だと思うのであれば、辞めたほうが良いでしょう。「人生における優先事項」と「その仕事が向いていないと感じることによるストレス」を天秤にかけたときに、自然と答えは見えてくると思います。

N・I 東北大学大学院

カップ&コーン分析という意思決定方法を用いて、仕事を辞めるべきかを考えました。辞めたいと思っているときは辞めるデメリットを見ようとしていない場合もあるので、慎重にメリットデメリットを勘案するために使いました。表を2列に分け、それぞれの列に上からメリットとデメリットを書いていきます。そして各項目に対し、自分の中で10点満点でどの程度重要か採点していきます。各項目の点数を足し、メリットとデメリットの点数の高い方を採用し、辞めるべきか続けるべきかを冷静に判断しました。

「向いてない」から仕事を辞めたいと思うときもあるでしょう。仕事を辞めたいけど辞めるかどうかを迷ったら、ぜひこの記事でその判断基準をチェックしてくださいね。
仕事を辞めたい時の対処法・判断基準は? 経験者が悩みにアドバイス

「向いてない」から転職するときにすべき事前準備

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向いてないと感じて転職を選ぶとき、勢いで行動することは避けてください。ただ単に今の仕事から離れたいという思いで仕事を選ぶと、また自分に合わない仕事に就くことになりかねません。

ここからは、経験者のアドバイスも交えながら、仕事が向いてないと思い転職をするときにすべき事前準備を紹介します。

転職を決意したら、転職活動を本格化する前にぜひこちらの記事を読んでください。経験者が実際におこなった方法をヒントに、転職の準備を進めましょう。
転職準備みんなは何をした? 実体験から紐解く転職準備のススメ方

①自己分析を徹底して向いている仕事を見つける

今までより自分に合う仕事を見つけるために、自己分析を必ずおこないましょう。

自分の強みや弱み、やりがいを感じられるタイミングを明らかにすることで、充実感を覚えながら働ける仕事が見出せます

向いている仕事に出会うためには、これまでの社会人経験に注目して自己分析をすることがポイントです。やりがいや楽しさを感じづらい業務は「向いている」と認識しづらいかもしれませんが、自分では意識していなくても無理なく取り組めていた業務や、ほかの人より得意な業務などが意外と見つかる可能性があります。

第三者にも聞いてみるなどして、あらゆる角度から「向いている」業務を見つけていきましょう。

明らかにすべきこと
・強みと弱み
・熱意を持って取り組めたこと
・仕事において譲れないこと
・実現したいキャリア
・理想のライフプラン

社会人生活を振り返って明らかにすべきこと
・楽しいと感じる/感じられない仕事
・やりがいを感じる/感じられない仕事
・無理なくできる/難しく感じる仕事
・居心地が良いと感じた職場環境

主な自己分析の方法
・自分史
・モチベーショングラフ
・マインドマップ
・ジョハリの窓
・Will Can Must
・診断ツール(エムグラム16Personalitiesなど)
・他己分析

こちらの記事では、転職経験者が実際に試した自己分析の方法と、その活用方法まで詳しく解説しています。転職を成功に導く自己分析方法をマスターしましょう。
転職成功者はどう自己分析した? おすすめの方法と活用のコツを解説

②企業リサーチをしてイメージとのギャップを埋める

事前のリサーチをせず、企業や部署の名前だけで仕事を選んでしまうと、入社後に「想像した業務内容と違った」と感じ、再び仕事を辞めたくなるという事態になりかねません。

転職活動をする際は、企業について深く調べ、イメージとのギャップを埋めてから応募しましょう。企業リサーチを徹底することで、志望理由や入社後どのように活躍したいかがより明確になり、面接時にもより説得力のある受け答えができます

企業について明らかにすべきこと
・事業内容
・具体的な業務内容
・待遇や福利厚生
・社風や社員の特徴

主な企業リサーチの仕方
・公式サイトや採用サイトを確認する
・転職サイトで確認する
・同業種や同業界で働く知人にヒアリングする
・口コミサイトを参考にする

キャリアステージ編集部

「仕事が向いていない」という動機で転職を考える人に向けて、自己分析や企業リサーチについてのアドバイスをください!

D・M 成城大学

向いていなかったと思ってしまった原因は何かをしっかりと深掘りしていくことが大事です。向いていないとわかっただけで一歩歩みを進められていると思うので、その感覚を曖昧にせずに深掘りをして、自分自身をしっかり知っていくと良いと思います。

S・K 4年制大学

まず自分自身がどんな人か整理してみるのが良いと思います。自分が何が得意で何が苦手か、どのような人間関係が好きでどのような環境が苦手か、まず考えてみてください。そして企業について調べるとき、無理をしなくて済む環境か、仕事の進め方などの考えが合っているか照らし合わせてみると、自分に適した環境を見つけやすいのではないかと思います。

T・T 4年制大学

「なぜ」がキーワードになると思います。「なぜ今の仕事は向いていないと思うのか」、「なぜ新たに挑戦しようとしている仕事は向いていると思うのか」など、面接では必ず聞かれますし自分自身を分析するうえでも深く分析する必要があると思います。それ以上分析できなくなるまで、繰り返し自分にして「なぜ」を問いかけることをおすすめします。私の場合、3~4回で答えにたどり着くことが多かったです。

③転職理由を「向いてなかった」からブラッシュアップする

転職理由を聞かれたとき、単に「仕事が向いてなかったので」と伝えるのはおすすめしません。企業に「向いていなかった」「やりがいがなかった」などのマイナスの理由だけを伝えると、「向いてないと感じるとまたすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念される可能性もあります。「これまでの経験を踏まえ、〇〇な仕事のほうが実力を発揮できると考えた」「新しいことに挑戦したい」など、前向きな理由に転換して伝えることを心掛けてください。

転職理由をブラッシュアップするときは、向いてないと感じた原因を突き止めたうえで、逆にどのような状況だったら向いていると思えたか、やりがいが持てるのかを明らかにして伝えましょう。

面接時にその理由や背景を深掘りされた場合は、ネガティブな印象にならない程度に「向いていない」と感じた理由を伝えるのも一つの手です。「新たな環境で頑張りたい」という意欲の根拠になることも考えられます。

キャリアステージ編集部

「仕事が向いていない」からの転職を決意した人は、転職理由をどう整えましたか? 実際の伝え方なども詳しく教えてください!

S・K 4年制大学

営業からサポート職に転職をしましたが、向いていないという理由を全面に出すのではなく、「サポートとして働く方が活躍できると感じている」、「営業を経験したサポート担当として○○な仕事を実現していきたい」といった前向きな内容で転職理由を伝えました。

T・T 4年制大学

心掛けていたのは、「向いていない」というマイナスのワードは避けることです。「今の仕事にもやりがいは感じているが、それをより突き詰めていくためにこの仕事に就きたい」といったようにポジティブに伝えることを意識しました。私の場合「単純なルーティンワークではなくよりアカデミックな領域の仕事がしたい」というのが本音でしたが、「事業部門内でのデータ入力や請求書・伝票の処理業務を通して、経理業務の楽しさの一端を垣間見ることができた。この経験を踏まえてより経理という仕事への思いが強くなった」というように伝えてましたね。

D・M 成城大学

基本的に転職活動におけるネガティブ理由は良い印象を与えないと考えていたので、やんわり伝えつつもポジティブに変換した形で言い換えていました。「向いてないということがもしかしたら思い込みかもしれない」と思い普段とは別パターンの行動をしたりして、「向いていないと確実に言える行動をしてきました」というアピールをしました。向いてないは逃げているだけと思われることも多々あるので、しっかりとした理由を用意していました。

「向いてないから辞めたい」を自分と向き合うきっかけにして楽しく仕事をしよう

「この仕事に向いてない」という感情を抱いたことのある社会人は少なくないはず。その気持ちから「辞めたい」と思うことは決して甘えではありません。

人生の中で、仕事に費やす時間は非常に長いものです。「辞めたい」と思いながら働き続けるよりも、「自分に合っているな」と思える仕事をしたほうが、充実した生活を送れるはずです。

向いてないと感じる原因を究明しながら、自分にとってベストな選択肢を考えていきましょう。

編集責任者 伊東 美奈

キャリアステージを運営するHR team(旧リアステージ)に新卒入社。キャリアアドバイザーとして1,500名以上の就活生を支援する傍ら、長期インターンサービスの立ち上げや人材開発業務を担当。マーケティング事業に異動後、理系学生の就活支援メディア「Digmedia」の編集長・エントリーシート共有プラットフォーム「イールック」の運営責任者を務める プロフィールをみる